JP2006049975A - 電子機器装置およびパケット通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】単体の電子機器装置内において、仮想的なネットワークにより通信可能なCPU間でのコマンド送受信の応答性を向上させる。
【解決手段】仮想ネットワークドライバに、それぞれポート番号に対応付けられた複数の送信バッファと、IPスタックから送信パケットを受け取り、この送信パケットに付加されているポート番号に基づいて、各パケットを複数の送信バッファに振り分けて書き込むTCP/IPインターフェースモジュールと、優先度とポート番号との対応関係が登録された表を参照しつつ優先度の高いポート番号に対応する送信バッファから先にパケットを読み出して仮想的なネットワークに送信するDMA転送モジュールとを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、2つのCPUを内蔵し、各CPU間が仮想的なTCP/IPネットワークにより通信可能に接続された電子機器装置とこの電子機器装置内で仮想的なTCP/IPネットワークを通じてパケットを通信する方法に関する。
ハードディスクレコーダなどの電子機器装置において、システム全体の制御を行うCPUと、MPEG2ストリームのエンコードなどの特定の処理を制御するCPUの2つのCPUを搭載し、これら2つのCPUをバスを伝送媒体とする仮想的なTCP/IPネットワークにより通信可能に接続した構成が検討されている。
このような構成においては、2つのCPU間で通信されるコマンドやデータなどのすべての情報がパケット化されて仮想的なTCP/IPネットワーク上を転送される。通常、発信元のCPU側は、要求が発生した順に、コマンドやデータのパケットを作成し、送信先のCPUへこれらのパケットを送信する。
しかしながら、画像データなどサイズの大きいデータを転送している途中で、システム全体の制御を行うCPUから、MPEG2ストリームの処理を制御するCPUに対して、たとえば録画開始、再生開始、停止などの指令を与えようとした場合、そのコマンドのパケット転送は、既に実行されているデータ転送の終了を待って開始されることになり、指令に対する応答性が著しく劣化するおそれがある。
引用文献1には、一般的なTCP/IPネットワークを用いた無線LAN基地局と無線端末との通信システムにおいて、ポート番号の範囲に対して優先度を割り当てておき、送信すべきパケットに付与されているポート番号の優先度に従って各パケットを2つのキューに振り分けて入れ、優先度の高いキューから先にパケットを送信する技術が開示されている。
特開2003−298593号公報
バスを伝送媒体とする仮想的なTCP/IPネットワークにより通信可能な2つのCPUが搭載された電子機器装置においては、たとえば録画開始、再生開始、停止などのコマンドの通信が、既に実行されているサイズの大きいデータの転送が終了するまで待たされるおそれがあり、コマンド送受信の応答性が低下するおそれがあった。
本発明は、このような課題を解決するためのものであり、仮想的なネットワークにより通信可能なCPU間でのコマンド送受信の応答性を向上させることのできる電子機器装置およびパケット通信方法を提供しようとするものである。
上記の課題を解決するために、この発明の電子機器装置は、バスを伝送媒体とする仮想的なネットワークを通じて通信可能な2つのCPUを有する電子機器装置であって、それぞれポート番号に対応付けられた複数の送信バッファと、送信すべきパケットに付加されているポート番号に基づいて、各パケットを複数の送信バッファに振り分ける手段と、あらかじめ定義されたポート番号と優先度との関係に従って、優先度の高い送信バッファから先にパケットを読み出してネットワークに送信する手段とを具備する。
また、本発明の他の形態の電子機器装置は、バスを伝送媒体とする仮想的なネットワークを通じて通信可能な2つのCPUを有する電子機器装置であって、それぞれパケットサイズの分類に対応付けられた複数の送信バッファと、送信すべきパケットのサイズに基づいて、各パケットを複数の送信バッファに振り分ける手段と、小さいパケットサイズに対応付けられた送信バッファから先にパケットを読み出してネットワークに送信する手段とを具備することを特徴とする。
