JP2006046422A - Differential device - Google Patents
Differential device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006046422A JP2006046422A JP2004225973A JP2004225973A JP2006046422A JP 2006046422 A JP2006046422 A JP 2006046422A JP 2004225973 A JP2004225973 A JP 2004225973A JP 2004225973 A JP2004225973 A JP 2004225973A JP 2006046422 A JP2006046422 A JP 2006046422A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- differential
- case
- clutch
- gear
- pilot
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 9
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 4
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 5
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 3
- 239000000969 carrier Substances 0.000 description 2
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 2
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 2
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 235000013372 meat Nutrition 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 238000004381 surface treatment Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Retarders (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
Description
本発明は、エンジンからの駆動力を左右の車輪に伝えるデファレンシャル装置に関する。 The present invention relates to a differential device that transmits driving force from an engine to left and right wheels.
特許文献1には、車両用のデファレンシャル装置が開示されている。このデファレンシャル装置1は、図2に示す車両の動力系2に組み込まれている。動力系2は、エンジン3と、エンジン3から駆動力が伝達されるトランスミッション4と、左右の後輪5、5間に配置されたリヤデフ(上記デファレンシャル装置)1と、トランスミッション4とリヤデフ(デファレンシャル装置)1とを連結して駆動力をリヤデフ1に伝達するプロペラシャフト6とで構成されている。また、上記リヤデフ1は、デフキャリヤ7内に回転可能に配置されると共に、左右の後輪からの車軸8、8と連結されている。
リヤデフ1は、図3に示すように、デフケース9と、デフケース9内に配置されたプラネタリーギヤ式の差動機構10と、この差動機構10の一側に配置されたパイロットクラッチ11と、他側に配置されたメインクラッチ12と、デフケース9の外側に配置されてパイロットクラッチ11を駆動する電磁石13と、パイロットクラッチ11と差動機構10との間に設けられたカム手段14とで構成されている。
As shown in FIG. 3, the
デフケース9には、リングギヤ15(図2参照)がねじ止め固定されており、このリングギヤ15はプロペラシャフト6の端末に連結されたドライブピニオンギヤ16と噛み合っている。そして、エンジンからの駆動力がトランスミッション4、プロペラシャフト6、ドライブピニオンギヤ16、リングギヤ15を介してデフケース9に伝達される。
A ring gear 15 (see FIG. 2) is screwed and fixed to the
上記プラネタリーギヤ式の差動機構10は、デフケース9の内壁に設けられたインターナルギヤ17と、左車軸8とスプライン連結されたハブ18と、このハブ18の外周に設けられたサンギヤ19と、ピニオンギヤ20と、このピニオンギヤ20の両側を支持するピニオンキャリヤ21、22と、ピニオンキャリヤ22とスプライン連結されると共に、右車軸8とスプライン連結されるハブ23とで構成されている。
The planetary gear type
また、ピニオンキャリヤ21には、カム手段14のボールカム24を介してカムリング25が連結されており、カムリング25はパイロットクラッチ11の締結によりデフケース9と連結されるようになっている。
A
電磁石13の駆動力でパイロットクラッチ11が締結されると、カムリング25がデフケース9に連結され、カム手段14がスラスト力を発生してピニオンキャリヤ21を、図3において左側へ押圧する。ピニオンキャリヤ21が左側に押圧されるとピニオンキャリヤ22を介してメインクラッチ12が締結されて、差動機構10の差動が制限される。
When the pilot clutch 11 is engaged by the driving force of the
また、パイロットクラッチ11の締結が解除されると、カム手段14のスラスト力が消失してメインクラッチ12の締結状態が解除され、差動機構10の差動がフリーになる。
しかしながら、特許文献1に記載されている従来技術では、ドライブピニオンギヤ16がデフケース9及び電磁石13の近傍に配置されており、ドライブピニオンギヤ16の先端との干渉を避けるようにデフケース9及び電磁石13の各外径寸法が規制されている。これに伴って、リヤデフ1の組立ての都合上、プラネタリーギヤ式の差動機構10の寸法に合わせてパイロットクラッチ11の大きさが決まってしまうため、パイロットクラッチ11のトルク容量を大小種々設定することができないという問題がある。
