本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の請求項2に対応する実施例1の遊技用システムの構成を示す図であり、本実施例1の遊技用システムは、遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機としてのカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2に対して1対1に設置される本発明における遊技用装置としてのカードユニット3と、遊技場の所定箇所に設置され、会員登録した会員遊技者に発行される後述の会員カード(会員用記録媒体)や、カードユニット3において会員カードの非受付け時に受付けた貨幣の識別金額のうち、遊技に未使用の金額(未使用金額)を精算するための精算カード(精算用記録媒体)の管理等を行う本発明における残額管理装置としてのシステムコントローラ100と、会員カードを所有する会員遊技者に関する遊技履歴等を含む各種情報並びにビジター(一般遊技者)の遊技情報等を管理する本発明における管理装置としての会員管理コンピュータ120と、精算カードに記録されている記録情報から特定される未使用金額を現金にて返却して精算する精算装置21と、から主に構成されており、システムコントローラ100並びに会員管理コンピュータ120とカードユニット3とはハブ(HUB)8’(図3参照)並びに通信ケーブル8を介してデータ通信可能に接続されているとともに、システムコントローラ100と会員管理コンピュータ120とは通信ケーブル10を介してデータ通信可能に接続されており、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されており、該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている各機器には、ローカルIPアドレス以外に当該機器を個々に識別可能な装置IDが付与されており、当該LANに接続された各機器(装置)が装置IDとローカルIPアドレスとが対応付けられたIPアドレステーブルを有することで、装置IDからローカルIPアドレスを特定して、当該装置IDの機器(装置)との送受信を実施できるようになっている。
また、システムコントローラ100は、通信回線網11を介して図示しないカード管理会社に設置された管理サーバとデータ通信可能に接続されていて、各遊技場における会員カードや精算カードやカードユニット3が管理されるとともに各遊技場の売上等が管理サーバにて管理される。
初めに、本実施例にて用いた会員用記録媒体及び精算用記録媒体について説明すると、本実施例では予め会員登録をした会員遊技者に対して発行される会員カードと、精算カードと、の2種類のICカードを記録媒体として用いており、このうち会員カードが本発明の会員用記録媒体に該当し、精算カードが本発明の精算用記録媒体に該当する。
この本発明における会員用記録媒体としての会員カードについて説明すると、この会員カードには、カードユニット3内に設けられている後述のカードリーダライタ327と非接触にてデータ通信を行うことが可能な非接触式ICカードを適用しており、その内部メモリには、各会員カードを個別に特定可能な会員カードIDや当該会員カードの発行を受けた会員遊技者を個々に特定可能な会員識別情報としての会員IDが書き換え不可に記録されているとともに、カードリーダライタ327とのデータ通信により、パチンコ玉の貸出に使用できる利用可能残額等の情報が書き換え可能に記録される。
また、本発明における精算用記録媒体としての精算カードについて説明すると、この精算カードにも前述した会員カードの記録情報を読み書きするカードリーダライタ327にて会員カードと同様に使用可能とするために、会員カードと同様の非接触式ICカードを適用しており、その内部メモリには、各精算カードを個別に識別可能な精算カードID等が書き換え不可に記録されているとともに、カードリーダライタ327とのデータ通信により、パチンコ玉の貸出(遊技)に未使用の未使用金額を特定可能な残額や、該未使用金額である残額を特定するための未使用金額特定情報となる未使用金額ID(後述するようにシステムコントローラ100との通信状態がオフライン状態で精算カードが返却されるときのみ)等の情報が書き換え可能に記録される。
次に、本実施例に用いた遊技用装置としてのカードユニット3について以下に説明すると、このカードユニット3は、前述のように遊技島に並設される遊技機としてのパチンコ機2に1対1に対応して設置される。
カードユニット3の前面には、図2に示すように、各種表示部や操作ボタン、紙幣挿入口302、硬貨投入口303、硬貨返却口313、カード挿入口319が設けられている。
カードユニット3の前面に設けられる表示部のうち、多機能表示部301は、内部に設けられた多機能LED301aの発光態様によりカードユニット3の動作状況等が報知される。
カードユニット3の前面に設けられる表示部のうち、多機能表示部301の直下位置に設けられているカード満タン報知表示部320は、後述するカード貯留部370に精算カードが所定数量(本実施例では10枚)に達して満タン状態となった場合にその内部に設けられたカード満タン報知LED320a(図3参照)が点灯されることでカード貯留部370が満タン状態であることを報知するための表示部であり、また、該カード満タン報知表示部320に隣接して設けられているカード補給報知表示部321は、カード貯留部370に精算カードが所定数以下(本実施例では1枚)となって補充が必要な状態となった場合にその内部に設けられたカード補給報知LED321a(図3参照)が点灯されることでカード貯留部370に補充が必要な空状態であることを報知するための表示部である。
また、カードユニット3の前面に設けられた表示部のうち、変更可能表示部305は、後述する貸出処理における貸出単位(1回の貸出操作で使用される金額)の変更が可能である場合にその内部に設けられた変更可能LED305a(図3参照)が点灯する。貸出単位表示部307は、前述した貸出単位が内蔵された貸出単位表示器307a(図3参照)により表示される表示部であり、残額表示部309は、会員カードから読み出された利用可能金額や精算カードから読み出された記録情報から特定される未使用金額である残額やエラーコード等が内蔵された残額表示器309a(図3参照)により表示される表示部である。方向指示表示部311は、対応する遊技機の連結方向を示す表示部であり、遊技機と接続されている場合に内部に設けられた方向指示LED311a(図3参照)が点灯する。挿入中表示部312は、カードが挿入中である場合に内部に設けられた挿入中LED312a(図3参照)が点灯する。会員カード用表示部314は、受付中の会員カードから読み出した会員IDから特定される貯蓄玉数に基づく再プレイ可能回数等の情報が内蔵された会員カード用表示器314a(図3参照)により表示される表示部である。
また、カードユニット3の前面に設けられたボタンのうち、硬貨返却ボタン304は、硬貨投入口303から投入された硬貨が詰まった場合等において、硬貨を返却させる際に押圧するボタンである。貸出単位変更ボタン306は、貸出単位を変更する際に押圧するボタンである。端数ボタン308は、残額表示部309の表示内容を変更表示させる際に押圧するボタンである。テンキー315は、暗証番号等の入力を行う際に操作するキーである。プレイ選択ボタン316は、会員カードの利用可能残額を用いて遊技を実施するか、若しくは貯蓄玉数を用いて遊技を実施するかを選択する際に押圧するボタンである。エンターボタン317は、暗証番号を決定する場合や貯蓄玉数の払戻を実施する際に押圧するボタンである。
また、カード挿入口319は、内蔵されるカードリーダライタ327(図3参照)のカードスロットに連設されており、このカード挿入口319を介して会員カード及び精算カードをカードスロットからカードリーダライタ327の内部へ挿入可能とされている。
図3は、カードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、前述した会員カードや精算カードの記録情報の読み出し並びに書き込みを行う本発明における会員用記録媒体読み出し手段及び精算用記録媒体読み出し手段としてのカードリーダライタ327と、本発明における会員用記録媒体処理手段、貨幣使用処理手段、精算用記録媒体使用手段、精算用記録媒体返却処理手段、遊技関連情報取得手段、遊技開始判定手段、遊技終了判定手段、残額管理装置通信状態検知手段、認証要求送信手段として機能するとともに、本実施例のカードユニット3の動作制御を行う制御ユニット328とから主に構成されている。
まず、本実施例のカードリーダライタ327は、カードユニット3の下方位置に前記カード挿入口319に連設するように配設されており、これらカード挿入口319に挿入されて受付けた会員カードの前記集積回路(IC)に記録されている会員IDや会員カードIDや利用可能残額などの記録情報、及び精算カードの前記集積回路(IC)に記録されている精算カードID、残額、未使用金額IDの読み出し並びに書き込み等を行う。
この本実施例に用いたカードリーダライタ327について、図4に基づいて説明すると、該カードリーダライタ327の内部には、前記カード挿入口319からの会員カードや精算カードの挿入並びに会員カードや精算カードが挿入中であることを検知する挿入センサ397や、貨幣貸出の実施中或いは会員カードや精算カードの挿入中においてカード挿入口319からの新たな会員カードや精算カードの挿入を阻止するためのシャッタの出没を行うシャッタ用ソレノイド399や、前記カード挿入口319から延設され、会員カードや精算カードがスライド可能とされたガイドレール398と、該ガイドレール398を挟むように配設されて挿入された会員カードや精算カードの移動を、駆動モータ386、393にて駆動回転されることにより実施する搬送ローラ387、388と、前記搬送ローラ387、388の一方側に張架された搬送ベルト391と、から成る搬送機構や、該搬送される会員カードや精算カードを所定位置に停止させるストップピンの出没を行うソレノイド389や、所定位置に停止された会員カードや精算カードへの給電やデータ通信を行う通信ヘッド390や、前記通信ヘッド390に接続されて会員カードや精算カードとのデータ送受の制御を行う通信基板327aと、が設けられており、挿入されている会員カードや精算カードからのデータの読み取り及び会員カードや精算カードへの書き込みが非接触状態にて可能とされている。
本実施例のカードリーダライタ327に設けられている搬送ベルト391のカードユニット3の内方側終端部位置には、精算カードを10枚まで貯留できるカード貯留部370が設けられており、後述する現金貸出処理に未使用の残額(未使用金額)が存在するときに前記返却ボタンが操作されることに基づいて、該カード貯留部370に貯留されている精算カードに未使用金額である残額と、システムコントローラ100との通信状態がオフラインであれば未使用金額IDが書き込まれて遊技者に返却される。
この本実施例のカード貯留部370について図4を基に詳述すると、カード貯留部370の内部には、駆動モータ373にて駆動回転される1対の搬送ローラ371と、該搬送ローラ371に張架された搬送ベルト372と、から成る精算カードの移動(収納、排出)を実施する搬送機構が設けられるとともに、カード貯留部370内に貯留されている精算カードを支持板377を介して搬送ベルト372側に押圧する押圧ばね376が設けられている。
そして、搬送機構における搬送ベルト372の略中央部には、ソレノイド374によって揺動する揺動ローラ375が設けられている。精算カードをカード貯留部370の内部に取り込むときに、揺動ローラ375がソレノイド374によって揺動して搬送ベルト372と当接することで、搬送ベルト372の中央部が突出し、既に貯留されている精算カード若しくは支持板377を押圧することにより、搬送ベルト372と精算カード若しくは支持板377との間に、新たに精算カードを受け入れるための間隙が形成される。そのため挿入された精算カードをスムーズにカード貯留部370内に貯留することができるようになっており、これら精算カードの取り込み後に前記揺動ローラ375が搬送ベルト372と当接しない位置まで戻ることにより、搬送ベルト372の中央部の突出が解消されて、搬送ベルト372が精算カードの全面に当接する状態にて精算カードが貯留され、該精算カードを排出するときには、搬送ベルト372に当接している精算カードが、搬送ベルト372を取り込みとは逆方向に移動させることで、搬送ベルト391へ精算カードが排出される。
また、カード貯留部370内には、該カード貯留部370内に貯留される精算カードの枚数が1枚以下になったことを検出する光学センサによるカード補給検知センサ378が設けられているとともに、カード貯留部370内に貯留される精算カードの枚数が10枚(満タン)になったことを検出する光学センサによるカード満タン検知センサ379が設けられている。カード補給検知センサ378が精算カードの枚数が1枚以下になったことを、精算カードからの光反射がないことによって検出すると、該検出信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328によりカード補給報知LED321a(図3参照)が点灯されることで、精算カードが足りなくなったことが店員に報知されるとともに、カード満タン検知センサ379が精算カードの枚数が10枚(満タン)になったことを、精算カードからの光反射が有ることによって検出すると、該検出信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328によりカード満タン報知LED320a(図3参照)が点灯されることで、精算カードがカード貯留部370内に満タンになったことが店員に報知されるようになっている。
このカード貯留部370に精算カードを補充する場合には、残額が0の精算カードを続けてカード挿入口319に挿入することで、1枚目はカードリーダライタ327内に留保されるが、2枚目以降の精算カードがカード挿入口319から順次挿入されることにより、カードリーダライタ327内に留保されている精算カードがカード貯留部370に貯留されるようになる。
次に、本実施例の制御ユニット328について説明すると、制御ユニット328には、前述したカード満タン報知LED320aやカード補給報知LED321aを含む各種LEDや表示器、スイッチ等の各種電気部品や貨幣受付手段としての紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324、が接続されている。
制御ユニット328に接続された各種スイッチのうち、貸出単位変更スイッチ306aは、貸出単位変更ボタン306の操作を検知するスイッチであり、端数スイッチ308aは、端数ボタン308の操作を検知するスイッチであり、テンキースイッチ315aは、テンキーの操作を検知するスイッチであり、プレイ選択スイッチ316aは、プレイ選択ボタン316の操作を検知するスイッチであり、エンタースイッチ317aは、エンターボタン317の操作を検知するスイッチである。
また、制御ユニット328には、特に図示しないが、接続されたパチンコ機2に設けられる貸出ボタン(パチンコ玉の貸出を行う際に操作されるボタン)や返却ボタン(受付け中の会員カードを返却させる際や、精算カードを返却させる際に操作されるボタン)の操作を検知する貸出スイッチや返却スイッチが接続されている。
制御ユニット328に接続された紙幣識別ユニット322は、紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んで(受付けて)その真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット324は、硬貨投入口303より投入された硬貨を受付けてその真贋並びに硬貨種別の識別を行い、これら紙幣識別ユニット322並びに硬貨識別ユニット324によって本発明における貨幣識別手段が形成されている。
制御ユニット328は、所定の処理プログラムに従って、後述する各種処理(貸出処理、再プレイ処理、追加入金処理、現金使用処理、精算カード返却処理、精算カード貸出処理、遊技開始判定処理、遊技終了判定処理、認証要求送信処理を含む)を実行するMPU328aや、これら各種処理におけるワークメモリや各種データの記憶に使用されるRAM328bや、前記各種処理の処理内容が記述された処理プログラムや各種設定データ等のデータを記憶するRAM328cや、日時情報やカンレンダ情報等を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)328dや、HUB8’を介してシステムコントローラ100や会員管理コンピュータ120とのデータ通信を行うための通信部334を含む。
制御ユニット328に接続された各種LEDや表示器は、制御ユニット328により制御される。また、制御ユニット328は、各種スイッチの検出信号や、紙幣識別ユニット322や硬貨識別ユニット324による識別信号を受けて貨幣の受付けの検知や識別金額の算出等の各種処理を行う。
また、制御ユニット328は、前述したカードリーダライタ327とデータ通信可能に接続されており、各種コマンドや情報の送受を行うとともに、対応するパチンコ機2と接続されており、後述する貸出処理や現金貸出処理において各種信号の送受を行う。
また、制御ユニット328には、中継端末4を介して対応するパチンコ機2、並びに当該パチンコ機2に対して供給されたパチンコ玉、すなわちパチンコ機2の払い出しに応じて供給されたパチンコ玉を検出する供給玉検出スイッチ6、当該パチンコ機2から回収されたパチンコ玉、すなわちパチンコ機2に打ち込まれて回収されたパチンコ玉を検出するアウト玉検出スイッチ7、から出力される各種遊技関連情報、すなわちパチンコ機2の遊技に関連して発生する遊技関連情報を示す信号を受信する信号受信部が設けられており、これらパチンコ機2や、供給玉検出スイッチ6、7から出力されたパチンコ2における遊技にて発生した各種の遊技関連情報を示す信号が入力されるようになっている。