本発明の電子機器装置およびパケット通信方法によれば、仮想的なネットワークにより通信可能なCPU間でのコマンド送受信の応答性が向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる録画再生装置の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、この録画再生装置は2つのCPU(Central Processing Unit)1、21を搭載している。
第1CPU1にはノースブリッジ2が接続されている。ノースブリッジ2にはメインメモリであるメモリ3との通信用のインターフェースのほか、フレームバッファ4を有するグラフィックス機能が組み込まれている。第1CPU1は、このノースブリッジ2内のグラフィックス機能を制御してメニュー画面などの画像をフレームバッファ4に描画する。フレームバッファ4から出力された映像信号5は、第2CPU21によって制御されるストリーム処理モジュール32に送信される。
ノースブリッジ2にはサウスブリッジ6が接続されている。サウスブリッジ6には、IDE(Integrated Drive Electronics)コントローラ9、LPC(Low Pin Count)コントローラ8、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス7とのインターフェース用のモジュール(図示せず)などが組み込まれている。
IDEコントローラ9にはDVD−ROMドライブ10が接続されている。LPCコントローラ8には、BIOS(Basic Input/Output System)を記憶したBIOS ROM11と、システム全体の電源制御などを行うシステムコントローラ12が接続されている。
PCIバス7には、LAN(Local Area Network)コネクタ14を介して外部のネットワークとの接続制御を行うLANコントローラ13、およびストリーム処理モジュール32が接続されている。
ストリーム処理モジュール32は、MPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)ストリームの処理を行うモジュールである。ストリーム処理モジュール32は、当該モジュール内部の各ブロック間での信号の入出力を制御する第2CPU21と、ノースブリッジ2からの映像信号5の入力を処理する映像信号入力回路19と、ローカルバス24と、ストリームプロセッサ23と、MPEG2ストリームをデコードするMPEG2デコーダ20と、ローカルバス24とPCIバス7との接続を処理する内部バス・PCIブリッジ22と、HDD(Hard Disk Drive)28との接続を制御するIDEコントローラ25と、映像・音声信号出力回路18とを有している。
映像・音声信号出力回路18は、映像信号入力回路19より入力した映像信号とMPEG2デコーダ20より出力された映像・音声信号とを合成して、モニター用およびスピーカ用の映像・音声出力15を生成する回路である。
ストリーム処理モジュール32の外部には、ストリーム処理モジュール32を起動させるために第2CPU21によって実行されるブート用のプログラムなどが記憶されたブートROM16と、第2CPU21の作業領域であるメモリ17が接続されている。
さらに、ストリーム処理モジュール32のストリームプロセッサ23は、MPEG2−TS(Transport Stream)バス26よりMPEG2−TSを取り込み内部のローカルバス24に供給する制御を行うものである。
TVチューナ31は、図示しないアンテナを通じてテレビ放送信号を受信する。NTSC(National TV Standards Committee)デコーダ30は、TVチューナ31により受信したテレビ放送信号をデジタルの映像・音声信号に変換する。MPEG2エンコーダ29は、NTSCデコーダ30の出力からMPEG2−TSを生成する。
テレビ放送を録画するとき、MPEG2エンコーダ29によって生成されたMPEG2−TSは、MPEG2−TSバス26を通じてストリーム処理モジュール32のストリームプロセッサ23によって取り込まれ、ローカルバス24へ供給される。このとき、ストリーム処理モジュール32の第2CPU21は、IDEコントローラ25を制御してローカルバス24からHDD28にMPEG2−TSを記録する。
