JP2006058744A - 画像形成装置本体に着脱可能な部品及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カートリッジ等の部品において、部品を作り変えることなく、容易に部品上の無線タグの位置を変更できる画像形成装置本体に着脱可能な部品及び画像形成装置を提供することである。
【解決手段】トナーカートリッジ54は、カートリッジ本体70の上面に、無線タグ80をスライド自在に案内するガイドレール75を有し、弾性材78は、無線タグ80をガイドレール75に押し付け、その位置で保持する。トナーカートリッジ54が挿入される画像形成装置のガイド部14には、無線タグ80の位置決め部材24が設けられる。トナーカートリッジ54がガイド部14に挿入されるにつれ、位置決め部材24が無線タグ80に接触し、トナーカートリッジ54上の位置を変更させる。挿入が完了すると、無線タグは、本体側送受信装置34に向かい合う位置にきて、無線タグ64としてそこで保持される。
【選択図】図4
【解決手段】トナーカートリッジ54は、カートリッジ本体70の上面に、無線タグ80をスライド自在に案内するガイドレール75を有し、弾性材78は、無線タグ80をガイドレール75に押し付け、その位置で保持する。トナーカートリッジ54が挿入される画像形成装置のガイド部14には、無線タグ80の位置決め部材24が設けられる。トナーカートリッジ54がガイド部14に挿入されるにつれ、位置決め部材24が無線タグ80に接触し、トナーカートリッジ54上の位置を変更させる。挿入が完了すると、無線タグは、本体側送受信装置34に向かい合う位置にきて、無線タグ64としてそこで保持される。
【選択図】図4
Description
本発明は、画像形成装置本体に着脱可能な部品及び画像形成装置に係り、特に無線機能付きメモリモジュールである無線タグを保持するため保持具を有する部品と、その部品を着脱可能に備える画像形成装置に関する。
電子写真画像形成プロセスを用いる複写機等の電子写真画像形成装置においては、一様に帯電させた感光体ドラムと呼ばれる電子写真感光体に選択的な露光をして静電潜像を形成し、この静電潜像をトナーで顕像化するとともに、このトナー像を記録媒体に転写して画像記録を行う。このような装置にあっては、未使用のトナーを収納する容器をカートリッジ化してトナーカートリッジとし、あるいは電子写真感光体をカートリッジ化し、さらに電子感光体とその周辺の帯電装置、現像装置、クリーニング装置等も含めてプロセスカートリッジとすることが行われる。
これらのカートリッジが消耗され、やがて交換時期になると消費者等により取外され、
新しいカートリッジに交換される。このように交換可能な消耗部品には、その消耗部品の履歴等をトレースするために、無線交信可能なメモリモジュールが取り付けられることがある。例えば、このメモリモジュールに、そのカートリッジの仕様等を記憶させておけば、カートリッジの交換の際に、複写機の仕様に合うものかどうかが判別でき、複写機の性能を保証できる。また、交換後に回収・リサイクルを行うときも、そのカートリッジの仕様等が読み出せるので、正しく回収・リサイクルを行うことができる。また、消費者の使用状況を記憶するようにすれば、それを読み出すことで故障解析等を容易に行うことができ、また消費者の消費動向等のデータを収集できるので、サービス向上に役立てることができる。
新しいカートリッジに交換される。このように交換可能な消耗部品には、その消耗部品の履歴等をトレースするために、無線交信可能なメモリモジュールが取り付けられることがある。例えば、このメモリモジュールに、そのカートリッジの仕様等を記憶させておけば、カートリッジの交換の際に、複写機の仕様に合うものかどうかが判別でき、複写機の性能を保証できる。また、交換後に回収・リサイクルを行うときも、そのカートリッジの仕様等が読み出せるので、正しく回収・リサイクルを行うことができる。また、消費者の使用状況を記憶するようにすれば、それを読み出すことで故障解析等を容易に行うことができ、また消費者の消費動向等のデータを収集できるので、サービス向上に役立てることができる。
このような無線機能付きメモリモジュールとしては、アンテナと無線インタフェースと書き換え可能な半導体メモリ等を組合せた回路モジュールを用いることができる。例えば、アンテナ付きRFID(Radio Frequency Identity)チップ、あるいは非接触ICチップ、あるいは無線タグ(TAG)等と呼ばれるものを用いることができる。そして、このような無線タグは、カートリッジのみならず、交換可能な部品やユニット、例えば回路基板等にも付されて用いられる。
