JP2006052929A - 暖房用ハニカムコアパネル部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 表面材が自然石などの薄片からなる表面材とハニカムコアおよび電熱材からなる暖房用パネル部材を、外観が美麗で、軽量で、熱効率が良くかつ安価に製作できるように改良する。
【解決手段】ハニカムコア11のハニカム部に直径5mm以下の貫通穴4を開け、その穴4に絶縁材で被覆した電熱線5を通して発熱パネルを使用し、その表面に、美麗である自然石などの薄片12を貼りつけた暖房用部材を作成し、従来の暖房用部材に比べて、美麗で薄く軽量でかつ熱効率を高めた暖房用パネル部材を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】ハニカムコア11のハニカム部に直径5mm以下の貫通穴4を開け、その穴4に絶縁材で被覆した電熱線5を通して発熱パネルを使用し、その表面に、美麗である自然石などの薄片12を貼りつけた暖房用部材を作成し、従来の暖房用部材に比べて、美麗で薄く軽量でかつ熱効率を高めた暖房用パネル部材を提供する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、壁、パネル等に使用するハニカム構造をもったパネル部材(ハニカムコア部材という)の改良に関するが、詳しくはハニカムコアのハニカム壁に貫通する穴を開け、その中に絶縁材を被覆した電熱線を配線した構造のパネル部材であって、表面材として天然石、人工石、ガラス、タイルの薄片を貼りつけた、暖房壁材、パーテーション、パネルヒーターおよび園芸用ヒーターに使用する目的の、軽量、薄型、省エネルギーが達成でき、さらに施工が容易な暖房用ハニカムコア部材に関するものである。
従来からアルミニュウム製ハニカムコアは強度があり、かつ断熱性があるので、暖房のパネル材として使用されている。現在、最も多く使用されている構造を図8、図9、図10に図示する。
図8はハニカムコア材11の裏面すなわち表面材12の反対側に電熱式暖房シート(電熱面状ヒーター、フイルムヒーター)31を、接着剤32を用いて接着している構造である。
ハニカムコア材11は熱伝導性が悪いので、電熱式暖房シート31と表面材12までの熱伝導距離が長い図8の従来式では、熱効率が悪く、暖まるまでの時間がかかっている。また、電熱発熱線33は電熱式発熱シートのハニカムコア側に配線しているが絶縁体が熱伝導を阻害しているため、熱効率が悪く、暖まるまでの時間がかかっている。
図9はハニカムコア材11の表面側すなわちハニカムコア材と表面材の間に電熱式暖房シート(電熱面状ヒーター、フイルムヒーター)31を、接着剤32を用いて接着している構造である。
電熱式暖房シートは発熱線をゴム、ビニール等の樹脂でシート状に覆ったもので、柔軟性があり、樹脂シートと同様に自由に変形することができるが、例えば天然石薄片、タイルガラスなどの脆い表面材を貼りつけると、表面材が割れるため、表面材に軟らかいクロスなどしか使えない。脆い表面材の場合は図8の構造しか使えない。
図10は暖房ヒーターとして両面を使用しようとするもので、ハニカムコア材11の中央に電熱式暖房シート(電熱面状ヒーター、フイルムヒーター)31を、接着剤32を用いて接着し、それぞれのヒーター反対側に表面材を貼りつけている。
石などの脆い表面材を貼るためにハニカムコア材11を2枚使っており、厚く、かつ重たい。
さらに、ハニカムコアを使用した暖房用パネルには電熱の他に温水、熱媒体を用いた暖房パネルがある。いずれも液体を循環して暖房するものであるが、温水設備又は熱交換設備、送液設備、配管が必要であり費用がかさむ。さらに、また配管が太いために、ハニカムコアを成型して埋め込むなど施工が困難である。このため、配管部のハニカムコアを切り取り加工する、又は配管部をプレス加工している。この加工部分は強度が低下しハニカムコアを使用する目的が無くなる。
なお、本願発明に関連する公知技術として次の特許文献を挙げることができる。
従来技術に係るハニカムコア暖房のかかる問題を解決しようとする課題を有する、すなわち、本発明は暖房壁材、パーテーション、パネルヒーターおよび園芸用ヒーターに使用する、暖房用パネルにおいて表面に美麗であるが脆い天然石、人工石、ガラス、タイルの薄片を表面材とした、施工の簡易、施工費用の安価及び迅速な温度上昇を得ようとするところに課題の解決がある。
本発明は、上記のごとき問題を解決するために開発したものであって、暖房用の電熱シートを用いることなく、面状のヒーターを得るものである。すなわち、ハニカムコア本体にハニカムコアのハニカム壁に貫通する直径5mm以下の小さな穴を開け、その穴に絶縁材で被覆した電熱線(シーズヒーター、コード状ヒーターなど)を埋め込んだ構造とした。
このため、パネルの表面に美麗な天然石、人工石、ガラス及びまたはタイルの薄片の硬くて脆い表面材を薄く加工し、貼り付けることができる。
本発明は、ハニカムコアの内部に穴を開け、その穴に電熱線を通すものであるから、従来の発熱シートを使用した構造より軽く、薄くできる。ハニカムコア表面に天然石、人工石、ガラス、タイルの硬くて脆い薄片を直接貼りつけることにより、これら表面材を損なうことが無い。また、使用する表面材に近い為に、従来の壁暖房より、効率的な暖房を提供することができる。
さらに、両面に表面材を貼りつけることができるので、両面使用のパーテーション、パネルヒーターおよび園芸用ヒーターにおいて、軽量で薄型のヒーターが提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図2はハニカム構造図であるが、ハニカム1はアルミニュウムを蜂の巣状に加工したもので、少ない材料で強度のある構造材が製作できる。また、ハニカム構造は中空なので熱伝導は良くない。
