JP2006047038A - 地磁気センサの補正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 携帯情報端末自身が初期オフセット値に異常があることを認識して補正を開始し、ユーザが正しい回転操作を行えるように表示画面等に携帯情報端末の回転操作の指示を表示し、且つ、進行状況を表示し、ユーザが該進行状況を確認しながら内蔵された地磁気センサのオフセットを補正することができる地磁気センサの補正方法を提供する。
【解決手段】 電源投入時に磁気センサの測定データの異常を検知し(ステップSp1)方位表示を中止する(ステップSp3)。ユーザにキャリブレーションを促す表示をする(ステップSp4〜ステップSp6)。ユーザの指示によりオフセット計測値を算出するデータを採取し(ステップSp7〜Sp13)、携帯電話機の表示画面に回転操作の指示または処理の進行状況を表示する(ステップSp14〜Sp16)。該測定データをオフセット計測値を算出して補正する(ステップSp17〜Sp19、Sp22〜Sp24)。
【選択図】 図6

Description

本発明は、地磁気センサのオフセットを補正する地磁気センサの補正方法に関する。
近年、地磁気を検出する地磁気センサを備え、この地磁気センサによって検出された地磁気に基づいて方位測定を行う携帯電話機等の携帯情報端末が知られている。測定された方位は、例えば地図の表示に利用される。一例として挙げると、位置検出を行うGPS(Global Positioning System)システムによって得た現在位置情報に基づいた地図を、携帯電話機の向き(方位)に合わせて表示する機能を有する携帯電話機が登場している。
ところで、従来の地磁気センサは、スピーカ等や電子部品とともに携帯電話機内部に搭載される。かかるスピーカ等から漏れる磁場や、強い外部磁場により、電子部品のパッケージ等の金属が着磁され、これから漏れる磁場が存在するため、地磁気センサはこれらの携帯電話機に内部に存在する磁場をも検出してしまう。
例えば、感度方向として水平面内の二軸(X軸、Y軸方向)をもつ地磁気センサを搭載した携帯電話機を一定の磁場の下、水平に保ったままゆっくりと等速度にて1周以上回転させる。このときの出力が描く円を方位円という。このような方位円は、理想的にはX軸、Y軸の交差する原点を中心とし、所定の半径を有するものとなる。しかし、上述した携帯電話機内部に存在する磁場があると、かかる方位円の中心は原点からシフトする。このシフトをオフセットという。このようなオフセットがあると、地磁気センサの測定値に基づいてオフセットがないことを前提として算出した方位は、実際の方位と異なってしまう。そのため地磁気センサの測定値から該オフセットを補正する必要がある。しかし、携帯電話機内部に存在する磁場は、温度変化や経時変化によって強度や方向が変化し、上述したオフセットが変化するため、従来の地磁気センサを内部に搭載した携帯電話機においては、使用前に地磁気センサのオフセットの出力の補正を行う必要がある。出力の補正にあたっては、携帯電話機を1周以上回転させつつその間磁気センサの測定を行うキャリブレーションに基づいて出力の補正をすることができる。この間における、X軸、Y軸方向のそれぞれの地磁気センサの検出値の最大値から最小値を減算して2で割った値をそれぞれの地磁気センサの感度情報とし、最大値と最小値とを加算して2で割った値をオフセット情報として、X軸、Y軸方向の地磁気センサの検出結果から該オフセットを除去することにより、地磁気センサの測定値を補正して、前述した方位測定に使用する測定値を得ている。
しかしながら、上述した従来の地磁気センサの補正方法においては、地磁気センサの検出値の最大値、最小値を求めるため、携帯電話機を平面上において1周以上回転させる必要がある。そのため、携帯電話機の回転速度が速すぎると、真の最大値、最小値を検出できなくなる場合が発生し、逆に遅すぎると、読み取りデータ数が膨大になり、メモリがオーバフローする等、回転速度が一定の範囲から外れた場合に、補正の精度が劣化したり、補正ができなくなってしまう。
こうしたことに対応して、例えば、特許文献1には、3軸(X軸、Y軸、Z軸方向)の磁気センサを用いて、該磁気センサのX軸およびY軸方向についてのキャリブレーンョン動作中にZ軸周りの回転角を測定し、該回転角が90°から180°の間に分布したり、90°と180°との間を往復するような動作が起きた場合、該磁気センサによる測定を実行し、該測定値により補正されたオフセット計測値によって該磁気センサの測定値を補正する方位角計測装置が記載されている。該方位角計測装置は、上述したキャリブレーション動作の開始のときに自分が向いている方向を上にして(ヘディングアップ)地図情報を画面に表示し、表示された地図情報が実際の現地の状況と一致していない場合、該地図情報が実際の現地の状況と一致するまで、ユーザに上述した回転を行わせることによりキャリブレーションを数回行う。ここで、ユーザは該地図情報が実際の現地の状況と一致したことをもってキャリブレーションを停止する。
しかし、該公報に係る発明は、上述したように、ユーザが該方位角計測装置を水平面上に表示される地図情報をガイドとして水平面上において回転させる場合においては、該方位角計測装置を90°もしくは180°回転させることは容易であるが、水平面以外の面上において回転させる場合、地図情報といった回転のガイドがなく、該方位角計測装置を90°もしくは180°回転させることが困難であるため、前述した問題を解決することはできない。
また、特許文献2には、地磁気方位センサを内蔵する携帯端末が取り付けられるホルダを有し、該ホルダに取り付けられた携帯端末の蓄電池を充電できるようにしつつ、該ホルダを360°水平に回転できるように構成した携帯端末用充電器が記載されている。
しかし、該公報に係る発明によると、強い外部磁場のかかる場所等、配置場所によっては常にオフセットがかかった状態となる恐れがある。また、携帯端末の出力の補正を行おうという積極的な意思がユーザにないと、携帯端末がホルダに装着されないか、ホルダに装着されても回転されず、地磁気方位センサの出力の補正が行われないため、前述した問題を解決することはできない。
特開2004−12416号公報 特開2003−269965号公報
以上のように、フリーハンドにて保持することを前提としている携帯情報端末のキャリブレーションのための動作において、ユーザが、無意識の動作によって所定の角度にて携帯情報端末を動かすことは困難であり、また、その動作が正しく行われているか進行状況を確認することができないという問題があった。
また、従来の地磁気センサを搭載した携帯電話機においては、オフセットが変化して方位表示がずれていても、そのことを携帯電話機が認識できないため、キャリブレーションを行うか否かをユーザが判断していた。しかし、これによると、ユーザがキャリブレーションを行うか否かの判断に迷うという問題もあった。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、携帯情報端末自身がオフセットに異常があることを認識して補正を開始し、ユーザが正しい回転操作を行えるように表示画面等に携帯情報端末の回転操作の指示を表示し、且つ、進行状況を表示し、ユーザが該進行状況を確認しながら内蔵された地磁気センサのオフセットを補正することができる地磁気センサの補正方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明では、以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、感磁方向を二軸以上有する地磁気センサと、前記地磁気センサの出力に基づいて方位を演算する方位データ演算部と、記憶手段と、前記方位データ演算部によって算出された方位を表示する表示画面を含む複数の表示画面と、前記地磁気センサの着磁によるオフセットのキャリブレーションを行うキャリブレーション手段とを搭載した携帯情報端末における地磁気センサの補正方法であって、電源の投入時または所定のアプリケーションが起動された場合、前記地磁気センサの出力と予め前記記憶手段に記憶されているオフセット基準データとを比較して、前記オフセットのキャリブレーションが必要か否かを判定し、必要な場合はキャリブレーション起動信号を出力するステップと、前記キャリブレーション起動信号が出力されると、前記方位を表示する画面において方位の表示を中止するステップと、前記キャリブレーション起動信号が出力されると、ユーザに対して、前記画面に前記キャリブレーションを促すキャリブレーション促進表示を行うステップとを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、携帯情報端末の電源投入時または所定のアプリケーションの起動時にオフセットのキャリブレーションが必要か否かが判定され、必要と判定されると、方位の表示が中止され、且つ、ユーザに対してキャリブレーションを促すキャリブレーション促進表示が行われる。したがって、オフセットのキャリブレーションが必要な状況になった場合、必ず、ユーザに対してキャリブレーションを促すキャリブレーション促進表示を明瞭に表示することが可能となる。