特許文献1には、プロセスカートリッジが電子写真画像形成装置本体に装着される装着方向と交差する方向に、すなわちプロセスカートリッジ本体の長手方向の略中央にくぼみを設け、そこに両面テープ、接着剤、熱カシメ、超音波溶着、スナップフィット等の方法で無線交信可能なメモリ部材を固定配置することが開示されている。
近年、複写機等の画像形成装置の小型化が進展するとともに、カートリッジ等の小型化も進み、無線タグを備える各種カートリッジや各種ユニット等の位置が近接し、複数の無線タグが近接して配置されることがある。また、カラー複写機等では、トナーとしてC(シアン)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、Bk(黒)の4色を用い、これらの色にそれぞれカートリッジが割り当てられ、これらはごく近接して配置される。
このように、ごく近い位置関係で複数の無線タグが配置されると、カートリッジを交換してその無線タグに装置本体側の送受信部からアクセスするとき、隣接する無線タグが反応することがある。例えば、上記の4種類のカラーカートリッジについて、1列に並べて装置本体に挿入位置決めすることが多いが、その場合に、各カートリッジの無線タグ配置を同様にすると、4つの無線タグもまた1列に並ぶことが起こり、相互の干渉が起こりうる。
これを防ぐには、各カートリッジ上に正確に無線タグを位置決めし、さらに各カートリッジを装置本体に正確に位置決めすることが必要である。そのためには、相互の無線タグ同士が干渉しないように、各カートリッジ毎に異なる固有位置に無線タグを配置することが望ましい。上記の4種類のカラーカートリッジの場合では、4つの無線タグが相互に近接しないようずらして、それぞれ別々の固有位置に無線タグを配置することがよい。
しかし、このように各カートリッジに無線タグ取付位置を固有とすると、画像形成装置が異なることで装置本体の送受信部の配置が変わると、同じカートリッジが使えず、一々、カートリッジの無線タグ取付固有位置を変更しなければならない。特許文献1のように、くぼみを設けてそこに無線タグを配置する場合には、カートリッジそのものが作り変えになる。また、上記の4種類のカラーカートリッジの場合では、カートリッジの基本外形が同一にもかかわらず、無線タグの取付位置が異なることで、一々別々のカートリッジを製作することにもなる。くぼみを設けない場合でも、一々無線タグを固有の位置に固定するための接着や溶着作業等が必要であり、不便である。
本発明の目的は、カートリッジ等の部品において、部品を作り変えることなく、容易に部品上の無線タグの位置を変更できる画像形成装置本体に着脱可能な部品及び画像形成装置を提供することである。
本発明に係る画像形成装置本体に着脱可能な部品は、少なくとも前記画像形成装置本体側と無線交信可能な無線タグと、前記無線タグを保持する保持具と、を有し、前記保持具は、前記無線タグの保持位置を変更可能に案内する案内部と、前記変更された任意の位置で前記無線タグを保持する保持手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記保持手段は、前記無線タグを前記案内部に押し付ける付勢手段であって、無線タグと案内部との間の摩擦力により前記無線タグを任意の位置に保持することが好ましい。
また、前記無線タグは、基板に実装され、前記案内部は、前記基板をスライド自在に案内することが好ましい。また、前記無線タグは、ケースに収納され、前記案内部は、前記ケースをスライド自在に案内することが好ましい。
また、本発明に係る画像形成装置は、画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体に着脱可能な部品と、前記部品を所定の組み込み位置まで挿入するためのガイドとなる位置決め手段と、を備える画像形成装置であって、前記部品は、少なくとも前記画像形成装置本体側と無線交信可能な無線タグと、前記無線タグを保持する保持具と、を有し、前記保持具は、前記位置決め手段と協働して前記無線タグの保持位置を変更可能に案内する案内部と、前記変更された任意の位置で前記無線タグを保持する保持手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記部品として、感光体ユニット、又は現像ユニット、又はトナーカートリッジ、又は感光体を含むプロセスユニットの少なくとも1つを含むことが好ましい。