JP2006041841A - 撮影可否判定装置、撮影システム、撮影可否判定方法、撮影可否判定プログラム、および、記録媒体 - Google Patents

撮影可否判定装置、撮影システム、撮影可否判定方法、撮影可否判定プログラム、および、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 写してよいものだけを撮影できるようにした撮影方法を提供すること。
【解決手段】 撮影可否判定装置40は、撮影手段22の位置、被写体10の位置、および、カメラパラメータをもとに、撮影画像中に被写体10が含まれているか否かを算出し、含まれている場合には撮影画像中の被写体10の位置を発信点とする発信点算出手段42と、発信点に対応する被写体の撮影可否を示すプロファイルの被写体IDに該当する撮影可否に従って、撮影を許可する記録許可信号または撮影を許可しない記録不可信号を制御信号として発行する制御手段44と、制御信号が記録許可信号の場合には撮影画像を出力し、制御信号が記録不可信号の場合には撮影画像を出力しないようにする出力手段を含んで構成されることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮影可否判定装置、撮影システム、撮影可否判定方法、撮影可否判定プログラム、および、記録媒体に関する。
近年、小型デジタルカメラやデジタルカメラつきの携帯電話が普及し、簡単にデジタル写真が撮影されるようになってきている。また、動画の撮影にも使えるデジタルカメラや、主に動画を撮影するデジタルビデオカメラも一般の消費者が入手して、簡単に映像撮影をできるようになってきた。
静止画のデジタル写真や動画のデジタルムービーは、パソコンに取り込まれ、パソコンにつながったインターネットを始めとするネットワークを経由して、別のパソコンヘ送られたり、携帯電話を使って通信相手に送られたりする。こうしてデジタル写真やデジタルムービーといった撮影画像は、公開されたり、通信によってさまざまな人へ行きわたったりして、個人的な利用を超え、公共的な利用が行われてきている(非特許文献1など)。
上田、中西、本江、松川著、"時空間ポエマー:GPSカメラケータイを用いたWebGISの運用実験とその評価"、情報処理学会、インタラクション2004予稿集pp.145-152,2004
しかしながら、従来の技術では、カメラが向けられた撮影対象範囲の被写体を全て撮影するため、撮影された画像には、都合の悪い被写体が写ってしまうという問題があった。ここで、"都合の悪い被写体"というのは、被写体にとって都合の悪い場合(撮影されたくない被写体が撮影されてしまう場合)と、撮影者にとって都合の悪い場合(撮影者が所望しない被写体が撮影されてしまう場合)と、に分類できる。
まず、被写体にとって都合の悪い場合とは、肖像権の侵害、著作権の侵害、または、プライバシーの侵害である。例えば、被写体の了解を得ずに撮影をしてしまったり、盗撮を行ってしまう、あるいは意図せずに写してはいけないものを撮影してしまうといった、写してはいけない特定の被写体を写してしまうという問題が生じている。
また、著作権に関しては、例えば、コンサートの主催者等がコンサートの映像を販売することを目的として撮影を行うこととは別に、コンサートの主催者等でない者が、主催者等が撮影を禁止しているにも関らず、無断で歌手を撮影することが挙げられる。さらに、適当に撮影を行っているときに、たまたま写してはいけない被写体がフレームインしたとしても、そのことは撮影者には分からなかったり、分かったとしてもすでに記録されているため、写さないようにすることはできない場合もある。
この問題を解決するには、撮影者のモラルに働きかける程度のもので、本質的な解決法は、提案されていない。例えば、撮影者が写してはいけない被写体を撮影しないように、周囲に注意書きの看板を設置したりする程度のものであった。
また、コンサートなどのイベントにおいては、イベント会場への入場時にカメラの持込を人手でチェックする方式が主流である。これは、雑誌記者など許可を受けた撮影者と、一般の観客など許可を受けていない撮影者とを分別するというイベント主催側の手間がかかってしまう。また、主催者等が意図する撮影禁止行為(例えば、イベント中にだけ演奏者を撮影してはいけない、など)だけでなく、イベント上演時間以外の観客どうしの記念撮影などの主催者等に関係しない撮影行為までも禁止されてしまう。よって、カメラの持込を人手でチェックする方式は、イベント主催側にとっても、イベント観客側にとっても、著しく不便である。
一方、撮影者にとって都合の悪い場合とは、特定の被写体だけを撮影したい場合について、フレームインしたタイミングで撮影を開始しようとしても、撮影者が不慣れな場合には特に、撮影を開始するタイミングを逃し、所望の被写体の撮影記録をすることができなかったことである。これにより、撮影のやり直しなどの手間がかかってしまう。また、撮影者が撮影を所望する被写体がカメラの撮影範囲に入っていない場合にも、撮影が行われることである。これにより、撮影画像の記憶手段(テープなど)を浪費するだけでなく、撮影画像を編集する手間がかかってしまう。
これらの問題を解決するためには、特定の被写体について、条件付きで撮影を禁止または許可するようにする必要がある。しかし、どの被写体を写してはいけないのか、配信してはいけないのか、について、撮影者に分からせることは容易ではない。
