JP2006036155A - Device for supplying power - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ケース内でワイヤハーネスを略U字状に屈曲させつつスライダを経て外部に導出させる構造の給電装置に関するものである。 The present invention relates to a power feeding device having a structure in which a wire harness is bent in a substantially U shape inside a case and led out through a slider.
図5は従来の給電装置の一形態を示すものである(特許文献1参照)。 FIG. 5 shows an embodiment of a conventional power feeding device (see Patent Document 1).
この給電装置41は、自動車のスライドドア42に搭載され、横長のケース44の内部にフラットワイヤハーネス45を略U字状に屈曲させて収容し、ケース44にスライダ46をスライド自在に設け、ワイヤハーネス45の一端をスライダ46に固定し、ワイヤハーネス45の他端をケース44に固定したものである。
The
スライダ46は可撓性のアーム47で車両ボディ43に連結され、ワイヤハーネス45の一端からアーム47に沿って車両ボディ側のワイヤハーネス48が配線されて電源等に続いている。ワイヤハーネス45の他端はスライドドア側のパワーウィンドモータやドアロックユニットやスイッチユニットやスピーカ等の補機(図示せず)に続くドア側ワイヤハーネス(図示せず)に接続されている。
The
フラットワイヤハーネス45には弛みを防止するために可撓性の補強板を付設させている。ケース44には底壁が設けられ、ワイヤハーネス45はケース44の上壁49と平行な底壁とに沿って略U字状に屈曲している。
The
図5のドア半開状態からスライドドア42を矢印Aの如く前方へ閉めると、スライダ46はケース44の後方へ相対的に移動し、ワイヤハーネス45は上下ほぼ同じ長さでU字状に屈曲する。また、図5のドア半開状態からスライドドア42を矢印Bの如く後方へ開けると、スライダ46はケース44の前方へ相対的に移動し、ワイヤハーネス45は上側部分45aよりも下側部分45bが短くなって、略J字状に屈曲する。これらによってワイヤハーネス45の弛みが吸収され、スライドドア内の各補機に確実に常時給電が行われる。
しかしながら、上記従来の給電装置41にあっては、ワイヤハーネス45としてフラットワイヤハーネスを用いているために、ケース内でのワイヤハーネス45の弛みを抑える可撓性の補強板を必要とし、補強板の取付コストや部品コストがかかるという問題があった。
However, since the conventional
そこで、本出願人はフラットワイヤハーネスに代えて断面略円形ないし長円形の通常のワイヤハーネスを用いて、図6に示す給電装置を考案した。 Therefore, the present applicant has devised the power feeding device shown in FIG. 6 using a normal wire harness having a substantially circular or oval cross section instead of the flat wire harness.
この給電装置51は、合成樹脂製のケース52と、ケース52の底壁53に沿ってスライド自在なスライダ54と、スライダ54の下半部に揺動自在に支持された揺動部材58とを備え、ワイヤハーネス55はケース内で略U字状ないしJ字状に屈曲して収容され、ワイヤハーネス55の一端側がスライダ54に固定されつつ略コの字状ないし略クランク状に屈曲して揺動部材58から外部に導出され、ワイヤハーネス55の他端側がケース52の上壁56側に固定されたものである。
The
ケース52は横長の略長方形に形成され、上下に平行な壁部56,53を有する。揺動部材58はケース52の底壁53から下側に突出し、ワイヤハーネス55はスライダ54から揺動部材58にかけて略コの字状ないし略クランク状に屈曲して配索され、揺動部材58からスライドドア等の移動構造体に向けて導出されている。
The
この給電装置51を自動車のスライドドアに適用した場合、スライドドアを開けると、鎖線の如くスライダ54がケース52の前方に相対的に移動しつつ、ワイヤハーネス55の下半部55bがケース52の底壁53に沿って前方へ摺動し、スライドドアを閉じると、実線の如くスライダ54がケース52の後方に相対的に移動しつつ、ワイヤハーネス55の下半部55bがケース52の底壁53に沿って後方へ摺動する。ケース52はスライドドアと一体に前後に移動し、スライダ54はさほど動かず、車両ボディ側との接続用のハーネス部分57と共にほぼ定位置にある。
When this
この給電装置51は自動車のスライドドア以外にもスライドシートや回動式のバックドアやトランク、自動車以外の機械等のスライドドア等にも適用可能なものである。これらスライドドアやスライドシートやトランク等は移動構造体と呼称され、車両ボディ等の電源側は固定構造体と呼称される。
The
しかしながら、上記給電装置51にあっては、スライダ54の下半側の揺動部材58がケース52から下方に突出しているために、ケース52の上端から揺動部材58までの距離が増大し、給電装置51が高さ方向に肥大化するという問題や、スライダ54の下半部や揺動部材58がスライド時に外部と干渉し、スムーズなスライド動作が行われないという心配があると共に、給電装置51の見栄えが低下するといった問題があった。
However, in the
