JP2006054563A - パケット伝送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 映像信号および音声信号の要求品質に応じたパケットの欠損耐性を実現し、かつ、映像信号および音声信号の処理遅延を防ぐことが可能なパケット伝送システムを提供する。
【解決手段】 送信装置100は、過去に送信した音声パケットを保存するメモリ5と、同時期に処理すべき映像パケットおよび音声パケットと、メモリ5から取得した過去に送信した音声パケットとからなるパケット群を順次生成し、出力する誤り訂正符号化部6と、パケット群を送信する送信部7とを備え、受信装置200は、パケット群を受信する受信部11と、パケット群を正常に受けることができず、欠損した音声パケットの代わりに、その後に受信できたパケット群において、過去に送信した音声パケットとして含まれる、欠損した音声パケットに相当するパケットを復号するデコード部13とを備える。
【選択図】 図3
【解決手段】 送信装置100は、過去に送信した音声パケットを保存するメモリ5と、同時期に処理すべき映像パケットおよび音声パケットと、メモリ5から取得した過去に送信した音声パケットとからなるパケット群を順次生成し、出力する誤り訂正符号化部6と、パケット群を送信する送信部7とを備え、受信装置200は、パケット群を受信する受信部11と、パケット群を正常に受けることができず、欠損した音声パケットの代わりに、その後に受信できたパケット群において、過去に送信した音声パケットとして含まれる、欠損した音声パケットに相当するパケットを復号するデコード部13とを備える。
【選択図】 図3
Description
本発明は、映像信号および音声信号のパケットを伝送するパケット伝送システムに関し、特に、パケットの欠損耐性を向上し、かつ、信号処理の遅延を抑えるパケット伝送システムに関する。
インターネットによる映像配信の気運が高まっているが、映画、テレビ放送等の映像信号の容量は数M〜数百Mバイト程度と大きく、ネットワークを介して映像信号を配信する場合、映像信号を一定のデータ容量のパケットに分割して伝送する方法が用いられている。
また、伝送効率を向上させるために、映像信号および音声信号の圧縮技術であるMPEG(Moving Picture Coding Experts Group)−2規格が標準化されている。
また、乱れのない映像信号および音声信号の再生を実現するために、MPEG−2規格により符号化された信号をパケット化し、このパケットに誤り訂正符号化処理を行ない、受信側でパケットを復元する方法が用いられている。
例えば、非特許文献1では、パケットに誤り訂正符号化処理を行ない、送信パケットを生成し、所定数の送信パケットからなるブロックを生成するMulti-Stage符号と呼ばれる誤り訂正符号化方法が記載されている。
図4に、この誤り訂正符号化方法によって生成されるブロックの構成およびブロックのもととなる映像信号のパケット(以下、映像パケットという。)および音声信号のパケット(以下、音声パケットという。)の集合(以下、パケット群という。)の一例を示す。
1個の映像パケットのデータ量と、1個の音声パケットのデータ量と、1個の送信パケットのデータ量は同じである。この誤り訂正符号化処理では、1ブロックの生成で用いられる映像パケットの数よりも、1ブロックを構成する送信パケットの数の方が多い。ここで、余分に生成される送信パケットを冗長パケットという。この冗長パケットの数により、受信側の装置が、パケット群を復元することのできる、送信パケットの欠損許容数が決まる。すなわち、冗長パケットの数が多ければ、送信パケットの欠損数が多くても、受信側の装置がパケット群を復元することができ、欠損耐性が強いといえる。
また、この誤り訂正符号化方法では、パケット群の復元に失敗したときは、パケット群に対応するすべての映像パケットおよび音声パケットが欠損することになる。
なお、映画、テレビ放送等を再生するためには、時間的に対応する映像信号および音声信号を同時に再生する(以下、同期再生という。)必要があり、また、一定時間内に発生する映像信号のデータ量は、音声信号のデータ量よりも多いため、一般的にパケット群は、同期再生に用いられる多量の映像パケットおよび少量の音声パケットで構成される。
図5に従来から使用されていると想定されるパケット群の構成を示す。