テレビ放送を再生するときは、第1CPU1はPCIバス7を通じてストリーム処理モジュール32に再生開始のコマンドを送る。ストリーム処理モジュール32の第2CPU21は再生開始のコマンドを受けると、IDEコントローラ25を制御し、HDD28からMPEG2−TSを読み出し、ローカルバス24を通じてMPEG2デコーダ20に送る。MPEG2デコーダ20の出力は映像・音声信号出力回路18にて、表示装置用およびスピーカ用の映像・音声信号となって出力される。
図2に示すように、第1CPU1と第2CPU21とは、それぞれのOS(Operating System)に組み込まれている仮想ネットワークドライバ33、34により、PCIバス7を伝送媒体とする仮想的なネットワークを通じて通信可能とされている。ここで、第1CPU1と第2CPU21との間で仮想的なネットワークを通じて通信される情報には、第1CPU1から第2CPU21に対して録画再生の開始や停止などを指示するコマンド、第2CPU21から第1CPU1に対する録画再生の終了やエラー発生などのイベントの通知、さらには画像や音声などのデータなどがある。
図3に示すように、HDD28には、第1CPU用OS領域41、第2CPU用OS領域42、第1CPU用スワップ領域43、第2CPU用スワップ領域44、第1CPU用データ領域45、および第2CPU用データ領域46が設けられている。
第1CPU用OS領域41、第1CPU用スワップ領域43、第1CPU用データ領域45は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)によるネットワーク経由のファイルサービスであるNFS(Network File System)でマウントされている。これにより第1CPU1からHDD28は、あたかも自分のドライブのようにアクセスすることが可能である。
次に、図3および図4を参照して、HDD28に記録されたデータをNFS径由で仮想的なネットワークを通じて第1CPU1に転送する場合の動作を説明する。
第2CPU21のNFSサーバ51は、第1CPU1のNFSクライアント54からのデータの読み出しコマンドに応じて、HDD28の第2CPU用データ領域46から該当するデータを読み出す。第2CPU21は、HDD28から読み出されたデータを送信すべき実データ61として、TCP通信のプロトコルに関するプログラムであるTCPスタック52にわたす。また、TCPスタック52へは、NFSのポート番号である”2049”が発信元ポート番号および送信先ポート番号として与えられる。
TCPスタック52は、取得した発信元ポート番号および送信先ポート番号を含むTCPヘッダ62を生成し、このTCPヘッダ62を実データ61の前に付加してTCPパケット63を生成し、これをIPスタック53にわたす。
IPスタック53は、IP通信のプロトコルに関するプログラムであり、TCPスタック52よりわたされたTCPパケット63の前に発信元IPアドレスおよび送信先IPアドレスを含むIPヘッダ64を付加してIPパケット65を生成し、仮想ネットワークドライバ34にわたす。
仮想ネットワークドライバ34は、IPスタック53よりわたされたIPパケット65の前に、発信元MACアドレスおよび送信先MACアドレスを含むMACヘッダ66を付加してMACパケットを生成し、これを仮想ネットワークであるPCIバス7に送出する。
一方、第1CPU側では、仮想ネットワークドライバ33は、PCIバス7から自分宛ての送信先MACアドレスを含むMACパケットを受信し、このMACパケットからMACヘッダ66を取り除いた部分(IPパケット65)をIPスタック56へわたす。IPスタック56は、自分宛ての送信先IPアドレスをIPヘッダ64に含むIPパケット65を取得すると、このIPパケット65からIPヘッダ64を除いた部分(TCPパケット63)63をTCPスタック55にわたす。TCPスタック55は、受信したTCPパケット63のTCPヘッダ62に含まれる送信元ポート番号を取得する。この例は、NFS径由でのデータ転送であるため、ポート番号には発信元、送信先ともに”2049”が用いられている。したがって、この送信元ポート番号に対応するアプリケーションであるNFSクライアント54に、TCPパケット63からTCPヘッダ62を除いた部分であるデータ61をわたす。以上により、HDD28に記録されたデータがNFS経由で第1CPU1に転送され、第1CPU1は、このデータをたとえばDVD−ROMドライブ10によって書き込み可能な光ディスクに記録する。
