JP2006049214A - 放電管点灯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
複数の放電管を点灯させる場合に、より均一な明るさ及び少ないノイズを実現する。
【解決手段】
本発明に係る放電管点灯用回路は、一次巻線が直列に接続され、各二次巻線が個別の放電管の第1の端子に接続される複数の第1のトランスと、二次巻線が第1のトランスとは逆極性の電圧を供給するように放電管の第2の端子に接続される1又は複数の第2のトランスとを有する。そして、複数の第1のトランスのうち直列に接続される一次巻線の両端にあたる第1のトランスが交流電源に接続される。第1のトランスと第2のトランスとにより複数の放電管を差動で駆動するため全ての放電管について均一な明るさを実現し、ノイズを減少させることができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、放電管点灯装置に関する。
例えば液晶表示装置のバックライトには従来から冷陰極線蛍光管などの放電管が良く用いられている。図1に放電管のための基本的な点灯回路の一例を示す。図1の点灯回路は、インバータV101と、トランスT101と、放電管LP101とを含む。そして、インバータV101は、トランスT101の一次巻線の端子P1及びP2に接続され、放電管LP101の一端はトランスT101の二次巻線の端子S1に接続される。放電管LP101の他端及びトランスT101の二次巻線の端子S2は、接地されている。インバータV101の出力電圧をトランスT101にて昇圧して放電管を点灯させている。
また、図2に他の従来技術に係る点灯回路を示す。図2に示す点灯回路は、インバータV102と、トランスT102及びT103と、放電管LP102とを含む。そして、インバータV102は、トランスT102の一次巻線の端子P1及びP2並びにトランスT103の一次巻線の端子P1及びP2に接続されている。すなわち、トランスT102及びT103は、インバータV102に並列に接続されている。また、放電管LP102の一端はトランスT102の二次巻線の端子S1に接続され、放電管LP102の他端はトランスT103の二次巻線の端子S2に接続されている。なお、トランスT102の二次巻線の端子S2及びトランスT103の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。すなわち、放電管LP102の左右の端子には逆極性の電圧が印加されるように接続され、放電管LP102は差動ドライブされている。従って、浮遊容量へのリーク電流は、少なく且つ逆位相なのでトータルすると0となり、安定した電流が流れるため、放電管LP102の左右の輝度差が無くなる。但し、放電管の数を複数にした場合には、そのままでは放電管同士の電流を均一にすることができず、さらにインバータの数をも増加させることになる。
近年、液晶表示装置などの大画面化により、1つのバックライトには数本から20本程度の放電管が使用されている。このとき冷陰極線蛍光管などの放電管は、電流が流れると突然電圧が下がるという不正抵抗性や、そのインピーダンスのばらつきにより、各放電管の安定点灯や発光に問題を有している。そこで以下のような回路が用いられている。
図3に複数の放電管を点灯させるための従来技術に係る点灯回路を示す。図3に示す点灯回路は、4つの放電管LP104乃至LP107を点灯させるための回路であって、インバータV104とトランスT104と放電管LP104と抵抗R104と電流検出フィードバック線104とを有する第1の回路と、インバータV105とトランスT105と放電管LP105と抵抗R105と電流検出フィードバック線105とを有する第2の回路と、インバータV106とトランスT106と放電管LP106と抵抗R106と電流検出フィードバック線106とを有する第3の回路と、インバータV107とトランスT107と放電管LP107と抵抗R107と電流検出フィードバック線107とを有する第4の回路とを有する。インバータV104は、トランスT104の一次巻線の端子P1及びP2に接続されており、放電管LP104の一端はトランスT104の二次巻線の端子S1に接続され、放電管LP104の他端は電流検出用の抵抗R104の一端及び電流検出フィードバック線104の一端に接続される。抵抗R104の他端及びトランスT104の二次巻線の端子S2はグランドに接続される。電流検出フィードバック線104の他端はインバータV104に接続されている。以下、第2乃至第4の回路についても接続関係は同様であるから説明は省略する。この点灯回路では、電流フィードバック線で検出された電流に応じてインバータを制御することにより、各放電管の点灯を制御するようになっている。よって、全ての放電管を確実に点灯させ、全放電管の電流を均一化させることはできる。
図4に他の従来技術に係る点灯回路を示す。図4に示す点灯回路は、4つの放電管LP108乃至LP111を点灯するための回路であって、インバータV108と、トランスT108乃至T111と、キャパシタC108乃至C111と、放電管LP108乃至LP111とを含む。インバータV108は、トランスT108の一次巻線の端子P1及びP2、トランスT109の一次巻線の端子P1及びP2、トランスT110の一次巻線の端子P1及びP2、トランスT111の一次巻線の端子P1及びP2に接続されている。すなわち、トランスT108乃至T111は、インバータV108に並列に接続されている。また、放電管LP108の一端は、キャパシタC108を介してトランスT108の二次巻線の端子S1に接続されている。すなわち放電管LP108とキャパシタC108は直列に接続されている。また、放電管LP108の他端及びトランスT108の二次巻線の端子S2は、グランドに接続されている。さらに、放電管LP109の一端は、キャパシタC109を介してトランスT109の二次巻線の端子S1に接続されている。すなわち放電管LP109とキャパシタC109は直列に接続されている。また、放電管LP109の他端及びトランスT109の二次巻線の端子S2は、グランドに接続されている。放電管LP110の一端は、キャパシタC110を介してトランスT110の二次巻線の端子S1に接続されている。すなわち放電管LP110とキャパシタC110は直列に接続されている。また、放電管LP110の他端及びトランスT110の二次巻線の端子S2は、グランドに接続されている。放電管LP111の一端は、キャパシタC111を介してトランスT111の二次巻線の端子S1に接続されている。すなわち放電管LP111とキャパシタC111は直列に接続されている。また、放電管LP111の他端及びトランスT111の二次巻線の端子S2は、グランドに接続されている。このように、1つのインバータに対して複数の放電管を並列に接続して、安定点灯や均一化のためにバラスト・コンデンサをそれぞれの放電管に直列に入れることにより、電流のばらつきを抑えている。なお、バラスト・コンデンサではなくコイルを入れたり、結合係数を故意に下げてリーク・インダクタンスを作ったバラスト・コイル兼用のトランスを各放電管に対して設けたりしてもよい。
