JP2006039304A - 光スイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】 光スイッチの小型化を図る。
【解決手段】 入力光ファイバ1aからの光を各波長域の光に分波する反射型グレーティング4と、各波長域の光を反射する複数のマイクロミラー6と、反射型グレーティング4からの光を結像させてマイクロミラー6に導くと共に、マイクロミラー6からの反射光をコリメートするリトローレンズ7とを備えている。複数のマイクロミラー6はX方向に並び、各マイクロミラー6はY方向に平行な回転軸6aを基準として向きを変えることができる。リトローレンズ7は、Y方向に垂直な2つの端面7a,7bを有し、端面7a,7b相互間の間隔、つまりY方向の幅Wrが入射光束の径dの3倍以下である。反射型グレーティング4は、その溝4aがY方向と平行になるように設置され、Y方向の幅Wgが入射光束の径dの3倍以下である。
【選択図】 図2
【解決手段】 入力光ファイバ1aからの光を各波長域の光に分波する反射型グレーティング4と、各波長域の光を反射する複数のマイクロミラー6と、反射型グレーティング4からの光を結像させてマイクロミラー6に導くと共に、マイクロミラー6からの反射光をコリメートするリトローレンズ7とを備えている。複数のマイクロミラー6はX方向に並び、各マイクロミラー6はY方向に平行な回転軸6aを基準として向きを変えることができる。リトローレンズ7は、Y方向に垂直な2つの端面7a,7bを有し、端面7a,7b相互間の間隔、つまりY方向の幅Wrが入射光束の径dの3倍以下である。反射型グレーティング4は、その溝4aがY方向と平行になるように設置され、Y方向の幅Wgが入射光束の径dの3倍以下である。
【選択図】 図2
Description
本発明は、入力ポートからの光の出力先を変えるために、向きを変えることができるミラーを備えている光スイッチに関する。
従来の光スイッチとしては、例えば、以下の特許文献1に記載されているものがある。
この光スイッチは、入力ポートと、入力ポートからの光をコリメートするコリメートレンズと、コリメートされた光を分波する第1の分光器と、この第1の分光器からの光を結像させる結像レンズと、この結像レンズからの光の向きを変える複数のマイクロミラーと、各マイクロミラーからの光をコリメートするコリメートレンズと、このコリメートレンズからの光を合波する第2の分光器と、第2の分光器からの光を結像する結像レンズと、この結像レンズからの光を出力する出力ポートと、を備えている。
上記従来技術では、コリメートレンズや結像レンズが大きく、これらの光学系により光スイッチのサイズが規制され、光スイッチの小型化が難しいという問題点がある。
本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたもので、小型化することができる光スイッチを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明の光スイッチは、
回転軸の回りに回転し、少なくとも1つの入力ポートから入力した光を少なくとも1つの出力ポートに向かわせるミラーと、
前記少なくとも1つの入力ポートから入力した光を前記ミラーの近傍に結像させる第1の結像光学系と、
前記ミラーで反射され前記少なくとも1つの出力ポートに向かう光をコリメートする第1のコリメート光学系とを有し、
前記第1の結像光学系と前記第1のコリメート光学系は、それぞれ前記回転軸と交わる面と平行な少なくとも1つの端面を有することを特徴とする。
回転軸の回りに回転し、少なくとも1つの入力ポートから入力した光を少なくとも1つの出力ポートに向かわせるミラーと、
前記少なくとも1つの入力ポートから入力した光を前記ミラーの近傍に結像させる第1の結像光学系と、
前記ミラーで反射され前記少なくとも1つの出力ポートに向かう光をコリメートする第1のコリメート光学系とを有し、
前記第1の結像光学系と前記第1のコリメート光学系は、それぞれ前記回転軸と交わる面と平行な少なくとも1つの端面を有することを特徴とする。
請求項2に係る発明の光スイッチは、
請求項1に係る発明の光スイッチにおいて、
1つの光学系で、前記第1の結像光学系および前記第1のコリメート光学系が形成されることを特徴とする。
請求項1に係る発明の光スイッチにおいて、
1つの光学系で、前記第1の結像光学系および前記第1のコリメート光学系が形成されることを特徴とする。
請求項3に係る発明の光スイッチは、