具体的には、図6に示すように、パチンコ機2に対して供給されたパチンコ玉数を示す供給信号が供給玉検出スイッチ6から出力され(本実施例では10玉毎に1パルス)、大当中である旨を示す大当中信号、確率変動中である旨を示す確変中信号、始動入賞した旨を示す始動信号がパチンコ機2から出力され、パチンコ機2から回収されたパチンコ玉数を示す打込信号がアウト玉検出スイッチ7から出力され(本実施例では10玉毎に1パルス)るようになっており、これら出力された信号が、中継端末4を介して制御ユニット328に入力されるようになっている。
尚、本実施例では、大当中信号、確変中信号、始動信号、供給信号、打込信号が中継端末4を介してカードユニット3に入力される構成とされているが、例えば、これら各種信号がパチンコ機2、供給玉検出スイッチ6、アウト玉検出スイッチ7から制御ユニット328に直接入力される構成としても良い。
また、制御ユニット328のRAM328bには、後述するように会員カードが挿入されて会員遊技者の遊技が開始されたと判定された時点から、該会員カードが返却された後において他の会員カードが挿入或いは精算カードが挿入或いは現金の受付けがあったことに基づいて会員の遊技終了が判定された時点までに、前記中継端末4を介して入力されてくる各種遊技関連情報や使用金額を、前記遊技が開始されたと判定された会員遊技者の会員IDに対応付けて記憶するための、つまりは、遊技開始判定手段となる制御ユニット328(遊技開始判定処理)がパチンコ機2における遊技の開始を判定してから前記遊技終了判定手段となる制御ユニット328(遊技終了判定処理)が遊技の終了を判定するまでの期間において、遊技関連情報取得手段となる制御ユニット328(割込処理)にて取得した遊技関連情報を、その期間内において返却された会員カードからカードリーダライタ327にて読み出された会員IDに対応付けて記憶するための本発明における第2の遊技関連情報記憶手段としての会員遊技履歴カウンタが設けられているとともに、該会員遊技者の遊技終了時点(つまりビジターの遊技開始時点)から新たに会員遊技者の遊技が開始されたと判定された時点(つまりビジターの遊技終了時点)までに前記中継端末4を介して入力されてくる各種遊技関連情報や使用金額を累積記憶するためのビジター遊技カウンタが設けられており、該ビジター遊技カウンタに非会員遊技者であるビジター(一般遊技者)による遊技情報が記憶されるようになっている。
会員遊技履歴カウンタには、図5(a)に示すように、対応するパチンコ機2において遊技を行っている会員遊技者の会員ID、すなわち受付中の会員カードから読み出された会員ID、開始時間(会員カードが受付けられた時間)、会員カード返却時間(会員カードが返却された時間)、使用金額(遊技を開始してから会員が使用した利用可能残額の合計金額)、対応するパチンコ機2において会員遊技者が遊技を開始してからの始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数からなる遊技関連情報が記憶されており、これら各項目の値のうち、会員ID、開始時間は、会員カードを受付けて遊技の開始が判定された場合に登録(記憶)され、カード返却時間は会員カードが返却された場合に登録(記憶)されるとともに、始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数からなる遊技関連情報は、前述した大当中信号、確変中信号、始動信号、打込信号、供給信号の入力に応じて逐次最新のデータに更新されるようになっている。具体的には、始動信号の入力毎に始動回数が1ずつ加算される。また、大当中信号の入力毎に大当回数が10ずつ加算され、確変中信号の入力毎に確変回数が1ずつ加算される。また、打込信号の入力毎に打込玉数が1ずつ加算され、供給信号の入力毎に払出玉数が10ずつ加算される。
また、会員遊技履歴カウンタは、会員カードを受付けて会員の遊技開始が判定された際にそれまでの記憶データがリセットされ、会員IDと開始時間が登録(記憶)されるとともに、このリセットされた状態から各遊技関連情報である始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数と使用金額のデータが加算更新されて計数されることとなるため、会員遊技履歴カウンタには、会員カードが受付けられて会員の遊技開始が判定されてから遊技終了が判定されるまで、すなわち会員遊技者が遊技を開始してから遊技を終了するまでの対応するパチンコ機2の遊技関連情報が記憶されることとなる。
また、本実施例のビジター遊技カウンタには、図5(b)に示すように、遊技を行っているビジターの総遊技時間(1人のビジターに限らず、会員遊技者が遊技を終了してから複数のビジターが遊技したならばその複数のビジターの遊技時間の合計)、非稼働時間(所定時間以上継続して遊技関連情報が取得(入力)されていないことで、遊技が行なわれなかったと判定された時間の合計時間)、総遊技時間から非稼働時間をひいた時間である遊技時間、対応するパチンコ機2においてビジターが遊技を開始してからの始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数並びに使用金額(ビジターが遊技に使用した残額(未使用金額)の合計金額)からなる遊技関連情報が記憶されており、これら各項目の値のうち、始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数からなる遊技情報は、前述した会員遊技履歴カウンタと同様に、大当中信号、確変中信号、始動信号、打込信号、供給信号の入力に応じて逐次最新のデータに更新されるようになっている。
本実施例の制御ユニット328は、カード挿入口319に挿入された会員カードから読み出した会員IDと当該カードユニット3に固有に付与された装置IDとを含む会員カード受付け通知を会員管理コンピュータ120に対して送信する会員カード受付け通知送信処理を実施し、該会員カード受付け通知送信処理によって、本発明におけるカードリーダライタ327(会員用記録媒体読み出し手段)にて読み出した会員IDに基づく処理が形成されており、該会員カード受付け通知送信処理を実施する制御ユニット328により本発明における会員用記録媒体処理手段が形成されている。
本実施例の制御ユニット328は、カード挿入口319に挿入された会員カードから読み出した会員カードIDと利用可能残額と装置IDとを含む使用許諾要求をシステムコントローラ100に対して送信し、該使用許諾要求に基づいて利用可能残額の認証がシステムコントローラ100にて得られた場合にシステムコントローラ100から送信される使用許諾を受信して、該受付けた会員カードの利用可能残額を残額表示部309に表示して使用可能とする受付処理を行う。
また、本実施例の制御ユニット328は、前述の受付処理において使用可能とされた利用可能残額が存在する場合であって、パチンコ機2に備えられる貸出ボタンの操作が検出された場合に、対応するパチンコ機2に対して貸出単位に設定されている金額に相当する数のパチンコ玉の貸出要求を出力してパチンコ玉の貸出を実施させるとともに、該貸出単位に設定されている金額を減算した利用可能残額を会員カードに更新記録する貸出処理を行う。
また、本実施例の制御ユニット328は、貸出処理において使用された金額(使用金額)と会員カードIDと装置IDとを含む会員使用通知をシステムコントローラ100に送信する会員使用通知送信処理を実施する。
また、本実施例の制御ユニット328は、プレイ選択ボタン316の操作により貯蓄玉数を用いて遊技を実施することが選択された場合に、受付け中の会員カードから読み出した会員IDと装置IDと、会員遊技者からテンキー315の操作により受付けた暗証番号を含む再プレイ要求を会員管理コンピュータ120に送信して、当該会員遊技者が以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数を会員管理コンピュータ120から入手し、該入手した貯蓄玉数に基づく再プレイ回数を会員カード用表示部314に表示するとともに、該会員カード用表示部314に再プレイ回数が存在するときにエンターボタン317が操作されたことに基づいて、1回の再プレイに対して設定されている所定数のパチンコ玉の貸出要求を、対応するパチンコ機2に対して出力してパチンコ玉の貸出を実施させるとともに、会員IDを含む1回の再プレイに相当するパチンコ玉の払戻を実施したことを示す払戻完了情報を会員管理コンピュータ120に送信し、かつ再プレイ回数から1を減算更新する再プレイ処理を行う。つまり、該再プレイ処理によっても、本発明におけるカードリーダライタ327(会員用記録媒体読み出し手段)にて読み出した会員IDに基づく処理が形成されており、該再プレイ処理を実施する制御ユニット328により本発明における会員用記録媒体処理手段が形成されている。
また、本実施例の制御ユニット328は、カードユニット3と1対1に並設されたパチンコ機2が備える返却ボタンが遊技者により操作された場合に、受付け中の会員カードをカード挿入口319から排出して返却する返却処理を行う。尚、この際、該返却した会員カードの会員IDが会員遊技履歴カウンタの会員IDに記憶されていることになる。
また、本実施例の制御ユニット328は、会員カードが受付中であって、その利用可能残額が0円の場合において、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額を、受付け中の会員カードの利用可能残額、つまりは0円に加算する追加入金処理を行う。尚、本実施例では、利用可能残額が0円において追加入金処理を実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら追加入金処理を所定の利用可能残額以下、例えば1000円以下において実施できるようにしても良い。
また、本実施例の制御ユニット328は、カードリーダライタ327に会員カードを受付け中でないときに、紙幣識別ユニット322や硬貨識別ユニット324で紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)を受付けたときに、受付けた貨幣の識別金額と装置IDとを含む未使用金額ID発行要求をシステムコントローラ100に対して送信して未使用金額IDをシステムコントローラ100から取得して記憶するとともに、識別金額をカードリーダライタ327に留保中の精算カードが存在する場合には該精算カードに記録し、留保中の精算カードが存在しない場合には制御ユニット328のRAM328bに記憶するとともに、該識別金額を前記残額表示部309に表示し、遊技者によるパチンコ機2に備えられる貸出ボタンの操作が検出された場合に、該残額表示部309に表示した残額の内、貸出単位に設定されている金額に相当するパチンコ玉数の貸出要求を対応するパチンコ機2に対して出力してパチンコ玉の貸出を実施させるとともに、該貸出単位に設定されている金額を減算した新たな残額(未使用金額)を残額表示部309に表示する現金貸出処理を実施する。つまり、この現金貸出処理が本発明における貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322や硬貨識別ユニット324)に受付けた貨幣の金額の少なくとも一部を、対応する遊技機(パチンコ機2)における遊技に使用させるための貨幣使用処理となり、該現金貸出処理を実施する制御ユニット328によって本発明における貨幣使用処理手段が形成されている。
また、本実施例の制御ユニット328は、前記現金貸出処理後における新たな残額(未使用金額)と未使用金額IDとを含む現金使用通知をシステムコントローラ100に送信する現金使用通知送信処理を実施する。
また、本実施例の制御ユニット328は、現金貸出処理に未使用の残額(未使用金額)が存在するときに前記返却ボタンが操作されることに基づいて、精算カードから精算カードIDを読み出して、該精算カードIDと残額(未使用金額)と当該残額に対応する貨幣受付けにおいて後述するようにシステムコントローラ100にて発行された未使用金額IDと装置IDとを含む精算カード返却通知をシステムコントローラ100に対して送信するとともに、精算カードに未使用金額である残額を記録し、該記録した精算カードを遊技者に返却する精算カード返却処理を行う。
尚、該精算カード返却処理において、精算カード返却通知をシステムコントローラ100に対して送信してから所定時間内にシステムコントローラ100から更新完了を受信しないときには、システムコントローラ100との通信状態がオフラインであると判断し、精算カードに未使用金額IDを前記残額と共に書き込んでから精算カードを遊技者に返却する。すなわち、本発明における現金貸出処理(貨幣使用処理)に未使用の残額(未使用金額)を精算カード(精算用記録媒体)の記録情報である残額や未使用金額IDや精算カードIDにより特定可能とし、当該精算カード(精算用記録媒体)を遊技者に返却する精算用記録媒体返却処理に前記精算カード返却処理が相当し、該精算カード返却処理を実施する制御ユニット328によって本発明における精算用記録媒体返却処理手段が形成されている。
また、本実施例の制御ユニット328は、カード挿入口319に他のカードユニット3にてオフライン状態で返却された精算カードを受付けたときに、該受付けた精算カードから読み出した残額(未使用金額)と未使用金額特定情報となる未使用金額IDと精算カードIDと当該カードユニット3の装置IDとを含む使用許諾要求をシステムコントローラ100に送信する使用許諾要求送信処理を実施し、カードユニット3とシステムコントローラ100との通信状態がオンライン状態のときに返却された精算カードを受け付けたときには、該受付けた精算カードから読み出した残額(未使用金額)と精算カードIDと当該カードユニット3の装置IDとを含む使用許諾要求をシステムコントローラ100に送信する使用許諾要求送信処理を実施し、該使用許諾要求送信処理によって本発明における認証要求送信手段が形成されている。
また、本実施例の制御ユニット328は、前記使用許諾要求送信処理において送信した使用許諾要求に応じてシステムコントローラ100から返信される使用許諾を受信したことを条件に、受付け中の精算カードから読み出した記録情報である残額から特定される未使用金額を前記残額表示部309に表示し、遊技者によるパチンコ機2に備えられる貸出ボタンの操作が検出された場合に、該残額表示部309に表示した未使用金額(残額)が存在する場合において、該残額表示部309に表示した未使用金額(残額)の内、貸出単位に設定されている金額に相当するパチンコ玉数の貸出要求を対応するパチンコ機2に対して出力し、パチンコ玉の貸出を実施させるとともに、該貸出単位に設定されている金額を減算した新たな未使用金額(残額)を残額表示部309に表示する精算カード貸出処理を実施する。つまり、本発明におけるカードリーダライタ327(精算用記録媒体読み出し手段)にて精算カードから読み出した情報である残額から特定される未使用金額の少なくとも一部を、対応するパチンコ機2における遊技に使用させるための精算用記録媒体使用処理に前記精算カード貸出処理が相当し、該精算カード貸出処理を実施する制御ユニット328によって本発明における精算用記録媒体使用処理手段が形成されている。
また、本実施例の制御ユニット328は、前記精算カード貸出処理後における新たな残額(未使用金額)と精算カードIDと装置IDとを含む精算カード使用通知をシステムコントローラ100に送信する精算カード使用通知送信処理を実施する。
また、本実施例の制御ユニット328は、前記精算カード貸出処理によって全ての残額が使用されて残額(未使用金額)が「0」となった場合に、受付け中の精算カードをカードリーダライタ327の通信ヘッド390に対応する位置に滞留させて精算カードの返却および回収を留保し、該留保している精算カードが存在するときに貨幣の受付けがあったときには、該受付貨幣の識別金額を残額(未使用金額)として該留保している精算カードに記録することで、該残額(未使用金額)を精算カードの記録情報から特定可能とする。
また、本実施例の制御ユニット328は、前記中継端末4から各種遊技関連情報(遊技時間、始動回数、大当り回数、確変回数、打込玉数、払出玉数)の入力があったときに、図16(a)に示す割込処理を実施し、該入力された遊技関連情報の入力を受付けて、該入力された遊技関連情報の種別を特定することで遊技関連情報を取得する。このように、制御ユニット328が中継端末4から入力された遊技関連情報の種別を特定して取得することによって本発明における遊技関連情報取得手段が形成されている。そして、制御ユニット328は、遊技関連情報を取得したことに基づいて、対応するパチンコ機2においては、該遊技関連情報の入力時点において遊技が実施されており、稼働しているものと判定して、その時点までにビジター遊技カウンタの非稼働時間への時間加算が行なわれているならば、非稼働時間への時間加算を中止するとともに、非稼働判定タイマのリセットを行う。更に、該遊技関連情報の入力時点において更新の対象として設定されている会員遊技履歴カウンタ若しくはビジター遊技カウンタにおける前記にて特定した遊技情報に対応する情報を更新する。
また、本実施例の制御ユニット328は、遊技関連情報(遊技時間、始動回数、大当り回数、確変回数、打込玉数、払出玉数)の入力によってリセットされた非稼働判定タイマが、遊技関連情報の入力がないことによりリセットされることなく所定時間を経過してタイムアップしたことに基づいて、対応するパチンコ機2において遊技が実施されておらず、非稼働となっているものと判定して、図16(b)に示す割込処理を実施し、前記ビジター遊技カウンタにおける非稼働時間への時間加算を開始するようになっており、これら非稼働時間が、会員遊技の終了判定時点から時間加算が開始されたビジター遊技カウンタにおける総遊技時間から減算された時間がビジター遊技カウンタにおける遊技時間とされることで、これらビジター遊技者の遊技時間は非稼働時間が除かれたものとされるようになっている。このように、遊技時間についても遊技が行われること、つまり遊技に関連して発生する遊技関連情報であり、ビジター遊技カウンタにてカウントされているカウント値が、遊技関連情報取得手段として機能する制御ユニット328により収得される。
