JP2006040369A - 情報記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
文献1に記載の方法は、以下に示す点で問題がある。
第一の問題点は、挿入された可搬型記録媒体の物理情報を読み取るまでの時間は短縮されない。
【解決手段】
【課題を解決するための手段】
本件発明は、上記課題に鑑みなされたものである。
第一の発明は、種別識別情報取得部と、可搬型記録媒体に応じた再生開始動作を実行する再生開始動作実行部と、前記再生開始動作の実行に基づいて可搬型記録媒体から媒体固有の固有識別情報を取得する固有識別情報取得部と、前記固有識別情報取得部で取得する固有識別情報と、その固有識別情報で識別される可搬型記録媒体の物理情報と、を関連付けて保持する物理情報保持部と、前記固有識別情報取得部で取得した固有識別情報に応じて前記物理情報保持部から物理情報を取得する物理情報取得部と、を有する情報記録再生装置に関する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録・再生が可能な可搬型記録媒体に記録されている内容を再生するまでの処理を高速化することができる情報記録再生装置に関する。
従来、映像情報の記録・再生が可能な可搬型記録媒体に記録されている内容を短時間で画面表示する手段については、特許文献1に開示されているように、「第一の記憶手段と第二の記憶手段を用いる方法」を使用する情報記録再生装置等が提案されている。特許文献1の情報記録再生装置においては、まず、DVD−RWなどの可搬型記録媒体をDVDレコーダなどの情報記録再生装置に挿入した際に、可搬型記録媒体の固有識別情報と物理情報(第一の記憶手段に記憶されている)が読み取られる。そして、読み取られた可搬型記録媒体の固有識別情報、物理情報と、HDD(ハードディスクドライブ)などの第二の記憶手段に記憶されている内容との一致及びその有効性が確認される。その結果、第二の記憶手段に記憶されているタイトル情報を直ちに入手して、タイトル情報を高速に画面表示することができる。
特開2003−22654
しかしながら、文献1に記載の方法は、以下に示す点で問題がある。
第一の問題点は、挿入された可搬型記録媒体の物理情報を読み取るまでの時間は短縮されない。
第二の問題点は、対象としている可搬型記録媒体に格納されるタイトル数が増えた場合、第二の記憶手段に記憶されているタイトル情報の情報量もその増分だけ増える。特にHDD付きDVDレコーダなどで第二の記憶手段がHDDなどの映像記録にも使用している場合には、上記情報量の増分だけ映像を記録するための領域が減ってしまう。更に上記可搬型記録媒体のタイトル削除を行った場合は、HDD内の情報も上記メディア内の情報と同様に更新作業が必要である。
第三の問題点は、対象としている可搬型記録媒体へのタイトル追加や削除が他のDVDレコーダにて実施された場合は、HDD内の情報と上記可搬型記録媒体の情報とが一致しないので、高速にタイトル情報を画面表示することができず、その後の処理で情報の整合をとるための作業が繁雑になる。
本件発明は、上記課題に鑑みなされたものである。
第一の発明は、複数の異なる仕様を有する可搬型記録媒体を再生可能な情報記録再生装置であって、再生のための仕様が共通である可搬型記録媒体の種別を識別するための種別識別情報を取得する種別識別情報取得部と、前記種別識別情報取得部で取得した種別識別情報で識別される種別の可搬型記録媒体に応じた再生開始動作を実行する再生開始動作実行部と、前記再生開始動作の実行に基づいて可搬型記録媒体から媒体固有の固有識別情報を取得する固有識別情報取得部と、前記固有識別情報取得部で取得する固有識別情報と、その固有識別情報で識別される可搬型記録媒体の物理情報と、を関連付けて保持する物理情報保持部と、前記固有識別情報取得部で取得した固有識別情報に応じて前記物理情報保持部から物理情報を取得する物理情報取得部と、を有する情報記録再生装置に関する。
第二の発明は、前記物理情報取得部で取得した物理情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理を実行するアクセス処理実行部をさらに有する第一の発明に記載の情報記録再生装置に関する。
第三の発明は、前記可搬型記録媒体は、DVDであって、前記種別識別情報取得部で取得する種別識別情報は、前記可搬型記録媒体がDVD−RW、DVD−Rのいずれかであることを示す情報である第一の発明又は第二の発明に記載の情報記録再生装置に関する。
第四の発明は、前記物理情報取得部で取得した物理情報に基づいて前記DVDが、DVD−RWのVRモードであるか判断するための第一判断部を有する第三の発明に記載の情報記録再生装置に関する。
第五の発明は、前記物理情報取得部で取得した物理情報に基づいて前記DVDが、DVD−RWのVideoモードであって、ファイナライズ処理がされているか判断するための第二判断部を有する第三の発明に記載の情報記録再生装置に関する。
第六の発明は、前記物理情報取得部で取得した物理情報に基づいて前記DVDが、DVD−Rであって、ファイナライズ処理がされているか判断するための第三判断部を有する第三の発明に記載の情報記録再生装置に関する。
第七の発明は、前記固有識別情報取得部での固有識別情報の取得が不可能であるか判断する取得可能判断部と、前記取得可能判断部での判断結果が取得不可能であるとの判断結果である場合には、前記種別識別情報取得部で取得した種別識別情報で識別される可搬型記録媒体の種別と、前記再生開始動作実行部が再生開始動作を実行した対象となる可搬型記録媒体の種別とが不一致であることを前提とした処理を実行するための不一致処理実行部と、を有する第一の発明から第六の発明のいずれか一に記載の情報記録再生装置に関する。
第八の発明は、可搬型記録媒体を挿入する挿入部と、前記挿入部に挿入された可搬型記録媒体に対して、複数の異なる仕様に応じた再生開始動作を試みる再生トライ部と、前記再生トライ部での再生開始動作によって可搬型記録媒体の固有識別情報と、その可搬型記録媒体の物理情報とを関連付けて取得して前記物理情報保持部に対して登録する物理情報登録部と、を有する第一の発明から第七の発明のいずれか一に記載の情報記録再生装置に関する。
本発明の情報記録再生装置によれば、可搬型記録媒体の固有識別情報と物理情報とを関連付けて登録することができる。そして、登録されている可搬型記録媒体の種類と状態に応じて「物理情報読み込み処理」、「ファイルシステムの先頭アドレス、あるいはアプリケーションデータの特定のアドレスの読み込み処理」を実行することなく、可搬型記録媒体内のファイルシステムの先頭アドレス、あるいはアプリケーションデータの特定のアドレスを入手することができる。また、ファイルシステムの読み込み処理をすることなくタイトル情報を得ることもできる。したがって、可搬型記録媒体が挿入されてから「タイトル情報」を画面表示するまでの時間を、登録されていない可搬型記録媒体の場合と比較して高速化することができる。また、可搬型記録媒体内のタイトル数が増加してもHDD内に記録されるタイトル情報は増加することがない。さらに、他のDVDレコーダ等にて可搬型記録媒体へのタイトル追加や削除が実施されたとしても、本発明の手順には何ら変わるところが無く、タイトル情報を高速に画面表示できる。
以下に本件発明の実施形態を説明する。実施形態と、請求項との関係はおおむね次のようなものである。
実施形態1は、主に、請求項1について説明している。
実施形態2は、主に、請求項2について説明している。
実施形態3は、主に、請求項3について説明している。
実施形態4は、主に、請求項4について説明している。
実施形態5は、主に、請求項5について説明している。
実施形態6は、主に、請求項6について説明している。
実施形態7は、主に、請求項7について説明している。
実施形態8は、主に、請求項8について説明している。
以下に、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
<<実施形態1>>
以下に実施形態1について説明する。
<実施形態1の概念>
以下に本実施形態の概念について説明する。一般的に、可搬型記録媒体の物理情報を、可搬型記録媒体自身から直接読み取るためには比較的処理に時間がかかる。これは、可搬型記録媒体自身に対するアクセスの回数が多くなるのと、アクセス時間が多くかかるためである。本実施形態の情報記録再生装置は、可搬型記録媒体の再生開始動作に際して、可搬型記録媒体の物理情報(詳細については後述する)を、可搬型記録媒体自身から直接読取る処理を省略することができる点に特徴がある。以下に図を用いて簡単に説明する。
図1は本実施形態の情報記録再生装置の概念の一例を示す図である。利用者は、可搬型記録媒体0101の再生に際して、まず情報記録再生装置0100に対して「可搬型記録媒体の種別」の入力をする(ステップ1)。次に、利用者は、再生する可搬型記録媒体を情報記録再生装置に挿入する(ステップ2)。次に、情報記録再生装置は、可搬型記録媒体から固有識別情報(例えば、0000 0001)を読み出す(ステップ3)。次に、情報記録再生装置は、自身が保持している固有識別情報と関連付けられた物理情報を検索する(ステップ4)。次に、情報記録再生装置は、可搬型記録媒体から固有識別情報(0000 0001)と一致する固有識別情報と関連付けられた物理情報1を取得する(ステップ5)。
<構成要件の明示>
以下に本実施形態の構成要件を明示する。
図2は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。情報記録再生装置0200は、種別識別情報取得部0201と、再生開始動作実行部0202と、固有識別情報取得部0203と、物理情報保持部0204と、物理情報取得部0205と、からなる。
<構成要件の説明>
以下に、本実施形態の構成要件の説明をする。
(種別識別情報取得部)
「種別識別情報取得部」は、種別識別情報を取得する。ここで「種別識別情報」とは、再生のための仕様が共通である可搬型記録媒体の種別を識別するための情報のことをいう。
また「仕様」とは、可搬型記録媒体の物理仕様、論理仕様、アプリケーション仕様のことをいう。以下に、物理仕様、論理仕様、アプリケーション仕様について説明する。
一般的に、可搬型記録媒体を情報記録再生装置で扱い、映像情報や音声情報を再生するなどの機能、動作を実現するためには、大きく三つの層の働きが必要とされる。これらをそれぞれ物理層、ファイルシステム層、アプリケーション層という。
物理層は、可搬型記録媒体のディスク形状、セクタ構造、変調方式など物理的な部分を定めたものであり、可搬型記録媒体ごとに物理仕様(物理規格、物理フォーマットともいう)として決められる。物理仕様が一致しないと情報記録再生装置に可搬型記録媒体を挿入できない、挿入しても信号を記録したり再生したりすることができない。
ファイルシステム層は、可搬型記録媒体の物理特性の違いを吸収してデータ空間とファイル単位でのデータ管理構造をアプリケーション層に提供する。可搬型記録媒体への記録データあるいは可搬型記録媒体からの再生データをファイルとして扱うように可搬型記録媒体の使用方法が決められており、論理仕様(論理規格、論理フォーマット、ファイルフォーマットともいう)と呼ばれる。ある論理仕様で可搬型記録媒体に記録されたファイルは、その論理仕様がサポートされた情報記録再生装置であればそのファイルを読み出すことができる。