請求項1または2に係る発明の光スイッチにおいて、
前記第1の結像光学系と前記第1のコリメート光学系は、それぞれ2つの前記端面を有し、
前記第1の結像光学系の前記2つの端面の間隔と、前記第1のコリメート光学系の前記2つの端面の間隔は、いずれも前記第1の結像光学系に入射する光束径の3倍以下であることを特徴とする。
請求項1または2に係る発明の光スイッチにおいて、
前記第1の結像光学系と前記第1のコリメート光学系は、それぞれ2つの前記端面を有し、
前記第1の結像光学系の前記2つの端面の間隔と、前記第1のコリメート光学系の前記2つの端面の間隔は、いずれも前記第1の結像光学系に入射する光束径の3倍以下であることを特徴とする。
請求項4に係る発明の光スイッチは、
請求項1から3のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
前記入力ポートからの光をコリメートする第2のコリメート光学系と、
前記第2のコリメート光学系からの光に対して、前記回転軸に対して垂直な方向に合波作用または分波作用を施し、該作用を施した光を前記第第1の結像光学系に導く第1の分光器と、
前記第1のコリメート光学系からの光に対して、前記回転軸に対して垂直な方向に前記第1の分光器と逆の分波作用または合波作用を施す第2の分光器と、
前記第2の分光器からの光を結像させる第2の結像光学系とを更に有することを特徴とする。
請求項1から3のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
前記入力ポートからの光をコリメートする第2のコリメート光学系と、
前記第2のコリメート光学系からの光に対して、前記回転軸に対して垂直な方向に合波作用または分波作用を施し、該作用を施した光を前記第第1の結像光学系に導く第1の分光器と、
前記第1のコリメート光学系からの光に対して、前記回転軸に対して垂直な方向に前記第1の分光器と逆の分波作用または合波作用を施す第2の分光器と、
前記第2の分光器からの光を結像させる第2の結像光学系とを更に有することを特徴とする。
請求項5に係る発明の光スイッチは、
請求項4に係る発明の光スイッチにおいて、
前記第2のコリメート光学系と前記第2の結像光学系のうちの少なくとも一方は、前記回転軸と交わる面と平行な少なくとも1つの端面を有することを特徴とする。
請求項4に係る発明の光スイッチにおいて、
前記第2のコリメート光学系と前記第2の結像光学系のうちの少なくとも一方は、前記回転軸と交わる面と平行な少なくとも1つの端面を有することを特徴とする。
請求項6に係る発明の光スイッチは、
請求項5に係る発明の光スイッチにおいて、
前記第2のコリメート光学系と前記第2の結像光学系のうちの少なくとも一方は、2つの前記端面を有し、
前記2つの端面の間隔は、前記第2の結像光学系に入射する光束径の3倍以下であることを特徴とする。
請求項5に係る発明の光スイッチにおいて、
前記第2のコリメート光学系と前記第2の結像光学系のうちの少なくとも一方は、2つの前記端面を有し、
前記2つの端面の間隔は、前記第2の結像光学系に入射する光束径の3倍以下であることを特徴とする。
請求項7に係る発明の光スイッチは、
請求項4から6のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
前記回転軸と平行な方向の前記第1の分光器の幅は、該第1の分光器に入射する光束系の3倍以下であることを特徴とする。
請求項4から6のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
前記回転軸と平行な方向の前記第1の分光器の幅は、該第1の分光器に入射する光束系の3倍以下であることを特徴とする。
請求項8に係る発明の光スイッチは、
請求項4から7のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
1つの光学系で、前記第2のコリメート光学系および前記第2の結像光学系が形成されていることを特徴とする。
請求項4から7のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
1つの光学系で、前記第2のコリメート光学系および前記第2の結像光学系が形成されていることを特徴とする。
請求項9に係る発明の光スイッチは、
請求項4から8のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