However, in the prior art described in
例えば、差動機構10のインターナルギヤ17の外径寸法を大きくしようとすると、デフケース9の外径寸法を大きくする必要があるので、このデフケース9がドライブピニオンギヤ16と干渉するおそれがある。このため、上記のようにパイロットクラッチ11の大きさが限定されてしまう。同様に、電磁石13の外径寸法も限定されているため、電磁石13の容量を大きくするには軸方向の寸法を大きくする必要がある。
For example, if the outer diameter of the internal gear 17 of the
また、パイロットクラッチ11の作動時にピニオンギヤ20及びピニオンキャリア21、22を介してメインクラッチ12を押圧するようになっているので、このときの抵抗が比較的大きくメインクラッチ12を迅速に押圧することが困難で、メインクラッチ12のトルク立上げ応答性が劣るという問題がある。
Further, since the
さらに、メインクラッチ12の磨耗に伴ってトルク立上げ応答性の経時変化が大きいという問題もある。また、ピニオンキャリア24と接触しないようにスナップリングによりアーマチャ32の移動を規制しているので、上記のスナップリングを支持する構造を設けるために煩雑な手間を要するという問題もある。
Furthermore, there is also a problem that a change in torque rise response with time is large as the
そこで、本発明は、パイロットクラッチの外径寸法を大きくしてトルク容量の設定幅を広くすることができ、しかも、パイロットクラッチがメインクラッチを押圧する際の抵抗を少なくすることのできるデファレンシャル装置の提供を目的とする。 Therefore, the present invention provides a differential device that can increase the outer diameter dimension of the pilot clutch to widen the setting range of the torque capacity and reduce the resistance when the pilot clutch presses the main clutch. For the purpose of provision.
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、デフケースと、デフケース内に配置された差動機構と、差動機構の差動回転を制限するクラッチ手段と、クラッチ手段を作動させるパイロット機構と、パイロット機構を制御するアクチュエータとからなるデファレンシャル装置であって、前記デフケースが、前記差動機構と前記クラッチ手段を収容する第1の開口を備えた第1のケースと、前記クラッチ手段と軸方向に隣接するパイロットクラッチ機構を収容する第2の開口を備え第1のケースに対して締結される第2のケースとを備えていることを特徴とする。
In order to achieve the above object, an invention according to
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のデファレンシャル装置であって、前記差動機構は、インターナルギヤと、インターナルギヤと噛み合うピニオンギヤを支持するキャリヤと、前記ピニオンと噛み合うサンギヤとからなるプラネタリーギヤを用いた差動機構であり、前記インターナルギヤと前記ピニオンギヤと前記サンギヤのうちの何れか一つを前記第1のケースに形成し、残る2つを一対の出力軸に連結することを特徴とする。
The invention according to
請求項3に記載の発明は、請求項2記載のデファレンシャル装置であって、前記インターナルギヤは前記第1のケースに形成され、前記キャリヤ及び前記サンギヤが一対の出力軸に連結されていることを特徴とする。
The invention according to
請求項4に記載の発明は、請求項3記載のデファレンシャル装置であって、前記第1のケースは、前記インターナルギヤに隣接し一体的に連結される側壁を備えていることを特徴とする。
The invention according to claim 4 is the differential apparatus according to
請求項5に記載の発明は、請求項1記載のデファレンシャル装置であって、前記クラッチ手段と前記パイロット機構を軸方向に隣接配置したことを特徴とする。 A fifth aspect of the present invention is the differential apparatus according to the first aspect, wherein the clutch means and the pilot mechanism are arranged adjacent to each other in the axial direction.
請求項6に記載の発明は、請求項1記載のデファレンシャル装置であって、前記第1のケースは前記第1の開口の外周側に第1のフランジ部を備え、前記第2のケースは前記第2の開口の外周側に第2のフランジ部を備え、前記第1のフランジ部に対して駆動力伝達用のリングギヤを取り付け、前記第1と第2のフランジ部を境として駆動力伝達用のリングギヤの反対側にアクチュエータを備えていることを特徴とする。
The invention according to
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のデファレンシャル装置であって、前記第1の開口の縁部が前記パイロットクラッチ機構に対向することを特徴とする。 A seventh aspect of the present invention is the differential apparatus according to any one of the first to sixth aspects, wherein an edge portion of the first opening faces the pilot clutch mechanism. To do.