図5にさらに他の従来技術に係る点灯回路を示す。図5に示す点灯回路は、インバータV112と、トランスT112乃至T116と、放電管LP112乃至LP115とを含む。インバータV112は、トランスT112の一次巻線の端子P1及びP2、並びにトランスT116の一次巻線の端子P1及びP2に接続されている。すなわち、トランスT112及びT116は、インバータV112に並列に接続されており、差動ドライブを実現している。また、トランスT112の二次巻線の端子S1は、トランスT113の一次巻線の端子P2及び二次巻線の端子S1に接続されている。また、トランスT113の一次巻線の端子P1は、放電管LP114及びLP115の一端に接続されている。さらに、トランスT113の二次巻線の端子S2は、放電管LP112及びLP113の一端に接続されている。一方、放電管LP115の他端は、トランスT115の一次巻線の端子P1に接続され、放電管LP114の他端は、トランスT115の二次巻線の端子S2に接続される。トランスT115の一次巻線の端子P2及び二次巻線の端子S1は、トランスT116の二次巻線の端子S2とトランスT114の一次巻線の端子P1及び二次巻線の端子S2とに接続される。また、放電管LP112の他端は、トランスT114の二次巻線の端子S1に接続され、放電管LP113の他端は、トランスT114の一次巻線の端子P2に接続される。トランスT116の二次巻線の端子S1及びトランスT112の二次巻線の端子S2は接地されている。このように、4つの放電管LP112乃至LP115に対して3個のコモンモード・チョーク、すなわち1対1トランス(トランスT113乃至T115)を使用して安定点灯や均一化を図るものである。
図6にさらに他の従来技術に係る点灯回路を示す。図6に示す点灯回路は、インバータV117と、トランスT117乃至T120と、放電管LP117乃至LP120とを含む。インバータV117は、トランスT120の一次巻線の端子P1と、トランスT117の一次巻線の端子P2に接続されている。また、トランスT120の一次巻線のP2とトランスT119の一次巻線の端子P1とが接続され、トランスT119の一次巻線のP2とトランスT118の一次巻線の端子P1とが接続され、トランスT118の一次巻線のP2とトランスT117の一次巻線の端子P1とが接続されている。すなわち、トランスT117乃至T120とインバータV117は直列に接続されている。さらに、トランスT117の二次巻線の端子S2は、放電管LP117の一端と接続されており、トランスT118の二次巻線の端子S2は、放電管LP118の一端と接続されており、トランスT119の二次巻線の端子S2は、放電管LP119の一端と接続されており、トランスT120の二次巻線の端子S2は、放電管LP120の一端と接続されている。そして、放電管LP117乃至LP120の他端及びトランスT117乃至T120の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。このようにトランスの二次巻線と放電管は独立に接続されており、放電管自身を直列にインバータに接続したのと実質的に同じ効果を得ることができる。
特開平9−237686号公報 実公昭64−5360号公報
図3に示したような点灯回路の場合には、放電管を流れる電流を独立して制御するため安定点灯と均一化は容易に達成できるが、高価なインバータを放電管毎に設けなければならず全体として非常にコスト高となる。
また図4に示したような点灯回路の場合には、安価には構成することができるが、直列インピーダンスにより放電管との合計インピーダンスのバラツキを緩和しているだけなのでバラスト効果には限界があり、放電管毎の負荷のバラツキを十分吸収しきれず、均一化には限界がある。また、点灯時、先に点灯した放電管の電圧が下がってしまい他の未点灯の放電管の点灯を妨げようとするため、電圧が下がらないように強力なインバータ回路が必要となり、起動の瞬間には大電流を要する。またバラスト分だけインバータ出力電圧を高くする必要があり、電力ロスが多くなる。
さらに図5に示したような点灯回路の場合には、安価に構成することができ、均一化も達成できるが、インバータは、高圧出力且つ放電管の数に見合った大電流駆動能力を有しているため、短絡時や感電した時に非常に危険である。
また図6に示したような点灯回路は、様々な優れた特徴を有するが、液晶表示装置が大型化さらに高精細化するにつれ、バックライトとして用いられる冷陰極線蛍光管の本数は増加しており、また図6のような回路よりも均一な明るさ及び少ないノイズの実現が求められている。
従って、本発明の目的は、複数の放電管を点灯させる場合に、より均一な明るさ及び少ないノイズを実現するための新規な放電管点灯装置を提供することである。
本発明の第1の態様に係る放電管点灯装置は、複数の第1のトランスと、第2のトランスとを有する。そして、各第1のトランスの一次巻線は、他の第1のトランスの一次巻線と直列に接続され、各第1のトランスの二次巻線は、当該第1のトランスの二次巻線に対応する一の放電管の第1の端子に接続される。また、第2のトランスの二次巻線は、第1のトランスとは逆極性の電圧を供給するように放電管の第2の端子に接続され、第1及び第2のトランスの一次巻線は電気的に交流電源に接続される。複数の第1のトランスと1又は複数の第2のトランスとにより複数の放電管を差動で駆動するため全ての放電管について均一な明るさを実現し、ノイズを減少させることができる。
なお、複数の放電管に一の第2のトランスが接続されるようにしてもよい。すなわち、第1のトランスの数よりも第2のトランスの数を減らすことも可能である。