また、本実施例の制御ユニット328は、カードユニット3において会員カードが受付けられたことに基づいて、当該カードユニット3に対応するパチンコ機2における遊技の開始を判定する遊技開始判定処理を実施し、該遊技開始判定処理によって本発明の遊技開始判定手段が形成されている。
また、本実施例の制御ユニット328は、前記遊技開始判定処理における会員の遊技開始判定の契機となった会員カードが前記返却処理において返却された後において、該返却された会員カードと異なる会員カードがカードリーダライタ327に受付けられたとき、具体的には、その時点において会員遊技履歴カウンタに記憶されている会員IDと異なる会員IDの会員カードを受付けたとき、或いは前記紙幣識別ユニット322または硬貨識別ユニット324に貨幣が受付けられたとき、或いはカードリーダライタ327に精算カードが受付けられたときに、対応するパチンコ機2における会員遊技の終了を判定する遊技終了判定処理を実施し、該遊技終了判定処理によって本発明の遊技終了判定手段が形成されている。
また、本実施例の制御ユニット328は、前記遊技終了判定処理によって会員遊技の終了を判定したときに、前記会員遊技履歴カウンタに記憶している会員IDと各遊技関連情報のデータと当該カードユニット3の装置IDとを含む会員遊技情報を、通信部334より会員管理コンピュータ120に対して送信する会員遊技情報送信処理を実施し、該会員遊技情報送信処理によって本発明における遊技情報送信手段が形成されている。
また、本実施例の制御ユニット328は、前記精算カード返却処理において、前記精算カード返却通知をシステムコントローラ100に対して送信した後、所定時間内にシステムコントローラ100から更新完了を受信しないことに基づいて、システムコントローラ100との通信状態がオフライン状態であると検知する更新完了受信処理を実施し、該更新完了受信処理によって本発明における残額管理装置通信状態検知手段が形成されている。
次いで、本実施例における管理装置としての会員管理コンピュータ120について説明すると、該会員管理コンピュータ120は、図7に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス121に、この会員管理コンピュータ120が実施する各種処理を行う出力手段、非会員遊技関連情報出力手段、精算比率特定情報算出手段、精算比率出力手段としてのCPU122、ワークメモリ等として使用されるRAM123、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC124、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る第1の遊技関連情報記憶手段並びに非会員情報記憶手段としての記憶装置125キーボードやマウス等の入力装置126、会員遊技履歴画面を表示出力する出力手段、遊技情報表示画面を表示出力する非会員遊技関連情報出力手段、並びに精算比率や各種情報を表示出力する精算比率出力手段としての表示装置127、各種情報をプリント出力するプリンタ128、システムコントローラ100とのデータ通信を行う第1通信部129、カードユニット3やとのデータ通信を行う第2通信部130が接続された通常のコンピュータである。
記憶装置125には、会員管理コンピュータ120が後述する各種処理を行うための処理内容が記述された処理プログラムに加えて、会員カードを所有する遊技者、すなわち会員遊技者に関する会員情報が登録(記憶)される会員データテーブル(図8(a)参照)と、各パチンコ機2の台番号毎に、該当するパチンコ機2の会員並びに一般(ビジター)の遊技情報が登録(記憶)される台別データテーブル(図8(b)参照)と、会員遊技者を特定可能な会員ID毎に、その遊技者の遊技情報を含む遊技履歴が登録(記憶)される会員別履歴テーブル(図9(a)参照)と、各台並びに対応するカードユニット3毎に、ビジター(一般遊技者)の遊技情報が登録(記憶)されるビジター遊技テーブル(図9(b)参照)と、が記憶されている。
会員データテーブルには、図8(a)に示すように、会員カードの発行を受けた会員遊技者に対して固有に付与された会員ID毎に、その時点の貯蓄玉数と、本人確認のための暗証番号と、会員カード受付に応じて一日に1回所定の来店ポイントが加算更新される来店ポイントと、会員の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所からなる個人情報と、から構成される会員情報が登録されており、これら会員データテーブルに登録された登録データのうち、暗証番号や個人情報は表示装置127に表示された会員登録/変更画面(図示略)に必要事項の入力または変更が行われることで更新される。また、貯蓄玉数は、カードユニット3から受信した払戻完了情報に基づいて更新され、来店ポイントは、カードユニット3から受信した会員カード受付け通知に基づいて更新される。
また、台別データテーブルは、図8(b)に示すように、各パチンコ機2の台番号毎に、機種名が記録されているとともに、これら各台番号毎に遊技を行った客種別(会員または一般)、客種別が会員の場合に記憶される会員ID、遊技時間、始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数、使用金額からなる各パチンコ機2の遊技履歴が登録されており、これら台別データテーブルは、カードユニット3から送信される会員遊技情報やビジター遊技情報の受信に応じて更新される。
また、本実施例の会員管理コンピュータ120は、カードユニット3にデータ通信可能に接続され、カードユニット3がパチンコ機2における遊技の開始を判定してからカードユニット3が遊技の終了を判定するまでの期間において、カードユニット3にて取得した当該カードユニット3が対応するパチンコ機2における遊技関連情報を、その期間内において返却された会員カードからカードリーダライタ327にて読み出された会員IDに対応付けて記憶するための記憶装置125(会員別履歴テーブル)を備え、該記憶装置125(会員別履歴テーブル)によって本発明の第1の遊技関連情報記憶手段が形成されており、カードユニット3から送信される遊技履歴に含まれる遊技関連情報を、遊技履歴に含まれる会員IDに対応付けて第1の遊技関連情報記憶手段としての記憶装置125に設けられた会員別履歴テーブルに記憶する。
また、会員別履歴テーブルには、図9(a)に示すように、会員ID毎に、その会員IDから特定される会員遊技者の遊技履歴、具体的には、来店日、開始時間、会員カード返却時間、終了時間、遊技時間、遊技を行ったパチンコ機2の台番号、機種名、遊技開始から終了までの間の始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数、使用金額からなる遊技履歴が記憶(登録)されている。具体的には、会員別履歴テーブルの来店日には、RTC124から出力されるカレンダ情報に基づく年月日が記憶(登録)されるとともに、該会員別履歴テーブルの開始時間や、会員カード返却時間や、遊技開始から終了までの間の始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数、使用金額からなる遊技履歴は、カードユニット3から受信(取得)した遊技履歴に含まれる対応する遊技関連情報が記憶される。尚、終了時間には、遊技履歴を受信した時間が近似的に記憶され、該終了時間と開始時間との差が遊技時間として記憶(登録)される。
このように本実施例では、終了時間並びに遊技時間を会員管理コンピュータ120側において記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カードユニット3側において、前記会員遊技終了判定処理にて遊技終了を判定したときに、その時点の時刻である終了時間並びに遊技開始時刻とから算出される遊技時間を、会員遊技履歴カウンタに記憶しておき、これら終了時間並びに遊技時間を含む遊技履歴を会員管理コンピュータ120に送信することで、これら遊技履歴に含まれる終了時間並びに遊技時間を会員別履歴テーブルに記憶するようにしても良い。
また、ビジター遊技テーブルには、図9(b)に示すように、各パチンコ機2の台番号に対応付けて、該パチンコ機2の機種名と、各パチンコ機2に対応して設けられているカードユニット3の装置IDと、当該パチンコ機2において遊技した全てのビジター(一般遊技者)による遊技時間、始動回数、始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数、差玉、使用金額とが集計されて記憶されるようになっており、これらビジター遊技テーブルのデータは、前記台別データテーブルにおいて各台番号に対応して客種別に一般が記憶されている遊技情報を全て集計することにより算出されて記憶されており、台別データテーブルが更新されることに伴って該ビジター遊技テーブルも自動的に更新される。つまり、これらビジター遊技テーブルに、前記制御ユニット328(遊技開始判定処理)が対応するパチンコ機2における遊技の開始を判定してから遊技終了判定処理にて遊技の終了を判定するまでの期間以外の期間において、遊技関連情報取得手段となる該制御ユニット328にて取得した当該パチンコ機2における遊技関連情報が、非会員遊技者の遊技関連情報として記憶されるようになっており、該ビジター遊技テーブルによって本発明における非会員遊技関連情報記憶手段が形成されている。
また、本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、カードユニット3に新たに会員カードが受付けられたことに基づいて、当該カードユニット3から送信される会員カード受付け通知の受信に基づき、一日に一回、来店ポイントを会員カード受付け通知に含まれる会員IDに対応付けて会員データテーブルに記憶されている来店ポイントに所定の大きさの来店ポイントを加算更新して付与する来店ポイント付与処理を実施する。
また、本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、カードユニット3における再プレイ操作(プレイ選択ボタン316の操作による貯蓄玉数を用いて遊技を実施することの選択)により該カードユニット3から送信される貯玉出力要求の受信に基づいて、当該貯玉出力要求に含まれる暗証番号を当該貯玉出力要求に含まれる会員IDに対応して前記会員データテーブルに記憶されている暗証番号と照合し、当該照合が一致した場合において、該会員IDに対応付けて会員データテーブルに記憶されている貯蓄玉数をカードユニット3に返信することで該貯蓄玉数の遊技への再使用を許諾する貯蓄玉数使用許諾処理を実施するとともに、カードユニット3からの払戻完了情報の受信に応じて、該受信した払戻完了情報に含まれる会員IDに対応付けて会員データテーブルに記憶されている貯蓄玉数から、1回の再プレイにて払い戻される所定のパチンコ玉数を減算更新する。
また、本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、カードユニット3から送信される会員遊技情報を受信したときに、該会員遊技情報に含まれる会員IDに対応する遊技履歴として、該会員遊技情報に含まれる遊技情報を本発明における第1の遊技関連情報記憶手段としての会員別履歴テーブルに記憶して該テーブルを更新するとともに、会員遊技情報に含まれる遊技情報を台別データテーブルに記憶して、該台別データテーブルを更新する。
また、本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、所定の操作に基づいて、本発明における第1の遊技関連情報記憶手段としての会員別履歴テーブルに記憶している各会員遊技者の遊技履歴を含む図18に示す会員別履歴画面を表示装置127に表示する会員別履歴表示処理を実施し、該会員別履歴表示処理によって本発明における出力手段が形成されている。
また、本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、カードユニット3から送信されるビジター遊技情報を受信したときに、該ビジター遊技情報に含まれる装置IDに対応する台番号の一般の遊技履歴として、該ビジター遊技情報に含まれる遊技関連情報を台別データテーブルに記憶して該台別データテーブルを更新するとともに、該台別データテーブルの更新に伴って、本発明における非会員遊技関連情報記憶手段としてのビジター遊技テーブルの記憶データを更新する。
また、本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、所定の操作に基づいて、本発明における非会員遊技関連情報記憶手段としてのビジター遊技テーブルに記憶されている各台毎のビジターによる遊技情報と、前記台別データテーブルにおける客種別が会員の履歴を、各台毎に集計することによる各台毎の会員遊技者による遊技関連情報とを含む図19に示す遊技情報表示画面を表示装置127に表示する遊技情報表示処理を実施し、該遊技情報表示処理によって本発明における非会員遊技関連情報出力手段が形成されている。尚、これら遊技情報表示画面においては、図19に示すように、各種の遊技関連情報毎の合計を、ビジター並びに会員遊技者による遊技情報のそれぞれに算出して表示する。
本実施例においては、図19に示すように、各種の遊技関連情報毎の合計を、ビジター並びに会員遊技者による遊技情報のそれぞれに対して算出して表示するようにしており、このようにすることで、遊技場全体の遊技関連情、例えば遊技時間をビジターと会員遊技者とで簡便に比較できるようになっている。
尚、本実施例におけるビジター遊技テーブルにおける遊技時間は、カードユニット3におけるビジター遊技カウンタにて、前述したように、非稼働時間が除かれたものとされており、これら非稼働時間が除かれた遊技時間を含むビジター遊技情報に基づいて台別データテーブル並びにビジター遊技テーブルが更新されるので、本発明における非会員遊技関連情報記憶手段となるビジター遊技テーブルにおける遊技時間には、これら非稼働時間が除かれた遊技時間が記憶されるようになっている。つまり、制御ユニット328における遊技開始判定処理にて会員遊技の開始を判定してから前記遊技終了判定処理において会員遊技の終了を判定するまでの会員遊技期間以外のビジター遊技期間のうち、所定時間以上継続して遊技関連情報が取得されていない非稼働期間を除いた期間における遊技関連情報である遊技時間が、ビジター遊技テーブルに記憶されるようになる。
本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、所定の操作に基づいて、システムコントローラ100において後述する精算カードテーブル(図11(c))にて管理されている精算カードの本日返却回数と本日精算回数との情報をシステムコントローラ100から入手し、該入手した本日返却回数と本日精算回数の情報に基づいて、返却された精算カード数と、該返却された精算カードの内の実際に精算に使用された精算カード数との比率である精算比率を算出する精算比率算出処理を実施するとともに、該算出した精算比率、並びに前記入手した本日返却回数と本日精算回数とを含む図21に示す精算比率画面を表示装置127に表示する精算比率表示処理を実施し、前記精算比率算出処理によって本発明における精算比率特定情報算出手段が形成され、前記精算比率表示処理によって本発明における精算比率出力手段が形成されている。
尚、本実施例の精算比率表示画面には、図21に示すように、精算比率算出処理にて算出された精算比率自体に加えて、システムコントローラ100から入手した精算カードの本日返却回数が表示される「本日の精算カード返却回数合計」の項目と、システムコントローラ100から入手した本日精算回数が表示される「本日の精算回数合計」の項目とが設けられている。このように、本実施例では、精算比率を特定可能な情報として、算出された精算比率自体のみならず、これら精算比率を特定可能な情報となる「本日の精算カード返却回数合計」と「本日の精算回数合計」とを表示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの情報のいずれか一方のみを精算比率を特定可能な情報として表示しても良いし、更には、「本日の精算カード返却回数合計」と「本日の精算回数合計」を棒グラフや円グラフ等にて精算比率を特定可能な情報として表示しても良い。また、本実施例では、システムコントローラ100の精算カードテーブルにて、本日返却回数と本日精算回数とを積算して集計するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、システムコントローラ100において精算カードの返却履歴や精算カードの精算履歴を記憶しておき、精算比率を特定可能な情報として本日精算回数や本日返却回数を、これら精算カードの返却履歴や精算カードの精算履歴から集計することで本発明における精算比率特定情報算出手段を形成するようにしても良い。
次に、本実施例における残額管理装置としてのシステムコントローラ100の構成について図10に基づいて説明すると、該システムコントローラ100は、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス101に、後述する記憶装置105に記憶されている処理プログラムに基づいて、後述する会員カードマスターテーブルやカードユニット別データテーブル並びに精算カードテーブルの更新処理や、該会員カードマスターテーブルの記憶データに基づいてカードユニット3にて受付けた会員カードの使用可否の判定処理や、カードユニット別データテーブル並びに精算カードテーブルの記憶データに基づいて精算カードの使用可否の判定処理等の各種処理を行うCPU102、ワークメモリ等として使用されるRAM103、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC104、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置105、ファンクションメニュー等が独自に割り当てられた専用化されたキーボードである入力装置106、各種情報を表示出力する表示装置107、各種情報をプリント出力するプリンタ108、会員管理コンピュータ120とのデータ通信を行う第1通信部110、前記カードユニット3(制御ユニット328)とのデータ通信を行う第2通信部109、前記カード会社に設けられた管理サーバと電話回線11を通じてデータ通信を可能とするためのデジタルサービスユニット(DSU)111が接続された通常のコンピュータである。