パケット群#1〜パケット群#20が順次ブロック化され、送信される。パケット群#1〜パケット群#20は、音声パケットS11〜音声パケットS30および映像パケットV11(1)〜映像パケットV30(20)を含む。1個のパケット群は1個の音声パケットと、これに対応する20個の映像パケットとを含む。パケット群#1において、音声パケットS11と映像パケットV11(1)〜映像パケットV11(20)とが同期再生の対象となるパケットである。このような構成により、対応する音声パケットおよび映像パケットを同一ブロックに含めて送信するため、受信側の装置において、他のブロックを待つことなく、映像信号および音声信号を同期再生することができる。また、送信パケットの欠損数が所定値以下であれば、パケット群の復元が可能であり、映像信号および音声信号を安定して再生することができる。
インターネット映像配信におけるReed-Solomon誤り訂正符号とMulti-Stage符号との比較検討 信学技法 CQ2003-36(2003-07)
インターネット映像配信におけるReed-Solomon誤り訂正符号とMulti-Stage符号との比較検討 信学技法 CQ2003-36(2003-07)
一方、送信パケットの欠損数が所定値を超えると、パケット群の復元が不可能となり、映像信号および音声信号の再生に乱れが生じる。
ここで、人間の、音声信号の乱れに対する許容度は、映像信号の乱れに対する許容度よりもはるかに小さいことが知られている。すなわち、音声信号に要求される受信品質は、映像信号に要求される受信品質よりもはるかに高いといえる。したがって、このような映像信号および音声信号の要求品質に応じたパケットの欠損耐性を実現することが必要である。
しかしながら、図5に示す従来から使用されていると想定されるパケット群の構成では、映像パケット及び音声パケットが同じブロックに含まれており、欠損耐性は同じであるため、映像信号および音声信号の要求品質に応じたパケットの欠損耐性を実現することができないという欠点があった。
また、このような問題点を解決するために、図6に示すようなパケット群の構成とすることが考えられる。
パケット群#1〜パケット群#21が順次ブロック化され、送信される。パケット群#1〜パケット群#20は、映像パケットV11(1)〜映像パケットV30(20)を含む。パケット群#21は、音声パケットS11〜音声パケットS30を含む。ここで、パケット群#21に対応するブロックに含まれる冗長パケット数は、パケット群#1〜パケット群#20に対応する各ブロックに含まれる冗長パケット数よりも大きい。このような構成により、音声パケットの欠損耐性を映像パケットの欠損耐性より強くすることができる。
しかしながら、このような構成では、送信側の装置において、音声パケットS11〜音声パケットS30を1ブロックにまとめて送信するため、音声パケットS30が発生するまで送信を待つ必要があり、音声信号の伝送遅延が大きくなる。これは、受信側の装置において、映像パケットからなるパケット群#1〜パケット群#20を受信しても、音声パケットからなるパケット群#21を受信するまでは、映像信号及び音声信号を同期再生することができないことを意味する。したがって、図6に示すようなパケット群の構成では、映像信号及び音声信号の再生に遅延が生じてしまうという欠点があった。
そこで、本発明は、映像信号および音声信号の要求品質に応じたパケットの欠損耐性を実現し、かつ、映像信号および音声信号の処理遅延を防ぐことが可能なパケット伝送システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明に係わるパケット伝送システムは、第1の種類のパケットおよび第1の種類のパケットより強い欠損耐性が要求される第2の種類のパケットを送信する第1の通信装置と、第1の種類のパケットおよび第2の種類のパケットを受信する第2の通信装置とからなるパケット伝送システムであって、第1の通信装置は、第1の通信装置が過去に送信した第2の種類のパケットを保存するメモリと、同時期に処理すべき第1の種類のパケットおよび第2の種類のパケットと、メモリから取得した過去に送信した第2の種類のパケットとからなるパケット群を順次生成し、出力するパケット群生成部と、パケット群を送信する送信部とを備え、第2の通信装置は、第1の通信装置からパケット群を受信する受信部と、パケット群を正常に受けることができたかどうかを判断し、パケット群を正常に受けることができず、かつ、正常に受けることができなかったパケット群の後に送信されたパケット群を正常に受けることができた場合に、正常に受けることができなかったパケット群に含まれる、同時期に処理すべき第2の種類のパケットである欠損パケットの代わりに、後に正常に受けることができたパケット群において、過去に送信した第2の種類のパケットとして含まれ、かつ、欠損パケットに相当するパケットを処理して信号を生成し、出力するパケット群処理部とを備える。
