JP2006057574A - 風力利用機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 風力照明機器1は、水平軸線HXの周りに回転可能なプロペラ21と、この回転を用いて電力を発生する発電機8と、この電力により発光ダイオード61,62を発光させる発光装置93と、発光装置93を包囲し、プロペラ21を支持する筐体93と、蓄電池64と、を備える。筐体3は、筐体本体部31と、支持ポールSPのポール先端部SP1に、筐体本体部31を支持ポールSPのポール軸線SX周りに回動自在に固着する筐体保持部32と、を含む。蓄電池64は、発電機8及び発光装置93と電気的に結合しつつ、筐体3が支持ポールSPに固着されたとき、中空筒状とされた支持ポールSP内に、筐体本体部31のポール軸線SX周りの回動とともに回動可能に筐体本体部31から吊り下げられて収容されるように、筐体本体部31外に配置されてなる。
【選択図】 図3
Description
一方、支持ポールの先端に取り付け、プロペラを風力で回転させて電力を得るタイプの風力利用機器では、プロペラを風に対向する対応させた向きにする必要があるため、尾翼あるいは筐体の形態などによって、風向きに合わせて筐体を支持ポールの軸線周りに回転させる必要がある。このため、蓄電池を筐体の外部に配置すると、筐体内に保持されている発電機あるいはその他の電気回路と蓄電池とを結ぶリード線が捩れてしまい、断線などの虞があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、筐体の大きさをコンパクトにすることができる風力利用機器を提供することを目的とする。
また、蓄電池の性能が劣化した場合には、支持ポールから風力利用機器を取り外すと、蓄電池が筐体本体外に出ているので、容易に交換可能である。
さらに、この風力利用機器では蓄電池を備えているので、風速が小さくなり発電機で電力を発生できない場合でも、予め蓄電池に蓄えた電力を用いて、電力駆動装置を作動させることができるから、電力駆動装置の作動を平準化させることができる。
また、蓄電池を吊り下げるに当たり、蓄電池に接続するリード線で吊り下げられるように構成することもできるし、他の部材例えばワイヤ等で蓄電池を吊り下げるように構成することもできる。
発電機8は、図4に示す構造を有する、三相交流発電機であり、ステータブラケット81により、ブラケット4に固着されている。また、発電機8は、ステータ82、シャフト83,ベアリング84,及びロータ85を含む。ステータ82は、ステータブラケット81に保持されたステータ鉄心82aと、これに巻回されたステータコイル82bとからなる。シャフト83は、水平軸線HXを軸線とし、ベアリング84によってステータブラケット81に保持され、水平軸線HX周りに滑らかに回転可能とされている。ロータ85は、このシャフト83に固着されているので、ロータ85も水平軸線HX周りに回転可能となっている。さらに、ロータ85は、ステータ鉄心82aの径方向外側(図4中、上下方向)に位置する環状のロータマグネット85aと、このロータマグネット85aを保持し、ステータ82を囲むように配置されたロータブラケット85b、及び、ロータブラケット85bをシャフト83に固着するセンターブラケット85cとを有する。
発電機8は、このような構成を有するので、ロータ85の回転により、ステータコイル82bにから延びる3本のリード線86から三相交流出力を得ることができる。
しかも、蓄電池64は、蓄電池接続ケーブル65によって吊り下げられた状態とされており、ポール軸線SXの周りに回動自在であるから、風向きが変わって、筐体3がポール軸線SXの周りに回動しても、その回動と共に、蓄電池64もポール軸線SXの周りに回動する。従って、筐体3が同方向に回動する(例えば右方向に繰り返し回動する)ことが生じても、蓄電池64に接続している蓄電池接続ケーブル65が捻れて、断線を生じるなどの不具合を生じることがない。