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記部品として、同一外形を有する複数のトナーカートリッジを含み、前記位置決め手段は、前記各トナーカートリッジ毎にそれぞれ異なる挿入深さに配置される複数の位置決め部材であって、前記トナーカートリッジが前記画像形成装置本体の所定の組み込み位置まで挿入されることで、前記無線タグに接触して前記案内部に沿って前記無線タグを各カートリッジ毎にそれぞれ異なる保持位置までスライドさせる複数の位置決め部材であることが好ましい。
上記構成により、画像形成装置に着脱可能な部品には無線タグと、無線タグの保持具が設けられ、保持具の案内部は無線タグを位置変更可能に案内し、保持手段は変更された任意の位置で無線タグを保持する。そして、保持された位置で、画像形成装置本体側と無線交信する。したがって、部品を作り変えることなく、容易に部品上の無線タグの位置を変更できる。
また、無線タグを案内部に押し付ける付勢手段を用いて無線タグを保持するので、簡単な構成で、しっかりと無線タグを変更された任意の位置で保持できる。
また、無線タグは基板に実装され、基板がスライド自在に案内されるので、簡単な構成で、無線タグを任意の位置に変更しそこで保持することができる。また、無線タグはケースに収納されるので、無線タグをより堅牢にすることができる。ケースに収納とは、樹脂封止を含む。
また、上記構成により、画像形成装置には位置決め手段が設けられ、画像形成装置本体に挿入される部品に設けられる無線タグ保持具の案内部は、この位置決め手段と協働して無線タグの位置を変更する。つまり、位置決め手段により、無線タグは案内部に沿って位置を変更する。したがって、部品が画像形成装置に挿入され位置決め手段により所定の組み込み位置までガイドされると同時に、無線タグもその位置を変更し、変更された位置で保持される。したがって、特別の作業を要することなく、無線タグの位置決めを容易に行うことができる。
また、部品として、感光体ユニットやトナーカートリッジ等としたので、これら着脱可能な部品について、特別の作業を要することなく、無線タグの位置決めを容易に行うことができる。
また、部品が同一形状を有する複数のトナーカートリッジ、例えば、4色のトナーカートリッジ等であるとき、トナーカートリッジの外形を作り変えることなく、各トナーカートリッジ毎に異なる保持位置にそれぞれの無線タグを位置決めすることができる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下において、画像形成装置としては、カラー複写機とし、画像形成装置本体に着脱可能な部品として、1組の4色トナーカートリッジとして説明するが、複写機のそれ以外の部品、例えば現像カートリッジ又は現像ユニット、感光体ドラムをユニット化した感光体カートリッジ又は感光体ユニット、あるいは感光体ドラム等を含むプロセスカートリッジ等の交換部品や、回路基板等であってもよい。また、画像形成装置としては、複写機以外のファクシミリ、プリンタ等の画像処理装置であってもよい。また、カラー画像形成装置でなく、モノクロ画像形成装置であってもよい。
また、市場でいわゆる無線タグと呼ばれているものにはさまざまな種類があるが、本明細書中で用いる無線タグの語は、市場で用いられる用語の如何を問わず、リーダライタのような無線送受信端末と無線交信が可能で、製品及び外箱に固定して取り付けが可能な、アンテナを含む無線機能付メモリモジュールを広くさすものとする。
図1は、カラー複写機である画像形成装置10の、装置本体12の一部、特に4色トナーカートリッジ50が挿入される部分を示す図である。ここでは、装置本体12について、4色トナーカートリッジ50を図1に示す矢印方向に挿入するときの案内となるガイド部14が示されている。
装置本体12には、4色トナーカートリッジ50を挿入するガイド部14と一体で、4つの位置決め部材22,24,26,28が設けられる。各位置決め部材22,24,26,28は、4色トナーカートリッジ50が1組としてガイド部14に所定の組み込み位置まで挿入されたときに、4色トナーカートリッジ50を構成する各色のトナーカートリッジ52,54,56,58の各無線タグ62,64,66,68に、それぞれ異なる位置決めを与える機能を有する部材である。具体的には、ガイド部14の内壁に突起状に設けられた部材である。ガイド部14の一部を梁状に出っ張らせてこれを位置決め部材22,24,26,28としてもよい。