好ましくは、パケット群処理部は、さらに、パケット群に含まれる第1の種類のパケットを処理して生成した信号の、最新の一定期間分を保存し、欠損パケットに相当するパケットを処理して生成した信号を出力する際に、正常に受けることができなかったパケット群より前に第1の通信装置が送信し、第2の通信装置が正常に受けることができた複数個のパケット群の中の最新のパケット群に対応する、保存した信号を出力する。
好ましくは、パケット群処理部は、さらに、パケット群に含まれる第1の種類のパケットを処理して生成した信号の、最新の一定期間分を保存し、欠損パケットに相当するパケットを処理して生成した信号を出力する際に、欠損パケットに相当するパケットを含むパケット群に含まれる、第1の種類のパケットを処理して生成した信号を出力する。
好ましくは、第1の種類のパケットは映像信号からなり、第2の種類のパケットは音声信号からなる。
パケット伝送システムにおいて、映像信号および音声信号の要求品質に応じたパケットの欠損耐性を実現し、かつ、映像信号および音声信号の処理遅延を防ぐことができる。
<第1の実施の形態>
本発明の実施の形態に係るパケット伝送システムについて、図面を用いて説明する。
本発明の実施の形態に係るパケット伝送システムについて、図面を用いて説明する。
[構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るパケット伝送システムにおける送信装置100の機能ブロック図を示す。同図を参照して、この送信装置100は、映像エンコード部1と、映像パケット生成部2と、音声エンコード部3と、音声パケット生成部4と、メモリ5と、誤り訂正符号化部6と、送信部7とを含む。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るパケット伝送システムにおける送信装置100の機能ブロック図を示す。同図を参照して、この送信装置100は、映像エンコード部1と、映像パケット生成部2と、音声エンコード部3と、音声パケット生成部4と、メモリ5と、誤り訂正符号化部6と、送信部7とを含む。
映像エンコード部1は、映像信号をMPEG−2規格で圧縮符号化し、映像パケット生成部2へ送る。
映像パケット生成部2は、圧縮符号化された映像信号から、映像パケットを生成し、メモリ5へ送る。
音声エンコード部3は、音声信号をMPEG−2規格で圧縮符号化し、音声パケット生成部4へ送る。
音声パケット生成部4は、圧縮符号化された音声信号から、音声パケットを生成し、メモリ5へ送る。
メモリ5は、映像パケットおよび音声パケットを保存する。
メモリ5は、映像パケットおよび音声パケットを保存する。
誤り訂正符号化部6は、パケット群に対応する、複数個の映像パケット及び音声パケットをメモリ5から取得する。そして、誤り訂正符号化部6は、これらに誤り訂正符号化処理を行ない、送信パケットを生成する。そして、誤り訂正符号化部6は、映像パケット及び音声パケットの合計数に、送信制御部8から受けた誤り訂正制御信号の示す冗長パケット数を加えた数の送信パケットからなるブロックを生成する。そして、誤り訂正符号化部6は、生成したブロックを送信パケットごとに送信部7へ送る。
ここで、誤り訂正符号化部6が生成するブロックの構成は、パケット群に含まれる映像パケットおよび音声パケットの内訳以外は、図4に示すブロックの構成と同様である。
送信部7は、送信パケットを受信装置200へ送信する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るパケット伝送システムにおける受信装置200の機能ブロック図を示す。同図を参照して、この受信装置200は、受信部11と、誤り訂正復号化部12と、デコード部13とを含む。
受信部11は、送信装置100から送信パケットを受けて、これを誤り訂正復号化部12へ送る。
誤り訂正復号化部12は、受信部11から、1ブロックに対応する送信パケットをすべて受けると、このブロックに誤り訂正復号化処理を行ない、パケット群を復元する。そして、誤り訂正復号化部12は、復元したパケット群をデコード部13へ送る。