また、前記記憶装置105には、該システムコントローラ100の後述する各種処理を実施するための処理プログラムに加えて、図11(a)に示す会員カードマスターテーブルや、図11(b)に示すカードユニット別データテーブルや、図11(c)に示す精算カードテーブルを含むカード管理データベース(DB)が記憶されている。
本実施例に用いた会員カードマスターテーブルには、図11(a)に示すように、会員カードの会員IDに対応付けて、会員カードIDと、前記カードユニット3における追加入金処理が実施される毎に付与される入金(プリペイド)IDと、入金(プリペイド)IDに該当する入金処理が実施されたカードユニット3の装置IDと、該入金処理に供された入金額に相当する入金度数と、該入金度数のうち未だ貸出処理に使用されていない利用可能残額と、その会員カードが前記カード会社の管理サーバから配信される運用情報に含まれるブラックリスト或いはあみかけリストに基づき使用不可であるかを示す使用不可情報とが対応付けて記憶されており、これら会員カードマスターテーブルに登録されている利用可能残額と各会員カードに記録されている利用可能残額とが一致するように管理されるとともに、これら会員カードから読み出した会員カードIDに対応して記憶されている利用可能残額と会員カードから読み出した利用可能残額とを、CPU102が照合することで各会員カードの使用可否の判定が実施される。
本実施例に用いたカードユニット別データテーブルには、図11(b)に示すように、前記カードユニット3の装置IDに対応付けて、当該カードユニット3が設置されている遊技島の島番号と、その通信状況(オンラインかオフラインか)と、対応するパチンコ機2の台番号と、各カードユニット3に受付け中の会員カードの会員カードID(使用許諾要求に基づいて記憶(登録)される)と、各カードユニット3に受付け中の精算カードの精算カードID(精算カード受付け通知に基づいて記憶(登録)される)と、会員カード並びに精算カードが受付けられていない状態において貨幣が受付けられたことにより該システムコントローラ100にて発行された未使用金額ID(未使用金額ID発行要求に含まれる装置IDに基づき記憶(登録)される)と、該未使用金額IDの発行において受付けられた貨幣による識別金額のうち、未だ現金貸出処理に使用されていない未使用金額(未使用金額ID発行要求に含まれる識別金額に基づき記憶(登録)される)と、カードユニット3の貸出処理、現金貸出処理並びに精算カード貸出処理に使用された金額の集計値である総使用金額と、該総使用金額のうち現金貸出処理にて使用された金額の集計値である現金使用金額と、カードユニット3において会員カードの非受付け時において受付けた貨幣の識別金額の集計値である受付け現金金額と、前記総使用金額のうち会員カードによる貸出処理に使用された金額の集計値である会員カード使用金額と、会員カードの受付け中において貨幣を受付けることにより会員カードに追加入金された金額の集計値である会員カード入金金額と、各カードユニット3において精算カードを返却した回数である精算カード返却数(精算カード返却通知に基づいて更新)とが記憶されており、これらカードユニット別データテーブルにおける各種データは、前記カードユニット3における使用許諾要求送信処理や、貸出処理、現金貸出処理、精算カード貸出処理、精算カード返却処理においてカードユニット3から送信される使用許諾要求(会員カード、精算カード)、未使用金額ID発行要求、会員カード返却通知、精算カード返却通知等に基づき更新されるようになっている。
本実施例に用いた精算カードテーブルには、図11(c)に示すように、各精算カードの精算カードIDに対応付けて、各精算カードに記録されている残額(未使用金額)と、本日において遊技者に返却された回数である本日返却回数と、本日において精算装置21にて精算された回数である本日精算回数とが記憶されており、これら精算カードテーブルのデータは、精算カード返却処理においてカードユニット3から送信される精算カード返却通知に基づいて、該精算カード返却通知に含まれる精算カードIDに対応付けて精算カード返却通知に含まれる残額(未使用金額)が記憶されるとともに、対応する本日返却回数に1が加算更新される。尚、本日精算回数は、精算装置21から精算を実施する際に送信される後述する精算カードIDを含む精算要求の受信に基づいて1が加算更新される。
また、本実施例のシステムコントローラ100のCPU102は、カードユニット3における貸出処理におけるパチンコ玉の貸出が実施される都度毎に送信される会員使用通知の受信に基づいて、該会員使用通知に含まれる装置IDに対応してカードユニット別データテーブルに記憶されている総使用金額と会員カード使用金額に会員使用通知に含まれる使用金額を加算更新記憶するとともに、該会員カードIDに対応付けて会員カードマスターテーブルに記憶されている利用可能残額から使用金額を減算更新するとともに、対応する使用金額に会員使用通知に含まれる使用金額を加算更新記憶して会員カードマスターテーブルを更新する。
また、本実施例のシステムコントローラ100のCPU102は、カードユニット3において会員カードの受付け中に貨幣を受付けた際に実施される前記追加入金処理において該カードユニット3から送信される会員カードIDと識別金額と装置IDとを含む入金要求の受信に基づいて、該受信した入金要求に含まれる装置IDを当該会員カードIDに対応して会員カードマスターテーブルに記憶されている入金装置の項目に登録(記憶)するとともに、対応する入金IDに新たに生成した入金IDを、受信した入金要求に含まれる識別金額を入金金額並びに利用可能残額(本実施例では利用可能残額が0で追加入金可能となるので、追加入金時において入金金額と利用可能残額が等しくなる)を記憶して会員カードマスターテーブルを更新するととともに、更新完了に基づいて入金許諾を返信する。尚、この際、受信した入金要求に含まれる装置IDに対応してカードユニット別データテーブルに記憶されている会員カード入金金額にも受信した入金要求に含まれる識別金額が加算更新記憶される。
また、本実施例のシステムコントローラ100のCPU102は、カードユニット3における現金使用通知送信処理にて送信される現金使用通知の受信に基づいて、該受信した現金使用通知に含まれる未使用金額IDに対応付けてカードユニット別データテーブルに記憶されている未使用金額を、該受信した現金使用通知に含まれる残額(未使用金額)に更新することで、各カードユニット3の残額表示部309に表示されている残額(未使用金額)とカードユニット別データテーブルに記憶されている未使用金額とが一致するように管理されていることで、該システムコントローラ100において、未使用金額IDから残額(未使用金額)を特定できるように構成されているとともに、これら更新記憶前と更新記憶後の未使用金額から特定される使用金額を、該カードユニット別データテーブルの総使用金額と現金使用金額とに加算更新記憶する。
また、本実施例のシステムコントローラ100のCPU102は、カードユニット3における精算カード使用通知送信処理にて送信される精算カード使用通知の受信に基づいて、該受信した精算カード使用通知に含まれる精算カードIDに対応付けて精算カードテーブルに記憶されている残額(未使用金額)を、該受信した精算カード使用通知に含まれる残額(未使用金額)に更新することで、各精算カードに記録されている残額(未使用金額)と精算カードテーブルに記憶されている残額(未使用金額)とが一致するように管理され、このようにすることで、該システムコントローラ100において、精算カードIDから各精算カードに記録されている残額(未使用金額)を特定できるように構成されているとともに、これら更新記憶前と更新記憶後の残額(未使用金額)から特定される使用金額を、該カードユニット別データテーブルの総使用金額に加算更新記憶する。
また、本実施例のシステムコントローラ100のCPU102は、カードユニット3に精算カードが挿入されたことに基づいて該カードユニット3の制御ユニット328から送信される前述の使用許諾要求の受信に基づいて、該受信した使用許諾要求に含まれる残額(未使用金額)が、受信した使用許諾要求に含まれる未使用金額ID或いは精算カードIDに対応付けて、カードユニット別データテーブル或いは精算カードテーブルにおいて記憶している未使用金額以下であるか否かを判定し、該判定において未使用金額以下であることを条件に、当該使用許諾要求の送信元のカードユニット3にて受付けられた精算カードの使用を許諾する旨の使用許諾を該送信元のカードユニット3に送信する処理を実施する。
尚、カードユニット3とシステムコントローラ100との通信状態がオフライン状態のときに、カードユニット3から精算カードが返却されると、システムコントローラ100はカードユニット別データテーブルを更新できないが、該返却された精算カードが、別のオンライン状態のカードユニット3や精算装置21に挿入されたときにシステムコントローラ100が受信する使用許諾要求や精算要求に含まれる未使用金額IDと残額に基づいて、カードユニット別データテーブルにおいて該受信した未使用金額IDに並びに該未使用金額IDに対応する未使用金額が特定された後に、これら未使用金額IDに並びに未使用金額の記憶が削除されるとともに、使用許諾要求を受信した場合には、該カードユニット別データテーブルにおいて受信した使用許諾要求に含まれる装置IDに対応する未使用金額IDと残額とに、受信した使用許諾要求に含まれる未使用金額IDと残額が記憶(登録)されてカードユニット別データテーブルが更新される。更には、精算カードテーブルに該受信した使用許諾要求に含まれる精算カードIDに対応して記憶されている残額が、受信した使用許諾要求に含まれる残額に更新される。
尚、これらオフライン状態のときに精算カードを返却したカードユニット3が、該返却した精算カードが他のカードユニット3にて使用される以前にオンライン状態に復帰した場合には、該カードユニット3から未送信となっていた精算カード返却通知が送信されることに基づいて、該精算カード返却通知の受信に基づきシステムコントローラ100においては、カードユニット別データテーブルにおいて該精算カード返却通知に含まれる装置IDに対応して記憶されている未使用金額ID並びに未使用金額の記憶が削除更新されるとともに、精算カードテーブルにおいて受信した精算カード返却通知に含まれる精算カードIDに対応する残額が受信した精算カード返却通知に含まれる残額に更新されることで、これらオフライン状態にときに返却した精算カードが他のカードユニット3にて使用された場合において該カードユニット3から送信される使用許諾要求の受信により、該使用許諾要求に含まれる精算カードIDから、オフライン状態のときに返却された精算カードに記録された正規の残額を特定できるようになる。このように本実施例では、オフライン状態のときに精算カードを返却したカードユニット3がオンライン状態に復帰した場合に送信される未使用金額IDを含む精算カード返却通知を受信した場合も、精算カードテーブルの残額からオフライン時に返却された精算カードの正規の残額を特定できるので、これら精算カード返却通知に含まれる未使用金額IDと残額とを対応付けて記憶していないが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら未使用金額IDを含む精算カード返却通知を受信した場合は、未使用金額IDによる残額を照合可能とするために、これらの未使用金額IDと残額とを対応付けて一時記憶しておくようにしても良い。
また、本実施例のシステムコントローラ100のCPU102は、会員管理コンピュータ120からの精算比率算出情報出力要求の受信に基づいて、精算カードテーブルに記憶されている本日返却回数と本日精算回数の合計回数を返信する処理を実施する。
また、本実施例のシステムコントローラ100のCPU102は、カードユニット3からの未使用金額ID発行要求の受信に応じて、該未使用金額ID発行要求に含まれる識別金額を、カードユニット別データテーブルにおいて該未使用金額ID発行要求に含まれる装置IDに対応する未使用金額に登録(記憶)するとともに、先頭部分にその当日の日付を、中間部分に未使用金額ID発行要求を送信してきたカードユニット3の装置IDを、終端部分にシリアル番号を含む未使用金額IDを生成して、該カードユニット別データテーブルの装置IDに対応する未使用金額IDに登録(記憶)し、更に装置IDに対応する受付け現金金額に識別金額を加算更新した後、前記にて生成して登録(記憶)した未使用金額IDをカードユニット3に返信する。
また、本実施例のシステムコントローラ100のCPU102は、カードユニット3からの精算カード返却通知の受信に基づいて、精算カードテーブルにおける該精算カード返却通知に含まれる精算カードIDに対応する残額(未使用金額)に、受信した精算カード返却通知に含まれる残額(未使用金額)を登録(記憶)するとともに、対応する本日返却回数に1を加算して精算カードテーブルを更新するとともに、受信した精算カード返却通知に含まれる装置IDに対応してカードユニット別データテーブルに記憶されている未使用金額IDと未使用金額のデータを消去するとともに、精算カード返却数に1を加算更新してカードユニット別データテーブルを更新した後、更新完了を精算カード返却通知の送信元のカードユニット3に返信する。
また、本実施例のシステムコントローラ100のCPU102は、カードユニット3に会員カードが挿入されたことに基づいて該カードユニット3の制御ユニット328から送信される前述の使用許諾要求の受信に基づいて、該受信した使用許諾要求に含まれる利用可能残額が、受信した使用許諾要求に含まれる会員カードIDに対応付けて、会員カードマスターテーブルに記憶されている利用可能残額以下であるか否かを判定し、該判定において該記憶されている利用可能残額以下であることを条件に、当該使用許諾要求の送信元のカードユニット3にて受付けられた会員カードの使用を許諾する旨の使用許諾を該送信元のカードユニット3に送信する処理を実施する。尚、この使用許諾を送信した場合には、カードユニット別データテーブルにおいて受信した使用許諾要求に含まれる装置IDに対応する受付け会員カードの項目に、該受信した使用許諾要求に含まれる会員カードIDが記憶されることで、どのカードユニット3にどの会員カードが受付け中かをシステムコントローラ100にて管理できるようになっている。
また、本実施例のシステムコントローラ100のCPU102は、図20に示すように、精算装置21において精算カードが挿入されたことにより、該精算装置21から送信される、該挿入された精算カードから読み出した精算カードID、未使用金額ID(記録がある場合のみ)、残額(未使用金額)を含む精算要求の受信に基づいて、該受信した精算要求に含まれる残額(未使用金額)が、受信した精算要求に含まれる精算カードIDおよび未使用金額ID(記録がある場合のみ)に対応付けて、精算カードテーブル或いはカードユニット別データテーブルにおいて記憶している未使用金額以下であるか否かを判定し、該判定において未使用金額以下であることを条件に、当該精算要求の送信元の精算装置21に受付け中の精算カードの精算を許諾する旨の精算許諾を該送信元の精算装置21に送信する処理を実施する。
この精算許諾の受信に基づいて精算装置21は、受付けた精算カードから読み出した残額(未使用金額)を現金にて返却する精算処理を実施し、該精算カードを回収するとともに、精算カードIDを含む精算完了通知をシステムコントローラ100に送信することで、システムコントローラ100において、精算完了通知に含まれる精算カードIDに対応して精算カードテーブルに記憶されている残額(未使用金額)が「0」に更新されるとともに、対応する本日精算回数に1が加算更新されることで、各精算カードの本日の精算回数が集計される。
以下、実施例1における遊技用システムを構成する各部の動作状況について、カードユニット3の動作状況を主体として、図12から図15に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、カードユニット3の電源投入に基づいて制御ユニット328が起動して起動処理を終了した後、図12に示すように、カードの挿入待ち、または貨幣の受付待ちの状態で待機する(S01、S07)。このS01並びにS07の待機ステップにおいて貨幣を受付けると、S08〜S14に示す現金貸出処理を実施する。具体的には、S07からS08に進んで、受付け貨幣金額と装置IDを含む未使用金額ID発行要求をシステムコントローラ100に送信した後、S09のステップに進んで、所定時間内に未使用金額IDの受信があるか否かを判定する。
この未使用金額ID発行要求の送信に応じてシステムコントローラ100においては、前述のように、未使用金額IDが生成されてカードユニット別データテーブルに当該未使用金額ID発行要求を送信したカードユニット3の装置IDに対応付けて識別金額とともに記憶されるとともに、該生成された未使用金額IDを返信する。
このS09において所定時間内に未使用金額IDの受信がない場合には、S11に進んで受付け中の貨幣を返却する一方、S09のステップにおいて所定時間内に未使用金額IDの受信がある場合には、受信した未使用金額IDと受付けた貨幣の識別金額を留保中の精算カードがカードリーダライタ327に存在する場合には該留保中の精算カードに記憶し、留保中の精算カードがない場合には、RAM328bに記憶して、識別金額を残額表示部309に表示する。
その後、S12並びにS18のステップに進むことで、カードユニット3は、貸出操作或いは返却操作があるまで待機し、貸出操作があった場合はS13に進んで、該残額表示部309に表示した残額の内、貸出単位に設定されている金額に相当するパチンコ玉数の貸出要求を対応するパチンコ機2に対して出力してパチンコ玉の貸出を実施させるとともに、該貸出単位に設定されている金額を減算した新たな残額(未使用金額)を残額表示部309に表示した後、未使用金額IDと新たな残額と装置IDとを含む現金使用通知をシステムコントローラ100に送信するとともに(S14)、ビジター遊技カウンタの使用金額に貸出単位に設定されている金額を加算更新する。
