JP2006046397A - 流体駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電気モータに指令を与える電気系統に故障が生じたときに動作の停止時間を従来と比較して短縮することができる流体駆動装置を提供すること。
【解決手段】 油圧駆動装置10は、タンク21、ポンプ22及び油圧モータ110と、通過させる油の量を外部からの操作に応じて調整する電磁切換弁120と、通過させる油の量を外部からの操作に応じて調整する電気油圧制御部130と、油圧モータ110及び電磁切換弁120を連通させる油路を切り換える油路切換部140とを備え、電気油圧制御部130は、電気モータ131及び切換弁132と、油圧モータ110の回転力及び電気モータ131の回転力を切換弁132に伝達する回転力伝達部133とを有し、油路切換部140は、電気油圧制御部130を介して油圧モータ110及び電磁切換弁120を連通させる第1油路170と、第1油路170とは異なる第2油路180とを切り換える。
【選択図】 図1
【解決手段】 油圧駆動装置10は、タンク21、ポンプ22及び油圧モータ110と、通過させる油の量を外部からの操作に応じて調整する電磁切換弁120と、通過させる油の量を外部からの操作に応じて調整する電気油圧制御部130と、油圧モータ110及び電磁切換弁120を連通させる油路を切り換える油路切換部140とを備え、電気油圧制御部130は、電気モータ131及び切換弁132と、油圧モータ110の回転力及び電気モータ131の回転力を切換弁132に伝達する回転力伝達部133とを有し、油路切換部140は、電気油圧制御部130を介して油圧モータ110及び電磁切換弁120を連通させる第1油路170と、第1油路170とは異なる第2油路180とを切り換える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、流体によって駆動される流体モータを備えた流体駆動装置に関する。
従来、流体によって駆動される流体モータを備えた流体駆動装置として、油を吐出する油圧ポンプと、油圧ポンプによって供給された油によって駆動される油圧モータと、外部からの操作に応じて回転する電気モータと、油圧ポンプ及び油圧モータの連通状態を切り換えるサーボ弁とを備え、油圧モータの回転力及び電気モータの回転力をサーボ弁に伝達する油圧駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−65501号公報(第5頁、第1図)
しかしながら、上述した従来の流体駆動装置においては、電気モータに指令を与える電気系統が故障したとき、故障した電気系統に換えて予備の電気系統を電気モータに繋がなければならなかったので、電気系統の繋ぎ換えのために一時的に動作を停止しなければならないという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、電気モータに指令を与える電気系統に故障が生じたときに動作の停止時間を従来と比較して短縮することができる流体駆動装置を提供することを目的とする。
本発明の流体駆動装置は、流体を貯えるタンクと、前記流体を吐出するポンプと、前記ポンプによって供給された前記流体によって駆動される流体モータと、前記ポンプから前記流体モータに供給され前記タンクに排出される前記流体の量を外部からの操作に応じて調整する第1調整部と、前記ポンプから前記第1調整部を介して前記流体モータに供給され前記第1調整部を介して前記タンクに排出される前記流体の量を外部からの操作に応じて調整する第2調整部と、前記流体モータ及び前記第1調整部を連通させる通路を切り換える通路切換部とを備え、前記第2調整部は、外部からの操作に応じて回転する電気モータと、前記ポンプ及び前記流体モータの連通状態を切り換える連通状態切換弁と、前記流体モータの回転力及び前記電気モータの回転力を前記連通状態切換弁に伝達する回転力伝達部とを有し、前記通路切換部は、前記第2調整部を介して前記流体モータ及び前記第1調整部を連通させる第1通路と、前記第1通路とは異なる第2通路とを切り換える構成を有している。
この構成により、本発明の流体駆動装置は、電気モータに指令を与える電気系統に故障が生じたときに第1調整部によって流体モータを駆動することができるので、動作の停止時間を従来と比較して短縮することができる。
