JP2006051223A - いびき防止枕 - Google Patents

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Tatsuaki Yamamoto
達明 山本
Noriyuki Okada
則幸 岡田
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Abstract

【課題】 頭部を受けるクッションがなくとも、いびきを検知して頭部を傾斜させ、いびきを抑制でき、コストアップを回避したいびき防止枕を提供する
【解決手段】 就寝者の頭部Hを受ける枕部3内に、互いに独立して膨張収縮する2つの空気袋9L、9Rが枕の中心を挟んで左右に並設されており、予めこれら空気袋9L、9Rに空気を供給して膨張状態を維持して枕上面が左右方向にほぼ水平な状態になるようにしておく。いびき検知手段によりいびきが検知されると、いずれか一方の空気袋の空気を排気して収縮させ、収縮した方向に頭部を傾け、いびきを抑制するようにした。いびきが治まると、収縮した空気袋に空気を供給して元の高さまで戻し、頭部を空気袋9L、9Rをクッション代わりにして支える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、就寝者のいびきを防止するためのいびき防止枕に関する。
いびき防止枕としては、就寝者の頭部を受けることができ、いびきセンサによっていびきを検知した場合に、就寝者の頭部を傾斜させて就寝者の体位を変換させることにより、いびきを防止することができるいびき防止枕が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
実開昭61−203013号公報
しかしながら、この特許文献に記載のいびき防止枕は、頭部を傾斜させるためにいびきを検知すると回動する可動フラップを設け、この可動フラップの回動により、頭部を傾斜させるようにしており、この際、頭部を直接堅い可動フラップ上に載せると違和感を与えるので、可動フラップの上にクッションを置き、このクッションを介して頭部を受けるようにしていた。そのため、頭部を傾斜させる可動フラップの他に頭部を受けるクッションが必要となり、コストアップの要因になっていた。
本発明はかかる背景のもとでなされたものであり、頭部を受けるクッションがなくとも、いびきを検知して頭部を傾斜させることができるようにして、コストアップを回避できるいびき防止枕を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明のいびき防止枕は、就寝者の頭部を受ける枕に内蔵された空気袋と、この空気袋に空気を供給する空気供給手段と、空気袋の空気を排気する排気手段と、空気供給手段と排気手段を制御する制御手段と、いびきの有無を検知するいびき検知手段とを備え、前記空気袋は、空気が供給されることにより膨張して、この膨張状態が維持された状態では、前記枕上面が左右方向にほぼ水平な状態になるようにし、前記制御手段は、予め空気袋に空気を供給して膨張状態を維持しておくと共に、いびき検知手段によりいびきを検知すると、排気手段により空気袋内の空気を排気して、枕の上面の左右方向の高さを異ならせたのもである。
また請求項2に記載のいびき防止枕は、請求項1において、枕内に、互いに独立して膨張収縮する2つの空気袋を枕の左右方向における中心を挟んで左右に並設し、制御手段は、いびき検知手段によりいびきが検知されると、いずれか一方の空気袋の空気を排気するようにしたものである。
また請求項3に記載のいびき防止枕は、請求項2において、枕内には、就寝者の頭部の位置を検知する位置検知手段を更に具備し、前記制御手段は、いびき検知手段によりいびきが検知されると、位置検知手段により、頭部が寄っていると判断された側の空気袋とは反対側の空気袋の空気を排気するようにしたものであり、また請求項4に記載のいびき防止枕は、請求項3とは反対に、頭部が寄っていると判断された側の空気袋の空気を排気するようにしたものである。