各位置決め部材22,24,26,28は、4色トナーカートリッジ50を構成する各色のトナーカートリッジ52,54,56,58にそれぞれ対応して設けられる。すなわち、図1に矢印で示す挿入方向に直角の方向、つまり4色トナーカートリッジ50の横方向に沿って、各トナーカートリッジ52,54,56,58の配置ピッチと同じピッチで並べられる。そして、各位置決め部材22,24,26,28は、図1に矢印で示す挿入方向に沿って、それぞれ深さが異なる位置をとる。図1の例では、4色トナーカートリッジ50の最も左側のトナーカートリッジ(Bk)52に対応する位置決め部材22が最も深い位置、つまり挿入方向に沿って最も奥側の位置に配置され、最も右側のトナーカートリッジ(Y)58に対応する位置決め部材28が最も浅い位置、つまり挿入方向に沿って最も手前側の位置に配置される。
装置本体12には、4色トナーカートリッジ50を挿入するガイド部14に、4つの本体側送受信装置32,38等が設けられる。なお、図1では、一部符号を付すことを省略した。各本体側送受信装置32,34,36,38は、4色トナーカートリッジ50が1組としてガイド部14に所定の組み込み位置まで挿入されたときに、4色トナーカートリッジ50を構成する各色のトナーカートリッジ52,54,56,58の各無線タグ62,64,66,68と、無線交信を行う機能を有する装置である。具体的には、アンテナと、送受信回路を有する回路装置で、図示されていない装置本体制御部に接続される。
各本体側送受信装置32,34,36,38は、4色トナーカートリッジ50を構成する各色のトナーカートリッジ52,54,56,58にそれぞれ対応して設けられる。すなわち、図1に矢印で示す挿入方向に直角の方向、つまり4色トナーカートリッジ50の横方向に沿って、各トナーカートリッジ52,54,56,58の配置ピッチと同じピッチで並べられる。そして、各本体側送受信装置32,34,36,38は、図1に矢印で示す挿入方向に沿って、それぞれ深さが異なる位置をとる。その深さ位置は、上記の各位置決め部材22,24,26,28よりそれぞれ所定の距離だけ浅い位置とされる。所定の距離は、無線タグ62,64,66,68の幅に対応する長さである。換言すれば、4色トナーカートリッジ50が1組としてガイド部14に所定の組み込み位置まで挿入されたときに、各色のトナーカートリッジ52,54,56,58の各無線タグ62,64,66,68のちょうど真上に位置するように、各本体側送受信装置32,34,36,38は、ガイド部14に配置される。
このように、装置本体12のガイド部14には、4色トナーカートリッジ50の外形を案内して所定の組み込み位置まで挿入を容易にすることのほかに、4つの位置決め部材22,24,26,28と、4つの本体側送受信装置32,34,36,38が設けられている。そして、4つの本体側送受信装置32,34,36,38は、図1に矢印で示す挿入方向に直角な方向に1列に並んで配置されるのでなく、それぞれ挿入方向に沿った深さを異ならせて配置される。この配置によって、4つの本体側送受信装置32,34,36,38が1列に配置されるのに比べ、相互の送受信干渉を抑制することができる。
4色トナーカートリッジ50は、装置本体12と着脱可能な部品で、4つの異なる色のトナーをそれぞれ収納する4つのトナーカートリッジ52,54,56,58の1組である。4色トナーカートリッジ50は、これを一体として、装置本体12のガイド部14に挿入して組み込むこともでき、また抜き出すことができる。また、個々のトナーカートリッジ52,54,56,58を1つずつ着脱させるようにしてもよい。図1の例では、左から右へ、黒のトナーカートリッジ(Bk)52、シアンのトナーカートリッジ(C)54、マゼンタのトナーカートリッジ(M)56、イエローのトナーカートリッジ(Y)58の順に配置される。各トナーカートリッジ52,54,56,58の基本外形は同じである。したがって、各トナーカートリッジ52,54,56,58は、図1に矢印で示す挿入方向に直角の方向に、一定のピッチで配置され、そのピッチは、上記の位置決め部材22,24,26,28及び本体側送受信装置32,34,36,38の配置ピッチと同じである。
