JP2006035690A - 熱転写フィルム - Google Patents

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正二 竹城
Taiji Sano
泰治 佐野
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克弘 鈴木
Hisahiro Inaba
寿裕 稲場
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Abstract

【課題】 従来の熱可塑性接着材料を接着剤層とする熱転写フィルムでは達成し得なかった物性、例えば耐煮沸性、耐溶剤性などを有する絵柄を形成できる熱転写フィルムを提供する。
【解決手段】 基体フィルム、該基体フィルムの表面上に形成された剥離層、該剥離層上に形成された絵柄層、及び該絵柄層を覆うように形成された接着剤層を含んでなる熱転写フィルムにおいて、該接着剤層の表面上に熱可塑性フィルムをラミネートする。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱転写フィルムに関し、更に詳しくは従来の熱転写フィルムでは達成し得なかった優れた物性、例えば耐煮沸性、耐溶剤性を有する絵柄、文字、その他の情報(以下、総称して「絵柄」という。)を物品の表面に形成できる熱転写フィルムに関する。
樹脂製品や金属製品の表面に絵付を行う場合、転写フィルムが好ましく使用される。
転写フィルムは基本的には基体フィルム上に、剥離層、絵柄層及び接着剤層をこの順に設けた構造を有しており、接着剤層により転写フィルムを製品表面に接着して、基体フィルムを剥離層から剥離して、絵柄を製品表面に残す事により、製品表面に絵柄が形成される。
この場合、接着剤層は、転写される物品の材料と相性の良い熱可塑性接着材料を塗布して形成される。熱転写フィルムは、通常熱ロールにより物品に押圧されて、物品表面と強固に密着され、絵柄が物品表面に転写されるのであるが、転写された絵柄の物性、例えば耐煮沸性、耐溶剤性などは、接着剤層が熱可塑性材料から形成されているが故、本質的に不十分であった。従って、絵柄を有する物品を煮沸したり、また溶剤に接触させたりすると、絵柄が剥がれてしまうという問題があった。
また、転写フィルムを製品表面に接着する場合、上記のように熱ロールにより転写フィルムを押圧するのであるが、製品表面が凹凸、シボ、段差などの表面不整を有すると、転写された絵柄の接着強度が低下するという問題があった。また、凹凸、シボ、段差などの程度が大きくなると、絵柄が完全には転写できないという問題があった。この問題を解決するために、基体フィルムと剥離層との間に異種樹脂フィルムの層を形成した熱転写フィルムが提案された(特開2000−062396号公報)。この熱転写フィルムは、表面不整を有する物品に絵柄を完全に転写できるが、転写された絵柄の耐煮沸性、耐溶剤性などを改良することはできない。
特開2000−062396号公報
本発明の目的は、従来の熱可塑性接着材料を接着剤層とする熱転写フィルムでは達成し得なかった物性を有する絵柄を形成できる熱転写フィルムを提供しようとするものである。また、同時に、凹凸、シボ、段差などの表面不整を有する物品にも、絵柄を転写できる熱転写フィルムを提供しようとするものである。
これらの目的は、基体フィルム、該基体フィルムの表面上に形成された剥離層、
該剥離層上に形成された絵柄層、該絵柄層を覆うように形成された接着剤層、及び該接着剤層の表面上にラミネートされた熱可塑性フィルムを含んでなる熱転写フィルム
より達成される。
本発明の熱転写フィルムによれば、表面不整を有する物品の表面にも絵柄を完全に転写でき、かつ、転写された絵柄は優れた耐煮沸性、耐溶剤性などの物性を有する。従って、煮沸される物品、例えば食器や、溶剤と接触する可能性のある物品、例えば溶剤容器の表面にも、耐久性のある絵柄を形成することができる。
本発明の熱転写フィルムの典型的な例の断面を模式的に図1に示す。図1の転写フィルムは基体フィルム1、剥離層2、絵柄層3、接着剤層4および熱可塑性フィルム5を有している。
以下、熱転写フィルムを構成する各要素について、説明する。
本発明の熱転写フィルムの基体フィルムとしては、従来の転写フィルムの基体フィルムに使用されているポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど)に加えて、アクリル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド等の離型性を有するフィルムやフィルム面に離型処理を施したものが使用できる。中でもポリエチレンテレフタレートが好ましい。
絵柄を物品に転写する場合、通常熱ロールにより熱転写フィルムを押圧するのであるが、製品表面がつや消しされている場合、熱ロールが最初に熱転写フィルムに接触する線上に、基体フィルムの剥離後も見切り線が残る、すなわちその線の両側でつや消しの程度が異なって見える。
このような見切り線の問題を解消するには、基体フィルムとして、表面がマット状のフィルム、いわゆるマットフィルムを用いればよい。そのようなマットフィルムは、フィルム表面をブラスト処理によりマット状にすることにより製造されたマットフィルム、または樹脂フィルムの上にコーティングによりマット層(マットコーティング)を形成することにより製造されたマットフィルム、または無機または有機粉末、好ましくは体質顔料を練り込んだ樹脂から成形されたマットフィルムであってよい。
基体フィルムの厚さは、特に制限されないが、絵柄を転写しようとする物品の表面不整の程度、例えば凹凸の大きさなどに依存して、適宜定められる。