アプリケーション層は、映像・音声コンテンツなどのアプリケーションを楽しむためのデータ構造がファイル単位でアプリケーション仕様(アプリケーション規格ともいう)として決められる。例えば、ワープロソフトはアプリケーションソフトであるが、あるワープロソフトで書いた文章を可搬型記録媒体に文書として記録しても、別のアプリケーションソフトでは読み出すことができない。このようにアプリケーション層が一致しないとファイルの中身を読み出し、活用したり、楽しんだりすることができない。
また「可搬型記録媒体」とは、持ち運びが可能な程度の大きさの記録・再生が可能な媒体のことをいう。可搬型記録媒体には、一例として、物理仕様の違いによって、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)、Blu−ray Discなどが挙げられる。さらに「可搬型記録媒体の種別」とは、可搬型記録媒体の記録方式の種類のことをいう。可搬型記録媒体の種別には、一例として、一度だけ記録可能な追記型ディスク、何度も消去して記録可能な書換型ディスクなどが挙げられる。一度だけ記録可能な追記型ディスクには、一例として、CD−R(CD−Recordable)、DVD−R(DVD−Recordable)、DVD+R(DVD+Recordable)などが挙げられる。何度も消去して記録可能な書換型ディスクには、一例として、CD−RW(CD−ReWritable)、DVD−RW(DVD−ReWritable)、DVD+RW(DVD+ReWritable)、DVD−RAM(DVD−Random Access Memory)などが挙げられる。そして種別識別情報には、一例として、「可搬型記録媒体はCD−R/RWである」、「可搬型記録媒体はDVD−Rである」、「可搬型記録媒体はDVD−RWである」、「可搬型記録媒体はDVD−R/RWである」、「可搬型記録媒体はDVD+R/RWである」、「可搬型記録媒体はDVD−RAMである」などの情報が挙げられる。
種別識別情報は、一例として、利用者が種別識別情報を情報記録再生装置に入力することにより取得される。種別識別情報取得部にて取得された種別識別情報は、再生開始動作実行部に出力される。
(再生開始動作実行部)
「再生開始動作実行部」は、種別識別情報取得部で取得した種別識別情報で識別される種別の可搬型記録媒体に応じた再生開始動作を実行する。ここで「再生開始動作」とは、映像・音声などのアプリケーションの再生に先立って、情報記録再生装置に挿入された可搬型記録媒体の有する固有識別情報(後述する)の格納されているアドレスにアクセスする動作のことをいう。したがって、再生開始動作実行部は、種別識別情報で識別される種別の可搬型記録媒体に応じたアドレスにアクセスする。再生開始動作実行部は、再生開始動作の実行の結果、固有識別情報を読み取り、固有識別情報取得部に固有識別情報を出力する。
図3は、可搬型記録媒体の種別と再生開始動作に際してアクセスするアドレスの対応の一例を示す図である。例えば、種別が「A」であれば、アクセスするアドレスが「A000 0000(h)」となることを示している。同様に、種別が「B」、「C」、「D」であれば、アクセスするアドレスはそれぞれ「B000 0000(h)」、「C000 0000(h)」、「D000 0000(h)」となることを示している。上記アドレスにアクセスすることにより、可搬型記録媒体の固有識別情報を読み出すことができる。
(固有識別情報取得部)
「固有識別情報取得部」は、再生開始動作の実行に基づいて可搬型記録媒体から媒体固有の固有識別情報を取得する。ここで「固有識別情報」とは、可搬型記録媒体の種別ごとにユニークに割り当てられた可搬型記録媒体を識別するための番号のことをいう。固有識別情報には、一例として、「0000 0001(h)」、「0000 0002(h)」、「0000 0003(h)」、「0000 0004(h)」、・・・、「FFFF FFFF(h)」などが挙げられる。固有識別情報取得部が取得した固有識別情報は、物理情報取得部に出力される。
(物理情報保持部)
「物理情報保持部」は、固有識別情報取得部で取得する固有識別情報と、その固有識別情報で識別される可搬型記録媒体の物理情報と、を関連付けて保持する。ここで「物理情報」とは、可搬型記録媒体の種別、モード、バージョン、ファイナライズの有無を示す情報のことをいう。また「モード」とは、アプリケーション仕様の種類のことをいう。「バージョン」とは、物理仕様、論理仕様の版数のことをいう。「ファイナライズ」とは、記録が終了した可搬型記録媒体を他の情報記録再生装置で再生できるようにするための最終処理のことをいう。例えば、DVD−Rをファイナライズすると、市販のDVDソフト(映画など)と同じ記録形式になり、一般のDVDプレーヤーで再生できるようになる。ただし、いったんファイナライズすると、それ以上書きこみができなくなる。これに対してDVD−RWは、ファイナライズを解除すること(アンファイナライズ)ができるので、追加の書きこみができる。物理情報には、一例として、種別:DVD−RW、モード:VR、バージョン:1.0、ファイナライズの有無:未、などの情報が挙げられる。
図4は、物理情報保持部に保持されている固有識別情報と関連付けられた物理情報の一例を示す図である。例えば、固有識別情報「0000 0001(h)」、「0000 0002(h)」、「0000 0030(h)」、「0000 0400(h)」、「0000 5000(h)」、「0000 6000(h)」、「0007 0000(h)」に対しては、物理情報(種別、モード、バージョン、ファイナライズの有無)は、それぞれ「A、α、1.0、未」、「A、α、1.0、済」、「A、α、2.0、済」、「A、β、1.0、未」、「B、γ、1.0、済」、「B、γ、2.0、未」、「C、δ、1.0、未」と関連付けられて、保持されている。
なお、固有識別情報と関連付けられた物理情報は、実施形態8に記載の方法によって物理情報保持部に保持される。その保持の方法の詳細については、実施形態8で述べる。
(物理情報取得部)
「物理情報取得部」は、固有識別情報取得部で取得した固有識別情報に応じて物理情報保持部から物理情報を取得する。すなわち、固有識別情報取得部で取得した固有識別情報と一致する固有識別情報と関連付けられた物理情報を、物理情報保持部から検索して取得する。例えば、固有識別情報取得部で取得された固有識別情報が「0000 0001(h)」で、物理情報保持部が保持している物理情報が図4に示すものであるとする。この場合には、図4の中から固有識別情報「0000 0001(h)」に一致する固有識別情報と関連付けられた物理情報(種別、モード、バージョン、ファイナライズの有無)「A、α、1.0、未」を取得する。
<実施形態1の処理の流れ>
以下に本実施形態の処理の流れを説明する。なお、以下に示す処理の流れは、方法、計算機に実行させるためのプログラム、またはそのプログラムが記録された読み取り可能な記録媒体として実施されうる(これは、本明細書のその他の処理の流れについても同様である)。
図5は、本実施形態の処理の流れを示す図である。
まず種別識別情報取得ステップは、再生のための仕様が共通である可搬型記録媒体の種別を識別するための種別識別情報を取得する(ステップS0501)。次に再生開始動作実行ステップは、種別識別情報取得ステップで取得した種別識別情報で識別される種別の可搬型記録媒体に応じた再生開始動作を実行する(ステップS0502)。次に固有識別情報取得ステップは、再生開始動作の実行に基づいて可搬型記録媒体から媒体固有の固有識別情報を取得する(ステップS0503)。次に物理情報取得ステップは、固有識別情報取得ステップで取得した固有識別情報に応じて物理情報保持部から物理情報を取得する(ステップS0504)。
(実施形態1の実施例)
以下に、本実施形態の実施例について説明する。
図6は、本実施例の具体的機能ブロックの一例を示す図である。情報記録再生装置0600は、種別識別情報取得部0601と、再生開始動作実行部0602と、固有識別情報取得部0603と、物理情報保持部0604と、物理情報取得部0605と、からなる。
また図7は、本実施例の具体的処理の流れを示す図である。以下本実施例について図6、図7を用いて説明する。
まず利用者は、再生する可搬型記録媒体の種別が「A」であることを種別識別情報取得部に入力することにより、種別識別情報取得部は種別識別情報(種別「A」)を取得する(ステップS0701)。次に利用者は、当該可搬型記録媒体を情報記録再生装置に挿入する。再生開始動作実行部は、可搬型記録媒体の種別「A」に応じた再生開始動作を実行する(ステップS0702)(例えば、図3の例では、アドレス「A000 0000(h)」にアクセスして固有識別情報を読み取る)。次に固有識別情報取得部は、固有識別情報「0000 0001」を取得する(ステップS0703)。次に物理情報取得部は、固有識別情報取得部が取得した固有識別情報「0000 0001」と関連付けられた物理情報(種別、モード、バージョン、ファイナライズの有無)「A、α、1.0、未」を物理情報保持部より取得する(ステップS0704)。
<実施形態1の効果の簡単な説明>
本実施形態の情報記録再生装置によれば、可搬型記録媒体の再生に際して、物理情報保持部に保持されている可搬型記録媒体の固有識別情報と関連付けられた物理情報を読み出すことができる。したがって、可搬型記録媒体からの「物理情報読み込み処理」を実行することなく、物理情報を入手することができるので、可搬型記録媒体からの「物理情報読み込み処理」を実行する場合に比べて、処理を高速化することができる。また、タイトル情報を記憶しないため、タイトル情報による記憶領域の減少が発生しない。
<<実施形態2>>
以下に実施形態2について説明する。
<実施形態2の概念>
以下に本実施形態の概念について説明する。本実施形態は、物理情報取得部で取得した物理情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理を実行するアクセス処理実行部をさらに有する実施形態1に記載の情報記録再生装置に関する。本実施形態によれば、以下に述べるように、可搬型記録媒体の再生開始動作に際して、可搬型記録媒体の物理情報だけでなくファイルシステムの先頭アドレス、あるいはアプリケーションデータの特定のアドレスも、可搬型記録媒体自身から直接読取る処理を省略することができる点に特徴がある。以下に図を用いて簡単に説明する。
図8は本実施形態の情報記録再生装置の概念の一例を示す図である。利用者は、可搬型記録媒体0801の再生に際して、まず情報記録再生装置0800に対して「可搬型記録媒体の種別」の入力をする(ステップ1)。次に、利用者は、再生する可搬型記録媒体を情報記録再生装置に挿入する(ステップ2)。次に、情報記録再生装置は、可搬型記録媒体から固有識別情報(例えば、0000 0001)を読み出す(ステップ3)。次に、情報記録再生装置は、自身が保持している固有識別情報と関連付けられた物理情報を検索する(ステップ4)。次に、情報記録再生装置は、可搬型記録媒体から固有識別情報(0000 0001)と一致する固有識別情報と関連付けられた物理情報1を取得する(ステップ5)。次に、情報記録再生装置は、取得した物理情報1からファイルシステムの先頭アドレス「1000 0000」にアクセスする。