デコード部13は、パケット群を受けると、これを処理して映像信号および音声信号を生成し、出力する。すなわち、パケット群を構成する映像パケット及び音声パケットに含まれる、MPEG−2規格で圧縮符号化された映像信号および音声信号を復号し、復号した映像信号および音声信号を出力する。また、デコード部13は、復号した映像信号の、最新の一定期間分を保存する。
[動作]
図3に、誤り訂正符号化部6がメモリ5から取得し、ブロックの生成に使用するパケット群の構成を示す。
図3に、誤り訂正符号化部6がメモリ5から取得し、ブロックの生成に使用するパケット群の構成を示す。
パケット群#1〜パケット群#20が順次ブロック化され、送信される。ここで、パケット群#1〜パケット群#20に対応するブロックを、ブロック#1〜ブロック#20とする。
1個のパケット群は、同期再生に用いられる、1個の音声パケット(以下、同期再生用の音声パケットという)と、これに対応する20個の映像パケット(以下、同期再生用の映像パケットという)とを含む。さらに、1個のパケット群は、すでに送信した最新の過去4個のパケット群に含まれる、最新の過去4個の同期再生用の音声パケット(以下、過去の音声パケットという。)を含む。
すなわち、パケット群#1は、同期再生用の、音声パケットS11および映像パケットV11(1)〜映像パケットV11(20)と、過去の音声パケットである、音声パケットS7〜音声パケットS10と含む。音声パケットS7〜音声パケットS10は、最新の過去4個のパケット群に含まれる、同期再生用の映像パケットV7〜映像パケットV10に対応する。
なお、メモリ5は、すでに送信した最新の過去4個のパケット群に含まれる、同期再生用の音声パケットならびに映像パケットおよび今回送信すべき同期再生用の音声パケットならびに映像パケットの保存が可能であり、誤り訂正符号化部6は、最新の過去4個の同期再生用の音声パケットおよび今回送信すべき同期再生用の音声パケットならびに映像パケットを、メモリ5から取得する。
〔例1〕ここで、受信装置200が受信した、ブロック#1〜ブロック#20のうち、ブロック#2に対応する送信パケットの欠損数が所定値を超えて、パケット群#2の復元ができなかった場合について説明する。
まず、受信装置200が、ブロック#1に対応する送信パケットをすべて受信すると、誤り訂正復号化部12は、パケット群#1を復元し、復元したパケット群#1をデコード部13に送る。
デコード部13は、パケット群#1を構成する音声パケットS11および映像パケットV11(1)〜映像パケットV11(20)について、MPEG−2規格の復号処理を行ない、復号した映像信号および音声信号を出力する。また、デコード部13は、復号した映像信号を、一定期間保存する。
次に、受信装置200が、ブロック#2に対応する送信パケットをすべて受信すると、誤り訂正復号化部12は、パケット群#2の復元をしようとするが、送信パケットの欠損数が所定値を超えているため、パケット群#2を復元することができない。
次に、受信装置200が、ブロック#3に対応する送信パケットをすべて受信すると、誤り訂正復号化部12は、パケット群#3を復元し、復元したパケット群#3をデコード部13に送る。
デコード部13は、誤り訂正復号化部12からパケット群#1を受けた後、パケット群#3を受けると、誤り訂正復号化部12が、パケット群#2を復元することができなかったと判断する。そして、デコード部13は、パケット群#3に含まれる音声パケットS12について、MPEG−2規格の復号処理を行ない、圧縮符号化された音声信号を復号する。そして、デコード部13は、パケット群#1に対応する映像パケットV11(1)〜V11(20)から生成した映像信号とともに、この音声信号を出力する。
なお、送信装置100における誤り訂正符号化部6が、映像パケットおよび音声パケットにブロックの番号を示す情報を挿入した後、これらに誤り訂正符号化処理を行ない、送信パケットを生成しており、デコード部13は、この情報を参照することにより、パケット群の番号を認識することができる。
あるいは、誤り訂正復号化部12が、パケット群を復元することができない都度、デコード部13に、何らかの制御信号を送信する構成としても、デコード部13は、復元することができなかったパケット群の存在および数を認識することができる。