また、本発明の流体駆動装置は、前記流体モータに背圧を与えるカウンターバランス弁を前記第2通路上に備え、前記通路切換部は、前記流体モータ及び前記第1調整部を連通させる通路として前記第1通路を設定している状態において、前記第1通路のうち前記流体モータ及び前記タンクを連通させる通路を前記第2通路に連通させる構成を有している。
この構成により、本発明の流体駆動装置は、流体モータ及び第1調整部を連通させる通路として通路切換部が第1通路を設定している状態において流体モータ及び第2調整部の間の通路上にカウンターバランス弁を介して流体が供給され得るので、ポンプから第1調整部を介して流体モータに供給され第1調整部を介してタンクに排出される流体の量を外部からの操作に応じて第2調整部が調整するときに、流体モータ及び第2調整部の間の通路上の流体にキャビテーションが生じることを防止することができる。
また、本発明の流体駆動装置は、前記流体モータの回転を検出する回転検出手段と、前記電気モータに電力を供給する電力供給手段とを備え、前記電力供給手段は、外部からの操作と、前記回転検出手段によって検出された前記流体モータの回転とに応じて前記電気モータに電力を供給する構成を有している。
この構成により、本発明の流体駆動装置は、サーボモータより安価なモータを第2調整部の電気モータとして使用しても、第2調整部の電気モータとしてサーボモータを使用した場合と同様な精度で第2調整部の電気モータを駆動することができる上に、第2調整部の電気モータとしてサーボモータを使用した場合と比較して製造コストを低減することができる。
本発明によれば、電気モータに指令を与える電気系統に故障が生じたときに動作の停止時間を従来と比較して短縮することができる流体駆動装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態に係る流体駆動装置の構成について説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る流体駆動装置の構成について説明する。
図1に示す本実施の形態に係る流体駆動装置としての油圧駆動装置10は、図示していない建設機械車両(例えば、油圧ショベル)の一対の走行クローラを駆動する装置である。
油圧駆動装置10は、流体として油を貯えるタンク21と、タンク21によって貯えられた油を吐出するポンプ22及びポンプ23と、ポンプ22によって吐出された油の圧力(以下「ポンプ22の吐出圧力」という。)を設定圧力以下に調整するリリーフ弁31と、ポンプ22によって吐出される油の量(以下「ポンプ22の吐出量」という。)を変更するシリンダ41と、油が入力される入力部42a、42b及び油を出力するための出力部42cが形成されて入力部42a、42bのうち入力される油の圧力が高い方を出力部42cに連通するシャトル弁42と、油が入力される入力部43a、43b及び油を出力するための出力部43cが形成されて入力部43a、43bのうち入力される油の圧力が高い方を出力部43cに連通するシャトル弁43と、シャトル弁42の出力部42cから出力された油及びシャトル弁43の出力部43cから出力された油の何れか一方を外部から電力が入力されたか否かに応じて通過させる電磁切換弁44と、ポンプ22からシリンダ41に供給される油の量をポンプ22の吐出圧力及び電磁切換弁44から出力される油の圧力に応じて調整する切換弁45と、外部から電力が入力されているか否かに応じて油の通路(油路)の連通状態を切り換える電磁切換弁51と、図示していない建設機械車両の一対の走行クローラのうち一方の走行クローラを駆動する駆動部100と、他方の走行クローラを駆動する駆動部200とを備えている。