請求項2の発明は、感磁方向を二軸以上有する地磁気センサと、前記地磁気センサの出力に基づいて方位を演算する方位データ演算部と、前記方位データ演算部によって算出された方位を表示する表示画面を含む複数の表示画面と、前記地磁気センサの着磁によるオフセットのキャリブレーションを行うキャリブレーション手段とを搭載した携帯情報端末における地磁気センサの補正方法であって、前記キャリブレーションの動作と並行して、前記表示画面に、前記携帯情報端末のユーザに対する回転指示または前記携帯情報端末の動作状態を表示する表示ガイダンス、または、前記表示ガイダンスによる回転指示の図または前記携帯情報端末の動作状態を表示する状況表示を表示する動作状況表示ステップとを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、携帯情報端末に所定の回転をさせる必要があるオフセットのキャリブレーションの動作と並行して、表示画面に、ユーザに対する回転指示または携帯情報端末の動作状態を表示する表示ガイダンス、または、表示ガイダンスによる回転指示の図または携帯情報端末の動作状態を表示する状況表示が表示される。したがって、ユーザは、携帯情報端末の表示画面に表示される表示ガイダンスおよび情況表示によって、携帯情報端末の回し方を指示され、且つ、オフセットのキャリブレーションの進行状況を確認することが可能となる。
請求項3の発明は、感磁方向を二軸以上有する地磁気センサと、第1の記憶手段と、第2の記憶手段と、前記地磁気センサの出力に基づいて方位を演算する方位データ演算部と、前記方位データ演算部によって算出された方位を表示する表示画面を含む複数の表示画面と、前記地磁気センサの着磁によるオフセットのキャリブレーションを行うキャリブレーション手段とを搭載した携帯情報端末における地磁気センサの補正方法であって、前記地磁気センサの測定データを読み出し、該測定データが適正であるか否かを判断し、該測定データが適正であると判断した場合、該測定データを前記第2の記憶手段に格納するデータ測定ステップと、前記測定データを前記第2の記憶手段に所定数格納した場合、前記第2の記憶手段から該測定データを読み出し、該測定データから前記オフセットを構成するオフセット計測値を推定し、前記推定されたオフセット計測値の有効性を判断し、前記オフセット計測値を有効と判断した場合、該オフセット計測値を前記第1の記憶手段に格納するオフセット演算ステップと、前記測定データから前記第1の記憶手段に格納されたオフセット計測値から構成されるオフセットを除去するオフセット除去ステップと、前記各ステップと同期して、前記表示画面に、前記携帯情報端末のユーザに対する回転指示または前記携帯情報端末の動作状態を表示する表示ガイダンス、または、前記表示ガイダンスによる回転指示の図または前記携帯情報端末の動作状態を表示する状況表示を表示する動作状況表示ステップとを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、オフセットのキャリブレーションの動作の各ステップと同期して、表示画面に、ユーザに対する回転指示または携帯情報端末の動作状態を表示する表示ガイダンス、または、表示ガイダンスによる回転指示の図または携帯情報端末の動作状態を表示する状況表示が表示される。したがって、ユーザは、キャリブレーションの各ステップに応じて、携帯情報端末の表示画面に表示される表示ガイダンスおよび情況表示によって、携帯情報端末の回し方を指示され、且つ、オフセットのキャリブレーションの進行状況を確認することが可能となる。
請求項4の発明は、請求項3に記載の地磁気センサの補正方法であって、前記データ測定ステップと並行して行われる前記動作状態表示ステップにおいて、前記表示ガイダンスが前記携帯情報端末を回転させる旨のユーザに対する指示であり、前記状況表示が前記表示ガイダンスの指示に応じて前記携帯情報端末に与えられる回転の図であることを特徴とする。
この発明によれば、データ測定ステップと並行して表示される表示ガイダンスによってユーザに回転の指示がなされ、状況表示によって回転指示の図が表示される。したがって、携帯情報端末を様々な方向に回転させる必要があるデータ測定ステップにおいて、ユーザに対して、必要な回転を確実に指示することが可能となる。
請求項5の発明は、請求項3または請求項4のいずれかの項に記載の地磁気センサの補正方法であって、前記オフセット演算ステップまたは前記オフセット除去ステップと並行して行われる前記動作状態表示ステップにおいて、前記表示ガイダンスが前記携帯情報端末の処理内容の表示であり、前記状況表示が演算過程の表示であることを特徴とする。
この発明によれば、オフセット演算ステップまたは前記オフセット除去ステップと並行して表示される表示ガイダンスおよび状況表示によって、現在の処理内容と、計算過程を表示することにより、処理が進行している旨が表示される。したがって、ユーザは確実に携帯情報端末のキャリブレーションの処理の進行を把握することが可能となる。
請求項1の発明によれば、オフセットのキャリブレーションが必要な状況になった場合、必ず、ユーザに対してキャリブレーションを促すキャリブレーション促進表示を明瞭に表示することが可能となるので、ユーザにキャリブレーションを積極的に行わせることができる効果がある。
請求項2の発明によれば、ユーザは、携帯情報端末の表示画面に表示される表示ガイダンスおよび情況表示によって、携帯情報端末の回し方を指示され、且つ、オフセットのキャリブレーションの進行状況を確認することが可能となるので、確実に携帯情報端末に内蔵された地磁気センサのオフセットのキャリブレーションを行うことができる効果がある。
請求項3の発明によれば、ユーザは、キャリブレーションの動作の各ステップに応じて携帯情報端末の表示画面に表示される表示ガイダンスおよび情況表示によって、携帯情報端末の回し方を指示され、且つ、オフセットのキャリブレーションの進行状況を確認することが可能となるので、キャリブレーションの各ステップにおいてユーザが取扱説明書を見ることなく、携帯情報端末に内蔵している地磁気センサのオフセットの補正を行うことができる効果がある。
請求項4の発明によれば、携帯情報端末を様々な方向に回転させる必要があるデータ測定ステップにおいて、ユーザに対して、必要な回転を確実に指示することが可能となるので、ユーザが迷うことなく、確実に携帯情報端末に内蔵された地磁気センサのオフセットのキャリブレーションを行うことができる効果がある。
請求項5の発明によれば、ユーザは確実に携帯情報端末のキャリブレーションの処理の進行を把握することが可能となるので、キャリブレーションの処理の状況を確認することができる効果がある。
