JP2006048221A - 干渉チェック装置、干渉チェック方法、干渉チェックプログラム及び干渉チェックプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

干渉チェック装置、干渉チェック方法、干渉チェックプログラム及び干渉チェックプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】3次元CADデータを用いて干渉チェックを行うと、本来無視できる部位までが干渉不具合部分として検出されることがあり、設計上干渉しても良い部位か、良くない部位かを最終的に人間がチェックし、干渉の良否を判断しなければならなかった。
【解決手段】 部品の形状情報と、前記部品の取付位置情報とに基づいて、部品と他の配置された部品との干渉をチェックする干渉チェック装置である。干渉チェックする前に、干渉チェックを行う箇所を干渉チェック領域として設定する。または干渉してもよい部位をのぞいた領域を干渉チェック領域情報として設定する。干渉チェック処理は、干渉チェック領域に対して、干渉の有無を判定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、コンピュータ(計算機)を利用して、各種製品や装置の設計および擬似モデル作成を行う3次元CADシステムにより、設計された部品同士の干渉をチェックする干渉チェック装置、干渉チェック方法、干渉チェックプログラム及び干渉チェックプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
テレビ、ビデオ、DVD、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、携帯電話、FAX 、パソコン、複写機、自動車、時計のような各種製品や装置の設計に計算機支援設計装置(CAD装置)が通常用いられ、それら製品や装置の形状およびレイアウト、また製品や装置を構成する部品の形状、取付位置が3次元の図形データおよび座標として定義され設計される。この3次元の図形データおよび座標を用いてデータの和、差、積などの演算を利用すると、部品同士の干渉による不具合などを事前に発見することが可能である。したがって、設計図面から試作機を作成し、或いは試作機の組立て前に、部品同士の干渉による不具合を排除した設計や試作機の作成が可能で、製品設計自体の品質向上を行うことが可能となる。
干渉チェック装置の例として、特許文献1がある。この特許文献1は、設計に基づいた配置状態での対象物の形状データを作成するCAD手段と、記憶された形状データのうち設計の前後で変わった部分の前記形状データに基づいて干渉チェックの対象となる第1対象物を選定する手段と、選定された第1対象物の周囲にチェック対象領域を設定する領域設定手段と、チェック対象領域内に含まれる干渉チェックの対象となる第2対象物を選定する手段と、これらの干渉チェックを行う手段とを備えている。
特開平6-60151号公報
以上のように、特許文献1では装置をCAD設計後、製品や装置を構成する各部品間の干渉チェックを行うことができる。
3次元CADを使用して、製品や装置を設計する場合、CADデータ量を少なくし、簡易に設計する事を可能にするため、或いは高速処理を可能にするため、部品の3次元CADデータは部品形状を包含する簡易形状を使用して設計することがある。つまり、部品の種類によっては3次元CADデータを入力する場合に、実際の形状そのものではなく、簡単化した形状を入力することがある。たとえば、図11(a)に示すように、ネジ120の場合、ネジ山121まで3次元形状としてCADデータを作成せずに、図11(b)に示すように、ネジ山は省略され、円盤状のネジ頭126の下にネジ山を含む円柱125としてネジ足を定義する。またネジ穴の場合にはネジ山形状を入力することはほとんどない。すなわち、ネジ穴も単なる円柱穴として定義される。また、同様にギアの場合も、図12(a)に示すように、ギア130の歯131を1つ1つを3次元形状として入力するのではなく、図12(b)に示すように歯を含んだ半径の円盤135として定義される。
通常、多くの部品は、複雑形状を有しているが、複雑形状の部品を単純化して、部品を包含する立方体、直方体、球、円柱体として定義される。更にゴム、ばね、スプリング、クッションのように弾性体は、荷重のかかっていない状態で3次元CADデータが作成されるが、実装状態では荷重がかかった状態から荷重のかからない状態へ、または荷重がかからない状態から荷重がかかる状態へのように形状が変化するので、3次元CADデータでは表現しにくい場合がある。
