JP2006055331A - 骨補填材補填具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 骨欠損動物モデルの作成に熟練を要することなく、単一の工具で安定した品質の骨欠損動物モデルを作成する。
【解決手段】 動物の骨に骨欠損部を形成する穿孔具4と、骨補填材ブロック11から、円柱状の骨補填材片9を切り出す円環状の切刃3とを備え、穿孔具4が、切刃3の内側に、該切刃3の先端から出没可能に配置されるとともに、切刃3の先端から内側に後退させられた状態で切刃3の内側に骨補填材片9の収容部10が形成される位置まで後退可能に設けられている骨補填材補填具1を提供する。
【選択図】 図6
【解決手段】 動物の骨に骨欠損部を形成する穿孔具4と、骨補填材ブロック11から、円柱状の骨補填材片9を切り出す円環状の切刃3とを備え、穿孔具4が、切刃3の内側に、該切刃3の先端から出没可能に配置されるとともに、切刃3の先端から内側に後退させられた状態で切刃3の内側に骨補填材片9の収容部10が形成される位置まで後退可能に設けられている骨補填材補填具1を提供する。
【選択図】 図6
Description
この発明は、骨補填材補填具に関し、特に、骨欠損動物モデルを作成するのに好適な骨補填材補填具に関するものである。
骨欠損動物モデルは、人体の骨欠損部に骨補填材片を埋め込むことに代えて、動物の骨組織に形成された骨欠損部内に骨補填材片を埋め込んで観察することにより、人体における骨形成の機序や骨形成促進の方法等を模擬的に検証するために重要な役割を果たす。
従来、骨欠損動物モデルを作成するためには、ドリルやヤスリのような汎用的な工具が用いられ、特別な補填具は用いられていなかった。
なお、この分野における先行技術は特に見あたらないが、類似する先行技術として特許文献1に示されるものがある。
特開平5−253243号公報
従来、骨欠損動物モデルを作成するためには、ドリルやヤスリのような汎用的な工具が用いられ、特別な補填具は用いられていなかった。
なお、この分野における先行技術は特に見あたらないが、類似する先行技術として特許文献1に示されるものがある。
しかしながら、例えば、ラット等の実験小動物を用いて骨欠損動物モデルを作成するには、骨欠損部を形成する大腿骨等の骨自体が極めて小さいために、その作成作業に熟練を要するという不都合がある。また、ドリルやヤスリのような複数の汎用工具を用いて、骨欠損部を形成し、骨補填材片を補填材ブロックから切り出して整形し、骨欠損部に補填する作業は極めて煩わしく、その品質が作業者によってばらつくという問題があった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、骨欠損動物モデルの作成に熟練を要することなく、単一の工具で安定した品質の骨欠損動物モデルを作成できる骨補填材補填具を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、動物の骨に骨欠損部を形成する穿孔具と、骨補填材ブロックから、円柱状の骨補填材片を切り出す円環状の切刃とを備え、前記穿孔具が、前記切刃の内側に、該切刃の先端から出没可能に配置されるとともに、前記切刃の先端から内側に後退させられた状態で切刃の内側に前記骨補填材片の収容部が形成される位置まで後退可能に設けられている骨補填材補填具を提供する。
本発明は、動物の骨に骨欠損部を形成する穿孔具と、骨補填材ブロックから、円柱状の骨補填材片を切り出す円環状の切刃とを備え、前記穿孔具が、前記切刃の内側に、該切刃の先端から出没可能に配置されるとともに、前記切刃の先端から内側に後退させられた状態で切刃の内側に前記骨補填材片の収容部が形成される位置まで後退可能に設けられている骨補填材補填具を提供する。
本発明によれば、切刃の先端から外側に穿孔具を突出させて、該穿孔具により動物の骨に骨欠損部を形成し、次いで、切刃の先端から内側に穿孔具を後退させた状態で、切刃を骨補填材ブロックに押し当てることにより、円柱状の骨補填材片を切り出して、穿孔具の先端と切刃の内側とに囲まれた収容部に収容することができる。この後に、切刃の先端を骨欠損部の入口に宛がい、穿孔具を切刃の先端から外側に突出させるように移動させることによって、収容部に収容されている骨補填材片を骨欠損部内に押し出すようにして補填することができる。本発明によれば単一の工具により、骨欠損部の形成から、骨補填材片の補填までを行うことができるので作業の煩わしさがなく、また、単純な操作により一連の作業を行うことができるので、作業の品質のばらつきを低減して、信頼性の高いデータを得ることができる骨欠損動物モデルを製造することができる。