<構成要件の明示>
以下に本実施形態の構成要件を明示する。
図9は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。情報記録再生装置0900は、種別識別情報取得部0901と、再生開始動作実行部0902と、固有識別情報取得部0903と、物理情報保持部0904と、物理情報取得部0905と、アクセス処理実行部0906と、からなる。
<構成要件の説明>
以下に、本実施形態の構成要件の説明をする。
(種別識別情報取得部)、(再生開始動作実行部)、(固有識別情報取得部)、(物理情報保持部)、(物理情報取得部)
種別識別情報取得部、再生開始動作実行部、固有識別情報取得部、物理情報保持部、物理情報取得部については、実施形態1と同様なので説明を省略する。
(アクセス処理実行部)
「アクセス処理実行部」は、物理情報取得部で取得した物理情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理を実行する。ここで「利用者によって記録された情報」とは、映像情報、音声情報などのアプリケーションデータのことをいう。また「アクセスするための処理」とは、アプリケーションデータの再生に際して必要とされる可搬型記録媒体のファイルシステム情報の読み込み処理、あるいはアプリケーションデータの特定のアドレスの読み込み処理のことをいう。「ファイルシステム情報」とは、ファイルシステムの先頭アドレスから始まる情報のことをいう。これは、アプリケーションデータをアクセスするために必要な情報、例えば、格納場所やデータの大きさを示す情報がファイルシステムの中に格納されているからである。ここで「ファイルシステム」とは、可搬型記録媒体上のファイルを管理するためのしくみであり、論理的に扱うファイルやディレクトリを、実際の物理的なディスク上に対応させ、ファイルやディレクトリ自体を構成する体系のことをいう。ファイルシステムは、論理層の構成要素である。また「アプリケーションデータの特定のアドレス」には、一例として、タイトル情報が格納されているアドレスが挙げられる。なお、ファイルシステムの先頭アドレスは、規格として一義的に決められている。ファイルシステムの先頭アドレスは、一例として、情報記録再生装置の出荷時に、物理情報と関連付けられて情報記録再生装置に保持されている。また、ファイルシステムの先頭アドレス、あるいはアプリケーションデータの特定のアドレスは、最初に可搬型記録媒体の記録を行ったときに、固有識別情報と関連付けられて保持されてもよい。
図10は、物理情報と関連付けられたファイルシステムの先頭アドレスの一例を示す図である。例えば、図10は、物理情報(種別、モード、バージョン、ファイナライズの有無)が、「A、α、1.0、未」、「A、α、1.0、済」、「A、α、2.0、未/済」、「A、β、1.0、未」、「B、γ、1.0、未/済」、「B、γ、2.0、未/済」、「C、δ、1.0、未」であれば、それぞれのファイルシステムの先頭アドレスが「0000 0000」、「0001 0000」、「0012 0000」、「0100 0000」、「1202 0000」、「1212 0000」、「2300 0000」となることを示している。
<実施形態2の処理の流れ>
以下に本実施形態の処理の流れを説明する。
図11は、本実施形態の処理の流れを示す図である。
まず種別識別情報取得ステップは、再生のための仕様が共通である可搬型記録媒体の種別を識別するための種別識別情報を取得する(ステップS1101)。次に再生開始動作実行ステップは、種別識別情報取得ステップで取得した種別識別情報で識別される種別の可搬型記録媒体に応じた再生開始動作を実行する(ステップS1102)。次に固有識別情報取得ステップは、再生開始動作の実行に基づいて可搬型記録媒体から媒体固有の固有識別情報を取得する(ステップS1103)。次に物理情報取得ステップは、固有識別情報取得ステップで取得した固有識別情報に応じて物理情報保持部から物理情報を取得する(ステップS1104)。次に、アクセス処理実行ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理を実行する(ステップS1105)。すなわち、物理情報と関連付けられたファイルシステムの先頭アドレス、あるいはアプリケーションデータの特定のアドレスにアクセスする。
<実施形態2の処理の流れ(その2)>
以下に本実施形態の処理の流れを説明する。
まず種別識別情報取得ステップは、再生のための仕様が共通である可搬型記録媒体の種別を識別するための種別識別情報を取得する。次に再生開始動作実行ステップは、種別識別情報取得ステップで取得した種別識別情報で識別される種別の可搬型記録媒体に応じた再生開始動作を実行する。次に固有識別情報取得ステップは、再生開始動作の実行に基づいて可搬型記録媒体から媒体固有の固有識別情報を取得する。次にアクセス処理実行ステップは、固有識別情報取得ステップで取得した固有識別情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理を実行する。すなわち、固有識別情報と関連付けられたファイルシステムの先頭アドレス、あるいはアプリケーションデータの特定のアドレスにアクセスする。
(実施形態2の実施例)
以下に、本実施形態の実施例について説明する。
図12は、本実施例の具体的機能ブロックの一例を示す図である。情報記録再生装置1200は、種別識別情報取得部1201と、再生開始動作実行部1202と、固有識別情報取得部1203と、物理情報保持部1204と、物理情報取得部1205と、アクセス処理実行部1206と、からなる。
また図13は、本実施例の具体的処理の流れを示す図である。以下本実施例について図12、図13を用いて説明する。
まず利用者が再生する可搬型記録媒体の種別が「A」であることを種別識別情報取得部に入力することにより、種別識別情報取得部は種別識別情報(種別「A」)を取得する(ステップ1301)。次に利用者は、当該可搬型記録媒体を情報記録再生装置に挿入する。再生開始動作実行部は、可搬型記録媒体の種別「A」に応じた再生開始動作を実行する(ステップS1302)(例えば、図3の例では、アドレス「A000 0000(h)」にアクセスして固有識別情報を読み取る)。次に固有識別情報取得部は、固有識別情報「0000 0001」を取得する(ステップS1303)。次に物理情報取得部は、固有識別情報取得部が取得した固有識別情報「0000 0001」と関連付けられた物理情報(種別、モード、バージョン、ファイナライズの有無)「A、α、1.0、未」を物理情報保持部より取得する(ステップS1304)。次にアクセス処理実行部は、物理情報と関連付けられたファイルシステムの先頭アドレス(0000 0000)にアクセスする(ステップS1305)。
<実施形態2の効果の簡単な説明>
本実施形態の情報記録再生装置によれば、可搬型記録媒体の再生に際して、物理情報保持部に保持されている可搬型記録媒体の固有識別情報と関連付けられた物理情報と、物理情報に関連付けられたファイルシステムの先頭アドレスを読み出すことができる。したがって、可搬型記録媒体からの「物理情報読み込み処理」、「ファイルシステムの先頭アドレス、あるいはアプリケーションデータの特定のアドレス読み込み処理」を実行することなく、物理情報、ファイルシステムの先頭アドレス、あるいはアプリケーションデータの特定のアドレスを入手することができる。したがって、可搬型記録媒体からの「物理情報読み込み処理」、「ファイルシステムの先頭アドレス、あるいはアプリケーションデータの特定のアドレス読み込み処理」を実行する場合に比べて、処理を高速化することができる。
<<実施形態3>>
以下に実施形態3について説明する。
<実施形態3の概念>
以下に本実施形態の概念について説明する。本実施形態は、可搬型記録媒体が、DVDであって、種別識別情報取得部で取得する種別識別情報が、可搬型記録媒体がDVD−RW、DVD−Rのいずれかであることを示す情報である実施形態1又は2に記載の情報記録再生装置に関する。種別識別情報が、可搬型記録媒体がDVD−RW、DVD−Rのいずれかであることを示す情報である点以外は実施形態1又は2と同様であるので、説明を省略する。ただしDVD−RW、DVD−Rは以下に示すような特徴を有する。
DVD(Digital Versatile Disc:デジタル多用途ディスク)は、映像作品や大容量データの収録など、多目的に利用できる記憶媒体である。厚さ0.6mmのディスクを2枚張り合わせた構造になっており、それぞれ1層または2層の記録層をもつ。12cmのディスクの場合、片面層は4.7GB(Giga Bytes)、片面2層は8.5GBとなり、両面1層は9.4GB、両面2層で17GBとなる。
記録ができる記録型のDVDは、CD−R/RWと同じ直径12cmのディスク形状にもかかわらず、その記憶容量は約7倍の4.7GBの容量を有する。また、記録型DVDは、パソコンのデータ、動画や静止画の画像データ、さらに音楽データとあらゆるデジタルデータを記録することができる。そして記録されたDVDは、DVD−ROM(DVD−Read Only Memory)ドライブやDVDプレーヤーで再生できるという幅広い互換性を有している。また記録型DVDには、追記型のDVD−Rと、書換型のDVD−RWがある。DVD−Rは、1回だけ書き込み可能なDVD規格の一種であり、容量は、片面4.7GBである。DVD−RWは、相変化記録方式による書き換え型DVD規格の一種であり、容量は片面4.7GBである。
図14は、DVDのファイルフォーマットの一例を示す図である。LEAD INエリアは、固有識別情報(Unique Disc ID)、物理情報、ファイルシステムの先頭アドレス、トラックのスタート位置(TOC(Table Of Contents)ディスク情報)などが記録された各種制御情報の領域である。Volume&File Structureはファイルシステムが格納された領域である。LEAD OUTエリアは、プログラムの終了を示す情報が記録される領域である。
<実施形態3の効果の簡単な説明>
本実施形態の情報記録再生装置によれば、可搬型記録媒体がDVD−RW、DVD−Rのいずれかであるので、実施形態1又は2の効果に加えて、多目的に利用できるという特徴がある。
<<実施形態4>>
以下に実施形態4について説明する。
<実施形態4の概念>
以下に本実施形態の概念について説明する。本実施形態は、物理情報取得部で取得した物理情報に基づいてDVDが、DVD−RWのVRモードであるか判断するための第一判断部を有する実施形態3に記載の情報記録再生装置に関する。本実施形態によれば、以下に述べるように、可搬型記録媒体の再生開始動作に際して、可搬型記録媒体が、DVD−RWのVRモードであるか判断する点に特徴がある。以下に図を用いて簡単に説明する。
