JP2006036214A - キャップ付ボトル缶 - Google Patents

キャップ付ボトル缶 Download PDF

Info

Publication number
JP2006036214A
JP2006036214A JP2004214014A JP2004214014A JP2006036214A JP 2006036214 A JP2006036214 A JP 2006036214A JP 2004214014 A JP2004214014 A JP 2004214014A JP 2004214014 A JP2004214014 A JP 2004214014A JP 2006036214 A JP2006036214 A JP 2006036214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
bottle
top wall
wall portion
liner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004214014A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohiko Kamata
元彦 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2004214014A priority Critical patent/JP2006036214A/ja
Publication of JP2006036214A publication Critical patent/JP2006036214A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 飲み易い従来からのボトル缶の形状を保持しつつ、取り扱い性が向上されたキャップ付ボトル缶を安価に形成する。また、良好な密封性および開栓性を双方ともに具備させる。
【解決手段】 第1キャップ12は、第1天壁部12aおよび該第1天壁部12aの外周縁から略垂下してなる第1周壁部12bを備える本体部と、第1天壁部12aの内面に該天壁部12aと同軸的に配設された円環状のライナー12cとを備えるとともに、第1天壁部12aの外面側に、第1天壁部12aのうちライナー12cとの非接触部分が開口可能とされた開口手段13が設けられ、第1キャップ12は、第1周壁部12bの缶軸方向下端部が膨出部11dに沿って巻き込まれる裾巻き部12eとされるとともに、ライナー12cが口金部11cのカール部11fに密接されることにより、ボトル缶口金部11cに固着されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、キャップ付ボトル缶に関するものである。
従来から、飲料が充填される容器としてボトル缶が提供されているが、この種のボトル缶は一般に、大径の胴部と、該胴部の缶軸方向上端に連設されるとともに、缶軸方向上方へ向かうに従い漸次縮径した肩部と、該肩部の缶軸方向上端に連設されるとともに、缶軸方向上方へ延在した口金部とを備えている。そして、このボトル缶に内容物が充填された状態で、前記口金部にキャップが螺着されることによりキャップ付ボトル缶とされて販売されている。
ところでボトル缶は、口金部にキャップが螺着されることにより着脱可能とされているので、少量ずつ数回にわけて比較的長時間かけて内容物を飲み干す場合に、衛生上および取り扱い上好ましいという利点がある。また、前記口金部が前記胴部と比べて小径とされているので、口を前記口金部の開口端部に付けてこの内容物を飲む際に、口を前記開口端部に沿わせ易いため飲み易く、さらに大径の胴部が前記肩部を介して小径の前記口金部に連設されているので、内容物を他の容器に注ぎ易いという利点がある。
これに対し、従来から提供されている、缶本体の開口部に缶蓋が巻き締められた缶は、缶蓋の外径が胴部の外径と略同一であるので、この内容物を飲む際、口を前記口金部の開口端部に沿わせ難く、ボトル缶と比べて飲み難いという欠点がある。また、缶蓋は一般に、その外面における外周縁部に環状凹部が形成されているため、この内容物を適量ずつ数回にわけて飲むと、前記環状凹部に内容物が溜まり易く、飲み難いという欠点がある。
このため、従来から飲料が充填される容器として、ボトル缶が多く採用されている。
米国特許第4262815号明細書
しかしながら、例えばビールといった比較的短時間で飲み干す内容物の場合には、前述したボトル缶の利点のうち、着脱可能である点がむしろ欠点となり、需要者にあっては、例えばこのキャップ付ボトル缶を開栓後、キャップを持ち続けたまま飲まなければならなず、煩わしい等といった取り扱い性の点で問題があった。
