JP2006043016A - 定量採血具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は定量採血具であって簡単な操作で且つ正確に血液を定量採取することを課題とする。また、本発明は、絶えず動いている乳幼児でも簡単な操作で血液を定量採取することができる定量採血具を提供することを目的とする。さらに、本発明は定量した血液のすべてを確実にデバイス上に移行することができる定量採血具を提供することも目的とする。
【解決手段】 皮膚に貼り付けるためのシートと、該シートから取り外すことができるようにシートに装着されている容器とを含み、シートを皮膚に貼り付けたときに前記容器の開放口が皮膚に宛がわれるように容器はシートに装着されている構成を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 皮膚に貼り付けるためのシートと、該シートから取り外すことができるようにシートに装着されている容器とを含み、シートを皮膚に貼り付けたときに前記容器の開放口が皮膚に宛がわれるように容器はシートに装着されている構成を有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、少量の血液を定量採取するための簡易な使い捨ての定量採血具に関する。
従来の定量採血具は、合成樹脂製の保持部の先端部に溝状の定量部を設け、市販のランセットを使用して指先を穿刺して絞り出した血液中に、定量採血具を差込み引き上げることによって一定の血液を採取し、この定量採血具を診断用デバイス上に押し付けることによって、デバイス上に血液を移行させて診断を行うものが存在する(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−318871号公報
本発明は定量採血具であって簡単な操作で且つ正確に血液を定量採取することを課題とする。前述した従来の定量採血具は指先などを穿刺して絞り出した血液中に差し込んで血液を採取し、診断用デバイスに添加する構成である。したがって、採血するときは穿刺した指先を上に向けてある程度の血液を溜める必要がある。被診断者が成人のときは穿刺した指先を上に向けた状態に保つことはできるが、乳幼児は絶えず動いているから穿刺した指先を上に向けた状態を保つことは困難である。したがって、指先を動かすことによって指先の血液は流れてしまい、指先に溜めることができず採血ができない。そこで本発明は、絶えず動いている乳幼児でも簡単な操作で血液を定量採取することができる定量採血具を提供することを目的とする。
また、前述した従来の定量採血具は溝状の定量部に血液を溜め、診断用デバイス上に押し付けることによって、デバイス上に血液を移行させるものである。血液は粘性を有するから、デバイス上に血液を移行させる際に溝状の定量部に血液が付着して残留して定量性が損なわれる虞がある。そこで本発明は定量した血液のすべてを確実にデバイス上に移行することができる定量採血具を提供することも目的とする。
本発明の請求項1は、皮膚に貼り付けるためのシートと、該シートから取り外すことができるようにシートに装着されている容器とを含み、シートを皮膚に貼り付けたときに前記容器の開放口が皮膚に宛がわれるように容器はシートに装着されている構成である。請求項2は、皮膚に貼り付く側のシートの面を裏面と定義したときに、シートに孔が設けられており、シートの表面側に容器が装着され、前記孔を通して容器の開放口がシートの裏面側に覗いている要素が請求項1に限定的に付加された構成である。
請求項3は、容器の開放口の周囲の一部又は全部にフランジが形成され、このフランジと係合する係合部がシートに設けられており、フランジがシートに係合することにより容器がシートに装着される要素が請求項2に限定的に付加された構成であり、請求項4は、フランジが係合部に対して摺動可能に係合しており、フランジを摺動することにより係合が解除される要素が請求項3に限定的に付加された構成である。請求項5は、係合部はシート上を幅方向に延びるように設けられた一対の溝であり、この一対の溝は平行で且つ対向しており、それぞれの溝の少なくとも一端はフランジが抜け出るように開放されている要素が請求項4に限定的に付加された構成である。