また、複数の第1のトランスの一次巻線と第2のトランスの一次巻線が交流電源に対して直列に配置されるようにしてもよいし、複数の第1のトランスの一次巻線と第2のトランスの一次巻線が交流電源に対して並列に配置されるようにしてもよい。
さらに、複数の第1のトランスのうち一次巻線が直列接続される2つの第1のトランスの二次巻線に接続される2本の放電管にそれぞれ逆極性の電流が流れるように第1のトランスの二次巻線と放電管とが接続されるようにしてもよい。このようにすればグランドなどへの影響がより小さいエリアで相殺されるためノイズがより少なくなる。
なお、第2のトランスがセンタータップを有しており、当該センタータップがグランドに接続されるようにしてもよい。
また、本発明の第2の態様に係る放電管点灯装置は、一次巻線が電気的に交流電源に接続され、二次巻線が放電管に接続された複数のトランスを具備し、各トランスの高圧出力により複数の放電管を点灯させる放電管点灯装置であって、上記複数のトランスは、放電管の第1の端子に接続された第1のグループと、放電管の第2の端子に接続された第2のグループとに割り振られる。そして、第1のグループに属するトランスと第2のグループに属するトランスとの差動ドライブにより、複数の放電管を点灯させ、第1又は第2のグループの少なくとも一方若しくは両方に、一次巻線が他のトランスの一次巻線と直列接続されたトランスを備えるものである。
また、複数の放電管の第1の端子と第2の端子とのうち少なくともいずれかには、一次巻線が他のトランスの一次巻線と直列接続されたトランスが接続されるようにしてもよい。
さらに、交流電源が、第1のグループに属するトランスと第2のグループに属するトランスに対して並列に接続されるようにしてもよい。
また、交流電源が、第1のグループに属するトランスと第2のグループに属するトランスに対して直列に接続されるようにしてもよい。
本発明によれば、複数の放電管を点灯させる場合に、より均一な明るさ及び少ないノイズを実現することができるようになる。
1.実施の形態1
図7に本発明の第1の実施の形態に係る放電管点灯用回路を示す。図7の放電管点灯用回路10は、交流電源V1と、トランスT1乃至T8と、冷陰極線蛍光管などの放電管LP1乃至LP4とを有する。本願の全実施の形態において、交流電源にはスイッチング型インバータ電源を含み、スイッチング回路の例としては、フルブリッジ、ハーフブリッジ等が考えられる。交流電源V1は、トランスT4の一次巻線の端子P1及びトランスT1の一次巻線の端子P2、並びにトランスT8の一次巻線の端子P1及びトランスT5の一次巻線の端子P2に接続されている。また、トランスT4の一次巻線の端子P2とトランスT3の一次巻線の端子P1、トランスT3の一次巻線の端子P2とトランスT2の一次巻線の端子P1、トランスT2の一次巻線の端子P2とトランスT1の一次巻線の端子P1は、それぞれ接続されている。すなわち、トランスT1乃至T4の一次巻線は交流電源V1と直列に接続されている。さらに、トランスT8の一次巻線の端子P2とトランスT7の一次巻線の端子P1、トランスT7の一次巻線の端子P2とトランスT6の一次巻線の端子P1、トランスT6の一次巻線の端子P2とトランスT5の一次巻線の端子P1は、それぞれ接続されている。すなわち、トランスT5乃至T8の一次巻線も交流電源V1と直列に接続されている。
また、トランスT1の二次巻線の端子S2は、放電管LP1の一端と接続されており、トランスT5の二次巻線の端子S2は、放電管LP1の他端と接続されている。なお、トランスT1の二次巻線の端子S1及びトランスT5の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。同様に、トランスT2の二次巻線の端子S2は、放電管LP2の一端と接続されており、トランスT6の二次巻線の端子S2は、放電管LP2の他端と接続されている。なお、トランスT2の二次巻線の端子S1及びトランスT6の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。さらに、トランスT3の二次巻線の端子S2は、放電管LP3の一端と接続されており、トランスT7の二次巻線の端子S2は、放電管LP3の他端と接続されている。なお、トランスT3の二次巻線の端子S1及びトランスT7の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。また、トランスT4の二次巻線の端子S2は、放電管LP4の一端と接続されており、トランスT8の二次巻線の端子S2は、放電管LP4の他端と接続されている。なお、トランスT4の二次巻線の端子S1及びトランスT8の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。
このように、交流電源V1とトランスT1乃至T4、交流電源V1とトランスT5乃至T8は、直列に接続されているので、トランスT1乃至T4、トランスT5乃至T8の各々に流れる電流は同一となる。トランスの二次巻線の端子間には、昇圧比m倍の電圧が出力されると共に、トランスの性質として二次巻線に流れる電流は、一次巻線に流れる電流の1/mとなる。トランスT1乃至T8は、全て同じ昇圧比mのトランスであるので、二次巻線に流れる電流も常に同じとなる。また、放電管の両端子には逆極性の電圧が印加されるように接続されており、各放電管は差動駆動される。これにより左右均一な放電が得られるため、放電管の左右の輝度差が無くなる。
さらに、一部の放電管が不点灯になろうとしても放電管自身の直列接続と同じように、電流のほとんど流れていない未点灯の放電管に電圧が集中し、強制的に放電させる効果があり、全ての放電管を確実に点灯できる。すなわち、交流電源V1については1回路のまま多数の放電管を安定且つ均一に点灯させることができる。一方、実際にトランスの二次巻線が直列に接続されているわけではないので、1本ずつ点灯させる個別点灯や並列点灯と同じ電圧しか発生しない。そのため、グランドや隣接する放電管に対する浮遊容量によるリーク電流は個別点灯時や並列点灯時と比べて一切増加していない。さらに、一次巻線側から見れば二次巻線側の放電管を直列に接続したものと同じに見えるため、二次巻線側のトランスや放電管の高圧回路が短絡した場合であっても、n灯直列の内の1灯短絡と等価となり、正常時電流のn/(n−1)倍と、1灯正常時電流よりわずかの増加に留まるため、二次故障の発生や発煙発火などが抑制される。もっとも、交流電源の定電流制御を行う場合には、n/n=1倍に収束する。また、ショートした部分自身は、電流はその値で電圧は0なので発熱もしない。同様に、並列点灯に比べて誤って二字巻線側で感電した場合にも、最大でも1灯正常時電流程度しか流れないので、並列点灯の場合に比べて極めて低電流で安全性が高い。