このような問題を解決するとともに、前述したボトル缶形状に起因した飲み易い等という利点を具備させる手段として、例えば前記特許文献1に示されるような、前記胴部の缶軸方向上端部に、上方に向かうに従い漸次若しくは段階的に縮径されるとともに、その上端面に開口手段が設けられた構成の蓋体が巻き締められた缶を採用することも考えられる。つまり、前記ボトル缶の肩部と口金部とを形成せずに、開口端部とされた前記胴部の缶軸方向上端部に直接蓋体を巻き締める缶を採用することが考えられる。しかしながらこの場合、前記蓋体を形成するための、さらにはこの蓋体を巻き締めるための新たな設備等が必要となり、このような缶の製造コストを増大させることになるので現実的ではない。
ここで、前記キャップはその内側にライナーが備えられており、このライナーとボトル缶の開口端部とを密接させることにより、内容物の密封性を実現している。従って、ライナーの厚さを厚くし、このライナーをボトル缶の開口端部に密接させ、該開口端部とライナーとの接触面積を増やすことにより、内容物の良好な密封性を実現することが可能になる。
しかしながら、この場合、前記接触面積が増加すると、未開封状態にあるキャップ付ボトル缶を開栓するのに要するトルク、つまり開栓トルクが上昇することになる。すなわち、内容物の良好な密封性を実現しようとすると、開栓トルクが上昇し、これとは逆に、ライナーの厚さを薄くし、開栓トルクを低減させようとすると、内容物の良好な密封性を実現できないといった、良好な密封性および開栓性の双方をともにキャップ付ボトル缶に具備させることが困難であるという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、第1の目的は、比較的短時間で飲み干される内容物が充填されるキャップ付ボトル缶において、飲み易い従来からのボトル缶形状を保持しつつ、その取り扱い性を向上させることができ、かつ従来からの製造装置を用いて形成することができるキャップ付ボトル缶を提供することにある。
第2の目的は、良好な密封性および開栓性を双方ともに具備させることができるキャップ付ボトル缶を提供することにある。
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明のキャップ付ボトル缶は、ボトル缶の口金部に第1キャップが配設されたキャップ付ボトル缶であって、前記口金部の缶軸方向下部には径方向外方へ膨出した膨出部が形成され、前記第1キャップは、第1天壁部および該第1天壁部の外周縁から略垂下してなる第1周壁部を備える本体部と、前記第1天壁部の内面に該天壁部と同軸的に配設された円環状のライナーとを備えるとともに、前記第1天壁部の外面側に、該第1天壁部の外面のうち前記ライナーとの非接触部分と対応する部分が開口可能とされた開口手段が設けられ、該第1キャップは、前記第1周壁部の缶軸方向下端部が前記膨出部に沿って巻き込まれる裾巻き部とされるとともに、前記ライナーが前記口金部の開口端部と密接されることにより、前記ボトル缶の口金部に固着されていることを特徴とする。
本発明に係るキャップ付ボトル缶によれば、ボトル缶の口金部に第1キャップが固着されているので、前記第1天壁部の外面側に設けられた開口手段により、この第1キャップをボトル缶口金部に固着させた状態で、キャップ付ボトル缶を開口させることが可能になる。従って、飲み易い形状としてのボトル缶形状を保持しつつ、第1キャップをボトル缶から分離させないで開栓することが可能になり、その内容物が例えばビールといった比較的短時間で飲み干されるものである場合に、取り扱い性が良好なキャップ付ボトル缶を実現することができる。
特に、第1キャップは、前記ライナーが前記口金部の開口端部と密接するとともに、前記裾巻き部がこの口金部の前記膨出部に巻き込まれることにより、ボトル缶の口金部に固着されているので、従来からの製造装置を略そのまま用いてこのキャップ付ボトル缶を形成することができる。
すなわち、従来から使用されていた装置では、まず、前記第1キャップをボトル缶の口金部に被冠させた状態で、前記第1天壁部の外周縁部を缶軸方向下方に押圧することにより段差部を形成し、この段差部により前記ライナーを前記口金部の開口端部に密接させる。この状態で、ねじ切ローラを、前記第1周壁部の缶軸方向中央部に径方向内方へ向けて圧接させるとともに、缶軸回りに相対的に回動させることにより、このローラを前記口金部に形成された雄ねじ部に沿わせ、これにより、第1ねじ部を形成し、その後、裾巻きローラを、前記第1周壁部の缶軸方向下端部に径方向内方へ向けて圧接させるとともに、缶軸回りに相対的に回動させることにより、このローラを前記口金部の膨出部に沿わせ、裾巻き部を形成する。
以上の従来の工程のうち、ねじ切ローラによるねじ切工程を除いた工程により、前記第1キャップを口金部に固着することが可能になり、前記キャップ付ボトル缶を製造するに際して、新たな装置を新設する必要はなく、従来からの装置を略そのまま流用することができる。従って、このキャップ付ボトル缶の製造コストを現行のキャップ付ボトル缶のものと同等に維持することができる。
これに加え、本発明に係るキャップ付ボトル缶のボトル缶自体の構成は従来からあるボトル缶と同様であるので、現行の内容物充填ラインをそのまま用いることができる。