以下、図面を参照し、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、同実施形態による携帯電話機の構成を示すブロック図であり、図2は同実施形態による携帯電話機の外観図である。図2において携帯電話機は、操作キー類を有する筐体1と、両面に液晶表示部を有する筐体2とから構成される。図2(a)は、携帯電話機の筐体1と筐体2とを開いた状態の斜視図であり、図2(b)は携帯電話機の筐体1と筐体2とを閉じた状態において筐体2を見た正面図であり、図2(c)は同状態において筐体1および筐体2を見た側面図であり、図2(d)は同状態において筐体1を見た裏面図である。尚、図2(a)に示すように、筐体1の短手の辺に沿う第1軸および筐体1の長手の辺に沿う第2軸ならびに筐体1の厚み方向の辺に沿い、鉛直上向きに伸びる第3の軸を想定する。尚、第1軸および第2軸ならびに第3軸は互いに直交する。
筐体1および筐体2は、各筐体の短辺において連結部を介して連結され、一方の筐体が他方の筐体に対して回動可能なように構成されており、2つの筐体が筐体の厚み方向に沿って重なった状態となるように折り畳むことができる。
ここで、携帯電話機の各筐体の各面を以下のように定義する。すなわち、筐体1の操作キー類を有する面を操作面とし、操作面と反対の面を背面とする。また、筐体2の面のうち、液晶表示部18aが設けられている面を主表示面とし、主表示面と反対の面をおもて面とする。
また、この携帯電話機は、GPSによる測位機能を有すると共に、CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)方式の通信機能を有している。
図1において、携帯電話機は、RF(Radio Frequency)アンテナ8と、主制御部10(制御手段)と、ROM(Read Only Memory)12(記憶手段)と、RAM(Random Access Memory)14と、液晶表示部18aと、主操作部20と、変復調部22と、CDMA部23と、RF部24と、報知手段25と、時計部26と、マイク27と、着信用スピーカ28と、音声処理部29と、地磁気センサモジュール30と、GPS受信部71と、GPSアンテナ72と、物理量センサ(傾きセンサ)80と、バスライン90とから構成される。
アンテナ8は図示しない無線基地局と電波の送受信を行う。RF部24は信号の送受信に係る処理を行う。このRF部24は局部発振器等を備え、受信時にアンテナ8から出力された受信信号に対して予め定められた周波数の局部発信信号を混合することにより、受信信号を中間周波数(IF)の受信IF信号に変換し、変復調部22へ出力する。また、RF部24は送信時に送信信号をアンテナ8へ出力する。
変復調部22は、受信された信号の復調処理、および送信される信号の変調処理を行う。この変復調部は、RF部24から出力された受信IF信号を予め定められた周波数のベースバンド信号に変換すると共に、このベースバンド信号をデジタル信号に変換し、CDMA部23へ出力する。また、変復調部22は、CDMA部23から出力された送信用のデジタルのベースバンド信号をアナログ信号に変換してRF部24へ出力する。
CDMA部23は、送信される信号の符号化処理、および受信された信号の復号化処理を行う。このCDMA部23は、変復調部22から出力されたベースバンド信号を復号化する。また、CDMA部23は、送信用の信号を符号化してベースバンド信号に変換し、変復調部22へ出力する。
音声処理部29は、通話時の音声に係る処理を行う。この音声処理部は、通話時にマイク27から出力されたアナログの音声信号をデジタル信号に変換し、送信用の信号としてCDMA部23へ出力する。また、音声処理部29は、通話時にCDMA部23によって復号化された音声データを示す信号に基づいて、着信用スピーカ28を駆動するためのアナログの駆動信号を生成し、着信用スピーカ28へ出力する。マイク27は、ユーザによって入力された音声に基づいた音声信号を生成し、音声処理部29へ出力する。着信用スピーカ28は、音声処理部29から出力された信号に基づいて、通話相手の音声を発生する。
GPSアンテナ72は、GPS衛星から送信された電波を受信し、この電波に基づいた受信信号をGPS受信部71へ出力する。GPS受信部71はこの受信信号を復調し、受信信号に基づいて、GPS衛星の正確な時刻情報や電波の伝播時間等の情報を取得する。GPS受信部は取得した情報に基づいて、3以上のGPS衛星までの距離を算出し、三角測量の原理により、3次元空間上の位置(緯度・経度・高度等)を算出する。
主制御部10は携帯電話機内部の各部を制御する。この主制御部10は、RF部24、変復調部22、CDMA部23、音声処理部29、GPS受信部71、地磁気センサモジュール30、ROM12、およびRAM14とバスライン90を介して制御信号あるいはデータの入出力を行う。
ROM12は、主制御部10が実行する各種のプログラムを記憶する。また、出荷検査時に測定された物理量センサ部80の初期特性値等を記憶する。また、実使用時において、オフセットの補正が必要であるか否かの基準となるオフセット基準データを記憶する。オフセット基準データとは、出荷検査時に測定された地磁気センサモジュール30によって測定された出力の方位円の半径をさすものとし、初期オフセット値と地磁気強度とからなる。
また、ROM12は、キャリブレーション動作にて用いる測定パターン、該測定パターンに基づいて、ユーザに携帯電話機の回転の指示を行うために表示される動作表示および状況表示において表示されるメッセージデータおよび動画データを記憶する。尚、測定パターンは、例えば、一定の規則にしたがって時間間隔を規定するタイミングチャートであり、後述するように、測定を開始する前に該測定パターンを読み出して、該測定パターンが規定する時間間隔にて時間管理を行って測定を行う。
RAM14は、主制御部10によって処理されるデータ等を一時的に記憶する。また、RAM14は、オフセット値格納領域14a(第1の記憶手段)およびデータ格納領域14b(第2の記憶手段)を有しており、後述するように、地磁気センサモジュール30のオフセット計測値および測定データをも記憶する。また、上記オフセット基準データのうち、初期オフセット値をも記憶する。
報知手段25は、例えば報知用スピーカ41、バイブレータ42、または報知用LED43等を備え、着信やメール受信等を、音、振動、または光等によってユーザに報知する。時計部26は計時機能を有し、年、月、日、曜日、時刻等の計時情報を生成する。尚、報知用スピーカ41は図2(d)に示すように、筐体1の背面に設けられ、報知用LED43は図2(b)に示すように、筐体2のおもて面に設けられる。主操作部20は、図2(a)に示すように、電話を受けるときに使用する開始キー3、電話を終了するとき、または電源のオン/オフに使用する終了キー4と、数値キー及びコードキーからなるテンキー5と、およびリダイアルキー7と、カーソル操作用のカーソルキー9と、漢字・数字等の変換用の変換キー11等を備え、ユーザによる操作結果を示す信号を主制御部10へ出力する。
液晶表示部18a、18b、18cは、電子メールを送信する際に作成された文章の文字情報、各種メニューの内容等を含む各種データ、さらにはその詳細な内容等が表示されるようになっている。液晶表示部18aは筐体2の主表示面に設けられ、液晶表示部18bは筐体2のおもて面に設けられ、液晶表示部18cは筐体1の背面に設けられる。
地磁気センサモジュール30は、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の各々の軸方向(感磁方向)の地磁気(磁界)を検出するGMR(Giant Magnetoresistive)素子からなる磁気センサ31〜33と、磁気センサ31〜33による検出結果を処理(A/D変換)する磁気センサ制御部34とを備えている。磁気センサ制御部34には、物理量センサ80が接続されている。尚、地磁気センサモジュール30は、磁気センサ31〜33の感磁方向が、前述した第1軸および第2軸ならびに第3軸とそれぞれ平行になるように、図2に示すように、筐体1内の中央部に取り付けられている。これにより、第1軸および第2軸ならびに第3軸は、それぞれ、地磁気センサモジュール30の感磁方向の軸であるX軸およびY軸ならびにZ軸と同じになる。また、物理量センサ80が、図2に示すように、筐体1内に地磁気センサモジュール30に隣接して取り付けられる。尚、物理量センサ80は、固定電極と錘が取り付けられる可動電極とがある間隔をおいて対向する構成になっている。物理量センサ80は、重力の受け方に依存して固定電極と可動電極との間隔が変化することによる容量変化によって、傾きを測定している。