なお、本実施の形態において用いられるトランスについては、図2に示したトランスと比べると、コア・銅体積及び二次巻線における断面積及び巻数については同じであるが、一次巻線の断面積についてはn(n本の放電管の場合)倍、巻数については1/n倍にする。
2.実施の形態2
図8に本発明の第2の実施の形態に係る放電管点灯用回路を示す。図8の放電管点灯用回路20は、交流電源V2と、トランスT9乃至T16と、放電管LP5乃至LP8とを有する。交流電源V2は、トランスT12の一次巻線の端子P1及びトランスT16の一次巻線の端子P1に接続されている。また、トランスT12の一次巻線の端子P2とトランスT11の一次巻線の端子P1、トランスT11の一次巻線の端子P2とトランスT10の一次巻線の端子P1、トランスT10の一次巻線の端子P2とトランスT9の一次巻線の端子P1、トランスT9の一次巻線の端子P2とトランスT13の一次巻線の端子P2、トランスT13の一次巻線の端子P1とトランスT14の一次巻線の端子P2、トランスT14の一次巻線の端子P1とトランスT15の一次巻線の端子P2、トランスT15の一次巻線の端子P1とトランスT16の一次巻線の端子P2は、それぞれ接続されている。すなわち、トランスT12乃至T9及びトランスT13乃至T16の全ての一次巻線が交流電源V2と直列に接続されている。
また、トランスT9の二次巻線の端子S2は、放電管LP5の一端と接続されており、トランスT13の二次巻線の端子S2は、放電管LP5の他端と接続されている。なお、トランスT9の二次巻線の端子S1及びトランスT13の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。同様に、トランスT10の二次巻線の端子S2は、放電管LP6の一端と接続されており、トランスT14の二次巻線の端子S2は、放電管LP6の他端と接続されている。なお、トランスT10の二次巻線の端子S1及びトランスT14の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。さらに、トランスT11の二次巻線の端子S2は、放電管LP7の一端と接続されており、トランスT15の二次巻線の端子S2は、放電管LP7の他端と接続されている。なお、トランスT11の二次巻線の端子S1及びトランスT15の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。また、トランスT12の二次巻線の端子S2は、放電管LP8の一端と接続されており、トランスT16の二次巻線の端子S2は、放電管LP8の他端と接続されている。なお、トランスT12の二次巻線の端子S1及びトランスT16の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。
このように、交流電源V2とトランスT12乃至T9及びトランスT13乃至T16は、直列に接続されているので、全てのトランスに流れる電流は同一となる。すなわち、二次巻線側に流れる電流も全てのトランスについて同一となる。従って、図7に示した実施の形態1の放電管点灯用回路10よりもグランド(及び液晶表示装置に用いられる場合には液晶パネル)などへのトータルリークを少なくすることができる。また、放電管の両端子には逆極性の電圧が印加されるように接続されており、各放電管は差動駆動される。これにより放電管の左右の輝度差が無くなり、均一な放電を得られる。他の効果については図7に示した実施の形態1の放電管点灯用回路10の場合と同じである。
なお、本実施の形態において用いられるトランスT9乃至T16については、図2に示したトランスと比べると、コア・銅体積及び二次巻線における断面積及び巻数については同じであるが、一次巻線の断面積については2n(n本の放電管の場合)倍、巻数については1/2n倍にする。
3.実施の形態3
図9に本発明の第3の実施の形態に係る放電管点灯用回路を示す。図9の放電管点灯用回路11は、図7に示した放電管点灯用回路10の変形であって、交流電源V1と、トランスT1乃至T8と、放電管LP1乃至LP4とを有する。交流電源V1は、トランスT4の一次巻線の端子P1及びトランスT1の一次巻線の端子P2、並びにトランスT8の一次巻線の端子P1及びトランスT5の一次巻線の端子P2に接続されている。また、トランスT4の一次巻線の端子P2とトランスT3の一次巻線の端子P1、トランスT3の一次巻線の端子P2とトランスT2の一次巻線の端子P1、トランスT2の一次巻線の端子P2とトランスT1の一次巻線の端子P1は、それぞれ接続されている。すなわち、トランスT1乃至T4の一次巻線は交流電源V1と直列に接続されている。さらに、トランスT8の一次巻線の端子P2とトランスT7の一次巻線の端子P1、トランスT7の一次巻線の端子P2とトランスT6の一次巻線の端子P1、トランスT6の一次巻線の端子P2とトランスT5の一次巻線の端子P1は、それぞれ接続されている。すなわち、トランスT5乃至T8の一次巻線も交流電源V1と直列に接続されている。ここまでは図7と同じである。
一方、トランスT1の二次巻線の端子S2は、放電管LP1の一端と接続されており、トランスT5の二次巻線の端子S2は、放電管LP1の他端と接続されている。なお、トランスT1の二次巻線の端子S1及びトランスT5の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。これに対して、トランスT2の二次巻線の端子S1は、放電管LP2の一端と接続されており、トランスT6の二次巻線の端子S1は、放電管LP2の他端と接続されている。なお、トランスT2の二次巻線の端子S2及びトランスT6の二次巻線の端子S2は、グランドに接続されている。図7に示した放電管点灯用回路10と比べると、放電管LP2の両端子に接続するトランスT2及びT6の二次巻線の端子が逆転しており、隣接配置される放電管LP1及び以下で述べる放電管LP3とは逆極性の電圧が印加されるように接続されている。
