JP2006060536A - Ipアドレス設定方法及びルータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光ネットワークとIPネットワークの境界に位置するルータ11A、11Bに光ネットワーク設定のためのGMPLSシグナリングにIPアドレス設定のためのネゴシエーション機能も持たせて、入力側のルータ11AでIPアドレスの候補を選択してGMPLSのPathメッセージS2に含んでルータ11Bに送り、ルータ11BにおいてそのIPアドレスの候補を元に出力側のIPアドレスの候補を選択してGMPLSのResvメッセージS5に含めて入力側のルータ11Aに返送することで、光ネットワーク設定の際にルータ11A、11Bに対してIPアドレスとルーチングの設定を行うことを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
「RFC3471-Signaling Functional Description」、IETF、[online]、2003年1月掲載、[2004年7月検索]、インターネットhttp://www.ietf.org/rfc/rfc3471.txt 「RFC2131-Dynamic Host Configuration Protocol」、IETF、[online]、1997年3月掲載、[2004年8月検索]、インターネット http://www.ietf.org/rfc/rfc2131.txt
前記第2のルータとして機能する際に必要な手段は、前記通知された候補を受信する手段と、この受信した候補から未使用のIPアドレスを選択する手段と、この選択したIPアドレスを前記第1のルータに通知する手段である。
さらに、各ルータは、両方の立場で機能する際に必要となる手段として、ネゴシエーションによって決定されたIPアドレスをインタフェースに設定する手段を備える。
請求項1において各ルータは、前記のIPアドレス選択のためのネゴシエーションに必要な手段を備えて各手順を実行することを特徴とする。
前記第1のルータとして前記候補を通知する場合に、前記候補を、前記GMPLSのシグナリング機能における拡張オブジェクトを用いて前記第2のルータへと通知すること
を特徴とする。
本実施形態では、光パス制御技術としてGMPLSを利用することを前提とし、この制御技術と統合が可能な形でインタフェースに設定するIPアドレスとサブネットマスクの情報をエッジルータ間で通知する方法として、RFC3473で定義されているシグナリングプロトコルであるGMPLS拡張されたRSVP−TE(Resource ReSerVation Protocol−Traffic Engineering)に拡張オブジェクトを付加して利用することを想定する。
図1は、本実施形態のIPアドレス設定方法及びルータが適用される複合IPネットワークの構成を示す図である。この図1に示されるように、複合IPネットワークは、光ネットワークと複数の外部IPネットワークを含んで構成される。
図1に示す光ネットワーク1は、光クロスコネクト(OXC)12と外部IPネットワーク2との境界に位置するエッジルータ11を含んで構成されるが、エッジルータ(ER)11は、少なくとも2つ以上のインタフェースを持ち、少なくとも1つは外部ネットワークと接続するインタフェースであり、少なくとも1つは光ネットワーク1側と接続するインタフェースである。光ネットワーク側のインタフェースは単数でも複数でもよいが、複数の場合には、それぞれのインタフェースが個別に光パスPの一端となることができる。本実施形態においては、光ネットワークにおいて設定できる光パスPは1つに限定されず、光ネットワーク側のインタフェース116a、116b…(図2)の数に応じていくつであってもよい。なお、請求項1から請求項7における「インタフェース」は、光ネットワーク側のインタフェース116a、116b…(図2)を指し、外部ネットワークと接続するインタフェース116x(図2)には該当しない。
図1に示す外部IPネットワーク2は、例えば、イーサネット(登録商標)のようなLAN(Local Area Network)を利用して構成されていて、各インタフェースがLANのネットケーブル(図示せず)とネットワークハブ(図示せず)やルータ(図示せず)などのネットワーク中継装置などを介して相互にIPによる通信が可能になっている。このようなLANはさらに隣接IPルータ(図示せず)を介して別の隣接するLAN(図示せず)と相互接続が可能であり、LAN相互間で通信するためには、インタフェースに対してIPアドレスを割り当てるだけではなく、後記する図2に示すIPルーチングプロトコル114を用いたルーチングを行うことが必要になる。このIPルーチングプロトコル114の設定によって、複数のLANをまたいでの広域でのIP通信が可能になる。なお、IPルーチングプロトコル114にインタフェースに設定したIPアドレス情報などが通知された場合、IPルーチングテーブル115は自動的に更新される。図1に示す光ネットワーク1もすべての設定が終了すれば、通常のLANと同等の機能を持つ1つのLANとして広域にわたる複合IPネットワークの一部を構成するようになる。