図3はハニカムコア11の構造図であるが、ハニカム1にアルミニュウム製の片面板2及び反対面板3を取りつけ、横方向の変形を防止する構造となっており、床材に広く使用されている。本発明は本ハニカムコアを改良し、熱効率の良い床暖房部材としたものである。
図4、図5は本発明の実施の形態に係り、図4は本発明の暖房用ハニカムコア床部材概要図であり、図5はハニカム部の斜頚図である。図4,図5に示すように、ハニカム構造1の壁面10に直角に穴4を貫通させる。穴の加工位置は壁面10の中なら何処でも良いが、平面の上下、左右の中心が強度的に好ましい。
図5に細部の構造を示すが、加工した穴4に抵抗線7を絶縁材8で被覆した電熱線5を通す。電熱線5はハニカムによる損傷を防ぐため、ステンレス網パイプ、アルミニュウムパイプなどの保護皮膜9を被覆するのが望ましいが無くても使用上問題ない。
ハニカムコアに穴を開けるとハニカムコアの強度が低下する。しかし、直径5mm以下の場合は強度低下が少なく、使用上問題がないので、貫通する穴4は直径5mm以下とした。
図4は被覆電熱線を配線した状況を示す、すべての電熱線5をハニカムコア内に配線し、端子6がハニカムコアの外にでている。端子6を制御器25に接続し、電子式制御機器で入力電力を制御し、床暖房温度を制御する。過熱防止のため配線途中にサーモスタットを取りつける、火事防止のため温度ヒューズを取りつける、さらに感電防止のためハニカムコアから直接接地するなどの安全対策を取るのは当然である。また、温度制御を入力制御ではなく、温度計検出端をハニカムコア内に設置して行うことも可能である。
図1は暖房用ハニカムコアパネル部材であり、ハニカムコアの上表面に天然石、人工石、ガラス、タイルの硬質で脆い表面材12を貼り付けた暖房用パネル部材である。用途に応じた表面材12を使用することによって、快適な住空間が形成する。
本発明の暖房用ハニカムコアパネル部材は室内装飾を考慮した暖房壁材、暖房パーテーション、パネルヒーターおよび園芸用ヒーターに使用する。
図6は洋室の壁の一部を暖炉風に装飾した、本発明の暖房用ハニカムコアパネル部材を施工した実施例である。表層材に厚さ10mmの大理石天然石薄片を、電熱線を組み込んだハニカムコアに貼り付け施工したものである。暖房用ハニカムコアパネル以外の壁はハニカムコアの表面に壁紙を貼りつけている。
図7は両面にガラス薄板をステンドグラス風に張ったパネルヒーターである。赤外線を多く発生するガラスを貼りつけると暖房効果が上がる。
温室用のヒーターとして、表面材に多孔質の燒結人工石を貼り付け、水を流すことにより、苔を生育する、また温室内湿度を上昇することができる。
1 ハニカム
2 片面板
3 反対面板
4 穴
5 絶縁材で被覆した電熱線
6 端子
7 電気抵抗線(電熱線素線)
8 絶縁材
9 ステンレス網などの保護皮膜
11 ハニカムコア
12 表面材
21 本発明のヒーター入りハニカムコア発熱体
22 大理石薄片
23 ハニカムコア
24 壁紙
25 断熱材
26 ガラス
27 配線保護および飾り枠
28 転倒防止足
31 電熱式発熱シート
33 電熱線
2 片面板
3 反対面板
4 穴
5 絶縁材で被覆した電熱線
6 端子
7 電気抵抗線(電熱線素線)
8 絶縁材
9 ステンレス網などの保護皮膜
11 ハニカムコア
12 表面材
21 本発明のヒーター入りハニカムコア発熱体
22 大理石薄片
23 ハニカムコア
24 壁紙
25 断熱材
26 ガラス
27 配線保護および飾り枠
28 転倒防止足
31 電熱式発熱シート
33 電熱線
Claims (3)
- 表面材、ハニカムコアおよび発熱体で構成する暖房用の部材であって、ハニカムコアのハニカム壁を貫通する穴を加工し、その穴に絶縁材で被覆した電熱線を配線する構造とした、薄型、軽量で、暖房エネルギーを少なく出来る、かつ施工が容易な暖房用ハニカムコアパネル部材。
- 前記暖房用部材の表面材として天然石、人工石、ガラス、タイルの薄片を使用した暖房用ハニカムコアパネル部材
- 前記暖房用ハニカムコアパネル部材を使用した暖房壁材、暖房パーテーション、パネルヒーターおよび園芸用ヒーター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004263072A JP2006052929A (ja) | 2004-08-13 | 2004-08-13 | 暖房用ハニカムコアパネル部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004263072A JP2006052929A (ja) | 2004-08-13 | 2004-08-13 | 暖房用ハニカムコアパネル部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006052929A true JP2006052929A (ja) | 2006-02-23 |
Family
ID=36030523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004263072A Pending JP2006052929A (ja) | 2004-08-13 | 2004-08-13 | 暖房用ハニカムコアパネル部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006052929A (ja) |
-
2004
- 2004-08-13 JP JP2004263072A patent/JP2006052929A/ja active Pending
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