図15は本実施形態の情報記録再生装置の概念の一例を示す図である。利用者は、可搬型記録媒体1501の再生に際して、まず情報記録再生装置1500に対して「おこのみメディア」である旨の入力をする(ステップ1)。ここで「おこのみメディア」とは、情報記録再生装置に固有識別情報と物理情報が登録された可搬型記録媒体のことをいう。次に、利用者は、再生する可搬型記録媒体を情報記録再生装置に挿入する(ステップ2)。次に、情報記録再生装置は、可搬型記録媒体から固有識別情報(Unique Disc IDともいう、例えば、0000 0001)を読み出す(ステップ3)。次に、情報記録再生装置は、自身が保持している固有識別情報と関連付けられた物理情報を検索する(ステップ4)。次に、情報記録再生装置は、可搬型記録媒体から固有識別情報(0000 0001)と一致する固有識別情報と関連付けられた物理情報(ディスク種別、モード、バージョン、ファイナライズの有無)「DVD−RW、VR、1.0、未」を取得する(ステップ5)。次に、情報記録再生装置は、取得した物理情報「DVD−RW、VR、1.0、未」から、VRモードであると判断してナビファイルの先頭アドレス「0003 0000」にアクセスする。ここでモードは、物理情報に記載されている。
<構成要件の明示>
以下に本実施形態の構成要件を明示する。
図16は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。情報記録再生装置1600は、種別識別情報取得部1601と、再生開始動作実行部1602と、固有識別情報取得部1603と、物理情報保持部1604と、物理情報取得部1605と、アクセス処理実行部1606と、第一判断部1607と、からなる。
<構成要件の説明>
以下に、本実施形態の構成要件の説明をする。
(種別識別情報取得部)、(再生開始動作実行部)、(固有識別情報取得部)、(物理情報保持部)、(物理情報取得部)
種別識別情報取得部、再生開始動作実行部、固有識別情報取得部、物理情報保持部、物理情報取得部については、実施形態3と同様なので説明を省略する。
(第一判断部)
「第一判断部」は、物理情報取得部で取得した物理情報に基づいてDVDが、DVD−RWのVRモードであるか判断する。この判断は、取得した物理情報のモードの種類に従う。ここで「VR(Video Recording)モード」とは、映像作品を記録するためのフォーマットのことをいう。再生を目的としたVideoモードに対してVRモードは録画可能なDVDビデオデッキやDVDビデオカメラでの使用に適した動画像のリアルタイム記録用として策定されたフォーマットである。プレイリスト機能などのさまざまな編集機能や記録機能を有している点に特徴がある。VRモードで録画した場合は、録画/消去を繰り返すことができ、消去することにより録画可能な時間が回復する。VRモードで録画したDVD−RWディスクは、DVDプレーヤーの場合、DVD−RW対応のもので再生できる。第一判断部の判断結果は、アクセス処理部に出力される。
(アクセス処理実行部)
「アクセス処理実行部」は、物理情報取得部で取得した物理情報と、第一判断部の判断結果に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理を実行する。第一判断部の判断結果が、「DVD−RWのVRモードである」場合には、アクセス処理実行部は、DVD−RWのVRモードに固有のナビファイルの先頭アドレスにアクセスする。ここで「ナビファイル」とは、アプリケーション層に属するファイルのことをいい、タイトル情報などが含まれるファイルのことをいう。なお、ナビファイルの先頭アドレスは、最初に可搬型記録媒体の記録を行ったときに、固有識別情報と関連付けられて保持されてもよい。
図17は、物理情報と関連付けられたナビファイルの先頭アドレスの一例を示す図である。例えば、図17は、物理情報(種別、モード、バージョン、ファイナライズの有無)が、「DVD−RW、VR、1.0、未」、「DVD−R、−、−、未」、「DVD−RW、Video、1.1、済」、「DVD−RW、VR、2.0、済」であれば、それぞれのナビファイルの先頭アドレスが「0003 0000」、「0004 0000」、「0010 0000」、「0026 0000」となることを示している。
<実施形態4の処理の流れ>
以下に本実施形態の処理の流れを説明する。
図18は、本実施形態の処理の流れを示す図である。
まず種別識別情報取得ステップは、再生のための仕様が共通である可搬型記録媒体の種別を識別するための種別識別情報を取得する(ステップS1801)。次に再生開始動作実行ステップは、種別識別情報取得ステップで取得した種別識別情報で識別される種別の可搬型記録媒体に応じた再生開始動作を実行する(ステップS1802)。次に固有識別情報取得ステップは、再生開始動作の実行に基づいて可搬型記録媒体から媒体固有の固有識別情報を取得する(ステップS1803)。次に物理情報取得ステップは、固有識別情報取得ステップで取得した固有識別情報に応じて物理情報保持部から物理情報を取得する(ステップS1804)。次に、第一判断ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいてDVDが、DVD−RWのVRモードであるか判断する(ステップS1805)。次に、第一判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−RWのVRモードである」場合には、アクセス処理実行ステップは、ナビファイルの先頭アドレスにアクセスする(ステップS1806)。第一判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−RWのVRモードでない」場合には、アクセス処理実行ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理(DVD−RWのVideoモード、あるいはDVD−Rに対する処理)を実行する(ステップS1807)。
(実施形態4の実施例)
以下に、本実施形態の実施例について説明する。
図19は、本実施例の具体的機能ブロックの一例を示す図である。情報記録再生装置1900は、種別識別情報取得部1901と、再生開始動作実行部1902と、固有識別情報取得部1903と、物理情報保持部1904と、物理情報取得部1905と、アクセス処理実行部1906と、第一判断部1907と、からなる。
また図20は、本実施例の具体的処理の流れを示す図である。以下本実施例について図19、図20を用いて説明する。
まず利用者が再生する可搬型記録媒体の種別が「DVD−R/RW」である旨を種別識別情報取得部に入力することにより、種別識別情報取得ステップは種別識別情報(種別「DVD−R/RW」)を取得する(ステップ2001)。次に利用者は、当該可搬型記録媒体(DVD−RWのVRモード)を情報記録再生装置に挿入する。再生開始動作実行ステップは、可搬型記録媒体の種別「DVD−R/RW」に応じた再生開始動作を実行する(ステップS2002)。次に固有識別情報取得ステップは、固有識別情報「0000 0001」を取得する(ステップS2003)。次に物理情報取得ステップは、固有識別情報取得ステップが取得した固有識別情報「0000 0001」と関連付けられた物理情報(種別、モード、バージョン、ファイナライズの有無)「DVD−RW、VR、1.0、未」を物理情報保持部より取得する(ステップS2004)。次に、第一判断ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいてDVDが、DVD−RWのVRモードであるか判断する(ステップS2005)。次に、第一判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−RWのVRモードである」ので、アクセス処理実行ステップは、ナビファイルの先頭アドレスにアクセスする(ステップS2006)。第一判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−RWのVRモードでない」場合には、アクセス処理実行ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理(DVD−RWのVideoモード、あるいはDVD−Rに対する処理)を実行する(本実施例ではこの処理は行われない)(ステップS2007)。
<実施形態4の効果の簡単な説明>
本実施形態の情報記録再生装置によれば、物理情報取得部で取得した物理情報に基づいてDVDが、DVD−RWのVRモードであるか判断する第一判断部を有する。したがって、DVDがDVD−RWのVRモードであれば、物理情報と、物理情報に関連付けられたナビファイルの先頭アドレスを高速に読み出すことができる。このため、可搬型記録媒体からの「物理情報読み込み処理」、「ファイルシステム情報の読み込み処理」を実行することなく、タイトル情報が含まれるナビファイルの先頭アドレスを読み出すことができるので、タイトル情報を高速に読み出すことができる。
<<実施形態5>>
以下に実施形態5について説明する。
<実施形態5の概念>
以下に本実施形態の概念について説明する。本実施形態は、物理情報取得部で取得した物理情報に基づいてDVDが、DVD−RWのVideoモードであって、ファイナライズ処理がされているか判断するための第二判断部を有する実施形態3に記載の情報記録再生装置に関する。本実施形態によれば、以下に述べるように、可搬型記録媒体の再生開始動作に際して、可搬型記録媒体が、DVD−RWのVideoモードであって、ファイナライズ処理がされているか判断する点に特徴がある。以下に図を用いて簡単に説明する。
図21は本実施形態の情報記録再生装置の概念の一例を示す図である。利用者は、可搬型記録媒体2101の再生に際して、まず情報記録再生装置2100に対して「おこのみメディア」である旨の入力をする(ステップ1)。ここで「おこのみメディア」とは、情報記録再生装置に固有識別情報と物理情報が登録された可搬型記録媒体のことをいう。次に、利用者は、再生する可搬型記録媒体を情報記録再生装置に挿入する(ステップ2)。次に、情報記録再生装置は、可搬型記録媒体から固有識別情報(Unique Disc IDともいう、例えば、0000 0003)を読み出す(ステップ3)。次に、情報記録再生装置は、自身が保持している固有識別情報と関連付けられた物理情報を検索する(ステップ4)。次に、情報記録再生装置は、可搬型記録媒体から固有識別情報(0000 0003)と一致する固有識別情報と関連付けられた物理情報(ディスク種別、モード、バージョン、ファイナライズの有無)「DVD−RW、Video、2.0、未」を取得する(ステップ5)。次に、情報記録再生装置は、取得した物理情報「DVD−RW、Video、2.0、未」から、Videoモードであると判断してTMPVMGI(後述する)を読み込むことにより、ナビファイルの先頭アドレス「0020 0000」にアクセスする。
<構成要件の明示>
以下に本実施形態の構成要件を明示する。
図22は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。情報記録再生装置2200は、種別識別情報取得部2201と、再生開始動作実行部2202と、固有識別情報取得部2203と、物理情報保持部2204と、物理情報取得部2205と、アクセス処理実行部2206と、第二判断部2207と、からなる。
<構成要件の説明>
以下に、本実施形態の構成要件の説明をする。
(種別識別情報取得部)、(再生開始動作実行部)、(固有識別情報取得部)、(物理情報保持部)、(物理情報取得部)