図3は、同実施形態による主制御部10の方位演算関連の各機能および地磁気センサモジュール30、RAM14とのデータのやり取りを示す機能ブロック図である。図3において主制御部10の方位演算関連の各機能は、地磁気センサモジュール30の測定結果から方位を算出する方位データ演算部10aと、方位データ演算部10aによって算出された方位に基づいて液晶表示部18a、18bに地図等を表示させる方位表示手段10bとから構成される。
地磁気センサモジュール30内の磁気センサ制御部34は、装置の電源投入時に磁気センサ31〜33の初期化を行い、磁気センサ31〜33に強磁界が印加された場合に内部の磁性体の磁化の向きが狂ってしまうことを回避する磁気センサ初期化手段35〜37を有している。また、磁気センサ制御部34は、物理量センサ80の出力値のばらつきを示す初期値を予め製造時に記憶する傾きセンサ初期値記憶手段81と、測定時に、傾きセンサ初期値記憶手段81によって記憶されている初期値に基づいて物理量センサの出力を補正する傾きセンサ補正手段82とを有している。また、磁気センサ31〜33の出力および物理量センサ80からの傾きセンサ補正手段82を介した出力を切り替え、いずれかから出力されたアナログ信号を切り替えて出力する切り替え手段40を有している。
また、磁気センサ制御部34は、A/D(Analog/Digital)変換回路38と、スキャン範囲設定手段39とをさらに有している。A/D変換回路38は切り替え手段40から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。スキャン範囲設定手段39は、磁気センサ31〜33の出力電圧を量子化してデジタル変換する際の変換単位となる電圧レンジ、量子化単位を磁気センサ31〜33毎に設定する。例えば、0.1mV刻みで磁気センサ31〜33の出力電圧を量子化する設定を行う。
方位データ演算部10aは、データ格納判定手段101と、オフセット推定手段102と、有効性判定手段103と、方位演算手段104と、オフセット除去手段105とから構成される。データ格納判定手段101は、キャリブレーション時に、地磁気センサモジュール30の出力に対応したデジタル信号によって示される測定データをRAM14内のデータ格納領域14bに格納すべきかどうかの判定等の、データ格納に関する処理を行う。オフセット推定手段102は、データ格納領域14bに格納された測定データを読み出し、該データに基づいてオフセットを推定する。有効性判定手段103は、オフセット推定手段102によって推定されたオフセットを構成するオフセット計測値の有効性を判定し、有効性が確認されたオフセット計測値をRAM14内のオフセット値格納領域14aに格納する。方位演算手段104は、方位演算時に、測定データに基づいて方位を算出する。オフセット除去手段105は、オフセット値格納領域14aからオフセット計測値を読み出し、測定データから該オフセット計測値を演算により除くことによりオフセットを除去する。
また、物理量センサ80の出力である傾きデータは、切り替え手段40およびA/D変換回路38を介して方位演算手段104に入力し、携帯電話機の筐体1の操作面がどちらを向いているかを認識するために用いられる。
次に、携帯電話機の方位データ演算部10aの方位測定方法の原理について、携帯電話機の操作面がほぼ水平な状態にて置かれ、地磁気センサモジュール30に加わる外部磁界が地磁気のみであるとして説明する。ここで、携帯電話機の方位angとは、携帯電話機の筐体1の操作面がほぼ水平である場合において、携帯電話機の操作面手前部(例えば、マイク27)から連結部の中央に向うベクトル、即ちY軸(第2軸)の正方向に向うベクトルの方位のこととする。なお、本明細書において、方位angの基準(0°)は西であり、同方位angは、北、東、及び南の順に回転するにつれて、それぞれ90°、180°および270°となるものとして定義する。
ところで、地磁気は南から北に向う磁界である。従って、携帯電話機の筐体1の操作面がほぼ水平である場合、地磁気センサモジュール30のX軸(第1軸)方向の磁気センサ31およびY軸(第2軸)方向の磁気センサ32の出力は、携帯電話機10の方位angに対する出力を示したグラフ(図4)のように、余弦波状、及び正弦波状にそれぞれ変化する。尚、感磁方向がX軸方向の磁気センサ31および感磁方向がY軸方向の磁気センサ32の出力Sx、Syは規格化されているとする。規格化とは、X軸方向の磁気センサ31の実際の出力を、携帯電話機の筐体1の操作面がほぼ水平である状態で360°回転した場合における出力の最大値と最小値の差の半分で除した値を規格化後出力Sxとすることである。また、規格化とは、同様に、Y軸方向の磁気センサ32の実際の出力を、携帯電話機の筐体1の操作面がほぼ水平である状態で360°回転した場合における出力の最大値と最小値の差の半分で除した値を規格化後出力Syとすることである。
以上のことから、携帯電話機の方位angは以下の(a)〜(d)に場合分けして求めることができる。
(a)Sx、Syについて、Sx>0、且つ、|Sx|>|Sy|が成立すると、方位ang=tan−1(Sy/Sx)となる。
(b)Sx<0、且つ、|Sx|>|Sy|が成立すると、ang=180°+tan−1(Sy/Sx)となる。
(c)Sy>0、且つ、|Sx|<|Sy|が成立すると、ang= 90°−tan−1(Sx/Sy)となる。
(d)Sy<0、且つ、|Sx|<|Sy|が成立すると、ang=270°−tan−1(Sx/Sy)となる。
但し、上記(a)〜(d)の何れかにより求められた方位angが負の場合は、同方位angに360°を加えた値を方位angとする。また、求められた方位angが360°以上であれば、同方位aから360°を減じた値を方位angとする。
しかし、携帯電話機内には、前述したように、着信用スピーカ28に代表されるように多くの永久磁石部品が含まれ、これらの部品から磁場が漏洩している。そのため、携帯電話機内の予め定められた箇所に配置された地磁気センサモジュール30には、これらの永久磁石部品による漏洩磁界(地磁気以外による外部磁界)が加わっている。この結果、X軸方向の磁気センサ31の出力は、漏洩磁界のX軸成分に応じた出力だけシフト(平行移動)し、同様に、Y軸方向の磁気センサ32の出力は、漏洩磁界のY軸成分に応じたオフセットだけシフトする。このシフトを「オフセット」といい、それぞれのシフトした出力を「オフセット計測値」という。そのため、携帯電話機において正確な方位を測定するためには、上述したオフセット計測値を測定値から差し引くといった、演算により、オフセットを除去して測定値の補正を行う必要がある。
しかしながら、漏洩磁界は、前述したように、温度変化や経時変化によって強度や方向が変化するので、それに応じてオフセットも変化する。よって、漏洩磁界のX軸およびY軸成分を出荷時に測定し、そして、オフセットのキャリブレーションを実施し、地磁気センサモジュール30による実際の測定値からオフセット計測値を推定し、その有効性を判定し、有効性が確認された場合のオフセット計測値を採用する必要がある。
次に、地磁気センサモジュール30に地磁気および漏洩磁界ならびに誘導磁界が外部磁界として加わる場合に、方位データ演算部10aにおいて、上述したようにオフセットのキャリブレーションを行う方法の原理について説明する。
地磁気センサモジュール30内の磁気センサ31〜33から、切り替え手段40およびA/D変換回路38を介して、データ格納判定手段101に測定データが入力される。データ格納判定手段101は、後述するデータ格納判定アルゴリズムに基づいて、測定データを記憶手段に格納すべきか否かを判定する。データ格納判定手段101は、測定データをRAM14内のデータ格納領域14bに格納すべきと判定した場合、測定データをデータ格納領域14bに格納する。