また請求項5に記載のいびき防止枕は、請求項1において、膨張時に一面が左右方向に傾斜する傾斜面となる空気袋を2つ備え、この2つの空気袋を前記一面どおしを上下に重合させた状態で枕内に配備し、前記制御手段は、前記2つの空気袋を膨張させた状態にすることによって枕上面が左右方向にほぼ水平な状態になるようにすると共に、いびき検知手段によりいびきを検知すると、上側の空気袋の空気を排気することにより、枕上面を左右方向に傾斜させたものである。
請求項6に記載のいびき防止枕は、請求項5において、枕内には、前記重合させた2つの空気袋を、枕の左右方向における中心を挟んで左右に並設すると共に、就寝者の頭部の位置を検知する位置検知手段を更に具備し、前記制御手段は、いびき検知手段によりいびきが検知されると、位置検知手段により、頭部が寄っていると判断された側の重合した空気袋の上側の空気袋の空気を排気するようにしたものである。
また請求項7に記載のいびき防止枕は、請求項5や請求項6において、前記制御手段は、前記上側の空気袋の空気の排気に続いて、下側の空気の空気袋の空気も排気するようにしたものである。
また請求項8に記載のいびき防止枕は、いびき検知手段がいびきを検知しなくなると、前記排気された空気袋へ空気供給手段により空気を供給して、枕の上面が左右方向にほぼ水平になるようにしたものである。
請求項1の発明のいびき防止枕によれば、予め空気袋に空気を供給して膨張状態を維持して枕上面が左右方向にほぼ水平な状態になるようにしておき、いびきを検知すると、空気袋内の空気を排気して、枕の上面の左右方向の高さを異ならせたので、頭部が高さの低い方向に傾くことにより横向きになっていびきを抑制することができると共に、頭部を傾かせるための空気袋が初めは膨張した状態にあるので、この空気袋がクッションとして働き、従って、頭部を受けるためのクッションを別途必要とせず、コストダウンを図ることができる。
請求項2の発明のいびき防止枕によれば、枕内に、互いに独立して膨張収縮する2つの空気袋を枕の左右方向における中心を挟んで左右に並設し、いびきが検知されると、いずれか一方の空気袋の空気を排気するようにしたので、枕上の頭部は、排気された空気袋側に傾いて横向きになり、いびきを抑制することができる。
請求項3の発明のいびき防止枕によれば、請求項2において、いびき検知手段によりいびきが検知されると、位置検知手段により、頭部が寄っていると判断された側の空気袋とは反対側の空気袋の空気を排気したので、頭部が寄っている側とは反対側が低くなって、頭部はその低くなった方向に傾むき、いびきを抑制する。この際頭部は、頭部が寄っていた側とは反対側に傾くので、枕から外れることはない。
請求項4の発明のいびき防止枕によれば、請求項2において、いびき検知手段によりいびきが検知されると、位置検知手段により、頭部が寄っていると判断された側の空気袋の空気を排気したので、頭部の位置が下がってゆき、その際に頭部が傾く等の衝撃が与えられ、いびきを抑制することができる。
請求項5の発明のいびき防止枕によれば、膨張時に一面が左右方向に傾斜する傾斜面となる2つの空気袋を、前記一面どおしを上下に重合させた状態で枕内に配備することにより、2つの空気袋を膨張させることによって枕上面が左右方向にほぼ水平な状態になり、これらの空気袋が頭部を受けるクッションとなって快適に就寝することができる。またいびきを検知すると、上側の空気袋の空気を排気することにより、下側の空気袋の一面の傾斜面によって頭部を傾け、いびきを抑制することができる。
請求項6の発明のいびき防止枕によれば、請求項5において、重合させた2つの空気袋を、枕の左右方向における中心を挟んで左右に並設し、いびきが検知されると、位置検知手段により、頭部が寄っていると判断された側の重合した空気袋の上側の空気袋の空気を排気するようにしたので、より的確に頭部を傾けて衝撃を与えることができ、効果的にいびきを抑制することができる。
請求項7の発明のいびき防止枕によれば、請求項5や請求項6において、前記上側の空気袋の空気の排気に続いて、下側の空気の空気袋の空気も排気するようにしたもので、頭部に更に動きを加えることができ、より効果的にいびきを抑制することができる。
請求項8の発明のいびき防止枕によれば、いびきを検知しなくなると、排気された空気袋へ空気を供給して、枕の上面が左右方向にほぼ水平になるようにしたので、空気袋をクッションにして快適な睡眠を得ることができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るいびき防止枕1の設置態様を示す概略斜視図である。