種別識別情報取得部、再生開始動作実行部、固有識別情報取得部、物理情報保持部、物理情報取得部については、実施形態3と同様なので説明を省略する。
(第二判断部)
「第二判断部」は、物理情報取得部で取得した物理情報に基づいてDVDが、DVD−RWのVideoモードであって、ファイナライズ処理がされているか判断する。この判断は、取得した物理情報のモードの種類、ファイナライズの有無に従う。ここで「DVDが、DVD−RWのVideoモードであって、ファイナライズ処理がされている」とは、DVDが、「DVD−RWのVideoモードであり」、かつ「ファイナライズ処理がされている」ことをいう。また「Videoモード」とは、映像作品を記録するためのフォーマットのことをいう。画像の圧縮方式には、高画質なMPEG−2(Moving Picture Expert Group−2)方式が採用されている。音声方式は、リニアPCM(Pulse Code Modulation)オーディオに加えてDolby AC−3(Dolby Digital)などが採用されている。このため、高品位な映像クオリティと迫力のある音場再現が可能となる。Videoモードは、DVDプレーヤーでの再生を目的としたフォーマットであるため、最大の特長は、既存のDVDプレーヤーでの再生互換性が高いことである。画面の縦横比を選択できるマルチアスペクト、マルチ言語、マルチストーリー、マルチアングルなどインタラクティブな機能を実現している。第二判断部の判断結果は、アクセス処理部に出力される。
(アクセス処理実行部)
「アクセス処理実行部」は、物理情報取得部で取得した物理情報と、第二判断部の判断結果に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理を実行する。第二判断部の判断結果が、「DVD−RWのVideoモードで、ファイナライズが未である」場合には、DVD−RWのVideoモードに固有のアドレスにアクセスする。ここでVideoモードでは、「Videoモードに固有のアドレス」とは、一例として、TMPVMGI(Temporary Video Manager Information)の先頭アドレスのことをいうものとする。ここで「TMPVMGI」とは、論理層に属するファイルであり、アプリケーション層のファイルであるナビファイルの先頭アドレスが含まれているファイルの一種のことをいう。この場合、TMPVMGIを読み込んでタイトル情報を得ることができる。この場合のTMPVMGIが可搬型記録媒体上に書かれている位置は固定なので、そのデータを読み取ればよい。
なお、「DVDが、DVD−RWのVideoモードであって、ファイナライズ処理がされている」場合でも可搬型記録媒体上に書かれているTMPVMGIは消えないため、ファイナライズ処理がされていない場合と同様に固定位置のデータを読み取ればよい。
<実施形態5の処理の流れ>
以下に本実施形態の処理の流れを説明する。
図23は、本実施形態の処理の流れを示す図である。
まず種別識別情報取得ステップは、再生のための仕様が共通である可搬型記録媒体の種別を識別するための種別識別情報を取得する(ステップS2301)。次に再生開始動作実行ステップは、種別識別情報取得ステップで取得した種別識別情報で識別される種別の可搬型記録媒体に応じた再生開始動作を実行する(ステップS2302)。次に固有識別情報取得ステップは、再生開始動作の実行に基づいて可搬型記録媒体から媒体固有の固有識別情報を取得する(ステップS2303)。次に物理情報取得ステップは、固有識別情報取得ステップで取得した固有識別情報に応じて物理情報保持部から物理情報を取得する(ステップS2304)。次に、第二判断ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいてDVDが、DVD−RWのVideoモードであり、かつファイナライズ処理がされているか判断する(ステップS2305)。次に、第二判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−RWのVideoモードであり、かつファイナライズ処理がされている」のでない場合には、アクセス処理実行ステップは、「DVDが、DVD−RWのVideoモードであるか」判断する(ステップS2306)。次に、第二判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−RWのVideoモードである」場合には、DVD−RWのVideoモード(ファイナライズ未)のナビファイルの先頭アドレスにアクセスする(ステップS2307)。第二判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−RWのVideoモードでない」場合には、アクセス処理実行ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理(DVD−RWのVRモード、あるいはDVD−Rに対する処理)を実行する(ステップS2308)。第二判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−RWのVideoモードであり、かつファイナライズ処理がされている」場合には、アクセス処理実行ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理(DVD−RWのVideoモード(ファイナライズ済)に対する処理)を実行する(ステップS2309)。
(実施形態5の実施例)
以下に、本実施形態の実施例について説明する。
図24は、本実施例の具体的機能ブロックの一例を示す図である。情報記録再生装置2400は、種別識別情報取得部2401と、再生開始動作実行部2402と、固有識別情報取得部2403と、物理情報保持部2404と、物理情報取得部2405と、アクセス処理実行部2406と、第二判断部2407と、からなる。
また図25は、本実施例の具体的処理の流れを示す図である。以下本実施例について図24、図25を用いて説明する。
まず利用者が再生する可搬型記録媒体の種別が「DVD−R/RW」である旨を種別識別情報取得部に入力することにより、種別識別情報取得ステップは種別識別情報(種別「DVD−R/RW」)を取得する(ステップ2501)。次に利用者は、当該可搬型記録媒体(DVD−RWのVideoモード)を情報記録再生装置に挿入する。再生開始動作実行ステップは、可搬型記録媒体の種別「DVD−R/RW」に応じた再生開始動作を実行する(ステップS2502)。次に固有識別情報取得ステップは、固有識別情報「0000 0003」を取得する(ステップS2503)。次に物理情報取得ステップは、固有識別情報取得ステップが取得した固有識別情報「0000 0003」と関連付けられた物理情報(種別、モード、バージョン、ファイナライズの有無)「DVD−RW、Video、2.0、未」を物理情報保持部より取得する(ステップS2504)。次に、第二判断ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいてDVDが、DVD−RWのVideoモードであり、かつファイナライズ処理がされているか判断する(ステップS2505)。次に、第二判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−RWのVideoモードであり、かつファイナライズ処理がされている」のでない場合には、アクセス処理実行ステップは、「DVDが、DVD−RWのVideoモードであるか」判断する(ステップS2506)。次に、第二判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−RWのVideoモードである」場合には、アクセス処理実行ステップは、TMPVMGIの位置を取得し、ナビファイルの先頭アドレス「0020 0000」にアクセスする(ステップS2507)。第二判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−RWのVideoモードでない」場合には、アクセス処理実行ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理(DVD−RWのVRモード、あるいはDVD−Rに対する処理)を実行する(本実施例ではこの処理は行われない)(ステップS2508)。第二判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−RWのVideoモードであり、かつファイナライズ処理がされている」場合には、アクセス処理実行ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理(DVD−RWのVideoモードのファイナライズ済に対する処理)を実行する(本実施例ではこの処理は行われない)(ステップS2509)。
<実施形態5の効果の簡単な説明>
本実施形態の情報記録再生装置によれば、物理情報取得部で取得した物理情報に基づいてDVDが、DVD−RWのVideoモードであって、ファイナライズ処理がされているか判断する第二判断部を有する。したがって、DVDが、DVD−RWのVideoモードであれば、物理情報と、物理情報に関連付けられたTMPVMGIの先頭アドレスを高速に読み出すことができる。したがって、ナビファイル(TMPVMGIにその先頭アドレスが含まれている)に含まれるタイトル情報を高速に読み出すことができる。
<<実施形態6>>
以下に実施形態6について説明する。
<実施形態6の概念>
以下に本実施形態の概念について説明する。本実施形態は、物理情報取得部で取得した物理情報に基づいてDVDが、DVD−Rであって、ファイナライズ処理がされているか判断するための第三判断部を有する実施形態3に記載の情報記録再生装置に関する。本実施形態によれば、以下に述べるように、可搬型記録媒体の再生開始動作に際して、可搬型記録媒体が、DVD−Rであって、ファイナライズ処理がされているか判断する点に特徴がある。以下に図を用いて簡単に説明する。
図26は本実施形態の情報記録再生装置の概念の一例を示す図である。利用者は、可搬型記録媒体2601の再生に際して、まず情報記録再生装置2600に対して「おこのみメディア」である旨の入力をする(ステップ1)。ここで「おこのみメディア」とは、情報記録再生装置に固有識別情報と物理情報が登録された可搬型記録媒体のことをいう。次に、利用者は、再生する可搬型記録媒体を情報記録再生装置に挿入する(ステップ2)。次に、情報記録再生装置は、可搬型記録媒体から固有識別情報(Unique Disc IDともいう、例えば、0000 0002)を読み出す(ステップ3)。次に、情報記録再生装置は、自身が保持している固有識別情報と関連付けられた物理情報を検索する(ステップ4)。次に、情報記録再生装置は、可搬型記録媒体から固有識別情報(0000 0002)と一致する固有識別情報と関連付けられた物理情報(ディスク種別、モード、バージョン、ファイナライズの有無)「DVD−R、−、−、未」を取得する(ステップ5)。ここでモード、バージョンの「−、−」は、モード、バージョンには無関係であることを意味するものとする。次に、情報記録再生装置は、取得した物理情報「DVD−R、−、−、未」から、DVD−Rであってファイナライズ未であると判断してナビファイルの先頭アドレス「0004 0000」にアクセスする。