また、第1キャップは前記開口手段を備えているので、前記ライナーの厚さを厚くし、このライナーをボトル缶の前記開口端部に密接させ、該開口端部とライナーとの接触面積を増やすことにより、内容物の良好な密封性を実現した場合においても、キャップ付ボトル缶の良好な開栓性が阻害されることはない。すなわち、前記キャップ付ボトル缶は、前記第1キャップをボトル缶に対して回転させることにより開栓する構成とされておらず、前記開口手段により開栓する構成となっているので、前記接触面積の増加が、キャップ付ボトル缶の開栓性に何ら影響を及ぼさない。従って、キャップ付ボトル缶に良好な密封性および開栓性の双方をともに具備させることが可能になる。
ところで、レトルト殺菌処理を要する内容物が充填された場合においては、一般に、この殺菌処理後に内容物の密封性が阻害されることを防止するために、第1キャップのライナーを例えばポリプロピレンといった耐熱性に優れる材質により形成することがなされている。この種のライナーは一般に、摩擦係数が大きいため、前記従来のような、第1キャップをボトル缶に対して回転させて開栓すると、この際の摺動抵抗が増大して良好な開栓性を阻害する虞がある。しかしながら、本発明のキャップ付ボトル缶では、ライナーを有する第1キャップをボトル缶口金部に固着させ、前記開口手段によりこの缶を開栓する構成とされているので、ライナーを耐熱性に優れた材質により形成したことにより、開栓性が阻害されるといった問題を生じさせることはないため、特に著しい作用効果を奏することができる。
ここで、前記口金部の缶軸方向中央部に、その全周に亙ってビード部若しくは雄ねじ部が形成されるとともに、前記第1周壁部に、その内面が前記ビード部若しくは前記雄ねじ部に沿うように凹部若しくは第1ねじ部が形成されていることが望ましい。この場合、第1キャップをボトル缶口金部に確実に固着することができる。
また、第2天壁部と該第2天壁部の外周縁から略垂下してなる第2周壁部とを有する第2キャップを備え、該第2キャップは、その内面が前記第1キャップの第1ねじ部の外面に螺着されてもよい。
この場合、第2キャップを備えているので、比較的長時間かけて飲み干されるものである場合に、特に好適なキャップ付ボトル缶を提供することができる。すなわち、第1キャップのライナーの厚さを厚くし、ライナーと前記開口端部との接触面積を増大させ、内容物の良好な密封性を実現した場合においても、キャップ付ボトル缶は前記開口手段により開口されることになるので、前記接触面積の増大は開栓性について何ら影響を及ぼさない。また、このキャップ付ボトル缶は、第2キャップによりリシールすることが可能になる。
以上により、リシールできるキャップ付ボトル缶に、良好な密封性および開栓性の双方を具備させることができる。
さらに、前記開口手段は、前記第1天壁部の外面に、缶軸方向上方に向って凸とされたリベットと、ヒンジ部を除いてスコアにより区画された開口片とが形成され、該開口片の前記ヒンジ部側の上に一端部側が重なるように前記リベットに固着されたタブを備え、該タブの他端部側を缶軸方向上方に引き上げることによって、前記スコアを破断させ、前記開口片を前記ヒンジ部を介して前記第1天壁部に残して当該キャップ付ボトル缶を開口する構成とされたことが望ましい。
この場合、キャップ付ボトル缶から前記各構成要素を一つとして分離させずに開栓することが可能になり、その内容物が比較的短時間で飲み干されるものである場合に、特に取り扱い性に優れたキャップ付ボトル缶を提供することができる。
また、前記第2キャップの内面に、その下方へ突出する突起体が形成され、前記第1天壁部の前記開口手段は、該第1天壁部の外面に、ヒンジ部を除いてスコアにより区画された開口片とされ、前記第2キャップを前記第1キャップに対してねじ込むことにより、前記第2キャップの前記突起体によって、前記スコアを破断させ、前記開口片を前記ヒンジ部を介して前記第1天壁部に残して当該キャップ付ボトル缶を開口する構成とされてもよい。
この場合、第1キャップの前記開口手段が前記開口片とされ、第2キャップに前記突起体を備えさせ、第2キャップを第1キャップに対してねじ込むことにより、このキャップ付ボトル缶を開口する構成としているので、前述した取り扱い性に優れたキャップ付ボトル缶を安価に提供することができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の第1実施形態として示したキャップ付ボトル缶10の概略構成を示すものである。まず、ボトル缶11は、大径の胴部11aと該胴部11aの缶軸方向上端に連設されるとともに、缶軸方向上方に向かうに従い漸次縮径した肩部11bと、該肩部11bの缶軸方向上端に連設されるとともに、缶軸方向上方に向けて延在した口金部11cとを備える概略構成とされている。口金部11cは、缶軸方向下部に径方向外方へ膨出した膨出部11dが形成され、缶軸方向中央部に雄ねじ部11eが形成され、さらに缶軸方向上端部は径方向外方へ折り曲げられたカール部11fとされている。このカール部11fの径方向内側が開口端面とされている。