そこで、本発明は、前記した問題を解決し、写してよいものだけを撮影できるようにした撮影方法を提供することを主な目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、発信装置を内蔵もしくは付与した被写体が撮影された撮影画像を処理する撮影可否判定装置であって、前記撮影画像は、撮影手段が、カメラの位置、向き、および、画角を含むカメラパラメータに従って前記被写体を撮影することにより作成され、前記発信装置が発信手段にて発信する被写体IDおよび位置特定信号を受信する受信手段と、前記撮影手段の位置、前記位置特定信号をもとに算出される前記発信装置の位置、および、前記カメラパラメータをもとに、前記撮影画像中に前記発信装置が含まれているか否かを算出し、含まれている場合には前記撮影画像中の発信装置の位置を発信点とする発信点算出手段と、前記発信点に対応する被写体の撮影可否を示すプロファイルの前記被写体IDに該当する撮影可否に従って、撮影を許可する記録許可信号または撮影を許可しない記録不可信号を制御信号として発行する制御手段と、前記制御信号が前記記録許可信号の場合には撮影画像を出力し、前記制御信号が前記記録不可信号の場合には撮影画像を出力しないようにする出力手段を含んで構成されることを特徴とする。これにより、被写体または撮影者にとって都合の悪い画像を記録しないこととするので、写してよいものだけを撮影できる。つまり、特定の被写体が写っていない撮影画像のみを記録したり、事前に指定された被写体のみが写っている撮影画像のみを記録することが可能となる。
本発明は、前記撮影可否判定装置が、前記撮影画像が撮影された時間、または、前記撮影画像が撮影された場所の少なくとも1つの情報を、第1の撮影情報として取得する手段を有し、前記制御手段が、前記プロファイルに示される第2の撮影情報の条件と、前記第1の撮影情報とを照合することにより、撮影可否を決定することを特徴とする。これにより、被写体または撮影者にとって都合の悪い画像を記録しないこととするので、写してよいものだけを撮影できる。つまり、特定の被写体が写っていない撮影画像のみを記録したり、事前に指定された被写体のみが写っている撮影画像のみを記録することが可能となる。
本発明は、前記撮影可否判定装置が、前記撮影手段を管理する撮影者に関する第1の撮影者情報を記憶する手段を有し、前記制御手段が、前記プロファイルに示される第2の撮影者情報の条件と、前記第1の撮影者情報とを照合することにより、撮影可否を決定することを特徴とする。これにより、複数の撮影者がいる場合でも、被写体側の都合に合わせて撮影者に応じて撮影可否が決定されるので、撮影者ごとに差別化した撮影サービスを提供することができる。
本発明は、前記撮影可否判定装置が、前記撮影手段を管理する撮影者と前記被写体との第1の関係情報を記憶する手段を有し、前記制御手段が、前記プロファイルに示される撮影者と前記被写体との第2の関係情報の条件と、前記第1の関係情報とを照合することにより、撮影可否を決定することを特徴とする。これにより、複数の撮影者がいる場合でも、被写体側の都合に合わせて撮影者に応じて撮影可否が決定されるので、撮影者ごとに差別化した撮影サービスを提供することができる。
本発明は、前記撮影可否判定装置が、前記記録許可信号を発行する被写体または前記記録不可信号を発行する被写体をプロファイルとして記憶する手段を有し、前記制御手段が、前記受信した被写体IDと、前記プロファイルとを照合することにより、撮影可否を決定することを特徴とする。これにより、同一の被写体であっても、撮影者に応じて撮影可否が決定されるので、撮影者の要望に適した撮影が実現できる。
本発明は、前記出力手段が、前記記録許可信号が発行された撮影画像を記憶手段に記憶することを特徴とする。これにより、被写体または撮影者にとって都合の悪い画像を記録しないこととするので、写してよいものだけを撮影できる。つまり、特定の被写体が写っていない撮影画像のみを記録したり、事前に指定された被写体のみが写っている撮影画像のみを記録することが可能となる。
本発明は、前記出力手段が、前記記録許可信号が発行された撮影画像をネットワーク経由で配信することを特徴とする。これにより、被写体または撮影者にとって都合の悪い画像を記録しないこととするので、写してよいものだけを撮影できる。つまり、特定の被写体が移っていない撮影画像のみを記録したり、事前に指定された被写体のみが写っている撮影画像のみを記録することが可能となる。
本発明は、前記撮影手段を有する撮影装置と、前記受信手段を有する受信装置と、前記撮影可否判定装置と、を互いにネットワークで接続した撮影システムである。これにより、撮影装置の位置および形状の制約が緩和され、撮影を比較的自由な場所から行うことができる。
本発明は、発信装置を内蔵もしくは付与した被写体が撮影された撮影画像を処理する撮影可否判定方法であって、前記撮影画像は、撮影手段が、カメラの位置、向き、および、画角を含むカメラパラメータに従って前記被写体を撮影することにより作成され、コンピュータが、前記発信装置が発信手段にて発信する被写体IDおよび位置特定信号を受信する手順と、前記撮影手段の位置、前記位置特定信号をもとに算出される前記発信装置の位置、および、前記カメラパラメータをもとに、前記撮影画像中に前記発信装置が含まれているか否かを算出し、含まれている場合には前記撮影画像中の発信装置の位置を発信点とする手順と、前記発信点に対応する被写体の撮影可否を示すプロファイルを記憶手段から読み取り、そのプロファイルの前記被写体IDに該当する撮影可否に従って、撮影を許可する記録許可信号または撮影を許可しない記録不可信号を制御信号として発行する手順と、前記制御信号が前記記録許可信号の場合には撮影画像を出力し、前記制御信号が前記記録不可信号の場合には撮影画像を出力しないようにする手順と、を実行することを特徴とする。これにより、被写体または撮影者にとって都合の悪い画像を記録しないこととするので、写してよいものだけを撮影できる。つまり、特定の被写体が写っていない撮影画像のみを記録したり、事前に指定された被写体のみが写っている撮影画像のみを記録することが可能となる。