さらに、Ni−Cd電池からなる蓄電池には寿命があるため、蓄電能力が低下した場合には、交換する必要がある。この場合にも、この風力照明機器1を支持ポールSPからはずせば、具体的には、締め付けボルト34をゆるめてポール支持部材32を支持ポールSPからはずせば、蓄電池64が現れるため、これを交換するだけで済み、風力照明機器1の筐体3を分解するなどの作業は不要である利点もある。
例えば、上述の実施例では、蓄電池64を、蓄電池接続ケーブル65を用いて回路基板6の電気回路に接続すると共に、支持ポールSP内に吊り下げる構成とした。しかし、蓄電池を、リード線を用いて電気回路に電気的に接続する一方、ワイヤや樹脂製の紐やネットなどを用いて物理的機械的に吊り下げるようにしても良い。
さらに、上述の実施例として、発光ダイオードを用いて発光させる風力照明機器を例示したが、風力電力及び蓄電池に蓄積した電力を用いて、照明(発光)以外、あるいは照明と併せて、装置を駆動するようにしても良い。例えば、音源とアンプとスピーカを含む発音装置を用いて、所定の音声(川のせせらぎの音、鳥のさえずりの音など)を発生させるようにしても良い。あるいは、外気温を計測する気温センサ、湿度を計測する湿度センサ、気圧を測定する気圧センサ、その他、風力、風向、気中の排気ガス濃度などのブル治療を計測するセンサと、これを駆動する電源装置、及び測定データを外部に伝える外部報知装置を有する風力利用機器とすることもできる。このような風力利用機器では、外部から電力を供給しなくとも、風力によってセンサを作動させ、測定データを外部から認識することができるので、センサの設置が容易である。
また、本実施例では、プロペラを用いた風力発電によってのみ電力を得たが、筐体3内あるいは筐体3の上部など適宜の位置に太陽電池を設置し、太陽電池による電力も併せて用い、また蓄電池に蓄えるようにしても良い。
2 プロペラ部
21 プロペラ
HX 水平軸線
3 筐体
31 筐体本体部
31b 上面部材
31c 下面部材
32 筐体保持部
4 ブラケット
5 尾翼部
51 尾翼
SP 支持ポール
SP1 (支持ポールの)ポール先端部
SX ポール軸線
6 回路基板
61,62 発光ダイオード
63 CdS光センサ(明るさセンサ)
64 蓄電池
65 蓄電池接続ケーブル
8 発電機
9 電気回路
93 発光装置(電力駆動装置)
94 ダイオード制御回路(制御手段)
Claims (3)
- 水平軸線の周りに回転可能なプロペラと、
上記プロペラの回転を用いて電力を発生する発電機と、
上記電力により作動させられる電力駆動装置と、
上記電力駆動装置を包囲または支持し、上記プロペラを支持する筐体と、
上記電力を蓄積する蓄電池と、を備える
風力利用機器であって、
上記筐体は、
筐体本体部と、
支持ポールの先端側のポール先端部に上記筐体本体部を上記支持ポールのポール軸線周りに回動自在に固着する筐体保持部と、を含み、
上記蓄電池は、
上記発電機及び電力駆動装置と電気的に結合しつつ、
上記筐体が上記支持ポールに固着されたとき、中空筒状とされた上記支持ポール内に、上記筐体本体部の上記ポール軸線周りの回動とともに回動可能に上記筐体本体部から吊り下げられて収容されるように、上記筐体本体部外に配置されてなる
風力利用機器。 - 請求項1に記載の風力利用機器であって、
前記蓄電池は、
前記筐体本体部から上記蓄電池に接続するリード線で吊り下げられるように構成されてなる
風力利用機器。 - 請求項1または請求項2に記載の風力利用機器であって、
周囲の明るさを計測する明るさセンサと、
上記明るさセンサにより周囲が暗いと判定されたとき、前記電力駆動装置を作動を許す制御手段と、を備え、
前記電力駆動装置は、前記電力を用いて発光する発光機器であり、
上記発光機器は、前記筐体本体部内に配置されてなり、
上記筐体本体部は、少なくとも一部が透明または半透明で、上記発光機器の発光を、この風力利用機器の斜め下側から視認可能に構成されてなる
風力利用機器。
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