このいびき防止枕1は、就寝者の頭部を受けることができ、いびきを検知した場合に、就寝者の頭部を傾斜させて就寝者の体位を変換させることにより(たとえば、寝返りさせることにより)、いびきを防止することができるいびき防止枕である。いびき防止枕1には、マットレス、布団、ベッドなどの寝具2上に設置され、就寝者の頭部を受けるための枕部3と、寝具2の側方に設置され、枕部3の動作を制御するための制御ボックス4と、これらの枕部3および制御ボックス4を接続する配線や配管等からなる接続部5とが備えられている。
なお、この実施形態では、寝具2上に就寝者が仰臥した状態で、その就寝者から見て左側(図1における左奥側)を左方、就寝者から見て右側(図1における右手前側)を右方とし、就寝者の頭部側(図1における左手前側)を後方、就寝者の足側(図1における右奥側)を前方として説明する。
図2は、図3のX―X線に基づく枕部3の断面図で、また、図3は、枕部3の平面図である。枕部3は、その全体が、たとえば布などで形成された伸縮性を有するカバー3´で覆われている。
図2および図3を参照して、枕部3は、寝具2上に載置されるウレタンやスポンジなどの樹脂により形成された弾力性を有するベース部材7を内蔵している。ベース部材7は、頭部を受けるために高さの高くなった頭受部8と、高さが低く就寝者の背中の上側部分(肺から肩にかけての部分)を受ける背中受部6から構成される。
頭受部8の上面とカバー3´との間には、就寝者の頭部を受け且つ傾斜させるために使用する1対の体位変換用空気袋(左体位変換用空気袋9Lおよび右体位変換用空気袋9R)が、枕の左右方向における中心に対して左右対称に配置されている。また頭受部8には、各体位変換用空気袋9L,9Rの前方側下面に当接し、就寝者の頭部の位置を検知するために使用する1対の位置検知用空気袋(左位置検知用空気袋10Lおよび右位置検知用空気袋10R)とが配置されている。
左体位変換用空気袋9Lおよび右体位変換用空気袋9Rは、平面視略正方形の袋状部材であって、それぞれの後端部には、制御ボックス4に連通する配管11L,11Rの端部が接続されている。左位置検知用空気袋10Lおよび右位置検知用空気袋10Rは、左右方向に長尺な平面視略長方形の袋状部材であって、左位置検知用空気袋10Lの左端部および右位置検知用空気袋10Rの右端部には、それぞれ、制御ボックス4に連通する配管12L,12Rの端部が接続されている。各配管11L,11R,12L,12Rは、たとえば、シリコンチューブなどの弾力性を有する部材で形成されている。
背中受部6には、その後側の左右方向中央部にいびき検知用マイク13が内蔵されるとともに、その前側に、左右方向に延びる呼吸検知用センサ14が内蔵されている。いびき検知用マイク13及び呼吸検知用センサ14は、それぞれ、配線を介して制御ボックス4内の制御用基板15に電気的に接続されている。
いびき検知用マイク13は、検知した就寝者の音声を電気信号に変換して制御用基板15に入力するためのものである。いびき検知用マイク13から制御用基板15に入力される電気信号に基づいて周期的に音声が検知された場合に、就寝者がいびきを掻いていると判断するような構成とすれば、就寝者のいびきを良好に検知することができる。
呼吸検知用センサ14は、たとえば、上下方向に対面する複数の電極板(板状のものに限らず、たとえば、導電性繊維が織り込まれた布のように、導電性および可撓性を有するシート状の部材であってもよい。)と、各電極板間に配置された誘電層(絶縁体)とを備えたコンデンサ構造を有しており、いびきを検知する際には、各電極板に電圧が印加されることによって、所定量の電荷が蓄積された状態となる。呼吸検知用センサ14は、就寝者の肺に対向する位置に配置されており、その左側部分が就寝者の左側の肺に対向し、右側部分が就寝者の右側の肺に対向している。