このように前記ネジ、ギアや複雑形状の部品が簡易形状により定義され、簡易形状を使用した3次元データに対して、干渉チェック処理を行った場合、ネジの螺合部分、歯車の噛合い部分や複雑形状部品の凹部のように、本来干渉してもよい領域、即ち、干渉を無視できる部位までが干渉不具合部分として検出されてしまう。また弾性体のように実装状態で変形する部品はCADデータを作成にくく、かつ干渉をしてもよい場合も干渉不具合として検出される。このように本来設計上、干渉しても良い部位と良くない部位の両方がチェックされてしまうため、最終的には人間がチェックされた干渉の良否を判断しなければならなかった。
本発明はこのような不具合をなくし、部品同士が干渉してはいけない領域を設定し、干渉をしてはいけない領域のみに対して干渉チェックを行う装置および方法を提供することを課題とする。また本発明は部品の3次元CADデータとして簡易形状情報を使用して干渉チェックを行うことを可能にすることを課題とする。また本発明は部品同士が干渉している場合には、部品の取付位置を変更し、または部品形状を変更することにより干渉がなくなるようにすることを課題とする。
本発明の干渉チェック装置は、部品の形状情報と、取付位置情報を入力する入力手段と、前記部品の形状情報に部品同士が干渉してはいけない干渉チェック領域を設定する干渉チェック領域設定手段と、前記干渉チェック領域における部品同士の干渉の有無を、前記部品の形状情報と取付位置情報により判定する干渉チェック処理手段を備える。
また本発明の干渉チェック装置は、前記部品の形状情報が、簡易形状情報を含む。
また本発明の干渉チェック装置は、前記干渉チェック処理手段が、干渉があることを判定した場合、干渉している部品の取付位置または部品の形状を変更する変更手段を更に備える。
また本発明の干渉チェック装置は、前記干渉チェック処理手段が、干渉があることを判定した場合、干渉があることを無視する手段を更に備える。
また本発明の干渉チェック装置は、前記部品が、ギアまたはネジであり、前記干渉してもよい領域が歯車の噛合い部分またはネジ山部分である。
更に本発明の干渉チェック方法は、部品の形状情報と、取付位置情報を入力する入力ステップと、前記部品の形状情報に部品同士が干渉してはいけない干渉チェック領域を設定する干渉チェック領域設定ステップと、前記干渉チェック領域における部品同士の干渉の有無を、前記部品の形状情報と、取付位置情報により判定する干渉チェック処理ステップを備える。
また本発明の干渉チェック方法は、前記干渉チェック処理ステップが、最初に対象部品に隣接する部品との干渉をチェックして、次に前記隣接部品の外側の周囲の干渉をチェックする処理を、対象部品全部について行う。
また本発明のプログラムは、部品の形状情報と、取付位置情報を入力する入力ステップと、前記部品に形状情報に部品同士が干渉してはいけない干渉チェック領域を設定する干渉チェック領域設定ステップと、前記干渉チェック領域における部品同士の干渉の有無を、前記部品の形状情報と、取付位置情報により判定する干渉チェック処理ステップをコンピュータに実行させる。
更に本発明のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、前記プログラムを記録したものである。
本発明によれば、上記ネジの例では螺合部分以外の箇所、歯車の例では噛合い部分以外の箇所、複雑形状部品を単純化した簡易形状では複雑形状部品の凹部以外の箇所、実装状態で変形する部品では実装状態で変形する部分以外の箇所を、部品同士が干渉してはいけない領域として設定し,この干渉をしてはいけない領域のみに対して干渉チェックを実施するので、人間による最終的な判断を必要としない干渉チェックを行うことができる。また本発明は部品の形状情報として簡易形状情報を使用している場合でも確実に干渉チェックを行うことができる。また本発明は部品同士が干渉している場合には、部品の取付位置を変更し、または部品の形状を変更するので、容易に部品同士の干渉をなくすことができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態による干渉チェック装置を含む情報処理装置のハードウエア構成を示し、CPU1(中央処理装置)、記憶装置2、RAM3、データ入力装置4、出力装置5、入力インターフェース6、および出力インターフェース7、ネットワーク接続装置8を備える。