次に、データ格納判定手段101は、データ格納領域14bに格納された測定データの数をカウントし、測定データの数が予め定められた数に達した場合に、データ格納領域14bへの測定データの格納を中止し、オフセット推定手段102に対してオフセットの推定を指示する。
オフセット推定手段102は、データ格納判定手段101によってオフセットの推定を指示された場合に、データ格納領域14bから測定データを読み出し、後述するオフセット推定アルゴリズムに基づいてオフセット計測値を推定する。また、オフセット推定手段102は、オフセットの推定結果を有効性判定手段103に出力する。有効性判定手段103は、オフセット推定手段102によってオフセットの推定結果が出力された場合に、データ格納領域14bから測定データを読み出し、後述する有効性判定アルゴリズムに基づいて、推定されたオフセット計測値が有効であるか否かを判定する。推定されたオフセット計測値が有効であった場合、有効性判定手段103はこのオフセット計測値をRAM14内のオフセット値格納領域14aに格納する。
次に、上述した処理にてキャリブレーションとオフセット推定、および有効性判定が終了した後に、A/D変換回路38から測定データが方位演算手段104に入力されると、方位演算手段104はオフセット除去手段105へ測定データを出力する。オフセット除去手段105は、該測定データが入力された場合に、オフセット値格納領域14aから推定されたオフセット計測値を読み出し、測定データからオフセット計測値を除去し、除去後の測定データを方位演算手段104へ出力する。
方位演算手段104は、オフセット除去後の測定データに基づいて方位を算出し、算出した方位を方位表示手段10bに出力する。方位表示手段10bは、例えば方位を示す情報を液晶表示部18aに表示される地図上に表示する。
次に、携帯電話機の電源投入時に行われるオフセットのキャリブレーションの実行の要否の判定の原理について説明する。今、携帯電話機のユーザは着信履歴の確認のために携帯電話機の電源を入れたとする。主制御部10は電源の投入を検知し、これを契機としてキャリブレーションの実行の要否を判定するために、地磁気センサモジュール30の磁気センサ制御部34に磁場に関するデータの取得要求を出力する。
尚、契機としては、方位表示のためのアプリケーションの立ち上げとしてもよい。
磁気センサ制御部34は主制御部10からの要求を受け、磁気センサ31〜33に磁場の計測を要求して計測結果を得る。磁気センサ制御部34は磁場の計測結果を主制御部10へ出力する。
主制御部10は磁気センサ制御部34からデータを入力し、続いて、得られたデータを元に磁場の計算を試みる。まず、主制御部10は、入力した磁場の計測結果から携帯電話機内部の構成要素による影響を取り除くため、RAM14内のオフセット値格納領域14aに予め格納されたデータである初期オフセット値を読み出し、読み出した初期オフセット値に基づいて入力した磁場の計測結果を補正する。主制御部10はここまでの補正により、地磁気のみの計測結果データを得る。
次に、主制御部10は地磁気のみの計測結果データから地磁気の強さを求める。そして、主制御部10はROM12から前述したオフセット基準データを読み出し、先ほど求めた地磁気の強さと比較する。主制御部10は、地磁気の強さと、オフセット基準データとの間に所定の閾値以上の乖離があることを検知した場合、キャリブレーションの実行が必要と判断し、キャリブレーションを実行する。
また、主制御部10は地磁気の強さと、オフセット基準データとの間に所定の閾値以上の乖離が無いことを検知した場合、オフセット値格納領域14aから読み出されたオフセット値は正しく、キャリブレーションの実行は不要であると判断する。この場合には、主制御部10はキャリブレーションの処理を行わない。以上の原理により、携帯電話機の電源投入時に、オフセットのキャリブレーションの要否が判定される。
次に、データ格納判定アルゴリズムおよびオフセット推定アルゴリズムならびに有効性判定アルゴリズムについて説明する。
ここで、地磁気センサモジュール30内の磁気センサ31の出力をX、磁気センサ32の出力をY、オフセット計測値をXO、YOとすると、以下の関係が成立する。これを方位円と定義する。尚、Rは定数である。
(X−XO)2 +(Y−YO)2 = R2
以上は2次元の場合であるが、3次元の場合も同様に以下の関係式が成り立つ。
(X−XO)2 +(Y−YO)2 +(Z−ZO)2= R2 ・・・・・(式1)
先ず、データ格納判定アルゴリズムについて説明する。直前にデータ格納領域14bに格納されたデータを(Xa,Ya,Za)とし、格納判定の対象となるデータを(X,Y,Z)とし、以下の条件式が満たされた場合にのみ、データ(X,Y,Z)をデータ格納領域14bに格納する。dの値としては、方位円半径Rの1/10程度が好ましい。
Figure 2006047038
次に、オフセット推定アルゴリズムについて説明する。測定データを(xi,yi,zi)(i=1,・・・,N)、求めるべき推定されるオフセット計測値を(XO,YO,ZO)、方位円半径をRとすると、以下の関係式が成り立つ。
(xi−XO) 2+(yi−YO)2+(zi−ZO)2=R2
最小二乗誤差εを次式のように定義する。
Figure 2006047038
ここで、
a=xi 2+yi 2+zi 2
b=−2xi
c=−2yi
d=−2zi
D=(XO2+YO2+ZO2)−R2
とすると、εは以下の式にようになる。
Figure 2006047038
最小二乗誤差εを最小とする条件は、以下の[数4]となる。
Figure 2006047038
従って、以下の式が成り立つ。
Figure 2006047038
但し、
Figure 2006047038
である。この連立方程式を解くことにより、最小二乗誤差εを最小とするXO、YO、ZO、Dが求まる。また、前述した(式1)式により、Rも求まる。
次に、有効性判定アルゴリズムについて説明する。推定されたオフセット計測値XO、YO、ZOおよび方位円半径Rと、データ格納領域14bに格納された測定データとから以下の値を算出する。
Figure 2006047038
Figure 2006047038
Figure 2006047038
Figure 2006047038
但し、Max(xi)は、測定データx1、・・・、xNの中の最大値を表し、Min(xi)は、測定データx1、・・・、xNの中の最小値を表す。また、σは標準偏差である。上記の値に対して、以下の判定基準が満たされるかどうか判定し、判定基準が満たされた場合に、推定したオフセットが有効であると判定する。
σ<F
x>G
y>G
z>G
ここで、Fは0.1程度が好ましい。また、Gは1程度が好ましい。
ここで、筐体1内の地磁気センサモジュール30が取り付けられている箇所を第1軸および第2軸ならびに第3軸からなる座標系の原点と一致させる。そして、筐体1および2(以下、筐体という)の外周面上の1点を原点から結ぶ直線を想定する。そして、半径が筐体より十分に大きく3軸の原点を中心とする球を想定し、該直線と該球面の交点を想定する。
このとき、該球の中心と筐体の原点とが一致しているため、原点から上述した交点へのベクトルの向きは、原点から筐体の外周面上の1点へのベクトルの向きと等しくなる。よって、該球面上に任意の軌跡を設定し、該交点を該軌跡にしたがって移動させ、原点から該交点へのベクトルを原点に対してある角度にて回転させると、原点から筐体の面上の1点へのベクトルもそれにしたがって同じ角度にて回転することになる。よって、該球面上にある1点をある角度にて回転させる軌跡を設定することにより、該球の中心を原点として筐体を回転させるときの回転を表現することができる。
