JP2006039109A - 映像表示装置及びそれに用いる光学フィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】
映像表示装置において、外光の画面への映り込みを抑え、良好な画質を確保可能な技術の提供。
【解決手段】
表示パネルの前面に設ける光学フィルタを、入射光を拡散反射する凹凸状表面を有した第1の層と、該第1の層側からの入射光と上記表示パネル側からの反射光とを円偏光させる第2の層とを備えた構成とし、第1の層で外光の映り込みを抑え、第2の層で外光を吸収して表示パネルの画面のコントラストを確保する。
【選択図】 図2
映像表示装置において、外光の画面への映り込みを抑え、良好な画質を確保可能な技術の提供。
【解決手段】
表示パネルの前面に設ける光学フィルタを、入射光を拡散反射する凹凸状表面を有した第1の層と、該第1の層側からの入射光と上記表示パネル側からの反射光とを円偏光させる第2の層とを備えた構成とし、第1の層で外光の映り込みを抑え、第2の層で外光を吸収して表示パネルの画面のコントラストを確保する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、表示パネル内のセルの放電、非放電で該表示パネルに映像表示を行う映像表示装置技術に係り、特に、該表示パネルの表面に設ける光学フィルタの構成に関する。
本発明に関連する従来技術としては、例えば、特開2004−53639号公報(特許文献1)に記載されたものがある。該公報には、プラズマディスプレイパネル等のスクリーンに表示される画像の画質劣化を防止するために、スクリーンの前面側に該スクリーンと所定の間隔をおいて光学フィルタを配し、該光学フィルタとしては、外光を円偏光に変換するとともにスクリーンで反射され偏光方向が逆転された円偏光の透過を制限する円偏光フィルタ層と、外光の反射率を低下させる反射防止フィルムとを有した構成とすることが記載されている。
上記従来技術では、外光の光学フィルタ面での反射とスクリーン面での反射に起因した2重像の発生は抑えられるとしても、光学フィルタが、該光学フィルタに向かう外光の反射率を低下させる構成のため、観視者側からのスクリーン画面や光学フィルタ前面での外光の映り込みは十分に抑えられないおそれがある。
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、映像表示装置において、画面のコントラスト性能を確保した状態で、観視者側からの外光の映り込みを抑えられるようにすることである。
本発明の目的は、上記課題点を解決し、良好な画質の映像表示装置を提供することにある。
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、映像表示装置において、画面のコントラスト性能を確保した状態で、観視者側からの外光の映り込みを抑えられるようにすることである。
本発明の目的は、上記課題点を解決し、良好な画質の映像表示装置を提供することにある。
上記課題点を解決するために、本発明では、映像表示装置の表示パネルの表面(前面)に設ける光学フィルタを、入射光を拡散反射する凹凸状表面を有する第1の層と、該第1の層側からの入射光と上記表示パネル側からの反射光とを円偏光させる第2の層とを有して成る構成とする。第1の層は、例えば、光透過性のプラスチック材の表面が凹凸状とされたAG(Anti−Glare)膜(以下、AGフィルム層という)で形成し、第2の層は、例えば、入射光の特定方向の直線偏光成分を透過させる偏光板と、入射光の該直線偏光成分を円偏光光として出射するとともに、入射した円偏光光を特定方向の直線偏光成分として出射する1/4波長位相差板との積層構成(以下、この積層構成体部を円偏光フィルム層という)とする。第1の層(AGフィルム層)では、入射光(外光)を拡散反射させることで外光の映り込みを抑え、第2の層(円偏光フィルム層)では、第1の層側からの入射光(外光)の該第2の層内への入射と、上記表示パネル100側の面で反射した入射外光の光学フィルタ300外部への出射とを阻止し、表示パネル100の画面上におけるコントラスト性能の劣化を抑え所定レベルを確保する。
具体的には、上記を基本的構成要件とした映像表示装置及び光学フィルタを本発明として提案する。
具体的には、上記を基本的構成要件とした映像表示装置及び光学フィルタを本発明として提案する。