駆動部100は、ポンプ22によって供給された油によって駆動されて走行クローラを駆動する流体モータとしての油圧モータ110と、ポンプ22から油圧モータ110に供給されタンク21に排出される油の量を図示していない外部のコントローラに対する利用者による操作に応じて調整する第1調整部としての電磁切換弁120と、ポンプ22から電磁切換弁120を介して油圧モータ110に供給され電磁切換弁120を介してタンク21に排出される油の量を図示していない外部のコントローラに対する利用者による操作に応じて調整する第2調整部としての電気油圧制御部130と、油圧モータ110及び電磁切換弁120を連通させる油路を切り換える通路切換部としての油路切換部140と、油圧モータ110に背圧を与えるカウンターバランス弁150と、油圧モータ110の回転力を減速して走行クローラに伝達する減速機161と、建設機械車両が駐車するときに油圧モータ110の回転を防止するパーキングブレーキ162と、油圧モータ110及び電気油圧制御部130を連通した2つの油路のうち油の圧力が高い油路の油を出力するシャトル弁163と、油圧モータ110を2段階に変速するシリンダ164と、シャトル弁163から出力された油をシリンダ164に供給するか否かを切り換える切換弁165と、油圧モータ110及び電気油圧制御部130を連通した2つの油路のうち一方の油路にタンク21から流れる油を通して逆流を防止する逆止弁166と、油圧モータ110及び電気油圧制御部130を連通した2つの油路のうち他方の油路にタンク21から流れる油を通して逆流を防止する逆止弁167と、図示していない外部のコントローラに対する利用者による操作に応じて電力を出力するドライバ168とを有している。
ここで、電気油圧制御部130は、電気モータ131と、ポンプ22及び油圧モータ110の連通状態を切り換える連通状態切換弁としての切換弁132と、油圧モータ110の回転力及び電気モータ131の回転力を切換弁132に伝達する回転力伝達部133とを有している。なお、ドライバ168は、図示していない外部のコントローラに対する利用者による操作に応じて電気モータ131に電力を供給して電気モータ131を回転させるようになっている。
また、油路切換部140は、電磁切換弁51を介してポンプ23から油が供給されているか否かに応じて油路の連通状態を切り換える切換弁141及び切換弁142を有しており、電気油圧制御部130を介して油圧モータ110及び電磁切換弁120を連通させる第1通路としての第1油路170と、第1油路170とは異なる通路であってカウンターバランス弁150を介して油圧モータ110及び電磁切換弁120を連通させる第2通路としての第2油路180とを切り換えるようになっている。ここで、第1油路170と第2油路180との分岐点を分岐点101、102とすると、第1油路170は、切換弁141から切換弁132を介して分岐点101までの油路171と、切換弁142から切換弁132を介して分岐点102までの油路172とから構成されている。同様に、第2油路180は、切換弁141からカウンターバランス弁150を介して分岐点101までの油路181と、切換弁142からカウンターバランス弁150を介して分岐点102までの油路182とから構成されている。
また、カウンターバランス弁150は、切換弁141から油圧モータ110への油の流通を許可して逆流を防止し油路181上に配置された逆止弁151と、切換弁142から油圧モータ110への油の流通を許可して逆流を防止し油路182上に配置された逆止弁152と、油路181上の油の圧力及び油路182上の油の圧力に応じて油路の連通状態を切り換える切換弁153とを有している。ここで、切換弁153は、油路181及び油路182のうち流通する油の圧力が高い方を遮断して低い方を連通するようになっている。
また、油圧モータ110、電気油圧制御部130及びカウンターバランス弁150は、ユニット化されており、建設機械車両の走行クローラ付近に配置されている。
なお、駆動部200の構成は、駆動部100の構成と同様であるので説明を省略する。
次に、油圧駆動装置10の動作について説明する。
なお、駆動部200の動作は、駆動部100の動作と同様であるので、以下においては、駆動部200の動作についての説明を省略する。
まず、図示していない外部のコントローラと、ドライバ168と、コントローラ及びドライバ168を繋ぐ電線169aと、ドライバ168及び電気モータ131を繋ぐ電線169bとからなる電気系統、即ち、電気モータ131に指令を与える電気系統が正常に動作するときの油圧駆動装置10の動作について説明する。
油圧駆動装置10は、電気モータ131に指令を与える電気系統が正常に動作するとき、電磁切換弁120に電力を供給して電磁切換弁120を図1に示す状態にする。即ち、電磁切換弁120は、切換弁141や、シャトル弁43の入力部43aにポンプ22を連通し、切換弁142をタンク21に連通する。