そしてS16のステップにおいて残額表示部309に表示された新たな残額(未使用金額)が存在する場合には、再びS12、S18のステップに戻り、再度、貸出操作或いは返却操作があるまで待機する一方、S16のステップにおいて残額表示部309に表示された新たな残額(未使用金額)が存在しない場合には、受付け中の精算カードがあれば精算カードをカードリーダライタ327内に前述のように留保した後、前述のS01並びにS07の待機ステップに戻る。
S12、S18のステップにおいて、返却操作があった場合には、S19に進んで残存金額があるか否かの判定を行い、残存金額がないときには再びS01、S07のステップに移行する。また、S19ステップにおいて残存金額がある場合に、カードリーダライタ327内に留保された精算カードがあれば、留保された精算カードから精算カードIDを読み出し、カードリーダライタ327に留保された精算カードが無ければ、前記カード貯留部370内に貯留されている精算カードをカードリーダライタ327内に搬送し、搬送された精算カードから精算カードIDを読み出す(S20)。そして、残額(未使用金額)と未使用金額IDと残額と精算カードIDと装置IDを含む精算カード返却通知をシステムコントローラ100に送信する(S21)。
この精算カード返却通知の受信に基づいてシステムコントローラ100においては、前述のように、精算カードテーブル並びにカードユニット別データテーブルの更新が実施されて、更新完了が返信される。
そしてS22において、この更新完了を所定時間内に受信したか否かを判定し、所定時間内に更新完了の受信があった場合はS23に進んで未使用金額である残額を精算カードに記録してカード挿入口319から排出して返却した後に、前記S01、S07の待機ステップに移行する。
一方、S22において、所定時間内に更新完了の受信がない場合は、システムコントローラ100との通信状態がオフライン状態であることを検知するとともに、未使用金額IDと残額とを、精算カードに記録して返却する(S24)。前記したS01、S07の待機ステップに移行する。つまり、カードユニット3は、システムコントローラ100との通信状態がオフライン状態であっても精算カードの返却を実施するとともに、該オフライン状態において返却する精算カードには、オフライン状態であることで、システムコントローラ100に返却される精算カードIDを通知することが不能であるので、事前にシステムコントローラ100から取得している未使用金額IDを返却する精算カードに記録することで、該未使用金額IDに基づいてシステムコントローラ100が残額(未使用金額)を特定できるようにし、これらオフライン状態にて返却された精算カードが他のカードユニット3において使用される場合や精算装置21にて精算される場合に、システムコントローラ100が未使用金額IDに基づいて、残額(未使用金額)の照合を実施できるようにしている。
また、前記したS01、S07の待機ステップにおいてカードユニット3にカードが挿入されると、カードユニット3内に留保された精算カードがあるか否かが判定されて(S02)、カードユニット3内に留保されている精算カードが存在する場合には、カードユニット3内に留保されている精算カードをカードユニット3内の精算カード貯留部370に取り込む処理を行って(S03)、が挿入されたカードを取り込む一方、留保されている精算カードが存在しない場合には、単純に挿入されたカードを取り込む。
そして、S04並びにS05のステップにおいて、挿入されたカードが会員カード或いは精算カードのいずれであるかの判定を実施し、会員カード或いは精算カードのいずれのカードでもない場合には、S06に進んで該挿入されたカードの返却を行った後、前記したS01、S07の待機ステップに戻る。
また、S05のステップにおいて挿入されたカードが精算カードであると判定された場合は、図15に示すS71のステップに移行して、精算カードを遊技に使用するための精算カード貸出処理を実施する。
一方、S04のステップにおいて、挿入されたカードが会員カードであると判定された場合は、図13に示すS25ステップに移行して、受付けた(挿入された)会員カードから記録情報である会員ID、会員カードID並びに利用可能残額を読み出し、読み出した会員IDと装置IDとを含む会員カード受付通知を会員管理コンピュータ120に送信する(S25+)。
この会員カード受付通知の受信に基づいて、会員管理コンピュータ120においては、前述のように、会員データテーブルにおける来店ポイントに所定の来店ポイントが加算更新(一日に一回のみ)される。
これら会員カード受付通知の送信後にS26に進んで、会員カードから読み出した会員カードIDと利用可能残額と装置IDを含む使用許諾要求をシステムコントローラ100に送信する。
この使用許諾要求の受信に応じてシステムコントローラ100においては、前述のように、受信した使用許諾要求に含まれる利用可能残額と、受信した使用許諾要求に含まれる会員カードIDに対応して会員カードマスターテーブルに記憶されている利用可能残額とが照合されて、利用可能残額の認証が実施され、受信した使用許諾要求に含まれる利用可能残額が会員カードマスターテーブルに記憶されている利用可能残額以下であることを条件に使用許諾がカードユニット3に返信されるとともに、該受信した使用許諾要求に含まれる会員カードIDが、使用許諾要求に含まれる装置IDに対応するカードユニット別データテーブルの受付け会員カードIDの項目に記憶される。
そしてS27のステップにおいて、これら使用許諾を所定時間内に受信したか否かが判定され、所定時間内に使用許諾の受信がない場合は、挿入された会員カードを返却した後(S32)、前記したS01、S07の待機ステップに移行する一方、所定時間内に使用許諾を受信した場合には、S28に進んで、会員遊技開始と判定するとともに、それまでのビジターの遊技終了と判定して、会員遊技履歴カウンタとクリアして受付けた会員カードから読み出した会員IDを登録(記憶)するとともに、その時点の時刻を開始時間に記憶し、遊技関連情報の更新対象を会員遊技履歴カウンタに設定する(S29)。
具体的には、前記したように会員遊技履歴カウンタに、受付けた会員カードから読み出された会員ID、開始時間(現在の時刻)を初期データとして登録するとともに、遊技関連情報の更新対象を会員遊技履歴カウンタに設定することにより、図16(a)に示す割込処理が、遊技関連情報の入力がある毎に逐次実施されて、該更新対象に設定されている会員遊技履歴カウンタの各遊技関連情報(始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数)が更新される。
その後、その時点におけるビジター遊技カウンタのデータをビジター遊技情報として、装置IDとともに会員管理コンピュータ120に送信し(S31)、会員カードから読み出した金額を残額表示部309に表示した後(S31)、S33、S38、S43、S88の待機ステップに移行して、貸出操作があるか否か、貨幣の受付けがあるか否か、会員カードの返却操作があるか否か、再プレイ操作があるか否かを監視する。
このビジター遊技情報の受信に基づいて会員管理コンピュータ120は、前述のように、台別データテーブル並びにビジター遊技テーブルを更新する。
これらS33、S38、S43、S88のステップにおいて、貸出操作があった場合は、S33からS34に進んで、残存金額があるか否かの判定を行った後、前述の貸出処理を実施する。具体的には、対応するパチンコ機2に対して貸出単位に設定されている金額に相当する数のパチンコ玉の貸出要求を出力してパチンコ玉の貸出を実施させるとともに、該貸出単位に設定されている金額を減算した利用可能残額を会員カードに更新記録する。
そして、会員カードIDと新たな利用可能残額と装置IDとを含む会員使用通知をシステムコントローラ100に送信するとともに(S36)、会員遊技履歴カウンタの使用金額に貸出単位に設定されている金額を加算更新した後(S37)、再びS33、S38、S43、S88の待機ステップに移行する。
このS36における会員使用通知を受信したシステムコントローラ100においては、前述したように、カードユニット別データテーブルにおいて該会員使用通知に含まれる装置IDに対応して記憶されている総使用金額並びに会員カード使用金額に会員使用通知に含まれる使用金額が加算更新記憶されるとともに、該会員カードIDに対応付けて会員カードマスターテーブルに記憶されている利用可能残額から使用金額が減算更新され、更に対応する使用金額に会員使用通知に含まれる使用金額が加算更新記憶されて会員カードマスターテーブルが更新される。
また、S33、S38、S43、S88のステップにおいて、貨幣を受付けた場合には、フロー図には省略しているが、残額が0か否かを判定し、残額が0である場合においてS39に進んで、受付け貨幣の識別金額とカードリーダライタ327に受付け中の会員カードの会員カードIDと装置IDとを含む入金要求をシステムコントローラ100に送信した後(S39)、S40において所定時間内に入金許諾の受信が有るか否かを判定する。尚、残額が0でない場合には、受付け貨幣を返却する。
この入金要求の受信に基づいてシステムコントローラ100においては、前述のように、会員カードマスターテーブル並びにカードユニット別データテーブルを更新するととともに、更新完了に基づいて入金許諾を返信する。
このS40において所定時間内に使用許諾の受信がない場合は、貨幣が返却される一方、所定時間内に使用許諾を受信した場合は、その時点における利用可能残額である「0」に受付け貨幣の識別金額を加算した新たな利用可能残額(識別金額と同額)を会員カードに記録した後、該新たな利用可能残額を残額表示部309に表示し(S42)、再びS33、S38、S43、S88のステップに移行することで、会員遊技者が貸出操作を実施すると、前述のように、S34〜S37の処理が実施されることで該追加入金した利用可能残額を会員遊技者が遊技に使用することができる。
また、S33、S38、S43、S88のステップにおいて、前述の再プレイ操作(プレイ選択ボタン316の操作による貯蓄玉数を用いて遊技を実施することの選択)があった場合には、S88からS89へ進んで、前述の再プレイ処理を実施した後、再びS33、S38、S43、S88のステップに移行する。
また、S33、S38、S43、S88のステップにおいて、会員カードの返却操作があった場合は、S43からS44に進んで、受付け中の会員カードをカード挿入口319から排出して返却するとともに、装置IDと会員カードIDを含む会員カード返却通知を会員管理コンピュータ120並びにシステムコントローラ100に送信し(S45)、会員遊技履歴カウンタの会員カード返却時間にその時点の時刻を登録した後(S46)、図14に示すS47、S48のステップに移行して、前述のS01、S07のステップと同様にカードの挿入待ち、または貨幣の受付待ちの状態で待機する。
尚、会員カード返却通知を受信したシステムコントローラ100においては、カードユニット別データテーブルにおいて、当該受信した会員カード返却通知に含まれる装置IDに対応する受付け会員カードIDに登録されている該会員カードIDの登録(記憶)が削除される。
このS47、S48のステップにおいて貨幣を受付けると、S48からS49に進んで、ビジター遊技開始と判定するとともに、会員遊技終了と判定する(S49)。つまり、会員カードが返却された後に貨幣を受付けた時点において会員遊技終了と判定される。
そしてビジター遊技カウンタをクリアするとともに、遊技関連情報の更新対象をビジター遊技カウンタに設定し(S50)、会員遊技履歴カウンタのデータ(会員IDと各遊技関連情報並びに使用金額)を会員遊技情報として、装置IDとともに会員管理コンピュータ120に送信した後(S51)、前述のS08のステップに移行する。これら会員遊技情報を受信した会員管理コンピュータ120においては、前述したように、これら受信した会員遊技情報に基づいて、会員別遊技履歴テーブル並びに台別データテールが更新される。
一方、S47並びにS48のステップにおいて、挿入されたカードが会員カードであるか否かの判定(S52)、並びに精算カードであるか否かの判定を行い(S53)、会員カード或いは精算カードのいずれのカードでもない場合には、S54に進んでカードを返却し(S54)、再びS47、S48のステップに移行する。
これらS52のステップにおいて、挿入されたカードが会員カードであると判定された場合は、前回と同一の会員カードか否かを、挿入された会員カードから読み出した会員IDと会員遊技履歴カウンタに記憶されている会員IDとを比較することで判定し(S58)、前回の会員カードと同一ならば、受付けた会員カードからその他の全ての記録情報を読み出し(S59)、読み出した会員カードIDと利用可能残額とを含む使用許諾要求をシステムコントローラ100に送信する(S60)。そしてS61のステップにおいて、所定時間内に使用許諾の受信がなければカードを返却し(S70)、再びS47、S48のステップに移行する。
一方、S61のステップにおいて、所定時間内に使用許諾の受信があれば会員遊技継続と判定し(S62)、会員カードから読み出した金額を残額表示部309に表示した後(S63)、S33、S38、S43、S88のステップに移行する。
また、S58のステップにおいて、挿入された会員カードが前回の会員カードと異なる場合は、つまりは、挿入された会員カードから読み出した会員IDと会員遊技履歴カウンタに記憶されている会員IDとが異なる場合には、受付けた会員カードからその他の全ての記録情報を読み出し(S64)、読み出した記録情報に含まれる会員カードIDと利用可能残額とを含む使用許諾要求をシステムコントローラ100に送信する(S65)。そしてS66のステップにおいて、所定時間内に使用許諾の受信がなければカードを返却し(S70)、再びS47、S48のステップに移行する。
このS66のステップにおいて、使用許諾の受信があれば会員遊技終了を判定し(S67)、会員遊技カウンタのデータを会員遊技情報として、装置IDとともに会員管理コンピュータ120に送信し(S68)、新たに挿入された会員カードの会員遊技開始を判定して、それまでの会員遊技履歴カウンタをクリアして受付けた会員カードから読み出した会員IDを登録(記憶)するとともに、その時点の時刻を開始時間に記憶し、会員遊技履歴カウンタを遊技関連情報の更新対象として継続する(S68+)。会員カードから読み出した金額を残額表示部309に表示した後(S69)、S33、S38、S43、S88のステップに移行する。これら会員遊技情報を受信した会員管理コンピュータ120においては、前述したように、これら受信した会員遊技情報に基づいて、会員別遊技履歴テーブル並びに台別データテーブルが更新される。
一方、S53のステップにおいて、挿入されたカードが精算カードの場合は、ビジター遊技開始と判定するとともに会員遊技終了を判定し(S55)、ビジター遊技カウンタをクリアし、遊技データの更新対象をビジター遊技カウンタに設定する(S56)。つまり、会員カードの返却後において受付けたカードが精算カードの場合は、会員遊技終了と判定される。
そして、会員遊技履歴カウンタのデータを会員遊技情報として、装置IDとともに会員管理コンピュータ120に送信し(S57)、図15に示すS71のステップに移行する。これら会員遊技情報を受信した会員管理コンピュータ120においては、前述したように、これら受信した会員遊技情報に基づいて、会員別遊技履歴テーブル並びに台別データテールが更新される。
このS71のステップでは、受付けた精算カードから記録情報を読み出し、読み出した精算カードIDと残額と記録がある場合には未使用金額IDと、装置IDを含む使用許諾要求をシステムコントローラ100に送信し(S72)、S73のステップにおいて、予定時間内に使用許諾の受信があるか否かを判定する。
この使用許諾要求の受信に基づいてシステムコントローラ100においては、前述のように、受信した使用許諾要求に含まれる残額(未使用金額)が、受信した使用許諾要求に含まれる未使用金額ID或いは精算カードIDに対応付けて、カードユニット別データテーブル或いは精算カードテーブルにおいて記憶されている未使用金額以下であるか否かが判定され、該判定において未使用金額以下であることを条件に、使用許諾が返信される。
具体的には、システムコントローラ100とのオフラインが発生した状態で返却された精算カードの場合には、前述のように、精算カードに未使用金額IDが記録されていて、かつ、カードユニット3から送信される前述の精算カード返却通知がシステムコントローラ100に受信されていないことで、カードユニット別データテーブルが更新されることなく、正規であれば、該カードユニット別データテーブルに未使用金額IDに対応付けて、精算カードに記録された残額と同一、或いは残額よりも大きい金額が記憶されているようになるので、前記した使用許諾要求に含まれる残額(未使用金額)が、カードユニット別データテーブルに未使用金額IDに対応付けて記憶されている未使用金額以下を条件とすることで、仮に精算カードの残額(未使用金額)を不正に大きな金額としても、未使用金額IDに対応付けて記憶されている未使用金額以上となって、使用許諾が返信されないようになり、よってこれら不正な精算カードの使用が不可とされるので、これらの不正による遊技場の損害発生を極力防止できる。
そして、S73の判定において、所定時間内に使用許諾の受信がないと判定された場合には、精算カードを返却し(S74)、所定時間内に使用許諾を受信したと判定された場合には、精算カードに残額があるか否かの判定を行い(S75)、精算カードに残額がないと判定された場合は、精算カードをカードユニット内に留保し(S83)、S01のステップに移行する一方、精算カードに残額があると判定された場合は、精算カードから読み出した金額を残額表示部309に表示し(S76)、S77、S85のステップに移行して、貸出操作があるか否か、精算カードの返却操作があるか否かを監視する。
これらS77、S85のステップにおいて、貸出操作があった場合は、S77からS78に進んで、前述の精算カード貸出処理を実施する。