また、第1CPU1が、DVD−ROMドライブ10によって光ディスクから読み出したデータを、NFS経由でHDD28に記録する場合のデータ転送も、上記と同様に行われる。
第1CPU1と第2CPU21との間で仮想的なネットワークを通じて通信される情報には、上記のデータのほか、たとえば、第1CPU1から第2CPU21への録画再生の開始、停止といったコマンドや、第2CPU21から第1CPU1への録画再生の終了やエラーなどのイベントの通知などがある。
以下、図5を参照して、第1CPU1から第2CPU21に対して仮想的なネットワークを通じてコマンドを送信する場合の動作を説明する。
第1CPU1のシステム制御プログラム71によって生成された、第2CPU21のMPEG映像制御プログラム72に対するコマンドは、送信すべきパケット内の実データとしてTCPスタック55に与えられる。また、TCPスタック55へは、システム制御プログラム71およびMPEG映像制御プログラム72のポート番号(=5000)が発信元ポート番号および送信先ポート番号として与えられる。
TCPスタック55は、取得した発信元ポート番号および送信先ポート番号を含むTCPヘッダ62を生成し、このTCPヘッダ62を実データ(コマンド)61の前に付加してTCPパケット63を生成し、これをIPスタック56にわたす。
IPスタック56は、TCPスタック55よりわたされたTCPパケット63の前に発信元IPアドレスおよび送信先IPアドレスを含むIPヘッダ64を付加してIPパケット65を生成し、仮想ネットワークドライバ33にわたす。
仮想ネットワークドライバ33は、IPスタック56よりわたされたIPパケット65の前に、発信元MACアドレスおよび送信先MACアドレスを含むMACヘッダ66を付加してMACパケットを生成し、これを仮想ネットワークであるPCIバス7に送出する。
一方、第2CPU側では、仮想ネットワークドライバ34は、PCIバス7から自分宛ての送信先MACアドレスを含むMACパケットを受信し、このMACパケットからMACヘッダ66を取り除いた部分(IPパケット65)をIPスタック53へわたす。IPスタック53は、自分宛ての送信先IPアドレスをIPヘッダ64に含むIPパケット65を取得すると、このIPパケット65のからIPヘッダ64を除いた部分(TCPパケット63)をTCPスタック52にわたす。TCPスタック52は、受信したTCPパケット63のTCPヘッダ62に含まれる送信元ポート番号を取得する。この例は、システム制御プログラム71およびMPEG映像制御プログラム72のポート番号(=5000)が発信元ポート番号および送信先ポート番号として取得されるので、MPEG映像制御プログラム72に対して、TCPパケット63からTCPヘッダ62を除いた部分である実データ(コマンド)61がわたされる。
以上により、仮想的なネットワークを通じて第1CPU1から第2CPU21へのコマンドの送信が行われる。
また、第2CPU21から第1CPU1への、録画再生の終了や、エラーなどのイベントの通知も、その通知内容を実データとして上記と同様に行われる。
次に、上記の仮想的なネットワークを用いた2つのCPU1、21間の通信において、NFS径由のデータ転送よりも、システム制御プログラム71、MPEG映像制御プログラム72などのアプリケーション間でのコマンドの通信を優先させる機構について説明する。
図6は、ポート番号に基づいてコマンドの通信を優先させる機構を実装した仮想ネットワークドライバ33、34の構成を示している。
同図に示すように、仮想ネットワークドライバ33、34は、それぞれポート番号に対応付けられた複数の送信バッファ74、75、76、77と、IPスタック53、56から送信パケットを受け取り、この送信パケットに付加されているポート番号に基づいて、各パケットを複数の送信バッファ74、75、76、77に振り分けて書き込むTCP/IPインターフェースモジュール73と、優先度とポート番号との対応関係が登録された表78と、表78を参照しつつ優先度の高いポート番号に対応する送信バッファから先にパケットを読み出して仮想的なネットワークに送信するDMA転送モジュール79とを備えている。
