JP2006060271A - 情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】サムネイル画像を迅速に表示することができるようにする。
【解決手段】 デジタルカメラ1は、Hi-MD101に記録されたフルサイズの主画像をLCD21に表示する際、その主画像に対応するサムネイル画像をLCD21に表示させ、その間にHi-MD101から主画像を読み出し、サムネイル画像に代えてLCD21に表示する。また、デジタルカメラ1は、主画像をファイル名の昇順または降順でLCD21に表示する場合に、現在LCD21に表示されている主画像に対応するサムネイル画像が格納されたサムネイル一覧ファイルの次に必要となることが予想される他のサムネイル一覧ファイルをSDRAM71に記憶させるように制御する。本発明は、例えば、表示手段に画像を表示させる処理を行う情報処理装置に適用できる。
【選択図】図5
【解決手段】 デジタルカメラ1は、Hi-MD101に記録されたフルサイズの主画像をLCD21に表示する際、その主画像に対応するサムネイル画像をLCD21に表示させ、その間にHi-MD101から主画像を読み出し、サムネイル画像に代えてLCD21に表示する。また、デジタルカメラ1は、主画像をファイル名の昇順または降順でLCD21に表示する場合に、現在LCD21に表示されている主画像に対応するサムネイル画像が格納されたサムネイル一覧ファイルの次に必要となることが予想される他のサムネイル一覧ファイルをSDRAM71に記憶させるように制御する。本発明は、例えば、表示手段に画像を表示させる処理を行う情報処理装置に適用できる。
【選択図】図5
Description
本発明は、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、サムネイル画像を迅速に表示する情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
デジタルカメラ(デジタルスチルカメラ)などで撮像された静止画像(以下、単に画像という)は、例えば、Exif(Exchangeable image file format))などの所定のフォーマットに従った画像ファイルとして、デジタルカメラに装着されたメモリカードなどのリムーバブルメディアに記録(保存)される。
Exifフォーマットの画像ファイルでは、画素数(画像サイズ)が、例えば、1600×1200や1280×960(横×縦)などのフルサイズの主画像とともに、間引き処理等によって主画像を縮小することにより、例えば、160×120などの画素数としたサムネイル画像を保存することができる。
デジタルカメラ内のリムーバブルメディアに記録された画像は、例えば、特許文献1で提案されている方法などにより、デジタルカメラとUSB(Universal Serial Bus)で接続されたパーソナルコンピュータに転送される。そして、ユーザは、パーソナルコンピュータの画像を閲覧するアプリケーション(イメージビューワ)を用いて、転送された画像を閲覧する。
また、リムーバブルメディアに記録された画像を、デジタルカメラに備えられたLCD(Liquid Crystal display)などの表示部に表示させて、閲覧することもできる。
デジタルカメラのLCDに画像を表示させる場合、画像サイズが大きい主画像のリムーバブルメディアからの読み出しには時間がかかるため、デジタルカメラは、先に画像サイズの小さいサムネイル画像をリムーバブルメディアから読み出して、LCDに表示させておき、その間に主画像をリムーバブルメディアから読み出す。そして、リムーバブルメディアからの主画像の読み出しが終了後、デジタルカメラは、サムネイル画像に代えて主画像をLCDに表示させる。
図1Aと図1Bは、従来のデジタルカメラにおける、主画像またはサムネイル画像をLCDに表示するタイミングを示している。
図1Aは、サムネイル画像を先にLCDに表示せずに最初から主画像をLCDに表示させる場合の、主画像をLCDに表示するタイミングを示している。
図1Aでは、時刻t1において、ユーザの操作により、所定の画像のLCDへの表示が指示(操作)されると、デジタルカメラは、リムーバブルメディアから、指示された画像(主画像)の読み出しを開始する。そして、時刻t1からT1時間経過後の時刻t2において、デジタルカメラは、リムーバブルメディアから主画像の読み出しを完了し、LCDに表示する。
図1Bは、サムネイル画像を先にLCDに表示させ、次に主画像をLCDに表示させる場合の、主画像をLCDに表示するタイミングを示している。
時刻t1において、ユーザの操作により、所定の画像のLCDへの表示が指示(操作)されると、デジタルカメラは、リムーバブルメディアから、指示された画像の主画像の読み出しを開始するとともに、LCDには、指示された画像のサムネイル画像を表示させる。そして、時刻t1からT1時間経過後の時刻t2において、リムーバブルメディアから主画像の読み出しが完了すると、デジタルカメラは、サムネイル画像に代えて主画像をLCDに表示する。
図1Aに示すように、主画像の読み出しが完了するまでLCDには何も表示されない場合、ユーザは、LCDへの画像の表示(読み出し)には時間がかかると感じ、不快感を持つことになる。
一方、図1Bに示すように、主画像の読み出しが完了するまでの間、サムネイル画像を表示させる場合、ユーザは、すぐに指定した画像を閲覧して楽しむことができ、不快感を抱くことがない。
しかしながら、図2に示すように、サムネイル画像をリムーバブルメディアから読み出すことに時間がかかってしまうと、上述の図1Aに示す場合と同様に、サムネイル画像をリムーバブルメディアから読み出している間は、LCDに何も表示されないこととなり、ユーザが画像の表示に対して不快に感じることになる。
即ち、図2は、サムネイル画像のリムーバブルメディアからの読み出しに時間がかかる場合の、主画像をLCDに表示するタイミングを示している。
時刻t11において、ユーザの操作により、所定の画像のLCDへの表示が指示(操作)されると、デジタルカメラは、リムーバブルメディアからサムネイル画像の読み出しを開始する。そして、時刻t11からT2時間経過後の時刻t12において、リムーバブルメディアからのサムネイル画像の読み出しが完了し、サムネイル画像がLCDに表示される。また、時刻t12において、デジタルカメラは、リムーバブルメディアから主画像の読み出しを開始する。そして、時刻t12からT1時間経過後の時刻t13において、リムーバブルメディアからの主画像の読み出しが完了し、サムネイル画像に代えて主画像がLCDに表示される。
図2では、時刻t11から時刻t12までのT2時間において、LCDに何も表示されないこととなり、ユーザが不快に感じることになる。さらに、図2では、主画像をLCDに表示する時刻も、図1Aおよび図1Bと比較して結果的に遅くなっている。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、サムネイル画像を迅速に表示することができるようにするものである。
本発明の情報処理装置は、情報記録媒体から読み出された、指定主画像に対応するサムネイル画像を含むサムネイル一覧ファイルを記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶されたサムネイル一覧ファイルから、指定主画像に対応するサムネイル画像を読み出し、表示手段に表示させるとともに、情報記録媒体から指定主画像を読み出し、指定主画像の読み出し完了後、指定主画像に対応するサムネイル画像に代えて、指定主画像を表示手段に表示させる制御を行う第1の制御手段と、複数セットの所定枚数の主画像がファイル名によって昇順または降順に並べられたときに、第1の記憶手段に記憶されたサムネイル一覧ファイルのサムネイル画像のうちの最後または最初のサムネイル画像である境界サムネイル画像の次のサムネイル画像が格納されている他のサムネイル一覧ファイルを記憶する第2の記憶手段と、表示手段に現在表示されている指定主画像に対応するサムネイル画像から、境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の条件となった場合に、情報記録媒体から他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、第2の記憶手段に記憶させる制御を行う第2の制御手段とを備えることを特徴とする。
第2の制御手段には、表示手段に現在表示されている指定主画像に対応するサムネイル画像から、境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、サムネイル一覧ファイルに格納されたサムネイル画像の枚数に対して、所定の割合より少なくなった場合に、情報記録媒体から他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、第2の記憶手段に記憶させることができる。
第2の制御手段には、表示手段に現在表示されている指定主画像に対応するサムネイル画像から、境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、少なくとも、他のサムネイル一覧ファイルのロード時間を、現在表示手段に表示されているサムネイル画像または主画像から次のサムネイル画像または主画像に表示を切替える表示切替時間の最小値で除算した値に等しい枚数となった場合に、情報記録媒体から他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、第2の記憶手段に記憶させることができる。