このボトル缶口金部11cに第1キャップ12が配設されてキャップ付ボトル缶10が構成されている。この第1キャップ12は、第1天壁部12aおよび該第1天壁部12aの外周縁から略垂下してなる第1周壁部12bを備える本体部と、第1天壁部12aの内面に該天壁部12aと同軸的に配設された円環状のライナー12cとを備えるとともに、第1天壁部12aの外面側に、該第1天壁部12aの外面のうちライナー12cとの非接触部分と対応する部分が開口可能とされた開口手段13が設けられている。なお、ライナー12cはポリプロピレンを含有する材質により形成されている。
そして、第1キャップ12は、第1周壁部12bの缶軸方向下端部が前記膨出部11dに沿って巻き込まれる裾巻き部12eとされるとともに、ライナー12cがボトル缶口金部11cの開口端部(カール部11f)と密接されることにより、ボトル缶口金部11cに固着されている。
さらに本実施形態では、第1キャップ周壁部12bに、ボトル缶口金部11cの缶軸方向中央部に形成された雄ねじ部11eの外面形状に沿うように第1ねじ部12fが形成され、この第1ねじ部12fがボトル缶雄ねじ部11eに螺合されて、第1キャップ12がボトル缶口金部11cに配設された構成となっている。また、第1キャップ天壁部12aの外周縁部には、缶軸方向下方へ凹む段差部12gが形成されており、ライナー12cとボトル缶カール部11fとが密に接するようになっている。
ところで、第1キャップ周壁部12bの缶軸方向下部には、周方向に延びるスコアが形成されておらず、つまり、第1キャップ12をボトル缶口金部11cの雄ねじ部11eに沿わせて缶軸回りに回動させることにより、このキャップ12に缶軸方向上方へ向けて移動させようとする力が作用した場合においても、このキャップ裾巻き部12eがボトル缶膨出部11dにより係止され、第1キャップ12の前記移動が阻止されるようになっている。すなわち、第1キャップ12はボトル缶11から離脱不能とされている。
第1キャップ天壁部12aに設けられた開口手段13は、本実施形態では、第1キャップ天壁部12aの外面に、缶軸方向上方に向って凸とされたリベット13aと、図示しないヒンジ部を除いてスコア13bにより区画された開口片13cとが形成され、該開口片13cの前記ヒンジ部側の上に一端部側が重なるようにリベット13aに固着されたタブ13dを備えている。また、タブ13b、リベット13aおよび開口片13cは、第1キャップ天壁部12aの外面に沿った方向における一定方向にこの順に略連設された構成となっている。以上の構成において、タブ13dの他端部側を缶軸方向上方に引き上げることにより、前記一端部側が前記開口片13cを缶軸方向下方に押圧して、スコア13bを破断させ、タブ13dを第1天壁部12aに残すとともに、前記開口片13cを前記ヒンジ部を介して第1天壁部12aに残してこのキャップ付ボトル缶10を開口する構成とされている。ここで、開口片13cは、第1天壁部12aの外面のうち、ライナー12cとの非接触部分と対応する部分に形成されており、これにより、第1天壁部12aのうち前記非接触部分が開口できるようになっている。
また、第1キャップ天壁部12aには、缶軸方向上方へ向けて凸とされた図示しないディンプルが形成されており、このディンプルと前記開口片13cとは前記リベット11を挟んで対向配置されている。つまり、前記タブ13dは、その一端部側が前述したように開口片13cの上に重なり、他端部側が前記ディンプルの上に重なるようにリベット13aに固着されている。そして、前記ディンプルによってタブ13dがリベット13a回りに回動させられることを阻止する、いわばタブ13dの回り止めとしての機能を有する。
なお、開口片13cは、第1キャップ天壁部12aのうち、リベット13aを挟んでタブ13dの前記他端部と反対側の部分に、リベット13aの近傍に接し、かつタブ13dが前記一端部側から前記他端部側へ延びる方向と中心線が略一致するような、平面視円形状とされて形成されている。そして、この平面視円形状とされた開口片13cにおいて、リベット13aの近傍に接する部分のうち、前記中心線を挟んだ一方の部分(ヒンジ部)は、前記スコア13bが形成されておらず、つまりこの一方の部分(ヒンジ部)を介して、開口片13cが第1キャップ天壁部12aに段差なく滑らかに連設された構成となっている。これにより、前述のようにタブ13dを引き上げてキャップ付ボトル缶10を開栓する際、開口片13cは前記一方の部分(ヒンジ部)により第1天壁部12aから分離されず、繋がった状態に維持される。なお、タブ13dはリベット13aに固着されているので、開栓時にリベット13aから分離されない。