また、油圧駆動装置10は、電気モータ131に指令を与える電気系統が正常に動作するとき、電磁切換弁51に電力を供給して電磁切換弁51を図1に示す状態にする。即ち、電磁切換弁51は、駆動部100の切換弁141、142や、切換弁141、142に相当する駆動部200の切換弁にポンプ23を連通する。そして、切換弁141、142は、電磁切換弁51を介してポンプ23と連通すると、ポンプ23から供給された油の圧力によって図1に示す状態になり、電磁切換弁120及び第1油路170を連通させる。
したがって、ポンプ22は、電磁切換弁120及び切換弁141を介して切換弁132に連通し、切換弁132は、切換弁142及び電磁切換弁120を介してタンク21に連通する。即ち、電気油圧制御部130は、電気モータ131に指令を与える電気系統が正常に動作するとき、ポンプ22から油圧モータ110に供給される油の量を、図示していない外部のコントローラに対する利用者による操作に応じて調整することができる。
以上に説明したように、油圧駆動装置10は、電気モータ131に指令を与える電気系統が正常に動作するとき、電磁切換弁120及び電気油圧制御部130のうち電気油圧制御部130によって油圧モータ110の回転を制御することができる。
なお、油圧駆動装置10は、電磁切換弁120及び電気油圧制御部130のうち電気油圧制御部130によって油圧モータ110の回転を制御するとき、シリンダ164によって油圧モータ110を2段階に変速することや、建設機械車両の駐車時にパーキングブレーキ162によって油圧モータ110の回転を防止することができる。
また、油圧駆動装置10は、油圧モータ110及び電気油圧制御部130の間の油路上に逆止弁166、167を介して油が供給され得るので、油圧モータ110及び電気油圧制御部130の間の油路上の油にキャビテーションが生じることを防止することができる。
また、油圧駆動装置10は、電気モータ131に指令を与える電気系統が正常に動作するとき、電磁切換弁44にも電力を供給して電磁切換弁44も図1に示す状態にする。即ち、電磁切換弁44は、シャトル弁42の出力部42cを切換弁45に連通し、シャトル弁43の出力部43cと切換弁45との連通を遮断する。したがって、ポンプ22の吐出量は、駆動部100の切換弁132から油圧モータ110に供給される油の圧力と、切換弁132に相当する駆動部200の切換弁から油圧モータ110に相当する駆動部200の油圧モータに供給される油の圧力とのうち高圧の方の圧力と、ポンプ22の吐出圧力とに応じてシリンダ41によって調整される。したがって、油圧駆動装置10は、電磁切換弁120及び電気油圧制御部130のうち電気油圧制御部130によって油圧モータ110の回転を制御するとき、駆動部100の油圧モータ110又は油圧モータ110に相当する駆動部200の油圧モータが受ける負荷と、ポンプ22の吐出圧力とに応じてポンプ22の吐出量を調整することができ、ポンプ22の吐出量を調整することができない場合と比較してエネルギー効率を向上することができる。
次に、電気モータ131に指令を与える電気系統に故障が生じたときの油圧駆動装置10の動作について説明する。
油圧駆動装置10は、電気モータ131に指令を与える電気系統に故障が生じたとき、電磁切換弁51への電力の供給を停止して電磁切換弁51をバネ力によって図2に示す状態にする。即ち、電磁切換弁51は、駆動部100の切換弁141、142や、切換弁141、142に相当する駆動部200の切換弁をタンク21に連通する。そして、切換弁141、142は、電磁切換弁51を介してタンク21と連通すると、バネ力によって図2に示す状態になり、電磁切換弁120及び第2油路180を連通させる。
したがって、電磁切換弁120は、切換弁141、切換弁142及びカウンターバランス弁150を介して油圧モータ110に連通する。即ち、電磁切換弁120は、電気モータ131に指令を与える電気系統に故障が生じたとき、ポンプ22から油圧モータ110に供給される油の量を、図示していない外部のコントローラに対する利用者による操作に応じて調整することができる。