1つの分光器で、前記第1の分光器および前記第2の分光器が形成されていることを特徴とする。
請求項4から8のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
1つの分光器で、前記第1の分光器および前記第2の分光器が形成されていることを特徴とする。
請求項10に係る発明の光スイッチは、
請求項1から9のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
請求項11に係る発明の光スイッチは、
請求項4から9のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
前記第1のコリメート光学系、前記第1の結像光学系、前記第2のコリメート光学系、前記第2の結像光学系のうちの少なくともいずれか1つの光学系は、更に、前記回転軸と平行であり且つ前記第1および第2の分光器のどちらか一方の分光面に対して垂直な端面を有することを特徴とする。
請求項1から9のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
請求項11に係る発明の光スイッチは、
請求項4から9のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
前記第1のコリメート光学系、前記第1の結像光学系、前記第2のコリメート光学系、前記第2の結像光学系のうちの少なくともいずれか1つの光学系は、更に、前記回転軸と平行であり且つ前記第1および第2の分光器のどちらか一方の分光面に対して垂直な端面を有することを特徴とする。
請求項12に係る発明の光スイッチは、
請求項1から11のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
前記回転軸に対して垂直な方向に並んだ複数の前記ミラーを備えていることを特徴とする。
請求項1から11のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
前記回転軸に対して垂直な方向に並んだ複数の前記ミラーを備えていることを特徴とする。
請求項13に係る発明の光スイッチは、
請求項1から12のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
前記回転軸に対して垂直な方向に並んだ複数の前記入力ポートを備えていることを特徴とする。
請求項1から12のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
前記回転軸に対して垂直な方向に並んだ複数の前記入力ポートを備えていることを特徴とする。
請求項14に係る発明の光スイッチは、
請求項1から13のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
前記回転軸に対して垂直な方向に並んだ複数の前記出力ポートを備えていることを特徴とする。
請求項1から13のいずれか一項に係る発明の光スイッチにおいて、
前記回転軸に対して垂直な方向に並んだ複数の前記出力ポートを備えていることを特徴とする。
請求項15に係る発明の光スイッチは、
少なくとも1つの分光器と、回転軸の回りに回転し、前記分光器からの光を反射するミラーと、を備えている光スイッチにおいて、
前記回転軸と平行な方向の前記分光器の幅は、該分光器に入射する光束の3倍以下であることを特徴とする。
少なくとも1つの分光器と、回転軸の回りに回転し、前記分光器からの光を反射するミラーと、を備えている光スイッチにおいて、
前記回転軸と平行な方向の前記分光器の幅は、該分光器に入射する光束の3倍以下であることを特徴とする。
請求項16に係る発明の光スイッチは、
請求項15に係る発明の光スイッチにおいて、
前回転軸に対して垂直な方向に並んだ複数の前記ミラーを備えていることを特徴とする。
請求項15に係る発明の光スイッチにおいて、
前回転軸に対して垂直な方向に並んだ複数の前記ミラーを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、第1の結像光学系及び第1のコリメート光学系は、いずれも、ミラーの回転軸と交わる面と平行な少なくとも1つの端面を有するので、この端面を各光学系の切断面とすることで、各光学系の該回転軸方向の幅を狭めることができる。従って、該回転軸方向に光スイッチの大きさを狭めることができる。