図5は、本実施形態において、筐体に回転の指示を与えるために、筐体の3辺に平行する軸を有する座標系にて描かれる球の面上に設定される軌跡を示す図である。図5に示す軌跡は、筐体を第1軸、第2軸、第3軸方向にそれぞれ180°回転させるための軌跡である。先ず、第3軸上にある点Pb0を出発し、第2軸まわりにて第1軸−第3軸平面上の軌跡Trybを通り、180°回る。次に、点Pb0に戻り、第1軸まわりにて第2軸−第3軸平面上の軌跡Trxbを通り、180°回る。次に、前述した軌跡Trybと第1軸−第2軸平面との交点である点Pb2に移動し、第3軸まわりにて第1軸−第2軸平面上の軌跡Trzbを通り、180°回る。この回転パターンによって、各軸について90°以上、筐体を回転させる動作を行うことができる。
ここで、上述したように、筐体を各軸まわりに180°回す回転パターンを定義した後、例えば、筐体が45°回る度に地磁気センサモジュール30によって、地磁気の測定データが得られるように設定する。これを実現するためには、筐体を軸まわりにまわすのにかかる時間の4(=180÷45)分の1の時間によって、等間隔にて測定が行われるように時間管理することが考えられる。本実施形態においては、該時間によって、等間隔にて測定を行うように規定された測定パターンを設定し、該測定パターンによって測定の時間管理を行う。
尚、図5において、A軸およびB軸ならびにC軸からなる座標系は、本体が傾いた状態における座標系を示す。球Glo2は、A軸およびB軸ならびにC軸からなる座標系における球である。また、A軸およびB軸ならびにC軸からなる座標系、該座標系の原点O’、該座標系における球Glo2は、見やすくするため、第1軸および第2軸ならびに第3軸からなる座標系、該座標系の原点O、該座標系における球Glo1とはずらして描いている。実際は原点OとO’、球Glo1とGlo2とは重なり合っている。
図6は、本実施形態における携帯電話機内の方位データ演算部10aの方位測定の動作を示すフローチャートである。図7は、本実施形態において、携帯電話機を裏返させるために、液晶表示部18bおよび18cに表示される表示ガイダンスおよび情況表示の内容を示す図である。
先ず、携帯電話機の電源が投入され、携帯電話機の動作が開始する。以下、図5〜図7を参照して、方位データ演算部10aの方位測定の動作を説明する。尚、RAM14内のオフセット値格納領域14aには、先回の動作時に得られたオフセット計測値が格納されているとする。また、筐体1と2とが折り畳まれているとする。
先ず、携帯電話機において磁気センサの測定データに異常があるか否かが判断される(ステップSp1)。判断が「YES」であった場合、ステップSp2に移行する。次に、主制御部10が、ROM12から前述した測定パターンを読み出し(ステップSp2)、以後、該測定パターンが規定する時間間隔にて時間管理を行って測定を行う。本実施例においては、等時間間隔にて測定が行われる。一方、それと並行して、液晶表示部18a、18bにおいて表示されていた方位表示が中止される(ステップSp3)。このとき、図7(a)に示す、「補正が必要です。方位表示を中止します」という表示ガイダンスが表示され、ユーザによるイベント(キー操作)とは無関係に一定時間経過後に元の方位表示に戻り、図7(a)に示すように、モザイクがかかって該表示が消される。
次に、ステップSp4に移行し、キャリブレーション開始を促すステップの動作が開始される。このとき、図7(b)に示す、「#ボタンを押してください。補正を開始します。」という表示ガイダンスが表示される。次に、ステップSp5に移行し、状況表示として、図7(b)に示すように、待ち受け画面が表示される。次に、#ボタンが押されたか否かが判断される(ステップSp6)。判断が「NO」であった場合、ステップSp4に戻り、ステップSp6において判断が「YES」となるまで、ステップSp4〜Sp6の処理を繰り返す。一方、判断が「YES」であった場合、ステップSp7およびステップSp14に移行する。尚、以下に詳述するように、各ステップによって、図5において球面上に設定された軌跡によって定義される回転が筐体に与えられる。
先ず、ステップSp14において、キャリブレーション開始ポジションを促すステップの動作が開始される。このとき、図7(c)に示す、「本体を平らなところにおいてください。」という表示ガイダンスが表示される。次にステップSp7に移行し、地磁気センサモジュール30の測定が開始される。それと同期して、状況表示として、図7(c)に示す、本体を横に寝かせた図が表示される(ステップSp15)。そして、物理量センサ80によって筐体2のおもて面が上を向いていることが確認されると、キャリブレーション動作(1)を促すステップの動作が行われ、図7(d)に示す、「本体を裏返してください。」という表示ガイダンスが表示される。そして、ユーザが筐体を動かすことによって、筐体2のおもて面の向きが変わったことを物理量センサ80が検知すると、図7(d)に示す、アニメーションによって、筐体の回転が促される。このとき、前述した、測定パターンによって時間管理されている測定ポイントを該アニメーション(矢印)が通過したとき、該矢印の色が変わって表示され、測定ポイントがわかるようになっている。
次に、地磁気センサモジュール30から測定データを読み出す(ステップSp8)。次に、ステップSp9において地磁気センサモジュール30から読み出されたデータとRAM14内のデータ格納領域14b格納された最新のデータとの距離がある一定範囲より大きいかを判定することにより、データ格納領域14bに格納すべきデータであるか否かが判断される。判断が「YES」であった場合、現在のデータをデータ格納領域14bに格納され(ステップSp10)、地磁気センサモジュール30からのデータの測定が終了する(ステップSp11)。また、ステップSp11と同期して液晶表示部18b、18cに「測定完了」という状況表示がなされる(ステップSp16)。次に、データ格納領域14bに格納されたデータの数が、予め定められた数に達したか否かが判断される(ステップSp12)。判断が「NO」であった場合、まだ、データ格納領域14bに格納されたデータの数が予め定められた数に達していないので、ステップSp13に移行する。
尚、携帯電話機の電源投入直後にて、データ格納領域14aにデータが存在しない場合、ステップSp9における判断は無条件に「YES」となる。
そして、ステップSp7およびステップSp14以降の処理を繰り返す。このとき、測定パターンによって、4回地磁気センサモジュール30の測定を行って筐体の回転(180°)が終了するような時間間隔にて測定が行われる。
そして、筐体が裏返され、図5における軌跡Trybに示される回転が筐体に与えられて点Pb1に到達して、物理量センサ80によって筐体2のおもて面が下を向いていることが確認されると、図7(e)に示す、「また本体を裏返してください。」という表示ガイダンスが表示される。そして、ユーザが筐体を動かすことによって、筐体2のおもて面の向きが変わったことを物理量センサ80が検知すると、状況表示として、図7(e)に示す、アニメーションが表示され、筐体の回転が促される。
そして、ステップSp7〜ステップSp13において、上述した時間間隔にて測定が行われ、図5における軌跡Trxbに示される回転が筐体に与えられて点Pb1に到達して、物理量センサ80によって筐体2のおもて面が上を向いていることが確認されると、図7(f)に示す、「こちらが正面になるように本体を立ててください。」という表示ガイダンスが表示される。そして、ユーザが筐体を動かすことによって、筐体2のおもて面の向きが変わったことを物理量センサ80が検知すると、状況表示として、図7(f)に示すように、筐体が立てられている図が表示され、筐体の回転が促される。
そして、筐体が立てられ、物理量センサ80によって筐体2のおもて面が正面を向いていることが確認されると、図7(g)に示す、「アンテナを軸にぐるっとまわしてください。」という表示ガイダンスが表示される。そして、ユーザが筐体を動かすことによって、筐体2のおもて面の向きが変わったことを物理量センサ80が検知すると、状況表示として、図7(g)に示す、アニメーションが表示され、筐体の回転が促される。これにより、図5における軌跡Trzbに示される点Pb2からの回転が筐体に与えられる。