さらに、トランスT3の二次巻線の端子S2は、放電管LP3の一端と接続されており、トランスT7の二次巻線の端子S2は、放電管LP3の他端と接続されている。なお、トランスT3の二次巻線の端子S1及びトランスT7の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。これに対して、トランスT4の二次巻線の端子S1は、放電管LP4の一端と接続されており、トランスT8の二次巻線の端子S1は、放電管LP4の他端と接続されている。なお、トランスT4の二次巻線の端子S2及びトランスT8の二次巻線の端子S2は、グランドに接続されている。図7に示した放電管点灯用回路10と比べると、放電管LP4の両端子に接続するトランスT4及びT8の二次巻線の端子が逆転しており、隣接配置される放電管LP3とは逆極性の電圧が印加されるように接続されている。
図9に示した放電管点灯用回路11は、基本的には図7に示した放電管点灯用回路10と同じように動作するが、放電管LP1乃至LP4において隣り合う放電管同士は逆極性の電圧が印加されるように接続されているため、グランド等(及び液晶表示装置に用いる場合には液晶パネル)への電界がより小さいエリアで相殺されるので、よりノイズを減少させることができる。
4.実施の形態4
図10に本発明の第4の実施の形態に係る放電管点灯用回路を示す。図10の放電管点灯用回路21は、図8に示した放電管点灯用回路20の変形であり、交流電源V2と、トランスT9乃至T16と、放電管LP5乃至LP8とを有する。交流電源V2は、トランスT12の一次巻線の端子P1及びトランスT16の一次巻線の端子P1に接続されている。また、トランスT12の一次巻線の端子P2とトランスT11の一次巻線の端子P1、トランスT11の一次巻線の端子P2とトランスT10の一次巻線の端子P1、トランスT10の一次巻線の端子P2とトランスT9の一次巻線の端子P1、トランスT9の一次巻線の端子P2とトランスT13の一次巻線の端子P2、トランスT13の一次巻線の端子P1とトランスT14の一次巻線の端子P2、トランスT14の一次巻線の端子P1とトランスT15の一次巻線の端子P2、トランスT15の一次巻線の端子P1とトランスT16の一次巻線の端子P2は、それぞれ接続されている。すなわち、トランスT12乃至T9及びトランスT13乃至T16の全ての一次巻線が交流電源V2と直列に接続されている。ここまでは図8と全く同じである。
一方、トランスT9の二次巻線の端子S2は、放電管LP5の一端と接続されており、トランスT13の二次巻線の端子S2は、放電管LP5の他端と接続されている。なお、トランスT9の二次巻線の端子S1及びトランスT13の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。これに対して、トランスT10の二次巻線の端子S1は、放電管LP6の一端と接続されており、トランスT14の二次巻線の端子S1は、放電管LP6の他端と接続されている。なお、トランスT10の二次巻線の端子S2及びトランスT14の二次巻線の端子S2は、グランドに接続されている。図8に示した放電管点灯用回路20と比べると、放電管LP6の両端子に接続するトランスT10及びT14の二次巻線の端子が逆転しており、隣接配置される放電管LP5及び以下で述べる放電管LP7とは逆極性の電圧が印加されるように接続されている。
さらに、トランスT11の二次巻線の端子S2は、放電管LP7の一端と接続されており、トランスT15の二次巻線の端子S2は、放電管LP7の他端と接続されている。なお、トランスT11の二次巻線の端子S1及びトランスT15の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。また、トランスT12の二次巻線の端子S1は、放電管LP8の一端と接続されており、トランスT16の二次巻線の端子S1は、放電管LP8の他端と接続されている。なお、トランスT12の二次巻線の端子S2及びトランスT16の二次巻線の端子S2は、グランドに接続されている。図8に示した放電管点灯用回路20と比べると、放電管LP8の両端子に接続するトランスT12及びT16の二次巻線の端子が逆転しており、隣接配置される放電管LP7とは逆極性の電圧が印加されるように接続されている。
図10に示した放電管点灯用回路21は、基本的には図8に示した放電管点灯用回路20と同じように動作するが、放電管LP5乃至LP8において隣り合う放電管同士は逆極性の電圧が印加されるように接続されているため、グランド等(及び液晶表示装置に用いる場合には液晶パネル)への電界がより小さいエリアで相殺されるので、よりノイズを減少させることができる。
5.変形例
本実施の形態では、図11(a)並びに図7及び図9に示すように、放電管の左右の端子に接続される、トランスの各系列に交流電源を並列に接続する場合と、図11(b)並びに図8及び図10に示すように、放電管の左右の端子に接続される全てのトランスを交流電源と直列に接続する場合との両方の態様が存在する。前者を両極間並列接続と呼び、後者を両極間直列接続と呼び、以下で述べる実施の形態では両極間直列接続についての例を述べるが、両極間並列接続に変形することは本実施の形態が理解されれば容易に行うことができるものである。
なお、両極間並列接続によれば、放電管の左右に印加される電圧のバランスが取れるため、各放電管からアースや液晶パネルへ放射される電界が、より小さな領域で相殺され、その結果、電界ノイズの影響を低減させることができる。よって、液晶に対する電界ノイズが低減される。
また、両極間直列接続によれば、放電管の左右を流れる電流のバランスが取れるため、各放電管の両端が左右均一な明るさになり、また、アースや液晶パネルへ流れ込む電流のトータルリークが少なくなるため、電流ノイズの影響を低減させることができる。よって外部に対する不要な輻射ノイズが低減される。また、液晶に対する磁界ノイズ低減も期待できる。
また、図11(c)に示すように、放電管の右端子が接続されるトランスの一次巻線側と、放電管の左端子が接続されるトランスの一次巻線側とに別の交流電源を接続させることも可能であるが、実際に放電管を点灯させるためには両交流電源を例えば同期信号線30における同期信号にて同期させる必要があるため、実質的には1つの交流電源と変わらない。本願においては、図11(c)のような場合も1つの交流電源であるものとして取り扱う。当然ながら、交流電源を直列に接続して複数の交流電源にて放電管点灯用回路を構成するようにしても良いが、これもまた1つの交流電源と同じように動作させる必要があるため、本願においてはこれも1つの交流電源であるものとして取り扱う。