以下、本発明に係る光スイッチの一実施形態について、図面を用いて説明する。
本実施形態の光スイッチは、図1に示すように、一つの入力光ファイバ1aと、複数の出力光ファイバ1b〜1eと、各光ファイバ1a〜1eの端面の直前に配置されているマイクロレンズ2a〜2eと、入力光ファイバ1aからの光を結像する一方で出力光ファイバ1b〜1eへの光をコリメートするリレーレンズ3と、入力光ファイバ1aからの光を各波長域の光に分波する反射型グレーティング4と、反射型グレーティング4からの光を結像させるリトローレンズ7と、リトローレンズ7からの光を目的の方向へ向わせるマイクロミラーアレイ5と、を備えている。
ここで、以下の説明の都合上、各マイクロレンズ2a〜2e、リレーレンズ3、リトローレンズ7の各光軸方向に平行で、入力光ファイバ1aからの光が進む向きをZ方向、このZ方向に対して垂直な面内で、出力光ファイバ1b〜1eの並ぶ方向をX方向、Z方向及びX方向に垂直な方向をY方向とする。
マイクロミラーアレイ5は、図1及び図2に示すように、複数のマイクロミラー6を有しており、それぞれは、前述したように、X方向に並んでいる。また、各マイクロミラー6は、Y方向に平行な回転軸6aを基準にして回転させることができる。各マイクロミラー6の回転駆動力としては、例えば、従来から用いられている静電気力がある。各マイクロミラー6は、リトローレンズ7からその焦点距離の位置に、またはその近傍に配置されている。
入力光ファイバ1aの端面、複数の出力光ファイバ1b〜1eの各端面は、複数のマイクロミラー6が並んでいるX方向に直線状に並んでいる。
反射型グレーティング4は、その複数の溝4aがY方向と平行になるように設置されている。このため、このグレーティング4に光が入射して、この光が各波長成分に分波された場合、各波長成分は、ZX平面内において、グレーティング4の溝4aに垂直なX方向に広がる。また、逆に、X方向に広がっていた各波長成分が入射した場合には、各波長成分を合波することができる。すなわち、このグレーティング4の分波方向及び合波方向はX方向である。このグレーティング4のY方向の幅Wgは、このグレーティング4に入射する光束の径d以上で、この光束径dの2倍未満である。
ここで、図3を用いて、グレーティング4のY方向の幅Wgと、このグレーティング4に入射する光束の径dとの関係について説明する。
本実施形態では、ガウシアンビーム径を、グレーティング4に入射する光束の径dとしている。このガウシアンビーム径は、光強度が、光束の中心軸における光強度の1/e2(約13.5%)に低下するところの径である。ガウシアンビーム径dの3倍の径3dの位置では、図3に示すように、光束の中心軸における光強度の1×e−8倍程度の光強度になり、極めて光強度が小さくなる。そこで、本実施形態では、グレーティング4のY方向の幅Wgを、このグレーティング4に入射する光束を効率的に受光し得る最小限の幅、つまり、d≦Wg≦3dにしている。
リトローレンズ7は、グレーティング4とマイクロミラーアレイ5との間に配置されている。このリトローレンズ7も、そのY方向の幅Wrは、グレーティング4と同様、このリトローレンズ7に入射する光束の径d以上で、この光束径dの2倍未満である。このリトローレンズ7は、このリトローレンズ7の光軸に対して垂直なXY平面内で円形のレンズを形成した後、この光軸を中心として、Y方向でほぼ対称な位置になる2箇所でZX平面に平行に切断して形成する。この2つの切断面が端面7a,7bとなり、端面7a,7b相互間の幅が前述のWrである。なお、ここでは、円形のレンズを切断して、リトローレンズ7を形成しているが、互いに平行な2つの端面を有するレンズ型に樹脂又は溶融ガラスを充填して、樹脂又はガラスでリトローレンズを成形する場合には、型から取り出したレンズを切断する必要はないことは言うまでもない。
次に、本実施形態の光スイッチの動作について説明する。
入力光ファイバ1aの端面からは、波長多重光L0が出力される。この光L0は、マイクロレンズ2aでコリメートされ、リレーレンズ3で一旦集光されて、光L1となる。このリレーレンズ3で集光された光L1は、リトローレンズ7で再度コリメートされる。このリトローレンズ7において、入力光ファイバ1aからの光L1をコリメートする部分が第2のコリメート光学系部9bを成す。リトローレンズ7の第2のコリメート光学系部9bでコリメートされた光L2は、反射型グレーティング4の部位4bに入射し、ここで4つの波長成分の光に分波される。なお、図1では、この4つの波長成分の光のうち、2つの波長成分の光L3,L3aのみを示し、図2では、一つの波長成分の光L3のみを示している。この反射型グレーティング4の分波方向は、前述したようにX方向であるから、光L3と光L3aとは、X方向に並んでいる。