また、断面円形のワイヤハーネス55の場合、曲げ剛性が高いために、ワイヤハーネス55の上側部分55aと下側部分55bがそれぞれケース52の上壁56と底壁53に強く摺接し、ケース52やワイヤハーネス55の摩耗を生じたり、摩擦抵抗によってスライダ54の操作荷重すなわちスライドドア等の移動構造体の操作力が増大し、操作性が悪化するという心配があった。これを防止するためにケース52の高さを増せば(上壁56と底壁53との間を広くすれば)、給電装置51が高さ方向に肥大化して、スライドドア等の移動構造体内の配置スペースが制限されてしまうという問題を生じる。
In the case of the
本発明は、上記した点に鑑み、ケースからのスライダの突出に起因する給電装置の肥大化や外部との干渉等を防止すると共に、ワイヤハーネスとケースとの摩擦を低減させてスライダの操作性を高め、且つケースの肥大化を防止することのできる給電装置を提供することを目的とする。 In view of the above-described points, the present invention prevents the enlargement of the power feeding device due to the protrusion of the slider from the case, interference with the outside, and the like, and reduces the friction between the wire harness and the case, thereby reducing the operability of the slider. An object of the present invention is to provide a power feeding device that can increase the height of the case and prevent the case from becoming enlarged.
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る給電装置は、一方の壁部から他方の壁部にかけてワイヤハーネスを屈曲させて収容するケースと、該ケース内にスライド自在に設けられ、該ワイヤハーネスを保持しつつ外部に導出させるスライダとを備える給電装置であって、該ケース内で該スライダが該ワイヤハーネスを該他方の壁部に向けて傾斜状に保持したことを特徴とする。 In order to achieve the above object, a power feeding device according to claim 1 of the present invention is provided with a case for bending and housing a wire harness from one wall portion to the other wall portion, and slidably provided in the case. A power supply device comprising a slider for holding the wire harness to be led out to the outside, wherein the slider holds the wire harness in an inclined manner toward the other wall in the case. To do.
上記構成により、ワイヤハーネスがケースの一方の壁部から他方の壁部にかけて略U字状に屈曲され、他方の壁部からスライダにかけて傾斜状に配索され、この傾斜状のハーネス部分はワイヤハーネスの屈曲部と同じ方向に傾斜し、ワイヤハーネスが一方の壁部からスライダにかけて略半ループ状に配索されることとなる。これによりケース内で、特にスライダの近傍でワイヤハーネスに大きな曲げ負荷がかからず、ワイヤハーネスの曲げ剛性が弱められ、ワイヤハーネスと一方及び他方の壁部との摺動摩擦が低減される。ケース内でのスライダの摺動位置に関わらず、常に上記作用が奏される。 With the above configuration, the wire harness is bent in a substantially U shape from one wall portion to the other wall portion of the case, and is routed in an inclined shape from the other wall portion to the slider. In this case, the wire harness is routed in a substantially half loop shape from one wall portion to the slider. Thus, a large bending load is not applied to the wire harness in the case, particularly in the vicinity of the slider, the bending rigidity of the wire harness is weakened, and the sliding friction between the wire harness and one and the other wall portion is reduced. Regardless of the sliding position of the slider in the case, the above action is always achieved.