本発明は、前記撮影可否判定方法をコンピュータに実行させるための撮影可否判定プログラムである。これにより、被写体または撮影者にとって都合の悪い画像を記録しないこととするので、写してよいものだけを撮影できる。つまり、特定の被写体が写っていない撮影画像のみを記録したり、事前に指定された被写体のみが写っている撮影画像のみを記録することが可能となる。
本発明は、前記撮影可否判定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。これにより、被写体または撮影者にとって都合の悪い画像を記録しないこととするので、写してよいものだけを撮影できる。つまり、特定の被写体が写っていない撮影画像のみを記録したり、事前に指定された被写体のみが写っている撮影画像のみを記録することが可能となる。
本発明は、被写体または撮影者にとって都合の悪い画像を記録しないこととするので、写してよいものだけを撮影できる。つまり、特定の被写体が写っていない撮影画像のみを記録したり、事前に指定された被写体のみが写っている撮影画像のみを記録することが可能となる。
また、撮影を希望しない所定の被写体が撮影されている期間にのみ、撮影画像を記録しないので、所定の被写体に対して、肖像権の侵害、著作権の侵害、または、プライバシーの侵害などを防止し、かつ、所定の被写体が写っていない撮影画像を効率的に撮影することが可能となる。
さらに、撮影者が所望する所定の被写体が撮影されている期間にのみ、撮影画像を記録するので、所定の被写体の撮影画像を確実に記録し、かつ、所定の被写体が写っていない撮影画像を記録しないことで、記憶用資源の浪費を抑制することが可能となる。
以下に、本発明が適用される撮影システムの一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に関する撮影システムの構成図である。被写体10は、発信装置12を内蔵もしくは付与されている。この被写体10は、例えば人物のような動物体でもよいし、美術品のような静止物体でもよい。そして、その形状についても特定の制約はない。そして、被写体10は、所定の撮影範囲において1体だけに限定されず、複数体存在していてもよい。
そして、発信装置12の発信手段14は、被写体10の位置を受信手段32に知らせるために、発信装置12の位置を特定する情報を送信する。発信手段14は、例えば、赤外線や可視光を使ったビーコンやマーカーなどの発光体を用いることができる。その場合、受信手段32は、赤外線を受光できる赤外線受光部や、撮影手段22のカメラと同じカメラを用いることができる。一方、発信手段14が可視光を用いる場合、受信手段32となるカメラは撮影手段22のカメラと同じものを用いてもよい。つまり、発信手段14は、受信手段32と対になっているものであり、同一形式の信号を通信する手段が実装されている。なお、発信装置12と、発信手段14とを別々のものとしたのは、発信装置12が信号を発信する手段とは別の手段(例えば、カメラ)を有することもあるためである。
また、撮影可否判定装置40は、被写体10を含む画像に対して、被写体10や撮影者の撮影意図を反映した画像処理を行う。そのため、撮影可否判定装置40は、演算処理を行う際に用いられる記憶手段としてのメモリと、前記演算処理を行う演算処理装置とを少なくとも備えるコンピュータとして構成される。なお、メモリは、RAM(Random Access Memory)などにより構成される。演算処理は、CPU(Central Processing Unit)によって構成される演算処理装置が、メモリ上のプログラムを実行することで、実現される。
さらに、撮影可否判定装置40は、被写体10を含む画像を撮影するために、被写体10を含む画像を撮影するカメラである撮影手段22と、撮影手段22の撮影時のパラメータを取得するカメラパラメータ取得手段24と、を有する。なお、カメラパラメータは、撮影時のカメラの状況(撮影手段22がどの位置からどの向きのどの大きさの画像を撮影したのか)に関するパラメータであり、例えば、カメラの位置および向き、画角、画素数に関する情報である。これらのカメラパラメータは、例えば、撮影手段22の撮影時の設定情報から取得が可能である。
そして、撮影可否判定装置40は、発信装置12の位置を検出するために、発信装置12の位置を特定する情報を受信する受信手段32と、発信装置12からの信号をもとに発信装置12の位置を検出する位置検出手段34と、をさらに有する。位置検出手段34は、受信手段32から見て発信装置12の置かれている場所を特定する。例えば、発信手段14にビーコンが用いられた場合、受信手段32が受光したビーコンの受信手段32に対する相対位置を検出する。
さらに、撮影可否判定装置40は、撮影画像中の被写体10を記録するか否かを判断するために、撮影画像中の被写体10を記録するか否かを判断し、その結果を制御信号として出力する制御手段44と、撮影画像中の被写体10を記録するか否かを判断するための条件を規定するプロファイルDB46と、を有する。
そして、撮影可否判定装置40は、前記制御信号に従って画像を記録する画像記録手段50と、前記制御信号に従って画像をネットワークに送信する画像送信手段52と、をさらに有する。
図2は、撮影システムによる撮影処理を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って、説明する。
まず、発信装置12は、発信手段14によって、発信装置12の位置を特定するための信号(位置特定信号)を発信し続ける(S1)。また、発信装置12は、自装置(発信装置12)に対応付けられている被写体10を特定する被写体IDも、発信し続けるものとする。