本発明によれば、映像表示装置において、外光の映り込みを抑えられる。また、画面のコントラスト性能を確保することができる。
以下、本発明の実施例につき、図面を用いて説明する。
図1〜図4は、本発明の第1の実施例の説明図である。図1は、本発明の第1の実施例としての映像表示装置の表示部の構成を示す図、図2は、図1の表示部に用いる光学フィルタの構成例を示す図、図3は、図2の光学フィルタに用いるAGフィルム層の説明図、図4は、同じく図2の光学フィルタに用いる円偏光フィルム層の説明図である。本第1の実施例ではプラズマディスプレイ装置の場合につき説明する。
図1〜図4は、本発明の第1の実施例の説明図である。図1は、本発明の第1の実施例としての映像表示装置の表示部の構成を示す図、図2は、図1の表示部に用いる光学フィルタの構成例を示す図、図3は、図2の光学フィルタに用いるAGフィルム層の説明図、図4は、同じく図2の光学フィルタに用いる円偏光フィルム層の説明図である。本第1の実施例ではプラズマディスプレイ装置の場合につき説明する。
図1において、100は、画素を形成するセルが電極間に形成され、該セルの放電、非放電により映像を表示するプラズマディスプレイ装置の表示パネル、200は、表示パネル100を接地するための接地用金具、300は光学フィルタ、400は、光学フィルタ300を接地用金具200に対して固定するための押え金具、410は押え金具400を接地用金具200に対して固定するための固定用ビス、500は前枠である。表示パネル100はその表面にガラス材部を有する。光学フィルタ300は、表示パネル100の画面における映像のコントラスト確保、外部と表示パネル100との間における電磁波の遮蔽、表示パネル100内における電極間における画素セルの放電による光(プラズマ光)のうちの不要光のカット、赤外線(近赤外線を含む)の遮蔽、外部衝撃力からの表示パネル100の保護などを可能にするとともに、表示パネル100の画面や該光学フィルタ300前面への外光の映り込みを抑えるために設け、これら各機能を有する各部材が積層された構成を備える。
上記光学フィルタ300は、所定のコントラスト性能を確保した状態で上記外光の映り込みを抑えるために、観視者側の最前面に光を拡散反射するための第1の層(図示なし)を設け、さらに、該第1の層よりも表示パネル100側に、該第1の層側からの入射光と上記表示パネル100のガラス部表面からの反射光を円偏光させて吸収する第2の層(図示なし)とを有する。第1の層は、例えば、PET(polyethylene terephthalate)などの光透過性のプラスチック材の表面が凹凸状とされて成るAGフィルムで形成され、第2の層は、例えば、入射光の特定方向の直線偏光成分を透過させる偏光板(図示なし)と、入射光の該直線偏光成分を円偏光光として出射するとともに、入射した円偏光光を特定方向の直線偏光成分として出射する1/4波長位相差板(図示なし)とが積層された円偏光フィルム(図示なし)で構成される。第1の層(AGフィルム層)では、入射光(外光)を拡散反射させることで外光の映り込みを抑え、第2の層(円偏光フィルム層)では、第1の層側からの入射光(外光)の該第2の層内への入射と、上記表示パネル100側のガラス材部の表面で反射した入射外光の光学フィルタ300外部への出射とを阻止し、表示パネル100の画面上における上記第1の層に起因したコントラスト性能の劣化を抑える。例えば、プラズマディスプレイ装置ではもともと明るい環境下でのコントラスト(明所コントラスト)が比較的低いが、上記第1の層における光の拡散反射はさらにこれを助長するため、上記第2の層による円偏光により特に上記明所コントラストの改善を図る。
以下の説明中、上記図1中の構成要素には、図1におけると同じ符号を付す。
図2は、上記図1の表示部に用いる光学フィルタの積層構成例を示す図、図3は、図2の光学フィルタに用いるAGフィルム層の説明図、図4は、同じく図2の光学フィルタに用いる円偏光フィルム層の説明図である。