請求項2に係る給電装置は、請求項1記載の給電装置において、前記他方の壁部に沿ってハーネス導出用の長形の開口が設けられ、該開口の近傍に前記スライダをスライド自在に係合させるレール部が設けられ、該レール部に交差して前記ワイヤハーネスが位置することを特徴とする。 A power supply device according to a second aspect is the power supply device according to the first aspect, wherein an elongated opening for leading out the harness is provided along the other wall portion, and the slider is slidably engaged in the vicinity of the opening. A rail part to be combined is provided, and the wire harness is located so as to cross the rail part.
上記構成により、ワイヤハーネスがスライダからレール部を交差して他方の壁部に向けて配索される。他方の壁部からスライダにかけてワイヤハーネスはほぼ直線的に傾斜して位置する。他方の壁部とレール部との間にはハーネス導出用の長形の開口が位置しており、ワイヤハーネスは他方の壁部上で開口に臨んで位置する。開口内の空間を利用してワイヤハーネスを配索することで、ワイヤハーネスの屈曲部の半径が拡大され、ワイヤハーネスの曲げ剛性が弱められる。この状態はスライダをケースの一端側に移動した際に顕著に現れる。 With the above configuration, the wire harness is routed from the slider to the other wall portion crossing the rail portion. The wire harness is inclined substantially linearly from the other wall portion to the slider. A long opening for leading out the harness is located between the other wall portion and the rail portion, and the wire harness is located on the other wall portion so as to face the opening. By arranging the wire harness using the space in the opening, the radius of the bent portion of the wire harness is expanded, and the bending rigidity of the wire harness is weakened. This state appears remarkably when the slider is moved to one end side of the case.
請求項3に係る給電装置は、請求項1又は2記載の給電装置において、前記ケースの前記一方の壁部が前記ワイヤハーネスの屈曲部側で拡幅方向に傾斜したことを特徴とする。 According to a third aspect of the present invention, in the power feeding device according to the first or second aspect, the one wall portion of the case is inclined in the widening direction on the bent portion side of the wire harness.
上記構成により、ワイヤハーネスの略U字状の屈曲部が傾斜状の一方の壁部に沿って拡径されて大きな半径で屈曲する。この状態はスライダをケースの他端側に移動した際に顕著に現れる。 With the above configuration, the substantially U-shaped bent portion of the wire harness is expanded along one inclined wall portion and bent with a large radius. This state appears remarkably when the slider is moved to the other end side of the case.
請求項4に係る給電装置は、請求項1〜3の何れかに記載の給電装置において、前記スライダに揺動部材が揺動自在に設けられ、前記ワイヤハーネスが該スライダから該揺動部材を経て外部に導出されたことを特徴とする。 A power supply device according to a fourth aspect is the power supply device according to any one of the first to third aspects, wherein a swing member is swingably provided on the slider, and the wire harness moves the swing member from the slider. It is characterized by being derived to the outside.
上記構成により、ケース内でのスライダの移動に伴って揺動部材が揺動してスライダからのハーネス部分の捩れを吸収する。 With the above configuration, the swinging member swings with the movement of the slider in the case to absorb the twist of the harness portion from the slider.
請求項1記載の発明によれば、スライダが完全にケース内に収容されたことで、従来のスライダの突出に起因する給電装置の肥大化や外部との干渉等が確実に防止されると共に、ケース内で他方の壁部からスライダにかけてワイヤハーネスが傾斜状に配索されることで、ワイヤハーネスの曲げ剛性が弱められ、ワイヤハーネスとケースとの摺動摩擦が低減され、それにより、スライダの操作力が低減されて操作性が高められ、且つケースの高さ(幅)方向の肥大化が防止される。 According to the first aspect of the invention, since the slider is completely accommodated in the case, enlargement of the power feeding device or interference with the outside due to the protrusion of the conventional slider is surely prevented, and The wire harness is routed in an inclined manner from the other wall to the slider in the case, so that the bending rigidity of the wire harness is weakened and the sliding friction between the wire harness and the case is reduced. The force is reduced, operability is improved, and enlargement in the height (width) direction of the case is prevented.