次に、撮影手段22は、ユーザからの撮影ボタンの押下などを契機として、被写体10を撮影する(S2)。そして、撮影されて撮影可否判定装置40に取り込まれる画像は図3のようになる。図3は、撮影領域a1が、発信装置12を付した被写体10を含めている例を示す。なお、被写体10の形状について、図1では人間としたが、図3などにおいては計算処理の説明のために、円筒状の物体に略して説明する。なお、本実施形態では、この被写体10の形状は、必ずしも図1に示す人間や、図3などに示す円筒状の物体に限定されることはなく、任意の形状の被写体10を扱うことができる。
そして、カメラパラメータ取得手段24は、撮影手段22が撮影した時のカメラパラメータを取得する(S3)。
さらに、受信手段32は、S1で送信された位置特定信号および被写体IDを受信する(S4)。なお、図1には簡単のため、受信手段32は1つしか示していないが、複数あってもよい。さらに、撮影範囲に位置する複数の発信装置12から、それぞれ位置特定信号を受信してもよい。以下、撮影可否判定装置40は、位置特定信号を受信した発信装置12に対応する被写体10ごとに、以下の処理を順番に実行する(S10)。なお、このループ処理は、複数の発信装置12が画像中に含まれる場合は、全ての発信装置12に関する処理を繰り返し、全ての被写体10に撮影許可が与えられた場合にのみ、撮影許可を与えるといった処理を示すものである。
まず、位置検出手段34は、S4の位置特定信号をもとに、S2で撮影された時の被写体10の位置(厳密には発信装置12の位置)を検出する(S11)。位置検出手段34は、受信手段32から見て発信装置12の置かれている場所を特定する。つまり、位置検出手段34が算出するのは、発信装置12の特定の受信手段32との相対位置である。算出された発信装置12の位置情報は発信点算出手段42へ送られる。この位置検出手段34は、様々な形式で実現することができる。
例えば、発信装置12が信号に発信装置12の絶対位置を示す情報を含めて発信することもある。このとき、受信手段32から位置検出手段34へ入力される発信装置12の絶対位置情報と受信手段32の位置情報から、受信手段32に対する発信装置12の相対位置が算出される。なお、発信装置12の絶対位置情報は、発信装置12が静止しているなど位置情報があらかじめわかっている場合には、ユーザにより発信装置12に設定された絶対位置情報を用いることができる。また、発信装置12が、あらかじめ設定された絶対位置情報を、データベースやサーバから通信によって取得することとしてもよい。一方、発信装置12が移動し、その移動する軌跡の予想が困難な場合には、発信装置12がGPS(Global Positioning System)によって自装置の位置を検出して、絶対位置情報とする。
この他に、位置検出手段34は、発信装置12が可視光を用いて発信する場合、受信手段32であるカメラから入力される撮影画像から発光体特有の色画素からなる色領域を抽出し、その領域の撮影画像中の位置を発信装置12の位置とみなすことが可能である。
前記の説明では、撮影手段22と受信手段32との距離が小さい場合において、撮影手段22と受信手段32とが同じ位置にあるとして説明した。一方、撮影手段22と受信手段32との距離が大きい場合には、以下の手法により、撮影手段22と発信装置12の位置関係を算出する。まず、撮影手段22と発信装置12の位置関係を求める。例えば、図4のような位置関係に、発信装置12と撮影手段22と受信手段32があった場合、発信装置12とユーザなどが設置した受信手段32との相対位置が、位置特定信号により、ベクトルpとして得られる。そして、ユーザなどが設置した撮影手段22の位置と、ユーザなどが設置した受信手段32の位置から、その相対位置がベクトルqとして得ることができ、最終的に撮影手段22と発信装置12の相対位置がベクトルp+ベクトルqとして計算することができる。なお、ここでは説明を簡単にするため、撮影手段22のカメラの焦点位置を撮影手段22の位置とみなしたり、発信装置12の発信点の位置を発信装置12の位置とみなすこととするが、あくまで一例である。
また、撮影可否判定装置40で撮影手段22と受信手段32の位置関係が固定されている場合には、カメラパラメータのカメラ位置と受信手段32の位置に関する情報は、あらかじめ決定されているこれらの相対位置に関する情報で代替することが可能である。その場合、撮影手段22と受信手段32の位置を検出する処理は必要ない。
位置検出手段34は、算出した発信装置12の位置に関する情報を発信点算出手段42へ通知する。このとき撮影手段22と受信手段32の位置関係が固定されていない場合、受信手段32の絶対位置に関する情報、もしくは、撮影手段22に対する相対位置に関する情報が発信装置12の位置に関する情報と一緒に送られることがある。
そして、発信点算出手段42は、S11で検出された発信装置12の位置およびS3で取得されたカメラパラメータをもとに、撮影された画像中の発信装置12の位置(発信点)を算出する(S12)。そして、発信点算出手段42は、カメラパラメータ取得手段24が取得したカメラパラメータと位置検出手段34から入力された発信装置12の位置情報を使って、被写体10が撮影されているか、換言すると、撮影された画像に発信装置12が含まれているか(つまり、発信点が存在するか)どうかを判定する(S13)。
以下、発信装置12が含まれているかどうかの判定処理(S13)を、図5を用いて説明する。図5は、3次元空間に撮影可否判定装置40および被写体10を投影した図である。図5は、S3のカメラパラメータおよびS11の発信装置12の位置を3次元空間へ投影することによって、作成される。そして、この3次元空間において、撮影手段22で撮影した画像中において、発信装置12が撮影領域a2に含まれているかどうかを判定する。この判定は、発信装置12の撮影手段22に対する相対位置(ベクトルp+ベクトルq)の、撮影画像の撮影面への写像が、撮影領域a2に含まれているかどうかを判定することによって行うことができる。また、併せて、発信装置12の相対位置を撮影領域a2の座標への投影が行えるので、撮影領域a2上での発信装置12の座標を得ることができる。