上記発明においては、前記切刃が、前記穿孔具の外径寸法より若干大きな内径寸法を備えるとともに、先端に向かって先細になるテーパ外面を有することとしてもよい。
このようにすることで、切刃の先端の径寸法と、穿孔具の外径寸法とを略同等にすることができる。また、切刃により切り出した骨補填材片の外径寸法を穿孔具の外径寸法と略同等に形成できる。そして、テーパ外面を設けることによって、切刃の外面が、穿孔具の外径寸法から漸次広がるように形成されるため、穿孔具によって形成した骨欠損部の入口に切刃の先端を宛がった際に、切刃の先端を部分的に骨欠損部の入口に挿入することができ、切刃をガイドとして骨補填材片をスムーズに骨欠損部内に補填することができる。
このようにすることで、切刃の先端の径寸法と、穿孔具の外径寸法とを略同等にすることができる。また、切刃により切り出した骨補填材片の外径寸法を穿孔具の外径寸法と略同等に形成できる。そして、テーパ外面を設けることによって、切刃の外面が、穿孔具の外径寸法から漸次広がるように形成されるため、穿孔具によって形成した骨欠損部の入口に切刃の先端を宛がった際に、切刃の先端を部分的に骨欠損部の入口に挿入することができ、切刃をガイドとして骨補填材片をスムーズに骨欠損部内に補填することができる。
また、上記発明においては、穿孔具を、切刃の先端から外側に突出した状態の第1の位置と、切刃の先端から内側に後退した状態の第2の位置とに保持可能な穿孔具保持手段を備えることとしてもよい。
穿孔具保持手段の作動により、動物の骨に骨欠損部を形成する際には、穿孔具を第1の位置に配置することで、必要量だけ切刃の先端から突出させ、形成される骨欠損部の深さが深くなり過ぎないようにすることができる。また、骨補填材ブロックから骨補填材片を切り出す際には、穿孔具を第2の位置に保持することで、切刃の内側に形成された収容部に所定の体積の骨補填材片を容易に切り出すことができる。さらに、骨欠損部に骨補填材片を補填する際には、穿孔具を第2の位置から第1の位置に移行させることで、穿孔具の先端によって骨補填材片を押し出し、骨欠損部内に容易に補填することが可能となる。
また、上記発明においては、前記穿孔具保持手段が、穿孔具を第1の位置から解除したときに、第2の位置に付勢する付勢手段を備えることとしてもよい。
このようにすることで、穿孔具を第1の位置から解除すると、付勢手段の作動によって穿孔具が切刃の内側に後退した第2の位置に保持されるので、必要な大きさの骨補填材片を収容可能に収容部を形成した骨補填材片の切り出し作業準備状態に設定することができる。したがって、作業者は、切刃を骨補填材ブロックに押し当てるだけで、必要な大きさの骨補填材片を切り出すことができる。
このようにすることで、穿孔具を第1の位置から解除すると、付勢手段の作動によって穿孔具が切刃の内側に後退した第2の位置に保持されるので、必要な大きさの骨補填材片を収容可能に収容部を形成した骨補填材片の切り出し作業準備状態に設定することができる。したがって、作業者は、切刃を骨補填材ブロックに押し当てるだけで、必要な大きさの骨補填材片を切り出すことができる。
また、上記発明においては、前記切刃の軸方向に沿って前記先端とは反対側に配される位置に、切刃および穿孔具を先端に向かって押圧可能な押圧部材を備えることとしてもよい。
切刃および穿孔具はいずれも、先端に向かう押圧力を付与することにより、骨補填材ブロックに切り込みまたは動物の骨に穿孔する、したがって、押圧部材に力を付与することにより、先端に向かう必要な押圧力を容易に得ることができ、骨補填材片の切り出しおよび骨欠損部の形成を簡易に行うことができる。
切刃および穿孔具はいずれも、先端に向かう押圧力を付与することにより、骨補填材ブロックに切り込みまたは動物の骨に穿孔する、したがって、押圧部材に力を付与することにより、先端に向かう必要な押圧力を容易に得ることができ、骨補填材片の切り出しおよび骨欠損部の形成を簡易に行うことができる。