具体的には、該残額表示部309に表示した残額が存在する場合において、該残額表示部309に表示した残額の内、貸出単位に設定されている金額に相当するパチンコ玉数の貸出要求を対応するパチンコ機2に対して出力し、パチンコ玉の貸出を実施させるとともに、該貸出単位に設定されている金額を減算した新たな残額(未使用金額)を残額表示部309に表示する処理を行う。
そして、これら精算カード貸出処理の後(S78)、貸出単位に設定されている金額をビジター遊技カウンタの使用金額に加算更新してビジター遊技カウンタを更新した後(S78+)、精算カードIDと新たな残額と装置IDを含む精算カード使用通知をシステムコントローラ100に送信し(S79)、S80のステップにおいて、所定時間内に更新完了の受信がないときには、エラー報知を行い(S84)、S80のステップにおいて、所定時間内に更新完了の受信がある場合は、精算カードに新たな残額を更新記録する(S81)。
この精算カード使用通知の受信に基づいてシステムコントローラ100においては、前述のように、精算カードテーブルにおける残額(未使用金額)が更新されるとともに、カードユニット別データテーブルの総使用金額が更新される。
そして、S82のステップにおいて、精算カードの残額があるか否かの判定を行い。残額がある場合は、再びS77、S85のステップに移行し、残額がない場合はS83に進んで精算カードをカードユニット内に留保した後、S01、S07のステップに戻る。
また、S77、S85のステップにおいて、精算カードの返却操作があった場合は、S85からS86進んで、装置IDと精算カードIDを含む精算カード返却通知をシステムコントローラ100に送信した後、精算カードを返却し(S87)、S01、S07のステップに戻って、カードの受付けまたは貨幣の受付け待機状態に移行する。
次に、これら図12〜図15に示す処理中において有効とされ、本実施例のカードユニット3がパチンコ機2から遊技情報を受信したときの割込処理について図16(a)に示すフローチャートに基づいて説明すると、中継端末4から対応するパチンコ機2における遊技に関する遊技関連情報、具体的には、図6に示すように、供給信号、大当り信号、確変中信号、始動信号、打込信号のいずれかの信号の入力があった場合には、該信号の入力がSW1において検知されてSW2に進むことで、通常の処理を一次中断して当該処理を優先的に実施する割込処理を実施するとともに、SW3に進んで、SW1にて検知された信号の入力を受付けて、入力信号に該当する遊技関連情報の種別を特定し、ビジター遊技カウンタの非稼働時間への時間加算を中止するとともに非稼働判定タイマをリセットした後(SW4)、SW5に進んで、その時点において更新対象に設定されているカウンタ、具体的には、更新対象に会員遊技履歴カウンタが設定されていれば会員遊技履歴カウンタにおける前記SW3にて特定した遊技関連情報に対応する情報を更新し、更新対象にビジター遊技カウンタが設定されていればビジター遊技カウンタにおける前記SW3にて特定した遊技関連情報に対応する情報を更新して割込処理を終了する。
このようにすることで、中継端末4から任意に入力される信号に対応して、該入力信号に対応する遊技関連情報が、会員遊技履歴カウンタ或いはビジター遊技カウンタに記憶されるようになっている。
また、本実施例のカードユニット3においては、前記図16(a)に示す割込処理のSW4にてリセットした非稼働判定タイマを用いて、対応するパチンコ機2がビジター遊技の期間において、遊技関連情報の入力がないことで非稼働状態であると判定される時間を前記ビジター遊技カウンタの非稼働時間に加算更新して記憶することで把握できるようにしており、これらビジター遊技カウンタの非稼働時間に対応するパチンコ機2が非稼働な時間を加算するために、SW4にてリセットした非稼働判定タイマが、非稼働と判定するための予め設定されている所定の時間が経過してタイムアップしたことを検知することで(SV1)、SV2に進み、通常の処理を一次中断して当該処理を優先的に実施する割込処理を実施するとともに、SV3に進んで、その時点からビジター遊技カウンタの非稼働時間への時間加算を開始する。これら非稼働時間への時間加算は、対応するパチンコ機2において遊技が開始されることで遊技関連情報が入力された場合に、該入力が前述のように図16(a)の割込処理におけるSW1にて検知されて、SW4においてビジター遊技カウンタの非稼働時間への時間加算が中止されることで、非稼働判定タイマがタイムアップするまでの所定時間以上継続して遊技関連情報の入力(取得)がない非稼働時間(期間)がビジター遊技カウンタの非稼働時間にて把握され、該非稼働時間がビジターの総遊技時間から除かれた時間が、ビジターの遊技時間とされることで、これら非稼働時間を含まない正確なビジターの遊技時間を把握できるようになっている。
つまり、本実施例の遊技用システムにおける情報の流れをまとめると、図17に示すように、会員カードの受付けに基づいて会員遊技の開始が判定されるとともに、同時にビジター遊技の終了が判定されることで、カードユニット3からビジター遊技カウンタに記憶されている遊技関連情報を含むビジター遊技情報が会員管理コンピュータ120に送信されて、台別データテーブルやビジター遊技テーブルが更新されるとともに、該会員カードの返却後において、異なる会員カードの受付けや、精算カードの受付けや、現金の受付けがあったことにより会員遊技の終了が判定されることで、カードユニット3から会員遊技履歴カウンタに記憶されている遊技関連情報を含む会員遊技情報が会員管理コンピュータ120に送信されて、会員別遊技履歴テーブルや台別データテーブルが更新され、これら更新された会員別遊技履歴テーブルや台別データテーブルやビジター遊技テーブルの記憶データに基づく会員履歴画面(図18)や遊技情報画面(図19)が、所定操作に基づいて表示装置127に表示される。
以上、本実施例1によれば、遊技者が、現金貸出処理に未使用の金額を精算に使用するための精算カードに記録して返却するとともに、これら他のカードユニット3から一度返却された精算カードを受付けたときに、該受付けた精算カードの残額や精算カードIDや未使用金額IDを含む記録情報から特定される未使用金額の少なくとも一部を遊技に使用させるための精算カード返却処理を実施することで、精算カードによる台移動を可能としたシステムにおいて、会員カードの返却後に精算カードが受付けられたときに遊技の終了が判定されるようになるので、正確に会員遊技者の遊技の終了を判定し、会員遊技者の正確な遊技関連情報を管理できる。
また、前記実施例1によれば、遊技の開始判定並びに終了判定がカードユニット3側において実施されるようになるので、これら遊技の開始判定並びに終了判定を実施するための会員管理コンピュータ120における処理負荷を削減できるとともに、例えば、会員管理コンピュータ120とカードユニット3との通信状態がオフライン状態となっても、各会員遊技者の遊技履歴を確実に得ることができる。
次いで、本発明の請求項3に対応する実施例2を図22から図27に基づいて説明する。尚、前記実施例1の遊技用システムにおいては、遊技の開始並びに終了の判定処理をカードユニット3側において実施しているのに対し、本実施例2の遊技用システムでは、これら遊技の開始並びに終了の判定処理を管理装置である会員管理コンピュータ120側において実施するようにしており、これら会員管理コンピュータ120側において遊技の開始並びに終了の判定を実施するための以下の変更内容以外は、前記実施例1の遊技用システムと同一とされていることから、これら同一部分に関する詳細な説明は省略し、本実施例2の特徴部分について以下に詳述する。
本実施例2に用いた会員管理コンピュータ120は、前記実施例1の会員管理コンピュータ120と同一とされているが、前記実施例1の会員管理コンピュータ120が記憶している各種テーブルに加えて、図26に示すように、各台番号に対応付けて、各台において遊技を行っているビジターの総遊技時間(1人のビジターに限らず、会員遊技者が遊技を終了してから複数のビジターが遊技したならばその複数のビジターの遊技時間の合計)、非稼働時間(所定時間以上継続して遊技関連情報データの受信がないことで、遊技が行なわれなかったと判定された時間の合計時間)、総遊技時間から非稼働時間をひいた時間である遊技時間、ビジターが遊技を開始してからの始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数からなる遊技関連情報が記憶されており、これら各項目の値のうち、始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数からなる遊技情報は、後述するカードユニット3から送信される遊技関連情報データに基づいて更新されることで、各パチンコ機2におけるビジターの遊技情報を一時記憶できるようになっている。尚、本実施例2における台別データテーブル並びに会員別履歴テーブルは、実施例1における使用金額の項目を有しない構成とされている。
また、本実施例2に用いたカードユニット3は、前記実施例1のカードユニット3と構成は同一とされ、その処理内容に基づく機能も、遊技開始及び遊技終了の判定を実施する機能以外の各種機能、例えば、精算カードの使用機能や、システムコントローラ100との連携による精算カードの残額(未使用金額)の認証機能や精算カードの留保機能に関しては、実施例1のカードユニット3と同様に有している。
これらの機能に加えて、本実施例2のカードユニット3の制御ユニット328は、図22に示すように、中継端末4から各種の遊技関連情報に対応する各種信号が入力された場合に、該入力された信号の種別を特定可能なデータを含み、且つカードユニット3が対応する台の台番号を含む所定の記述形式(フォーマット)とされた遊技関連データを生成して会員管理コンピュータ120に送信する遊技関連データ送信処理を実施することで、遊技関連データ送信機能を備えており、会員管理コンピュータ120は、これら各カードユニット3から送信される遊技関連データを、本発明の請求項3における遊技関連情報取得手段を構成する第2通信部130にて受信することで、各パチンコ機2における遊技関連情報を個々に収集(取得)できるように構成されている。
また、本実施例2のカードユニット3は、前記実施例1のカードユニット3と同様に、会員管理コンピュータ120に対して、図23に示すように、会員カード受付け通知や会員カード返却通知を送信することに加えて、精算カードを受付けた際にシステムコントローラに送信する精算カード受付け通知を会員管理コンピュータ120にも同様に送信するとともに、会員カードを受付けていないときに貨幣を受付けた際にシステムコントローラ100に対して未使用金額ID発行要求を送信するのに伴って、当該カードユニット3の装置IDを含む貨幣受付け通知を会員管理コンピュータ120に送信して、会員カードの非受付け時における貨幣受付けが発生したことを会員管理コンピュータ120に通知するようになっており、これらの各通知に基づいて、会員管理コンピュータ120のCPU122が、図24のフロー図に示す判定処理を実施することで、各パチンコ機2における会員遊技の開始と終了並びにビジター(一般遊技者)の遊技開始と終了とを判定するようになっており、これら判定処理によって本発明の請求項3における遊技開始判定手段並びに遊技終了判定手段が形成されている。
また、本実施例2のカードユニット3の制御ユニット328は、本実施例2の会員管理コンピュータ120から所定時間間隔にて各制御ユニット328(カードユニット3)に配信される通信状態確認信号の受信に基づいて、会員管理コンピュータ120との通信状態がオフライン状態であるか否かを判定するとともに、オフライン状態であって会員カードを受付け中のときには、中継端末4から入力される各種遊技関連情報に対応する入力信号に基づいて、前述の会員遊技履歴カウンタに各遊技関連情報を該受付け中の会員カードが返却されるまで更新記憶するオフライン処理を実施する。
この本実施例2のオフライン処理について、図25に基づいて説明すると、カードユニット3の制御ユニット328は、会員管理コンピュータ120からの通信状態確認信号の受信待ち、またはオフライン判定タイマがタイムアップ待ちの状態で待機する(SX1、SX5)。これらSX1、SX5のステップにおいて、通信状態が通常のオンライン状態であれば、会員管理コンピュータ120から通信状態確認信号が所定時間間隔毎に送信されるので、該通信状態確認信号の受信がSX1にて検知されてSX2に進んで装置IDを含む確認信号受信通知を会員管理コンピュータ120に返信するとともに、オフライン判定タイマをリセットする。
そして、制御ユニット328は、会員遊技履歴カウンタに会員カード返却時間が記憶された遊技関連情報の登録があれば、該会員遊技履歴カウンタに記憶されている各遊技関連情報を会員IDと装置IDとを含むオフライン会員遊技情報を会員管理コンピュータ120に送信した後(SX3)、会員遊技履歴カウンタをリセットし(SX4)、再びSX1、SX5のステップに移行する。つまり、制御ユニット328は、会員管理コンピュータ120との通信状態がオンライン状態であることを検知したときに、会員遊技履歴カウンタに記憶されている遊技関連情報と会員IDとを含むオフライン時遊技情報を会員管理コンピュータ120に送信するオフライン会員遊技情報送信処理を実施し、該オフライン会員遊技情報送信処理によって本発明の請求項3におけるオフライン時遊技情報送信手段が形成されている。
つまり、会員カードの受付け中にオフラインとなって会員遊技履歴カウンタに遊技関連情報が登録されるとともに、該受付け中の会員カードが返却されて会員カード返却時間が記憶された時点、或いはその後に、通信状態がオンラインとなることで通信状態確認信号を受信したときに、オフライン会員遊技情報送信処理が実施されて、オフライン発生時点から会員カード返却されるまでの期間における会員の遊技関連情報が会員管理コンピュータ120に送信されるようになる。
一方、制御ユニット328は、SX1、SX5のステップにおいて、オフライン判定タイマがタイムアップとなった場合は、オフライン状態と判定してSX6に進んでカードリーダライタ327に会員カードが受付け中であるか否かの判定を行う。
このように、本実施例2の制御ユニット328は、通信状態確認信号の受信によりリセットされるオフライン判定タイマのタイムアップに基づいて、オフライン状態か否かを判定するオフライン状態判定処理を実施するようになっており、該オフライン状態判定処理によって本発明の請求項3における通信状態検知手段が形成されている。
このSX6において会員カードが受付け中であると判定されたときには、受付け中の会員カードの会員IDを会員遊技履歴カウンタの会員IDの項目に記憶するとともに(開始時間は記憶しない)、会員遊技履歴カウンタを更新対象に設定し、中継端末4から受信した各種の遊技関連情報を会員遊技履歴カウンタに更新記録を行い(SX7)、再びSX6のステップに移行することで、会員カードが返却されることによりSX6においてNoと判定されるまで、SX7により会員遊技履歴カウンタへの更新記録が継続して実施される。このようにすることで、会員遊技履歴カウンタに、オフライン状態であることを検知した時点から、該時点において受付中の会員カードが返却されるまでの期間に、対応するパチンコ機2における遊技に関連して発生した遊技関連情報が記憶されるようになり、該会員遊技履歴カウンタによって本発明の請求項3におけるオフライン時記憶手段が形成されている。
そしてSX6のステップにおいて、カードリーダライタ327に会員カードが受付けられていないと判定されたときには、前述のように、会員カードが返却されたことになるので、会員カードの返却があったものと判定し、会員遊技履歴カウンタの会員カード返却時間にその時点の時間を記憶するとともに、会員遊技履歴カウンタへの更新記録を中止し、記録データを変更不可として保持した後(SX8)、再びSX1のステップに移行することで、これら変更不可として保持した遊技関連情報が、前記したSX3において会員管理コンピュータ120に送信される。
これらSX3において送信されるオフライン会員遊技情報を受信した会員管理コンピュータ120は、該受信したオフライン会員遊技情報に含まれる会員IDに対応付けて本発明における前記第1の遊技関連情報記憶手段となる前記会員別遊技履歴テーブルに記憶されている遊技履歴から、会員カードの返却時間が登録されていない未完了の遊技履歴を特定し、該未完了の遊技履歴に対して、受信したオフライン会員遊技情報に含まれる遊技関連情報を反映させて更新記憶することで、カードユニット3との通信状態がオフラインとなっても、会員カードの返却までの最低限の遊技情報を、会員管理コンピュータ120において把握できるようになっている。
次に、本実施例2の会員管理コンピュータ120において実施される前記判定処理について、図24に基づいて説明すると、会員管理コンピュータ120のCPU122は、まず、カードユニット3からの会員カードの受付通知受信待ち、貨幣受付け通知受信待ち、精算カード受付け通知受信待ちの状態で待機する(Sb1、Sb9、Sb10)。
これらSb1、Sb9、Sb10の待機ステップにおいて、カードユニット3から貨幣受付け通知を受信した場合、或いは、カードユニット3から精算カード受付け通知を受信した場合には、Sb9或いはSb10からSb11の判定ステップに進んで、会員管理コンピュータ120のビジター遊技カウンタテーブルに、カードユニット3から受信した貨幣受付け通知及び精算カード受付け通知に含まれる装置IDに対応する記憶データがあるか否かを判定する。
Sb11の判定ステップにおいて、会員管理コンピュータ120のビジター遊技カウンタテーブルに、カードユニット3から受信した貨幣受付け通知及び精算カード受付け通知に含まれる装置IDに対応する記憶データがない場合は、該当する装置IDのカードユニット3に対応するパチンコ機2を、その時点までの遊技において会員遊技者が遊技をしていたか或いは、誰も遊技していなかったと判断できるので、Sb12のステップに進んで、この時点をビジターの遊技開始と判定する。更に、会員管理コンピュータ120のビジター遊技カウンタテーブルを遊技関連情報の更新対象に設定することで、当該カードユニット3から送信される遊技関連情報データに含まれる遊技関連情報に基づいて、ビジター遊技カウンタテーブルにおける該カードユニット3の装置IDに対応して記憶している各種遊技関連情報の更新を開始し、その後Sb1、Sb9、Sb10の待機ステップに戻る。具体的には、受信した遊技関連情報データに始動信号の入力があったことを示すデータが含まれているときには始動回数が1ずつ加算される。また、大当中信号の入力があったことを示すデータが含まれているときには大当回数が1ずつ加算され、確変中信号の入力があったことを示すデータが含まれているときには確変回数が1ずつ加算される。また、打込信号の入力があったことを示すデータが含まれているときには打込玉数が10ずつ加算され、供給信号の入力があったことを示すデータが含まれているときには払出玉数が10ずつ加算される。