本発明の情報処理方法は、第1の記憶手段に記憶されたサムネイル一覧ファイルから、指定主画像に対応するサムネイル画像を読み出し、表示手段に表示させるとともに、情報記録媒体から指定主画像を読み出し、指定主画像の読み出し完了後、指定主画像に対応するサムネイル画像に代えて、指定主画像を表示手段に表示させる第1の制御ステップと、表示手段に現在表示されている指定主画像に対応するサムネイル画像から、境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の条件となった場合に、情報記録媒体から他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、第2の記憶手段に記憶させる制御を行う第2の制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の記録媒体に記録されているプログラムは、第1の記憶手段に記憶されたサムネイル一覧ファイルから、指定主画像に対応するサムネイル画像を読み出し、表示手段に表示させるとともに、情報記録媒体から指定主画像を読み出し、指定主画像の読み出し完了後、指定主画像に対応するサムネイル画像に代えて、指定主画像を表示手段に表示させる第1の制御ステップと、表示手段に現在表示されている指定主画像に対応するサムネイル画像から、境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の条件となった場合に、情報記録媒体から他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、第2の記憶手段に記憶させる制御を行う第2の制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、第1の記憶手段に記憶されたサムネイル一覧ファイルから、指定主画像に対応するサムネイル画像を読み出し、表示手段に表示させるとともに、情報記録媒体から指定主画像を読み出し、指定主画像の読み出し完了後、指定主画像に対応するサムネイル画像に代えて、指定主画像を表示手段に表示させる第1の制御ステップと、表示手段に現在表示されている指定主画像に対応するサムネイル画像から、境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の条件となった場合に、情報記録媒体から他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、第2の記憶手段に記憶させる制御を行う第2の制御ステップとを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明においては、第1の記憶手段に記憶されたサムネイル一覧ファイルから、指定主画像に対応するサムネイル画像が読み出され、表示手段に表示されるとともに、情報記録媒体から指定主画像が読み出され、指定主画像の読み出し完了後、指定主画像に対応するサムネイル画像に代えて、指定主画像が表示手段に表示される。また、表示手段に現在表示されている指定主画像に対応するサムネイル画像から、境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の条件となった場合に、情報記録媒体から他のサムネイル一覧ファイルが読み出され、第2の記憶手段に記憶される。
本発明によれば、サムネイル画像を迅速に表示することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の情報処理装置は、
ファイル名によって昇順または降順に並べられた所定枚数の主画像と、前記主画像それぞれに対応する所定枚数のサムネイル画像を格納するサムネイル一覧ファイルとのセットが複数セット記録された情報記録媒体(例えば、図5のMD101)から、指定された主画像である指定主画像を読み出し、表示手段(例えば、図5のLCD21)に表示させる処理を行う情報処理装置(例えば、図5のデジタルカメラ1)において、
前記情報記録媒体から読み出された、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を含む前記サムネイル一覧ファイルを記憶する第1の記憶手段(例えば、図11のサムネイル一覧ファイル領域202)と、
前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルから、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を読み出し、前記表示手段に表示させるとともに、前記情報記録媒体から前記指定主画像を読み出し、前記指定主画像の読み出し完了後、前記指定主画像に対応するサムネイル画像に代えて、前記指定主画像を前記表示手段に表示させる制御を行う第1の制御手段(例えば、図15のステップS21乃至S25の処理を行うCPU72)と、
前記複数セットの前記所定枚数の主画像がファイル名によって昇順または降順に並べられたときに、前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルのサムネイル画像のうちの最後または最初のサムネイル画像である境界サムネイル画像の次のサムネイル画像が格納されている他のサムネイル一覧ファイルを記憶する第2の記憶手段(例えば、図11のサムネイル一覧ファイル221)と、
前記表示手段に現在表示されている前記指定主画像に対応するサムネイル画像から、前記境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の条件となった場合に、前記情報記録媒体から前記他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、前記第2の記憶手段に記憶させる制御を行う第2の制御手段(例えば、図15のステップS27乃至S29の処理を行うCPU72)と
を備えることを特徴とする。
ファイル名によって昇順または降順に並べられた所定枚数の主画像と、前記主画像それぞれに対応する所定枚数のサムネイル画像を格納するサムネイル一覧ファイルとのセットが複数セット記録された情報記録媒体(例えば、図5のMD101)から、指定された主画像である指定主画像を読み出し、表示手段(例えば、図5のLCD21)に表示させる処理を行う情報処理装置(例えば、図5のデジタルカメラ1)において、
前記情報記録媒体から読み出された、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を含む前記サムネイル一覧ファイルを記憶する第1の記憶手段(例えば、図11のサムネイル一覧ファイル領域202)と、
前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルから、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を読み出し、前記表示手段に表示させるとともに、前記情報記録媒体から前記指定主画像を読み出し、前記指定主画像の読み出し完了後、前記指定主画像に対応するサムネイル画像に代えて、前記指定主画像を前記表示手段に表示させる制御を行う第1の制御手段(例えば、図15のステップS21乃至S25の処理を行うCPU72)と、
前記複数セットの前記所定枚数の主画像がファイル名によって昇順または降順に並べられたときに、前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルのサムネイル画像のうちの最後または最初のサムネイル画像である境界サムネイル画像の次のサムネイル画像が格納されている他のサムネイル一覧ファイルを記憶する第2の記憶手段(例えば、図11のサムネイル一覧ファイル221)と、
前記表示手段に現在表示されている前記指定主画像に対応するサムネイル画像から、前記境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の条件となった場合に、前記情報記録媒体から前記他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、前記第2の記憶手段に記憶させる制御を行う第2の制御手段(例えば、図15のステップS27乃至S29の処理を行うCPU72)と
を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の情報処理方法は、
ファイル名によって昇順または降順に並べられた所定枚数の主画像と、前記主画像それぞれに対応する所定枚数のサムネイル画像を格納するサムネイル一覧ファイルとのセットが複数セット記録された情報記録媒体から、指定された主画像である指定主画像を読み出し、表示手段に表示させる処理を行い、前記情報記録媒体から読み出された、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を含む前記サムネイル一覧ファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記複数セットの前記所定枚数の主画像がファイル名によって昇順または降順に並べられたときに、前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルのサムネイル画像のうちの最初または最後のサムネイル画像である境界サムネイル画像の次のサムネイル画像が格納されている他のサムネイル一覧ファイルを記憶する第2の記憶手段とを備える情報処理装置の情報処理方法において、
前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルから、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を読み出し、前記表示手段に表示させるとともに、前記情報記録媒体から前記指定主画像を読み出し、前記指定主画像の読み出し完了後、前記指定主画像に対応するサムネイル画像に代えて、前記指定主画像を前記表示手段に表示させる第1の制御ステップ(例えば、図15のステップS21乃至S25の処理)と、
前記表示手段に現在表示されている前記指定主画像に対応するサムネイル画像から、前記境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の条件となった場合に、前記情報記録媒体から前記他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、前記第2の記憶手段に記憶させる制御を行う第2の制御ステップ(例えば、図15のステップS27乃至S29の処理)と
を含むことを特徴とする。
ファイル名によって昇順または降順に並べられた所定枚数の主画像と、前記主画像それぞれに対応する所定枚数のサムネイル画像を格納するサムネイル一覧ファイルとのセットが複数セット記録された情報記録媒体から、指定された主画像である指定主画像を読み出し、表示手段に表示させる処理を行い、前記情報記録媒体から読み出された、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を含む前記サムネイル一覧ファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記複数セットの前記所定枚数の主画像がファイル名によって昇順または降順に並べられたときに、前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルのサムネイル画像のうちの最初または最後のサムネイル画像である境界サムネイル画像の次のサムネイル画像が格納されている他のサムネイル一覧ファイルを記憶する第2の記憶手段とを備える情報処理装置の情報処理方法において、