従って、就寝者が呼吸をした場合には、就寝者の肺が膨らむことにより呼吸検知用センサ14にかかる荷重が増加し、各電極板間の間隔が狭まるとともに、誘電層が圧縮変形されることとなる。これにより、コンデンサ構造を有する呼吸検知用センサ14の静電容量C(C=ε・S/d;εは誘電率、Sは電極板の面積、dは電極板の間隔)が増加することとなるので、静電容量Cの変化を検知することにより、就寝者の呼吸状態を良好に検知することができる。この呼吸検知用センサ14により検知される就寝者の呼吸の周期と、いびき検知用マイク13により検知される就寝者の音声の周期とを比較すれば、就寝者がいびきを掻いているか否かをより正確に判断することができる。
図4は、いびき防止枕1の配管配置を示す回路図である。図4を参照して、制御ボックス4内には、当該いびき防止枕1の制御を司る制御用基板15と、1対の体位変換用空気袋9L,9Rに対して給気を行うための体位変換用ポンプ16と、1対の位置検知用空気袋10L,10Rに対して給気を行うための位置検知用ポンプ17とが備えられている。制御用基板15は、マイクロコンピュータを含む構成であって、いびき検知用マイク13や呼吸検知用センサ14や後述する圧力センサ25から入力される信号などに基づいて、体位変換用ポンプ16、位置検知用ポンプ17、および後述する切替弁18,19,20の動作を制御するものである。
左体位変換用空気袋9Lおよび右体位変換用空気袋9Rに一端部がそれぞれ接続された配管11L,11Rの各他端部は、制御ボックス4に備えられた共通の切替弁19に接続されている。この切替弁19は、上記2つの配管11L,11Rに加えて、体位変換用ポンプ16に連通する配管21の端部が接続された三方弁であって、3つの配管11L,11R,21のうちの2つを任意に連通させることができる。配管21の途中部には、一端部が制御ボックス4外へと開放された分岐管22の他端部が接続されている。この分岐管22には、切替弁20(二方弁)が介装されている。
従って、切替弁19によって2つの配管11L,11Rの一方と配管21とを連通させ、かつ、切替弁20を閉じた状態で、体位変換用ポンプ16を駆動させることにより、左体位変換用空気袋9Lおよび右体位変換用空気袋9Rの一方に対して択一的に給気を行うことができる。また、体位変換用ポンプ16の駆動を停止させた状態(この状態では、体位変換用ポンプ16の吐出口側から吸込口側への空気の流れは、体位変換用ポンプ16に内蔵された逆止弁の作用により遮断される。)で、切替弁19によって2つの配管11L,11Rの一方と配管21とを連通させ、かつ、切替弁20を開くことにより、左体位変換用空気袋9Lおよび右体位変換用空気袋9Rの一方の内部に充填されている空気を、分岐管22を介して択一的に排気することができる。
左位置検知用空気袋10Lおよび右位置検知用空気袋10Rに一端部がそれぞれ接続された配管12L,12Rの各他端部は、制御ボックス4に備えられた共通の切替弁18に接続されている。この切替弁18は、上記2つの配管12L,12Rに加えて、位置検知用ポンプ17に連通する配管23の端部が接続された三方弁であって、3つの配管12L,12R,23のうちの2つを任意に連通させることができる。配管23の途中部には、分岐管24の一端部が接続されている。分岐管24の他端部は、位置検知用空気袋10L,10R内の空気の圧力(空気圧)を検知するための圧力センサ25に接続されている。
従って、切替弁18によって2つの配管12L,12Rの一方と配管23とを連通させた状態で、位置検知用ポンプ17を駆動させることにより、左位置検知用空気袋10Lおよび右位置検知用空気袋10Rの一方に対して択一的に給気を行うことができる。また、位置検知用ポンプ17の駆動を停止させた状態(この状態では、位置検知用ポンプ17の吐出口側から吸込口側への空気の流れは、位置検知用ポンプ17に内蔵された逆止弁の作用により遮断される。)で、切替弁18によって2つの配管12L,12Rの一方と配管23とを連通させることにより、左位置検知用空気袋10Lおよび右位置検知用空気袋10Rの一方の内部に充填されている空気を、分岐管24を介して圧力センサ25に導き、その空気圧を択一的に検知することができる
図5は、図3におけるY−Y線に基づく断面図で、いびき防止枕1により就寝者のいびきを防止するための動作態様を示す概略図である。ここでは便宜上、空気袋全体をハッチングして示している。