Sb11の判定ステップにおいて、会員管理コンピュータ120のビジター遊技カウンタテーブルに、カードユニット3から受信した貨幣受付け通知及び精算カード受付け通知に含まれる装置IDに対応する記憶データがある場合は、該当する装置IDのカードユニット3に対応するパチンコ機2をビジター(一般遊技者)が既に遊技に使用していると判断できるので、Sb13のステップに進んで、会員管理コンピュータ120のビジター遊技カウンタテーブルへの遊技関連情報の更新記憶を継続した状態で、再びSb1、Sb9、Sb10の待機ステップに戻る。
Sb1、Sb9、Sb10の待機ステップにおいて、カードユニット3から会員カード受付通知を受信した場合は、Sb2のステップに進んで、受信した会員カード受付通知に含まれる装置IDに該当する台番号に対応してビジター遊技カウンタテーブルに遊技関連情報の記憶が存在する場合には、その時点までに該カードユニット3が対応するパチンコ機2において実施されていたビジター(一般遊技者)の遊技が終了したものと判定して、ビジター遊技カウンタテーブルの遊技関連情報の更新を終了し、該当する更新終了した遊技関連情報(ビジターの遊技履歴)を台番号に対応付けて会員管理コンピュータ120の台別データテーブルに記憶する。そしてSb3のステップに進んで、受信した装置IDに対応した台番号のパチンコ機2において会員遊技開始と判定するとともに、会員管理コンピュータ120の会員別履歴テーブルと台別データテーブルを遊技関連情報の更新対象に設定する。
具体的には、会員別履歴テーブルに、受付けた会員カードから読み出された会員ID、開始時間(現在の時刻)を登録するとともに、台別データテーブルに会員IDを登録し、遊技関連情報の更新対象を会員別履歴テーブルと台別データテーブルに設定することにより、図27(a)に示す割込処理が、遊技関連情報の入力がある毎に逐次実施されて、該更新対象に設定されている会員別履歴テーブルと台別データテーブルの各遊技関連情報(始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数)が更新される。更にSb4のステップにおいて会員カード返却通信受信待ち状態で待機する。
Sb4のステップにおいて、カードユニット3から会員カード返却通知を受信した場合は、Sb5のステップに進んで、会員別履歴テーブルにおける会員カード返却通知に含まれる会員IDに対応付けられた会員カード返却時間の項目に会員カード返却通知を受信したときの時刻を会員カード返却時間として登録する。
次いで、会員カードの受付通知受信待ち、貨幣受付け通知受信待ち、精算カード受付け通知受信待ちの状態で待機する(Sb6、Sb14、Sb15)。これらSb6、Sb14、Sb15の待機ステップにおいて、カードユニット3から貨幣受付け通知を受信した場合、或いは、カードユニット3から精算カード受付け通知を受信した場合には、Sb14或いはSb16からSb16の判定ステップに進んで、会員遊技終了と判定するとともに、会員別履歴テーブル及び台別データテーブルにおいて、貨幣受付け通知、若しくは精算カード受付け通知に含まれる会員IDに対応付けて記憶されている遊技関連情報の記憶を終了する。そしてSb17のステップに進んで、ビジターの遊技開始と判定し、ビジター遊技カウンタテーブルにおいて、貨幣受付け通知、若しくは精算カード受付け通知に含まれる装置IDに該当する台番号の遊技関連情報の項目を更新対象に設定し、カードユニット3から送信される遊技関連情報の記憶を開始する。そして、再びSb1、Sb9、Sb10の待機ステップに移行する。
一方、Sb6、Sb14、Sb15の待機ステップにおいて、カードユニット3に会員カードが挿入されることによりカードユニット3から会員管理コンピュータ120に会員カード受付通知が送信された場合には、Sb6からSb7のステップに進んで、会員カード受付通知に含まれる装置IDからビジター遊技テーブルの記憶データから特定される台番号に対応付けて台別データテーブルに記憶されている最も新しい履歴に記憶されている会員IDが、受信した会員カード受付通知に含まれる会員IDと同一であるか否かに基づいて、カードユニット3に挿入された会員カードが、前回カードユニット3に挿入された会員カードと同一の会員カードであるか否かを判定する。
そして前Sb7の判定ステップにおいて、前回と同一の会員カードと判定されたならば、再びSb4のステップに移行し、会員カード返却通知受信待ち状態で待機する。Sb7の判定ステップにおいて、前回と違う会員カードと判定されたならば、該会員カードの会員遊技終了と判定し、会員別履歴テーブル及び台別データテーブルにおいて、受信した会員カード返却通知に含まれる会員IDに対応付けられている遊技関連情報の更新記憶を終了し(Sb8)、再びSb3のステップに移行する。
次に、これら図24に示す処理中において有効とされ、本実施例の会員管理コンピュータ120がカードユニット3から遊技関連情報データを受信したときの割込処理について図27(a)に示すフローチャートに基づいて説明すると、カードユニット3から対応するパチンコ機2における遊技に関する遊技関連情報データ、具体的には、図22に示すように、供給信号、大当り信号、確変中信号、始動信号、打込信号のいずれかの信号の入力があったことを示す供給情報(データ)、大当り情報(データ)、確変中情報(データ)、始動情報(データ)、打込情報(データ)を含む遊技関連情報データの受信があった場合には、該遊技関連情報データの受信がSY1において検知されてSY2に進むことで、通常の処理を一次中断して当該処理を優先的に実施する割込処理を実施するとともに、SY3に進んで、ビジター遊技カウンタテーブルの非稼働時間への時間加算が実施されている場合には、該非稼働時間への時間加算を中止するとともに非稼働判定タイマをリセットした後、SY5に進んで、その時点において更新対象に設定されているテーブル、具体的には、更新対象に会員別履歴テーブルが設定されていれば会員別履歴テーブルにおける前記SY1にて受信した遊技関連情報データに含まれる遊技関連情報に対応する情報を更新し、更新対象にビジター遊技カウンタテーブルが設定されていればビジター遊技カウンタテーブルにおける前記SY1にて受信した遊技関連情報データに含まれる遊技関連情報に対応する情報を更新して割込処理を終了する。このようにすることで、カードユニット3から送信される遊技関連情報データに含まれる遊技関連情報がが、会員別履歴テーブル或いはビジター遊技カウンタテーブルに更新記憶されるようになっている。
また、本実施例の会員管理コンピュータ120においては、前記図27(a)に示す割込処理のSY3にてリセットした非稼働判定タイマを用いて、対応するパチンコ機2がビジター遊技の期間において、遊技関連情報の入力がないことで非稼働状態であると判定される時間を前記ビジター遊技カウンタテーブルの非稼働時間に加算更新して記憶することで把握できるようにしており、これらビジター遊技カウンタテーブルの非稼働時間に対応するパチンコ機2が非稼働な時間を加算するために、SY3にてリセットした非稼働判定タイマが、非稼働と判定するための予め設定されている所定の時間が経過してタイムアップしたことを検知することで(SZ1)、SZ2に進み、通常の処理を一次中断して当該処理を優先的に実施する割込処理を実施するとともに、SZ3に進んで、その時点からビジター遊技カウンタテーブルの非稼働時間への時間加算を開始する。これら非稼働時間への時間加算は、対応するパチンコ機2において遊技が開始されることで遊技関連情報データが、該カードユニット3から受信された場合に、該受信が前述のように図27(a)の割込処理におけるSY1にて検知されて、SY3においてビジター遊技カウンタテーブルの非稼働時間への時間加算が中止されることで、非稼働判定タイマがタイムアップするまでの所定時間以上継続して遊技関連情報データの受信がない非稼働時間(期間)がビジター遊技カウンタテーブルの非稼働時間にて把握され、該非稼働時間がビジターの総遊技時間から除かれた時間が、ビジターの遊技時間とされることで、これら非稼働時間を含まない正確なビジターの遊技時間を把握できるようになっている。
つまり、本実施例2の遊技用システムにおける情報の流れをまとめると、カードユニット3における会員カード受付け通知の送信に基づいて会員管理コンピュータ120にて会員遊技の開始が判定されるとともに、同時にビジター遊技の終了が判定されることで、該カードユニット3から送信される遊技関連情報データによる会員管理コンピュータ120のビジター遊技カウンタテーブルへの遊技関連情報の更新記憶が終了されて、台別データテーブルやビジター遊技テーブルが更新されるとともに、該会員カードの返却後において、カードユニット3にて異なる会員カードの受付けや、精算カードの受付けや、現金の受付けがあったことにより送信される会員カード受付け通知や、精算カード受付け通知や、貨幣受付け通知に基づいて会員管理コンピュータ120にて会員遊技の終了が判定されることで、カードユニット3から送信される遊技関連情報データによる会員管理コンピュータ120の会員別履歴テーブルへの遊技関連情報の更新記憶が終了され、これら更新記憶が終了された遊技履歴により台別データテーブルが更新され、実施例1と同様に、これら更新された会員別遊技履歴テーブルや台別データテーブルやビジター遊技テーブルの記憶データに基づく会員履歴画面や遊技情報画面が所定操作に基づいて表示装置127に表示される。
以上、前記実施例2によれば、例えば、カードユニット3に遊技の開始判定並びに終了判定を行うためのプログラム変更を実施することなく、会員管理コンピュータ120にこれらカードユニット3の遊技の開始判定並びに終了判定を行うためのプログラムを有すれば良く、システムの構築や変更を容易化できるばかりか、仮に、会員管理コンピュータ120とカードユニット3との通信状態がオフライン状態となっても、会員カードの返却時点までの遊技情報が会員遊技履歴カウンタに記憶され、会員管理コンピュータ120に送信されるので、これら通信障害により会員遊技者の遊技履歴が全く得られない状況の発生を回避できる。
また、前記各実施例によれば、ビジター(一般遊技者)の遊技情報を把握することができ、よって、これらビジター(一般遊技者)の遊技情報と、会員遊技者の遊技情報とを比較することによって、例えば、会員遊技者よりもビジター(一般遊技者)の遊技比率が大きい場合であれば、あまり会員遊技者に偏ったサービスを実施しないようにする等のように、会員遊技者とビジター(一般遊技者)に対するサービスの実施形態を検討するための情報に資することができる。
また、前記各実施例によれば、非稼働判定タイマがタイムアップする所定時間以上継続してパチンコ機2から遊技関連情報が取得(入力)されていない非稼働時間の遊技関連情報、例えばパチンコ機2の非稼働時間が、ビジター(一般遊技者)の総遊技時間から除外されるようになるので、より正確なビジター(一般遊技者)の遊技時間を把握することができる。
また、前記各実施例によれば、図21に示すように、所定操作に基づいて、精算比率画面が会員管理コンピュータ120の表示装置127に表示されるようになるので、カードユニット3から返却された精算カードの内、どの程度の精算カードが、他のパチンコ機2に対応して設置してあるカードユニット3に再度挿入されて使用されたのか、若しくはカードユニット3から返却された精算カードの内、どの程度の精算カードが、精算装置21において精算され、再度使用されることなく精算されたかを把握することができる。
また、前記各実施例によれば、残額管理装置となるシステムコントローラ100との通信状態がオフラインであっても未使用金額IDが記録された精算カードを返却するとともに、カードユニット3における精算カードの受付けにおいて、該カードユニット3からシステムコントローラ100に対し、受付けた精算カードから読み出した未使用金額IDを含む使用許諾要求が送信されて、精算カードに記録されている残額(未使用金額)が、システムコントローラ100にて未使用金額IDに対応付けて管理されている残額(未使用金額)以下であることを条件に、使用許諾がカードユニット3に返信されて、該精算カードから読み出した残額(未使用金額)を使用できるようになるので、カードユニット3とシステムコントローラ100との間の通信障害により精算カードの返却が実施されなことによって、未使用の金額の精算を受けられないという遊技者の不便を解消できる一方で、これら通信障害を悪用して、精算カードに記録されている金額を不正に大きくする等の改竄等による遊技場の損害発生を極力防止できる。
また、前記各実施例によれば、残額(未使用金額)が0となった精算カードがカードリーダライタ327内に留保されるので、店員や遊技者が、残額が0となった精算カードを抜き取ったり、回収したりする手間を軽減できるとともに、かかる残額が0となった精算カードが捨てられることにより精算カードの購入コストが増えることも抑止できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、会員用記録媒体読み出し手段であるカードリーダライタ327にて読み出した前記会員IDに基づく処理として、該読み出した前記会員IDを含む会員カード受付け通知を会員管理コンピュータ120において来店ポイントを付与するために送信する会員カード受付け通知送信処理に加えて、読み出した前記会員IDを含む再プレイ要求を会員管理コンピュータ120から貯蓄玉数を入手するために送信する再プレイ処理を実施するようにしていが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら再プレイ処理を実施することなく、例えば、来店ポイントを付与するための前記会員カード受付け通知送信処理のみとしても良い。
また、前記実施例では、カードユニット3が会員カードによるパチンコ玉の貸出機能や貨幣を投入しての追加入金機能を有しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会員カードに対する貸出機能や追加入金機能を有しないものであっても良く、この場合にあっては、例えば、会員カード用のカードリーダライタをカードユニット3とは別体として、例えばカードユニット3に対応する遊技機の上部位置等に個別に配置するようにしても良く、この場合には、当該装置とカードユニットとで遊技用装置が構成される。
また、前記実施例のカードユニット3においては、精算カードをカードユニット3内部にカード貯留部370を有することで、返却する精算カードを外部から受付けることなく、精算カードを返却できるようにしており、このようにすることは、精算カードの返却に伴って、精算カードを挿入する等の係員や遊技者の面倒を解消できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらカード貯留部370を有することなく、返却の都度毎に、外部から精算カードを受付けて、該受付けた精算カードに残額(未使用金額ID)を記録し、該精算カードを返却するようにしても良い。
更には、前記実施例のカードユニット3においては、残額が0となった精算カードを外部に排出することなく、カードユニット3内部に留保して再使用するようにしており、このようにすることは、精算カードの返却に伴って、精算カードを挿入する等の係員や遊技者の面倒を低減できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら残額が0となった精算カードの留保を実施しないものとしても良い。
また、前記実施例では、未使用金額特定情報としてシステムコントローラ100において発行される未使用金額IDを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記実施例のように、カードユニット3内部に精算カードが貯留されている場合にあっては、会員カードを受付けていない状態において貨幣を受付けたときに、該貯留(留保)している精算カードから精算カードIDを読み出して、受付けた貨幣の識別金額とともにシステムコントローラ100に通知することで、該精算カードIDに対応付けて識別金額に基づく未使用金額を管理するようにして、精算カードIDを未使用金額特定情報として用いるようにしても良い。
また、前記実施例では、オンライン時においては、未使用金額IDを含まない精算カードIDと残額のみを含む精算カード返却通知をシステムコントローラ100に送信することで、システムコントローラ100において、精算カードIDと残額とが精算カードテーブルに対応付けて記憶されることで精算カードIDに基づいて残額を管理しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらオンライン状態においても未使用金額IDと残額を含む精算カード返却通知をシステムコントローラ100に送信して、システムコントローラ100において、該未使用金額IDと残額とを対応付けて記憶することで、精算カードIDを使用せずに未使用金額IDのみで残額(未使用金額)を管理するようにしても良い。
また、前記実施例1では、カードユニット3が遊技の開始並びに終了を判定して、各遊技関連情報を会員遊技履歴カウンタやビジター遊技カウンタに記憶して、各遊技単位毎の会員遊技情報やビジター遊技情報を会員管理コンピュータ120に送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、実施例2のように、各遊技関連情報をカードユニット3から会員管理コンピュータ120に遊技関連情報データとして送信しながらも、遊技の開始並びに終了をカードユニット3側において判定し、該判定結果を会員管理コンピュータ120に通知するようにしても良いし、逆に、前記実施例2のように、会員管理コンピュータ120において開始並びに終了を判定し、該判定結果をカードユニット3に通知してカードユニット3側において、各遊技関連情報を会員遊技履歴カウンタやビジター遊技カウンタに記憶した後、各遊技単位毎の会員遊技情報やビジター遊技情報を会員管理コンピュータ120に送信するようにしても良い。
