JP2006048833A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

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恵子 渡辺
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    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/4806Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed specially adapted for disk drive assemblies, e.g. assembly prior to operation, hard or flexible disk drives
    • G11B5/4833Structure of the arm assembly, e.g. load beams, flexures, parts of the arm adapted for controlling vertical force on the head

Abstract

【課題】磁気ディスク装置において、衝撃印加時におけるヘッドジャンプを抑制して耐衝撃性能に優れたものとすること。
【解決手段】磁気ディスク装置は、情報を記録するディスクと、磁気ヘッドを搭載したスライダ2と、先端側にスライダ2を搭載してこのスライダ2をディスクの径方向に移動するように回転可能に設けたアクチュエータ4とを備える。アクチュエータ4は、先端側にスライダ2を搭載しこのスライダ2に所定の荷重を付与するサスペンション3と、サスペンション3を保持して回転可能に支持されたアーム4とを有する。アーム4は、ディスク面垂直方向に並置された2つのアーム部8、9を有し、2つのアーム部8、9の支持部側のディスク面垂直方向の間隔をスライダ側のディスク面垂直方向の間隔より大きくしている。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気ディスク装置に係わり、特にスライダを搭載したサスペンションとこれを支持するアームとを有するアクチュエータを備えた磁気ディスク装置に好適なものである。
従来の一般的な磁気ディスク装置は、情報を記録するディスクと、記ディスクに対して情報を記録または再生する磁気ヘッドを搭載したスライダと、先端側にスライダを搭載してこのスライダをディスクの径方向に移動するように回転可能に設けたアクチュエータとを備えて構成されている。そして、係るアクチュエータは、先端側にスライダを搭載しこのスライダに所定の荷重を付与するサスペンションと、サスペンションの根元側を保持して回転可能に支持されたアームとを有して構成されている。
上記磁気ディスク装置に関連する特許文献としては、例えば特開2004−164703号公報(特許文献1)が挙げられる。
特開2004−164703号公報
磁気ディスク装置を内蔵したノートパソコンやMP3プレーヤ等の携帯型情報機器の普及に伴って、磁気ディスク装置の耐衝撃性能が重要な指標となっている。また、耐衝撃性能を向上すれば、磁気ディスク装置の製造時や搬送時に生じる衝撃による損傷を低減することができ、結果として磁気ディスク装置の製造コストを低減することができる。
そこで、従来の磁気ディスク装置の耐衝撃性能に与える要因を検討したところ、ヘッドジャンプと呼ばれる現象が最も大きな要因となっていることが判明した。この現象は、微小な隙間でディスクから浮上している磁気ヘッドを搭載したスライダが磁気ディスク装置外部からの衝撃入力により、ディスク面から飛び上がった後、ディスク面と衝突する現象である。ヘッドジャンプによりスライダがディスクに強く衝突すると、ディスクに記録された情報の破損やディスクやスライダ自体の破損を引き起こし、磁気ディスク装置としての正常な動作ができなくなってしまうおそれがある。
スライダのディスク面からの適切な浮上状態を保持するために、スライダはそれを保持するサスペンションによってディスクに押付けられる状態となっている。磁気ディスク装置に衝撃が印加され、これによるスライダ及びサスペンションに生じる慣性力がスライダへの押付け力と逆方向に加わると、スライダへの押付け力が小さくなる。この慣性力がスライダの押付け力より大きい場合には、スライダをディスク面から引き剥がし、ヘッドジャンプが生じる。さらに、衝撃印加時には、サスペンションを支持するアーム自体にもスライダをディスク面から引き剥がす方向の変形が生じることにより、ヘッドジャンプが生じやすくなっていた。