前述したように、測定パターンによって、各軸まわりに180°回転させる際に、45°毎にデータを採取するように設定するため、ステップSp7〜Sp13までの処理時間が、筐体を軸まわりにまわすのにかかる時間の4分の1以下であることが望ましい。
一方、ステップSp9における判断が「NO」であった場合、ステップSp13に移行する。このとき、警告中止ステップの動作が行われ、表示ガイダンスとして図7(h)に示すように、「失敗!」と表示され、この表示が継続する。次に、ステップSp14に移行し、再動作を促すステップの動作が行われ、図7(h)に示すように、「失敗!もういちどこちらが正面になるように本体をたててください」という表示ガイダンスが表示され、物理量センサ80によって、筐体2のおもて面の向きが検知されて筐体がたてられている状態でないことが検知されると、図7(i)に示すように、筐体をたてる図が状況表示として表示される。そして、物理量センサ80によって筐体がたてられて筐体2のおもて面の向きが変わったことが検知されると、キャリブレーション動作(5)を促すステップの動作が行われ、図7(j)に示す、「アンテナを軸にぐるっと回してください」という表示ガイダンスが表示される。そして、ユーザが筐体を動かすことによって、筐体2のおもて面の向きが変わったことを物理量センサ80が検知すると、図7(j)に示す、アニメーションによって、筐体の回転が促される。これにより、図5における軌跡Trzbに示される点Pb2からの回転が筐体に与えられる。そして、上述した測定が行われる。そして、携帯電話機の地磁気センサモジュール30のオフセットのキャリブレーションの動作が終了する。
次に、ステップSp12における判断が「YES」であった場合、ステップSp17に移行し、主制御部10において、オフセットの推定が行われる。このとき、推定オフセット計算ステップの動作が行われ、図7(k)に示す、「測定完了しました。オフセット計算中」という表示ガイダンスが表示される。そして、計算処理が進行すると、状況表示として、図7(k)に示すように、オフセットの計算処理のために使用される測定データが順繰りに表示される。
次に、推定されたオフセット計測値が有効であるか否かが判断される(ステップSp18)。判断が「YES」であった場合、RAM14内のオフセット値格納領域14aにオフセット計測値が格納される(ステップSp19)。尚、先にオフセット値格納領域14aに格納されていた初期オフセットまたはオフセット計測値はステップSp17において算出されたオフセット計測値に更新される。このとき、報知用LED43の点灯色を変更したり、点灯タイミングを変更したりして、一定時間だけ点滅または点灯させ、有効なオフセットが推定されたことをユーザに報知する。そして、携帯電話機の地磁気センサモジュール30のオフセットのキャリブレーションの動作が終了する。一方、ステップSp18における判断が「NO」であった場合、オフセット値格納領域14aに格納されているオフセット計測値が更新されることなく、以前測定されたオフセットが保存され、ステップSp21に移行し、携帯電話機のキャリブレーションの失敗の表示がなされる。そして、ステップSp24へ移行し,携帯電話機のキャリブレーションの動作が終了する。あるいは、ステップSp4に移行し、キャリブレーションを促すステップSp4以下の動作に移行する。尚、ステップSp18から、キャリブレーションを促す指示等の表示ガイダンスが表示されるステップSp20を経由して、ステップSp4へ移行してもよい。
そして、キャリブレーション完了の表示が液晶表示部18aに表示される(ステップSp22)。すなわち、方位計算ステップの動作が行われ、図7(l)に示す、「オフセットが正しく計算されました。方位を再計算中という」表示ガイダンスが表示される。そして、計算処理が進行すると、状況表示として、例えば、図7(l)に示す「にこにこ顔のキャラクタが画面上を走り回るアニメーション」が表示される。そして、地磁気センサモジュール30によって測定された測定データから、オフセット値格納領域14aに格納されているオフセットが除去され、測定データの補正が終了する(ステップSp23)。このとき、終了+方位表示ステップの動作が行われ、図7(m)に示す、「完了しました 方位表示にもどします。」という表示ガイダンスが表示される。そして、状況表示として、図7(m)に示すように、一旦画面にモザイクがかかり、一定時間経過後に方位表示画面に戻る。そして、補正された測定データから携帯電話機が向いている方位が算出され、該方位に基づいて液晶表示部18aに地図データが表示される(ステップSp24)。
一方、ステップSp1における判断が「NO」であった場合、ステップSp24に移行し、上述したキャリブレーションおよび補正は一切行われずに、方位表示が行われる。
以上のように、ユーザが携帯電話機を裏返すことにより、方位データ演算部10aがオフセットのキャリブレーションを行って方位測定を行う動作例について、図6に示すフローチャートを用いて説明したが、ユーザが携帯電話機を振ることにより、方位データ演算部10aがオフセットのキャリブレーションを行って方位測定を行う動作例についても、図6に示すフローチャートにおける処理が適用される。その場合、液晶表示部18bおよび18cには、図8に示す表示ガイダンスおよび情況表示が表示される。
この場合、キャリブレーション動作を促すステップ(ステップSp7〜Sp16)が、キャリブレーション動作(1)を促すステップおよびキャリブレーション動作(2)を促すステップのみになっており、キャリブレーション動作(1)を促すステップにおいて、図9に示すように、状況表示として液晶表示部18bおよび18cにアイドルの写真が表示されるところが異なる。
本実施形態によれば、液晶表示部18b、18cにおいて、上述した表示ガイダンスおよび状況表示を表示することにより、ユーザに対して、携帯電話機を回転させ、または、携帯電話機を振るように指示することができる。
前述したように、フリーハンドにて保持することを前提としている携帯電話機のキャリブレーションを行うにあたり、ユーザが予め定められた角度にて携帯電話機を動かすことは困難であり、ユーザに対して何らかの方法によって携帯電話機の回転操作の指示を行い、ユーザが意識的に携帯電話機を回転させるようにすることが望ましいので、本発明は有効である。
また、計算を行うステップにおいては、表示ガイダンスは現在計算を行っている旨の表示であり、状況表示は計算に用いるデータをスクロールさせて表示する。これにより、携帯電話機が該計算処理を行っていることを確認でき、ユーザが携帯電話機が動作しているのかいないのかが確認できず、不安になることを回避している。
尚、本実施形態においては、地磁気センサとして、GMR素子を想定したが、地磁気センサの種類はこれに限定されず、どんなものでもよい。
また、本実施形態においては、オフセットのキャリブレーションの実行の要否の判定は、携帯電話機の電源投入時および方位表示のためのアプリケーションの立ち上げ時に行われることを想定したが、上記のアプリケーション以外の予め定められたアプリケーションが起動された場合に行なわれるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、キャリブレーションを促すために、ユーザに携帯電話機を回転させる指示を、文章(文字)によって行われることを想定したが、記号や画像によって行ってもよい。
また、本実施形態においては、測定パターンを、等間隔にて測定を行うように設定することを想定したが、測定パターンはこれには限定されず、一定の規則に基づいて時間間隔が変化する測定パターンを設定して、測定に用いてもよい。
また、本実施形態においては、図10(a)に示すように、携帯情報端末の筐体2のおもて面に取り付けられる表示画面を液晶表示部18bによって構成することを想定したが、本実施形態の変形例として、図10(b)に示すように、該画面を有機EL(Organic ElectroLuminescence)表示器18dによって構成してもよい。有機EL表示器18dは、曲面または3面以上の面に取り付けることが可能なので、例えば、筐体2を覆うように有機EL表示器18dが取り付けられた場合、筐体2のおもて面に対する側面にも表示を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更も含まれる。