そして、デコード部13は、音声パケットS13および映像パケットV13(1)〜映像パケットV13(20)について、MPEG−2規格の復号処理を行ない、復号した映像信号および音声信号を出力する。また、デコード部13は、復号した映像信号を、一定期間保存する。
すなわち、デコード部13は、誤り訂正復号化部12が、復元をすることができなかったパケット群#2に含まれる音声パケットS12の代わりに、次のパケット群#3に含まれる音声パケットS12にMPEG−2規格の復号処理を行ない、圧縮符号化された音声信号を復号する。そして、デコード部13は、これと同時期に再生されるべき映像パケットV12(1)〜V12(20)の代わりに、過去に復元することができたパケット群のうち、最新のパケット群#1に対応する、映像パケットV11(1)〜V11(20)から生成した、保存している映像信号を、音声パケットS12から生成した、音声信号とともに出力する。
〔例2〕次に、受信装置200が受信した、ブロック#1〜ブロック#20のうち、ブロック#2およびブロック#3に対応する送信パケットの欠損数が所定値を超えて、パケット群#2およびブロック#3の復元ができなかった場合について説明する。パケット群#2を受信するまでの動作は上記の例と同様であるため、それ以降の動作について説明する。
受信装置200が、ブロック#3に対応する送信パケットをすべて受信すると、誤り訂正復号化部12は、パケット群#3の復元をしようとするが、送信パケットの欠損数が所定値を超えているため、パケット群#3を復元することができない。
次に、受信装置200が、ブロック#4に対応する送信パケットをすべて受信すると、誤り訂正復号化部12は、パケット群#4を復元し、復元したパケット群#4をデコード部13に送る。
デコード部13は、誤り訂正復号化部12からパケット群#1を受けた後、パケット群#4を受けると、誤り訂正復号化部12が、パケット群#2およびパケット群#3を復元することができなかったと判断する。そして、デコード部13は、誤り訂正復号化部12が、復元をすることができなかったパケット群#2およびパケット群#3に含まれる音声パケットS12および音声パケットS13の代わりに、パケット群#4に含まれる音声パケットS12および音声パケットS13について、MPEG−2規格の復号処理を行ない、圧縮符号化された音声信号を復号する。そして、デコード部13は、パケット群#1に対応する映像パケットV11(1)〜V11(20)から生成した、保存している映像信号を、音声パケットS12および音声パケットS13から生成した、音声信号とともに順次出力する。
そして、デコード部13は、音声パケットS14および映像パケットV14(1)〜映像パケットV14(20)について、MPEG−2規格の復号処理を行ない、復号した映像信号および音声信号を出力する。また、デコード部13は、復号した映像信号を、一定期間保存する。
ここで、デコード部13は、本実施の形態のように、1個のパケット群が、過去の音声パケットを4個含む場合には、最新の5個のパケット群に対応する映像信号を保存しておけばよい。すなわち、パケット群#2〜パケット群#5の復元ができず、パケット群#6の復元ができた場合には、パケット群#6に含まれる、音声パケットS12〜音声パケットS15から生成した音声信号と、デコード部13が保存している、パケット群#1に対応する映像信号とを同期再生させることになる。
ところで、図5に示す従来から使用されていると想定されるパケット群の構成では、映像パケット及び音声パケットが同じブロックに含まれており、欠損耐性は同じであるため、映像信号および音声信号の要求品質に応じたパケットの欠損耐性を実現することができないという欠点があった。
また、このような問題点を解決するための、図6に示すようなパケット群の構成では、送信側の装置において、音声パケットS11〜音声パケットS30を1ブロックにまとめて送信するため、受信側の装置において、映像パケットからなるパケット群#1〜パケット群#20を受信しても、音声パケットからなるパケット群#21を受信するまでは、映像信号及び音声信号を同期再生することができず、映像信号及び音声信号の再生に遅延が生じてしまうという欠点があった。
しかしながら、本実施の形態に係るパケット伝送システムでは、パケット群を復元することができなかった場合に、そのパケット群の同期再生用の音声パケットの代わりに、後に復元することができたパケット群に含まれる同一の音声パケットを使用し、この音声パケットから生成した、音声信号を出力する。また、この音声信号を出力する際に、復元することができなかったパケット群より前に、復元することができたパケット群のうち、最新のパケット群に対応する映像パケットから生成した、映像信号を出力する。