請求項1に記載の発明によれば、クラッチ手段、差動機構のトルク容量に応じた第1のケースの形状とし、パイロットクラッチ機構のトルク容量に応じた第2のケース形状を各々独立して設定することができる。 According to the first aspect of the present invention, the first case shape corresponding to the torque capacity of the clutch means and the differential mechanism is used, and the second case shape corresponding to the torque capacity of the pilot clutch mechanism is independently set. Can be set.
また、請求項1の発明によれば、第1のケースに差動機構及びクラッチ手段を内蔵し、第2のケースにパイロットクラッチ機構を設けたので、差動機構の寸法に合わせてパイロットクラッチ機構の大きさを決める必要がないため、パイロットクラッチの外径寸法を大きくしてトルク容量を増加するなど種々設定幅を広くすることができる。 According to the first aspect of the present invention, the differential mechanism and the clutch means are incorporated in the first case, and the pilot clutch mechanism is provided in the second case. Therefore, the pilot clutch mechanism is adapted to the dimensions of the differential mechanism. Since it is not necessary to determine the size of the pilot clutch, it is possible to widen various setting ranges such as increasing the outer diameter of the pilot clutch and increasing the torque capacity.
請求項2に記載の発明によれば、差動機構がプラネタリーギヤ式のものであり、この差動機構のインターナルギヤの外径寸法が限定されているが、この外径寸法に合わせてパイロットクラッチ機構の大きさを決める必要がないので、上記のようにパイロットクラッチ機構の外径寸法を大きくしてトルク容量を増加することができる。
According to the invention described in
請求項3に記載の発明によれば、インターナルギヤが第1のケースに形成されるので、高強度なギヤとすることができる。
According to the invention described in
請求項4に記載の発明によれば、側壁を備えることで第1のケース分割構成とすることができ、第1のケースのインターナルギヤ部をブローチなどによる打ち抜き加工や、転造などで容易に形成することができる。 According to the fourth aspect of the present invention, the first case can be divided by providing the side wall, and the internal gear portion of the first case can be easily punched by a broach or rolled. Can be formed.
請求項5に記載の発明によれば、パイロットクラッチ及びメインクラッチが隣接しているので、パイロットクラッチがメインクラッチを直接的に押圧することができる。これによって、パイロットクラッチがメインクラッチを押圧する際の抵抗を少なくすることができる。
According to the invention described in
請求項6に記載の発明によれば、パイロットクラッチを駆動するアクチュエータが第2のケースに設けられ、フランジ部を境として駆動力伝達用のリングギヤの反対側に配置されているので、リングギヤと噛み合うピニオンギヤからアクチュエータが離れており、ピニオンギヤと干渉することなくアクチュエータの外径寸法を大きくすることができる。 According to the sixth aspect of the present invention, the actuator for driving the pilot clutch is provided in the second case, and is disposed on the opposite side of the ring gear for transmitting the driving force with the flange portion as a boundary, and therefore meshes with the ring gear. The actuator is separated from the pinion gear, and the outer diameter of the actuator can be increased without interfering with the pinion gear.
請求項7に記載の発明によれば、第1の開口の縁部をパイロットクラッチ機構に対向させたので、パイロットクラッチ機構の位置決めを容易に行うことができる。 According to the seventh aspect of the present invention, since the edge of the first opening is opposed to the pilot clutch mechanism, the pilot clutch mechanism can be easily positioned.