請求項2記載の発明によれば、長形の開口内の空間を利用してワイヤハーネスを配索することで、ワイヤハーネスの屈曲部の半径が拡大され、ワイヤハーネスの曲げ剛性が弱められ、ワイヤハーネスとケースとの摺動摩擦が一層低減され、スライダの操作力が一層低減され、且つケースの高さ(幅)方向の肥大化が防止されてケースがコンパクト化される。
According to the invention of
請求項3記載の発明によれば、ワイヤハーネスの屈曲部が一方の傾斜状の壁部に沿って拡径されるから、ワイヤハーネスの曲げ剛性が弱められ、ワイヤハーネスとケースとの摺動摩擦が一層低減され、スライダの操作力が一層低減され、且つケースの高さ(幅)方向の肥大化が防止されてケースがコンパクト化される。
According to the invention described in
請求項4記載の発明によれば、スライダの移動に伴って揺動部材が揺動してスライダからのハーネス部分の捩れを吸収するから、スライダの移動がスムーズに行われ、スライダの操作性が向上する。 According to the fourth aspect of the present invention, since the swinging member swings as the slider moves and absorbs the twist of the harness portion from the slider, the slider moves smoothly, and the operability of the slider is improved. improves.
図1〜図4は、本発明に係る給電装置の一実施形態を示すものである。図1は給電装置の概要、図2,図3は給電装置のスライダ移動時の形態、図4はスライダの形態例をそれぞれ示している。 1 to 4 show an embodiment of a power feeding device according to the present invention. FIG. 1 shows an outline of the power feeding device, FIGS. 2 and 3 show a form of the power feeding device when the slider is moved, and FIG. 4 shows an example of the slider.
この給電装置1は、ワイヤハーネス2を略U字状ないし略J字状に屈曲させて収容する略長方形状の合成樹脂製のケース3と、ケース内でケース長手方向にスライド自在に設けられた合成樹脂製のスライダ4とを備え、スライダ4がケース内でワイヤハーネス2をケース3の底壁5に向けて斜め下向きに導出させていることを特徴とするものである。
The power supply device 1 is provided with a substantially rectangular
本例のケース3は上壁(一方の壁部)6をやや傾斜させて設け、上壁6の後半側6bが前半側6aよりも少し高く形成され、前半側6aは水平に形成されている。前半側6aの後部にハーネス導出用の幅狭な開口7が設けられ、ワイヤハーネス2は開口7の近傍でバンド等の固定手段(図示せず)でケース3に固定されている。
The
ケース3の前端と後端にはそれぞれ壁部8,9が垂直に設けられ、上壁6と前後の壁部8,9はそれぞれケース厚さ方向の対向する垂直なベース壁10とカバー壁11(図2)とに直交し、水平な底壁(他方の壁部)5の上側にハーネス導出用の横長な開口12が設けられ、開口12の前後端12a,12b(図2)はそれぞれ開放され、開口12の上側にカバー壁11が位置し、カバー壁11の下端が開口12の上端となり、底壁5はベース壁10の下端に直交して続いている。開口12の後端12bは後壁9の下方延長部(図示せず)で封止してもよい。
底壁5はカバー壁11とベース壁10と前後壁8,9と上壁6とで囲まれたハーネス収容空間の下側に対向して位置し、カバー壁11の下端部の内面とベース壁10の内面とにスライダ4をスライド自在に係合させた一対のレール部13が対向して水平に設けられている。レール部13は断面矩形状又は三角形状に形成され、スライダ4の左右の側面の高さ方向中間部(ほぼ中央)に、各レール部13にスライド自在に係合する一対の溝部14(図2)が設けられている。
The
一対のレール部13の間は水平なスリット状の開口15となっており、一対のレール部13の間でハーネス収容空間(符号10で代用)は底壁5に向けて開放され、スリット状の開口15と底壁5との間にハーネス収容兼スライダ移動用の横長の空間(符号12で代用)が形成されている。一対のレール部13の間の隙間すなわちスリット状の開口15の内幅寸法はワイヤハーネス2の外径よりも少し大きく設定されている。スリット状の開口15はハーネス導出用の開口12に直交して続いている。