CPU1は記憶装置2、RAM3に記憶されたデータ及びプログラムを利用し、またデータ入力装置4から入力されるデータ、または指示、命令によって、3次元CADを実行し、各種製品や装置を設計する。また本発明の干渉チェック装置を実現し、干渉チェック方法を実行する。記憶装置2はたとえばハードディスク装置、メモリカード、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、ROM、RAM、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置等であり、3次元CAD、および本発明を実行するのに必要なデータとプログラム、その他にOS、アプリケーションソフトを格納する。また必要に応じてネットワーク接続装置8を介して、外部データベース9に接続され、3次元CAD及び本発明に必要なプログラムとデータをダウンロードする。データ入力装置4は、たとえば、キーボード、ポインティングデバイス、マウス、タッチパネル等であり、入力インターフェース6を介してユーザが製品データ、部品形状情報、部品の取付位置情報、干渉チェック領域情報、干渉領域情報や指示、命令をCPU1に入力する。出力装置5は出力インターフェース7を介して送られてきた、RAM3内の3次元CAD情報、部品形状情報、部品取付位置情報や干渉チェック領域情報及び干渉チェックの結果をCRT、液晶表示装置のようなディスプレイに表示し、或いはプリンターで印刷する。
図2は、図1に示すハードウエアが動作した場合に得られる概念的なシステム構成を示し、本発明の干渉チェック装置を含む。3次元CAD形状設計システムは、データ入力部20、表示部21、部品形状設計部22、製品アセンブリ部23、部品ライブラリ24、製品設計データ記憶部25よりなる。本発明の干渉チェック装置は、干渉チェック領域設定部26、干渉チェック処理部27、設計変更部28よりなる。干渉チェック領域設定部26により、部品の形状情報を表すCADデータに付された干渉チェック領域データは、部品ライブラリ24に格納される。また部品の取付位置情報を表すアセンブリのCADデータに付された干渉チェック領域データは、製品設計データ記憶部25に格納される。
図2において、データ入力部20を使用して、部品形状設計部22及び製品アセンブリ部23により、テレビ、ビデオ、DVD、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、携帯電話、FAX、パソコン、複写機、自動車、時計のような各種製品や装置が設計され、3次元CADデータが部品ライブラリ24、製品設計データ記憶部25に蓄積される。
製品や装置を構成する部品は、部品形状設計部22により、部品の形状情報が入力される。部品の形状情報は、部品の頂点座標、面情報などからなる。ここで歯車、ねじ、その他の複雑形状部品は、簡易形状データが入力される。簡易形状データとして、簡易モデル、簡略モデルと称されるデータであってもよい。またゴム、ばね、スプリング、クッションのような実装状態、動作状態で変形する部品は、実装状態で最も大きい占有面積となる状況の形状をCADデータとする。また動作部品については、部品の最大動作範囲をCADデータとして入力される。すべての部品が簡易形状データで入力されるのではなく、3次元CADデータが入手できる場合、3次元CADデータを容易に作成できる場合、3次元CADデータを使用してもコンピュータの処理速度を遅くしない場合、3次元CADのデータ量が大きくない場合は、3次元CADデータがそのまま使用される。部品形状設計部22より入力された部品形状情報は、部品ライブラリ24に部品名とともに格納される。
製品アセンブリ部23は、部品の相対位置を示す取付位置情報、部品をグループ化してアセンブリを構成する親子関係情報、部品を組み立てる組立て情報、部品を配置し取付ける際の部品ごとのローカル座標、配置座標を含む製品設計データを設計し、入力する。製品アセンブリ部23より入力された製品設計データは、3次元CADデータとして製品設計データ記憶部25に製品名とともに蓄積される。
本発明の干渉チェック方法は、図3にフロー図を示すように、部品形状情報入力ステップ31、干渉チェック領域設定ステップ32、干渉チェック処理ステップ33からなる。
部品形状情報入力ステップ31は、図2に示した部品形状設計部22により部品の形状情報を入力し、部品ライブラリ24に格納するステップである。また製品アセンブリ部23により部品の取付位置情報、親子関係情報、組立て情報、部品ごとのローカル座標、配置座標を入力し、製品設計データ記憶部25に格納するステップである。
干渉チェック領域設定ステップ32は、部品形状情報入力ステップ31により入力された部品の形状情報及び取付位置情報に対して、干渉チェック領域設定部26より、部品同士が干渉してもよい干渉領域を除き干渉チェック領域を設定するか、または直接的に干渉してはいけない干渉チェック領域を設定するステップである。部品の形状情報に付された干渉チェック領域データは部品ライブラリ24に格納される。部品の取付位置情報に付された干渉チェック領域データは製品設計データ記憶部25に格納される。