いびき防止枕1の使用開始時には、切替弁19の切り替えによって2つの配管11L,11Rを順次配管21と連通させ、体位変換用ポンプ16を駆動させることにより、左体位変換用空気袋9Lおよび右体位変換用空気袋9Rに対する給気が行われ、両空気袋9L、9Rを膨張状態に保持する。これにより図5(a)に示すように、枕部3の上面(頭受部8に対向した部分)は左右方向にほぼ水平に保った状態で上昇する。従って、いびき防止枕1の使用中(就寝者がいびきを掻くことなく就寝しているとき)には、就寝者の頭部Hを左体位変換用空気袋9Lおよび右体位変換用空気袋9Rによって適度な弾力で受けることができるので、両空気袋9L、9R上に別途クッションを配置せずとも、就寝者は快適に就寝することができる。
いびき防止枕1の使用中には、左位置検知用空気袋10Lおよび右位置検知用空気袋10Rにも所定の圧力で空気が充填された状態となっている。
いびき防止枕1の使用中に就寝者がいびきを掻いていると判断された場合には、位置検知用ポンプ17の駆動が停止した状態で、切替弁18の切り替えによって2つの配管12L,12Rが順次配管23と連通されることにより、左位置検知用空気袋10Lおよび右位置検知用空気袋10Rの内部に充填されている空気が順次圧力センサ25に導かれ、各位置検知用空気袋10L,10R内の空気圧が検知される。これにより、検知された空気圧が高い位置検知用空気袋10L,10R側に就寝者の頭部Hが寄っていると判断することができる。
各位置検知用空気袋10L,10R内の空気圧の検知によって、就寝者の頭部Hが左側に寄っていると判断された場合には、体位変換用ポンプ16は停止した状態で、切替弁19の切り替えによって配管11Rと配管21とを連通させ、且つ、切替弁20を開くことにより、右体位変換用空気袋9Rの内部に充填されている空気を、分岐管22を介して排気する。その結果、図5(b)に示すように、右体位変換用空気袋9Rが収縮して、就寝者の頭部Hを右側に傾斜させて、就寝者に右向きの横臥状態への寝返りを促し、就寝者のいびきを抑制することができる。
反対に、就寝者の頭部Hが右側に寄っていると判断された場合には、体位変換用ポンプ16は停止した状態で、切替弁19の切り替えによって配管11Lと配管21とを連通させ、且つ、切替弁20を開くことにより、左体位変換用空気袋9Lの内部に充填されている空気を、分岐管22を介して排気する。その結果、左体位変換用空気袋9Lが収縮して、就寝者の頭部Hを左側に傾斜させて、就寝者に左向きの横臥状態への寝返りを促し、就寝者のいびきを抑制することができる。
このように、頭部が寄っていると判断された側の空気袋とは反対側の空気袋の空気を排気すれば、頭部が寄っている側とは反対側が低くなって、頭部はその低くなった方向に傾むき、いびきを抑制する。この際頭部は、頭部が寄っていた側とは反対側に傾くので、枕から外れることはない。
いびき検知用マイク13により、いびきが治まったと判断されると、切替弁20を閉じると共に、体位変換用ポンプ16を駆動し、先ほど排気されて収縮した一方の体位変換用空気袋へ空気を供給して元の高さ(他方の体位変換用空気袋と同等の高さ)まで膨張させ、体位変換用ポンプ16を停止させる。従って、就寝者の頭部Hは、左体位変換用空気袋9Lおよび右体位変換用空気袋9Rによって適度な弾力で受けられ、快適に就寝することができる。
以上の説明では、いびきを検知すると、頭部が寄っていると判断された側の空気袋とは反対側の空気袋の空気を排気して頭部を傾け、いびきを抑制するようにしたが、頭部が寄っていると判断された側の空気袋の空気を排気するようにしてもよい。この場合、頭部を主に受けていた側の空気袋が収縮して、頭部の位置が下がってゆき、その際に頭部が傾く等の軽い衝撃が与えられ、いびきを抑制することができる。
また以上の説明では、位置検知手段(位置検知用空気袋10L,10R)によって、頭部の位置を検知してそれに応じて排気する側の空気袋を選択するようにしたが、位置検知手段はなくともよい。少なくとも、いびきを検知すれば、いづれか一方の空気袋の空気を排気して、頭部に傾斜させるなどの衝撃を与えていびきを防止するようにすればよい。