図2において、301は、第1の層としてのAGフィルム層、302は、赤外線(近赤外線を含む)を遮蔽する第3の層としての赤外線遮蔽フィルム層、304は、上記AGフィルム層301側からの入射光と表示パネル100のガラス部表面からの反射光を、偏光板による直線偏光と1/4波長位相差板による円偏光との組合わせによりカット(吸収)する第2の層としての円偏光フィルム層、306は、外部と表示パネル100との間における電磁波の遮蔽を行うメッシュ状金属材を有して成る第4の層としての電磁波遮蔽フィルム層、307は、表示パネル100からのプラズマ光中の不要光をカットする不要光カットフィルム層、101は、表示パネル100のガラス材部、303は、円偏光フィルム層304上に赤外線遮蔽フィルム層302を固定するための光透過性の粘着剤層、305は、電磁波遮蔽フィルム層306上に円偏光フィルム層304を固定するための光透過性の粘着剤層、308は、ガラス材部101上に不要光カットフィルム層307を固定する光透過性の粘着剤層である。
図2は、上記図1の表示部に用いる光学フィルタの積層構成例を示す図、図3は、図2の光学フィルタに用いるAGフィルム層の説明図、図4は、同じく図2の光学フィルタに用いる円偏光フィルム層の説明図である。
図2において、301は、第1の層としてのAGフィルム層、302は、赤外線(近赤外線を含む)を遮蔽する第3の層としての赤外線遮蔽フィルム層、304は、上記AGフィルム層301側からの入射光と表示パネル100のガラス部表面からの反射光を、偏光板による直線偏光と1/4波長位相差板による円偏光との組合わせによりカット(吸収)する第2の層としての円偏光フィルム層、306は、外部と表示パネル100との間における電磁波の遮蔽を行うメッシュ状金属材を有して成る第4の層としての電磁波遮蔽フィルム層、307は、表示パネル100からのプラズマ光中の不要光をカットする不要光カットフィルム層、101は、表示パネル100のガラス材部、303は、円偏光フィルム層304上に赤外線遮蔽フィルム層302を固定するための光透過性の粘着剤層、305は、電磁波遮蔽フィルム層306上に円偏光フィルム層304を固定するための光透過性の粘着剤層、308は、ガラス材部101上に不要光カットフィルム層307を固定する光透過性の粘着剤層である。
上記図2の構成において、AGフィルム層301に対し、例えば、観視者の像光などの外光が入射されると、該入射外光の大部分がAGフィルム層301の表面の凹凸状部分で拡散反射される。該拡散反射されることにより、観視者の像光などの入射外光は、AGフィルム層301面や表示パネル100のガラス材部101に映り込むのを阻止される。
上記入射外光のうち、AGフィルム層301の表面部で拡散反射されないものは該AGフィルム層301中を通過して赤外線遮蔽フィルム層302に入射する。該赤外線遮蔽フィルム層302中を通過するとき、外光は、赤外線成分をカットされる。赤外線成分をカットされた外光は、粘着剤層303を通って、さらに円偏光フィルム層304に入射する。該円偏光フィルム層304中を通過するとき、外光は、直線偏光光とされた後に円偏光光とされる。該円偏光フィルム層304内で該外光は、偏光板により直線偏光光化されることによりその約50%をカット(吸収)され、残りの外光(直線偏光光)が1/4波長位相差板により円偏光光とされる。円偏光光化された外光は、該円偏光フィルム層304から出て、粘着剤層305、電磁波遮蔽フィルム層306、不要光カットフィルム層307及び粘着剤層308を通って、表示パネル100のガラス材部101に入射する。
上記ガラス材部101に入射した外光(円偏光光)は該ガラス材部101の表面で反射される。該反射されるとき、偏光回転方向が逆転され、上記入射外光とは逆向きの円偏光光として反射される。該反射された外光(逆向きの円偏光光)は、粘着剤層308、不要光カットフィルム層307、電磁波遮蔽フィルム層306及び粘着剤層305を通って、円偏光フィルム層304に入射する。該円偏光フィルム層304内では外光(逆向きの円偏光光)は、まず1/4波長位相差板により直線偏光光に変換される。該直線偏光光は、上記AGフィルム層301、赤外線遮蔽フィルム層302及び粘着剤層303を通って該円偏光フィルム層304に入射した外光が1/4波長位相差板により形成される直線偏光光に対し、直角の偏光方向を有する。1/4波長位相差板により直線偏光光とされた反射外光は、円偏光フィルム層304内でさらに、偏光板に入射される。該偏光板はその吸収軸の方向が該反射外光(直線偏光光)の偏光方向と一致しているため、該反射外光を吸収する。このため、該反射外光は、該円偏光フィルム層304から粘着剤層303、赤外線遮蔽フィルム層302及びAGフィルム層301側にはほとんど出射されない。