干渉チェック処理ステップ33は、干渉チェック領域設定ステップ32で設定された干渉チェック領域に対して、他の部品が干渉していないか干渉チェック処理部27がチェックを行うステップである。即ち、一つの部品が配置された位置における、3次元領域が他の部品と共有する箇所がないかをチェックする。
図4は、図3に示した部品形状情報入力ステップ31、干渉チェック領域設定ステップ32、干渉チェック処理ステップ33を更に詳細に説明するフローチャートである。このフローチャートでは干渉する部品に対して、設計変更して干渉がなくなるようにするフローを含む。
まずスタートすると、図3の部品形状情報入力ステップ31で説明したように、干渉チェックの対象となる部品について、図2に示した部品形状設計部22により部品の形状情報を作成する。また製品アセンブリ部23により製品設計データを作成する。複雑形状部品、3次元CADデータがない部品については、簡略モデルによる簡易形状情報が入力される(ステップS1)。部品ライブラリ24及び製品設計データ記憶部25にあらかじめ存在する部品の形状情報および製品設計データは、部品ライブラリ24及び製品設計データ記憶部25から読み込む(ステップS2)。ステップ1とステップ2はどちらを先に行ってもよい。ステップS1及びステップS2は干渉チェック対象部品全部と、干渉チェック対象部品の周囲に存在する部品について行われ、全部のデータが終了するまで続けられる(ステップS3)。
次に、ステップS4は、図3の干渉チェック領域設定ステップ32で説明したように、部品の形状情報や取付位置情報に対して、干渉チェック領域を設定するステップである。
またアセンブリを構成する親子関係情報、組立て情報、部品ごとのローカル座標、配置座標に対して、部品同士が干渉してもよい干渉領域を除き干渉チェック領域を設定するか、または直接的に干渉してはいけない干渉チェック領域を設定するステップである。このようにして設定された干渉チェック領域データは部品ライブラリ24と製品設計データ記憶部25に格納される。
更に詳細に説明すると、簡易形状データが入力された部品、または3次元CADデータが入力された部品について、部品の形状情報や部品の取付位置情報に対して、互いの部品が干渉しても良い干渉領域を3次元CADデータに設定し、この干渉領域以外の領域を干渉チェック領域として設定する。または全ての部品形状について、相互の部品が干渉してはいけない領域を干渉チェック領域情報として設定する。また部品が組み合わされたアセンブリ構造についても干渉をしてもよい領域を除いた領域を干渉チェック領域として設定する。またはアセンブリ構造について他の部品が干渉してはいけない領域を干渉チェック領域として設定する。
干渉領域を設定するか、干渉チェック領域を設定するかは、部品の形状、部品の3次元CADデータ内容より決める。干渉してもよい干渉領域とは、例えばネジの螺合部分、歯車の噛合い部分である。複雑部品を単純化した簡易モデルでは、複雑部品の凹部部分である。またゴム、ばね、スプリング、クッションのように変形する部品では変形部分である。更に互いの部品が接触するように配置された部品の場合は、互いの部品が接触する箇所である。実装状態において、荷重がかけられた状態で互いの部品が接触している場合は、互いの部品が接触して変形している箇所である。また干渉してはいけない領域とは、楕円形歯車や変形部品が動作する場合に、楕円形歯車や変形部品の動作範囲が干渉してはいけない領域である。
次に、上記のようにして設定された干渉チェック領域について、干渉チェック動作を行う(ステップS5)。干渉チェック動作は、最初に、干渉チェックを行う対象部品と隣接する部品の干渉がチェックされる。次に上記隣接部品の3次元周囲の外側に存在する部品の干渉がチェックされる。この干渉チェック動作が全対象部品について繰り返し行われる。動作部品については、部品が動作する範囲内に他の部品が干渉していないかをチェックする。変形部品については、部品が変形した時も変形した領域内に他の部品が干渉していないかをチェックする。干渉チェック動作により、干渉の有無に分けられる(ステップS6)。干渉が一つもない場合は、干渉なしを表示して(ステップS7)、終了する。
干渉がある場合は、干渉をしている部品に対して、変更するか、無視するかを決める(ステップS8)。変更する場合は、部品の取付位置を変え、或いは、部品を交換して部品形状を変えるよう設計変更し(ステップS9)、再度干渉チェック領域を設定するためにステップS4に戻る。その後、干渉がなくなるまで、このサイクルを繰り返す。干渉がなくなると、干渉なしを表示し(ステップS7)、そして終了する。