従来の磁気ディスク装置では、ヘッドジャンプの対策として、サスペンション自体の軽量化が進められてきた。ヘッドジャンプを回避するためには、サスペンションの軽量化が有効な手段であるが、実際には様々な制約が存在する。サスペンションの軽量化のためには、サスペンションを構成する板材を薄くすることや、サスペンションを短くするなどの手法が用いられている。しかし、前者ではサスペンションの剛性が低下するため振動特性が悪化し、ディスク上の所定の半径位置に位置決めする際の位置決め精度が悪化するという問題点が生ずる。後者の場合は、組立公差を吸収するために必要な柔軟性が確保できなくなるという問題点が生ずる。特に、後者のサスペンションを短くする場合には、サスペンションを支持するアームを長くする必要があり、長いアームを用いることにより上記のアーム変形による押付け荷重の低下が更に問題になると共に、アーム変形によりディスクとアームが接触してディスク面を損傷してしまうおそれがあるという新たな問題が生じる。
なお、サスペンションによるスライダへの押付け荷重を大きくすることもヘッドジャンプを回避するためには有効な手段ではあるが、スライダのディスク面からの微小な浮上状態を実現するためには、サスペンションによる押付け荷重はあまり大きくすることはできなかった。
本発明の目的は、衝撃印加時におけるヘッドジャンプを抑制して耐衝撃性能に優れた磁気ディスク装置を実現することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、情報を記録するディスクと、情報を前記ディスクに記録または前記ディスクから再生する磁気ヘッドを搭載したスライダと、先端側に前記スライダを搭載してこのスライダを前記ディスクの径方向に移動するように回転可能に設けたアクチュエータとを備え、前記アクチュエータは、先端側に前記スライダを搭載しこのスライダに所定の荷重を付与するサスペンションと、前記サスペンションを保持して回転可能に支持されたアームとを有し、前記アームは、ディスク面垂直方向に並置された2つのアーム部を有し、前記2つのアーム部の支持部側のディスク面垂直方向の間隔をスライダ側のディスク面垂直方向の間隔より大きくしたことにある。
係る本発明のより好ましい具体的な構成例は次の通りである。
(1)前記2つのアーム部を2枚の板状部材で構成し、前記2枚の板状部材をスライダ側で接合すると共に支持部側で離して支持したこと。
(2)前記(1)に加えて、前記2枚の板状部材を回転軸側でスペーサを介して固定し、前記2枚の板状部材を前記スペーサと共に軸に支持したこと。
(3)反ディスク面側のアーム部の長さをディスク面側のアーム部の長さより長くしたこと。
(4)前記(3)に加えて、前記ディスク面側のアーム部をディスク面に対して実質的に平行に設けると共に、前記反ディスク面側のアーム部をディスク面に対して傾斜して設けたこと。
(5)前記(4)に加えて、前記ディスク面側のアーム部をディスク面に対して概略平行に設けると共に、前記反ディスク面側のアーム部をディスク面に対して傾斜して設けたこと。
(6)前記(4)に加えて、前記アクチュエータのサスペンション及びアームを前記ディスクの両側に対称的に設けたこと。
(7)前記アクチュエータをサスペンション、アーム及びボイスコイルモータを含む構成とし、前記2つのアーム部を2枚の板状部材で構成し、前記2枚の板状部材をスライダ側で接合すると共に回転軸側でスペーサを介して固定し、前記アクチュエータのサスペンション及びアームを前記ディスクの両側に対称的に設け、前記両側のアーム部の間に前記ボイスコイルの基板部を固定し、前記2枚の板状部材、前記スペーサ及び前記ボイスコイルの基板部を同じ軸に回転可能に支持したこと。
(8)前記2つのアーム部を弾性梁で構成したこと。
(9)アームをスライダ側に向かって厚さが減少する一枚の板状部材で構成すると共に、この板状部材に開口を設けてディスク面垂直方向に並置される2つのアーム部を構成したこと。
本発明によれば、衝撃印加時におけるヘッドジャンプを抑制して耐衝撃性能に優れた磁気ディスク装置を実現することができる。
