JP2006064334A - ヒートパイプの製造方法 - Google Patents

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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
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Abstract

【課題】 蒸気によって空気を確実に追い出すことができると共に、計測された水の量を正確に封入できるようにする。
【解決手段】 ヒートパイプ本体1の口元部3から所定量の水を入れその水が完全になくなるまで蒸発させながら前記口元部3から真空ポンプ15によって一定時間真空引きを行ない内部が規定の真空度に到達した時に、規定された水の量をヒートパイプ本体1内へ注入し、その注入完了後前記ヒートパイプ本体1の口元部3を密閉状態に封止する。
【選択図】 図1

Description

本発明はヒートパイプの製造方法に関する。
一般にヒートパイプは、例えば、IC、LSI等の半導体素子やモジュール等の冷却に設いられ、その概要はパイプ本体内に熱媒体として水が真空封入された構造となっている。
熱媒体となる水を真空封入する際、パイプ本体内の真空度と封入する水の量が重要なウエイトを占めるようになるが、その外にパイプ本体内にわずかでも空気が存在しないことが条件となる。
パイプ本体内に空気が存在すると酸素と反応して内部で酸化が起きる等製品の寿命に影響を与えるようになることと、沸点が変化して設計に基づいた性能が得られなくなる等不良品の発生につながる不具合いを招くからである。
パイプ本体内の空気は、真空引きすることで少なくなっていくが完全にとれきれないのが現状となっている。
このためにパイプ本体内の空気の追い出しと封入する水の量が同時に達成できる手段が既に多数提案されている。
その概要は、真空引きするときにパイプ本体内に規定量より予め多めに水を入れておき、そのパイプ本体をオイルバス等の加熱手段によって加熱しながら水の量が目標となる設定値まで蒸気を発生させ続けるものである。この時、内部は発生する蒸気によって飽和水蒸気雰囲気となることで内部空気を外へ追い出す作用と、同時に規定の水の量が確保されるようになっている。
この場合、残量となる封入すべき正規の水の量を知る手段として、例えば、蒸気発生にともなう蒸発量を予め調べておき、蒸気が外へ出た量を、例えば、マスフロメータ等により測定する蒸気発生量測定手段がある。又は、風袋となるパイプ本体とそのパイプ本体内に封入する水の量を予め測定しておき、蒸気を発生させながらパイプ本体の重さを監視測定する重量測定手段がある。あるいは、蒸発時間とそれにともなう蒸発量との関係を予め調べておき、加熱時間によって水の残量を監視測定する加熱時間測定手段がある。
特許第3408033号公報
前記した蒸気発生量測定手段、重量測定手段、加熱時間測定手段は、いずれも水が蒸発していく蒸発量を監視することで封入すべき正規の水の量を残す手段となっているが、例えば、加熱条件等が変化する場合がある等、蒸発量を正確に把握することは難しく、また、それを実行するには高い精度の技術が求められる。
そこで、本発明は、蒸気によって空気を確実に追い出すことができると共に、規定された正規の水の量を正確に封入できるヒートパイプの製造方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明にあっては、ヒートパイプ本体の口元部から所定量の水を入れ、その水が完全になくなるまで蒸発させながら前記口元部から真空ポンプによって一定時間真空引きを行ない内部が規定の真空度に到達した時に、規定された水の量をヒートパイプ本体内へ注入し、その注入完了後前記ヒートパイプ本体の口元部を密閉状態に封止することを特徴とする。
本発明によれば、真空引きする時にヒートパイプ本体内に入れた水を蒸発させることでその蒸気により内部空気を確実に外へ追い出すことができると共に、予め入れた水は完全になくなるまで蒸発させればよいので、難しい制御管理は不用となる。
一方、蒸発完了と共に規定の真空度に到達した時に、正確に計測した水を入ればよいので、高い技術力を必要とすることなく水の量を正確に封入できる。