次に、以上のように構成されたキャップ付ボトル缶10の製造方法について説明する。まず、ボトル缶口金部11cに、段差部12gと第1ねじ部12fと裾巻き部12eとが形成されていない第1キャップ12を被冠し、その後、第1キャップ天壁部12aの径方向中央部を缶軸方向下方に押圧し、このキャップ12をボトル缶口金部11cに保持する。この状態で、第1天壁部12aの外周縁部を缶軸方向下方へ向けて押圧し、この部分に絞り加工を施すことにより、段差部12gを形成し、これにより、ライナー12cをボトル缶口金部11cのカール部11fに密接させる。
この際、第1天壁部12aの外面は略全域に亙って缶軸方向下方に向けて押圧された状態となっており、この状態で、図示しないねじ切りローラを、第1周壁部12bの缶軸方向中央部における缶軸方向上部外周面に径方向内方へ向けて圧接させるとともに、缶軸回りに回動させることにより、このローラをボトル缶口金部11cの雄ねじ部11eに沿わせ、これにより、雄ねじ部11eに螺合された第1ねじ部12fを形成する。
その後、図示しない裾巻きローラを、第1周壁部12bの缶軸方向下端部外周面に径方向内方へ向けて圧接させるとともに、缶軸回りに回動させることにより、ボトル缶口金部11cの膨出部11dに沿うように径方向内方へ巻き込ませ、裾巻き部12eを形成する。
以上により、図1に示すキャップ付ボトル缶10が形成される。
以上説明したように、本実施形態によるキャップ付ボトル缶10によれば、ボトル缶口金部11cに第1キャップ12が固着されているので、前記第1天壁部12aの外面側に設けられた開口手段13により、この第1キャップ12をボトル缶口金部11cに固着させた状態で、キャップ付ボトル缶10を開口させることが可能になる。従って、飲み易い形状としてのボトル缶形状を保持しつつ、第1キャップ12をボトル缶11から分離させないで開栓することが可能になり、その内容物が例えばビールといった比較的短時間で飲み干されるものである場合に、取り扱い性が良好なキャップ付ボトル缶10を提供することができる。
特に、第1キャップ12は、ライナー12cがボトル缶口金部11cのカール部11fと密接するとともに、前記裾巻き部12eがこの口金部11cの膨出部11dに巻き込まれることにより、ボトル缶口金部11cに固着されているので、前述したように、従来からの製造装置を略そのまま用いてこのキャップ付ボトル缶10を形成することができる。従って、本実施形態のキャップ付ボトル缶10を製造するに際して、新たな装置を新設する必要はなく、従来からの装置を流用することができ、このキャップ付ボトル缶10の製造コストを現行のキャップ付ボトル缶のものと同等に維持することができる。これに加え、キャップ付ボトル缶10のボトル缶11自体の構成は従来からあるボトル缶と同様であるので、現行の内容物充填ラインをそのまま用いることができる。
また、第1キャップ12は前記開口手段13を備えているので、キャップ付ボトル缶10を開栓するに際して、この缶10から前記各構成要素を一つとして分離させずに開栓することが可能になり、その内容物が比較的短時間で飲み干されるものである場合に、特に取り扱い性に優れたキャップ付ボトル缶10を提供することができる。
さらに、第1キャップ12は前記開口手段13を備えているので、ライナー12cの厚さを厚くし、このライナー12cをボトル缶11のカール部11fに密接させ、該カール部11fとライナー12cとの接触面積を増やすことにより、内容物の良好な密封性を実現した場合においても、キャップ付ボトル缶10の良好な開栓性が阻害されることはない。すなわち、キャップ付ボトル缶10は、第1キャップ12をボトル缶11に対して回転させることにより開栓する構成とされておらず、前記開口手段12により開栓する構成となっているので、前記接触面積の増加が、キャップ付ボトル缶10の開栓性に何ら影響を及ぼさない。従って、キャップ付ボトル缶10に良好な密封性および開栓性の双方をともに具備させることが可能になる。
ところで、レトルト殺菌処理を要する内容物が充填された場合においては、一般に、この殺菌処理後に内容物の密封性が阻害されることを防止するために、第1キャップ12のライナー12cを例えばポリプロピレンといった耐熱性に優れる材質により形成している。この種のライナー12cは一般に、摩擦係数が大きいため、前記従来のような、第1キャップ12をボトル缶11に対して回転させて開栓すると、この際の摺動抵抗が増大して良好な開栓性を阻害する虞がある。しかしながら、本発明のキャップ付ボトル缶10では、ライナー12cを有する第1キャップ12をボトル缶口金部11cに固着させ、前記開口手段13によりこの缶を開栓する構成とされているので、ライナー12cを耐熱性に優れた材質により形成したことにより、開栓性が阻害されるといった問題を生じさせることはないため、特に著しい作用効果を奏することができる。
なお、前記実施形態における、ボトル缶口金部11cの雄ねじ部11eおよび第1キャップ12の第1ねじ部12fに代えて、前記雄ねじ部11eを全周に亙って径方向外方へ膨出したビード部とし、また、前記第1ねじ部12fを、第1周壁部12bの内面が前記ビード部の外周面に沿うような凹部としてもよい。この場合においても、第1キャップ12のボトル缶口金部11cへの固着を確実に実現することができる。