ゴム、スプリング、ばね、クッションのように変形する部分を有する部品は、変形部分を干渉チェック領域として3次元的に表現しにくく、かつ干渉してもよい領域では、干渉ありの結果を無視する処理を行う(ステップS10)。この無視の入力は、例えばデータ入力部20により行う。無視する入力が行われた部品については、「干渉無視」を表示するステップS7を経て、終了する。
図5は上記干渉チェック領域設定ステップS4の詳細を、ネジを例にして説明するためのフローチャートである。まず、図3のステップS2に説明したように部品ライブラリ24からネジ部品データを読み込む(ステップS61)。ここで読み込む部品データは、例えば、図6(a)に示すネジの簡易形状情報70である。すなわち、ネジの簡易形状は平板状のネジ頭部分71と、ネジ部分を含む円柱72からなる。次に円柱72に含まれているネジ山72aについて部品ライブラリ24または外部データベース9に存在するネジ情報から、ネジタイプT、ネジ足長さL、ネジ山高さHの情報を獲得してネジタイプT、ネジ足長さL、ネジ山高さHを設定する(ステップS62)。次に干渉しても良い領域の情報としてネジ山72aのソリッド形状73を作成する(ステップS63)。次に、干渉チェック領域を設定する為の準備として、干渉しても良い領域であるソリッド形状73をネジの簡易形状情報70からブーリアン演算の引き算を実施する(ステップS64)。このようにして得られた干渉チェック領域を干渉チェック領域データとして部品ライブラリ24に登録する(ステップS65)。
図7は干渉チェック領域を作成する別の例を示し、ネジ頭とネジ足を表すネジの簡易形状情報81を取得して(ステップS61)、この簡易形状情報から干渉しても良い領域82を示すソリッド形状を設定して(ステップS63)、次に簡易形状情報81から領域82をブーリアン演算の引き算を実施する(ステップS64)ことにより、干渉チェック領域83を作成する(ステップS65)ものである。
図8は、締結部品であるネジに本発明を適用した実施例を説明する図であり、設計者が3次元設計支援装置を用いて入力した部品形状90を、上面図、正面図で示す図である。
図8(a)は、ドライバーなどの工具で締め付ける部分であるネジの頭の部位を示す円盤部分91と、ネジ穴に挿入されるネジ山を含む円柱部分92とでモデリングして、上面図と正面図に示している。図8(b)は、ネジ山部分93を干渉してもよい干渉領域として有するネジ90を上面図と正面図に示している。またこの図8(c)にはネジ山も3次元CADで描いているネジ90と、ネジ穴を有する母材95と、ナット96のアセンブリ図及びネジ90の詳細図を示している。
この例では、ネジのスクリュー部分をネジ山とし、ネジ山の高さをh、長さをlとすると、ネジ90をネジ穴に挿入した時のアセンブリモデルでは、ネジ90とネジ穴を有する母材95はネジ山部分でネジ山の高さh、長さlで干渉する。ここで、干渉する部位は設計者が意図して干渉させている部分であり、干渉チェック時に問題となる干渉部分として抽出されるべきではない。そこで、ネジ90のうち、干渉しても良いネジ山部分93を干渉してもよい領域として、この干渉してもよい領域を除いたネジ頭の円盤部分91とネジ足形状94を干渉チェック領域とする。このように干渉チェック領域が設定された後、この干渉チェック領域について、他の部品との干渉の有無が判定される。
図9は、機能部品であるギアに本発明を適用した実施例を説明する図であり、図9(a)は、設計者が3次元設計支援装置を用いて簡易形状データとして入力した部品形状100と、実際には歯を有するギアである部品形状101を示す図である。図9(b)は、歯を省略した2つの部品形状100−1と100−2を示し、この2つの部品形状100−1、100−2が実装された場合、図9(b)に示すように、歯の省略された部品形状100−1と100−2は歯の部分が干渉する。図9(c)は歯の噛合い領域102が干渉部分として検出されることを示している。ここで、干渉する部分は設計者が意図して干渉させている部分であり、干渉チェックの動作結果で、問題となる干渉部分として抽出されるべきではない。そこで、部品形状100−1、100−2のうち、干渉しても良い部位として干渉領域を設定し、この干渉領域を除いたギアの円盤部分103−1、103−2のみを干渉チェック領域とする。この円盤部分103−1、103−2が干渉チェック領域情報として、設定される。図9(d)にギアの詳細図を示し、ギアの歯元円103、歯先円100、ピッチ円104を示す。この実施例の場合、干渉チェック領域は歯元円103とする。このように干渉チェック領域が設定された後、干渉チェック領域について、他の部品との干渉の有無が判定される。図中、円盤105は、円盤部分103−1の立体図を示す。