6.実施の形態5
図12に本発明の第5の実施の形態に係る放電管点灯用回路を示す。図12の放電管点灯用回路40は、交流電源V3と、トランスT21乃至T25と、放電管LP9乃至LP12とを有する。交流電源V3は、トランスT21の一次巻線の端子P1とトランスT25の一次巻線の端子P1と接続している。また、トランスT21の一次巻線の端子P2はトランスT22の一次巻線の端子P2に接続されており、トランスT22の一次巻線の端子P1はトランスT23の一次巻線の端子P2に接続されており、トランスT23の一次巻線の端子P1はトランスT24の一次巻線の端子P2に接続されており、トランスT24の一次巻線の端子P1はトランスT25の一次巻線の端子P2に接続されている。上で述べたように両極間直列接続になっている。
また、放電管LP9の一端は、トランスT21の二次巻線の端子S2に接続され、放電管LP9の他端は、トランスT22の二次巻線の端子S2に接続される。また、放電管LP10の一端は、トランスT21の二次巻線の端子S2に接続され、放電管LP10の他端は、トランスT23の二次巻線の端子S2に接続される。さらに、放電管LP11の一端は、トランスT21の二次巻線の端子S2に接続され、放電管LP11の他端は、トランスT24の二次巻線の端子S2に接続される。また、放電管LP12の一端は、トランスT21の二次巻線の端子S2に接続され、放電管LP12の他端は、トランスT25の二次巻線の端子S2に接続される。トランスT21の二次巻線の端子S1、トランスT22の二次巻線の端子S1、トランスT23の二次巻線の端子S1、トランスT24の二次巻線の端子S1、及びトランスT25の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。
このように放電管の片側のトランスについてはトランスT21を共通に用いるようにしているため、部品点数が削減される。また、トランスT22乃至T25により電流の均一化を図り、トランスT21により放電管にトランスT22乃至T25とは逆極性の電流を供給するものである。
なお、本実施の形態において用いられるトランスT22乃至T25については、図2に示したトランスと比べると、コア・銅体積及び二次巻線における断面積及び巻数については同じであるが、一次巻線の断面積については2n(n本の放電管の場合)倍、巻数については1/2n倍にする。
また、本実施の形態を両極間並列接続にすればトランスT22乃至T25については、図2に示したトランスと比べると、コア・銅体積及び二次巻線における断面積及び巻数については同じであるが、一次巻線の断面積についてはn倍、巻数については1/n倍にする。
さらに、本実施の形態において用いられるトランスT21については、図2に示したトランスと比べると、コア・銅体積についてはn倍、一次巻線の断面積については2n倍、巻数については1/2倍、二次巻線における断面積についてはn倍、巻数については同じとする。
また、本実施の形態を両極間並列接続にすればトランスT21については、図2に示したトランスと比べると、コア・銅体積についてはn倍、一次巻線の断面積についてはn倍、巻数については同じ、二次巻線における断面積についてはn倍、巻数については同じとする。
7.実施の形態6
図13に本発明の第6の実施の形態に係る放電管点灯用回路を示す。図13の放電管点灯用回路50は、交流電源V4と、二次巻線側にセンタータップが設けられたトランスT26と、トランスT27乃至T30と、放電管LP13乃至LP16とを有する。交流電源V4は、トランスT26の一次巻線の端子P2と、トランスT30の一次巻線の端子P1に接続されている。また、トランスT26の一次巻線の端子P1はトランスT27の一次巻線の端子P2に接続されており、トランスT27の一次巻線の端子P1はトランスT28の一次巻線の端子P2に接続されており、トランスT28の一次巻線の端子P1はトランスT29の一次巻線の端子P2に接続されており、トランスT29の一次巻線の端子P1はトランスT30の一次巻線の端子P2に接続されている。上で述べたように両極間直列接続になっている。
また、放電管LP13の一端は、トランスT26の二次巻線の端子S1に接続され、放電管LP13の他端は、トランスT27の二次巻線の端子S2に接続される。放電管LP14の一端は、トランスT26の二次巻線の端子S3に接続され、放電管LP14の他端は、トランスT28の二次巻線の端子S1に接続される。トランスT27の二次巻線の端子S1及びトランスT28の二次巻線の端子S2は、グランドに接続されている。さらに、放電管LP15の一端は、トランスT26の二次巻線の端子S1に接続され、放電管LP15の他端は、トランスT29の二次巻線の端子S2に接続される。放電管LP16の一端は、トランスT26の二次巻線の端子S3に接続され、放電管LP16の他端は、トランスT30の二次巻線の端子S1に接続される。トランスT29の二次巻線の端子S1及びトランスT30の二次巻線の端子S2は、グランドに接続されている。トランスT26のセンタータップS2はグランドに接続されている。
図12に示した放電管点灯用回路40のように、放電管の片側のトランスについてはトランスT26を共通に用いるようにしているため、部品点数が削減される。また、トランスT27乃至T30により電流の均一化を図っているが、放電管点灯用回路50では隣接する放電管を交互に逆極性の電流が供給されるように接続している。トランスT26については、センタータップS2をグランドに接続しているため、トランスT26の二次巻線の端子S1と端子S3に接続されている放電管には逆極性の等しい電圧を出力している。従って、隣接配置された放電管の明るさはより均一になる。
8.実施の形態7
図14に本発明の第7の実施の形態に係る放電管点灯用回路を示す。図14の放電管点灯用回路60は、交流電源V5と、トランスT31乃至T35と、放電管LP17乃至LP20とを有する。交流電源V5は、トランスT31の一次巻線の端子P1と、トランスT35の一次巻線の端子P1とに接続されている。また、トランスT31の一次巻線の端子P2はトランスT32の一次巻線の端子P2に接続されており、トランスT32の一次巻線の端子P1はトランスT33の一次巻線の端子P2に接続されており、トランスT33の一次巻線の端子P1はトランスT34の一次巻線の端子P2に接続されており、トランスT34の一次巻線の端子P1はトランスT35の一次巻線の端子P2に接続されている。上で述べたように両極間直列接続になっている。
