JP2006047339A - 液晶パネル用バックライト装置および液晶表示素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】 サイドライト型バックライト装置において、液晶パネルの表示部端縁にバックライト光源による輝点(目玉)が現れないようにする。
【解決手段】 液晶パネルの裏面側に配置されるホルダケース30内に、所定の辺が光入射面11とされた導光板10と、その光入射面11側に配置されるチップ型LED20とが収納され、チップ型LED20から出射される光を導光板10を介して液晶パネルに照射する液晶パネル用バックライト装置において、チップ型LED20がその発光面21a側を光入射面11に対して逆向きとなるように配置するとともに、ホルダケース30の光入射面11と対向する特定の側面に光反射手段320を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 液晶パネルの裏面側に配置されるホルダケース30内に、所定の辺が光入射面11とされた導光板10と、その光入射面11側に配置されるチップ型LED20とが収納され、チップ型LED20から出射される光を導光板10を介して液晶パネルに照射する液晶パネル用バックライト装置において、チップ型LED20がその発光面21a側を光入射面11に対して逆向きとなるように配置するとともに、ホルダケース30の光入射面11と対向する特定の側面に光反射手段320を設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、液晶パネル用バックライト装置および液晶表示素子に関し、さらに詳しく言えば、サイドライト型バックライト装置に特有とされている液晶パネルの表示部端縁に現れるバックライト光源による輝点をなくす技術に関するものである。
透過型もしくは半透過型の液晶表示素子は、その背面側(反観察面側)にバックライト装置を備えている。バックライト装置にはサイドライト型と直下型とがあるが、サイドライト型は直下型に比べて薄型化が可能であるため、特に携帯電話機用などの液晶表示素子に好ましく採用されている。サイドライト型バックライト装置の一例を図4に示す模式的な断面図および図5の平面図により説明する。
これによると、サイドライト型バックライト装置は、液晶パネルPの裏面側(反観察面側)に配置される導光板10と、導光板10の側方に配置される光源としてのチップ型LED(発光ダイオード)20とを備え、導光板10およびチップ型LED20は、底板31の4辺に側枠32を有するホルダケース30内に収納されている。
導光板10は例えばアクリル樹脂板からなり、その所定の側面を光入射面11としてチップ型LED20からの光Lが導光板10内に照射される。通常、導光板10の液晶パネルPと対向する光出射面12側には光拡散板13が設けられ、この光拡散板13で覆われた領域が液晶表示素子Pの表示部に対する実質的な光出射面となる。なお、導光板10の底面側には光反射板14が設けられる。
ところで、1個のチップ型LED20では液晶パネルPに対する照射光量が足りない場合には、図5に示すように、複数個(この例では4個)のチップ型LED20が用いられる。その際、照明の均整度を考慮して、チップ型LED20はできるだけ均等間隔となるように配置され、また、光の損失を少なくするため、チップ型LED20は導光板10の光入射面11に対してできるだけ近付けるように配置される。
しかしながら、チップ型LED20の一般的な光照射領域角度は75゜〜60゜であるため、チップ型LED20を導光板10の光入射面11に近付けて配置すると、その光入射面11側には、光照射領域Aから外れる暗領域Bができてしまい、これが光ムラ発生の原因となる。
また、光照射領域Aにあっても、各チップ型LED20の光照射領域A同士が重なり合う複合光照射領域A1と、1つのチップ型LED20による単一光照射領域A2とにおいても明暗が生じる。この明暗は、特に導光板10の光入射面11側の両端で顕著に発生する。また、チップ型LED20を導光板10の光入射面11に対して近接して配置するに伴って、液晶パネルPの表示部端縁にチップ型LED20の輝点が目玉状に現れるという問題が生ずる。
これを解決するには、チップ型LED20を導光板10の光入射面11から離して配置する方法と、チップ型LED20の数を増やす方法とが考えられるが、前者の方法によると、別の問題として光漏れによる損失が懸念されることと、小型化の要請による周辺の構造、部品配置などのスペース的な制約を受けるため実現は難しい。また、後者の方法によると、チップ型LEDのコスト負担が増えるばかりでなく、点灯時の消費電力も増えることになるため、これも現実的な解決策とは言えない。
そこで本出願人は、図6に示すように、導光板10の光入射面11の両端部に傾斜面41a,41bを形成し、例えば4つあるチップ型LED20a〜20dのうち、両端に位置するチップ型LED20a,20dを上記傾斜面41a,41bに沿って配置することにより、それらの各光軸L1,L2を導光板10の中心CL側に向けることを特許文献1として提案している。