以下、本発明の実施の形態に係るデファレンシャル装置について図面に基づいて説明する。 Hereinafter, a differential apparatus according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1に示すデファレンシャル装置50、デフケース51と、デフケース51内に配置されたプラネタリーギヤ式の差動機構52と、差動機構52の差動回転を制限する多板式のメインクラッチ(クラッチ手段)53と、メインクラッチ53を差動させる多板式のパイロットクラッチ(パイロット機構)54と、パイロットクラッチ54を制御するアクチュエータ55とから構成されている。
A
また、本実施形態のデファレンシャル装置50は、デフケース51が、差動機構52とメインクラッチ53を収容する組付開口(第1の開口)62を備えた第1のケース56と、メインクラッチ53と軸方向に隣接するパイロットクラッチ54を収容する組付開口(第2の開口)94を備え第1のケース56に対して締結される第2のケース57とを備えている。
Further, in the
第1のケース56は、上記差動機構52及びメインクラッチ53を収容する円筒部58を有している。この円筒部58の一端側には、この一端側を塞ぐ右側壁部(壁部)59、及び出力軸(図3に示す車軸6)が貫通する小開口60を形成する右ボス部(ボス部)61が設けられ、円筒部58の他端側には、差動機構52及びメインクラッチ53を組み付ける組付開口62、及び外径方向へ広がるフランジ部63が形成されている。このフランジ部63に対して駆動力伝達用のリングギヤ15がボルト64により取付けられている。
The
第2のケース57は、第1のケース56に対して組付開口62側に固定され、この第2のケース57の一端側に他の出力軸(図2に示す車軸8)が貫通する小開口65を形成する左ボス部(ボス部)66が設けられ、他端側に組付開口62を塞ぐ左側壁部(壁部)67と、パイロットクラッチ54を組み付ける組付開口94が形成されている。また、左側壁部67より外径方向へ広がりフランジ部63にねじ68により締結される他のフランジ部69が形成されている。フランジ部63,69を境としてリングギヤ15の反対側に、パイロットクラッチ54を駆動するアクチュエータ55が配置されている。
The
上記差動機構52は第1のケース56の一端側(図1、図2の右側)に内蔵されている。この差動機構52は、円筒部58の内周に形成されるインターナルギヤ72と、左のハブ70の外周に形成されるサンギヤ73と、これらのインターナルギヤ72及びサンギヤ73とそれぞれ噛み合う複数のピニオンギヤ74と、左右のハブ70、71とを有し、各ピニオンギヤ74の軸部75は右のハブ71及びピニオンキャリア76に支承されている。
The
ピニオンキャリア76の円筒部77と左のハブ70との間にはメインクラッチ53が配置されている。このメインクラッチ53の押圧時に、エンジン1の駆動力はデフケース51(インターナルギヤ72)からピニオンギヤ74を介してサンギヤ73(左のハブ70)と右のハブ71とに分配され、左右の後輪7,8に送られる。図示を省略したが、メインクラッチ53のプレート間の所定箇所に皿ばねなどの弾性部材を介在させることにより与圧を与えてイニシャルトルクを発生できることもできる。また、左右のハブ70、71は、図2に示す左右の後車軸8、8にそれぞれスプライン連結されている。
A main clutch 53 is disposed between the
ハブ70の外周にはカムリング78及び押圧部材79が配置されており、カムリング78と押圧部材79との間にはボールカム80が形成されている。第2のケース57とカムリング78との間にはパイロットクラッチ54が配置されている。
A
アクチュエータ55は、第2のケース57の左ボス部66にベアリング81,82を介して支承され、図2のデフキャリア7側に回り止めされるリング状の電磁石83と、電磁石83と対向する位置に配置され、左側壁部67を貫通して磁束の短絡を防ぐ複数の非磁性材84と、パイロットクラッチ54の右側に配置され、非磁性材84を介して磁束が付させるアーマチャ85とから構成されている。アーマチャ85の一端側はパイロットクラッチ54に当接し、アーマチャ85の他端側は第1のケース56の組付開口62の縁部に当接している。
The
左のハブ70の外周と左ボス部66の内周との間には軸受用ブッシュ86が介在し、左のハブ70の一端と左ボス部66の段部との間、及び左のハブ70の他端と右のハブ71の段部との間には、それぞれ組付隙間調整用ワッシャ87,88が介在している。左ボス部66の端部とカムリング78との間には、ボールカム80のスラスト反力を受けるベアリング89とワッシャ90とが配置され。同様に右のハブ71と右ボス部61の端部の間にも、ボールカム80のスラスト反力を受けるベアリング91とワッシャ92とが配置されている。デファレンシャル装置50の組立時には、所定厚さのワッシャ87,88を選択して使用することにより、左右のハブ70、71の軸方向の組付隙間を調整するようになっている。
A bearing
さらに、軸部75と右のハブ71及びピニオンキャリア76との間にはそれぞれワッシャ93が介在している。これらの軸部75と右のハブ71及びピニオンキャリア76との摺動面、またはピニオンギヤ74と軸部75との摺動面には所定の隙間設定や表面処理などが施され、差動機構52へ駆動トルクが掛ったときに摺動面の摩擦抵抗を差動制限力として用いることが可能であり、いわゆるトルク感応型の差動制限機能を有している。
Further,
そして、電磁石83がアーマチャ85を吸収するとパイロットクラッチ54が締結されてカムリング78がデフケース51(第2のケース57)側に連結され、差動機構52の差動トルクがボールカム80に掛る。そのカムスラスト力により押圧部材79でメインクラッチ53が押圧されて締結し、各クラッチ54,53の摩擦トルクにより差動が制限される。