以上に説明したように、油圧駆動装置10は、電気モータ131に指令を与える電気系統に故障が生じたとき、電磁切換弁120及び電気油圧制御部130のうち電磁切換弁120によって油圧モータ110の回転を制御することができる。
なお、油圧駆動装置10は、電磁切換弁120及び電気油圧制御部130のうち電磁切換弁120によって油圧モータ110の回転を制御するとき、電気モータ131に指令を与える電気系統が正常に動作するときと同様に、シリンダ164によって油圧モータ110を2段階に変速することや、建設機械車両の駐車時にパーキングブレーキ162によって油圧モータ110の回転を防止することや、油圧モータ110及び電気油圧制御部130の間の油路上の油にキャビテーションが生じることを逆止弁166、167によって防止することができる。
また、油圧駆動装置10は、電気モータ131に指令を与える電気系統に故障が生じたとき、電磁切換弁44への電力の供給も停止して電磁切換弁44もバネ力によって図2に示す状態にする。即ち、電磁切換弁44は、シャトル弁42の出力部42cと切換弁45との連通を遮断し、シャトル弁43の出力部43cを切換弁45に連通する。したがって、ポンプ22の吐出量は、駆動部100の電磁切換弁120から油圧モータ110に供給される油の圧力と、電磁切換弁120に相当する駆動部200の電磁切換弁から油圧モータ110に相当する駆動部200の油圧モータに供給される油の圧力とのうち高圧の方の圧力と、ポンプ22の吐出圧力とに応じてシリンダ41によって調整される。したがって、油圧駆動装置10は、電磁切換弁120及び電気油圧制御部130のうち電磁切換弁120によって油圧モータ110の回転を制御するとき、電気モータ131に指令を与える電気系統が正常に動作するときと同様に、駆動部100の油圧モータ110又は油圧モータ110に相当する駆動部200の油圧モータが受ける負荷と、ポンプ22の吐出圧力とに応じてポンプ22の吐出量を調整することができ、ポンプ22の吐出量を調整することができない場合と比較してエネルギー効率を向上することができる。
更に、油圧駆動装置10は、電磁切換弁120及び電気油圧制御部130のうち電磁切換弁120によって油圧モータ110の回転を制御するとき、外部負荷による油圧モータ110の回転をカウンターバランス弁150による油の負荷で抑止することができる。
以上に説明したように、油圧駆動装置10は、電気モータ131に指令を与える電気系統に故障が生じたときに電磁切換弁120によって油圧モータ110の回転を制御することができるので、動作の停止時間を従来と比較して短縮することができる。したがって、油圧駆動装置10を搭載した建設機械車両は、電気モータ131に指令を与える電気系統が故障したとしても、電気モータ131に指令を与える電気系統が故障したことに起因する工事の中断時間を従来と比較して短縮することができる。
また、油圧駆動装置10は、電気モータ131が建設機械車両の走行クローラ付近に配置されているので、電気モータ131に指令を与える電気系統が故障したときに従来のように予備の電気系統を電気モータ131に繋がなければならないとすると、利用者が電気モータ131に予備の電気系統を繋ぐときに利用者に安全について十分に留意させなければならないが、実際には、電気モータ131に指令を与える電気系統が故障したときに電気油圧制御部130に代えて電磁切換弁120によって油圧モータ110の回転を制御することができるので、従来と比較して利用者に与える負担を軽減することができる。
また、油圧駆動装置10は、第1調整部として、電磁方式によって連通状態を切り換える電磁切換弁120を使用しているが、油圧パイロット方式等によって連通状態を切り換えるタイプの切換弁を使用しても良い。
なお、油圧駆動装置10は、電気モータ131に指令を与える電気系統が故障したか否かという条件以外の条件に応じて、電磁切換弁120及び電気油圧制御部130の何れによって油圧モータ110の回転を制御するかを決定することもできる。例えば、油圧駆動装置10は、建設機械車両が建設作業を行うとき、電磁切換弁120よりも高精度に油圧モータ110の回転を制御することができる電気油圧制御部130によって油圧モータ110の回転を制御し、建設機械車両が作業現場から作業現場に移動するとき等、建設機械車両が作業時よりも高速で移動するとき、電気油圧制御部130よりも高速に油圧モータ110の回転を制御することができる電磁切換弁120によって油圧モータ110の回転を制御するように、油路切換部140によって油路を切り換えるようになっていても良い。