反射型グレーティング4で分波された各波長成分の光L3,L3aは、リトローレンズ7によって、それぞれ、光L4,L4aとなり、各マイクロミラー6の近傍に結像される。リトローレンズ7において、反射型グレーティング4からの光L3,L3aを結像させる部分が、第1の結像光学系部8aを成す。反射型グレーティング4は、前述したように、リトローレンズ7からのコリメート光L2を、ZX平面内でX方向に分波するので、リトローレンズ7の第1の結像光学系部8aの位置は、反射型グレーティング4へコリメート光L2を出射する第2のコリメート光学系部9bを基準にして、リトローレンズ7の内部で(−)X方向側となる。なお、図1でグレーティングの向きが反転している場合には、第1の結像光学系部8aの位置は、第2のコリメート光学系部9bを基準にして、リトローレンズ7の内部で(+)X方向側となる。
リトローレンズ7の第1の結像光学系部8aで結像された光L4は、X方向に並んでいる複数のマイクロミラー6のうちのいずれかで反射されて、光L5となる。同様に、光L4aは、光L4aに対応するマイクロミラー6で反射されて、光L5aとなる。各マイクロミラー6は、Y方向に平行な回転軸6aを基準として回転せることが可能なので、ここで反射された光L5,L5aの進行方向は、マイクロミラー6の回転角度に応じて、ZX平面内で、X方向成分が変わる。
マイクロミラー6で反射された光L5は、再び、リトローレンズ7に入射し、コリメートされて、光L6となる。このリトローレンズ7において、マイクロミラー5からの光L5をコリメートする部分が第1のコリメート光学系部9aを成す。前述したように、マイクロミラー6からの光L5の位置は、マイクロミラー6の回転角度に応じてX方向の位置に変わるので、この第1のコリメート光学系部9aの位置は、反射型グレーティング4からの光L3が入射する第1結像光学系部8aを基準にして、リトローレンズ7の内部で(+)又は(−)X方向のいずれかの側になる。
リトローレンズ7でコリメートされた光L6は、反射型グレーティング4の部位4cに入射して、前述とは逆の合波作用を受けて、光L7となる。前述したように、反射型グレーティング4では、入力光ファイバ1aからの光L2を、ZX平面内でX方向に分波し、マイクロミラー6では、反射型グレーティング4からの光L4を反射して、ZX平面内でのX方向成分を変える。したがって、反射型グレーティング4からマイクロミラー6を経て、再び、反射型グレーティング4に入射する光L6は、分波前の光L2が入射した位置4bを基準にして、(+)又は(−)X方向のいずれかの側の部位4cに入射する。このため、グレーティング6は、Y方向の幅Wgが前述したようにd≦Wg≦3dであるのに対して、X方向の幅は、Y方向の幅よりも遥かに広い。
反射型グレーティング4で合波作用を受けた光L7は、再び、リトローレンズ7に入射し、集光されて、光L8になる。このリトローレンズ7において、反射型グレーティング4からの光L7を集光する部分が第2の結像光学系部8bを成す。反射型グレーティング4は、その受光面がY方向に平行であるので、この第2の結像光学系部8bの位置は、第1のコリメート光学系部9aを基準にして、リトローレンズ7の内部で(+)又は(−)X方向のいずれかの側となる。
以上のように、リトローレンズ7の第1の結像光学系部8a、第2の結像光学系部8b、第1のコリメート光学系部9aのそれぞれの位置は、リトローレンズ7の第2のコリメート光学系部9bを基準にして、(+)又は(−)X方向のいずれかの側になる。このため、リトローレンズ7は、Y方向の幅Wrがd≦Wr≦3dであるのに対して、X方向の幅は、Y方向の幅よりも遥かに広い。
リトローレンズ7で集光された光L8は、リレーレンズ3でコリメートされ、マイクロミラー6の回転角度に応じて、X方向に並んでいる複数のマイクロレンズ2b〜2eのいずれかに入射し、いずれかのマイクロレンズで結像されて、光L8が入射したマイクロレンズに対向している出力光ファイバに入射する。つまり、リトローレンズ7で集光された光L8は、X方向に並んでいる複数の出力光ファイバ1b〜1eのうちのいずれかに入射する。