なお、前記判定処理(S13)は、厳密には、被写体10が撮影領域a2に含まれているかどうかについての判定を行うことが趣旨である。しかし、前記判定処理(S13)は、発信装置12が撮影領域a2に含まれているかどうかを判定することとした。これは、発信装置12が、被写体10に内蔵されもしくは付与されているので、発信装置12の位置と被写体10の位置とをほぼ同一とみなせるためである。
そして、発信装置12が撮影画像に含まれていない場合(S13、N)は、現在判定している被写体10についての処理を終え(S16)、次の被写体10へと処理を移行する。一方、発信装置12が撮影画像に含まれている場合(S13、Y)は、次の処理に移行する。以下、発信装置12を内蔵もしくは付与した被写体10を撮影したときのみ、撮影画像を記録しない例について説明する。
撮影可否判定装置40は、被写体10によって撮影が許可されているかどうかを判定する(S14A)。この判定は、被写体IDを検索キーとして、プロファイルDB46に記録されているプロファイルから、その検索キーを有するレコードを検索することで、行われる。このプロファイルは、例えば、撮影可否判定装置40とは別の装置である検索サーバから、ネットワーク経由でダウンロードしたデータである。以下、プロファイルの例を分類する。
プロファイルの第1の例は、撮影された時間や、撮影された場所などの撮影情報である。例えば、図6(a)の条件項番「3」は、撮影された場所が「ライブ会場」である場合、撮影を不許可とする一例を示している。これによって、被写体10の置かれている場所や時間に応じて、画像の記録をするか否かを決定することができるので、被写体10が撮影禁止場所に置かれた場合や、撮影禁止時間だけ画像の記録を禁止することが可能となる。これらの撮影情報は、特定の撮影者には依存しないので、撮影者を事前に登録する手間が省け、導入が容易であるという利点がある。
プロファイルの第2の例は、性別や年齢などの撮影者情報(撮影者の属性情報)である。例えば、図6(a)の条件項番「1」は、撮影者が男性の場合、撮影を不許可とする一例を示している。これにより、撮影者の属性(男女別、年齢など)、さらには、個々の撮影者を識別する属性に応じて被写体10の撮影可否を決定することができるようになるので、例えば、未成年の撮影者に、撮影をできなくするといった制御が可能となる。もちろん、被写体10ごとに撮影の可否を定めることも可能である。
プロファイルの第3の例は、被写体10と撮影者との契約状況、または、被写体10と撮影者との課金状況などの、被写体10と撮影者との関係情報(換言すると被写体10側からの撮影許諾)である。例えば、図6(b)の条件項番「11」は、被写体ID「ddd」の被写体10と、契約および課金を済ましている撮影者に、撮影を許可する一例を示している。これにより、撮影者の契約状況や課金状況によって、撮影者が撮影許諾を持っているかどうかを判定し、撮影者によって画像の記録の可否を決定することが可能となる。また、所定のイベントに複数のタレントが出演していた場合には、契約を行った撮影者とそうでない撮影者とで、撮影可能なタレントを別々にすることができ、差別化した撮影サービスを実現することができる。
さらに、図6(b)の条件項番「14」は、被写体IDが複数となる例である。これは、ddd(歌手)と、eee(広告看板)の両方が撮影画像に写っている場合には、契約がなくても撮影を許可するという意味である。このように、複数の被写体10に対して撮影可否を設定することにより、課金を行う代わりに撮影画像に広告を入れることができ、被写体10側の要望に応えることができる。
以上、図6を参照してプロファイルの例を挙げた。これらのプロファイルと照合するためのデータ(撮影情報、撮影者情報、または、関係情報)は、例えば、撮影可否判定装置40が事前に記憶手段に静的に格納しておいてもよいし、撮影された場所をGPSで取得したり、撮影者の個人情報を格納するデータベースからネットワーク経由で取得するなど、撮影時に動的に取得してもよい。
これらのプロファイルは、例えば、撮影情報→撮影者情報→関係情報の順に照合される。よって、所定の被写体10について、撮影情報と撮影者情報とで撮影許可となっていても、関係情報において撮影不許可の場合は、その被写体10の撮影は、不許可となる。または、撮影情報→撮影者情報→関係情報の順にプロファイルを参照していき、最初に発見された撮影許可または撮影不許可を、そのまま撮影の可否判断に採用する方式としてもよい。
そして、所定の被写体を撮影した所定の撮影者について、複数のプロファイルに適合する場合には、それらのプロファイルごとに撮影可否が判断される。そして、複数の撮影可否判断を統合して、全体として1つの撮影可否が決定される。この1つの撮影可否の決定方法は、主に2つある。
まず、1つめの撮影可否の決定方法は、複数のプロファイルを参照する段階において、所定の被写体に関する最初の(例えば、条件項番が若い順に参照していき、最初に発見された)プロファイルからの撮影可否判断だけを採用する方法である。この方法は、プロファイル全体を参照する必要がないため、処理速度が早いという利点がある。例えば、女性は撮影許可であり、未成年は撮影不許可であるというプロファイルが設定されていた場合には、18歳の女性の撮影者が、撮影許可と撮影不許可との両方に一致する。この場合、条件項番の小さいプロファイルのレコード(例えば、女性は撮影許可)の撮影可否を採用するような判断方法である。