A horizontal slit-shaped
スライダ4は、上半のブロック部16と下半の枠状部17とで構成され、ブロック部16は後端に下向きの傾斜面16aを有し、傾斜面16aに直交してワイヤハーネス2が斜め下向きに導出され、レール部13間のスリット状の開口15から下側の空間(12)に進入自在となっている。
The
図4の如く、スライダ4の上半のブロック部16内にはハーネス挿通孔18が略円弧状ないし湾曲状に設けられ、ハーネス挿通孔18の端部開口18aが後端の傾斜面16aに開口し、端部開口18aに続く挿通孔部分18bは斜め上向きに延びて(端部開口18aに向けて斜め下向きに傾斜状に形成されて)、揺動部材21の出口23bにかけて略逆S字状のハーネス挿通孔18,23を構成している。
As shown in FIG. 4, a
ハーネス挿通孔18の端部には、例えばワイヤハーネス2の外周の保護チューブ19である合成樹脂製の網状チューブや柔軟なチューブの端部を固定する鋭利な突起、又は合成樹脂製のコルゲートチューブの端部を固定するリブといった突部20が設けられている。
At the end of the
スライダ4のブロック部16は例えば左右に分割可能に形成され、各分割ブロックの内側に略半円状のハーネス挿通溝が設けられ、一対のハーネス挿通溝が合体してハーネス挿通孔18が構成されることが好ましい。各分割ブロックは係止爪と係合凹部等の係止手段(図示せず)で相互に係止される。
The
ブロック部16は下半の枠状部17に一体に続き、枠状部17は上下及び一側の各壁部17a〜17cを有して略コ字状に形成され、内側に合成樹脂製の揺動部材21を揺動自在に収容する空間を有している。枠状部17の下壁17bはケース3(図2)の底壁5に沿ってスライド自在である。
The
揺動部材21は矩形ブロック状に形成され、上下に分割可能で(分割面を符号22で示す)、各分割ブロック内に断面略半円状ないし円弧状のハーネス挿通溝を有し、両ハーネス挿通溝が合体して断面円形ないし長円形のハーネス挿通孔23が構成されている。両分割ブロックは位置決め凸部と凹部といった位置決め手段(図示せず)で位置決めされつつ係止突起と係合枠片といった係止手段(図示せず)で相互に係止される。これら位置決め手段等はスライダ4のブロック部16にも適用可能なものである。
The oscillating
上下の各分割ブロックは回動中心となる上下のボス25,26を有し、上側のボス25は環状に形成され、内側にハーネス挿通孔23の上部開口23aを有している。ハーネス挿通孔23の出口23b側は水平に形成されている。上下のボス25,26はスライダ4の下半の枠状部17の上下の凹部28,29に回動自在に係合している。揺動部材21はボス25,26を中心として水平方向に揺動自在である。
Each of the upper and lower divided blocks has upper and
揺動部材21の揺動先端側には断面長円形のコルゲートチューブ27が係止されている。係止はハーネス挿通孔の内面のリブをコルゲートチューブの周溝に係合させることで行われている。コルゲートチューブとブロック部側の保護チューブ19との間でハーネス挿通孔内には複数本の電線部分30が露出して挿通されている。ワイヤハーネス2はこれら保護チューブ19,27と複数本の電線30とで構成されている。
A
図1の実線及び図2の如く、スライダ4がケース3の後壁側(寄り)に移動した際に、ワイヤハーネス2はスライダ4の上半のブロック部16から斜め下向きに導出されてスリット状の開口15から下側に突出しつつ、後壁9に沿って優弧状(半円よりも大きな円弧の形状)にスムーズに湾曲して立ち上がる。この屈曲部2cに続くワイヤハーネス2の上側部分(往部)2aはケース3の傾斜状の上壁6に沿って前方へ向けて斜め下向きに位置する。
As shown in the solid line in FIG. 1 and FIG. 2, when the
ワイヤハーネス2がスライダ4のブロック部16から斜め下向きに導出されたことで、ワイヤハーネス2の折り返しのための屈曲部2cがU字状ではなくループ状に近い形状に大きな半径に滑らかに屈曲し(ワイヤハーネス2が斜め下向きではなく真直に後向きに導出された場合に較べてワイヤハーネス2の屈曲半径が大きくなり)、これによりワイヤハーネス2に作用する曲げ応力が低減され、ワイヤハーネス2の曲げ反力でワイヤハーネス2の上側部分(往部)2aと下側部分(復部)2bとがケース3の上壁6と底壁5とに小さな力で接触する。これらにより、ワイヤハーネス2の屈曲耐久性が向上すると共に、スライダ4の操作力が低減される。
Since the