上記のように、円偏光フィルム層304内で、表示パネル100のガラス材部101表面への入射外光はその約50%がカットされ、該ガラス材部101表面からの反射外光もそのほとんどが吸収されるため、該円偏光フィルム層304により、外光による表示パネル100の画面のコントラストの劣化が抑えられる。
図3は、上記図2の光学フィルタ300に用いるAGフィルム層301の説明図である。
AGフィルム層301は、例えばPETなどの光透過性のプラスチック材などで構成され、観視者側の表面部301aが凹凸状のつや消し状態とされ、入射した外光が該表面部301aで拡散反射されるようになっている。観視者側からの外光が拡散反射されることにより、外光の映り込みが抑えられる。
AGフィルム層301は、例えばPETなどの光透過性のプラスチック材などで構成され、観視者側の表面部301aが凹凸状のつや消し状態とされ、入射した外光が該表面部301aで拡散反射されるようになっている。観視者側からの外光が拡散反射されることにより、外光の映り込みが抑えられる。
図4は、上記図2の光学フィルタ300に用いる円偏光フィルム層304の説明図である。本図4の円偏光フィルム304は、入射光の特定方向の直線偏光成分を透過させる偏光板と、入射光の該直線偏光成分を円偏光光として出射するとともに入射した円偏光光を特定方向の直線偏光成分として出射する1/4波長位相差板とが積層されて成るものとする。
図4において、304aは偏光板、304bは1/4波長位相差板、101aは、表示パネル100のガラス材部101の表面部である。かかる構成において、円偏光フィルム層304に入射した光(外光)は、偏光板304aにより、該偏光板の吸収軸方向の成分をカット(吸収)され、残りの特定の直線偏光成分が透過される。該カットされる成分の光量は入射外光の約50%である。偏光板304aを透過した直線偏光光(第1の直線偏光光という)は、1/4波長位相差板304bに入射され、該1/4波長位相差板304bにおいて円偏光光化される。円偏光光化された外光(第1の円偏光光という)は、該円偏光フィルム層304から出て、粘着剤層305(図2)、電磁波遮蔽フィルム層306(図2)、不要光カットフィルム層307(図2)及び粘着剤層308(図2)を経て、表示パネル100のガラス材部101(図2)の表面部101aに入射する。
上記表面部101aに入射した第1の円偏光光は該表面部101aで反射される。このとき、該第1の円偏光光は偏光回転方向が上記第1の円偏光光に対し逆転された状態で反射される。該反射された円偏光光(第2の円偏光光という)は、再び、粘着剤層308、不要光カットフィルム層307、電磁波遮蔽フィルム層306及び粘着剤層305を通り、円偏光フィルム層304に入射する。該円偏光フィルム層304内では該第2の円偏光光は、まず1/4波長位相差板304bにより直線偏光光(第2の直線偏光光という)に変換される。該第2の直線偏光光は、上記第2の円偏光光から変換されるため、上記第1の直線偏光光に対し偏光方向が直角となっている。該第2の直線偏光光は、円偏光フィルム層304内でさらに、偏光板304aに入射される。該偏光板304aはその吸収軸の方向が該第2の直線偏光光の偏光方向と一致しているため、該第2の直線偏光光を吸収する。このため、該第2の直線偏光光は、該円偏光フィルム層304からほとんど出射されないことになる。
上記第1の実施例によれば、プラズマディスプレイ装置において、外光の映り込みを抑えられる。また、明るい環境内においても画面のコントラスト性能の確保が可能となる。
図5は、本発明の第2の実施例の説明図で、上記第1の実施例の場合と同様、プラズマディスプレイ装置の表示部に用いる光学フィルタ300の構成例を示す。本第2の実施例は光学フィルタ300を、取扱いや生産性などの点から分離構造とし、AGフィルム層301と円偏光フィルム層304とから成る第1の積層部分と、赤外線遮蔽フィルム層302等他の層から成る第2の積層部分とを別体とした場合の例である。AGフィルム層301、円偏光フィルム層304、赤外線遮蔽フィルム層302、電磁波遮蔽フィルム層306、不要光カットフィルム層307及び粘着剤層305、308それぞれの構成は、上記第1の実施例の場合と同様であるとする。
図5において、300aは第1の積層部分、300bは第2の積層部分である。第1の積層部分300aは、AGフィルム層301と円偏光フィルム層304とから成り、円偏光フィルム層304を上記第2の積層部分300b側に、AGフィルム層301を観視者側に配する。第2の積層部分300bは、赤外線遮蔽フィルム層302、電磁波遮蔽フィルム層306、不要光カットフィルム層307及び粘着剤層305、308が積層されて成る。