前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルから、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を読み出し、前記表示手段に表示させるとともに、前記情報記録媒体から前記指定主画像を読み出し、前記指定主画像の読み出し完了後、前記指定主画像に対応するサムネイル画像に代えて、前記指定主画像を前記表示手段に表示させる第1の制御ステップ(例えば、図15のステップS21乃至S25の処理)と、
前記表示手段に現在表示されている前記指定主画像に対応するサムネイル画像から、前記境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の条件となった場合に、前記情報記録媒体から前記他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、前記第2の記憶手段に記憶させる制御を行う第2の制御ステップ(例えば、図15のステップS27乃至S29の処理)と
を含むことを特徴とする。
請求項5に記載の記録媒体のプログラム、請求項6に記載のプログラムの各ステップの具体例も、請求項4に記載の情報処理方法の各ステップの発明の実施の形態における具体例と同様である。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図3は、本発明を適用したデジタルカメラの斜視図を示している。
図3のデジタルカメラ1は、リムーバブルメディアとして不図示のHi-MD(Hi-Mini-Disk)(商標)を装着することができるようになっており、ユーザは、デジタルカメラ1で所望の被写体を撮像(撮影)し、その撮像した画像をHi-MDに記録することができる。また、デジタルカメラ1は、オーディオプレーヤとしての機能も有しており、ユーザは、Hi-MDに記録されている楽曲(音楽)を再生して聴くこともできる。
ここで、Hi-MDは、従来のMDと再生互換性があり、ATRAC(Advanced Transform Acoustic Coding)3方式で圧縮されたオーディオデータを記録できる他、ファイルシステムにFATを採用することにより、画像やテキストファイルなどのデータファイルも記録することが可能な汎用記録メディアである。また、現行のMDをHi-MDフォーマットすることで、約2倍の容量のデータを記録することができ、さらにHi-MD専用ディスクでは、1GBの大容量のデータを記録することができる。なお、以下では、Hi-MDを単にMDという。
デジタルカメラ1は、図3に示すように、それをちょうど片手で把持できるほどの、MDよりひとまわり大きいサイズとなっている。
薄型の略長方形のデジタルカメラ1の上面には、撮像(撮影)を行なうときにユーザにより押下されるシャッタボタン11が設けられている。
デジタルカメラ1の正面には、被写体を撮像する撮像光学系の一部であるレンズ12、自分自身を被写体として撮像するときにファインダ代わりとなるミラー13や夜間撮影などに使用されるフラッシュ14が設けられている。
また、撮像が行われないときには、上下にスライドするスライドカバー15により、レンズ12、ミラー13、およびフラッシュ14は、露出しないように格納(保護)されるようになっている。
デジタルカメラ1の片方の側面には、MDに記録された楽曲(音楽)の再生を行ったときに、ヘッドフォンを介して楽曲を聴くためのヘッドフォンジャック16、およびMDを装着するときに操作されるオープンボタン17が設けられている。オープンボタン17を所定方向にスライドさせることにより、デジタルカメラ1の本体の一部が開口し、内部に収納されているMDを取り出すことができるようになっている。
図4は、図3のレンズ12等が配設されている正面と反対側の、デジタルカメラ1の背面の外観図を示している。
デジタルカメラ1の背面には、撮像された画像などを表示するLCD21、およびユーザがデジタルカメラ1の動作を指示するための操作部22が設けられている。
LCD21は、デジタルカメラ1が撮像した画像を表示したり、デジタルカメラ1がMDに記録されている楽曲を再生する場合には、再生する楽曲のタイトルや歌手名、演奏(再生)時間等(以下、楽曲情報という)を表示する。LCD21の画面サイズは、例えば、2.5インチ程度とされる。
操作部22は、撮像や画像の表示、または楽曲の再生などの、デジタルカメラ1に対するユーザの指示を受け付ける。
操作部22は、メニューボタン31、ディスプレイボタン32、LED(Light Emitting Diode)33、表示(再生)ボタン34、ジョグダイヤル35、スライドショウボタン36、およびストップ/キャンセルボタン37で構成されている。
ユーザは、メニューボタン31を操作することにより、撮像(撮影)時の撮像モードや画像サイズなどの各種の設定を行うメニュー画面をLCD21に表示させることができる。また、ディスプレイボタン32がユーザにより操作されると、デジタルカメラ1は、日付、バッテリの充電状態などを表示する所定の画面をLCD21に表示させる。LED33は、点灯または消灯によりフラッシュ14(図3)のための充電が完了しているか否かをユーザに報知する。
表示(再生)ボタン34では、その円状の中心部、(図面に対して)右側、左側、上側、および下側の5箇所それぞれのユーザの操作(押下)が判定される。例えば、画像がスライド形式で表示されるスライドショウモードにおいて、ユーザが表示ボタン34の右または左を操作することにより、MDに記録されている画像を、撮像(日付)の昇順または降順でLCD21に表示させることができる。また、MDに記録されている楽曲を再生しているときには、表示ボタン34の中心部、右側、左側、上側、または下側のそれぞれを操作することにより、楽曲の再生開始、次の楽曲へのジャンプ、前の楽曲へのジャンプ、演奏中の楽曲の早送り、演奏中の楽曲の巻き戻しを行うことができる。
ジョグダイヤル35は、楽曲の再生を行っている場合に、ヘッドフォンジャック16から出力する音のボリュームの調整をするときにユーザにより操作される。スライドショウボタン36は、MDに記録されている画像をスライド形式でLCD21に表示させるモード(スライドショウ)を開始させるときにユーザにより操作される。ストップ/キャンセルボタン37は、楽曲の再生やスライドショウの停止、あるいは、LCD21にメニューを表示させたときの各種の操作(設定)のキャンセルなどを行う場合、ユーザにより操作される。
図5は、デジタルカメラ1の内部の構成例を示すブロック図である。なお、図3および図4と対応する部分については同一の符号を付してある。
デジタルカメラ1は、LCD21、操作部22、メインブロック51、カメラブロック52、撮像部53、MDドライブ54、およびバッテリ55から構成されている。
メインブロック51は、ヘッドフォンジャック16、SDRAM(Synchronous Dynamic RAM(Random Access Memory))71、CPU(Central Processing Unit)72、ROM(Read Only Memory)73、およびSRAM (Static RAM)74から構成される信号処理部81、RF (Radio Frequency)アンプ82、REC(Record)ドライバ83、モータドライバ84、アンプ85、電源管理部86、並びに充電制御部87により構成され、MDドライブ54に装着されたMD101に対する画像または楽曲(のデータ)の記録および読み出しを制御する。
カメラブロック52は、フラッシュ14、LED33、CPU91、ブザー92、SDRAM93、並びに電源管理部94により構成され、撮像部53における撮像処理およびLCD21の画像の表示を制御する。なお、メインブロック51の信号処理部81とカメラブロック52のCPU91とは、シリアルバス95で接続されており、各種のデータが必要に応じて相互に授受可能となされている。
撮像部53は、CMOS(Complementary Mental Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子およびAF(Auto Focus)モジュールなどで構成され、被写体にフォーカスして撮像を行い、撮像された画像(データ)をCPU91に供給する。
MDドライブ54は、着脱可能とされるMD101、磁気ヘッド102、光学ピックアップ103、およびメカデッキ104により構成され、MD101に記録されている画像や楽曲のデータを信号処理部81に供給したり、信号処理部81から供給される画像や楽曲のデータをMD101に記録する。
メインブロック51の信号処理部81では、SDRAM71が、CPU72の制御の下、RFアンプ82を介してMD101から読み出された画像や楽曲のデータを記憶する。
CPU72は、ROM73に記憶されたプログラムに従い、MD101に対する画像や楽曲のデータの記録(書き込み)および読み出し、楽曲の再生などのための各種の演算および各部の制御を行う。また、CPU72は、各種の演算などを行う際、必要に応じて、SRAM74にデータを記憶する。なお、ROM73から読み出されたプログラムのうち、カメラブロック52で行なわれる部分については、シリアルバス95を介してカメラブロック52のCPU91に供給される。
信号処理部81は、楽曲のデータに対しては、例えば、RFアンプ82から供給されるRF信号の1-7RLL (1-7 Run-Length Limited coding)変調処理などを行う。また、信号処理部81は、撮像部53で撮像され、シリアルバス95を介してカメラブロック52から供給される画像データに対して、例えば、JPEGエンコード処理を行い、撮影日時やサムネイル画像などが付加されたExifフォーマットの画像ファイルに変換する。
さらに、信号処理部81は、RFアンプ82から供給されるフォーカスエラー信号またはトラッキングエラー信号から、光学ピックアップ103の対物レンズ(図示せず)をフォーカス方向またはトラッキング方向に駆動(位置決め)させる2軸アクチュエータを制御するコントロール信号と、不図示のスレッドモータまたはスピンドルモータモータを制御するコントロール信号とをモータドライバ84に供給する。