次にいびき防止枕の他の実施形態を、図6に基づいて説明する。図6は、図5に対応した動作態様を示す概略図である。前述の実施形態と異なる点は、体位変換用空気袋の構成である。前述の実施形態の体位変換用空気袋は、左右に対称に配置された左体位変換用空気袋9Lと右体位変換用空気袋9Rは、夫々一個の空気袋から構成されたものであるが、図6における左体位変換用空気袋90Lと右体位変換用空気袋90Rは、夫々、上下に重合された2個の空気袋90L1、90L2及び90R1、90R2から構成される。
各空気袋90L1、90L2及び90R1、90R2は、膨張すると膨張時に一面が左右方向に傾斜する傾斜面となる空気袋であり、左体位変換用空気袋90Lは、2つの空気袋90L1、90L2の前記一面どおしを上下に重合させた状態で枕部3内に配備され、右体位変換用空気袋90Rは、2つの空気袋90R1、90R2の前記一面どおしを上下に重合させた状態で枕部3内に配備される。そして2つの空気袋90L1、90L2及び90R1、90R2を膨張させると、図6(a)のように、枕部3の上面が左右方向にほぼ水平な状態になる。これら4個の空気袋90L1、90L2及び90R1、90R2は、夫々独立して空気の供給、排気が行われる。
就寝者がいびきを掻くことなく就寝しているときには、就寝者の頭部Hを左体位変換用空気袋90L及び右体位変換用空気袋90Rによって適度な弾力で受けることができるので、就寝者は快適に就寝することができる。(図6(a)状態)
次にいびきを掻いていると判断された場合について説明する。図1の実施形態と同様に位置検知手段により、就寝者の頭部Hが左側に寄っていると判断された場合には、まず、左体位変換用空気袋90Lの上側の空気袋90L2の内部に充填された空気を排気して収縮させる。すると、下側の空気袋90L1は膨張したままであるので、この下側空気袋90L1の傾斜面に沿って頭部Hが傾く(図6(b)状態)。この頭部の動きにより、いびきは抑制される。
このように、頭部が寄っていると判断された側の重合した空気袋の上側の空気袋の空気を排気するようにしたので、より的確に頭部を傾けて衝撃を与えることができ、効果的にいびきを抑制することができる。
ついで、上側の空気袋の排気に続いて下側の空気袋90L1の内部に充填された空気も排気して収縮させる。この収縮により頭部Hはさらに動き、より効果的にいびきを抑制することができる(図6(c)状態)。
いびき検知手段がいびきが治まったと判断すると、収縮した空気袋に空気が供給されて元の図6(a)の状態に戻る。
以上の説明では、頭部が寄っていると判断された側の重合した空気袋の上側の空気袋、続いて下側の空気袋の空気を排気するようにしたが、頭部が寄っていると判断された側とは反対側の重合した空気袋の上側の空気袋、続いて下側の空気袋の空気を排気するようにしてもよい。また、位置検知手段がない場合には、いびきの検知により、いづれか一方の側の重合した空気袋の空気を排気してもよい。
また以上の実施形態では、上下に重合した空気袋を左右に計2組設けたが、枕部3の左右全体にわたって上下に重合した空気袋(この空気袋は、膨張時に一面が左右方向に傾斜する傾斜面となる2つの空気袋を、一面どおしを重合させたもの)を一組だけ設けてもよい。
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、あるいは範囲を縮減するよう解釈すべきではない。また本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、頭部の位置を検知する手段として位置検知用空気袋の代わりに、呼吸検知用センサ14と同様の静電容量式のセンサを用いることもできる。
また位置検知用空気袋は、左右1対の空気袋(左位置検知用空気袋10Lおよび右位置検知用空気袋10R)により構成されるものに限らず、3つ以上の空気袋により構成されるものであってもよい。
この発明の一実施形態に係るいびき防止枕の設置態様を示す概略斜視図である。 枕部の断面図で、図3のX−X線に基づく断面図である。 枕部の平面図である。 いびき防止枕の配管配置を示す回路図である。 図3のY−Y線に基づく断面図で、いびき防止枕により就寝者のいびきを防止するための動作態様を示す概略図である。 他の実施形態に係るいびき防止枕により、就寝者のいびきを防止するための動作態様を示す概略図である。