ケース3の傾斜状の上壁6はワイヤハーネス2の屈曲部2cを大きな半径で屈曲させることを助長する。上壁6の傾斜状の後半部6bが水平な後半部6aと同じ高さである場合は、ワイヤハーネス2の屈曲半径が少し小さくなる。但し、ワイヤハーネス2がスライダ4のブロック部16から斜め下向きに導出されてスリット状の開口15の下側に突出することで、ワイヤハーネス2の屈曲部2cの半径が大きくなる作用は同様に発揮されるから、たとえ上壁6の傾斜状の後半部6bが水平な前半部6aと同じ高さであっても、ワイヤハーネス2の曲げ応力(負荷)の低減とワイヤハーネス2とケース3との摩擦低減の効果は少なからず発揮される。
The inclined
図2の如くケース3の上壁6を傾斜状にした場合は、上壁6の上方の略台形状の空間が省スペース化され、その分、ケース3がコンパクト化されている。ケース3の上壁6の後半部6bを前半部6aと同じ高さで平行に形成した場合は、上壁6の上側の長方形状の空間が省スペース化され、ケース3が大幅にコンパクト化される。
When the
図1の鎖線及び図3の如く、スライダ4がケース3の前壁8側に移動した際に、ワイヤハーネス2はスライダ4の上半のブロック部16から斜め下向きに導出されて、レール部間のスリット状の開口15を経て下側の空間(12)に進入し、ケース3の底壁5に沿ってワイヤハーネス2の下側部分2bが水平に位置する。
When the
ワイヤハーネス2がブロック部16から斜め下向きに導出されたことで、ワイヤハーネス2が屈曲することなくほぼ直線的に傾斜しつつ下側の空間12内に案内される。例えばワイヤハーネス2がブロック部16から斜め下向きではなく水平方向に後方に導出される場合は、ブロック部16から少し後方に離れた位置でワイヤハーネス2が下向きに屈曲し、この屈曲方向とは反対の方向に底壁5側で再度屈曲して、ワイヤハーネス2が略S字状に屈曲することとなり(これは図1の実線及び図2においても同様である)、スライダ4から上壁6の開口7にかけてのワイヤハーネス2の屈曲部分の全体的な屈曲半径が少し小さいものとなり、ワイヤハーネス2の上側部分2aと下側部分2bがケース3の上壁6と底壁5にやや大きな力で接触すると共に、スライダ4の近傍でのワイヤハーネス2の略S字状の屈曲によって、ワイヤハーネス2の曲げ負荷が増して、ワイヤハーネス2の耐久性が少し低下することとなる。
Since the
ブロック部16から斜め下向きにワイヤハーネス2を導出したことで、これらの心配が解消され、ワイヤハーネス2の全体的な屈曲半径が増し、スライダ操作時のワイヤハーネス2とケース3との摩擦力が低減され、ワイヤハーネス2の耐久性が増すと共に、スライダ4の操作力が低減され、操作性が向上する。
By leading the
上記給電装置1を自動車の左側のスライドドア(移動構造体)に搭載した場合、図1の実線及び図2の状態はスライドドアの全閉状態となる。ケース内でスライダ4が後方に引かれ、ケース3の後部側でワイヤハーネス2がループに近い状態に屈曲し、揺動部材21は斜め後向きに揺動する。
When the power feeding device 1 is mounted on the left sliding door (moving structure) of the automobile, the solid line in FIG. 1 and the state in FIG. 2 are fully closed. The
ケース3の上側(固定側)の開口7から導出されたハーネス部分31はスライドドア内に配索されて、スライドドアのパワーウィンドモータやドアロックユニットやドアミラー駆動モータやスピーカやカーテシランプやスイッチユニットといった補機にコネクタ接続される。スライダ4と揺動部材21を経て導出されたハーネス部分(符号27で代用)はスライドドアと車両ボディ(固定構造体)との間の渡り空間を経て車両ボディ側のワイヤハーネスにコネクタ接続される。
A
スライドドアの全閉状態からスライドドアを後方にスライド移動させることで、図1の鎖線及び図3のスライドドアの全開状態となる。スライダ4はケース3の前部に位置し、ケース内でワイヤハーネス2は横長の半ループに近い状態に伸長され、揺動部材21は斜め前向きに揺動する。
By sliding the sliding door backward from the fully closed state of the sliding door, the chain line of FIG. 1 and the sliding door of FIG. 3 are fully opened. The
上記給電装置1は自動車のスライドドアや機器等のスライドドアに限らず、自動車のスライドシートにも適用可能である。この場合、ケース3の上側の開口7から導出されたハーネス部分31が電源側のフロアワイヤハーネスにコネクタ接続され、揺動部材21から導出されたハーネス部分27がスライドシートの着座センサやヒータ等の補機に接続される。