図2に、1つのトナーカートリッジ(C)54の斜視図を示す。他のトナーカートリッジも外形構造は同じである。トナーカートリッジ(C)54は、シアントナーを内部に収容するカートリッジ本体70の上面72に、図2に矢印で示すカートリッジ挿入方向に平行に1組の左右ガイドレール74,75が取り付けられたものである。カートリッジ本体70は、従来から用いられるトナーカートリッジの筐体と同じもので、例えば、適当な樹脂成形品で得ることができる。
左右ガイドレール74,75は、カートリッジ本体70の外壁に設けられ、無線タグ80をスライド自在に案内するガイド溝76,77を形成するための案内部材である。なお、無線タグ80は、まだトナーカートリッジ(C)54の所定の位置に位置決めされた後の無線タグ64と区別して、符号を変えて示した。左右ガイドレール74,75は、図2の場合では、カートリッジ本体70の上面における両端の2辺に沿って、細長い部材が積層してそれぞれ取り付けられたもので、カートリッジ本体70の上面と協働して、図2に矢印で示すカートリッジ挿入方向に平行で向かい合う、略コ字形の1組のガイド溝76,77を形成する。向かい合う略コ字形のガイド溝76,77は、無線タグ80を挿入方向に平行にスライド自在として案内できるように、向かい合う距離、すなわち、溝の底同士の間の距離は無線タグ80のスライド方向に直角な方向の寸法より若干大きめとし、略コ字形の溝の高さは、無線タグ80の厚みより若干大き目とする。かかる案内部を形成する細長い部材は、カートリッジ本体70と同様な材料の板材を用いることができ、一部をカートリッジ本体70とともに成形してもよく、また、左右ガイドレール74,75をカートリッジ本体70と一体として成形してもよい。
図3は、無線タグ80の平面一部破断図及び側面断面図である。無線タグ80は、概略矩形形状の電子部品搭載回路モジュールであり、回路基板82の上に無線タグIC84が配置され、これに接続されるアンテナを構成する周回配線86がパターンとして形成され、全体として、適当な樹脂材料で成形される。必要があれば他の電子部品88も配置され接続される。寸法の一例を述べると、回路基板82は厚みが約0.4mmで、約22mm角の形状を有する。無線タグIC84は、厚みが約0.9mmで、その大きさは縦横ともそれぞれ数mm程度である。アンテナを構成する周回配線は、例えば4ターン程度巻回される。これらを樹脂成形した無線タグ80全体の大きさは、短手方向が25mm、長手方向が40mm、厚みが3mm程度である。なお、これらの数値は、あくまで説明のための一例に過ぎず、これ以外のものであってもよい。
また、無線タグ80は、回路基板を細長くして、上記の例の25mm×40mmの大きさとし、無線タグIC84等必要な部分を樹脂ポッティングあるいは部分樹脂封止するものとしてもよい。この場合は、その回路基板の外形そのものが、トナーカートリッジ54の左右ガイドレール74,75に案内されるので、簡単な構成の無線タグ80とできる。
図4は、図1において、トナーカートリッジ(C)54の挿入方向に沿った様子を断面図で示したものである。トナーカートリッジ(C)54は、この断面図で示されるように、カートリッジ本体70の上面に弾性材78が配置される。弾性材78は、無線タグ80がガイド溝76,77に差し込まれたとき、無線タグ80をガイドレール74,75側に押し付け、その位置で無線タグ80を保持するとともに、無線タグ80に図4に白抜き矢印で示す挿入方向の外力が加わったときは、無線タグ80の底面との摩擦に抗して位置を変更できる機能を有する付勢手段である。図4の場合は、略コ字形の上面に向けて無線タグ80を押し付ける。かかる弾性材78としては、適当なプラスチックゴムシート等を用いることができる。あるいは、薄板ばねを用いてもよい。弾性材78は、カートリッジ本体70上面の全面に配置してもよく、あるいは、カートリッジ本体70上面の挿入方向に沿った中央部のみに配置してもよい。
図4を用いて、トナーカートリッジ(C)54と、ガイド部14の位置決め部材24等の各要素との配置関係を説明する。図4では、ガイド部14を1つのブロックのように示したが、装置本体12の一部としてもよい。いずれにせよ、ガイド部14の内面は、図4で白抜き矢印で示す挿入方向にトナーカートリッジ(C)54が挿入されるときの案内形状をなしている。そして、ガイド部14には、トナーカートリッジ(C)54が装置本体12の所定位置に組み込まれるように、適当な突き当て部材16が設けられ、トナーカートリッジ(C)54の挿入深さ位置はここで規制される。なお、図示されていない他の規制部材等で、トナーカートリッジ(C)54の挿入後の左右方向、上下方向の位置も定められる。