かかる機構によれば、優先度が高く設定されたポート番号が付与されたパケットから先に仮想的なネットワークに送出することができる。すなわち、TCP/IPインターフェースモジュール73は、IPスタック53、56より順番にわたされたパケットに付与されているポート番号を読み取り、このポート番号に対応する送信バッファにパケットを書き込む。たとえば、図3に示したNFS径由で転送されるパケットの場合、ポート番号は”2049”であるため、ポート番号2049用の送信バッファ75にパケットが書き込まれる。また、図5に示した第1のCPU1側のシステム制御プログラム71と第2のCPU21側のMPEG映像制御プログラム72との間で通信されるパケットの場合は、ポート番号は”5000”であるため、ポート番号5000用の送信バッファ76にパケットが書き込まれる。
DMA転送モジュール79は、優先度とポート番号との表78を参照して、優先度の高いポート番号の送信バッファから先にパケットの有無を調べ、パケットが存在すればそのパケットを取り出してネットワークに送出する。ここで、ポート番号5000はポート番号2049より優先度が高いので、ポート番号5000用の送信バッファ76とポート番号2049用の送信バッファ75とに共にパケットが保持されている場合であっても、各送信バッファ75、76へのパケットの書き込み順にかかわらず、ポート番号5000用の送信バッファ76からパケットを取り出し、ポート番号5000用の送信バッファ76にパケットが無くなってから以後に、ポート番号2049用の送信バッファ75からパケットを取り出してネットワークに送信する。
このようにして第1CPU側のシステム制御プログラム71と第2CPU側のMPEG映像制御プログラム72との間の通信のように、リアルタイム性が要求される通信を、NFS径由のデータ転送などの他の通信よりも優先して実行することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
この実施形態は、パケットのサイズによりパケットの優先度付けを行うものである。
一般に、パケットのサイズは、MTU(Maximum Transmission Unit)によって制約される。MTUはインターネットで一度の転送で送信できるデータ分割ブロック(IPパケット65)の最大値である。たとえば、図7に示すように、4000バイトの画像データ80を転送する場合、MTUの値として1500が設定されているならば、画像データ80は、1500バイトの2つのIPパケット81、82と1000バイトの1つのIPパケット83とで送信されることになる。これに対して、各CPU1、21のシステム制御プログラム71とMPEG映像制御プログラム72との間でやりとりされるコマンドは、再生開始を例をすると、たとえば図8に示すように、4バイトのコマンドコード84と、再生開始時間(時:分:秒)を示す12バイトのパラメータ85、86、87とで構成され、IPパケットのサイズは16バイトにすぎない。
図9は、パケットのサイズによりパケットの優先度付けを行う機構が実装された仮想ネットワークドライバ33、34の構成を示している。
同図に示すように、この実施形態の仮想ネットワークドライバ33、34は、ネットワークにデータを送信するための構成として、パケットが保持される複数の送信バッファ91、92、93を備えている。それぞれの送信バッファ91、92、93へは、IPパケット65のサイズによって各パケットが振り分けられる。ここでは3つの送信バッファ91、92、93が設けられており、第1送信バッファ91は、IPパケットサイズが0以上でMTU/2未満のパケットを保持する送信バッファである。第2送信バッファ92は、IPパケットサイズがMTU/2以上でMTU未満のパケットを保持する送信バッファである。第3送信バッファ93は、IPパケットサイズがMTUのパケットを保持する送信バッファである。
TCP/IPインターフェースモジュール94は、IPスタック53、56より順番にわたされたパケットのIPパケットサイズを調べ、このIPパケットサイズに適合する送信バッファにパケットを書き込む。たとえば、図7に示した画像データのパケットのほとんどは、IPパケットサイズがMTUであるので、第3送信バッファ93へ書き込む。図8に示したコマンドのパケットのほとんどはIPパケットサイズが0以上でMTU/2未満であるので、第1送信バッファ92に書き込む。