以下、本発明の複数の実施例について図を用いて説明する。各実施例の図における同一符号は同一物または相当物を示す。
本発明の第1実施例の磁気ディスク装置を図1から図13を用いて説明する。
本実施例による磁気ディスク装置50の全体構成に関して図1を参照しながら説明する。図1は磁気ディスク装置50のベースカバーを外した状態の斜視図である。
磁気ディスク装置50は、情報を記録するディスク7と、このディスク7に対して情報を記録または再生する磁気ヘッドを搭載したスライダ2と、先端側にスライダ2を搭載しこのスライダ2をディスク7の径方向に移動するように回転可能に設けたアクチュエータ1とを備えて構成されている。
ディスク7は、両面に磁気情報が記録されるものであり、スピンドルモータ21によって高速に回転される。スピンドルモータ21はベース22に支持されている。スライダ2は、磁気情報を記録再生する記録再生素子(図示せず)を搭載し、ディスク7が高速回転することによって生ずる浮力によりディスク7面上を僅かな隙間を有して浮上した状態で記録または再生するように構成されている。
アクチュエータ1は、サスペンション3、アーム4、及びボイスコイルモータ6を有して構成されている。サスペンション3は、その先端側にスライダ2を搭載すると共に、その根元側がアーム4に固定され、スライダ2に所定の荷重を付与するように構成されている。アーム4は、その先端側にサスペンション3を保持すると共に、ベース22に固定された軸23に回転可能に支持されている。アーム4及びサスペンション3は細長形状をしており、軸23からアーム4、サスペンション3の順に延びている。ボイスコイルモータ6は、サスペンション3及びアーム4を回転駆動する駆動源であり、ボイスコイル5を有している。ボイスコイル5は、基板部5aを介してアーム4と固定されており、アーム4と共に軸23に回転可能に支持されている。
このように、アクチュエータ1は、軸23まわりに回転自由に支持され、アーム4の反対側に設けられたボイスコイルモータ6による駆動力により、ディスク7上の任意の半径位置にスライダ2を位置決めし、情報をディスク7に記録またはディスク7から再生を行なうように構成されている。
アクチュエータ1の具体的構造を図2及び図3を参照しながら説明する。図2はアクチュエータ1を単独状態で示す斜視図、図3は図2の側面図である。
アーム4はディスク面垂直方向に並置されてサスペンション方向に延びる2つのアーム部8、9を有している。2つのアーム部8、9は、支持部側のディスク面垂直方向の間隔をスライダ側のディスク面垂直方向の間隔より大きく設定されている。本実施例では、2つのアーム部8、9は2枚の板状部材を積重ねることによって形成されているので、以下の説明では、アーム部8であるディスク側の板状部材を外アーム8と称し、アーム部9である他側の板状部材を内アーム9と称することもある。
外アーム8及び内アーム9は、ディスク面垂直方向に並置されると共に、軸23からサスペンション3の方向に細長く延びるように形成されている。外アーム8及び内アーム9はスライダ側で接合されると共に支持部側で離して支持されている。具体的には、スライダ側では外アーム8と内アーム9とが溶接または接着などで固定され、回転軸側では外アーム8と内アーム9とがスペーサ10を介して間隔を空けて固定されている。外アーム8及び内アーム9はスペーサ10と共に軸23に回転可能に支持されている。外アーム8及び内アーム9は平面的にはほぼ同じ形状であるが、外アーム8の長さが内アーム9の長さより長く設けられており、内アーム9がディスク面に対して実質的に平行に設けられると共に、外アーム8がディスク面に対して傾斜して設けられている。サスペンション3は内アーム9と概略平行に延びるように設けられている。
スライダ2、サスペンション3、外アーム8、内アーム9及びスペーサ10を1組とするアーム組立体がディスク7の両側に一対となるように対称的に設けられ、この一対のアーム組立体でアクチュエータ1が構成されている。ボイスコイル5の基板部5aは内アーム9に固定され、ボイスコイルモータ6の駆動により基板部5aが回転されることによってアーム組立体が回動される。また、基板部5aは2つのアーム組立体の間に挟持され、それぞれの内アーム9と固定されている。2つのアーム組立体における外アーム8、内アーム9、スペーサ10は、ボイスコイル5の基板部5aと共に同じ軸23に回転可能に支持されており、基板部5aの回動にともなって回動される。