RFアンプ82は、光学ピックアップ103から供給されるデータ(反射光情報)から、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、およびRF信号を生成し、信号処理部81に供給する。
RECドライバ83は、信号処理部81から供給される1-7RLL変調処理されたデータ(1-7RLL変調データ)に基づいて、磁気ヘッド102を制御(駆動)する。
モータドライバ84は、信号処理部81から供給されるコントロール信号に基づいて、メカデッキ104内のスレッドモータやスピンドルモータ、または光学ピックアップ103内の2軸アクチュエータを制御(駆動)する。
MDドライブ54の磁気ヘッド102は、RECドライバ83の制御に基づいて、変調された磁界をMD101に印加する。光学ピックアップ103は、半導体レーザをMD101に照射し、MD101から反射して返ってきた反射光の情報(反射光情報)をRFアンプ82に供給する。
メカデッキ104は、上述したように、スレッドモータおよびスピンドルモータなどで構成され、モータドライバ84の制御により、MD101および光学ピックアップ103を駆動する。
アンプ85は、信号処理部81から供給されるオーディオ信号を増幅してヘッドフォンジャック16に供給する。
電源管理部86は、充電制御部87から供給される電源を管理(制御)し、デジタルカメラ1の動作状態に応じて、操作部22、メインブロック51、およびMDドライブ54に電源を供給する。充電制御部87は、バッテリ55の充電を制御し、充電により得られた電源を電源管理部86および94に供給する。
カメラブロック52のCPU91は、シリアルバス95を介して信号処理部81から供給されるプログラムに従い、カメラブロック52および撮像部53を制御する。例えば、CPU91は、撮像部53が撮像した画像をSDRAM93に一時的に記憶し、必要に応じてLCD21に供給して表示させたり、撮像部53が撮像した画像をシリアルバス95を介して信号処理部81に供給する。また、CPU91は、シリアルバス95を介して信号処理部81から供給されるデータもLCD21に供給し、表示させることができる。信号処理部81から供給されるデータとしては、例えば、MD101から読み出された画像や、楽曲が再生されているときの楽曲情報などがある。
また、CPU91は、ユーザによりシャッタボタン11(図3)が押下されると、そのタイミングに合わせて、スピーカ92にシャッタ音を出力させたり、フラッシュ14を点灯させる。LED33は、CPU91の制御の下、フラッシュ撮影のための充電が完了している場合に点灯する。
電源管理部94は、充電制御部87から供給される電源を管理(制御)し、デジタルカメラ1の動作状態に応じて、LCD21、カメラブロック52、および撮像部53に電源を供給する。
以上のように構成されるデジタルカメラ1では、撮像部53で撮像された画像をMD101に記録したり、MD101に記録されている画像を読み出し、LCD21に表示させる。また、MD101に記録されている楽曲(オーディオデータ)を再生し、ヘッドフォンジャック16から出力する。
ところで、MD101には、上述したように、デジタルカメラ1で撮像(撮影)した大量の画像を記録(記憶)させることができるようになっている。
図6は、MDドライブ54に装着されたMD101に記録されている画像データの例を示している。
MD101には、画像ファイルが、例えば、DCF(Design rule for Camera File system)の規格に準拠した構造で記録されている。
即ち、MD101には、「DCIM」の名前でルートディレクトリが作成され、その下に、「100A0726」と「100A0728」のサブディレクトリが作成されている。サブディレクトリの名前は、例えば、上位4桁(固定)の「100A」に、下位4桁として、撮影(保存)された日付が付加されて作成される。従って、サブディレクトリ「100A0726」または「100A0728」は、それぞれ、撮影(保存)された日が7月26日、または7月28日であることを表している。
「100A0726」のディレクトリには、ファイル名が100A0001.jpg乃至100A0500.jpgの500枚のExifフォーマットの画像ファイル(以下、単に画像ファイルという)と、ファイル名がそれぞれ00010100.abc乃至04010500.abcのサムネイル一覧ファイルとが保存(記録)されている。
ここで、画像ファイルは、少なくとも主画像とサムネイル画像とを含んでいる(図7で後述)。また、サムネイル一覧ファイルは、100枚分の画像ファイルのサムネイル画像のみが格納されているファイルである(図8で後述)。
換言すれば、MD101の「100A0726」のディレクトリには、ファイル名によって昇順に並べられた100枚の主画像と、その主画像それぞれに対応する100枚のサムネイル画像を格納するサムネイル一覧ファイルとのセットが複数セット記録されている。
さらに詳しく言えば、「100A0726」のディレクトリには、図6に示すように、100A0001.jpg乃至100A0500.jpgの500枚の画像ファイルが格納されている。また、「100A0726」のディレクトリには、100A0001.jpg乃至100A0500.jpgの500枚の画像ファイルのうちの、100A0001.jpg乃至100A0100.jpgの100枚の画像ファイルのサムネイル画像のみを格納しているサムネイル一覧ファイル00010100.abc,100A0101.jpg乃至100A0200.jpgの100枚の画像ファイルのサムネイル画像のみを格納しているサムネイル一覧ファイル01010200.abc,100A0301.jpg乃至100A0400.jpgの100枚の画像ファイルのサムネイル画像のみを格納しているサムネイル一覧ファイル03010400.abc、および100A0401.jpg乃至100A0500.jpgの100枚の画像ファイルのサムネイル画像のみを格納しているサムネイル一覧ファイル04010500.abcが記録(保存)されている。
図7は、MD101に記録(保存)されている図6の500枚の画像ファイルのうちの1枚の画像ファイル100A0201.jpgを示している。
図7に示すように、画像ファイル100A0201.jpgには、画素数が1600×1200(画素)の主画像100A0201F、画素数が160×120(画素)のサムネイル画像100A0201S、および画素数が640×480(画素)のVGA画像100A0201Vが含まれている。
なお、画素数が160×120(画素)のサムネイル画像100A0201Sの容量は、約8KB(KByte)程度であり、画素数が1600×1200(画素)の主画像100A0201Fの容量は、約600乃至800KB程度である。また、図7に図示されている主画像100A0201F、サムネイル画像100A0201S、およびVGA画像100A0201Vそれぞれの画像サイズの比は、説明をわかりやすくするため実際のものと変えてある。
MD101に記録されている画像ファイル100A0201.jpgが読み出され、LCD21に表示される場合、まずサムネイル画像100A0201SがMD101から読み出され、LCD21に表示される。そして、サムネイル画像100A0201SをLCD21に表示している間に、主画像100A0201FがMD101から読み出され、主画像100A0201Fの読み出し完了後、サムネイル画像100A0201Sに代えて、主画像100A0201FがLCD21に表示される。なお、主画像100A0201FがLCD21に表示される場合、LCD21の画面サイズ(解像度)に合わせて、主画像100A0201Fが間引き処理等行われることがあるが、サムネイル画像100A0201Sより高解像度でLCD21に表示することができる。
このように、サムネイル画像100A0201SをLCD21に表示し、その後主画像100A0201FをLCD21に表示する場合、ユーザによりLCD21への表示を所望する所定の画像ファイル(図7の画像ファイル100A0201.jpg)が指定されてから、そのサムネイル画像100A0201SをMD101に記録されている画像ファイルから読み出していたのでは、サムネイル画像100A0201Sを読み出し、LCD21に表示するまでの時間(待ち時間)が発生してしまう。
そこで、MD101には、100枚の画像ファイルの、サムネイル画像だけを集めたサムネイル一覧ファイルも記録するようにして、デジタルカメラ1では、サムネイル画像をLCD21に表示するときには、画像ファイルに格納されているサムネイル画像を読み出すのではなく、サムネイル一覧ファイルに格納されているサムネイル画像をLCD21に表示するようになされている。
図8は、図7の画像ファイル100A0201.jpgのサムネイル画像100A0201Sが格納されているサムネイル一覧ファイル02010300.abcの例を示している。
即ち、サムネイル一覧ファイル02010300.abcには、図8に示すように、画像ファイル100A0201.jpgのサムネイル画像100A0201Sから画像ファイル100A0300.jpgのサムネイル画像100A0300Sまでの100枚のサムネイル画像100A0201S乃至100A0300Sが格納されている。
従って、デジタルカメラ1は、サムネイル一覧ファイル02010300.abcをMD101から一度読み出しておけば、100枚の画像ファイル100A0201.jpg乃至100A0300.jpgのうちの、どの画像ファイルの画像をLCD21に表示するときでも、画像ファイル100A0201.jpg乃至100A0300.jpgに対応するサムネイル画像100A0201S乃至100A0300Sが既に読み出されているので、待ち時間なく(迅速に)サムネイル画像をLCD21に表示させることができる。
なお、1つのサムネイル画像の容量は、図7を参照して説明したように、約8KBであるので、100枚のサムネイル画像が格納されている図8のサムネイル一覧ファイル02010300.abcの容量は、約800KBとなる。
図9は、図8のサムネイル一覧ファイル02010300.abcを記憶する信号処理部81のSDRAM71の構成例を示している(第1実施の形態)。
SDRAM71は、ユーザによりLCD21への表示が指定された画像ファイルの主画像(以下、指定主画像ともいう)を記憶する主画像領域201、指定主画像に対応するサムネイル画像が含まれているサムネイル一覧ファイルを記憶するサムネイル一覧ファイル領域202、およびその他のデータ(例えば、楽曲データ)を記憶するその他の領域203で構成されている。