次に、本発明に係るキャップ付ボトル缶の第2実施形態について図2に従い説明するが、前記実施形態での相違点のみ説明する。この図において、本実施形態のキャップ付ボトル缶20は、第2天壁部21aと該第2天壁部21aの外周縁から略垂下してなる第2周壁部21bとを有する第2キャップ21を備えている。そして、前記第1実施形態で示したキャップ付ボトル缶10の第1キャップ12の第1ねじ部12の外面に第2キャップ21が螺合された構成となっている。すなわち、第2キャップ21の第2周壁部21b内面には雌ねじ部21cが形成されており、この雌ねじ部21cが第1キャップ12の第1ねじ部12fの外面に螺合された構成となっている。なお、第2キャップ21は、例えば樹脂材料により一体に形成されている。
このように構成されたキャップ付ボトル缶20を開栓するには、まず、第2キャップ21を第1キャップ12から外し、その後、前記開口手段13のタブ13dの前記他端部側を缶軸方向上方に引き上げることによって、前記開口片13cを第1天壁部12aに残してこのキャップ付ボトル缶10を開口する。そして、第2キャップ21の雌ねじ部21cを第1キャップ12の第1ねじ部12fの外面に再度螺合させることにより、ボトル缶11を封止する、すなわちリシールすることができる。
以上説明したように本実施形態のキャップ付ボトル缶20によれば、第2キャップ21を備えているので、内容物が比較的長時間かけて飲み干されるものである場合に特に好適なものとなる。すなわち、第1キャップ12のライナー12cを厚肉にしたことによって、このライナー12cとカール部11fとの接触面積が増大しても、このキャップ付ボトル缶20は前記開口手段13により開栓されることになるので、前記接触面積の増大は開栓性について何ら影響を及ぼさない。また、このキャップ付ボトル缶20は、第2キャップ21によりリシールすることが可能になる。
以上により、リシールできるキャップ付ボトル缶20に、良好な密封性および開栓性の双方を具備させることができる。
次に、本発明に係るキャップ付ボトル缶の第3実施形態について図3に従い説明するが、前記実施形態での相違点のみ説明する。この図において、本実施形態のキャップ付ボトル缶30は、前記第2実施形態で示した第2キャップ21に代えて、このキャップ21の第2天壁部21a内面に、その下方へ突出する突起体34が形成された第2キャップ33を備え、また、前記第1、第2実施形態で示した第1キャップ12に代えて、前記開口手段13を備えず、第1天壁部12a外面に、ヒンジ部を除いてスコア31により画成された開口片32(開口手段)が形成された第1キャップ35を備えている。なお、突起体34は、本実施形態では、図3に示すように、側面視台形状とされているが、この他に錐状体であってもよい。スコア31は、第1天壁部12aの外面に、この外面のうち、第2キャップ33の突起体34と対応する部分を囲むように平面視円形状に形成され、開口片32の径方向中央部に突起体34の下面が接するようになっている。また、スコア31は開口片32の全周に亙って形成されておらず、すなわち開口片32は、前記ヒンジ部を介して第2キャップ天壁部21aに段差なく滑らかに連設された構成となっている。
このように構成されたキャップ付ボトル缶30は、第2キャップ33を第1キャップ35に対してねじ込むことにより、第2キャップ33の突起体34によって、スコア31を破断させ、開口片32を缶軸方向下方へ移動させることにより開栓される。この際、開口片32は前記ヒンジ部により第1天壁部35から分離されず、繋がった状態に維持される。
以上説明したよう本実施形態のキャップ付ボトル缶30によれば、前述した取り扱い性に優れたキャップ付ボトル缶を安価に提供することができる。
なお、以上の各実施形態においては、ボトル缶口金部11cに雄ねじ部11eを形成し、第1キャップ12、35をこの雄ねじ部11eに螺合させた構成を示したが、螺合しない構成であっても適用可能である。
比較的短時間で飲み干される内容物が充填される場合において、飲み易い従来からのボトル缶の形状を保持しつつ、取り扱い性が向上されたキャップ付ボトル缶を現行の製造装置を用いて形成することができる。また、良好な密封性および開栓性を双方ともに具備させることができる。
本発明の第一実施形態として示したキャップ付ボトル缶の一部拡大断面側面図である。 本発明の第二実施形態として示したキャップ付ボトル缶の一部拡大断面側面図である。 本発明の第三実施形態として示したキャップ付ボトル缶の一部拡大断面側面図である。
符号の説明
10、20、30 キャップ付ボトル缶
11 ボトル缶
11c 口金部
11d 膨出部
11e 雄ねじ部
12、35 第1キャップ
12a 第1天壁部
12b 第1周壁部
12c ライナー
12e 裾巻き部
12f 第1ねじ部
13 開口手段
13a リベット
13b、31 スコア
13c、32 開口片
13d タブ
21、33 第2キャップ
21a 第2天壁部
21b 第2周壁部
34 突起体