The power feeding apparatus 1 is not limited to a sliding door of an automobile or a device, but can be applied to a sliding seat of an automobile. In this case, the
スライドシートに適用する場合はケース3を垂直(縦置き)ではなく水平(横置き)に配置することが好ましい。また、スライドドアではなく車両ボディ側に上記給電装置1を配置することも可能である。この場合、固定側の開口7から導出されたハーネス部分31が車両ボディ(電源側)のワイヤハーネスに接続され、揺動部材21から導出されたハーネス部分が渡り空間を経てスライドドア側に配索される。
When applied to a slide sheet, it is preferable to arrange the
上記給電装置1はトランクやバックドアといった回動式の移動構造体やその他の昇降式の移動構造体にも適用可能である。これらの場合、給電装置1の長手方向を上下方向とし、固定側のハーネス部分31を電源側回路に接続し、揺動側のハーネス部分27を移動構造体に配索する。
The power feeding device 1 can also be applied to a rotational moving structure such as a trunk and a back door, and other lifting and lowering moving structures. In these cases, the longitudinal direction of the power feeding device 1 is set to the vertical direction, the
また、上記実施形態においては揺動部材21を用いたが、ハーネス部分27の揺動角度が小さい場合は、揺動部材21を廃除してスライダ4の下半部から直接的にハーネス部分27を外部に導出させることも可能である。この場合、スライダ4の下半部4bはブロック状とし、内部にワイヤハーネス2を直交方向に屈曲させるハーネス挿通孔を設けることが好ましい。
Further, although the
また、ケース3のレール部13にスライダ4の溝部14をスライド係合させる代わりに、レール部13に係合する滑車等をスライダに回動自在に設けることも可能である。また、ケース内にレール部13を一対ではなく一本のみ設け、レール部13と反対側でスライダ4を回動ボール等でケース3の内壁面に低摩擦で摺動させたり、スライダ4の摺動面を低摩擦材料で形成したりすることも可能である。また、上記レール部13としてケース3にスリット状の長孔(図示せず)や溝を設け、スライダ4の突軸(図示せず)を長孔や溝にスライド自在に係合させることも可能である。
Further, instead of sliding the
また、ケース3の上壁6の前半部6aをさらなる省スペース化のために段差部を介してさらに低く形成し、段差部にハーネス導出用の開口(7)を設けることも可能である。
It is also possible to form the
1 給電装置
2 ワイヤハーネス
2c 屈曲部
3 ケース
4 スライダ
5 底壁(他方の壁部)
6 上壁(一方の壁部)
12 開口
13 レール部
21 揺動部材
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
6 Upper wall (one wall)
12
Claims (4)
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---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN103460534A (en) * | 2011-03-25 | 2013-12-18 | 矢崎总业株式会社 | Storage box and electrical connection box |
EP2768099A1 (en) * | 2013-02-19 | 2014-08-20 | Yazaki Corporation | Sliding wire device |
-
2004
- 2004-07-30 JP JP2004222936A patent/JP2006036155A/en not_active Abandoned
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20090202 |