例えば、操作部22において、図7の画像ファイル100A0201.jpgの画像をLCD21へ表示させる操作がユーザにより行なわれた場合、画像ファイル100A0201.jpgに格納されている主画像100A0201F(のデータ)が主画像領域201に記憶される。また、図8のサムネイル一覧ファイル02010300.abc(のデータ)がサムネイル一覧ファイル領域202に記憶される。
次に、図10のフローチャートを参照して、指定された画像ファイルの主画像をMD101から読み出す間、SDRAM71のサムネイル一覧ファイル領域202に記憶されたサムネイル一覧ファイルの、指定主画像に対応するサムネイル画像をLCD21に表示する、デジタルカメラ1の画像表示処理について説明する。
操作部22において、図7の画像ファイル100A0201.jpgの画像をLCD21へ表示させる操作がユーザにより行なわれた場合、ステップS1において、信号処理部81のCPU72は、画像ファイル100A0201.jpgのサムネイル画像を格納したサムネイル一覧ファイル02010300.abcがSDRAM71に読み出し済みであるか否かを判定する。
ステップS1で、サムネイル一覧ファイル02010300.abcがSDRAM71にまだ読み出されていないと判定された場合、信号処理部81は、MDドライブ54、RFアンプ82、モータドライバ84などを制御し、MD101からサムネイル一覧ファイル02010300.abcを読み出し、SDRAM71のサムネイル一覧ファイル領域202に記憶させる。
一方、ステップS1で、サムネイル一覧ファイル02010300.abcがSDRAM71に読み出し済みであると判定された場合、または、ステップS2の処理後、信号処理部81は、ステップS3に進み、信号処理部81は、SDRAM71のサムネイル一覧ファイル領域202に記憶されているサムネイル一覧ファイル02010300.abcのなかのサムネイル画像100A0201Sを、シリアルバス95を介してカメラブロック52に供給することにより、LCD21に表示させて、ステップS4に進む。
ステップS4において、信号処理部81は、画像ファイル100A0201.jpgの主画像100A0201FがSDRAM71に読み出し済みであるか否かを判定する。
ステップS4で、画像ファイル100A0201.jpgの主画像100A0201FがSDRAM71にまだ読み出されていないと判定された場合、信号処理部81は、MDドライブ54、RFアンプ82、モータドライバ84などを制御し、MD101から画像ファイル100A0201.jpgの主画像100A0201Fを読み出し、SDRAM71の主画像領域201に記憶させる。
一方、ステップS4で、主画像100A0201FがSDRAM71に読み出し済みであると判定された場合、または、ステップS5の処理後、信号処理部81は、ステップS6に進み、信号処理部81は、SDRAM71の主画像領域201に記憶されている主画像100A0201Fを、シリアルバス95を介してカメラブロック52に供給することにより、LCD21に表示させて、処理を終了する。
上述した画像表示処理では、信号処理部81は、MD101に記録された画像ファイル100A0201.jpgの主画像をLCD21に表示する際、サムネイル一覧ファイル領域202に記憶されたサムネイル一覧ファイル02010300.abcから、サムネイル画像100A0201Sを読み出し、LCD21に表示させるとともに、MD101から主画像100A0201Fを読み出し、主画像100A0201Fの読み出し完了後、サムネイル画像100A0201Sに代えて、主画像100A0201FをLCD21に表示させる。
画像表示処理では、一度サムネイル一覧ファイル02010300.abcをSDRAM71に読み出しておくと、画像ファイル100A0201.jpg乃至100A0300.jpgのサムネイル画像100A0201S乃至100A0300Sが既にSDRAM71(のサムネイル一覧ファイル領域202)に記憶されているので、LCD21に表示させる画像として、100枚の画像ファイル100A0201.jpg乃至100A0300.jpgのどの画像がユーザによって指定されても、即座に、ユーザに指定された画像のサムネイル画像をLCD21に表示させることができる。
しかしながら、図10の画像表示処理では、対応するサムネイル画像がサムネイル一覧ファイル02010300.abcに含まれていない画像が、LCD21に表示させる画像としてユーザにより指定された場合、デジタルカメラ1は、その指定された画像のサムネイル画像を含むサムネイル一覧ファイルをMD101から読み出した後で、サムネイル画像をLCD21に表示させるため、やはり、サムネイル画像をLCD21に表示するまでの時間(待ち時間)が発生してしまう。
具体的には、例えば、図9のサムネイル一覧ファイル領域202にサムネイル一覧ファイル02010300.abc(サムネイル画像100A0201S乃至100A0300S)がMD101から読み出され、記憶されているときに、画像ファイル100A0298.jpg,100A0299.jpg,100A0300.jpgのように、画像をファイル名の昇順に閲覧したユーザが、次に、画像ファイル100A0301.jpgの画像をLCD21に表示させる操作を行なった場合、サムネイル一覧ファイル03010400.abcをMD101から読み出す時間が発生する。
また、サムネイル画像100A0201S乃至100A0300Sがサムネイル一覧ファイル領域202に記憶されているときに、画像ファイル100A0203.jpg,100A0202.jpg,100A0201.jpgのように、画像をファイル名の降順に閲覧したユーザが、次に、画像ファイル100A0200.jpgの画像をLCD21に表示させる操作を行なった場合、サムネイル一覧ファイル01010200.abcをMD101から読み出す時間が発生する。
そこで、図11は、信号処理部81のSDRAM71の第2実施の形態を示している。なお、図11において、図9と対応する部分については同一の符号を付してある。
即ち、図11のSDRAM71では、図9と同様の主画像領域201、サムネイル一覧ファイル領域202、その他の領域203の他に、もう1つのサムネイル一覧ファイル領域221が設けられている。なお、その他の領域203は、サムネイル一覧ファイル領域221の分だけ容量が少なくなっている。
サムネイル一覧ファイル領域202には、図9における場合と同様に、現在ユーザがLCD21への表示を指定している画像に対応するサムネイル画像が格納されているサムネイル一覧ファイルが記憶される。
他方のサムネイル一覧ファイル領域221には、500枚の主画像がファイル名によって昇順または降順に並べられたときに、サムネイル一覧ファイル領域202に記憶されたサムネイル一覧ファイルのサムネイル画像のうちの最後または最初のサムネイル画像である境界サムネイル画像の次のサムネイル画像が格納されているサムネイル一覧ファイルが記憶される。換言すれば、サムネイル一覧ファイル領域202に記憶されているサムネイル画像で対応可能な画像(画像ファイル)の次に、ユーザが閲覧すると予想される画像(画像ファイル)のサムネイル画像を格納するサムネイル一覧ファイルが記憶される。
具体的には、図9のサムネイル一覧ファイル領域202に、図8のサムネイル一覧ファイル02010300.abc(サムネイル画像100A0201S乃至100A0300S)がMD101から読み出され、記憶されているときに、ユーザは、昇順に画像ファイル100A0298.jpg,100A0299.jpg,100A0300.jpgの画像を閲覧し、次に画像ファイル100A0301.jpgの画像がLCD21に表示させる画像としてユーザによって操作されると予想されるような場合には、100A0301.jpg乃至100A0400.jpgの100枚の画像ファイルに対応するサムネイル画像を格納しているサムネイル一覧ファイル03010400.abcがサムネイル一覧ファイル領域221に記憶される。
また、ユーザは、降順に画像ファイル100A0203.jpg,100A0202.jpg,100A0201.jpgの画像を閲覧し、次に画像ファイル100A0200.jpgの画像がLCD21に表示させる画像としてユーザによって操作されると予想されるような場合には、100A0101.jpg乃至100A0200.jpgの100枚の画像ファイルに対応するサムネイル画像を格納しているサムネイル一覧ファイル01010200.abcがサムネイル一覧ファイル領域221に記憶される。
したがって、サムネイル一覧ファイル領域221は、サムネイル一覧ファイル領域202に記憶されているサムネイル一覧ファイルの次に必要となることが予想されるサムネイル一覧ファイルを記憶する領域であると言うことができる。以下では、サムネイル一覧ファイル領域221をサムネイル一覧予備領域ともいう。
サムネイル一覧ファイルは、上述したように、100枚の画像ファイルそれぞれに対応するサムネイル画像を格納しているので、サムネイル一覧ファイル領域202に記憶されているサムネイル一覧ファイル(現在LCD21に表示されている画像に対応するサムネイル画像が格納されているサムネイル一覧ファイル)だけで、ユーザの画像の閲覧が終了する場合もある。そのような場合には、サムネイル一覧ファイル領域221には、何れのサムネイル一覧ファイルもロードしない(サムネイル一覧ファイル領域221に記憶させない)。そして、所定の条件を満たし、次のサムネイル一覧ファイルが必要と予想されるときのみ、そのサムネイル一覧ファイルをロードする(SDRAM71に記憶させる)。これにより、不必要なMDドライブ54の駆動を行なわないようにし、消費電力を低減することができる。
また、サムネイル一覧ファイル領域221には、ユーザが降順に画像を閲覧したときに次に必要とされるサムネイル一覧ファイル01010200.abcか、または、ユーザが昇順に画像を閲覧したときに次に必要とされるサムネイル一覧ファイル03010400.abcの、いずれか一方しか記憶することができない。
従って、昇順か、または降順のユーザが画像を閲覧する方向に応じて、ユーザが次に閲覧すると予想される画像に対応するサムネイル一覧ファイルをSDRAM71(のサムネイル一覧ファイル領域221)に記憶させるようにする必要がある。
そこで、次に必要となるサムネイル一覧ファイルをSDRAM71のサムネイル一覧ファイル領域221にロードするロード方法(条件)として、例えば、次の2つの方法のいずれか一方を採用する。