したがって、映像パケットおよび音声パケットが同じブロックに含まれているにも関わらず、音声パケットの欠損耐性をさらに強くすることができる。また、復元できなかったパケット群の同期再生用の音声パケットにとって、時間的に関連性の高い映像パケットを同期再生に使用することにより、映像信号および音声信号の再生の乱れを抑制することができる。
さらに、本実施の形態に係るパケット伝送システムでは、図5に示す従来から使用されていると想定されるパケット群の構成と同様に、映像パケット及び音声パケットが同じブロックに含まれているため、受信装置200において、他のブロックを待つことなく、映像信号および音声信号を同期再生することができる。
[変形例]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、たとえば以下の変形例も含まれる。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、たとえば以下の変形例も含まれる。
本発明の第1の実施の形態に係るパケット伝送システムでは、誤り訂正符号化部6および誤り訂正復号化部12にて用いられる誤り訂正符号は、Multi-Stage符号であるとしたが、これに限定するものではない。損失したパケットを、冗長パケットの数に応じてパケット群単位で復元することができる誤り訂正符号であればよい。
本発明の第1の実施の形態に係るパケット伝送システムでは、誤り訂正符号化部6および誤り訂正復号化部12にて誤り訂正が行なわれる構成としたが、これに限定するものではない。誤り訂正を行なう構成を備えていない場合でも、送信装置が、音声パケット及び映像パケットから構成されるパケット群を送信し、受信装置が、パケット群を正常に受信できなかった場合に、パケット群全体を廃棄するような構成を備えるパケット伝送システムにも適用することができる。なお、受信装置が受信したパケット群の誤りビット数が一定値以上である場合や、送信装置および受信装置の伝送路の途中に存在する中継装置が、受信したパケット群を処理しきれず、パケット群を廃棄してしまう場合などが、受信装置がパケット群を正常に受信できなかった場合に該当する。
本発明の第1の実施の形態に係るパケット伝送システムの受信装置200では、復元できなかったパケット群の後に復元することができたパケット群に含まれる同一の音声パケットに対応する音声信号を出力し、また、復元することができなかったパケット群より前に、復元することができたパケット群のうち、最新のパケット群に対応する映像信号を出力する構成としたが、これに限定するものではない。デコード部13が、復元できなかったパケット群に対応する音声信号を出力する際に、映像信号は出力しない構成とすることができる。要求される受信品質の低い映像信号は、必ずしも再生する必要はなく、また、このような構成により、復号した映像信号を保存する必要がなくなり、デコード部13の構成の簡易化を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るパケット伝送システムの受信装置200におけるデコード部13は、復号した映像信号の、最新の一定期間分を保存する構成としたが、これに限定するものではない。復号した映像信号の代わりに、映像パケットのまま保存しておき、復元できなかったパケット群に対応する音声信号を出力する際に、映像パケットに含まれる、MPEG−2規格で圧縮符号化された映像信号を復号して、復号した映像信号を出力することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るパケット伝送システムの受信装置200では、復元できなかったパケット群の後に復元することができたパケット群に含まれる同一の音声パケットに対応する音声信号を出力し、また、復元することができなかったパケット群より前に、復元することができたパケット群のうち、最新のパケット群に対応する映像信号を出力する構成としたが、これに限定するものではない。デコード部13が、復元できなかったパケット群を含むパケット群から生成した音声信号を出力する際に、この音声信号のもととなる音声パケットに対応するパケット群に含まれる映像信号を出力する構成とすることができる。このような構成により、復号した映像信号を保存する必要がなくなり、デコード部13の構成の簡易化を図ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 映像エンコード部、2 映像パケット生成部、3 音声エンコード部、4 音声パケット生成部、5 メモリ、6 誤り訂正符号化部、7 送信部、11 受信部、12 誤り訂正復号化部、13 デコード部、100 送信装置、200 受信装置。