符号の説明
1 いびき防止枕
9L 左体位変換用空気袋
9R 右体位変換用空気袋
16 体位変換用ポンプ(空気供給手段)
20 切替弁(排気手段)
15 制御用基板(制御手段)
13 いびき検知用マイク(いびき検知手段)
10L 左位置検知用空気袋(位置検知手段)
10R 右位置検知用空気袋(位置検知手段)
17 位置検知用ポンプ
18 切替弁
19 切替弁
25 圧力センサ(位置検知手段)
90L 左体位変換用空気袋
90L1 下側左体位変換用空気袋
90L2 上側左体位変換用空気袋
90R 右体位変換用空気袋
90R1 下側右体位変換用空気袋
90R2 上側右体位変換用空気袋
H (就寝者の)頭部

Claims (8)

  1. 就寝者の頭部を受ける枕に内蔵された空気袋と、該空気袋に空気を供給する空気供給手段と、空気袋の空気を排気する排気手段と、空気供給手段と排気手段を制御する制御手段と、いびきの有無を検知するいびき検知手段とを備え、前記空気袋は、空気が供給されることにより膨張し、この膨張状態が維持された状態では、前記枕上面が左右方向にほぼ水平な状態になるようにし、前記制御手段は、予め空気袋に空気を供給して膨張状態を維持しておくと共に、前記いびき検知手段によりいびきを検知すると、前記排気手段により空気袋内の空気を排気して、枕の上面の左右方向の高さを異ならせたことを特徴とするいびき防止枕。
  2. 前記枕内には、互いに独立して膨張収縮する2つの空気袋が枕の左右方向における中心を挟んで左右に並設されており、前記制御手段は、いびき検知手段によりいびきが検知されると、いずれか一方の空気袋の空気を排気するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のいびき防止枕。
  3. 前記枕内には、就寝者の頭部の位置を検知する位置検知手段を更に具備し、前記制御手段は、いびき検知手段によりいびきが検知されると、前記位置検知手段により、頭部が寄っていると判断された側の空気袋とは反対側の空気袋の空気を排気するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のいびき防止枕。
  4. 前記枕内には、就寝者の頭部の位置を検知する位置検知手段を更に具備し、前記制御手段は、いびき検知手段によりいびきが検知されると、前記位置検知手段により、頭部が寄っていると判断された側の空気袋の空気を排気するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のいびき防止枕。
  5. 膨張時に一面が左右方向に傾斜する傾斜面となる空気袋を2つ備え、この2つの空気袋を前記一面どおしを上下に重合させた状態で枕内に配備し、前記制御手段は、前記2つの空気袋を膨張させた状態にすることによって枕上面が左右方向にほぼ水平な状態になるようにすると共に、いびき検知手段によりいびきを検知すると、上側の空気袋の空気を排気することにより、枕上面を左右方向に傾斜させてなることを特徴とする請求項1に記載のいびき防止枕。
  6. 前記枕内には、前記重合させた2つの空気袋を、枕の左右方向における中心を挟んで左右に並設すると共に、就寝者の頭部の位置を検知する位置検知手段を更に具備し、前記制御手段は、いびき検知手段によりいびきが検知されると、前記位置検知手段により、頭部が寄っていると判断された側の重合した空気袋の上側の空気袋の空気を排気するようにしたことを特徴とする請求項5に記載のいびき防止枕
  7. 前記制御手段は、前記上側の空気袋の空気の排気に続いて、下側の空気の空気袋の空気も排気するようにしたことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のいびき防止枕。
  8. 前記制御手段は、いびき検知手段がいびきを検知しなくなると、前記排気された空気袋へ空気供給手段により空気を供給して、枕の上面が左右方向にほぼ水平になるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいづれかに記載のいびき防止枕。
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