また、上記発明においては、前記押圧部材が、前記切刃および穿孔具の中心軸回りに、これら切刃および穿孔具に対して相対回転可能に取り付けられていることが好ましい。
このようにすることで、切刃を骨補填材ブロックに対して、穿孔具を動物の骨に対して押圧力を加えながら相対的に回転させることができる。これにより、より容易に骨補填材片の切り出しおよび骨欠損部の形成を行うことができる。
このようにすることで、切刃を骨補填材ブロックに対して、穿孔具を動物の骨に対して押圧力を加えながら相対的に回転させることができる。これにより、より容易に骨補填材片の切り出しおよび骨欠損部の形成を行うことができる。
本発明によれば、単純な操作で、骨欠損部の形成、骨補填材片の切り出し、骨補填材片の骨欠損部への補填を行うことができるので、骨欠損動物モデルの作成に熟練を要することなく、また、単一の工具で安定した品質の骨欠損動物モデルを作成できる骨補填材補填具を提供することができるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態に係る骨補填材補填具1について、図1〜図7を参照して説明する。
本実施形態に係る骨補填材補填具1は、図1に示されるように、略円筒状のケース2の先端に固定した切刃3と、ケース2内にその長手軸方向に沿って移動可能に収容されたドリル(穿孔具)4と、ケース2の後端に設けた押圧部材5とを備えている。
本実施形態に係る骨補填材補填具1は、図1に示されるように、略円筒状のケース2の先端に固定した切刃3と、ケース2内にその長手軸方向に沿って移動可能に収容されたドリル(穿孔具)4と、ケース2の後端に設けた押圧部材5とを備えている。
前記切刃3は、所定の内径寸法を有する略円筒状のカッターであって、例えば、金属製の薄肉材により構成されている。また、切刃3は所定の長さ寸法を有し、その先端外面が、先端に向かって漸次縮径するテーパ外面3aを備えている。
前記ドリル4は、その先端に設けた刃部4aと、長さ方向の途中位置において半径方向外方に突出する突起4bと、同じく長さ方向の途中位置に固定されケース2の外部に突出するハンドル4cとを備えている。刃部4aは、前記切刃3の内径寸法とほぼ同等(若干小さい)の外径寸法を有している。これにより、切刃3の内径寸法と略同等の孔を穿孔することができるようになっている。
前記ケース2内には、前記突起4bとケース2内面との間に圧縮コイルバネ(付勢手段)6が配置されている。圧縮コイルバネ6は、突起4bに対し長手軸方向後方に常時付勢力を作用させている。これにより、ドリル4は切刃3の先端から内側に引っ込める方向に常時付勢されていることになる。
また、前記ハンドル4cは、ケース2に設けた溝7内に挿入配置され、ケース2から突出した先端を操作することによって、溝7内において移動することができるようになっている。溝7は、例えば、図2に示されるように、長手軸方向に延びる第1溝部7aと、その先端側において周方向に延びる第2溝部7bと、該第2溝部7bの一端側において、前記第1溝部7aよりも短く長手軸方向に延びる第3溝部7cとを備え、略L字状に形成されている。
ハンドル4cが、溝7の第1溝部7aに配されているときには、ハンドル4cは第1溝部7aと係合することによってケース2に対するドリル4の相対回転を拘束している。また、ハンドル4cに力を加えない自由状態において、ハンドル4cは、図2に示されるように第1溝部7aの後端位置(第2の位置)に配置され、この状態で、ドリル4の先端が完全に切刃3の先端よりも内側に引っ込んだ状態に配されるようになっている。
圧縮コイルバネ6の付勢力に抗してハンドル4cに力が加えられ、ハンドル4cが第1溝部7aの先端位置に配されると、ハンドル4cは第2溝部7bに沿って周方向に移動することができるようになっている。この状態で、ハンドル4cに周方向の力を作用させるとハンドル4cは第2溝部7bに沿って周方向に移動させられ、このとき、ドリル4はケース2に対して若干周方向に相対回転させられるようになっている。
そして、第2溝部7bの一端側において、ハンドル4cにかける力を解放することにより、図3および図4に示されるように、ハンドル4cが、圧縮コイルバネ6の付勢力によって第3溝部7cに沿って後端側に移動させられる。ハンドル4cが第3溝部7cの後端位置(第1の位置)に配されたときには、ドリル4の先端が切刃3の先端から外側に突出した状態に配されるとともに、再度、ケース2に対するドリル4の相対回転が拘束されるようになっている。