Claims (4)
- 第1の種類のパケットおよび前記第1の種類のパケットより強い欠損耐性が要求される第2の種類のパケットを送信する第1の通信装置と、
前記第1の種類のパケットおよび前記第2の種類のパケットを受信する第2の通信装置とからなるパケット伝送システムであって、
前記第1の通信装置は、
前記第1の通信装置が過去に送信した前記第2の種類のパケットを保存するメモリと、
同時期に処理すべき前記第1の種類のパケットおよび前記第2の種類のパケットと、前記メモリから取得した前記過去に送信した第2の種類のパケットとからなるパケット群を順次生成し、出力するパケット群生成部と、
前記パケット群を送信する送信部とを備え、
前記第2の通信装置は、
前記第1の通信装置から前記パケット群を受信する受信部と、
前記パケット群を正常に受けることができたかどうかを判断し、前記パケット群を正常に受けることができず、かつ、前記正常に受けることができなかったパケット群の後に送信されたパケット群を正常に受けることができた場合に、前記正常に受けることができなかったパケット群に含まれる、前記同時期に処理すべき第2の種類のパケットである欠損パケットの代わりに、前記後に正常に受けることができたパケット群において、前記過去に送信した第2の種類のパケットとして含まれ、かつ、前記欠損パケットに相当するパケットを処理して信号を生成し、出力するパケット群処理部とを備えるパケット伝送システム。 - 前記パケット群処理部は、さらに、前記パケット群に含まれる前記第1の種類のパケットを処理して生成した信号の、最新の一定期間分を保存し、前記欠損パケットに相当するパケットを処理して生成した信号を出力する際に、前記正常に受けることができなかったパケット群より前に前記第1の通信装置が送信し、前記第2の通信装置が正常に受けることができた複数個のパケット群の中の最新のパケット群に対応する、前記保存した信号を出力する請求項1記載のパケット伝送システム。
- 前記パケット群処理部は、さらに、前記パケット群に含まれる前記第1の種類のパケットを処理して生成した信号の、最新の一定期間分を保存し、前記欠損パケットに相当するパケットを処理して生成した信号を出力する際に、前記欠損パケットに相当するパケットを含むパケット群に含まれる、前記第1の種類のパケットを処理して生成した信号を出力する請求項1記載のパケット伝送システム。
- 前記第1の種類のパケットは映像信号からなり、前記第2の種類のパケットは音声信号からなる請求項1記載のパケット伝送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004233323A JP2006054563A (ja) | 2004-08-10 | 2004-08-10 | パケット伝送システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004233323A JP2006054563A (ja) | 2004-08-10 | 2004-08-10 | パケット伝送システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006054563A true JP2006054563A (ja) | 2006-02-23 |
Family
ID=36031768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004233323A Withdrawn JP2006054563A (ja) | 2004-08-10 | 2004-08-10 | パケット伝送システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006054563A (ja) |
-
2004
- 2004-08-10 JP JP2004233323A patent/JP2006054563A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071106 |