<構成要件の明示>
以下に本実施形態の構成要件を明示する。
図27は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。情報記録再生装置2700は、種別識別情報取得部2701と、再生開始動作実行部2702と、固有識別情報取得部2703と、物理情報保持部2704と、物理情報取得部2705と、アクセス処理実行部2706と、第三判断部2707と、からなる。
<構成要件の説明>
以下に、本実施形態の構成要件の説明をする。
(種別識別情報取得部)、(再生開始動作実行部)、(固有識別情報取得部)、(物理情報保持部)、(物理情報取得部)
種別識別情報取得部、再生開始動作実行部、固有識別情報取得部、物理情報保持部、物理情報取得部については、実施形態3と同様なので説明を省略する。
(第三判断部)
「第三判断部」は、物理情報取得部で取得した物理情報に基づいてDVDが、DVD−Rであって、ファイナライズ処理がされているか判断する。この判断は、取得した物理情報の種別識別情報、ファイナライズの有無に従う。ここで「DVDが、DVD−Rであって、ファイナライズ処理がされている」とは、DVDが、「DVD−Rであり」、かつ「ファイナライズ処理がされている」ことをいう。また「DVD−R」は、高品質な映像を1度だけ書きこみが行える追記型DVDディスクである。DVD−ROMやDVD−RAMなど他のDVD規格とも互換性があり、片面4.7GBの記録が可能である。「ファイナライズ」することにより、他のDVDプレーヤーでも再生できるようになるが、ファイナライズ後は録画や消去などの編集ができなくなるという特徴を有する。第三判断部の判断結果は、アクセス処理部に出力される。
(アクセス処理実行部)
「アクセス処理実行部」は、物理情報取得部で取得した物理情報と、第三判断部の判断結果に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理を実行する。第三判断部の判断結果が、「DVDが、DVD−Rであって、ファイナライズ処理が未」の場合には、DVD−Rに固有のアドレスにアクセスする。ここでDVD−Rの場合には、「DVD−Rに固有のアドレス」とは、RMD(Recording Management Data)のRZone情報の格納されているアドレスのことをいう。既に読み込み済みの可搬型記録媒体のRMDに書かれているRZone情報に基づき、TMPVMGIが可搬型記録媒体上に書かれている位置を取得してTMPVMGIの読み込みを行う。これは、DVD−Rの場合には、TMPVMGIが可搬型記録媒体上に書かれている位置が固定されていないためである。この処理を通常処理と比べると、物理情報の読み込み処理が不要である。
<実施形態6の処理の流れ>
以下に本実施形態の処理の流れを説明する。
図28は、本実施形態の処理の流れを示す図である。
まず種別識別情報取得ステップは、再生のための仕様が共通である可搬型記録媒体の種別を識別するための種別識別情報を取得する(ステップS2801)。次に再生開始動作実行ステップは、種別識別情報取得ステップで取得した種別識別情報で識別される種別の可搬型記録媒体に応じた再生開始動作を実行する(ステップS2802)。次に固有識別情報取得ステップは、再生開始動作の実行に基づいて可搬型記録媒体から媒体固有の固有識別情報を取得する(ステップS2803)。次に物理情報取得ステップは、固有識別情報取得ステップで取得した固有識別情報に応じて物理情報保持部から物理情報を取得する(ステップS2804)。次に、第三判断ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいてDVDが、DVD−Rであり、かつファイナライズ処理がされているか判断する(ステップS2805)。次に、第三判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−Rであり、かつファイナライズ処理がされている」のでない場合には、アクセス処理実行ステップは、「DVDが、DVD−Rであるか」判断する(ステップS2806)。次に、第三判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−Rである」場合には、DVD−R(ファイナライズ未)のナビファイルの先頭アドレスにアクセスする(ステップS2807)。第三判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−Rでない」場合には、アクセス処理実行ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理(DVD−RWのVRモード、あるいはDVD−RWのVideoモードに対する処理)を実行する(ステップS2808)。第三判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−Rであり、かつファイナライズ処理がされている」場合には、アクセス処理実行ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理(DVD−R(ファイナライズ済)に対する処理)を実行する(ステップS2809)。
(実施形態6の実施例)
以下に、本実施形態の実施例について説明する。
図29は、本実施例の具体的機能ブロックの一例を示す図である。情報記録再生装置2900は、種別識別情報取得部2901と、再生開始動作実行部2902と、固有識別情報取得部2903と、物理情報保持部2904と、物理情報取得部2905と、アクセス処理実行部2906と、第三判断部2907と、からなる。
また図30は、本実施例の具体的処理の流れを示す図である。以下本実施例について図29、図30を用いて説明する。
まず利用者が再生する可搬型記録媒体の種別が「DVD−R/RW」である旨を種別識別情報取得部に入力することにより、種別識別情報取得ステップは種別識別情報(種別「DVD−R/RW」)を取得する(ステップ3001)。次に利用者は、当該可搬型記録媒体(DVD−R)を情報記録再生装置に挿入する。再生開始動作実行ステップは、可搬型記録媒体の種別「DVD−R/RW」に応じた再生開始動作を実行する(ステップS3002)。次に固有識別情報取得ステップは、固有識別情報「0000 0002」を取得する(ステップS3003)。次に物理情報取得ステップは、固有識別情報取得ステップが取得した固有識別情報「0000 0002」と関連付けられた物理情報(種別、モード、バージョン、ファイナライズの有無)「DVD−R、−、−、未」を物理情報保持部より取得する(ステップS3004)。次に、第三判断ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいてDVDが、DVD−Rであり、かつファイナライズ処理がされているか判断する(ステップS3005)。次に、第三判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−Rであり、かつファイナライズ処理がされている」のでない場合には、アクセス処理実行ステップは、「DVDが、DVD−Rであるか」判断する(ステップS3006)。次に、第三判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−Rである」場合には、アクセス処理実行ステップは、RMDのRZone情報の格納されているアドレスにアクセスして、TMPVMGIの位置を取得することにより、ナビファイルの先頭アドレス「0004 0000」にアクセスする(ステップS3007)。第三判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−Rでない」場合には、アクセス処理実行ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理(DVD−RWのVRモード、あるいはDVD−RWのVideoモードに対する処理)を実行する(本実施例ではこの処理は行われない)(ステップS3008)。第三判断ステップでの判断結果が、「DVDが、DVD−Rであり、かつファイナライズ処理がされている」場合には、アクセス処理実行ステップは、物理情報取得ステップで取得した物理情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理(DVD−Rのファイナライズ済に対する処理)を実行する(本実施例ではこの処理は行われない)(ステップS3009)。
<実施形態6の効果の簡単な説明>
本実施形態の情報記録再生装置によれば、物理情報取得部で取得した物理情報に基づいてDVDが、DVD−Rであって、ファイナライズ処理がされているか判断する第三判断部を有する。したがって、DVDが、DVD−Rであって、ファイナライズ処理がされていなければ、RMDのRZone情報の格納されているアドレスにアクセスすることによりTMPVMGIの位置を取得することができる。したがって、ナビファイルの先頭アドレスを読み出すことにより、タイトル情報を高速に読み出すことができる。
<<実施形態7>>
以下に実施形態7について説明する。
<実施形態7の概念>
以下に本実施形態の概念について説明する。本実施形態は、固有識別情報の取得が不可能である場合には、種別識別情報で識別される可搬型記録媒体の種別と、再生開始動作実行部が再生開始動作を実行した対象となる可搬型記録媒体の種別とが不一致であることを前提とした処理を実行することを特徴とする。
<構成要件の明示>
以下に本実施形態の構成要件を明示する。
図31は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。情報記録再生装置3100は、種別識別情報取得部3101と、再生開始動作実行部3102と、固有識別情報取得部3103と、物理情報保持部3104と、物理情報取得部3105と、取得可能判断部3106と、不一致処理実行部3107と、からなる。
<構成要件の説明>
以下に、本実施形態の構成要件の説明をする。
(種別識別情報取得部)、(再生開始動作実行部)、(固有識別情報取得部)、(物理情報保持部)、(物理情報取得部)
種別識別情報取得部、再生開始動作実行部、固有識別情報取得部、物理情報保持部、物理情報取得部については、実施形態1から6のいずれか一と同様なので説明を省略する。
(取得可能判断部)
「取得可能判断部」は、固有識別情報取得部での固有識別情報の取得が不可能であるか判断する。この判断は、一例として、再生開始動作実行部の読取動作によって読み出されたデータの有効性に従う。例えば、取得可能判断部は、再生開始動作実行部が読取動作によってデータを読み出すことができない場合や、読み出されたデータが無意味なデータである場合には、固有識別情報の取得が不可能であると判断する。取得可能判断部での判断結果は、不一致処理実行部に出力される。
(不一致処理実行部)