図5の構成において、例えば、観視者の像光などの外光が、第1の積層部分300aのAGフィルム層301に入射されると、該入射外光の大部分がAGフィルム層301の表面の凹凸状部分で拡散反射される。該拡散反射されることにより、観視者の像光などの入射外光は、AGフィルム層301面や表示パネル100のガラス材部101に映り込むのが阻止される。上記入射外光のうち、AGフィルム層301の表面部で拡散反射されないものは該AGフィルム層301中を通過し、さらに、円偏光フィルム層304に入射する。該円偏光フィルム層304中を通過するとき、外光は、直線偏光光とされた後に円偏光光とされる。該円偏光フィルム層304内で該外光は、偏光板(図示なし)により直線偏光光化されることによりその約50%をカット(吸収)され、残りの外光(第1の直線偏光光という)が1/4波長位相差板(図示なし)により円偏光光(第1の円偏光光という)とされる。第1の円偏光光は、該円偏光フィルム層304から出て、第2の積層部分300bに入射し、該第2の積層部分300b内の赤外線遮蔽フィルム層302、粘着剤層305、電磁波遮蔽フィルム層306、不要光カットフィルム層307及び粘着剤層308を通って、表示パネル100のガラス材部101に入射する。
上記ガラス材部101に入射した上記第1の円偏光光は、該ガラス材部101の表面で反射される。該反射されるとき、上記第1の円偏光光とは偏光回転方向が逆転した円偏光光(第2の円偏光光という)とされる。該反射された第2の円偏光光は、粘着剤層308、不要光カットフィルム層307、電磁波遮蔽フィルム層306、粘着剤層305及び赤外線遮蔽フィルム層302を通って、第1の積層部分300aの円偏光フィルム層304に入射する。該円偏光フィルム層304内では該第2の円偏光光は、まず1/4波長位相差板により直線偏光光(第2の直線偏光光)に変換される。該第2の直線偏光光は、上記第1の直線偏光光に対し偏光方向が直角である。該第2の直線偏光光は、円偏光フィルム層304内でさらに、偏光板に入射される。該偏光板はその吸収軸の方向が該第2の直線偏光光と偏光方向と一致しているため、該第2の直線偏光光を吸収する。このため、該第2の直線偏光光は、該円偏光フィルム層304からAGフィルム層301側にはほとんど出射されない。
上記のように、第1の積層部分300a内で、表示パネル100のガラス材部101表面への入射外光はその約50%がカットされ、該ガラス材部101表面からの反射外光もそのほとんどが吸収されるため、該第1の積層部分300aにより、外光による表示パネル100の画面のコントラストの劣化が抑えられる。
上記第2の実施例によっても、プラズマディスプレイ装置において、外光の映り込みを抑えられる。また、明るい環境内においても画面のコントラスト性能の確保が可能となる。特に、本第2の実施例では、第1の積層部分300aと、第2の積層部分300bとが分離された別体構成となっているため、例えば、光学フィルタ300の取扱い作業や生産工程などにおいて、第1の積層部分300a、第2の積層部分300bのいずれか一方に不良が発生したりした場合には、該不良が発生した方のみを除外することで対応することができ、この点からのコスト低減も可能となる。
なお、上記各実施例では、プラズマディスプレイ装置の表示パネルと組合わせる光学フィルタの例につき述べたが、映像表示装置はプラズマディスプレイ装置に限定されない。また、上記各実施例では、光学フィルタは、内部にガラス部層を含まず、表示パネル100のガラス材部101上に、AGフィルム層301や円偏光フィルム層304を積層する構成としたが、本発明はこれに限定されず、光学フィルタ内部にガラス部層や光透過性のプラスチック材などを例えば基材として有する構成であってもよい。また、円偏光フィルム層304、赤外線遮蔽フィルム層302、電磁波遮蔽フィルム層306、不要光カットフィルム層307の積層順序も上記実施例の構成に限定されない。さらに、AGフィルム層301と円偏光フィルム層304以外のフィルム層は、その一部または全部を設けない構成としてもよい。
100…表示パネル、
101…ガラス材部、
101a…表面部、
200…接地用金具、
300…光学フィルタ、
301…AGフィルム層、