位置決め部材24は、この挿入位置規制のための突き当て部材16と、所定の位置関係をもって配置される。位置決め部材24は、ガイド部14の上側内壁から下方に延びる突き出し部を形成し、その突き出し量は、トナーカートリッジ(C)54を挿入したときに、ガイドレール75よりも下方で、カートリッジ本体70の上面より上方となるように設定される。つまり、位置決め部材24は、トナーカートリッジ(C)54を構成する部材に干渉せず、ちょうど無線タグ80とのみ接触するように、その突き出し量が設定される。なお、上記のように、本体側送受信装置34は、挿入方向に沿って位置決め部材24の手前側に配置される。
かかる画像形成装置10において、トナーカートリッジ(C)54を挿入するときの作用を説明する。トナーカートリッジ(C)54には、無線タグ80がガイド溝76,77の間に差し込まれ、最初は、挿入方向の最も先端側にあるように置かれる。無線タグ80は、弾性材78の付勢力によりガイドレール74,75側に押し付けられているので、その位置で保持される。そして、この状態のトナーカートリッジ(C)54が、装置本体12のガイド部14の案内に従って挿入される。
このとき、まず最初に無線タグ80のある先端側から挿入が始まる。ある程度挿入されると、無線タグ80の先端の辺における側面が、位置決め部材24に突き当たる。そして、さらに挿入を続けると、位置決め部材24によって無線タグ80の位置が規制されたまま、トナーカートリッジ(C)54自体はさらに奥側に挿入される。無線タグ80は、弾性材78の付勢力による摩擦力に抗しながら、ガイド溝76,77に案内され、トナーカートリッジ(C)54上の位置を変える。その位置変更の様子を、図4において普通の矢印で示す。つまり、無線タグ80の位置は、装置本体12のガイド部14に対しては不変であるが、トナーカートリッジ(C)54が白抜き矢印の方向に挿入されるのに応じ、それと逆方向の普通の矢印方向に、トナーカートリッジ(C)54に対する位置を変更する。
トナーカートリッジ(C)54がガイド部14の突き当て部材16に突き当たると、そこで挿入は完了する。同時に、位置を変更して移動した無線タグ80も、所定の位置の無線タグ64となり、その位置で弾性材78の付勢力によって保持され、本体側送受信装置34と向かい合う。このようにして、ガイド部14に設けた位置決め部材24により、トナーカートリッジ(C)54における無線タグ64の位置が正確に設定され、その位置で保持される。そして、この無線タグ64の位置設定は、トナーカートリッジ(C)54の挿入動作によって行われ、特別な位置設定作業を要しない。
他のトナーカートリッジ52,56,58についても同様で、各トナーカートリッジ52,56,58毎に異なる位置にそれぞれの位置決め部材22,26,28がガイド部14に設けられる。したがって、各トナーカートリッジ52,56,58を挿入するだけで、各トナーカートリッジ52,56,58上の所定の位置に、各無線タグ62,66,68が位置決めされ、その位置で保持され、対応する本体側送受信装置32等と正確に向かい合うことができる。
なお、図1では、各位置決め手段22,24,26,28等の挿入方向に沿った位置が、挿入方向に直角の方向、つまり左から右にゆくにつれ、順次変わってゆくものとして説明したが、これ以外の位置関係でもよく、例えば千鳥配置、ジグザグ配置等でもよく、それ以外の任意の配置関係でもよい。また、カートリッジの上面でなく、側面や底面に配置することでもよい。また、図1では、同一外形のカートリッジが4個配列される場合について説明したが、一般には、ばらばらの組み込み位置に、相互に異なる外形のユニットやカートリッジに無線タグが付されることが多い。これらの場合でも、それぞれ異なる外形に合わせ、無線タグの位置を変更できる案内部と、変更された位置で無線タグを保持する保持手段とを設けることで、本発明が実施できる。
10 画像形成装置、12 装置本体、14 ガイド部、16 突き当て部材、22,24,26,28 位置決め部材、32,34,36,38 本体側送受信装置、50 4色トナーカートリッジ、52,54,56,58 トナーカートリッジ、62,64,66,68,80 無線タグ、70 カートリッジ本体、72 上面、74,75 ガイドレール、76,77 ガイド溝、78 弾性材、82 回路基板、84 無線タグIC、86 周回配線、88 電子部品。