以上のように、本実施形態では、複数の光ファイバ1a〜1eがX方向に並び、複数のマイクロミラー6もX方向に並び、さらに、リトローレンズ7及び反射型グレーティング4は、Y方向の幅が狭いので、本実施形態の光スイッチは、Y方向の幅、すなわちミラー6の回転軸6aと平行な方向の幅を極めて狭めることができる。
なお、以上では説明していないが、リレーレンズ3に関しても、リトローレンズ7と同様に、Y方向に垂直な端面を形成して、Y方向の幅を狭くしてもよい。
また、各レンズ成分をミラー6の回転軸6aと平行で、グレーティング4の分光面に対して垂直な端面を有するようにすればミラーおよびポートの並び方向にも小型化することが可能となる。この場合、面の各レンズ成分に入射する光束のうちの最も外側の光束(ガウシアンビームの径d)のうちの少なくともdの範囲でケラレがないように端面を形成すれば、レンズ成分に入射した光束を効率的に利用することができる。3dまでの光がケラレないように端面を形成すれば、より好ましい。
また、以上の実施形態では、第1の結像光学系部8a、第1のコリメート光学系部9a、第2の結像光学系部8b、第2のコリメート光学系部9bを一つの光学系7で構成しているが、それぞれを独立した光学系で構成してもよい。この場合、各光学系は、本実施形態のリトローレンズ7と同様に、Y方向に垂直な端面を形成して、Y方向の幅を狭くし、ZX平面内に配置されることになる。
また、以上の実施形態では、一つのグレーティングで、合波と分波を行っているが、それぞれ、異なるグレーティングで合波、分波を行うようにしてもよい。この場合も、以上の実施形態と同様に、各グレーティングのY方向の幅を狭くし、各グレーティングの溝をY方向に平行になるように設置する。
また、以上では、4つの波長成分を有する1つの入力光を分波して、各々4つの出力ポートのいずれかに導く光スイッチを例にとって説明したが、各波長成分に対応するミラーを配置すれば波長成分寸は任意に設定できる。また、もちろん出力ポート数もミラーの回転角度設定が行える範囲で任意の数配置できることは言うまでもない。
また、以上の実施形態の光スイッチは、波長多重光を各波長域の光に分波するものであるが、出力光ファイバ1b〜1eから各波長域の光を出射すれば、これらの光を合波する装置として機能することは言うまでもない。さらに、本実施形態の光スイッチは、波長多重光を各波長域の光に分波した後、各波長域の光を目的の出力ポートに導く光波長選択スイッチであるが、光を分波又は合波する機能を有さず、光の出力先を変える単なる光スイッチに、本発明を適用してもよい。このような光スイッチは、例えば、図1における反射型グレーティング4を単なる平面ミラーに置き換えることで、構成することができる。
さらに、以上のように、入力ポートが1つで出力ポートが複数、或いは、出力ポートが1つで入力ポートが複数の光スイッチに限らず、例えば入力ポートが2つで出力ポートが2つあるような光スイッチ、すなわち入力及び出力が複数の光スイッチに、本発明を適用できることは言うまでもない。
1a:入力光ファイバ 1b〜1e:出力光ファイバ
2a〜2e:マイクロレンズ 3:リレーレンズ
4:反射型グレーティング 5:マイクロミラーアレイ
6:マイクロミラー 6a:回転軸
7:リトローレンズ 8a:第1の結像光学系部
8b:第2の結像光学系部 9a:第1のコリメート光学系部
9b:第2のコリメート光学系部
2a〜2e:マイクロレンズ 3:リレーレンズ
4:反射型グレーティング 5:マイクロミラーアレイ
6:マイクロミラー 6a:回転軸
7:リトローレンズ 8a:第1の結像光学系部
8b:第2の結像光学系部 9a:第1のコリメート光学系部
9b:第2のコリメート光学系部
Claims (16)
- 回転軸の回りに回転し、少なくとも1つの入力ポートから入力した光を少なくとも1つの出力ポートに向かわせるミラーと、
前記少なくとも1つの入力ポートから入力した光を前記ミラーの近傍に結像させる第1の結像光学系と、
前記ミラーで反射され前記少なくとも1つの出力ポートに向かう光をコリメートする第1のコリメート光学系とを有し、
前記第1の結像光学系と前記第1のコリメート光学系は、それぞれ前記回転軸と交わる面と平行な少なくとも1つの端面を有することを特徴とする光スイッチ。 - 1つの光学系で、前記第1の結像光学系および前記第1のコリメート光学系が形成されることを特徴とする請求項1に記載の光スイッチ。
- 前記第1の結像光学系と前記第1のコリメート光学系は、それぞれ2つの前記端面を有し、