302…赤外線遮蔽フィルム層、
303、305、308…粘着剤層、
304…円偏光フィルム層、
304a…偏光板、
304b…1/4波長位相差板、
306…電磁波遮蔽フィルム層、
307…不要光カットフィルム層、
400…押え金具、
410…固定用ビス、
500…前枠。
101…ガラス材部、
101a…表面部、
200…接地用金具、
300…光学フィルタ、
301…AGフィルム層、
302…赤外線遮蔽フィルム層、
303、305、308…粘着剤層、
304…円偏光フィルム層、
304a…偏光板、
304b…1/4波長位相差板、
306…電磁波遮蔽フィルム層、
307…不要光カットフィルム層、
400…押え金具、
410…固定用ビス、
500…前枠。
Claims (9)
- 表示パネル上に映像表示を行う映像表示装置であって、
上記表示パネルの前面上に、入射光を拡散反射する凹凸状表面を有する第1の層と、上記第1の層側からの入射光と上記表示パネル面からの反射光を少なくとも円偏光させる第2の層とを有して成る光学フィルタを備えた構成を特徴とする映像表示装置。 - 映像信号に基づき画素のセルを放電させ映像表示を行う映像表示装置であって、
上記セルが電極間に形成され、該セルの放電、非放電により映像を表示する表示パネルと、
上記表示パネル前面の光透過性部材面上に設けられ、入射光を拡散反射する凹凸状表面を有する第1の層と、上記第1の層側からの入射光と上記光透過性部材面からの反射光を少なくとも円偏光させる第2の層とを有して成る光学フィルタと、
を備えた構成を特徴とする映像表示装置。 - 上記光学フィルタは、上記表示パネルの前面に密着して設けられ、上記第1の層が、光透過性のプラスチック材の表面が凹凸状とされたAG膜である請求項1または請求項2に記載の映像表示装置。
- 上記光学フィルタは、上記第2の層が、入射光のうち特定方向の直線偏光成分を透過させる偏光板と、入射した該直線偏光成分を円偏光光として出射するとともに、入射した円偏光光を特定方向の直線偏光成分として出射する1/4波長位相差板とが積層されて成る構成である請求項1または請求項2に記載の映像表示装置。
- 映像表示装置用表示パネルの前面側に設ける光学フィルタであって、
入射光を拡散反射する凹凸状表面を有する第1の層と、
上記第1の層側からの入射光と上記表示パネル面からの反射光を少なくとも円偏光させる第2の層と、
を備えて成ることを特徴とする光学フィルタ。 - 映像表示装置用表示パネルの前面側に設ける光学フィルタであって、
入射光を拡散反射する凹凸状表面を有する第1の層と、
上記第1の層側からの入射光と上記表示パネルのガラス面からの反射光を少なくとも円偏光させる第2の層と、
赤外線を遮蔽する第3の層と、
電磁波を遮蔽する第4の層と、
を備えて成ることを特徴とする光学フィルタ。 - 上記第1、第2の層は互いに隣接して配される請求項5または請求項6に記載の光学フィルタ。
- 映像表示装置用表示パネルの表面に設ける光学フィルタであって、
光透過性部材面上に、入射光を拡散反射する凹凸状表面を有する第1の層と、該第1の層側からの入射光と上記光透過性部材面からの反射光を少なくとも円偏光させる第2の層とを備えて成ることを特徴とする光学フィルタ。 - 映像信号に基づき画素のセルを放電させ映像表示を行う映像表示装置であって、
上記セルが電極間に形成され、該セルの放電、非放電により映像を表示する表示パネルと、
上記表示パネル前面に設けられ、光透過性部材面上に、入射光を拡散反射する凹凸状表面を有する第1の層と、該第1の層側からの入射光と上記光透過性部材面からの反射光を少なくとも円偏光させる第2の層とを有して成る光学フィルタと、
を備えた構成を特徴とする映像表示装置。
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JP2004217345A JP2006039109A (ja) | 2004-07-26 | 2004-07-26 | 映像表示装置及びそれに用いる光学フィルタ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2004
- 2004-07-26 JP JP2004217345A patent/JP2006039109A/ja active Pending
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