DMA転送モジュール95は、保持するパケットのIPパケットサイズが小さい送信バッファほど優先度が高いものとして、優先度の高い送信バッファから先にパケットの有無を調べ、パケットが存在すればそのパケットを取り出してネットワークに送出する。したがって、たとえば、第1送信バッファ91と第3送信バッファ93とに共にパケットが保持されている場合、送信バッファへのパケットの書き込み順にかかわらず、第1送信バッファ91からパケットを取り出し、この第1送信バッファ91にパケットが無くなってから以後に、第3送信バッファ93からパケットを取り出してネットワークに送信する。
前述したように、コマンドのIPパケットサイズは画像データのそれよりも小さいので、この実施形態の機構によれば、たとえば、第1CPU側のシステム制御プログラム71と第2CPU側のMPEG映像制御プログラム72との間でのコマンドやイベントの通信のように、リアルタイム性が要求される通信を、NFS径由のデータ転送などの他の通信よりも優先して実行することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の一実施形態にかかる録画再生装置の構成を示すブロック図である。 仮想的なネットワークによる2つのCPU間の接続を示す図である。 仮想的なネットワークを通じて第2CPU側のHDDに記録されたデータを第1CPU側に転送する場合のデータの流れを示す図である。 TCP/IPネットワークで用いられるパケットの構成とその作成の流れを示す図である。 仮想的なネットワークを通じて第1CPUから第2CPUに対してコマンドを送信する場合のコマンドの流れを示す図である。 ポート番号に基づいてコマンドの通信を優先させる機構を実装した仮想ネットワークドライバの構成を示す図である。 送信するデータのMTUによる分割とそのデータサイズを説明する図である。 コマンドの構成とそのサイズの例を示す図である。 パケットのサイズによりパケットの優先度付けを行う機構が実装された仮想ネットワークドライバの構成を示す図である。
符号の説明
1…第1CPU、2…第2CPU、7…PCIバス、33,34…仮想ネットワークドライバ、73…TCP/IPインターフェースモジュール、74,75,76,77…送信バッファ、79…DMA転送モジュール、91…第1送信バッファ、92…第2送信バッファ、93…第3送信バッファ、94…TCP/IPインターフェースモジュール、95…DMA転送モジュール。

Claims (4)

  1. バスを伝送媒体とする仮想的なネットワークを通じて通信可能な2つのCPUを有する電子機器装置であって、
    それぞれポート番号に対応付けられた複数の送信バッファと、
    送信すべきパケットに付加されているポート番号に基づいて、各パケットを前記複数の送信バッファに振り分ける手段と、
    あらかじめ定義されたポート番号と優先度との関係に従って、優先度の高い前記送信バッファから先にパケットを読み出して前記ネットワークに送信する手段と
    を具備することを特徴とする電子機器装置。
  2. バスを伝送媒体とする仮想的なネットワークを通じて通信可能な2つのCPUを有する電子機器装置であって、
    それぞれパケットサイズの分類に対応付けられた複数の送信バッファと、
    送信すべきパケットのサイズに基づいて、各パケットを前記複数の送信バッファに振り分ける手段と、
    小さいパケットサイズに対応付けられた前記送信バッファから先にパケットを読み出して前記ネットワークに送信する手段と
    を具備することを特徴とする電子機器装置。
  3. バスを伝送媒体とする仮想的なネットワークを通じて2つのCPU間でパケットを通信する方法であって、
    送信すべきパケットに付加されているポート番号に基づいて、各パケットを複数の送信バッファに振り分けて書き込み、あらかじめ定義されたポート番号と優先度との関係に従って、優先度の高い前記送信バッファから先にパケットを読み出して前記ネットワークに送信することを特徴とするパケット通信方法。
  4. バスを伝送媒体とする仮想的なネットワークを通じて2つのCPU間でパケットを通信する方法であって、
    送信すべきパケットのサイズに基づいて各パケットを複数の送信バッファに振り分けて書き込み、小さいパケットサイズに対応付けられた前記送信バッファから先にパケットを読み出して前記ネットワークに送信することを特徴とするパケット通信方法。
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