次に、本発明の動作原理を図4から図7を参照しながら説明する。
図4は従来の磁気ディスク装置に衝撃が加わった場合のアーム4とサスペンション3の変形図を示す。片持ち梁構造であるアーム4は、図4に示すように、アーム4のスライダ側(先端側)の変形量がより大きくなる。従来型のアーム4は、単一アームによる片持ち梁構造であるため、アーム4の仮想的な延長線11がディスク7から離れる方向に変位する。このため、衝撃力が加わると、従来型のアーム4は、サスペンション3に搭載されたスライダ2をディスク7から引き剥がす方向に変形される。
それに対し、図5及び図6に示すように、アーム4が剛体部12と回転部13からなる4節リンク機構で構成され、B−B’の間隔よりも、A−A’の間隔の方が小さいと、サスペンション3がディスク7から引き剥がす方向に変形されるのではなく、押付ける方向に変形される。図5及び図6はアクチュエータ1の動作原理を説明する模式図で、図5は通常の状態、図6は衝撃力が加えられた状態を示す。
図6に示す衝撃力Fが作用した場合、剛体部12及び回転部13との幾何学的関係から、図6に示す点線から実線のように変形が生じ、仮想的な磁気ヘッドの位置であるC点の変位を衝撃力Fの印加方向と反対側とすることが可能である。
なお、剛体部12と回転部13ではなく、弾性梁14でアーム4が構成された場合には、図7に示すように弾性針4が変形され、磁気ヘッドの位置であるC点の変位を衝撃力Fの印加方向と反対側とすることが可能である。
本実施例では、図3に示すように、外アーム8と内アーム9とがスライダ側で密着して固定されているが、実際の力の作用点はそれぞれのアーム8、9の厚さ方向の中心と考えることができるため、外アーム8と内アーム9はスライダ2側ではそれぞれの板厚の1/2の和だけ間隔が空いていると考えることができ、図7の弾性梁構造と同等の変形形状となる。これは本実施例による磁気ディスク装置では、アーム4の変形により、スライダ2をディスク7から引き剥がす方向の力ではなく、逆にスライダ2をディスク7に押付ける方向の力を発生させることが可能であり、ヘッドジャンプが生じにくくなるため、耐衝撃性能を向上できることを意味する。
上記の本発明の原理を確認するために、有限要素法を用いた時刻暦応答解析を行った。図8に従来の片持ち梁構造のアーム4、サスペンション3、スライダ2の解析モデルと入力方法、図9に本実施例の解析モデルを示す。
従来型ではアーム4の厚さは0.25mmから0.3mm程度であり、図8の例では0.25mmでモデルを作成している。それに対し、本実施例では、外アーム8と内アーム9とを上下に配置しているため、基本的にアーム4の上下方向(ディスク面鉛直方向)の剛性が高くなり、上下それぞれのアーム8または9の厚さを小さくすることができる。これによって、図9の例では外アーム8と内アーム9はともに厚さ0.1mmとしている。入力は図10に示すように幅2ミリ秒で振幅980m/s2(100G)の正弦半波入力とし、衝撃時の加速度入力を模擬して図8に示すようにアーム4のアクチュエータ固定端とスライダ2のディスク対向面に入力する。出力はスライダ2のディスク対向面に発生する慣性力とする。
図11にその結果を示す。従来型の結果では1.24m秒に最大値の力が発生している。これは、980m/s2の加速度が入力した場合に、サスペンション3の押付け力が7.3mN減少することを意味する。これにより、例えばサスペンション3の押付け荷重が20mNであると、2684m/s2(274G)の加速度入力があった場合にはその押付け力が0となり、それ以上の加速度入力があった場合にはスライダ2がディスク面から飛び上がる、つまりヘッドジャンプが生じることを意味する。従来型の最大値7.3mNに対して本実施例では6.1mNであり、同じ加速度入力でも本実施例は従来型と比較して8割程度の力となっている。これはスライダ2のディスク対向面に作用する慣性力が8割程度であることを意味するため、図11の解析例ではヘッドジャンプの生じる加速度が従来型と比較して1.25倍となり耐衝撃性能が向上していることを示す。
図12に図11の解析例で用いた形状の曲げ1次モードを示す。図12より、アーム自体が図7の原理図と同様の変形形状であることがわかる。さらに図12よりアームの仮想的な延長線11はスライダ2をディスク7に押付ける方向となっており、アーム部分の変更により耐衝撃特性が向上することがわかる。