請求項1は、シートと、このシートから取り外すことができるようにシートに装着されている容器とを含み、シートを皮膚に貼り付けたときに前記容器の開放口が皮膚に宛がわれるように容器はシートに装着されている。採血するときは、皮膚の穿刺した部分に容器の開放口を宛がってシートを皮膚に貼り付け、必要な血液が容器に溜まったときに血液がこぼれないようにして容器のみを取り外す。したがって、採血の際に皮膚を穿刺したときに、血液が溜まって流れる前に容器を宛がってシートを貼り付ければ、穿刺した皮膚が上を向いていなくても血液が容器に溜まって外部に流れ出ることがなく、容器を外すときだけ開放口が上向きであれば確実に採血できる。これにより、体を一定状態に静止させておくことが困難な乳幼児でも簡単な操作で採血することができる。また、被診断者の中には種々の理由によって指を穿刺しての採血ができないことがあり、この場合は被診断者の体の他の部分から採血することになり、穿刺する皮膚が上を向いていないこともある。この場合も、穿刺した皮膚に血液が溜まって流れる前に容器を宛がってシートを貼り付ければよいので、体のどの部分からも簡単に採血することができる。この場合も容器を外すときは開放口を上向きにする。容器に目盛を付けておくことにより確実に定量でき、血液が多いときはガラス棒などを容器に挿し入れて血液を付着させて取り出し、血液を定量することができる。また、容器に目盛を付けなくても容器を所定の容量とすることにより血液を定量することができる。
また、血液中のたんぱく質、脂質あるいは抗体などの診断は血漿を検体として行われる。このような診断については多量の血液は必要とせず、60mm3程度の血液を採取して行われる。このような少量の血液から血漿を分離するための血漿分離デバイスは存在しており、採血した血液を希釈液で希釈し、その希釈血液をフィルターでろ過して血漿を分離させる構成を有している。少量の血液を採取して行う診断は、定量した血液が定量採血具に付着して残留すると定量性が損なわれるので、定量した血液を定量採血具に残留させることなく希釈させることが望ましい。そこで本発明は、少量の血液から血漿を分離する血漿分離デバイスに主に用いるために考え出されたものである。血液の希釈方法は、血漿分離デバイスに設けられた血液希釈液混合室に血液を容器に入れたまま移行し、その混合室に希釈液を加えて血液と混合すると、希釈液は容器から血液を洗い流すように希釈する。この結果、採血具に血液を残留させることなくほぼ100%希釈できるという効果を奏する。
請求項2は、皮膚に貼り付く側のシートの面を裏面と定義したときに、シートに孔が設けられており、シートの表面側に容器が装着され、前記孔を通して容器の開放口がシートの裏面側に覗いている。したがって、容器の開放口を皮膚の穿刺した部分に宛がってシートを皮膚に貼り付けるときに、シートの両端を持って容器の開放口を皮膚に宛がって貼り付ければよいので、容器の開放口を皮膚に容易に宛がうことができて操作が簡単である。また、容器に手指等が触れないので血液の希釈の際に雑菌等が混入することを防止できる。
請求項3は、容器の開放口の周囲の一部又は全部にフランジが形成され、このフランジと係合する係合部がシートに設けられており、フランジがシートに係合することにより容器がシートに装着される構成である。容器をプラスチックで形成すればフランジは一体に容易に設けることができるから製造が簡単でありコストを抑えることができる。
請求項4は、フランジは係合部に対して摺動可能に係合しており、フランジを摺動することにより係合が解除される構成である。血液の定量が終了し、血液の入った容器を血漿分離デバイスの血液希釈液混合室の入口から落とし入れるときに、まず、皮膚からシートを剥がし、シートを手に持ったままで容器を混合室の入口から挿し入れる。次に、入口の縁に容器を宛がってシートを移動させると、容器が入口の縁に引っかかったままフランジが係合部に対して摺動しシートだけが移動するから、容器はシートから自然に外れて混合室に落ちるのである。この結果、前述したように容器を皮膚に宛がうときに容器に手指等が触れないのであるが、容器を混合室に落とすときも手指等が触れないという効果を奏する。さらに、指先など比較的自由に動かせる部位を穿刺してシートを貼り付けたときは、シートを剥がさないで容器を付けたままその容器を血液希釈液混合室の入口の縁に宛がい、指先を水平に移動させることによって容器を混合室の中に落とし入れることができる。
請求項5は、係合部はシート上を幅方向に延びるように設けられた一対の溝であり、この一対の溝は平行で且つ対向しており、それぞれの溝の少なくとも一端はフランジが抜け出るように開放されている構成である。一対の溝は薄いプラスチック板をU字形に折り曲げた形状であり製造が簡単でコストを抑えることができる。また、溝の中でのフランジの摺動は円滑に行われるから、容器は円滑に摺動し、シートだけを持ったままで容器を混合室に確実に落とすことができる。