また、油圧駆動装置10は、第1油路170及び第2油路180が建設機械車両の走行クローラ付近に配置されている構成であれば、第1油路170及び第2油路180が建設機械車両の母機側に配置されている構成と比較して、コスト面、メンテナンス面、スペース面で有効である。
(第2の実施の形態)
まず、本発明の第2の実施の形態に係る流体駆動装置の構成について説明する。
まず、本発明の第2の実施の形態に係る流体駆動装置の構成について説明する。
なお、本実施の形態に係る流体駆動装置の構成のうち、本発明の第1の実施の形態に係る油圧駆動装置10(図1参照。)の構成と同様な構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図3に示すように、本実施の形態に係る流体駆動装置としての油圧駆動装置300の構成は、図示していない建設機械車両の一対の走行クローラのうち一方の走行クローラを駆動する駆動部400と、他方の走行クローラを駆動する駆動部500とを、駆動部100(図1参照。)及び駆動部200(図1参照。)に代えて油圧駆動装置10が備えた構成と同様である。
駆動部400の構成は、油圧モータ110及び電磁切換弁120を連通させる油路を切り換える通路切換部としての油路切換部440を油路切換部140(図1参照。)、逆止弁166(図1参照。)及び逆止弁167(図1参照。)に代えて駆動部100が備えた構成と同様である。
油路切換部440の構成は、切換弁142に代えて切換弁441を油路切換部140が備えた構成と同様である。
切換弁441は、電磁切換弁51を介してポンプ23と連通しているときにポンプ23から供給される油の圧力によって電磁切換弁120、油路172、油路181及び油路182を互いに連通させる状態になり、電磁切換弁51を介してタンク21と連通しているときにバネ力によって電磁切換弁120及び油路181を互いに連通させる状態になるようになっている。即ち、油路切換部440は、油圧モータ110及び電磁切換弁120を連通させる油路として第1油路170を設定している状態において、第1油路170のうち油圧モータ110及びタンク21を連通させる油路172を第2油路180の油路181、182に連通させるようになっている。
なお、駆動部500の構成は、駆動部400の構成と同様であるので説明を省略する。
次に、油圧駆動装置300の動作について説明する。
なお、油圧駆動装置300の動作のうち、本発明の第1の実施の形態に係る油圧駆動装置10(図1参照。)の動作と同様な動作については、説明を省略する。また、駆動部500の動作は、駆動部400の動作と同様であるので、以下においては、駆動部500の動作についての説明を省略する。
油圧駆動装置300は、油圧モータ110及び電磁切換弁120を連通させる油路として油路切換部440が第1油路170を設定している状態において油圧モータ110及び電気油圧制御部130の間の油路上にカウンターバランス弁150を介して油が供給され得る。
したがって、油圧駆動装置300は、第1の実施の形態に係る油圧駆動装置10のように逆止弁166、167(図1参照。)を備えていなくても、ポンプ22から電磁切換弁120を介して油圧モータ110に供給され電磁切換弁120を介してタンク21に排出される油の量を、図示していない外部のコントローラに対する利用者による操作に応じて電気油圧制御部130が調整するときに、油圧モータ110及び電気油圧制御部130の間の油路上の油にキャビテーションが生じることを防止することができる。
(第3の実施の形態)
まず、本発明の第3の実施の形態に係る流体駆動装置の構成について説明する。
まず、本発明の第3の実施の形態に係る流体駆動装置の構成について説明する。
なお、本実施の形態に係る流体駆動装置の構成のうち、本発明の第1の実施の形態に係る油圧駆動装置10(図1参照。)の構成と同様な構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図4に示すように、本実施の形態に係る流体駆動装置としての油圧駆動装置600の構成は、図示していない建設機械車両の一対の走行クローラのうち一方の走行クローラを駆動する駆動部700と、他方の走行クローラを駆動する駆動部800とを、駆動部100(図1参照。)及び駆動部200(図1参照。)に代えて油圧駆動装置10が備えた構成と同様である。