図2は、図1のエッジルータ11の装置構成を示す図である。この図2を参照して、エッジルータ11の装置構成について説明する。
図2に示すようにエッジルータ11は、IPアドレス設定処理部111、IPアドレスプール112、RSVP−TE処理部113、IPルーチングプロトコル114、IPルーチングテーブル115、及び、光ネットワーク1に対するインタフェース116a、116b…及び外部ネットワーク2に対するインタフェース116xから構成される。なお、この実施形態では外部IPネットワーク2に対するインタフェースは1つであるが、複数であってもよい。
第3の機能F3は、Pathメッセージ受信時に、RSVP−TE処理部113から入力側のエッジルータ11Aのインタフェースに設定するIPアドレスとサブネットマスクを受信する機能である。
本発明の利点を十分に活用するためには、新規に確立したパス情報を反映して、最短経路になるようなルーチングを自動的に見つける機構を持つOSPFが稼動していることが望ましい。
次に、前記説明した光ネットワーク1におけるIPアドレス設定方法の手順について、図3に沿って説明する(図1、図2を適宜参照)。図3は、光パスP設定の際のIPアドレス設定手順の具体例を示すシーケンス図である。この図3において、光パスPは通常両方向のパスであるため、通信方向によって入力側・出力側の区別はないが、ここでは光パスPを確立するためのシグナリングメッセージを最初に送出する側を入力側のエッジルータ11A、その相手となるエッジルータ11を出力側のエッジルータ11Bと呼ぶこととする。
まず、入力側のエッジルータ11AがPathメッセージに格納した拡張オブジェクト300を取り出し、IPアドレス303とサブネットマスク304を参照する。IPアドレス303は入力側のエッジルータ11Aが利用するIPアドレスであるので、それ以外のIPアドレスをサブネットの中から選択する。ここでは、残り1つである100.1.1.2/30を選択したとする。次に、先ほど選択したIPアドレス(100.1.1.2/30)を出力側のエッジルータ11Bのインタフェースに設定するIPアドレスとして、光パスPを確立する光ネットワークの出力側のエッジルータ11B物理インタフェースに設定し、拡張オブジェクト300に記載されていた入力側のエッジルータ11AのIPアドレス(100.1.1.1/30)を入力側のIPアドレスとしてルーチングプロトコルに通知する。
入力側のエッジルータ11AがResvメッセージを受信したら(S6)、ステップSlで選択したIPアドレス(100.1.1.1/30)を入力側のエッジルータのインタフェースに設定するIPアドレスとして、受信したResvメッセージの拡張オブジェクト300に格納されているIPアドレス303を相手側のIPアドレスとして光パスPを確立する入力側のエッジルータ11Aの物理インタフェースについてのルーチングプロトコルを設定する(S7)。
本発明におけるネゴシエーションで用いる情報は候補を選択するための情報であればどのようなものでもよく、IPアドレスとサブネットマスクに限定するものではない。
IPネットワークのトラヒック量をトリガーとして光パスを確立するなど、あらかじめ光パスを確立する相手先エッジルータ11を特定できない場合でも人手を介することなくIPアドレスやルーチングの設定まで行うことができるようになり、IPネットワークの状況に応じて動的に光パスの帯域やトポロジを変更することなども含めて、従来よりも頻繁かつ柔軟に光パスを制御することができるようになる。これにより、利用状況に即応した光パスの設定と運用が可能となるため、光リソースの効率的な利用ができるようになり、光ネットワークを提供するキャリアにとっては、最終的には設備コストの削減を達成できる。
2 外部IPネットワーク
S RSVP−TEシグナリング
P 光パス
11 エッジルータ
11A 入力側のエッジルータ
11B 出力側のエッジルータ
12 光クロスコネクト(OXC)
107 GMPLS制御プレーン
111 IPアドレス設定処理部
112 IPアドレスプール
113 RSVP−TE処理部
114 IPルーチングプロトコル