この構成によれば、端部側のチップ型LED20a,20dからの光が従来では暗くなりがちであった導光板10の両端側にも向けられることになるため、導光板全体が明るくなるとともに、端部側のチップ型LED20a,20dの光照射領域と内側のチップ型LED20b,20cの光照射領域とが、従来のものより導光板10の光入射面側11寄りの位置で重なり合うため、その光入射面11側の明暗による照明ムラを解消することができる。
しかしながら、上記特許文献1に記載のものを含めて従来のサイドライト型バックライト装置では、チップ型LEDの発光面側を導光板の光入射面に向けて配置するようにしているため、依然として液晶パネルの表示部端縁にバックライト光源による輝点が目玉状に現れるという問題がある。近年、高輝度チップ型LEDが開発されているが、高輝度のものほど目玉現象が顕著に現れる。
したがって、本発明の課題は、導光板の光入射面側にバックライト光源としてのチップ型LEDを配置してなるサイドライト型バックライト装置において、液晶パネルの表示部端縁にバックライト光源による輝点が現れないようにすることにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、液晶パネルの裏面側に配置される上面が開放されたホルダケースを含み、上記ホルダケース内に、所定の辺が光入射面とされた導光板と上記光入射面側に配置されるチップ型LEDとが収納され、上記チップ型LEDから出射される光を上記導光板を介して上記液晶パネルに照射する液晶パネル用バックライト装置において、上記チップ型LEDがその発光面側を上記光入射面に対して逆向きとなるように配置されているとともに、上記ホルダケースの上記光入射面と対向する特定の側面に光反射手段が設けられていることを特徴としている。
本発明の好ましい態様によれば、請求項2に記載のように、上記光反射手段が凹凸が付与された光反射材からなり、また、請求項3に記載のように、上記光入射面には上記光反射手段からの反射光を上記導光板内に拡散させるレンズ面が形成される。
また、請求項4に記載のように、本発明には上記請求項1に記載の液晶パネル用バックライト装置を有する液晶表示素子も含まれる。すなわち、請求項4に記載の発明は、液晶パネルと、上記液晶パネルの裏面側に配置されるバックライト装置とを含み、上記バックライト装置は上記液晶パネルの裏面側に配置される上面が開放されたホルダケースを備え、上記ホルダケース内に、所定の辺が光入射面とされた導光板と上記光入射面側に配置されるチップ型LEDとが収納され、上記チップ型LEDから出射される光が上記導光板を介して上記液晶パネルに照射される液晶表示素子において、上記チップ型LEDがその発光面側を上記光入射面に対して逆向きとなるように配置されているとともに、上記ホルダケースの上記光入射面と対向する特定の側面に光反射手段が設けられていることを特徴としている。
上記請求項1に記載の発明によれば、バックライト光源であるチップ型LEDの発光面が導光板の光入射面に対して逆向きに配置されており、その出射光がホルダケース側に設けられている光反射手段にて反射して導光板に入射するため、液晶パネルの表示部端縁にバックライト光源による輝点が現れることがない。
なお、チップ型LEDを上記のように逆向きに配置すると、導光板の光入射面にチップ型LEDにより影となる部分ができるが、上記請求項2に記載のように、上記光反射手段に凹凸が付与された光反射材を用いたり、上記請求項3に記載のように、光入射面に上記光反射手段からの反射光を導光板内に拡散させるレンズ面を形成することにより、光入射面側の明暗による照明ムラを解消することができる。
次に、図1ないし図3により本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は本発明によるバックライト装置の第1実施形態を示す平面図,図2は図1のC−C線に沿った拡大断面図,図3は本発明によるバックライト装置の第2実施形態を示す平面図である。なお、先に説明した従来例に対して変更を要しない構成要素には同じ参照符号を用いる。
図1および図2に示すように、このバックライト装置は、液晶パネルPの裏面側に配置される導光板10を備えている。導光板10はその上面側に光拡散板13が配置され、底面側に光反射板14が配置された状態でホルダケース30内に収納される。
なお、光反射板14に代えて導光板10の底面に光反射塗料を塗布してもよい。ホルダケース30は、底板31の4辺に側枠32を有する上面が開放された箱体からなり、金属製,合成樹脂製のいずれであってもよいが、この例では合成樹脂製としている。
導光板10の光入射面11に沿ってバックライト光源としてのチップ型LED20が配置される。使用するチップ型LED20の個数は導光板10の大きさやLEDの発光輝度能力などとの関係を考慮して適宜選択されるが、この例では3個のチップ型LED20を用いている。
この例では、チップ型LED20として、一つの面が発光面21aとされた箱形のパッケージ21内に発光電極(発光ダイオード素子)22を有するLEDを用いる。なお、パッケージ21内に例えば2つの発光電極22を有する2素子入りのチップ型LED(ツインLED)を用いることもできる。