次に発明を実施するための最良の形態について説明する。シート1はプラスチックで細長く形成され中央部に丸い孔2が設けられており、シートの裏面11の全面に粘着剤が塗布されている。孔2は円形に限定されないことは勿論である。また、粘着剤はシートの裏面11の全面に塗布されているものに限定されるものでなく、例えばストライプ状など部分的に塗布されるものであってもよい。シート1は薄く形成されているので絆創膏のような柔軟性があり皮膚に確実に貼り付けることができる。シートの裏面11には当初は剥離紙が貼付されており、使用時にこの剥離紙を剥がして使用する。
シートの表面には対向する1対の溝3,3が平行に延びるように設けられており、この溝3は矩形の薄いプラスチック板4の両端部をU字形に折り曲げることにより形成される。それぞれの溝3,3は両端が開放されているが一端のみを開放する構成であってもよい。この場合、両方の溝3,3の同じ側の端部が開放される。溝3の長さはシート1の横幅と同じであるが、この長さに限定されるものでなく、シート1の横幅より短くてもよく長くてもよい。また、プラスチック板4は溝3が設けられている方の面が凸をなすように反っているので、被診断者の曲面状の皮膚に適応することができる。しかし、シート1は反っていなくてもよいことは勿論である。溝3,3が形成されたプラスチック板4の中央部分にシートの孔2と同形の孔5が形成されている。図1に示すようにプラスチック板4はシート1に接着され、シートの孔2とプラスチック板の孔5とは連通している。
容器6はプラスチックで一体に形成されており、カップ7の縁に矩形のフランジ8が設けられている。フランジ8の縦幅は両溝3,3の底部間の距離よりもやや短く形成され、フランジ8が両溝3,3内を摺動できる構成となっている。また、フランジ8は前述したプラスチック4と同じ曲率で反っており、これによりフランジ8は溝3,3内をより円滑に摺動する。
カップの開放口9は円形であってその内径はシートとプラスチック板の孔2,5の内径と同一である。孔2,5が円形以外の形状であるときは、開放口9も孔2,5と同じ形状に形成される。カップ7は透明又は半透明とすることが望ましく、定量のための目盛10が付けられている。目盛10は60mm3を示しているがこの数値に限定されるものでなく、また、目盛の数は1つのみでなく複数の目盛を付けてもよいことは勿論である。
次に本発明の使用方法について説明する。まず、シート1の剥離紙を剥がして採血の準備をする。次いで、被診断者の皮膚をランセットで穿刺し、その穿刺した部分にシートの孔2を宛がい、シート1を皮膚に貼り付ける。適量の血液をカップ7内に取り入れた後に、カップ7を上に向けた状態でシート1を皮膚から剥がす。このカップ7を血漿分離デバイスの血液希釈液混合室の入口に挿入し、カップ7を入口の縁に宛がいシート1を溝3の長さ方向に移動させる。これにより、容器が入口の縁に引っかかったままフランジ8が溝3に対して摺動しシートだけが移動するから、容器はシートから自然に外れて混合室に落ちるのである。前述したように、指先など比較的自由に動かせる部位を穿刺してシートを貼り付けたときは、シートを剥がさないで容器を付けたままその容器を血液希釈液混合室の入口の縁に宛がい、指先を水平に移動させることによって容器を混合室の中に落とし入れることができる。
1 シート
2 孔
3 溝
4 プラスチック板
5 孔
6 容器
7 カップ
8 フランジ
9 開放口
10 目盛
11 裏面
2 孔
3 溝
4 プラスチック板
5 孔
6 容器
7 カップ
8 フランジ
9 開放口
10 目盛
11 裏面
Claims (5)
- 皮膚に貼り付けるためのシートと、該シートから取り外すことができるようにシートに装着されている容器とを含み、シートを皮膚に貼り付けたときに前記容器の開放口が皮膚に宛がわれるように容器はシートに装着されていることを特徴とする定量採血具。
- 皮膚に貼り付く側のシートの面を裏面と定義したときに、シートに孔が設けられており、シートの表面側に容器が装着され、前記孔を通して容器の開放口がシートの裏面側に覗いている請求項1記載の定量採血具。
- 容器の開放口の周囲の一部又は全部にフランジが形成され、このフランジと係合する係合部がシートに設けられており、フランジがシートに係合することにより容器がシートに装着される請求項2記載の定量採血具。
- フランジは係合部に対して摺動可能に係合しており、フランジを摺動することにより係合が解除される請求項3記載の定量採血具。
- 係合部はシート上を幅方向に延びるように設けられた一対の溝であり、この一対の溝は平行で且つ対向しており、それぞれの溝の少なくとも一端はフランジが抜け出るように開放されている請求項4記載の定量採血具。
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