一方、2つめの撮影可否の決定方法は、複数のプロファイルを参照する段階において、所定の被写体に関する全てのプロファイルの撮影可否判断をもとに、所定の被写体の撮影可否を決定する方法である。例えば、複数の撮影可否判断のうち、1つでも撮影不可と判断された場合には、所定の被写体の撮影を不可とする。例えば、女性は撮影許可であり、未成年は撮影不許可であるというプロファイルが設定されていた場合には、18歳の女性の撮影者が、撮影許可と撮影不許可との両方に一致する。この場合、撮影不許可を採用するような判断方法である。
以上のプロファイルの照合処理により、撮影が許可されていない場合(S14A、N)、撮影可否判定装置40は、制御信号に記録不可信号を設定する(S15A)。一方、撮影が許可されている場合(S14A、Y)は、現在判定している被写体10についての処理を終え(S16)、次の被写体10へと処理を移行する。そして、撮影範囲に位置する全ての被写体10について、撮影が許可されている場合には、撮影可否判定装置40は、制御信号として記録許可信号を設定する(S17A)。
そして、撮影可否判定装置40は、算出された制御信号に従って画像の出力を行う(S20)。つまり、記録許可信号が設定されている場合には、画像を記録および出力し、記録不可信号が設定されている場合には、画像を記録しない。画像を記録しない方法は、写真のような静止画を撮影する場合であれば、その撮影された静止画を撮影しないようにすることとなる。この場合、例えば撮影者が当該被写体10を撮影しようとしても、制御手段44が画像記録手段50にシャッターを下ろさなくするように命令することによって、撮影者に撮影ができないことを知らしめることも可能である。
動画撮影の一例としては、例えば、撮影可否判定装置40は、動画を撮影する場合には、所定の被写体10がフレームインしたタイミング(つまり、記録不可信号を発行するタイミング)で撮影画像の記録を停止し、当該被写体10がフレームアウトしたタイミング(つまり、記録許可信号を発行するタイミング)で撮影画像の記録を再開するといった制御を行う。これにより、所定の被写体10が事前に設定した撮影条件を満たすように、所定の被写体10だけが撮影されないような動画を撮影記録することが可能となる。
なお、出力形式は、例えば、画像記録手段50(図1など)に撮影画像として記録されたり、画像送信手段52(図1など)からネットワークを経由して別の装置やサーバなどに送られたり、インターネットを経由して公開される。別の一例としては、撮影画像に所定の処理を施してから、記録または配信を許可することとしてもよい。所定の処理は、例えば、撮影画像をその平均色に塗りつぶしたり、撮影画像をぼかしやモザイクのように計算によって求められる画像としてもよい。さらに、所定の処理として、撮影画像に広告を合成するようにしてもよい。これにより、広告効果が期待されるので、課金処理の代替手段として機能する。これらの所定の処理は、図6に示すプロファイルの撮影可否の属性情報、つまり、条件付きの撮影許可として、被写体10側が指定するものとする。
以上説明した本発明は、以下のようにその趣旨を逸脱しない範囲で広く変形実施することができる。
例えば、本実施形態の撮影可否判定装置40は、カメラで撮影される画像の撮影に使用されるものであれば、特にハードウェアの形式を限定しない。例えば、ネットワーク接続されたカメラ機器および記録装置や配信装置として実現してもよいし、電話やカメラを接続したパソコンなどで実現してもよい。さらに、撮影手段22は、画像であれば静止画、動画を問わずに利用可能なものとして構成してもよい。
また、図1では、撮影可否判定装置40が撮影手段22、受信手段32、画像処理に関する手段を併せて有する構成としたが、これらの手段を別々の装置が有し、各装置をネットワークで接続するような構成としてもよい。図7は、図1の撮影可否判定装置40を、撮影可否判定装置40、撮影装置20、および、受信装置30の3つの装置に機能を分割した一例である。これら3つの装置は、互いにネットワークで接続され、情報を交換する。
このように、撮影可否判定装置40と受信装置30とを別々の筐体とすることで、図8に示すような、複数の受信装置30を活用するような構成も可能である。なお、ネットワーク9は、各受信装置30と撮影可否判定装置40、および撮影装置20と撮影可否判定装置40を結ぶものであり、有線、無線を問わない。例えばインターネットを利用することができる。また、発信装置12から発せられた信号は受信装置30で受信されるが、この信号の経路も有線、無線、問わないが、例えば電波や、光波などが利用可能である。ネットワーク9を経由して、これらの情報(画像、発信装置12の位置情報)は撮影可否判定装置40へ送られる。
さらに、複数の受信装置30を活用する一例として、受信装置30を格子状に配置する一例を、図9に挙げる。ここで、発信装置12は、RFID(Radio Frequency Identification)タグと呼ばれる無線タグで実装することができる。RFIDタグは微弱電波を発信する装置である。例えば、複数の受信装置30があるとき、発信装置12であるRFIDタグから発信された電波を受信できた受信装置30の位置から発信装置12の位置を割り出すことができる。つまり、RFIDタグは、個々の通信範囲が狭いので、図9のように格子状に配置することで、被写体10の稼働位置を網羅することができる。
図10は、発信装置12の位置を割り出すために、複数の受信装置30を格子状に配置した配置図である。図10で、発信装置12から発信される電波の到達範囲c2の中に入っている受信装置30aと受信装置30bとだけが、発信装置12からの信号を受け取ることができる。従って、図10に示すように、発信装置12の位置は受信装置30aと受信装置30bとの近傍にあることが分かるので、大まかに受信装置30aと受信装置30bとの位置の重心を発信装置12の位置と定めることができる。さらに詳しく発信装置12の位置を決定するには、受信した電波強度を測定し、それに合わせて位置を決定したり、指向性の高いアンテナを用いて受信方向を特定し、三角測量によって正確な発信装置12の位置を決定することができる。