第1の方法は、サムネイル一覧ファイル領域202に記憶されているサムネイル一覧ファイルの、現在LCD21に表示され、ユーザが閲覧している主画像に対応するサムネイル画像(以下、適宜、現在のサムネイル画像という)から、境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、1つのサムネイル一覧ファイルに格納されたサムネイル画像の枚数に対して、所定の割合より少なくなった場合に、次のサムネイル一覧ファイルをロードする方法である。
第2の方法は、サムネイル一覧ファイル領域202に記憶されているサムネイル一覧ファイルの、現在のサムネイル画像から、境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、少なくとも、MD101からSDRAM71にサムネイル一覧ファイルをロードするロード時間を、現在LCD21に表示されているサムネイル画像または主画像から次のサムネイル画像または主画像に表示を切替える表示切替時間の最小値で除算した値に等しい枚数となった場合に、次のサムネイル一覧ファイルをロードする方法である。
ここで、境界サムネイル画像とは、上述したように、サムネイル一覧ファイルが有する100枚のサムネイル画像を昇順または降順に並べたときに、最後または最初のサムネイル画像を表す。図8の例では、サムネイル一覧ファイル02010300.abcに格納されている100枚の画像ファイルに対応するサムネイル画像100A0201S乃至100A0300Sにおける境界サムネイル画像は、サムネイル画像100A0300S(昇順に閲覧されたとき)またはサムネイル画像100A0201S(降順に閲覧されたとき)である。
以下では、第1および第2のロード方法についてさらに説明する。
第1の方法は、上述したように、サムネイル一覧ファイル領域202に記憶されているサムネイル一覧ファイルの、現在のサムネイル画像から境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、1つのサムネイル一覧ファイルに格納されたサムネイル画像の枚数に対して、所定の割合より少なくなった場合に、次のサムネイル一覧ファイルをロードする方法である。
例えば、上述した例と同様に、図11のサムネイル一覧ファイル領域202には、サムネイル一覧ファイル02010300.abc(サムネイル画像100A0201S乃至100A0300S)がロードされており、ユーザは、LCD21に表示される画像ファイル100A0201.jpg乃至100A0300.jpgの画像を昇順または降順に閲覧しているものとする。
ここで、デジタルカメラ1が、サムネイル一覧ファイル領域221に次のサムネイル一覧ファイルをロードする条件となる、1つのサムネイル一覧ファイルに格納されたサムネイル画像の枚数に対する所定の割合を、例えば、1/4とする。
即ち、本実施の形態では、1つのサムネイル一覧ファイルに格納されているサムネイル画像の枚数は100枚であるので、デジタルカメラ1は、現在のサムネイル画像から境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、100×1/4=25枚より少なくなったときに、次のサムネイル一覧ファイルをサムネイル一覧ファイル領域221にロードする。
例えば、ユーザが画像ファイル100A0201.jpg乃至100A0300.jpgの画像を昇順にLCD21に表示させ、それに対応して、サムネイル一覧ファイル領域202に記憶されているサムネイル一覧ファイル02010300.abcのサムネイル画像100A0201S乃至100A0300Sが昇順にLCD21に表示されている場合、現在のサムネイル画像から境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が25枚より少なくなるときは、図12に示すように、サムネイル一覧ファイル02010300.abcのサムネイル画像100A0276SがLCD21に表示されたときである。
従って、サムネイル一覧ファイル領域202に記憶されているサムネイル画像100A0201S乃至100A0300Sが昇順にLCD21に表示され、サムネイル画像100A0276SがLCD21に表示されたタイミングにおいて、信号処理部81は、境界サムネイル画像100A0300Sの次に昇順に画像(主画像)をLCD21に表示させるときに必要となるサムネイル画像100A0301Sが格納されているサムネイル一覧ファイル03010400.abcをサムネイル一覧ファイル領域221(図11)にロードする。
また、例えば、ユーザが画像ファイル100A0201.jpg乃至100A0300.jpgの画像を降順にLCD21に表示させ、それに対応して、サムネイル一覧ファイル領域202に記憶されているサムネイル一覧ファイル02010300.abcのサムネイル画像100A0201S乃至100A0300Sが降順にLCD21に表示されている場合、現在のサムネイル画像から境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が25枚より少なくなるときは、図13に示すように、サムネイル一覧ファイル02010300.abcのサムネイル画像100A0225SがLCD21に表示されたときである。
従って、サムネイル一覧ファイル領域202に記憶されているサムネイル画像100A0201S乃至100A0300Sが降順にLCD21に表示され、サムネイル画像100A0225SがLCD21に表示されたタイミングにおいて、信号処理部81は、境界サムネイル画像100A0201Sの次に降順に画像(主画像)をLCD21に表示させるときに必要となるサムネイル画像100A0200Sが格納されているサムネイル一覧ファイル01010200.abcをサムネイル一覧ファイル領域221(図11)にロードする。
なお、上述した例では、1つのサムネイル一覧ファイルに格納されたサムネイル画像の枚数に対する所定の割合を1/4としたが、1/4に限らず、1/3や1/5など、1つのサムネイル一覧ファイルに格納されているサムネイル画像の総数に応じて、適宜最適な値を採用することが可能である。
第2の方法は、上述したように、サムネイル一覧ファイル領域202に記憶されているサムネイル一覧ファイルの、現在のサムネイル画像から、境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、少なくとも、MD101からSDRAM71にサムネイル一覧ファイルをロードするロード時間を、現在LCD21に表示されているサムネイル画像または主画像から次のサムネイル画像または主画像に表示を切替える表示切替時間の最小値で除算した値に等しい枚数となった場合に、次のサムネイル一覧ファイルをロードする方法である。
サムネイル一覧ファイルの容量は、図8を参照して説明したように約800KBであり、1つのサムネイル一覧ファイルをMDドライブ54のMD101から読み出して、SRAM71にロードするには、例えば、約1.5秒を必要とするものとする。
そこで、約1.5秒の時間に、ユーザが、最大で何枚のサムネイル画像または主画像のLCD21の表示を切り替えることができるか、即ち、ロード時間内に画像を表示することができる最大の画像(サムネイル画像または主画像)の枚数について考える。
通常は、ユーザは、例えば、スライドショウボタン36(図4)を操作することによりスライドショウモードにして、LCD21に所定の画像を表示させる。そして、ユーザが次の画像のLCD21への表示を所望したとき、表示ボタン34の右側を操作することにより次の画像を表示させることができる(昇順の表示)。また、表示ボタン34の左側を操作することにより前の画像を表示させることもできる(降順の表示)。
ここで、最も高速にサムネイル画像または主画像のLCD21の表示を切り替える方法として、例えば、表示ボタン34の右側または左側のボタンを押下し続ける(長押しする)方法がある。
表示ボタン34の右側または左側のボタンが、例えば、150msecの間、操作(押下)されている場合、デジタルカメラ1は、それぞれ、表示ボタン34の右側または左側のボタンが1回押下されたことと同一の処理を行う。即ち、サムネイル画像または主画像のLCD21の表示を切替える表示切替時間の最小値は、150msecである。
従って、デジタルカメラ1が1つのサムネイル一覧ファイルをMDドライブ54のMD101から読み出して、SRAM71にロードするのに必要な1.5秒のロード時間を、表示切替時間の最小値150msecで除算した値は、10(=1.5sec÷150msec)となり、第2の方法によれば、遅くとも現在のサムネイル画像から境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が10枚となったときに、次のサムネイル一覧ファイルをサムネイルファイル領域221にロードすればよい。
但し、本実施の形態では、ロード時間内に画像を表示することができる最大の画像の枚数と同一の枚数(10枚)をマージンとして加算し、現在のサムネイル画像から境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が20枚となったときに、次のサムネイル一覧ファイルをサムネイルファイル領域221にロードすることにする。
例えば、ユーザが、画像ファイル100A0201.jpg乃至100A0300.jpgの画像を昇順にLCD21に表示させ、それに対応して、サムネイル一覧ファイル領域202に記憶されているサムネイル一覧ファイル02010300.abcのサムネイル画像100A0201S乃至100A0300Sが昇順にLCD21に表示されている場合、現在のサムネイル画像から境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が20枚となるときは、図14に示すように、サムネイル一覧ファイル02010300.abcのサムネイル画像100A0280SがLCD21に表示されたときである。
従って、サムネイル一覧ファイル領域202に記憶されているサムネイル画像100A0201S乃至100A0300Sが昇順にLCD21に表示され、サムネイル画像100A0280SがLCD21に表示されたタイミングにおいて、信号処理部81は、境界サムネイル画像100A0300Sの次に昇順に画像をLCD21に表示させるときに必要となるサムネイル画像100A0301Sが格納されているサムネイル一覧ファイル03010400.abcをサムネイル一覧ファイル領域221(図11)にロードする。