本発明において、チップ型LED20は、図2に示すように、発光面21aが導光板10の光入射面11に対して逆向きとなるように配置される。この例では、3個のチップ型LED20の全部を逆向きとしているが、例えば中央のチップ型LED20に高輝度の上記ツインLEDを用いるような場合、その高輝度LEDのみを逆向きとしてもよく、このような態様も本発明に含まれてよい。
上記のようにチップ型LED20を逆向きに配置するに伴って、導光板10の光入射面11と対向する側枠32の内面には光反射手段320が設けられる。光反射手段320はチップ型LED20から出射される光を光入射面11側に反射させるものであればすべて採用可能であるが、図1に示すように、上記側枠32の内面を連続する滑らかな凹凸を含む波形面321として形成し、その波形面321上に反射フィルムや反射塗料からなる光反射層322を形成することが好ましい。
光反射手段320の別の例として、上記側枠32の内面を鋸歯状の凹凸としてその表面に光反射層322を形成してもよく、さらには上記側枠32の内面を微細な凹凸を含む光拡散面とし、その光拡散面上に例えば金属蒸着膜を形成するようにしてもよい。
いずれにしても、本発明によれば、チップ型LED20の発光面21aを導光板10の光入射面11に対して逆向きにしているため、液晶パネルPの表示部端縁にチップ型LED20のバックライト光源(発光電極22)による輝点が現れることがない。
ところで、本発明によると、導光板10の光入射面11には部分的にチップ型LED20の影となるチップ影部分ができる。そのため、チップ型LED20のサイズ(特に横幅の寸法)や光入射面11と光拡散板13の端縁13aとの間の距離によってはチップ影部分により導光板10内の液晶パネルPに対する光照射領域内に明暗が生ずることがある。
上記チップ影部分は、光反射手段320の凹凸面を工夫したり、チップ型LED20の光軸を図1において左右に振って光反射手段320による反射光のより多くを導光板10の光入射面11側に向かわせることにより少なくできるが、上記チップ影部分をより少なくするには、図3に示すように、光入射面11に光反射手段320からの反射光を導光板10内に向けて拡散させるレンズ面110を形成することが好ましい。
上記レンズ面110はチップ型LED20が1個の場合にも好ましく適用されるが、この例のように、複数個のチップ型LED20が用いられる場合には、レンズ面110は各チップ型LED20の間に配置される。また、通常この種のレンズ面110は光反射手段320側から見て凹レンズとして形成されるが、場合によっては凸レンズやフレネルレンズとして形成されることもある。
10 導光板
11 光入射面
110 レンズ面
13 光拡散板
14 光反射板
20 チップ型LED
21 パッケージ
21a 発光面
22 発光電極
30 ホルダケース
32 側枠
320 光反射手段
321 波形面
322 光反射層
P 液晶パネル
11 光入射面
110 レンズ面
13 光拡散板
14 光反射板
20 チップ型LED
21 パッケージ
21a 発光面
22 発光電極
30 ホルダケース
32 側枠
320 光反射手段
321 波形面
322 光反射層
P 液晶パネル
Claims (4)
- 液晶パネルの裏面側に配置される上面が開放されたホルダケースを含み、上記ホルダケース内に、所定の辺が光入射面とされた導光板と上記光入射面側に配置されるチップ型LEDとが収納され、上記チップ型LEDから出射される光を上記導光板を介して上記液晶パネルに照射する液晶パネル用バックライト装置において、
上記チップ型LEDがその発光面側を上記光入射面に対して逆向きとなるように配置されているとともに、上記ホルダケースの上記光入射面と対向する特定の側面に光反射手段が設けられていることを特徴とする液晶パネル用バックライト装置。 - 上記光反射手段が凹凸が付与された光反射材からなることを特徴とする請求項1に記載の液晶パネル用バックライト装置。
- 上記光入射面には上記光反射手段からの反射光を上記導光板内に拡散させるレンズ面が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶パネル用バックライト装置。
- 液晶パネルと、上記液晶パネルの裏面側に配置されるバックライト装置とを含み、上記バックライト装置は上記液晶パネルの裏面側に配置される上面が開放されたホルダケースを備え、上記ホルダケース内に、所定の辺が光入射面とされた導光板と上記光入射面側に配置されるチップ型LEDとが収納され、上記チップ型LEDから出射される光が上記導光板を介して上記液晶パネルに照射される液晶表示素子において、
上記チップ型LEDがその発光面側を上記光入射面に対して逆向きとなるように配置されているとともに、上記ホルダケースの上記光入射面と対向する特定の側面に光反射手段が設けられていることを特徴とする液晶表示素子。
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2004
- 2004-07-30 JP JP2004223668A patent/JP2006047339A/ja not_active Withdrawn
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