また、前記の実施形態では、プロファイルDB46から検索することにより、撮影可否を決定する方式としたが、その代わりに、発信装置12が、被写体10の撮影が許可されているのか否かという撮影可否フラグを、送信する方式を採用してもよい。これにより、検索処理を省略することができるので、レスポンスの早い撮影が可能となる。
さらに、被写体10の撮影が許可されているのか否かによって、S1およびS4の位置特定信号の通信方式を特定してもよい。例えば、被写体10の撮影が許可されている場合には、RFIDタグなど通信信号が人間の目に見えないような通信方式を採用することにより、通信信号が撮影画像の中にノイズとして写りこむことを防ぐことができる。
また、赤外線通信などの遮蔽物により通信信号が遮断される通信方式を採用する場合には、歌手(被写体10)がステージの裏に隠れたりすることにより、通信信号が途絶えるので、通信信号の受信不可を被写体10の位置の移動とみなすことができる。その結果、通信信号を常に受信する方式に比べ、位置算出の計算量を削減することができる。
一方、被写体10の撮影が許可されていない場合には、ライトなどの人間の目に見えるような発信手段14が有効である。これは、被写体10の領域を消去するために、ライトが撮影画像の中にノイズとして写りこんでいてもよく、かつ、特定の通信プロトコルを実装する方式に比べ、仕組みが簡単になるので、安価に実現が可能である。
さらに、S1とS4での位置特定信号の通信処理について、撮影可否判定装置40が発信装置12から位置の通知を直接的に受ける代わりに、撮影可否判定装置40が被写体10の位置を把握する手段を設ける構成としてもよい。これにより、被写体10は発信装置12を持つ必要がなくなる。
ところで、図2に基づく前記の実施形態では、発信装置12を内蔵もしくは付与した被写体10を撮影したときのみ、撮影画像を記録しない例について説明した。一方、撮影者が所望する被写体10が、1つでも撮影されていれば、その撮影画像を記録する例について、図11を参照して説明する。なお、図11と図2は、符号が同じ手順については、同じ処理であるので、説明を省略する。
撮影可否判定装置40は、撮影した被写体10が、撮影者の所望の被写体10かどうか判定する(S14B)。具体的には、プロファイルDB46に撮影者が事前に定めたプロファイルを活用する。このプロファイルは、キーワードや属性値など撮影する被写体10に関する条件である。例えば、図12(a)の条件項番「21」は、撮影者「佐藤」が、被写体10「自転車」を撮影したいという条件を示している。そして、被写体10「自転車」は、図12(b)のデータベースを参照すると、例えば被写体ID「aax」に対応しているので、図12(a)の被写体10指定条件に該当する被写体IDには、「aax」が含まれている。なお、この図12(b)のデータベースは、撮影可否判定装置40が有していてもよいし、別の装置が有していてもよい。また、図12は、撮影者が撮影したい被写体10を列挙することとしたが、撮影したくない被写体10を列挙してもよい。
そして、例えば、撮影した被写体10の被写体IDが「aax」と一致するなど、撮影した被写体10が撮影者の所望の被写体10なら(S14B、Y)、撮影可否判定装置40は、制御信号として、記録許可信号を発行する(S15B)。一方、撮影した全ての被写体10について、ループ終了(S16)まで判断した結果、撮影者の所望の被写体10でない場合、撮影可否判定装置40は、制御信号として、記録不可信号を発行する(S17B)。
そして、撮影可否判定装置40は、制御信号に従って画像を出力する(S20)。例えば、撮影可否判定装置40は、動画を撮影する場合には、目的の被写体10がフレームインしたタイミング(つまり、記録許可信号を発行するタイミング)で撮影画像の記録を開始し、当該被写体10がフレームアウトしたタイミング(つまり、記録不可信号を発行するタイミング)で撮影画像の記録を停止するといった制御を行う。これにより、撮影者が事前に設定した撮影条件を満たすような、所望の被写体10だけが撮影された動画を撮影記録することが可能となる。
さらに、撮影可否判定装置40は、制御信号に従って画像を出力する(S20)際には、撮影可否判定装置40がプロファイルから求めた制御信号を用いる代わりに、発信装置12から送信された制御信号を用いてもよい。つまり、発信装置12が記録不可信号を発行する場合には、その発信装置12を有する被写体10は、記録しないものとする。これにより、プロファイルの検索処理が不要となるので、高速な撮影制御が可能となる。
本発明の一実施形態に関する撮影システムの構成図である。 本発明の一実施形態に関する撮影処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に関する被写体の撮影画像を示す図である。 本発明の一実施形態に関する発信装置と撮影手段と受信手段の位置関係を示す図である。 本発明の一実施形態に関する3次元空間に撮影可否判定装置および被写体を投影した図である。 本発明の一実施形態に関する被写体側が設定するプロファイルを説明する図である。 本発明の一実施形態に関する撮影可否判定装置、撮影装置、および、受信装置の3つの装置から構成される撮影システムの構成図である。 本発明の一実施形態に関する複数の受信装置を活用するような構成図である。 本発明の一実施形態に関する受信装置を格子状に配置する一例を示す図である。 本発明の一実施形態に関する受信装置を格子状に配置する一例を示す図である。 本発明の一実施形態に関する撮影処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に関する撮影者側が設定するプロファイルを説明する図である。