図13には図11の解析と同様の計算を行った際のアーム4の最大変位量を示す。従来型では入力加速度980m/s2時の最大変位が24μmであるのに対し、本実施例では5.2μmとなっている。つまり、本実施例では衝撃入力時にもアーム4の変位が小さくなるため、アーム4とディスク2が衝突しにくくなっていることを示している。
図11及び図13の結果から、耐衝撃特性においては本実施例が十分に有効であることがわかる。さらに図11及び図13の解析例では、従来型では0.25mmのアーム4が一枚、本実施例では0.1mmのアーム4が2枚であるため、本実施例の方がアーム4自体の質量やアクチュエータ回転軸周りの慣性モーメントを小さくすることができる。慣性モーメントが小さいことは、ボイスコイルモータ6の駆動力が同じでもアクチュエータ1が素早く動くことを意味するため、所定の記録トラックの移動時間が小さくなり、アクセスタイムが小さくなるという利点もある。
以上説明したように、本実施例によれば、情報を記録するディスク7と、情報をディスク7に記録またはディスク7から再生する磁気ヘッドを搭載したスライダ2と、先端側にスライダ2を搭載してこのスライダ2をディスク7の径方向に移動するように回転可能に設けたアクチュエータ1とを備え、アクチュエータ1は、先端側にスライダ2を搭載しこのスライダ2に所定の荷重を付与するサスペンション3と、サスペンション3を保持して回転可能に支持されたアーム4とを有し、アーム4は、ディスク面垂直方向に並置された2つのアーム部8、9を有し、2つのアーム部8、9の支持部側のディスク面垂直方向の間隔をスライダ側のディスク面垂直方向の間隔より大きくしたので、衝撃印加時におけるヘッドジャンプを抑制して耐衝撃性能に優れた磁気ディスク装置を実現することができる。
また、2つのアーム部8、9を2枚の板状部材で構成し、2枚の板状部材をスライダ側で接合すると共に支持部側で離して支持し、2枚の板状部材を回転軸側でスペーサを介して固定し、2枚の板状部材をスペーサと共に軸に支持したので、簡単な構造で本発明を採用することができる。
また、反ディスク面側のアーム部8の長さをディスク面側のアーム部9の長さより長くしたので、両アーム部8、9の長さが同じ場合に比較して、衝撃印加時にスライダ2をディスク面に押し付ける力より大きくすることができる。
また、ディスク面側のアーム部9をディスク面に対して実質的に平行に設けると共に、反ディスク面側のアーム部8をディスク面に対して傾斜して設け、サスペンション3をディスク面側のアーム部9と平行に延びるように設けたので、両アーム部8、9が傾斜している場合に比較して、設計が容易で、衝撃印加時にスライダ2をディスク面に押し付ける力より大きくすることができる。
次に、本発明の第2実施例について図14及び図15を用いて説明する。図14は本発明の第2実施例におけるアーム4の斜視図、図15は図14の側面図である。この第2実施例は、次に述べる通り第1実施例と相違するものであり、その他の点については第1実施例と基本的には同一である。
第1実施例ではそれぞれのアーム4が独立した部品とされた積層型アクチュエータに本発明が適用されているのに対して、この第2実施例ではすべてのアーム4を1つの部品とされた一体型アクチュエータに本発明が適用されたものである。この第2実施例では、1つのアーム4の側面に穴15をあけた構造とすることにより、アーム部8、9が設けられている。この第2実施例においても、アーム4は第1実施例と同様の構成となっているため、耐衝撃特性を向上することができる。これにより、部品点数を削減できるため、製造ばらつきが小さくなると同時に製造コストを低減することができる。
本発明の第1の実施例の磁気ディスク装置の斜視図である。 図1の磁気ディスク装置のアクチュエータの斜視図である。 図2のアクチュエータの側面図である。 従来技術の曲げ1次モードを示す模式図である。 本発明の原理を示す4節リンク機構の通常状態時を示す模式図である。 本発明の原理を示す4節リンク機構の衝撃印加時の模式図である。 本発明の原理を示す梁構造のアームのアクチュエータの衝撃印加時の模式図である。 従来技術の有限要素モデルを示した図である。 本発明の第1実施例の有限要素モデルを示した図である。 本発明の第1の実施例の有限要素解析の入力加速度を示した図である。 本発明の第1の実施例と従来技術のスライダのディスク対向面に作用する慣性力を有限要素法で算出した図である。 本発明の第1実施例の曲げ1次モードを示した図である。 本発明の第1の実施例と従来技術のアームの最大変位を有限要素法で算出した図である。 本発明の第2実施例のアクチュエータの斜視図である。 図14の側面図である。