また、放電管LP17の一端は、トランスT31の二次巻線の端子S2に接続されており、その他端は、トランスT32の二次巻線の端子S2に接続されている。また、放電管LP18の一端は、トランスT31の二次巻線の端子S1に接続されており、その他端は、トランスT33の端子S1に接続されている。なお、トランスT32の二次巻線の端子S1及びトランスT33の二次巻線の端子S2はグランドに接続されている。また、放電管LP19の一端は、トランスT31の二次巻線の端子S2に接続されており、その他端は、トランスT34の二次巻線の端子S2に接続されている。また、放電管LP20の一端は、トランスT31の二次巻線の端子S1に接続されており、その他端は、トランスT35の端子S1に接続されている。なお、トランスT34の二次巻線の端子S1及びトランスT35の二次巻線の端子S2はグランドに接続されている。
このような放電管点灯用回路60では、トランスT31の電位は決めずフローティングのまま、トランスT32乃至T35により均一な電流を各放電管に供給している。さらに、隣接配置された放電管については交互に逆極性の電流が供給されるように接続されている。このように、隣接する放電管において、浮遊容量のアンバランスによるノイズが抑えられる。
9.実施の形態8
図15に本発明の第8の実施の形態に係る放電管点灯用回路を示す。図15の放電管点灯用回路70は、交流電源V6と、トランスT36乃至T43と、放電管LP21乃至LP24とを有する。交流電源V6は、トランスT36の一次巻線の端子P1、トランスT37の一次巻線の端子P1、トランスT38の一次巻線の端子P1、トランスT39の一次巻線の端子P1及びトランスT40の一次巻線の端子P2、並びにトランスT36の一次巻線の端子P2、トランスT37の一次巻線の端子P2、トランスT38の一次巻線の端子P2、トランスT39の一次巻線の端子P2及びトランスT43の一次巻線の端子P1に接続されている。また、トランスT40の一次巻線の端子P1はトランスT41の一次巻線の端子P2に接続されており、トランスT41の一次巻線の端子P1はトランスT42の一次巻線の端子P2に接続されており、トランスT42の一次巻線の端子P1はトランスT43の一次巻線の端子P2に接続されている。すなわち、図15の左側に設けられたトランスT36乃至T39の一次巻線は並列に接続されており、一方、図15の右側に設けられたトランスT40乃至T43の一次巻線は直列に接続されている。
また、トランスT36の二次巻線の端子S2は、放電管LP21の一端と接続されており、トランスT40の二次巻線の端子S2は、放電管LP21の他端と接続されている。なお、トランスT36の二次巻線の端子S1及びトランスT40の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。同様に、トランスT37の二次巻線の端子S2は、放電管LP22の一端と接続されており、トランスT41の二次巻線の端子S2は、放電管LP22の他端と接続されている。なお、トランスT37の二次巻線の端子S1及びトランスT41の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。さらに、トランスT38の二次巻線の端子S2は、放電管LP23の一端と接続されており、トランスT42の二次巻線の端子S2は、放電管LP23の他端と接続されている。なお、トランスT38の二次巻線の端子S1及びトランスT42の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。また、トランスT39の二次巻線の端子S2は、放電管LP24の一端と接続されており、トランスT43の二次巻線の端子S2は、放電管LP24の他端と接続されている。なお、トランスT39の二次巻線の端子S1及びトランスT43の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。
このようにすれば、トランスT40乃至T43により放電管LP21乃至LP24に流れる電流を均等にすることができ、一方、トランスT36乃至T39は対応するトランス(トランスT40乃至T43のいずれか)に対して逆極性の電圧を供給することができるようになる。すなわち、各放電管の放電が均一化され、さらに各放電管は差動駆動されるため、放電管の左右の輝度差が無くなる。
なお、トランスの仕様としては、トランスT36乃至T39については図2に示したものと同様のものが使用され、トランスT40乃至T43については図7に示したものと同様のものが使用される。
10.実施の形態9
図16に本発明の第9の実施の形態に係る放電管点灯用回路を示す。図16の放電管点灯用回路80は、交流電源V7と、トランスT44乃至T51と、放電管LP25乃至LP28とを有する。交流電源V7は、トランスT45の一次巻線の端子P1、トランスT47の一次巻線の端子P1、トランスT48の一次巻線の端子P2及びトランスT50の一次巻線の端子P2、並びに、トランスT45の一次巻線の端子P2、トランスT47の一次巻線の端子P2、トランスT48の一次巻線の端子P1及びトランスT50の一次巻線の端子P1に接続されている。すなわち、トランスT45、T47、T48及びT50の一次巻線については並列に接続されている。
また、交流電源V7は、トランスT46の一次巻線の端子P1及びトランスT51の一次巻線の端子P1に接続されている。また、トランスT46の一次巻線の端子P2はトランスT44の一次巻線の端子P1に接続されており、トランスT44の一次巻線の端子P2はトランスT49の一次巻線の端子P2に接続されており、トランスT49の一次巻線の端子P1はトランスT51の一次巻線の端子P2に接続されている。すなわち、トランスT46、T44、T49及びT51の一次巻線については直列に接続されている。
このように、図16の左側に設けられた上から1番目及び3番目のトランスの一次巻線と右側に設けられた上から2番目及び4番目のトランスの一次巻線は、直列に接続されている。一方、図16の左側に設けられた上から2番目及び4番目のトランスの一次巻線と右側に設けられた上から1番目及び3番目のトランスの一次巻線は、並列に接続されている。