符号の説明
9 ネットワーク
10 被写体
12 発信装置
14 発信手段
20 撮影装置
22 撮影手段
24 カメラパラメータ取得手段
30 受信装置
32 受信手段
34 位置検出手段
40 撮影可否判定装置
42 発信点算出手段
44 制御手段
46 プロファイルDB
50 画像記録手段
52 画像送信手段

Claims (11)

  1. 発信装置を内蔵もしくは付与した被写体が撮影された撮影画像を処理する撮影可否判定装置であって、
    前記撮影画像は、撮影手段が、カメラの位置、向き、および、画角を含むカメラパラメータに従って前記被写体を撮影することにより作成され、
    前記発信装置が発信手段にて発信する被写体IDおよび位置特定信号を受信する受信手段と、前記撮影手段の位置、前記位置特定信号をもとに算出される前記発信装置の位置、および、前記カメラパラメータをもとに、前記撮影画像中に前記発信装置が含まれているか否かを算出し、含まれている場合には前記撮影画像中の発信装置の位置を発信点とする発信点算出手段と、前記発信点に対応する被写体の撮影可否を示すプロファイルの前記被写体IDに該当する撮影可否に従って、撮影を許可する記録許可信号または撮影を許可しない記録不可信号を制御信号として発行する制御手段と、前記制御信号が前記記録許可信号の場合には撮影画像を出力し、前記制御信号が前記記録不可信号の場合には撮影画像を出力しないようにする出力手段を含んで構成されることを特徴とする撮影可否判定装置。
  2. 前記撮影可否判定装置は、前記撮影画像が撮影された時間、または、前記撮影画像が撮影された場所の少なくとも1つの情報を、第1の撮影情報として取得する手段を有し、
    前記制御手段は、前記プロファイルに示される第2の撮影情報の条件と、前記第1の撮影情報とを照合することにより、撮影可否を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮影可否判定装置。
  3. 前記撮影可否判定装置は、前記撮影手段を管理する撮影者に関する第1の撮影者情報を記憶する手段を有し、
    前記制御手段は、前記プロファイルに示される第2の撮影者情報の条件と、前記第1の撮影者情報とを照合することにより、撮影可否を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮影可否判定装置。
  4. 前記撮影可否判定装置は、前記撮影手段を管理する撮影者と前記被写体との第1の関係情報を記憶する手段を有し、
    前記制御手段は、前記プロファイルに示される撮影者と前記被写体との第2の関係情報の条件と、前記第1の関係情報とを照合することにより、撮影可否を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮影可否判定装置。
  5. 前記撮影可否判定装置は、前記記録許可信号を発行する被写体または前記記録不可信号を発行する被写体をプロファイルとして記憶する手段を有し、
    前記制御手段は、前記受信した被写体IDと、前記プロファイルとを照合することにより、撮影可否を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮影可否判定装置。
  6. 前記出力手段は、前記記録許可信号が発行された撮影画像を記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の撮影可否判定装置。
  7. 前記出力手段は、前記記録許可信号が発行された撮影画像をネットワーク経由で配信することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の撮影可否判定装置。
  8. 前記撮影手段を有する撮影装置と、前記受信手段を有する受信装置と、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の撮影可否判定装置と、を互いにネットワークで接続した撮影システム。
  9. 発信装置を内蔵もしくは付与した被写体が撮影された撮影画像を処理する撮影可否判定方法であって、
    前記撮影画像は、撮影手段が、カメラの位置、向き、および、画角を含むカメラパラメータに従って前記被写体を撮影することにより作成され、
    コンピュータが、前記発信装置が発信手段にて発信する被写体IDおよび位置特定信号を受信する手順と、前記撮影手段の位置、前記位置特定信号をもとに算出される前記発信装置の位置、および、前記カメラパラメータをもとに、前記撮影画像中に前記発信装置が含まれているか否かを算出し、含まれている場合には前記撮影画像中の発信装置の位置を発信点とする手順と、前記発信点に対応する被写体の撮影可否を示すプロファイルを記憶手段から読み取り、そのプロファイルの前記被写体IDに該当する撮影可否に従って、撮影を許可する記録許可信号または撮影を許可しない記録不可信号を制御信号として発行する手順と、前記制御信号が前記記録許可信号の場合には撮影画像を出力し、前記制御信号が前記記録不可信号の場合には撮影画像を出力しないようにする手順と、を実行することを特徴とする撮影可否判定方法。
  10. 請求項9に記載された撮影可否判定方法をコンピュータに実行させるための撮影可否判定プログラム。
  11. 請求項10に記載されたプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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