駆動部700の構成は、油圧モータ110の回転を検出する回転検出手段としての角度検出装置710と、電気モータ131に電力を供給して電気モータ131を回転させる電力供給手段としてのドライバ720とをドライバ168(図1参照。)に代えて駆動部100が備えた構成と同様である。
角度検出装置710は、例えば、エンコーダやレゾルバ等によって構成されている。
また、ドライバ720は、図示していない外部のコントローラに対する利用者による操作に応じて、電線169cを介して電気モータ131に電力を供給するようになっている。また、ドライバ720は、角度検出装置710から入力された油圧モータ110の回転と、ドライバ720が電気モータ131に供給した電力に応じた回転角度を比較し、電気モータ131が脱調などの理由で正常に回転していないことを検出できる。
なお、駆動部800の構成は、駆動部700の構成と同様であるので説明を省略する。
次に、油圧駆動装置600の動作について説明する。
なお、油圧駆動装置600の動作のうち、本発明の第1の実施の形態に係る油圧駆動装置10(図1参照。)の動作と同様な動作については、説明を省略する。また、駆動部800の動作は、駆動部700の動作と同様であるので、以下においては、駆動部800の動作についての説明を省略する。
油圧駆動装置600は、電気油圧制御部130によって油圧モータ110の回転を制御するとき、油圧モータ110の回転を角度検出装置710によって検出する。
そして、ドライバ720は、図示していない外部のコントローラに対する利用者による操作と、角度検出装置710によって検出された油圧モータ110の回転とに応じて電気モータ131に電力を供給する。また、角度検出装置710からの信号がドライバ20へ入力されていることによって、電気モータ131の指令信号等の異常を判断や予測することができる。
したがって、油圧駆動装置600は、サーボモータより安価なモータを電気モータ131として使用しても、電気モータ131としてサーボモータを使用した場合と同様な精度で電気モータ131を駆動することができる上に、電気モータ131としてサーボモータを使用した場合と比較して製造コストを低減することができる。例えば、油圧駆動装置600は、サーボモータより安価なステッピングモータを電気モータ131として使用することによって製造コストを低減することができる。
なお、油圧駆動装置600は、電磁切換弁120及び電気油圧制御部130のうち電磁切換弁120によって油圧モータ110の回転を制御するとき、角度検出装置710によって検出された油圧モータ110の回転を、油圧モータ110の回転速度を制御するための情報として利用することもできる。
以上のように、本発明に係る流体駆動装置は、電気モータに指令を与える電気系統に故障が生じたときに動作の停止時間を従来と比較して短縮することができるという効果を有し、例えば走行ホイール駆動装置、土木建設機械の旋回駆動装置、トラッククレーンのウインチ駆動装置、ナセル等の風力発電ユニットの駆動装置等として有用である。
10 油圧駆動装置(流体駆動装置)
21 タンク
22 ポンプ
110 油圧モータ(流体モータ)
120 電磁切換弁(第1調整部)
130 電気油圧制御部(第2調整部)
131 電気モータ
132 切換弁(連通状態切換弁)
133 回転力伝達部
140 油路切換部(通路切換部)
150 カウンターバランス弁
170 第1油路(第1通路)
180 第2油路(第2通路)
300 油圧駆動装置(流体駆動装置)
440 油路切換部(通路切換部)
600 油圧駆動装置(流体駆動装置)
710 角度検出装置(回転検出手段)
720 ドライバ(電力供給手段)
21 タンク
22 ポンプ
110 油圧モータ(流体モータ)
120 電磁切換弁(第1調整部)
130 電気油圧制御部(第2調整部)
131 電気モータ
132 切換弁(連通状態切換弁)
133 回転力伝達部
140 油路切換部(通路切換部)
150 カウンターバランス弁
170 第1油路(第1通路)
180 第2油路(第2通路)
300 油圧駆動装置(流体駆動装置)