本発明の一実施形態における携帯電話機の構成を示すブロック図である。 同実施形態における携帯電話機の外観を示す図である。 同実施形態における主制御部10の方位演算関連の各機能および地磁気センサモジュール30、RAM14とのデータのやり取りを示す機能ブロック図である。 同実施形態における第1軸方向の磁気センサ31および第2軸方向の磁気センサ32の方位に対する出力を示したグラフである。 同実施形態において、筐体に回転の指示を与えるために、筐体の3辺に平行する軸を有する座標系にて描かれる球の面上に設定される軌跡を示す図である。 同実施形態における携帯電話機内の方位データ演算部10aの方位測定の動作を示すフローチャートである。 同実施形態において、携帯電話機を裏返させるために、液晶表示部18bおよび18cに表示される表示ガイダンスおよび情況表示の内容を示す図である。 同実施形態において、携帯電話機を振るために、液晶表示部18bおよび18cに表示される表示ガイダンスおよび情況表示の内容を示す図である。 図8のキャリブレーション動作(1)を促すステップにおいて、状況表示として液晶表示部18bおよび18cに表示されるアイドルの写真を示す図である。 同実施形態の変形例において、携帯電話機のおもて面に液晶表示部18b、有機EL表示器18dが取り付けられる様子を示す外観図である。
符号の説明
1、2・・・筐体、3・・・開始キー、4・・・終了キー、5・・・テンキー、7・・・リダイアルキー、8・・・RF(Radio Frequency)アンテナ、9・・・カーソルキー、10・・・主制御部(方位データ演算装置)、10a・・・方位データ演算部、10b・・・方位表示手段、11・・・変換キー、12・・・ROM(Read Only Memory)(記憶手段)、14・・・RAM(Random Access Memory)、14a・・・オフセット値格納領域(第1の記憶手段)、14b・・・データ格納領域(第2の記憶手段)、18a、18b、18c・・・液晶表示部、18d・・・有機EL(Organic ElectroLuminescence)表示器、20・・・主操作部、22・・・変復調部、23・・・CDMA(Code Division Multiple Access)部、24・・・RF部、25・・・報知手段、26・・・時計部、27・・・マイク、28・・・着信用スピーカ、29・・・音声処理部、30・・・地磁気センサモジュール、31〜33・・・磁気センサ、34・・・磁気センサ制御部、35〜37・・・磁気センサ初期化手段、38・・・A/D(Analog/Digital)変換回路、39・・・スキャン範囲設定手段、40・・・切り替え手段、41・・・報知用スピーカ、42・・・バイブレータ、43・・・報知用LED(Light Emitting Diode)、71・・・GPS(Global Positioning System)受信部、72・・・GPSアンテナ、82・・・傾きセンサ補正手段、80・・・物理量センサ(傾きセンサ)、81・・・傾きセンサ初期値記憶手段、82・・・傾きセンサ補正手段、90・・・バスライン、101・・・データ格納判定手段、102・・・オフセット推定手段、103・・・有効性判定手段、104・・・方位演算手段、105・・・オフセット除去手段

Claims (5)

  1. 感磁方向を二軸以上有する地磁気センサと、前記地磁気センサの出力に基づいて方位を演算する方位データ演算部と、記憶手段と、前記方位データ演算部によって算出された方位を表示する表示画面を含む複数の表示画面と、前記地磁気センサの着磁によるオフセットのキャリブレーションを行うキャリブレーション手段とを搭載した携帯情報端末における地磁気センサの補正方法であって、
    電源の投入時または所定のアプリケーションが起動された場合、前記地磁気センサの出力と予め前記記憶手段に記憶されているオフセット基準データとを比較して、前記オフセットのキャリブレーションが必要か否かを判定し、必要な場合はキャリブレーション起動信号を出力するステップと、
    前記キャリブレーション起動信号が出力されると、前記方位を表示する画面において方位の表示を中止するステップと、
    前記キャリブレーション起動信号が出力されると、ユーザに対して、前記画面に前記キャリブレーションを促すキャリブレーション促進表示を行うステップと、
    を備えたことを特徴とする地磁気センサの補正方法。
  2. 感磁方向を二軸以上有する地磁気センサと、前記地磁気センサの出力に基づいて方位を演算する方位データ演算部と、前記方位データ演算部によって算出された方位を表示する表示画面を含む複数の表示画面と、前記地磁気センサの着磁によるオフセットのキャリブレーションを行うキャリブレーション手段とを搭載した携帯情報端末における地磁気センサの補正方法であって、
    前記キャリブレーションの動作と並行して、前記表示画面に、前記携帯情報端末のユーザに対する回転指示または前記携帯情報端末の動作状態を表示する表示ガイダンス、または、前記表示ガイダンスによる回転指示の図または前記携帯情報端末の動作状態を表示する状況表示を表示する動作状況表示ステップと、
    を備えたことを特徴とする地磁気センサの補正方法。
  3. 感磁方向を二軸以上有する地磁気センサと、第1の記憶手段と、第2の記憶手段と、前記地磁気センサの出力に基づいて方位を演算する方位データ演算部と、前記方位データ演算部によって算出された方位を表示する表示画面を含む複数の表示画面と、前記地磁気センサの着磁によるオフセットのキャリブレーションを行うキャリブレーション手段とを搭載した携帯情報端末における地磁気センサの補正方法であって、
    前記地磁気センサの測定データを読み出し、該測定データが適正であるか否かを判断し、該測定データが適正であると判断した場合、該測定データを前記第2の記憶手段に格納するデータ測定ステップと、
    前記測定データを前記第2の記憶手段に所定数格納した場合、前記第2の記憶手段から該測定データを読み出し、該測定データから前記オフセットを構成するオフセット計測値を推定し、前記推定されたオフセット計測値の有効性を判断し、前記オフセット計測値を有効と判断した場合、該オフセット計測値を前記第1の記憶手段に格納するオフセット演算ステップと、
    前記測定データから前記第1の記憶手段に格納されたオフセット計測値から構成されるオフセットを除去するオフセット除去ステップと、
    前記各ステップと同期して、前記表示画面に、前記携帯情報端末のユーザに対する回転指示または前記携帯情報端末の動作状態を表示する表示ガイダンス、または、前記表示ガイダンスによる回転指示の図または前記携帯情報端末の動作状態を表示する状況表示を表示する動作状況表示ステップと、
    を備えたことを特徴とする地磁気センサの補正方法。
  4. 前記データ測定ステップまたは前記オフセット除去ステップと並行して行われる前記動作状態表示ステップにおいて、前記表示ガイダンスが前記携帯情報端末を回転させる旨のユーザに対する指示であり、前記状況表示が前記表示ガイダンスの指示に応じて前記携帯情報端末に与えられる回転の図であることを特徴とする請求項3に記載の地磁気センサの補正方法。
  5. 前記オフセット演算ステップまたは前記オフセット除去ステップと並行して行われる前記動作状態表示ステップにおいて、前記表示ガイダンスが前記携帯情報端末の処理内容の表示であり、前記状況表示が演算過程の表示であることを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかの項に記載の地磁気センサの補正方法。
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