When the
このようにして電磁石83によりパイロットクラッチ54の滑りを調節し差動制限力を適度に緩めると、車両は円滑で安定な旋回が行える。また、差動制限力を強めるかまたは差動をロックすると車両の直進安定性が向上すると共に、悪路などで後輪の一方が空転してもデファンレンシャル装置50の差動制限力により大きな駆動力が他方の後輪に送られて悪路走破性が向上する。パイロットクラッチ54を開放するとボールカム80のカムスラスト力が消失してメインクラッチ53も開放され、差動はフリーになる。
Thus, when the slip of the
本実施形態のデファレンシャル装置50では、メインクラッチ53、差動機構52のトルク容量に応じた第1のケース56の形状とし、パイロットクラッチ54のトルク容量に応じた第2のケース57形状を各々独立して設定することができる。
In the
また、本実施形態のデファレンシャル装置50では、第1のケース56にプラネタリーギヤ式差動機構52及びメインクラッチ53を内蔵し、第2のケース57にパイロットクラッチ54を設けたので、差動機構52の寸法、特にインターナルギヤ72の外径寸法に合わせてパイロットクラッチ54の大きさが決める必要がないため、パイロットクラッチ54の外径寸法を大きくしてトルク容量を増加することができる。その結果、パイロットクラッチ54によりメインクラッチ53を円滑に押圧できるため、メインクラッチ53のトルク立上げ応答性を向上でき、しかも、メインクラッチ53の磨耗に伴うトルク立上げ応答性の経時変化を抑制できる。さらに、第1のケース56側で大部分の駆動トルクを受けるので、第2のケース57側ではパイロットクラッチ54の駆動トルクを主に考慮して、比較的低い強度で第2のケース57の肉厚設定ができる。なお、第2のケース57の形状を所望のパイロットトルクを得られるようなパイロットクラッチ54の大きさを選定してこれに合わせて、決定することが可能になる。
Further, in the
また、本実施形態によれば、パイロットクラッチ53及びメインクラッチ54が隣接し、パイロットクラッチ54がメインクラッチ53を押圧部材79により直接的に押圧するので、その際の抵抗を少なくすることができる。その結果、この点からもパイロットクラッチ54によりメインクラッチ53を円滑に押圧できる。
Further, according to the present embodiment, the
また、本実施形態の配置構造にあっては、パイロットクラッチ54を駆動するアクチュエータ55が第2のケース57に設けられ、フランジ部63,69を境として駆動力伝達用リングギヤ13の反対側に配置されているので、リングギヤ13と噛み合う駆動力伝達用ピニオンギヤ14からアクチュエータ55が離れており、ピニオンギヤ14と干渉することなくアクチュエータ55の電磁石83の外径寸法を大きくすることができる。その結果、電磁石83を軸方向に延長することなく電磁石83の駆動力を増加させることができる。
Further, in the arrangement structure of the present embodiment, the
また、本実施形態によれば、アーマチャ85の他端側を第1のケース56の組付開口62の縁部に当接するように設けたので、アーマチャ85の移動を規制するスナップリングなどを特に設ける必要がなく、このスナップリングを支持する構造を設ける際の煩雑な手間を省くことができる。
In addition, according to the present embodiment, since the other end side of the
なお、上記実施形態にあっては、左側壁部67を貫通する複数の非磁性材84により磁束の短絡を防いでアーマチャ85へ導くようにしたが、非磁性材84の代わりに複数の開口を設けることもできる。そして、第2のケース57をロータに用いた場合には、パイロットクラッチ54の駆動トルクに合わせて非磁性体接合強度または複数開口を設けたブリッジ部強度を低く設定することができるので、成立性及び製作性が向上する。
In the above-described embodiment, the plurality of
さらに、上記実施形態にあっては、第1のケース56を円筒部58、右側壁部59、右ボス部61、組付開口62、及びフランジ部63から一体的に鍛造成形したが、本発明はこれに限らず、円筒部58及び右側壁部59を点線符号60のように分割可能に構成して、円筒部58をブローチ引抜加工によりインターナルギヤ72と同時成形して、その後溶接などで円筒部58と左側壁59とを一体的に連結しても良い。
Further, in the above embodiment, the
本発明は、メインクラッチのトルク立上げ応答性を向上でき、しかも、メインクラッチの磨耗に伴うトルク立上げ応答性の経時変化を抑制できるパイロットクラッチの配置構造が得られるという効果があるので、車両内の動力伝達経路の伝達切換えを行なうデファレンシャル装置などに適用することができる。 The present invention has the effect of providing an arrangement structure of a pilot clutch that can improve the torque rise response of the main clutch and can suppress a change with time of the torque rise response associated with wear of the main clutch. The present invention can be applied to a differential device that performs transmission switching of an internal power transmission path.