前記押圧部材5は、図1および図3に示されるように、ケース2の後端に、後方に向かって突出するシャフト8回りに回転可能に取り付けられた略円板状部材である。押圧部材5に対して長手軸方向の先端に向かって押圧力を加えると、その押圧力がケース2を介して切刃3あるいはドリル4の先端に伝達されるようになっている。また、押圧部材5に対して押圧力を加えた状態で、押圧部材5に対してケース2を相対的に回転させることにより、ケース2の先端に固定された切刃3、あるいは、第1の位置に配された状態のドリル4に、先端に向かう押圧力を付与したまま、長手軸回りの回転力を併せて付与することができるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る骨補填材補填具1を用いて骨欠損部動物モデルを作成する場合について、以下に説明する。
まず第1に、動物の骨、例えば、ラットの大腿骨Aに骨欠損部Bを形成する穿孔作業について説明する。。
まず、ラットの外皮を切開して大腿骨Aを露出させた状態で、本実施形態に係る骨補填材補填具1を使用し、大腿骨Aに骨欠損部Bを形成する。この場合、ハンドル4cを操作して、ケース2の溝7内においてハンドル4cを移動させ、図3および図4に示される第2の位置に配置する。
まず第1に、動物の骨、例えば、ラットの大腿骨Aに骨欠損部Bを形成する穿孔作業について説明する。。
まず、ラットの外皮を切開して大腿骨Aを露出させた状態で、本実施形態に係る骨補填材補填具1を使用し、大腿骨Aに骨欠損部Bを形成する。この場合、ハンドル4cを操作して、ケース2の溝7内においてハンドル4cを移動させ、図3および図4に示される第2の位置に配置する。
この状態においては、図3および図4に示されるように、ドリル4の先端に設けられた刃部4aが切刃3の先端から外側に突出させられる。また、この状態において、圧縮コイルバネ6の付勢力により、ハンドル4cが第3溝部7cの後端位置に保持される。したがって、ハンドル4cが第3溝部7cに係合することによって、ケース2とドリル4との周方向の相対移動が拘束される。
また、ハンドル4cが第3溝部7cの後端に保持されることにより、押圧部材5に加えた押圧力がケース2、ハンドル4cを介してドリル4に伝達され、ドリル4の先端を大腿骨Aに刺す方向に押圧力が加えられることになる。
そして、図5の(a)に示されるように、大腿骨Aの所望の位置にドリル4の先端を位置決めし、例えば、掌に押圧部材5を宛がい、ケース2を包み込むように配した指によってケース2を長手軸回りに回転させる。これにより、ドリル4には先端を大腿骨Aに押し付ける方向の押圧力と、長手軸回りの回転力が作用させられるので、図5(b)に示されるように、ドリル4の刃部4aが大腿骨Aに切り込んで穿孔され、大腿骨Aに骨欠損部Bが形成されることになる。
この場合において、ハンドル4cが第1の位置に配されているときの、切刃3の先端からのドリル4の突出量を予め設定しておくことにより、切刃3の先端が大腿骨Aの表面に到達した時点で穿孔作業をやめ、ドリル4を引き抜くことによって、図5(c)に示されるように、所望の深さの骨欠損部Bを形成することができることになる。このように、骨欠損部Bの形成作業は、押圧部材5に押圧力を加えながらケース2を回転させるだけの単純な、あたかもドライバーによってネジを締め付ける作業と同様の作業により、所望の深さの骨欠損部Bをばらつきなく形成することができる。
次に、骨補填材片9の切り出し作業について説明する。
まず、ハンドル4cを操作して、ケース2の溝7内においてハンドル4cを移動させ、図1および図2に示される第1の位置に配置する。
まず、ハンドル4cを操作して、ケース2の溝7内においてハンドル4cを移動させ、図1および図2に示される第1の位置に配置する。
この状態においては、図1および図2に示されるように、ドリル4の先端に設けられた刃部4aが切刃3の先端から完全に内側に後退させられる。また、この状態において、圧縮コイルバネ6の付勢力により、ハンドル4cが第1溝部7aの後端位置に保持される。したがって、ハンドル4cが第1溝部7aに係合することによって、ケース2とドリル4との周方向の相対移動が拘束される。また、このとき、切刃3内に後退したドリル4の先端と、切刃3の内面とによって、図6(a)に示されるように、骨補填材片9を形成するための所定の容積の収容部10が形成される。