115 IPルーチングテーブル
116 インタフェース
116a 光ネットワーク側インタフェース
116b 光ネットワーク側インタフェース
116x 外部IPネットワーク側インタフェース
216 隣接IPルータ
300 拡張オブジェクト
301 拡張オブジェクトの型(Type)
302 拡張オブジェクトの長さ(Length)
303 IPアドレス
304 サブネットマスク
Claims (7)
- 光パスを提供する複数の装置を有して、複数のIPネットワークに接続される光ネットワークシステムにおいて、前記光ネットワークを構成する装置としての第1のルータと第2のルータとの間に新たに前記IPネットワークに繋がる光パスを確立する際に、前記第1のルータと前記第2のルータとでネゴシエーションすることで、両ルータがそれぞれのインタフェースにIPアドレスを設定するIPアドレス設定方法であって、
前記第1のルータは、利用可能なIPアドレスを記憶した記憶手段を参照して前記第2のルータがインタフェースに設定すべきIPアドレスの候補を作成する手段と、この作成した候補を前記第2のルータに通知する手段を備えて、前記候補を作成して前記第2のルータに通知し、
前記第2のルータは、前記通知された候補を受信する手段と、この受信した候補から未使用のIPアドレスを選択する手段と、この選択したIPアドレスを前記第1のルータに通知する手段を備え、前記候補から未使用のIPアドレスを選択してこれを前記第1のルータに通知し、
前記両ルータがそれぞれのインタフェースにIPアドレスを設定すること
を特徴とするIPアドレス設定方法。 - 前記第1のルータは、前記候補としてサブネットマスクと前記第1のルータが自己のインタフェースに設定したIPアドレスを前記第2のルータへと通知し、
前記第2のルータは、前記通知されたIPアドレス以外のIPアドレスを前記通知されたサブネットマスクに含まれるIPアドレスから自己のインタフェースに設定するために選択すること
を特徴とする請求項1に記載のIPアドレス設定方法。 - 前記第1のルータ及び前記第2のルータは、光ネットワークを制御する技術であるGMPLSを実装したルータであり、
前記第1のルータは、前記候補を、前記GMPLSのシグナリング機能における拡張オブジェクトを用いて前記第2のルータへと通知すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のIPアドレス設定方法。 - 複数のIPネットワークに接続される光ネットワークに用いられ、他のルータとの光パスの確立の際に、前記他のルータとネゴシエーションしてインタフェースにIPアドレスを設定するルータであって、
前記ルータは、前記他のルータとの間に前記IPネットワークに繋がる光パスを確立する手段と、
利用可能なIPアドレスを記憶した記憶手段と、
前記記憶手段を参照して前記他のルータがインタフェースに設定すべきIPアドレスの候補を作成する手段と、
前記作成した候補を前記他のルータに通知する手段と、
前記通知された候補からIPアドレスを自己のインタフェースに設定するために選択する手段及び前記選択したIPアドレスを前記候補を通知したルータに通知する手段を備えた前記他のルータから、IPアドレスを選択した旨の通知を受信する手段と
を備えたことを特徴とするルータ。 - 前記ルータは、前記候補を通知された場合の構成として、
前記通知を受信する手段と、
前記通知された候補からIPアドレスを自己のインタフェースに設定するために選択する手段と、
前記選択したIPアドレスを前記候補を送信したルータに通知する手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載のルータ。 - 前記ルータは、前記第1のルータとして前記候補を通知する場合に、
前記候補としてサブネットマスクと前記第1のルータが自己のインタフェースに設定したIPアドレスを前記第2のルータへと通知し、
前記第2のルータとして前記候補を通知される場合に、
前記通知されたIPアドレス以外のIPアドレスを前記通知された候補に含まれるIPアドレスから自己のインタフェースに設定するために選択することを特徴とする請求項5に記載のルータ。 - 前記ルータは、光ネットワークを制御する技術であるGMPLSを実装したルータであり、
前記第1のルータとして前記候補を通知する場合に、前記候補を、前記GMPLSのシグナリング機能における拡張オブジェクトを用いて前記第2のルータへと通知すること
を特徴とする請求項6に記載のルータ。
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