Claims (5)

  1. ボトル缶の口金部に第1キャップが配設されたキャップ付ボトル缶であって、
    前記口金部の缶軸方向下部には径方向外方へ膨出した膨出部が形成され、
    前記第1キャップは、第1天壁部および該第1天壁部の外周縁から略垂下してなる第1周壁部を備える本体部と、前記第1天壁部の内面に該天壁部と同軸的に配設された円環状のライナーとを備えるとともに、前記第1天壁部の外面側に、該第1天壁部の外面のうち前記ライナーとの非接触部分と対応する部分が開口可能とされた開口手段が設けられ、
    該第1キャップは、前記第1周壁部の缶軸方向下端部が前記膨出部に沿って巻き込まれる裾巻き部とされるとともに、前記ライナーが前記口金部の開口端部と密接されることにより、前記ボトル缶の口金部に固着されていることを特徴とするキャップ付ボトル缶。
  2. 請求項1記載のキャップ付ボトル缶において、
    前記口金部の缶軸方向中央部に、その全周に亙ってビード部若しくは雄ねじ部が形成されるとともに、前記第1周壁部に、その内面が前記ビード部若しくは前記雄ねじ部に沿うように凹部若しくは第1ねじ部が形成されていることを特徴とするキャップ付ボトル缶。
  3. 請求項2記載のキャップ付ボトル缶において、
    第2天壁部と該第2天壁部の外周縁から略垂下してなる第2周壁部とを有する第2キャップを備え、該第2キャップは、その内面が前記第1キャップの第1ねじ部の外面に螺着されていることを特徴とするキャップ付ボトル缶。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のキャップ付ボトル缶において、
    前記開口手段は、前記第1天壁部の外面に、缶軸方向上方に向って凸とされたリベットと、ヒンジ部を除いてスコアにより区画された開口片とが形成され、該開口片の前記ヒンジ部側の上に一端部側が重なるように前記リベットに固着されたタブを備え、該タブの他端部側を缶軸方向上方に引き上げることによって、前記スコアを破断させ、前記開口片を前記ヒンジ部を介して前記第1天壁部に残して当該キャップ付ボトル缶を開口する構成とされたことを特徴とするキャップ付ボトル缶。
  5. 請求項3記載のキャップ付ボトル缶において、
    前記第2キャップの内面に、その下方へ突出する突起体が形成され、
    前記第1天壁部の前記開口手段は、該第1天壁部の外面に、ヒンジ部を除いてスコアにより区画された開口片とされ、前記第2キャップを前記第1キャップに対してねじ込むことにより、前記第2キャップの前記突起体によって、前記スコアを破断させ、前記開口片を前記ヒンジ部を介して前記第1天壁部に残して当該キャップ付ボトル缶を開口する構成とされたことを特徴とするキャップ付ボトル缶。