次に、図15のフローチャートを参照して、図11に示したようにSDRAM71のサムネイル一覧ファイル領域221に次に必要となるサムネイル一覧ファイルを記憶させる場合の、デジタルカメラ1の画像表示処理について説明する。
図15のステップS21乃至S26の処理は、図10のステップS1乃至S6の処理と同様であるので、その説明を省略する。
ステップS27において、信号処理部81は、現在のサムネイル画像から境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の閾値以下(未満)であるか否かを判定する。ここで、所定の閾値は、上述したように、第1の方法では、1つのサムネイル一覧ファイルに格納されたサムネイル画像の枚数の1/4に相当する25枚であり、第2の方法では、SRAM71にサムネイル一覧ファイルをロードするのに必要な1.5秒のロード時間を、表示切替時間の最小値で除算した値に等しい10枚に、それと同等のマージン(即ち、10枚)を加算した20枚である。
ステップS27で、現在のサムネイル画像から境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の閾値以下であると判定された場合、ステップS28に進み、信号処理部81は、次に必要と予想されるサムネイル一覧ファイルがSDRAM71のサムネイル一覧ファイル領域221に読み出し(ロード)済みであるか否かを判定する。
ステップS28において、次に必要と予想されるサムネイル一覧ファイルがSDRAM71のサムネイル一覧ファイル領域221にまだ読み出されていないと判定された場合、ステップS29に進み、信号処理部81は、次に必要と予想されるサムネイル一覧ファイルをMD101から読み出し、SDRAM71のサムネイル一覧ファイル領域221に記憶させて、処理を終了する。
一方、ステップS27において、現在のサムネイル画像から境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の閾値より大きい(以上)であると判定された場合、および、ステップS28において、次に必要と予想されるサムネイル一覧ファイルがSDRAM71のサムネイル一覧ファイル領域221に既に読み出されていると判定された場合にも、処理が終了する。
以上のように、図15の画像表示処理によれば、SDRAM71のサムネイル一覧ファイル領域202にロードされているサムネイル一覧ファイルのなかの、現在のサムネイル画像から境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の閾値以下(未満)であるか否か(所定の条件となったか否か)を判定し、次のサムネイル一覧ファイルが必要と予想された場合(所定の条件となった場合)に、次のサムネイル一覧ファイルをサムネイル一覧ファイル領域221にロードしておくようにしたので、LCD21に表示させるサムネイル画像が現在のサムネイル画像が格納されているサムネイル一覧ファイルと異なる次のサムネイル一覧ファイルとなったときでも、即座に(迅速に)サムネイル画像をLCD21に表示させることができる。
逆に言えば、サムネイル画像が即座にLCD21に表示可能となるように、サムネイル一覧ファイルをSDRAM71にロードさせておくようにするが、現在使用しているサムネイル一覧ファイルの次のサムネイル一覧ファイルが必要と予想されるまでは、次のサムネイル一覧ファイルをサムネイル一覧ファイル領域221にロードしないので、不必要なデータのMD101からのロードを防止(低減)することができる。これにより、MDドライブ54の不要な動作(駆動)を防止することができ、バッテリの消耗を防止することができる(省電力効果を奏する)。
上述した第2実施の形態では、ユーザが現在閲覧している画像の昇順または降順の方向に応じて、1つのサムネイル一覧ファイル予備領域に、次に必要と予想される、昇順または降順のいずれか一方のサムネイル一覧ファイルをロードするようにしたが、図16に示すように、昇順または降順それぞれの方向ごとにサムネイル一覧ファイル予備領域を設けるようにすることも可能である。
即ち、図16は、昇順または降順それぞれの方向ごとにサムネイル一覧ファイル予備領域を設けるようにしたSDRAM71の第3実施の形態を示している。なお、図16において、図11と対応する部分については同一の符号を付してある。
図16のSDRAM71では、図11と同様の主画像領域201、サムネイル一覧ファイル領域202、サムネイル一覧ファイル領域221、その他の領域203の他に、もう1つのサムネイル一覧ファイル領域241が設けられている。
サムネイル一覧ファイル領域221および241は、ともに、サムネイル一覧ファイル予備領域であり、サムネイル一覧ファイル領域221には、サムネイル一覧ファイル領域202内のサムネイル画像が昇順にLCD21に表示されたときに、次に必要となるサムネイル一覧ファイルが記憶される。また、サムネイル一覧ファイル領域241には、サムネイル一覧ファイル領域202内のサムネイル画像が降順にLCD21に表示されたときに、次に必要となるサムネイル一覧ファイルが記憶される。
第3実施の形態における画像表示処理は、基本的には、図15に示した画像表示処理と同様の処理を行う。但し、図15のステップS29において、信号処理部81は、サムネイル一覧ファイル領域202内のサムネイル画像が昇順にLCD21に表示されている場合には、MD101から読み出した、次に必要と予想されるサムネイル一覧ファイルを、SDRAM71のサムネイル一覧ファイル領域221に記憶させ、サムネイル一覧ファイル領域202内のサムネイル画像が降順にLCD21に表示されている場合には、MD101から読み出した、次に必要と予想されるサムネイル一覧ファイルを、SDRAM71のサムネイル一覧ファイル領域241に記憶させる。
上述した画像表示処理は、専用のハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。画像表示処理をソフトウエアによって行う場合、例えば、その一連の処理は、図17に示されるような(パーソナル)コンピュータにプログラムを実行させることにより実現することができる。
図17において、CPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory)302に記憶されているプログラム、または記憶部308からRAM(Random Access Memory)303にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM303にはまた、CPU301が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304を介して相互に接続されている。このバス304にはまた、入出力インタフェース305も接続されている。
入出力インタフェース305には、キーボード、マウスなどよりなる入力部306、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部307、ハードディスクなどより構成される記憶部308、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部309が接続されている。通信部309は、インターネットなどのネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース305にはまた、必要に応じてドライブ310が接続され、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア(記録媒体)321が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部308にインストールされる。
撮像部311は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Mental Oxide Semiconductor)等の撮像素子により構成され、被写体を撮像し、撮像した被写体の画像データを、入出力インタフェース305を介してCPU301等に供給する。
上述した実施の形態においては、Exifフォーマットの画像ファイルやサムネイル一覧ファイルが記録されている記録媒体をHi-MD(MDを含む)としたが、画像ファイルやサムネイル一覧ファイルが記録、または読み出される記録媒体は、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、或いは半導体メモリなどのその他の記録媒体とすることができる。なお、記録媒体がHi−MDに代えて、磁気ディスク、光ディスク、または半導体メモリとされる場合には、デジタルカメラ1には、MDドライブ54の代わりに、その記録媒体に対する記録または読み出しの処理を行うドライブが設けられる。
但し、本実施の形態では、サムネイル一覧ファイルには、大量のサムネイル画像が格納されており、1度記録媒体から読み出されると、それ以降しばらくの間は、サムネイル一覧ファイルを記録媒体から読み出す必要がなく、さらに、次のサムネイル一覧ファイルが確実に必要と予想されるまでは、サムネイル一覧ファイル予備領域に次にサムネイル一覧ファイルを読み出さないようにするので、記録媒体へのアクセスが少なくなる。したがって、本発明は、磁気ヘッド102や光学ピックアップ104の駆動など、記録媒体へのアクセスに多少の時間を要するが、大容量のデータを記録可能な記録媒体から読み出した画像をLCD21に表示させる場合において、迅速にサムネイル画像をLCD21に表示させることができるという効果が大となる。
また、デジタルカメラ1は、MD101に記録された楽曲(オーディオ)を再生するオーディオプレーヤとしても機能する。一般的に、オーディオプレーヤでは、SDRAM71などの内部メモリは、僅かな記憶容量しか有していない。本発明は、ユーザの画像の閲覧に備えて、多数の画像ファイル(サムネイル画像を含む)をSDRAM71にロードする必要がないので、オーディオプレーヤなどのように小容量のメモリが実装されている装置に対して有効である。
なお、上述した例では、サムネイル一覧ファイルは、100枚単位のサムネイル画像を格納するようにしたが、200枚単位など、その他の所定の枚数を1ファイルとして格納するようにしてもよい。また、サムネイル一覧ファイルのファイル名(拡張子を含む)については、そこに格納されるサムネイル画像が認識可能となるようにすれば、どのようにファイル名を付与してもよい。