Claims (7)
- 画像形成装置本体に着脱可能な部品であって、
少なくとも前記画像形成装置本体側と無線交信可能な無線タグと、
前記無線タグを保持する保持具と、
を有し、
前記保持具は、
前記無線タグの保持位置を変更可能に案内する案内部と、
前記変更された任意の位置で前記無線タグを保持する保持手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置本体に着脱可能な部品。 - 請求項1に記載の画像形成装置本体に着脱可能な部品において、
前記保持手段は、前記無線タグを前記案内部に押し付ける付勢手段であって、無線タグと案内部との間の摩擦力により前記無線タグを任意の位置に保持することを特徴とする画像形成装置本体に着脱可能な部品。 - 請求項1に記載の画像形成装置本体に着脱可能な部品において、
前記無線タグは、基板に実装され、
前記案内部は、前記基板をスライド自在に案内することを特徴とする画像形成装置本体に着脱可能な部品。 - 請求項1に記載の画像形成装置本体に着脱可能な部品において、
前記無線タグは、ケースに収納され、
前記案内部は、前記ケースをスライド自在に案内することを特徴とする画像形成装置本体に着脱可能な部品。 - 画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体に着脱可能な部品と、
前記部品を所定の組み込み位置まで挿入するためのガイドとなる位置決め手段と、
を備える画像形成装置であって、
前記部品は、
少なくとも前記画像形成装置本体側と無線交信可能な無線タグと、
前記無線タグを保持する保持具と、
を有し、
前記保持具は、
前記位置決め手段と協働して前記無線タグの保持位置を変更可能に案内する案内部と、
前記変更された任意の位置で前記無線タグを保持する保持手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5に記載の画像形成装置において、
前記部品として、感光体ユニット、又は現像ユニット、又はトナーカートリッジ、又は感光体を含むプロセスユニットの少なくとも1つを含むことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6に記載の画像形成装置において、
前記部品として、同一外形を有する複数のトナーカートリッジを含み、
前記位置決め手段は、前記各トナーカートリッジ毎にそれぞれ異なる挿入深さに配置される複数の位置決め部材であって、前記トナーカートリッジが前記画像形成装置本体の所定の組み込み位置まで挿入されることで、前記無線タグに接触して前記案内部に沿って前記無線タグを各カートリッジ毎にそれぞれ異なる保持位置までスライドさせる複数の位置決め部材であることを特徴とする画像形成装置。
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---|---|---|---|
JP2004242132A JP2006058744A (ja) | 2004-08-23 | 2004-08-23 | 画像形成装置本体に着脱可能な部品及び画像形成装置 |
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---|---|---|---|---|
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WO2016143212A1 (ja) * | 2015-03-11 | 2016-09-15 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 現像剤容器およびこれを備える画像形成装置 |
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2004
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JPWO2016143212A1 (ja) * | 2015-03-11 | 2017-12-07 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 現像剤容器およびこれを備える画像形成装置 |
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