また、前記各実施例では、ビジター(一般遊技者)の遊技情報を管理装置である会員管理コンピュータ120においてビジター遊技テーブルに記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、管理装置である会員管理コンピュータ120においてこれらビジター(一般遊技者)の遊技情報を記憶しない構成としても良い。
更に、前記各実施例では、これらビジター(一般遊技者)の遊技情報から、パチンコ機2が非稼働の際の遊技関連情報となる非稼働時間を除くようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら非稼働時間を除かない構成としても良い。
また、前記各実施例では、会員管理コンピュータ120において精算比率画面を表示するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの精算比率の算出や表示を実施しない構成としても良い。更に、システムコントローラ100において精算比率画面を表示するようにしてもよく、この場合には、システムコントローラ100も管理装置の一部を構成することとなる。
また、前記各実施例では、残額管理装置となるシステムコントローラ100との通信状態がオフライン状態であるときにおいても、精算カードに未使用金額(残額)を記録して返却するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらオフライン状態においては、未使用金額(残額)を記録した精算カードを遊技者に返却しないようにしても良い。
また、前記実施例では、会員カードに残存する利用可能残額の精算には触れていないが、これら会員カードの利用可能残額を、精算カードと同様に精算装置21にて精算できるようにしても良いことは言うまでもない。
また、前記実施例では、記録媒体(会員カード)として非接触型のICカードを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを磁気カードや接触型のICカードとしても良いし、更には、利用者が携行する携帯電話であっても良い。
また、前記実施例では、会員カードが受付けられていない場合の貨幣の投入において、その識別金額の全額を遊技に使用できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら投入金額のうち、遊技に使用する金額を受付けて、お釣りとなる金額を精算カードにより予め返却するようにしても良い。
また、前記実施例では、精算装置21において精算カードから読み出した記録情報から特定される残額全てを現金にて返却するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら残額のうち、現金にて返却する金額を遊技者から受付けて、該受付けた金額を現金にて返却するとともに、該返却した金額を残額から減算更新するようにしても良い。
また、前記実施例では、1つのカードリーダライタ327にて会員カードと精算カードを使用できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば精算用記録媒体としてコイン形状のICコインを用いる場合においては、これらICコインのリーダライタをカードリーダライタ327とは個別に設けるようにしても良い。
また、前記実施例では、管理装置である会員管理コンピュータ120と残額管理装置であるシステムコントローラ100とを個別のコンピュータにて形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら管理装置並びに残額管理装置を、同一のコンピュータにて形成するようにしても良い。
また、前記実施例2においては、オフライン処理において会員カードが返却された時点で会員遊技履歴カウンタへの遊技関連情報の更新を中止するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技関連情報の更新を、該会員カードの返却後の新たな会員カードの受付け時点や、現金の受付け時点や、精算カードの受付け時点まで実施するようにしても良い。
また前記実施例2においては、実施例1において台別データテーブル並びに会員別履歴テーブルにおける使用金額を記憶しない構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら使用金額を、カードユニット3が、システムコントローラ100に送信する現金使用通知や、会員使用通知や、精算カード使用通知を会員管理コンピュータ120にも通知することで、これらビジター(一般遊技者)や会員遊技者の使用金額を、会員管理コンピュータ120にて記憶、管理するようにしても良い。
また、前記実施例においては、遊技機の一例としてパチンコ玉を用いて遊技を行う通常のパチンコ機2を適用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の遊技機、例えばメダルやパチンコ玉を用いて遊技を行うスロットマシンやパチンコ玉が内部で循環する循環式パチンコ機や、メダルやパチンコ玉を用いることなくクレジットを用いて遊技を行う完全クレジット式のスロットマシン等の遊技機を適用しても良い。更には、これらの遊技機を併用して適用しても良い。
また、前記実施例においては、会員遊技者の遊技開始判定を会員カードの受付け時としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会員遊技者の遊技開始判定を会員カードの受付けた後、カードユニット3が対応するパチンコ機2から打込信号が入力されて打込玉数に変化が生じた時に遊技開始と判定してもよく、つまりは、会員カードの受付けに基づいて遊技開始を判定するものであれば良い。
尚、本発明におけるオフライン状態とは、断線によるオフライン状態のみならず、管理装置である会員管理コンピュータ120や残額管理装置であるシステムコントローラ100がビジー状態である場合も含むものであり、これら会員管理コンピュータ120やシステムコントローラ100との通信が不能状態であることを示すものである。
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、遊技機(パチンコ機2)に対応して設けられ、会員遊技者を個々に特定可能な会員識別情報(会員ID)が記録された会員用記録媒体(会員カード)を受付けて、該受付けた会員用記録媒体に記録されている前記会員識別情報を読み出す会員用記録媒体読み出し手段(カードリーダライタ327)と、該会員用記録媒体読み出し手段にて読み出した前記会員識別情報に基づく処理(会員カード受付け通知送信処理、再プレイ処理)を実施する会員用記録媒体処理手段(制御ユニット328)と、貨幣を受付けて、該受付けた貨幣の真贋と貨幣種別とを識別する貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)と、前記会員用記録媒体読み出し手段に前記会員用記録媒体を受付けていないときに前記貨幣識別手段に受付けた貨幣の金額の少なくとも一部を、対応する遊技機における遊技に使用させるための貨幣使用処理(現金貸出処理)を行う貨幣使用処理手段(制御ユニット328)と、前記貨幣使用処理に未使用の未使用金額を精算用記録媒体(精算カード)の記録情報(残額、精算カードID、未使用金額ID)から特定可能とし、当該精算用記録媒体を遊技者に返却する精算用記録媒体返却処理(精算カード返却処理)を行う精算用記録媒体返却処理手段(制御ユニット328)と、前記精算用記録媒体を受付け、該精算用記録媒体の記録情報(残額、精算カードID、未使用金額ID)を読み出す精算用記録媒体読み出し手段(カードリーダライタ327)と、該精算用記録媒体読み出し手段にて読み出した情報(残額、精算カードID、未使用金額ID)から特定される未使用金額の少なくとも一部を、対応する遊技機における遊技に使用させるための精算用記録媒体使用処理(精算カード貸出処理)を行う精算用記録媒体使用処理手段(制御ユニット328)と、を備える遊技用装置(カードユニット3)を含むとともに、前記遊技機における遊技に関連して発生した遊技関連情報(遊技時間、始動回数、大当り回数、確変回数、打込玉数、払出玉数)を取得するための遊技関連情報取得手段(制御ユニット328;割込処理、第2通信部130)と、前記会員用記録媒体読み出し手段において前記会員用記録媒体が受付けられたことに基づいて、当該遊技用装置に対応する遊技機における遊技の開始を判定する遊技開始判定手段(制御ユニット328;遊技開始判定処理、CPU122;判定処理)と、該遊技開始判定手段における遊技の開始判定の契機となった会員用記録媒体が返却された後において、該返却された会員用記録媒体と異なる会員用記録媒体が前記会員用記録媒体読み出し手段に受付けられたとき、前記貨幣識別手段に貨幣が受付けられたとき、または前記精算用記録媒体読み出し手段に前記精算用記録媒体が受付けられたときに、当該会員用記録媒体を返却した遊技用装置に対応する遊技機における遊技の終了を判定する遊技終了判定手段(制御ユニット328;遊技終了判定処理、CPU122;判定処理)と、を備え、前記遊技用装置にデータ通信可能に接続され、前記遊技開始判定手段が前記遊技機における遊技の開始を判定してから前記遊技終了判定手段が遊技の終了を判定するまでの期間において、前記遊技関連情報取得手段にて取得した当該遊技機における遊技関連情報を、その期間内において返却された前記会員用記録媒体から前記会員用記録媒体読み出し手段にて読み出された会員識別情報(会員ID)に対応付けて記憶するための第1の遊技関連情報記憶手段(記憶装置125;会員別履歴テーブル)と、該第1の遊技関連情報記憶手段に記憶されている各会員遊技者の遊技関連情報を出力する出力手段(CPU122;会員別履歴表示処理、表示装置127)と、を備える管理装置(会員管理コンピュータ120)を含む。
本発明の請求項2は、前記遊技用装置(カードユニット3)は、前記遊技関連情報取得手段(制御ユニット328)と、前記遊技開始判定手段(制御ユニット328;遊技開始判定処理)と、前記遊技終了判定手段(制御ユニット328;遊技終了判定処理と、前記遊技開始判定手段が前記遊技機における遊技の開始を判定してから前記遊技終了判定手段が遊技の終了を判定するまでの期間において、前記遊技関連情報取得手段にて取得した遊技関連情報を、その期間内において返却された前記会員用記録媒体(会員カード)から前記会員用記録媒体読み出し手段(カードリーダライタ327)にて読み出された会員識別情報(会員ID)に対応付けて記憶するための第2の遊技関連情報記憶手段(会員遊技履歴カウンタ)と、該第2の遊技関連情報記憶手段に対応付けて記憶されている遊技関連情報と会員識別情報とを含む遊技情報(遊技履歴)を前記管理装置(会員管理コンピュータ120)に送信する遊技情報送信手段(制御ユニット328;会員遊技情報送信処理、通信部334)と、を備え、前記管理装置(会員管理コンピュータ120)は、前記遊技情報送信手段から送信される遊技情報に含まれる遊技関連情報を、遊技情報に含まれる会員識別情報に対応付けて前記第1の遊技関連情報記憶手段(記憶装置125;会員別履歴テーブル)に記憶する。
本発明の請求項3は、前記管理装置(会員管理コンピュータ120)は、前記遊技関連情報取得手段(第2通信部130)と、前記遊技開始判定手段(CPU122;判定処理)と、前記遊技終了判定手段(CPU122;判定処理)とを備えるとともに、前記遊技用装置(カードユニット3)は、前記管理装置との通信状態を検知するための通信状態検知手段(制御ユニット;オフライン状態判定処理)と、該通信状態検知手段にて前記管理装置との通信状態がオフライン状態であることを検知したときに、少なくともオフライン状態であることを検知した時点から、該時点において前記会員用記録媒体読み出し手段(カードリーダライタ327)に受付中の会員用記録媒体(会員カード)が返却されるまでの期間に、対応する遊技機(パチンコ機2)における遊技に関連して発生した遊技関連情報(始動回数、大当り回数、確変回数、打込玉数、払出玉数、使用金額)を取得し、該取得した遊技関連情報を、当該期間にて返却された会員用記録媒体の会員識別情報(会員カード)に対応付けて記憶するためのオフライン時記憶手段(会員遊技履歴カウンタ)と、前記通信状態検知手段により前記管理装置との通信状態がオンライン状態であることを検知したときに、前記オフライン時記憶手段に記憶されている遊技関連情報と会員識別情報とを含むオフライン時遊技情報を前記管理装置に送信するオフライン時遊技情報送信手段(制御ユニット328;オフライン会員遊技情報送信処理)と、を備え、前記管理装置は、前記オフライン時遊技情報送信手段から送信されるオフライン時遊技情報に含まれる遊技関連情報を、オフライン時遊技情報に含まれる会員識別情報に対応付けて前記第1の遊技関連情報記憶手段(記憶装置125;会員別履歴テーブル)に記憶する。
本発明の請求項4は、前記管理装置(会員管理コンピュータ120)は、前記遊技開始判定手段(制御ユニット328;遊技開始判定処理、CPU122;遊技開始判定処理)が前記遊技機(パチンコ機2)における遊技の開始を判定してから前記遊技終了判定手段(制御ユニット328;遊技終了判定処理、CPU122;遊技終了判定処理)が遊技の終了を判定するまでの期間以外の期間において、前記遊技関連情報取得手段(制御ユニット328、第2通信部130)にて取得した当該遊技機における遊技関連情報を、非会員遊技者(ビジター(一般))の遊技情報として記憶するための非会員遊技関連情報記憶手段(記憶装置125;ビジター遊技テーブル)と、該非会員遊技関連情報記憶手段に記憶されている非会員遊技者の遊技情報を出力する非会員遊技関連情報出力手段(CPU122;遊技情報表示処理、表示装置127)と、を備える。
本発明の請求項5は、前記管理装置(会員管理コンピュータ120)は、前記遊技開始判定手段(制御ユニット328;遊技開始判定処理、CPU122;遊技開始判定処理)が前記遊技機(パチンコ機2)における遊技の開始を判定してから前記遊技終了判定手段(制御ユニット328;遊技終了判定処理、CPU122;遊技終了判定処理)が遊技の終了を判定するまでの期間以外の期間のうち、前記遊技関連情報取得手段(制御ユニット328、第2通信部130)にて所定時間以上継続して遊技関連情報が取得されていない非稼働期間を除いた期間において前記遊技関連情報取得手段にて取得した遊技関連情報を、前記非会員遊技関連情報記憶手段(記憶装置125;ビジター遊技テーブル)に記憶する。
本発明の請求項6は、前記精算用記録媒体(精算カード)を受付け、該受付けた精算用記録媒体の記録情報(残額、精算カードID、未使用金額ID)から特定される未使用金額に相当する貨幣を返却する精算処理を行う精算装置21を含み、前記管理装置(会員管理コンピュータ120)は、前記精算用記録媒体返却処理(精算カード返却処理)にて返却された精算用記録媒体数(本日返却回数)と、当該返却された精算用記録媒体の内の実際に前記精算処理に使用された精算用記録媒体数(本日精算回数)との比率を特定可能な情報を算出するための精算比率特定情報算出手段(CPU122;精算比率算出処理)と、該精算比率特定情報算出手段にて算出した比率を特定可能な情報を出力するための精算比率出力手段(CPU122;精算比率表示処理、表示装置127)を備える。
本発明の請求項7は、前記未使用金額を、当該未使用金額を特定するための未使用金額特定情報(未使用金額ID)に対応付けて管理する残額管理装置(システムコントローラ100)を含み、前記遊技用装置(カードユニット3)は、前記残額管理装置との通信状態を検知するための残額管理装置通信状態検知手段(制御ユニット328;更新完了受信処理)を備え、前記残額管理装置通信状態検知手段にて前記残額管理装置との通信状態がオフライン状態であることが検知されされている状態において、前記未使用金額(残額)と前記未使用金額特定情報(未使用金額ID)を前記精算用記録媒体(精算カード)に記録して返却する前記精算用記録媒体返却処理(精算カード返却処理)を実施するとともに、前記残額管理装置との通信状態がオンライン状態であることが検知されている状態において前記精算用記録媒体を受付けたときに、該受付けた精算用記録媒体から読み出した未使用金額と未使用金額特定情報とを含む認証要求(使用許諾要求)を前記残額管理装置に送信する認証要求送信手段(制御ユニット328;使用許諾要求送信処理)を備え、前記残額管理装置は、前記認証要求送信手段から受信した認証要求に含まれる未使用金額(残額)が、受信した認証要求に含まれる未使用金額特定情報に対応付けて管理している未使用金額以下であることを条件に、当該認証要求の送信元の遊技用装置にて受付けられた精算用記録媒体の使用を許諾する旨の使用許諾を該送信元の遊技用装置に送信し、前記遊技用装置は、前記使用許諾を受信したことを条件に前記精算用記録媒体使用処理(精算カード貸出処理)を行う。
本発明の請求項8は、前記遊技用装置(カードユニット3)は、受付け中の精算用記録媒体(精算カード)から読み出した情報(残額、精算カードID、未使用金額ID)から特定される未使用金額(残額)全てが前記精算用記録媒体使用処理(精算カード貸出処理)に使用されたときに、該受付け中の精算用記録媒体を前記精算用記録媒体読み出し手段(カードリーダライタ327)内に留保し、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)に貨幣の受付けがあったときに、前記精算用記録媒体読み出し手段内に留保されている精算用記録媒体が存在するときには、前記貨幣識別手段に受付けた貨幣の金額の少なくとも一部の金額を、当該留保されている精算用記録媒体の記録情報(残額、精算カードID、未使用金額ID)から特定可能とする。