本発明は、ヒートパイプ本体内の空気を確実に追い出し、正規の水の量を正確に封入するという目的を、ヒートパイプ本体内に注入した水が完全になくなるまで蒸発させながら真空引きを行い、内部が規定の真空度に到達した後に規定の水を注入することで達成した。
以下、図1から図6の図面を参照しながら本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は本発明を達成する装置全体の概要説明図を示している。
ヒートパイプ本体1は、その口元部3が上向きとなるよう配置されると共にシリコンチューブ5を介して注入パイプ7に支持され、下部は加熱手段となるオイルバス9内に入っている。
口元部3は、口元封止装置11の口元封止金具13が大きく開いた待機位置(実線)から矢印のように縮小することでカシメられ密閉封止されるようになっている。
注入パイプ7は垂直部7aと水平部7bとからなるT字状に形成され、水平部7bは開閉弁Vを介して真空ポンプ15と接続している。垂直部7aは、前記した如くその下端がヒートパイプ本体1の口元部3と接続している。垂直部7aの上端は水注入装置17の注入針19の先端が臨み、その注入針19の外周はシール材21によって密閉シールされている。
水注入装置17は、上下方向に沿って配置されたシリンダ23とピストン25とから成り、シリンダ23の先端は前記注入針19が取付けられた分注筒部27となっている。
分注筒部27は水タンク29と開閉弁31を介して接続連通し、開閉弁31が開の時、前記ピストン25をピストン駆動装置33によって上昇させることでその吸引圧により水タンク29内の水がシリンダ23内に送り込まれるようになっている。
また、シリンダ23内に送り込まれた水は、前記開閉弁31を閉とした後、ピストン駆動装置33によってピストン25を下降させることで注入針19からの注入が可能となる。
シリンダ23内に送り込まれる水の量は、例えば、シリンダ23に目盛を設けておき、その目盛を見ながら送り込まれる液面位置を管理することで行なってもよい。あるいは、ピストン25のストローク量を制御管理することで行なうようにしてもよい。
一方、水注入装置17は全体がピストンロッド35とシリンダ37とから成る昇降装置39によって上下動自在に支持され、最下降時に注入針19の先端がヒートパイプ本体1の口元部3の内部まで下降するようになっている。
この場合、注入針19は、全体が伸縮可能な蛇腹41によって取囲まれていることが望ましい。
次に、ヒートパイプの製造方法について説明する。まず、ヒートパイプ本体1内に注入針19を下降させ所定量の水を注入する(図2)。次に、ヒートパイプ本体1の下部をオイルバス9によって加熱する(図3)。この時、水は蒸気となり時間と共に内部は水蒸気雰囲気となると共にこの状態で一定時間真空引きを行なう(図4)。この一定時間の真空引きにより内部の空気は蒸気によって追い出される。この場合、予め入れた水は完全になくなるまで蒸発させればよいので難しい制御管理は不用となる。と同時に規定された真空度に到達した時点でヒートパイプ本体1内に注入針19を下降させ規定量の水を注入する(図5)。この水の注入にあたって正確に計測した水WTを注入できるため、高い技術力を必要とすることなく水の量を正確に封入できる。次に、水の注入完了後、ヒートパイプ本体1の口元部3を口元封止金具13によってカシメることで、口元部3が密閉封止されたヒートパイプが得られる。
ヒートパイプ製造装置全体の概要説明図。 ヒートパイプ本体に水を注入した動作説明図。 ヒートパイプ本体内を水蒸気雰囲気とした状態の動作説明図。 水蒸気雰囲気とした状態で真空引きしている状態の動作説明図。 真空引き完了後に規定量の水を注入している動作説明図。 水注入完了後に口元部がカシメられた状態を示す動作説明図。
符号の説明
1…ヒートパイプ本体
3…口元部
9…オイルバス
11…口元封止装置
13…口元封止金具
15…真空ポンプ
17…水注入装置
19…注入針

Claims (1)

  1. ヒートパイプ本体の口元部から所定量の水を入れ、その水が完全になくなるまで蒸発させながら前記口元部から真空ポンプによって一定時間真空引きを行ない内部が規定の真空度に到達した時に、規定された水の量をヒートパイプ本体内へ注入し、その注入完了後前記ヒートパイプ本体の口元部を密閉状態に封止することを特徴とするヒートパイプの製造方法。
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