440 油路切換部(通路切換部)
600 油圧駆動装置(流体駆動装置)
710 角度検出装置(回転検出手段)
720 ドライバ(電力供給手段)
Claims (3)
- 流体を貯えるタンクと、前記流体を吐出するポンプと、前記ポンプによって供給された前記流体によって駆動される流体モータと、前記ポンプから前記流体モータに供給され前記タンクに排出される前記流体の量を外部からの操作に応じて調整する第1調整部と、前記ポンプから前記第1調整部を介して前記流体モータに供給され前記第1調整部を介して前記タンクに排出される前記流体の量を外部からの操作に応じて調整する第2調整部と、前記流体モータ及び前記第1調整部を連通させる通路を切り換える通路切換部とを備え、
前記第2調整部は、外部からの操作に応じて回転する電気モータと、前記ポンプ及び前記流体モータの連通状態を切り換える連通状態切換弁と、前記流体モータの回転力及び前記電気モータの回転力を前記連通状態切換弁に伝達する回転力伝達部とを有し、
前記通路切換部は、前記第2調整部を介して前記流体モータ及び前記第1調整部を連通させる第1通路と、前記第1通路とは異なる第2通路とを切り換えることを特徴とする流体駆動装置。 - 前記流体モータに背圧を与えるカウンターバランス弁を前記第2通路上に備え、
前記通路切換部は、前記流体モータ及び前記第1調整部を連通させる通路として前記第1通路を設定している状態において、前記第1通路のうち前記流体モータ及び前記タンクを連通させる通路を前記第2通路に連通させることを特徴とする請求項1に記載の流体駆動装置。 - 前記流体モータの回転を検出する回転検出手段と、前記電気モータに電力を供給する電力供給手段とを備え、
前記電力供給手段は、外部からの操作と、前記回転検出手段によって検出された前記流体モータの回転とに応じて前記電気モータに電力を供給することを特徴とする請求項1に記載の流体駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004225442A JP2006046397A (ja) | 2004-08-02 | 2004-08-02 | 流体駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004225442A JP2006046397A (ja) | 2004-08-02 | 2004-08-02 | 流体駆動装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006046397A true JP2006046397A (ja) | 2006-02-16 |
Family
ID=36025215
Family Applications (1)
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JP2004225442A Pending JP2006046397A (ja) | 2004-08-02 | 2004-08-02 | 流体駆動装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006046397A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103291908A (zh) * | 2012-02-29 | 2013-09-11 | 富士重工业株式会社 | 档位切换装置 |
CN103307272A (zh) * | 2012-03-08 | 2013-09-18 | 富士重工业株式会社 | 档位切换装置 |
-
2004
- 2004-08-02 JP JP2004225442A patent/JP2006046397A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103291908A (zh) * | 2012-02-29 | 2013-09-11 | 富士重工业株式会社 | 档位切换装置 |
CN103291908B (zh) * | 2012-02-29 | 2015-01-14 | 富士重工业株式会社 | 档位切换装置 |
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