また、ハンドル4cが第1溝部7aの後端に保持されることにより、押圧部材5に加えた押圧力がケース2を介して切刃3に伝達され、切刃3の先端を骨補填材ブロック11に刺す方向に押圧力が加えられることになる。
そして、図6の(b)に示されるように、骨補填材ブロック11の表面に切刃3の先端を位置決めし、例えば、掌に押圧部材5を宛がい、押圧部材5に押圧力を加えることにより、切刃3が骨補填材ブロック11に刺し込まれる。骨補填材ブロック11は、例えば、βリン酸三カルシウム多孔体により構成され、比較的柔らかい部材なので、切刃3を刺し込むだけで骨補填材片9が切り出されることになる。
この場合において、骨補填材ブロック11自体の厚さ寸法を切り出す骨補填材片9の厚さ寸法に最初から形成しておくことにより、切刃3によって骨補填材ブロック11を貫通することで所望の大きさの骨補填材片9が得られることになる。そして、このとき、切り出された所望の体積の骨補填材片9は、切刃3の内側に形成されている収容部10内に収容されることなる。
この状態で、図6(c)に示されるように、骨補填材ブロック11から切刃3を抜き出すことにより、切り出した骨補填材片9を収容部10内に収容した状態で取り出すことができる。このようにして得られた骨補填材片9は、切刃3を押し型のように使用して骨補填材ブロック11から切り抜いたものであるため、切刃3の内径寸法と同等の外径寸法を有する円柱状に形成されている。また、ドリル4の外径寸法と切刃3の内径寸法とはほぼ同等に形成されているので、骨補填材片9の外径寸法はドリル4の外径寸法、すなわち、ドリル4によって形成された骨欠損部Bの内径寸法とほぼ同等に形成されていることになる。
このように、骨補填材片9の切り出し作業は、押圧部材5に押圧力を加えるだけの単純な作業であり、所望の外径寸法の骨補填材片9をばらつきなく形成することができる。
このように、骨補填材片9の切り出し作業は、押圧部材5に押圧力を加えるだけの単純な作業であり、所望の外径寸法の骨補填材片9をばらつきなく形成することができる。
次に、切り出した骨補填材片9の骨欠損部Bへの補填作業について説明する。
まず、図7(a)に示されるように、骨補填材片9を収容部10内に収容した状態の骨補填材補填具1を骨欠損部Bに近接させ、同図(b)に示されるように、切刃3の先端を骨欠損部Bの入口に宛がう。このとき、ドリル4の外径寸法と、切刃3の先端の径寸法とはほぼ同等に形成され、しかも、切刃3の外面は、先端に向かって先細になるテーパ外面3aに形成されているので、切刃3の先端を部分的に骨欠損部Bの入口に差し入れた状態に位置決め配置することができる。
まず、図7(a)に示されるように、骨補填材片9を収容部10内に収容した状態の骨補填材補填具1を骨欠損部Bに近接させ、同図(b)に示されるように、切刃3の先端を骨欠損部Bの入口に宛がう。このとき、ドリル4の外径寸法と、切刃3の先端の径寸法とはほぼ同等に形成され、しかも、切刃3の外面は、先端に向かって先細になるテーパ外面3aに形成されているので、切刃3の先端を部分的に骨欠損部Bの入口に差し入れた状態に位置決め配置することができる。
そして、この状態で、ハンドル4cを操作して、ハンドル4cに圧縮コイルバネ6の付勢力より大きな力を加え、第1溝部7a内を先端側に向けてハンドル4cを移動させる。これにより、図7(c)に示されるように、ハンドル4cに加えた力によってドリル4が先端側に向けて移動され、ドリル4先端によって収容部10に収容されている骨補填材片9が切刃3の外部に押し出される。
切刃3の先端は、骨欠損部Bの入口に一部を差し入れて位置決め状態に配されているので、骨補填材片9は、切刃3をガイドとして押し出され、切刃に位置決め状態に配されている骨欠損部B内にスムーズに補填されることになる。
切刃3の先端は、骨欠損部Bの入口に一部を差し入れて位置決め状態に配されているので、骨補填材片9は、切刃3をガイドとして押し出され、切刃に位置決め状態に配されている骨欠損部B内にスムーズに補填されることになる。
この後に、図7(d)に示されるように、骨補填材補填具1の切刃3を骨欠損部Bから引き抜くことにより、骨補填材片9が骨欠損部Bに補填された状態に留置される。