「不一致処理実行部」は、取得可能判断部での判断結果が取得不可能であるとの判断結果である場合には、種別識別情報取得部で取得した種別識別情報で識別される可搬型記録媒体の種別と、再生開始動作実行部が再生開始動作を実行した対象となる可搬型記録媒体の種別とが不一致であることを前提とした処理を実行する。ここで「不一致であることを前提とした処理」には、一例として、以下のような処理が挙げられる。第一には、利用者に対して、挿入した可搬型記録媒体の種別が誤りである旨のエラーメッセージを表示する処理が挙げられる。第二には、ディスクトレーが複数ディスクを挿入可能であって、総当りでディスクに読込みトライをする処理が挙げられる。
<実施形態7の処理の流れ>
以下に本実施形態の処理の流れを説明する。
図32は、本実施形態の処理の流れを示す図である。
まず種別識別情報取得ステップは、再生のための仕様が共通である可搬型記録媒体の種別を識別するための種別識別情報を取得する(ステップS3201)。次に再生開始動作実行ステップは、種別識別情報取得ステップで取得した種別識別情報で識別される種別の可搬型記録媒体に応じた再生開始動作を実行する(ステップS3202)。次に取得可能判断ステップは、固有識別情報取得ステップでの固有識別情報の取得が不可能であるか判断する(ステップS3203)。次に不一致処理実行ステップは、取得可能判断ステップでの判断結果が取得不可能であるとの判断結果である場合には、種別識別情報取得ステップで取得した種別識別情報で識別される可搬型記録媒体の種別と、再生開始動作実行部が再生開始動作を実行した対象となる可搬型記録媒体の種別とが不一致であることを前提とした処理を実行する(ステップS3204)。次に取得可能判断ステップでの判断結果が取得不可能でないとの判断結果である場合には、固有識別情報取得ステップは、再生開始動作の実行に基づいて可搬型記録媒体から媒体固有の固有識別情報を取得する(ステップS3205)。次に物理情報取得ステップは、固有識別情報取得ステップで取得した固有識別情報に応じて物理情報保持部から物理情報を取得する(ステップS3206)。
(実施形態7の実施例)
以下に、本実施形態の実施例について説明する。
図33は、本実施例の具体的機能ブロックの一例を示す図である。情報記録再生装置3300は、種別識別情報取得部3301と、再生開始動作実行部3302と、固有識別情報取得部3303と、物理情報保持部3304と、物理情報取得部3305と、取得可能判断部3306と、不一致処理実行部3307と、からなる。
また図34は、本実施例の具体的処理の流れを示す図である。以下本実施例について図33、図34を用いて説明する。
まず利用者が再生する可搬型記録媒体の種別が「DVD−R/RW」である旨を種別識別情報取得部に入力することにより、種別識別情報取得部は種別識別情報(種別「DVD−R/RW」)を取得する(ステップ3401)。次に利用者は、当該可搬型記録媒体(CD−ROM)を情報記録再生装置に挿入する。再生開始動作実行部は、可搬型記録媒体の種別「DVD−R/RW」に応じた再生開始動作を実行する(ステップS3402)。次に取得可能判断ステップは、固有識別情報取得ステップでの固有識別情報の取得が不可能であるか判断する(ステップS3403)。次に不一致処理実行ステップは、取得可能判断ステップでの判断結果が取得不可能であるとの判断結果であるので(挿入された可搬型記録媒体の種別がCD−ROMであるため)、「<エラーメッセージ>エラーが発生しました。ディスクの種別が不一致です!」を出力する(ステップS3404)。次に取得可能判断ステップでの判断結果が取得不可能でないとの判断結果である場合には(本実施例では以下の処理は行われない)、固有識別情報取得ステップは、再生開始動作の実行に基づいて可搬型記録媒体から媒体固有の固有識別情報を取得する(ステップS3405)。次に物理情報取得ステップは、固有識別情報取得ステップで取得した固有識別情報に応じて物理情報保持部から物理情報を取得する(ステップS3406)。
<実施形態7の効果の簡単な説明>
本実施形態の情報記録再生装置によれば、入力した可搬型記録媒体の種別と実際に挿入した可搬型記録媒体の種別が不一致の場合には、エラーメッセージを出力することができる。したがって、利用者は、エラーメッセージにしたがって適切な対処をとることが可能となる。
<<実施形態8>>
以下に実施形態8について説明する。
<実施形態8の概念>
以下に本実施形態の概念について説明する。本実施形態は、可搬型記録媒体の固有識別情報と、その可搬型記録媒体の物理情報とを関連付けて取得して登録することができることを特徴とする実施形態1から7のいずれか一に記載の情報記録再生装置に関する。
<構成要件の明示>
以下に本実施形態の構成要件を明示する。
図35は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。情報記録再生装置3500は、種別識別情報取得部3501と、再生開始動作実行部3502と、固有識別情報取得部3503と、物理情報保持部3504と、物理情報取得部3505と、挿入部3506と、再生トライ部3507と、物理情報登録部3608と、からなる。
<構成要件の説明>
以下に、本実施形態の構成要件の説明をする。
(種別識別情報取得部)、(再生開始動作実行部)、(固有識別情報取得部)、(物理情報保持部)、(物理情報取得部)
種別識別情報取得部、再生開始動作実行部、固有識別情報取得部、物理情報保持部、物理情報取得部については、実施形態1から7のいずれか一と同様なので説明を省略する。
(挿入部)
「挿入部」には、可搬型記録媒体が挿入される。挿入部には、一例として、可動式のディスクトレーが飛び出してくるタイプ、ディスクトレーは固定式で、可搬型記録媒体を押し込むタイプのものが挙げられる。
(再生トライ部)
「再生トライ部」は、挿入部に挿入された可搬型記録媒体に対して、複数の異なる仕様に応じた再生開始動作を試みる。ここで「再生開始動作」には、一例として、DVD−R、DVD−RWのVRモード、DVD−RWのVideoモードに対する処理を順番に行う再生開始動作が挙げられる。再生開始動作の結果、該当する仕様であると判断した場合には、後の仕様に対する再生開始動作は行わない。例えば、挿入された可搬型記録媒体がDVD−RWのVRモードである場合には、まずDVD−Rに対する再生開始動作を行い、種別が不一致であるので次のDVD−RWのVRモードに対する再生開始動作を行う。その結果、種別が一致したと判断すれば、次のDVD−RWのVideoモードに対する処理は行わない。この場合には、DVD−RWのVRモードの固有識別情報の取得に引き続いて、物理情報の取得動作を行う。取得した固有識別情報と物理情報は、物理情報登録部に出力される。
(物理情報登録部)
「物理情報登録部」は、再生トライ部での再生開始動作によって可搬型記録媒体の固有識別情報と、その可搬型記録媒体の物理情報とを関連付けて取得して物理情報保持部に対して登録する。例えば、再生トライ部での再生開始動作によって取得した可搬型記録媒体の固有識別情報が「0000 0001」で、物理情報(種別、モード、バージョン、ファイナライズの有無)が、「DVD−RW、VR、1.0、未」の場合には、固有識別情報と物理情報とを関連付けて物理情報保持部に登録する。
図36は、固有識別情報と物理情報とを関連付けて物理情報保持部に登録する概念の一例を示すための図である。情報記録再生装置3600の挿入部3601に「DVD−RW」が挿入されたものとしている。挿入された可搬型記録媒体がDVD−RWのVRモードである場合を考える。再生トライ部3602は、まず1.DVD−Rに対する再生開始動作を行い、種別が不一致であるので次の2.DVD−RWのVRモードに対する再生開始動作を行う。その結果、種別が一致したと判断すれば、次の3.DVD−RWのVideoモードに対する処理は行わない。この場合には、DVD−RWのVRモードの固有識別情報の取得に引き続いて、物理情報の取得動作を行う。取得された固有識別情報「0000 0001」と、物理情報(種別、モード、バージョン、ファイナライズの有無)「DVD−RW、VR、1.0、未」は、物理情報登録部3603によって、物理情報保持部3604に、関連付けられて登録、保持される。
<実施形態8の処理の流れ>
以下に本実施形態の処理の流れを説明する。
図37は、本実施形態の処理の流れを示す図である。
(物理情報登録)
まず挿入ステップにおいて、可搬型記録媒体が挿入される(ステップS3705)。次に再生トライステップは、挿入ステップで挿入された可搬型記録媒体に対して、複数の異なる仕様に応じた再生開始動作を試みる(ステップS3706)。次に物理情報登録ステップは、再生トライステップでの再生開始動作によって可搬型記録媒体の固有識別情報と、その可搬型記録媒体の物理情報とを関連付けて取得して物理情報保持部に対して登録する(ステップS3707)。
(物理情報読出)
まず種別識別情報取得ステップは、再生のための仕様が共通である可搬型記録媒体の種別を識別するための種別識別情報を取得する(ステップS3701)。次に再生開始動作実行ステップは、種別識別情報取得ステップで取得した種別識別情報で識別される種別の可搬型記録媒体に応じた再生開始動作を実行する(ステップS3702)。次に固有識別情報取得ステップは、再生開始動作の実行に基づいて可搬型記録媒体から媒体固有の固有識別情報を取得する(ステップS3703)。次に物理情報取得ステップは、固有識別情報取得ステップで取得した固有識別情報に応じて、物理情報保持部から物理情報登録ステップにて登録された物理情報を取得する(ステップS3704)。
(実施形態8の実施例)
以下に、本実施形態の実施例について説明する。
図38は、本実施例の具体的機能ブロックの一例を示す図である。情報記録再生装置(HDD一体型DVDレコーダ)3800は、種別識別情報取得部3801と、再生開始動作実行部3802と、固有識別情報取得部3803と、物理情報保持部3804と、物理情報取得部3805と、アクセス処理実行部3806と、第一判断部3807と、第二判断部3808と、第三判断部3809と、挿入部3810と、再生トライ部3811と、物理情報登録部3812と、ホスト処理部3813と、DVDドライブ処理部3814と、ATAPI(AT Attachment Packet Interface、図の太線部分)3817と、からなる。また物理情報保持部は、HDD3815を有する。再生開始動作実行部は、サーボ3816を有する。
図38に示すHDD(Hard Disc Drive)一体型DVDレコーダ(DVD−Rメディア及びDVD−RWメディアへの記録が可能)の場合について、本実施例を説明する。HDD一体型DVDレコーダで利用者が頻繁に使用する可搬型記録媒体(DVD−RまたはDVD−RW)に少なくとも1タイトル記録した後、HDD一体型DVDレコーダのGUI(Graphical User Interface)操作によって「おこのみメディア登録画面」を表示する。
(物理情報登録)
図39は、可搬型記録媒体がDVD−RWである場合の「おこのみメディア登録画面」の一例である(DVD−Rの場合も似たような画面で実現可能)。次に、利用者は、GUI操作で「新しいメディア」の項目を選択することで登録作業を行う。この作業により、現在HDD一体型DVDレコーダの挿入部に挿入されている可搬型記録媒体が「おこのみメディア」として登録される。ここで「頻繁に使用する」と記述しているのは、例えばDVD−RWメディアであれば「見たらすぐ消して何度も使う」、DVD−Rメディアであれば「保存したい連続ドラマを続けて録画する」、というような使い方を想定している。なおDVD−Rメディアの場合、ファイナライズしていないメディアのみ登録対象とする。何故ならば、周知のように一度ファイナライズを行ったDVD−Rメディアはファイナライズの解除ができないので追記が出来ず、再生のみ可能なメディアであるため、本発明による改善効果が期待できないからである。この登録処理ではHDD一体型DVDレコーダ内に具備された物理情報登録部が作動し、HDD一体型DVDレコーダ内に具備されたHDDに以下の情報を記録する。