図10は、動作部品である楕円型カム110に本発明を適用した実施例を説明する図であり、楕円型カム110が軸112を中心にして円運動する場合の領域111を簡易形状情報で表した図である。図10では、簡易形状情報で表した領域111が干渉してはいけない領域、即ち干渉チェック領域となる。このように設定された干渉チェック領域について、他の部品との干渉の有無が判定される。
本発明は、テレビ、ビデオ、DVD、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、携帯電話、FAX 、パソコン、複写機、自動車、時計のような各種製品や装置を、3次元CAD設計した後、製品や装置を構成する部品やアセンブリが互いに干渉する箇所がないことをチェックするのに有効な干渉チェック装置、干渉チェック方法であり、計算機支援設計装置(CAD装置)に有効に使用することができる。
本発明の干渉チェック装置を含む情報処理装置のハードウエア構成図である。 本発明の干渉チェック装置を含む3次元CAD形状設計システム構成図である。 本発明の干渉チェック装置のフロー図である。 本発明の干渉チェック装置の動作を説明する詳細なフローチャートである。 ネジを例にして、干渉チェック領域の設定を説明するフローチャートである。 ネジを例にして、干渉チェック領域の設定を説明する図である。 ネジを例にして、干渉チェック領域の設定を説明する図である。 ネジの実施例を説明するための図である。 歯車の実施例を説明するための図である。 楕円型カムの実施例を説明するための図である。 ネジの簡易形状データを説明するための図である。 歯車の簡易形状データを説明するための図である。
符号の説明
20 データ入力部
21 表示部
22 部品形状設計部
23 製品アセンブリ部
24 部品ライブラリ
25 製品設計データ記憶部
26 干渉チェック領域設定部
27 干渉チェック処理部
28 設計変更部
31 部品形状情報入力ステップ
32 干渉チェック領域設定ステップ
33 干渉チェック処理ステップ

Claims (9)

  1. 部品の形状情報と、取付位置情報を入力する入力手段と、
    前記部品の形状情報に部品同士が干渉してはいけない干渉チェック領域を設定する干渉チェック領域設定手段と、
    前記干渉チェック領域における部品同士の干渉の有無を、前記部品の形状情報と取付位置情報により判定する干渉チェック処理手段
    を備えることを特徴とする干渉チェック装置。
  2. 前記部品の形状情報は、簡易形状情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の干渉チェック装置。
  3. 前記干渉チェック処理手段は、干渉があることを判定した場合、干渉している部品の取付位置または部品の形状を変更する変更手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の干渉チェック装置。
  4. 前記干渉チェック処理手段は、干渉があることを判定した場合、干渉があることを無視する手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の干渉チェック装置。
  5. 前記部品が、ギアまたはネジであり、前記干渉してもよい領域が歯車の噛合い部分またはネジ山部分であることを特徴とする請求項1記載の干渉チェック装置。
  6. 部品の形状情報と、取付位置情報を入力する入力ステップと、
    前記部品の形状情報に部品同士が干渉してはいけない干渉チェック領域を設定する干渉チェック領域設定ステップと、
    前記干渉チェック領域における部品同士の干渉の有無を、前記部品の形状情報と、取付位置情報により判定する干渉チェック処理ステップ
    を備えることを特徴とする干渉チェック方法。
  7. 前記干渉チェック処理ステップは、最初に対象部品に隣接する部品との干渉をチェックして、次に前記隣接部品の外側の周囲の干渉をチェックする処理を、対象部品全部について行うことを特徴とする請求項6に記載の干渉チェック方法。
  8. 部品の形状情報と、取付位置情報を入力する入力ステップと、
    前記部品の形状情報に部品同士が干渉してはいけない干渉チェック領域を設定する干渉チェック領域設定ステップと、
    前記干渉チェック領域における部品同士の干渉の有無を、前記部品の形状情報と、取付位置情報により判定する干渉チェック処理ステップ
    をコンピュータに実行させるための干渉チェックプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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