このように、骨補填材片9の補填作業も、ハンドル4cに力を加えるだけの単純な作業であり、熟練を要することなく誰でも、同じ品質で骨補填材片9を骨欠損部Bに補填することができる。
このように、骨補填材片9の補填作業も、ハンドル4cに力を加えるだけの単純な作業であり、熟練を要することなく誰でも、同じ品質で骨補填材片9を骨欠損部Bに補填することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る骨補填材補填具1によれば、骨欠損部Bの形成、骨補填材片9の切り出しおよび骨補填材片9の補填作業のいずれにおいても、単純な操作によって行うことができるので、作業に熟練を要さず、誰でも簡単に、同じ品質の骨欠損動物モデルを作成することができるという効果がある。そして、これらの一連の作業を単一の工具によって行うことができるので、作業の繁雑さを低減することができるという効果もある。
なお、本実施形態においては、ケース2の横断面を円形断面としたが、これに代えて、6角形断面等の多角形断面を採用してもよい。また、ケース2の外面に滑り止め用の凹凸を設けてもよい。また、穿孔具としてドリル4を例に挙げて説明したが、切刃3と同様の円環状のカッターを採用してもよい。また、切刃3は円筒形状に形成したが、先端部を平坦ではなく波歯に形成してもよい。
また、切刃3に長手方向に沿うスリット(図示略)を形成しておき、ドリル4が貫通するときには、スリットを若干広げて拡径し、骨補填材片9を切り出すときにはスリットが幅を狭めて縮径するように構成してもよい。このようにすることで、骨補填材片9の外径寸法を骨欠損部Bの内径寸法よりもより小さくすることができ、補填作業をさらに容易にすることができる。
A 大腿骨(骨)
B 骨欠損部
1 骨補填材補填具
3 切刃
3a テーパ外面
4 ドリル(穿孔具)
5 押圧部材
6 圧縮コイルバネ(付勢手段)
7 溝(穿孔具保持手段)
9 骨補填材片
10 収容部
11 骨補填材ブロック
B 骨欠損部
1 骨補填材補填具
3 切刃
3a テーパ外面
4 ドリル(穿孔具)
5 押圧部材
6 圧縮コイルバネ(付勢手段)
7 溝(穿孔具保持手段)
9 骨補填材片
10 収容部
11 骨補填材ブロック
Claims (6)
- 動物の骨に骨欠損部を形成する穿孔具と、
骨補填材ブロックから、円柱状の骨補填材片を切り出す円環状の切刃とを備え、
前記穿孔具が、前記切刃の内側に、該切刃の先端から出没可能に配置されるとともに、前記切刃の先端から内側に後退させられた状態で切刃の内側に前記骨補填材片の収容部が形成される位置まで後退可能に設けられている骨補填材補填具。 - 前記切刃が、前記穿孔具の外径寸法より若干大きな内径寸法を備えるとともに、先端に向かって先細になるテーパ外面を有する請求項1に記載の骨補填材補填具。
- 穿孔具を、切刃の先端から外側に突出した状態の第1の位置と、切刃の先端から内側に後退した状態の第2の位置とに保持可能な穿孔具保持手段を備える請求項1または請求項2に記載の骨補填材補填具。
- 前記穿孔具保持手段が、穿孔具を第1の位置から解除したときに、第2の位置に付勢する付勢手段を備える請求項3に記載の骨補填材補填具。
- 前記切刃の軸方向に沿って前記先端とは反対側に配される位置に、切刃および穿孔具を先端に向かって押圧可能な押圧部材を備える請求項1から請求項4のいずれかに記載の骨補填材補填具。
- 前記押圧部材が、前記切刃および穿孔具の中心軸回りに、これら切刃および穿孔具に対して相対回転可能に取り付けられている請求項5に記載の骨補填材補填具。
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2004
- 2004-08-19 JP JP2004239485A patent/JP2006055331A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109528265A (zh) * | 2018-12-19 | 2019-03-29 | 北京天星博迈迪医疗器械有限公司 | 直径可变钻头及电钻 |
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