[1]可搬型記録媒体の "Unique Disc ID"(固有識別情報)
[2]可搬型記録媒体の種類(DVD−RWかDVD−Rか)
[3]可搬型記録媒体がDVD−RWならばVRモードかVideoモードか
[4]可搬型記録媒体がDVD−RWならばバージョンの値:ver1.0/1.1/
2.0等
[5]可搬型記録媒体がファイナライズ済みか否か
図40は、登録内容の一例を示すイメージ図である。
(物理情報読出)
さて、このように「おこのみメディア」登録を行った後、可搬型記録媒体をHDD一体型DVDレコーダから取り出し、別のディスクで記録あるいは再生などを行う。次に利用者が「おこのみメディア」登録を行った可搬型記録媒体を使用したい場合は、HDD一体型DVDレコーダのリモコン操作でメニュー画面を開き、GUI操作によって「おこのみメディア」項目を選択する。
図41は、メニュー画面の一例を示す図である。「おこのみメディア」項目を選択するとトレイが開くので(種別識別情報取得部が種別識別情報「DVD−R/RW」を取得)、「おこのみメディア」登録した可搬型記録媒体を挿入する。可搬型記録媒体を挿入すると、ホスト処理部からATAPI経由でVendor UniqueなLoad&Startコマンド(その1)がDVDドライブ処理部に送られてくる。このVendor UniqueなLoad&Startコマンド(その1)により「挿入された可搬型記録媒体はDVD−RWかDVD−Rのいずれかである。」という旨を連絡してくるので、DVDドライブ処理部は挿入された可搬型記録媒体を「DVD−RWかDVD−R」に設定して再生開始動作実行部のサーボの立ち上げ処理を行う。すなわち、DVDドライブ処理部は挿入された可搬型記録媒体に対する自動判別処理(可搬型記録媒体の種類を判別する処理)を行う必要がない。再生開始動作実行部は、引き続き可搬型記録媒体に記録されているRMDのリード処理を行い、固有識別情報取得部は、RMDより"Unique Disc ID"を取得する。固有識別情報取得部は、RMDより取得した "Unique Disc ID" を物理情報取得部に出力する。そして物理情報取得部は、この値を物理情報保持部に「おこのみメディア」登録されている全ての "Unique Disc ID"と比較する。一致する "Unique Disc ID"が存在する場合は、物理情報取得部は、当該 "Unique Disc ID"に対応する上記[2]〜[5]の物理情報を、ATAPI経由でVendor UniqueなLoad&Startコマンド(その2)によって第一判断部、第二判断部、第三判断部に連絡する。すると、第一判断部、第二判断部、第三判断部は連絡された条件を次のように4種類に分類し、各条件に対応する処理を行う。
(1)DVD−RWのVRモード(ファイナライズ済みか否かに関係なく)の場合
可搬型記録媒体上にナビファイルが書かれている位置は情報記録再生装置の構成によって基本的には決められているため、アクセス処理実行部は、第一判断部の判断結果にしたがって、その位置のデータを読み取り、ナビファイルと確認できたら、その情報をホスト処理部に報告する。この処理を通常処理と比べると、物理情報とファイルシステムの読み込み処理が不要である。
(2)DVD−RWのVideoモードで、ファイナライズしていない場合
ファイルシステムが存在しないため、可搬型記録媒体上に書かれているTMPVMGIを読み込んでタイトル情報を得る。この場合のTMPVMGIが可搬型記録媒体上に書かれている位置は固定なので、アクセス処理実行部は、第二判断部の判断結果にしたがって、そのデータを読み取ればよい。この処理を通常処理と比べると、物理情報の読み込み処理が不要である。ただし、ver2.0 の場合「固定アドレスのTMPVMGIを書き潰した場合は移動する。TMPVMGIのバックアップも固定アドレスに書く」という項目が追加されたため、固定アドレスのデータが読めない場合は通常の読み込み処理を行うことになる。
(3)DVD−RWのVideoモードで、ファイナライズ済みの場合
ファイナライズされていても可搬型記録媒体上に書かれているTMPVMGIは消えないため、上記(2)と同様に、アクセス処理実行部は、第二判断部の判断結果にしたがって、固定位置のデータを読み取ればよい。この処理を通常処理と比べると、物理情報とファイルシステムの読み込み処理が不要である。
(4)DVD−Rで、ファイナライズしていない場合
既に読み込み済みの可搬型記録媒体上のRMDに書かれているRZone情報に基づき、アクセス処理実行部は、第三判断部の判断結果にしたがって、TMPVMGIが可搬型記録媒体上に書かれている位置を取得してTMPVMGIの読み込みを行う。この処理を通常処理と比べると、物理情報の読み込み処理が不要である。
アクセス処理実行部は、上記のような手順で入手した可搬型記録媒体上に書かれているナビファイル情報をATAPI経由でホスト処理部に報告する。ホスト処理部は、このように入手した情報に基づき、HDD一体型DVDレコーダに接続されたTVの画面に可搬型記録媒体内部のタイトル情報を表示する。
なお、上記の説明で図39のような登録画面を使う方法を記載しているが、これは一例であり、何ら登録作業を制限するものではない。また図41では「おこのみメニュー」という項目に「おこのみメディア」と「おこのみ番組」という選択項目がある状態を示しているが、これも一例であり、何ら選択作業を制限するものではない。
<実施形態8の効果の簡単な説明>
本実施形態の情報記録再生装置によれば、可搬型記録媒体の固有識別情報と、その可搬型記録媒体の物理情報とを関連付けて取得して登録することができる。また、ファイルシステムの読み込み処理を行うことなく、タイトル情報を高速に読み込むことができる。
本発明は、記録・再生が可能な可搬型記録媒体に記録されている内容を再生するまでの処理を高速化することができる情報記録再生装置に利用可能である。
実施形態1の概念図 実施形態1の機能ブロック図 実施形態1の再生開始動作実行部の説明図 実施形態1の物理情報保持部の説明図 実施形態1の処理の流れ図 実施形態1の実施例の具体的機能ブロック図 実施形態1の実施例の具体的処理の流れ図 実施形態2の概念図 実施形態2の機能ブロック図 実施形態2のアクセス処理実行部の説明図 実施形態2の処理の流れ図 実施形態2の実施例の具体的機能ブロック図 実施形態2の実施例の具体的処理の流れ図 実施形態3のDVDの説明図 実施形態4の概念図 実施形態4の機能ブロック図 実施形態4の第一判断部の説明図 実施形態4の処理の流れ図 実施形態4の実施例の具体的機能ブロック図 実施形態4の実施例の具体的処理の流れ図 実施形態5の概念図 実施形態5の機能ブロック図 実施形態5の処理の流れ図 実施形態5の実施例の具体的機能ブロック図 実施形態5の実施例の具体的処理の流れ図 実施形態6の概念図 実施形態6の機能ブロック図 実施形態6の処理の流れ図 実施形態6の実施例の具体的機能ブロック図 実施形態6の実施例の具体的処理の流れ図 実施形態7の機能ブロック図 実施形態7の処理の流れ図 実施形態7の実施例の具体的機能ブロック図 実施形態7の実施例の具体的処理の流れ図 実施形態8の機能ブロック図 実施形態8の物理情報登録部の説明図 実施形態8の処理の流れ図 実施形態8の実施例の具体的機能ブロック図 実施形態8の実施例を説明(その1)する図 実施形態8の実施例を説明(その2)する図 実施形態8の実施例を説明(その3)する図
符号の説明
0200 情報記録再生装置
0201 種別識別情報取得部
0202 再生開始動作実行部
0203 固有識別情報取得部
0204 物理情報保持部
0205 物理情報取得部

Claims (8)

  1. 複数の異なる仕様を有する可搬型記録媒体を再生可能な情報記録再生装置であって、
    再生のための仕様が共通である可搬型記録媒体の種別を識別するための種別識別情報を取得する種別識別情報取得部と、
    前記種別識別情報取得部で取得した種別識別情報で識別される種別の可搬型記録媒体に応じた再生開始動作を実行する再生開始動作実行部と、
    前記再生開始動作の実行に基づいて可搬型記録媒体から媒体固有の固有識別情報を取得する固有識別情報取得部と、
    前記固有識別情報取得部で取得する固有識別情報と、その固有識別情報で識別される可搬型記録媒体の物理情報と、を関連付けて保持する物理情報保持部と、
    前記固有識別情報取得部で取得した固有識別情報に応じて前記物理情報保持部から物理情報を取得する物理情報取得部と、
    を有する情報記録再生装置。
  2. 前記物理情報取得部で取得した物理情報に基づいて可搬型記録媒体に利用者によって記録された情報に対してアクセスするための処理を実行するアクセス処理実行部をさらに有する請求項1に記載の情報記録再生装置。
  3. 前記可搬型記録媒体は、DVDであって、
    前記種別識別情報取得部で取得する種別識別情報は、前記可搬型記録媒体がDVD−RW、DVD−Rのいずれかであることを示す情報である請求項1又は2に記載の情報記録再生装置。
  4. 前記物理情報取得部で取得した物理情報に基づいて前記DVDが、DVD−RWのVRモードであるか判断するための第一判断部を有する請求項3に記載の情報記録再生装置。
  5. 前記物理情報取得部で取得した物理情報に基づいて前記DVDが、DVD−RWのVideoモードであって、ファイナライズ処理がされているか判断するための第二判断部を有する請求項3に記載の情報記録再生装置。
  6. 前記物理情報取得部で取得した物理情報に基づいて前記DVDが、DVD−Rであって、ファイナライズ処理がされているか判断するための第三判断部を有する請求項3に記載の情報記録再生装置。
  7. 前記固有識別情報取得部での固有識別情報の取得が不可能であるか判断する取得可能判断部と、
    前記取得可能判断部での判断結果が取得不可能であるとの判断結果である場合には、前記種別識別情報取得部で取得した種別識別情報で識別される可搬型記録媒体の種別と、前記再生開始動作実行部が再生開始動作を実行した対象となる可搬型記録媒体の種別とが不一致であることを前提とした処理を実行するための不一致処理実行部と、
    を有する請求項1から6のいずれか一に記載の情報記録再生装置。
  8. 可搬型記録媒体を挿入する挿入部と、
    前記挿入部に挿入された可搬型記録媒体に対して、複数の異なる仕様に応じた再生開始動作を試みる再生トライ部と、
    前記再生トライ部での再生開始動作によって可搬型記録媒体の固有識別情報と、その可搬型記録媒体の物理情報とを関連付けて取得して前記物理情報保持部に対して登録する物理情報登録部と、
    を有する請求項1から7のいずれか一に記載の情報記録再生装置。
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