JP2004214014A 2004-07-22 2004-07-22 キャップ付ボトル缶 Withdrawn JP2006036214A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004214014A JP2006036214A (ja) 2004-07-22 2004-07-22 キャップ付ボトル缶

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004214014A JP2006036214A (ja) 2004-07-22 2004-07-22 キャップ付ボトル缶

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006036214A true JP2006036214A (ja) 2006-02-09

Family

ID=35901633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004214014A Withdrawn JP2006036214A (ja) 2004-07-22 2004-07-22 キャップ付ボトル缶

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006036214A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8066910B2 (en) 2004-07-28 2011-11-29 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method for the same, and light source

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8066910B2 (en) 2004-07-28 2011-11-29 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method for the same, and light source

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6515952B2 (ja) ボトル缶、キャップ付きボトル缶、及びボトル缶の製造方法
US4007851A (en) Anti-missiling bottle closure
JPH0210024B2 (ja)
US9957076B2 (en) Outsert for a metal container
US8485374B2 (en) Plastic closure with enhanced performance
US5984125A (en) Tamper evident closure for beverages
US6082567A (en) Cap skirt with single bead and container neck structure
US4991732A (en) Excess pressure vent for resealable beverage cap
JP2009196679A (ja) 容器と容器蓋との組合せ
JPH0440268B2 (ja)
JP4667971B2 (ja) キャップ
JP4947268B2 (ja) 容器蓋及び蓋付き密封容器
JP2013043687A (ja) 容器蓋
JP2006273374A (ja) ネジ付き缶用キャップの密封ライナー構造
JP4698090B2 (ja) 金属製ピルファープルーフキャップ
JP2006036214A (ja) キャップ付ボトル缶
RU2361791C2 (ru) Банка для напитков
JP4859008B2 (ja) 金属製ピルファープルーフキャップ
JPS6111357A (ja) ピルフア−プル−フ特性を有する容器蓋
JP2005280764A (ja) キャップおよびキャップ付ボトル缶
JP2013082488A (ja) 金属製キャップ付き容器およびその成形方法
JP2005170473A (ja) 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および容器詰め飲料
JP2004059020A (ja) 広口容器用キャップの液こぼれ防止構造
US20230159218A1 (en) Resealable container lid assembly
JP2004269016A (ja) 内圧開放特性を有する容器蓋。

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060519

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060613

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071002