50 デファレンシャル装置
51 デフケース
52 差動機構
53 メインクラッチ(クラッチ手段)
54 パイロットクラッチ(パイロットクラッチ機構)
55 アクチュエータ
56 第1のケース
57 第2のケース
62、94 組付開口
50
54 Pilot clutch (pilot clutch mechanism)
55
Claims (7)
前記デフケースが、前記差動機構と前記クラッチ手段を収容する第1の開口を備えた第1のケースと、前記クラッチ手段と軸方向に隣接するパイロット機構を収容する第2の開口を備え第1のケースに対して締結される第2のケースとを備えていることを特徴とするデファレンシャル装置。 A differential device comprising a differential case, a differential mechanism disposed in the differential case, clutch means for limiting differential rotation of the differential mechanism, a pilot mechanism for operating the clutch means, and an actuator for controlling the pilot mechanism. And
The differential case includes a first case having a first opening for accommodating the differential mechanism and the clutch means, and a second opening for accommodating a pilot mechanism adjacent to the clutch means in the axial direction. And a second case that is fastened to the case.
7. The differential apparatus according to claim 1, wherein an edge portion of the first opening faces the pilot mechanism. 8.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004225973A JP2006046422A (en) | 2004-08-02 | 2004-08-02 | Differential device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004225973A JP2006046422A (en) | 2004-08-02 | 2004-08-02 | Differential device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006046422A true JP2006046422A (en) | 2006-02-16 |
Family
ID=36025238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004225973A Pending JP2006046422A (en) | 2004-08-02 | 2004-08-02 | Differential device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006046422A (en) |
-
2004
- 2004-08-02 JP JP2004225973A patent/JP2006046422A/en active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3628983B2 (en) | Power transmission device having an electromagnetic clutch | |
JP3002040B2 (en) | Differential device | |
US20150345570A1 (en) | Power Transfer Device | |
JP2004092741A (en) | Electromagnetic brake | |
JP4600729B2 (en) | Driving force transmission device | |
JP4024500B2 (en) | Electromagnetic brake | |
JP2018096432A (en) | Coming-off prevention structure, driving force transmission device, and manufacturing method of driving force transmission device | |
US7083031B2 (en) | Power transmitting apparatus with input and output member rotatably arranged within a case | |
JP2010174944A (en) | Power transmission device | |
JP2006046422A (en) | Differential device | |
JP4575038B2 (en) | Torque transmission mechanism | |
JPH0464747A (en) | Differential limiting device | |
JP2006183707A (en) | Planetary gear device | |
JP2000240685A (en) | Electromagnetic clutch and differential device having it | |
JP2007126107A (en) | Power transmission device | |
JP2004060663A (en) | Electromagnetic brake | |
US11192449B2 (en) | Drive force transfer device and four-wheel-drive vehicle | |
JP5332452B2 (en) | Driving force transmission device | |
JP2005054829A (en) | Power transmission device and center differential device | |
JP2005249080A (en) | Differential gear device with differential limiting mechanism | |
JP2004060698A (en) | Electromagnetic brake | |
JP2001012509A (en) | Coupling | |
JP2009236176A (en) | Drive force transmitting device | |
JP2011256933A (en) | Friction transmission structure, friction clutch, and differential lock device | |
JP2002364676A (en) | Solenoid controlled pilot operated clutch device |