また、トランスT44の二次巻線の端子S2は、放電管LP25の一端と接続されており、トランスT48の二次巻線の端子S2は、放電管LP25の他端と接続されている。なお、トランスT44の二次巻線の端子S1及びトランスT48の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。同様に、トランスT45の二次巻線の端子S2は、放電管LP26の一端と接続されており、トランスT49の二次巻線の端子S2は、放電管LP26の他端と接続されている。なお、トランスT45の二次巻線の端子S1及びトランスT49の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。さらに、トランスT46の二次巻線の端子S2は、放電管LP27の一端と接続されており、トランスT50の二次巻線の端子S2は、放電管LP27の他端と接続されている。なお、トランスT46の二次巻線の端子S1及びトランスT50の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。また、トランスT47の二次巻線の端子S2は、放電管LP28の一端と接続されており、トランスT51の二次巻線の端子S2は、放電管LP28の他端と接続されている。なお、トランスT47の二次巻線の端子S1及びトランスT51の二次巻線の端子S1は、グランドに接続されている。
このように、各放電管の片側のトランスは、直列に接続されており、他の片側のトランスは、並列に接続されている。このようにすれば、各放電管の片方のトランスにより、各放電管に流れる電流が均等化され、もう一方のトランスにより逆極性の電圧を供給するようになっている。すなわち、各放電管の放電が均一化され、さらに各放電管は差動駆動されるため、放電管の左右の輝度差が無くなる。
なお、トランスの仕様としては、並列に接続されているトランスT45、T47、T48及びT50については図2に示したものと同様のものが使用され、直列に接続されているトランスT44、T46、T49及びT51については図7に示したものと同様のものが使用される。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上で述べた実施の形態では4本の放電管の例を示したが、放電管の本数に限定は無く、全放電管に対して上で述べた実施の形態の方式を任意に組み合わせて放電管点灯用回路を構成することができる。同種の方式を複数組み合わせるようにしても良い。
第1の従来例を示す図である。 第2の従来例を示す図である。 第3の従来例を示す図である。 第4の従来例を示す図である。 第5の従来例を示す図である。 第6の従来例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係る回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係る回路図である。 (a)乃至(c)を、本発明の実施の形態における変形例をまとめた図である。 本発明の第5の実施の形態に係る回路図である。 本発明の第6の実施の形態に係る回路図である。 本発明の第7の実施の形態に係る回路図である。 本発明の第8の実施の形態に係る回路図である。 本発明の第9の実施の形態に係る回路図である。
符号の説明
V 交流電源(又はインバータ)
LP 放電管
T トランス

Claims (10)

  1. 複数の第1のトランスと、
    第2のトランスと、
    を有し、
    各前記第1のトランスの一次巻線は、他の前記第1のトランスの一次巻線と直列に接続され、
    各前記第1のトランスの二次巻線は、当該第1のトランスの二次巻線に対応する一の放電管の第1の端子に接続され、
    前記第2のトランスの二次巻線は、前記第1のトランスとは逆極性の電圧を供給するように前記放電管の第2の端子に接続され、
    前記第1及び第2のトランスの一次巻線が電気的に交流電源に接続される
    放電管点灯装置。
  2. 複数の前記放電管に一の前記第2のトランスが接続されることを特徴とする請求項1記載の放電管点灯装置。
  3. 前記複数の第1のトランスの一次巻線と前記第2のトランスの一次巻線が前記交流電源に対して直列に配置されることを特徴とする請求項1記載の放電管点灯装置。
  4. 前記複数の第1のトランスの一次巻線と前記第2のトランスの一次巻線が前記交流電源に対して並列に配置されることを特徴とする請求項1記載の放電管点灯装置。
  5. 前記複数の第1のトランスのうち一次巻線が直列接続される2つの前記第1のトランスの二次巻線に接続される2本の放電管にそれぞれ逆極性の電流が流れるように前記第1のトランスの二次巻線と前記放電管とが接続されることを特徴とする請求項1記載の放電管点灯装置。
  6. 前記第2のトランスがセンタータップを有しており、当該センタータップがグランドに接続されることを特徴とする請求項2記載の放電管点灯装置。
  7. 一次巻線が電気的に交流電源に接続され、二次巻線が放電管に接続された複数のトランスを具備し、各前記トランスの高圧出力により複数の放電管を点灯させる放電管点灯装置であって、
    前記複数のトランスは、前記放電管の第1の端子に接続された第1のグループと、前記放電管の第2の端子に接続された第2のグループとに割り振られ、前記第1のグループに属するトランスと前記第2のグループに属するトランスとの差動ドライブにより、前記複数の放電管を点灯させ、
    前記第1又は第2のグループの少なくとも一方若しくは両方に、一次巻線が他のトランスの一次巻線と直列接続されたトランスを備えたことを特徴とする放電管点灯装置。
  8. 前記複数の放電管の第1の端子と第2の端子とのうち少なくともいずれかには、一次巻線が他のトランスの一次巻線と直列接続されたトランスが接続されることを特徴とする請求項7記載の放電管点灯装置。
  9. 前記交流電源が、前記第1のグループに属するトランスと前記第2のグループに属するトランスに対して並列に接続されることを特徴とする請求項7記載の放電管点灯装置。
  10. 前記交流電源が、前記第1のグループに属するトランスと前記第2のグループに属するトランスに対して直列に接続されることを特徴とする請求項7記載の放電管点灯装置。
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