符号の説明
1…アクチュエータ、2…スライダ、3…サスペンション、4…アーム、4a、4b…アーム部、5…ボイスコイル、5a…基板部、6…ボイスコイルモータ、7…ディスク、8…外アーム(アーム部または板状部材)、9…内アーム(アーム部または板状部材)、10…スペーサ、11…アーム延長線、12…剛体部、13…回転部、14…弾性梁、15…穴、21…スピンドルモータ、22…ベース、23…軸、50…磁気ディスク装置。

Claims (10)

  1. 情報を記録するディスクと、
    情報を前記ディスクに記録または前記ディスクから再生する磁気ヘッドを搭載したスライダと、
    先端側に前記スライダを搭載してこのスライダを前記ディスクの径方向に移動するように回転可能に設けたアクチュエータとを備え、
    前記アクチュエータは、先端側に前記スライダを搭載しこのスライダに所定の荷重を付与するサスペンションと、前記サスペンションを保持して回転可能に支持されたアームとを有し、
    前記アームは、ディスク面垂直方向に並置された2つのアーム部を有し、前記2つのアーム部の支持部側のディスク面垂直方向の間隔をスライダ側のディスク面垂直方向の間隔より大きくした
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 請求項1に記載された磁気ディスク装置において、前記2つのアーム部を2枚の板状部材で構成し、前記2枚の板状部材をスライダ側で接合すると共に支持部側で離して支持したことを特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 請求項2に記載された磁気ディスク装置において、前記2枚の板状部材を回転軸側でスペーサを介して固定し、前記2枚の板状部材を前記スペーサと共に軸に支持したことを特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 請求項1または2に記載された磁気ディスク装置において、反ディスク面側のアーム部の長さをディスク面側のアーム部の長さより長くしたことを特徴とする磁気ディスク装置。
  5. 請求項4に記載された磁気ディスク装置において、前記ディスク面側のアーム部をディスク面に対して実質的に平行に設けると共に、前記反ディスク面側のアーム部をディスク面に対して傾斜して設けたことを特徴とする磁気ディスク装置。
  6. 請求項5に記載された磁気ディスク装置において、前記サスペンションを前記ディスク面側のアーム部と概略平行に延びるように設けたことを特徴とする磁気ディスク装置。
  7. 請求項5に記載された磁気ディスク装置において、前記アクチュエータのサスペンション及びアームを前記ディスクの両側に対称的に設けたことを特徴とする磁気ディスク装置。
  8. 請求項1に記載された磁気ディスク装置において、前記アクチュエータをサスペンション、アーム及びボイスコイルモータを含む構成とし、前記2つのアーム部を2枚の板状部材で構成し、前記2枚の板状部材をスライダ側で接合すると共に回転軸側でスペーサを介して固定し、前記アクチュエータのサスペンション及びアームを前記ディスクの両側に対称的に設け、前記両側のアーム部の間に前記ボイスコイルの基板部を固定し、前記2枚の板状部材、前記スペーサ及び前記ボイスコイルの基板部を同じ軸に回転可能に支持したことを特徴とする磁気ディスク装置。
  9. 請求項1に記載された磁気ディスク装置において、前記2つのアーム部を弾性梁で構成したことを特徴とする磁気ディスク装置。
  10. 請求項1に記載された磁気ディスク装置において、アームをスライダ側に向かって厚さが減少する一枚の板状部材で構成すると共に、この板状部材に開口を設けてディスク面垂直方向に並置される2つのアーム部を構成したことを特徴とする磁気ディスク装置。
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