前記第1の結像光学系の前記2つの端面の間隔と、前記第1のコリメート光学系の前記2つの端面の間隔は、いずれも前記第1の結像光学系に入射する光束径の3倍以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光スイッチ。 - 前記入力ポートからの光をコリメートする第2のコリメート光学系と、
前記第2のコリメート光学系からの光に対して、前記回転軸に対して垂直な方向に合波作用または分波作用を施し、該作用を施した光を前記第第1の結像光学系に導く第1の分光器と、
前記第1のコリメート光学系からの光に対して、前記回転軸に対して垂直な方向に前記第1の分光器と逆の分波作用または合波作用を施す第2の分光器と、
前記第2の分光器からの光を結像させる第2の結像光学系とを更に有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の光スイッチ。 - 前記第2のコリメート光学系と前記第2の結像光学系のうちの少なくとも一方は、前記回転軸と交わる面と平行な少なくとも1つの端面を有することを特徴とする請求項4に記載の光スイッチ。
- 前記第2のコリメート光学系と前記第2の結像光学系のうちの少なくとも一方は、2つの前記端面を有し、
前記2つの端面の間隔は、前記第2の結像光学系に入射する光束径の3倍以下であることを特徴とする請求項5に記載の光スイッチ。 - 前記回転軸と平行な方向の前記第1の分光器の幅は、該第1の分光器に入射する光束系の3倍以下であることを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の光スイッチ。
- 1つの光学系で、前記第2のコリメート光学系および前記第2の結像光学系が形成されていることを特徴とする請求項4から7のいずれか一項に記載の光スイッチ。
- 1つの分光器で、前記第1の分光器および前記第2の分光器が形成されていることを特徴とする請求項4から8のいずれか一項に記載の光スイッチ。
- 前記端面は前記回転軸に対して垂直な平面であることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の光スイッチ。
- 前記第1のコリメート光学系、前記第1の結像光学系、前記第2のコリメート光学系、前記第2の結像光学系のうちの少なくともいずれか1つの光学系は、更に、前記回転軸と平行であり且つ前記第1および第2の分光器のどちらか一方の分光面に対して垂直な端面を有することを特徴とする請求項4から9のいずれか一項に記載の光スイッチ。
- 前記回転軸に対して垂直な方向に並んだ複数の前記ミラーを備えていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の光スイッチ。
- 前記回転軸に対して垂直な方向に並んだ複数の前記入力ポートを備えていることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の光スイッチ。
- 前記回転軸に対して垂直な方向に並んだ複数の前記出力ポートを備えていることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の光スイッチ。
- 少なくとも1つの分光器と、回転軸の回りに回転し、前記分光器からの光を反射するミラーと、を備えている光スイッチにおいて、
前記回転軸と平行な方向の前記分光器の幅は、該分光器に入射する光束の3倍以下であることを特徴とする光スイッチ。 - 前回転軸に対して垂直な方向に並んだ複数の前記ミラーを備えていることを特徴とする請求項15に記載の光スイッチ。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012034482A1 (zh) * | 2010-09-15 | 2012-03-22 | 华为技术有限公司 | 一种光开关的方法及一种光开关 |
US8165470B2 (en) | 2008-07-24 | 2012-04-24 | Fujitsu Limited | Wavelength selecting switch |
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WO2019013370A1 (ko) * | 2017-07-14 | 2019-01-17 | 주식회사 제이티 | 초소형 광 스위치 |
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