なお、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
1 デジタルカメラ, 81 信号処理部, 71 SDRAM, 72 CPU, 101 MD, 201 主画像領域, 202 サムネイル一覧ファイル領域, 221 サムネイル一覧ファイル領域, 241 サムネイル一覧ファイル領域
Claims (6)
- ファイル名によって昇順または降順に並べられた所定枚数の主画像と、前記主画像それぞれに対応する所定枚数のサムネイル画像を格納するサムネイル一覧ファイルとのセットが複数セット記録された情報記録媒体から、指定された主画像である指定主画像を読み出し、表示手段に表示させる処理を行う情報処理装置において、
前記情報記録媒体から読み出された、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を含む前記サムネイル一覧ファイルを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルから、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を読み出し、前記表示手段に表示させるとともに、前記情報記録媒体から前記指定主画像を読み出し、前記指定主画像の読み出し完了後、前記指定主画像に対応するサムネイル画像に代えて、前記指定主画像を前記表示手段に表示させる制御を行う第1の制御手段と、
前記複数セットの前記所定枚数の主画像がファイル名によって昇順または降順に並べられたときに、前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルのサムネイル画像のうちの最後または最初のサムネイル画像である境界サムネイル画像の次のサムネイル画像が格納されている他のサムネイル一覧ファイルを記憶する第2の記憶手段と、
前記表示手段に現在表示されている前記指定主画像に対応するサムネイル画像から、前記境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の条件となった場合に、前記情報記録媒体から前記他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、前記第2の記憶手段に記憶させる制御を行う第2の制御手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記第2の制御手段は、前記表示手段に現在表示されている前記指定主画像に対応するサムネイル画像から、前記境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、前記サムネイル一覧ファイルに格納されたサムネイル画像の枚数に対して、所定の割合より少なくなった場合に、前記情報記録媒体から前記他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、前記第2の記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記第2の制御手段は、前記表示手段に現在表示されている前記指定主画像に対応するサムネイル画像から、前記境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、少なくとも、前記他のサムネイル一覧ファイルのロード時間を、現在前記表示手段に表示されているサムネイル画像または主画像から次のサムネイル画像または主画像に表示を切替える表示切替時間の最小値で除算した値に等しい枚数となった場合に、前記情報記録媒体から前記他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、前記第2の記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - ファイル名によって昇順または降順に並べられた所定枚数の主画像と、前記主画像それぞれに対応する所定枚数のサムネイル画像を格納するサムネイル一覧ファイルとのセットが複数セット記録された情報記録媒体から、指定された主画像である指定主画像を読み出し、表示手段に表示させる処理を行い、前記情報記録媒体から読み出された、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を含む前記サムネイル一覧ファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記複数セットの前記所定枚数の主画像がファイル名によって昇順または降順に並べられたときに、前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルのサムネイル画像のうちの最初または最後のサムネイル画像である境界サムネイル画像の次のサムネイル画像が格納されている他のサムネイル一覧ファイルを記憶する第2の記憶手段とを備える情報処理装置の情報処理方法において、
前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルから、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を読み出し、前記表示手段に表示させるとともに、前記情報記録媒体から前記指定主画像を読み出し、前記指定主画像の読み出し完了後、前記指定主画像に対応するサムネイル画像に代えて、前記指定主画像を前記表示手段に表示させる第1の制御ステップと、
前記表示手段に現在表示されている前記指定主画像に対応するサムネイル画像から、前記境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の条件となった場合に、前記情報記録媒体から前記他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、前記第2の記憶手段に記憶させる制御を行う第2の制御ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - ファイル名によって昇順または降順に並べられた所定枚数の主画像と、前記主画像それぞれに対応する所定枚数のサムネイル画像を格納するサムネイル一覧ファイルとのセットが複数セット記録された情報記録媒体から、指定された主画像である指定主画像を読み出し、表示手段に表示させる処理を行い、前記情報記録媒体から読み出された、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を含む前記サムネイル一覧ファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記複数セットの前記所定枚数の主画像がファイル名によって昇順または降順に並べられたときに、前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルのサムネイル画像のうちの最初または最後のサムネイル画像である境界サムネイル画像の次のサムネイル画像が格納されている他のサムネイル一覧ファイルを記憶する第2の記憶手段とを備える情報処理装置の情報処理を、コンピュータに実行させるプログラムが記録されている記録媒体において、
前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルから、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を読み出し、前記表示手段に表示させるとともに、前記情報記録媒体から前記指定主画像を読み出し、前記指定主画像の読み出し完了後、前記指定主画像に対応するサムネイル画像に代えて、前記指定主画像を前記表示手段に表示させる第1の制御ステップと、
前記表示手段に現在表示されている前記指定主画像に対応するサムネイル画像から、前記境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の条件となった場合に、前記情報記録媒体から前記他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、前記第2の記憶手段に記憶させる制御を行う第2の制御ステップと
ことを特徴とするプログラムが記録されている記録媒体。 - ファイル名によって昇順または降順に並べられた所定枚数の主画像と、前記主画像それぞれに対応する所定枚数のサムネイル画像を格納するサムネイル一覧ファイルとのセットが複数セット記録された情報記録媒体から、指定された主画像である指定主画像を読み出し、表示手段に表示させる処理を行い、前記情報記録媒体から読み出された、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を含む前記サムネイル一覧ファイルを記憶する第1の記憶手段と、前記複数セットの前記所定枚数の主画像がファイル名によって昇順または降順に並べられたときに、前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルのサムネイル画像のうちの最初または最後のサムネイル画像である境界サムネイル画像の次のサムネイル画像が格納されている他のサムネイル一覧ファイルを記憶する第2の記憶手段とを備える情報処理装置の情報処理を、コンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記第1の記憶手段に記憶された前記サムネイル一覧ファイルから、前記指定主画像に対応するサムネイル画像を読み出し、前記表示手段に表示させるとともに、前記情報記録媒体から前記指定主画像を読み出し、前記指定主画像の読み出し完了後、前記指定主画像に対応するサムネイル画像に代えて、前記指定主画像を前記表示手段に表示させる第1の制御ステップと、
前記表示手段に現在表示されている前記指定主画像に対応するサムネイル画像から、前記境界サムネイル画像までのサムネイル画像の枚数が、所定の条件となった場合に、前記情報記録媒体から前記他のサムネイル一覧ファイルを読み出し、前記第2の記憶手段に記憶させる制御を行う第2の制御ステップと
ことを特徴とするプログラム。
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-
2004
- 2004-08-17 JP JP2004236969A patent/JP2006060271A/ja not_active Withdrawn
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