予め成形された成形品に熱ロールにより転写する場合には、基体フィルムの厚さは通常12〜75μm、好ましくは16〜38μmである。
一方、射出成形と同時に転写する場合には、基体フィルムの厚さは25〜100μm、好ましくは38〜50μmである。
剥離層の材料は、従来の熱転写フィルムに使用されているものでよく、たとえばアクリル系樹脂、炭化水素系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ワックス類などが挙げられる。剥離層は、これら剥離材を常套の方法、たとえばグラビアコートにより支持フィルム表面に塗布して形成する。
文字や図形などの絵柄は、剥離層の上に印刷する。印刷インキは、いずれの材料の上に印刷するかに応じて、適当なものを選択すればよい。印刷機としては、グラビア印刷機、シルクスクリーン印刷機などが使用できる。絵柄層は、これら印刷機を単独であるいは併用して形成できる。また、絵柄を多様化する為、蒸着により金属層を加えてもよい。
次いで、絵柄層及び剥離層を覆うように接着剤層を形成する。接着剤は、従来の熱転写フィルムに用いられているものでよいが、本発明の熱転写フィルムの場合、接着剤層が基材に圧着されるのではなく、熱可塑性フィルムが基材に圧着されるので、その種類は、貼合わせる熱可塑性フィルムの材料に応じて選択すれば良い。転写された絵柄の耐煮沸性、耐溶剤性などの物性をさらに向上させるために、紫外線硬化型接着剤または電子線硬化型接着剤を使用することも好ましい。
最後に、接着剤層の上に熱可塑性フィルム層をラミネートする。
熱可塑性フィルムの種類は、転写を行う相手物品の材質に応じて、適宜選択すればよく、熱により可塑化されたフィルムが物品表面に接着できる限り、その種類は限定されない。好ましくは、ポリプロピレンのようなポリオレフィン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂などのフィルムが使用される。とりわけ、ポリプロピレンフィルムが好ましい。
熱可塑性フィルムは、物品表面への追随性を向上するために、発泡フィルムであってもよい。
熱可塑性フィルムの厚さは、特に限定されないが、通常10〜100μm、好ましくは20〜50μmである。
熱可塑性フィルムは、通常のドライラミネート、ウエットラミネートなどの方法によりラミネートすることができる。
本発明の熱転写フィルムを用いて表面に絵柄を形成する物品の種類は特に制限されない。本発明の熱転写フィルムにより転写された絵柄は、耐煮沸性、耐溶剤性などの物性が優れているので、本発明の熱転写フィルムは、煮沸される物品、例えば食器、医療用機器・容器や、溶剤に接触する可能性のある物品、例えば、溶剤容器、薬品容器、化粧品容器などに、好ましく使用できる。
更に、熱可塑性フィルムを接着剤層の上に有しているので、表面に不整がある物品、例えばプラスチック強シボ成形品、プラスチック強段差成形品、木材や陶器などの多孔質物品等にも、好ましく使用できる。具体的には、プラスチック植木鉢、ファミリーコンピュータの手動操作器具、木製ボディブラシの柄などの表面不整を有する物品である。
以下、実施例を示し、本発明の熱転写フィルムを具体的に説明する。
成型品に対する転写
ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ25μm)に、アクリル系樹脂からなる剥離層(厚さ1〜2μm)、ウレタン系のインキによりなる絵柄層(厚さ1〜3μm)、接着剤として電子線硬化型ウレタンアクリレート系樹脂を順次印刷により形成し、次いで、接着剤層の上に、一軸延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ20μm)をラミネートし、5Mradの電子線照射を行って熱転写フィルムを作成した。
次に、作成した熱転写フィルムを用い、ポリプロピレン成型品にシリコーンゴムロール(硬度80)によりロール表面温度230℃の条件で熱転写を行った。
得られた成型品の物性を以下の様に評価した。
・耐煮沸性:成型品を沸騰水中で30分間連続煮沸した後、外観及びゴバン目密着性(JIS K−5600に準拠)を評価した。
・耐アルコール性:成型品を95%エタノールに浸漬し、25℃で24時間放置した後取り出し、耐煮沸性の場合と同様に外観及びゴバン目密着性を評価した。
外観の評価基準は以下のとおりである。
○:フクレや白化のような外観不良が観察されない。
×:フクレや白化のようななんらかの外観不良が観察される。
結果を表1に示す。
比較例1
ポリエチレンテフタレートフィルム(厚さ25μm)に、アクリル系樹脂からなる剥離層(厚さ1〜2μm)、ウレタン系インキよりなる絵柄層(厚さ1〜3μm)、接着剤として塩素化ポリプロピレン系樹脂(厚さ1〜2μm)を順次積層した一般的な熱転写フィルムを形成し、実施例1と同様に転写を行い、成型品の物性を評価した。結果を表1に示す。
Figure 2006035690
射出成型同時転写
ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ38μm)に、アクリル型樹脂からなる剥離層(厚さ1〜2μm)、ウレタン系インキよりなる絵柄層(厚さ1〜3μm)を印刷し、接着剤としてアクリル系樹脂を印刷し、最後にアクリルシート(厚さ50μm)をドライラミネートして、熱転写フィルムを形成した。
次に、形成した熱転写フィルムを、内表面に凸凹形状を有する射出成型金型内に装着し、金型を閉めると同時に溶融したアクリル樹脂(樹脂温度225℃〜235℃)を金型内に射出した。
60秒間の射出成型サイクルで成型を完了し、絵付された成型品を取り出した。剥離層、絵柄層、接着剤層、熱可塑性フィルムは製品の段差に追随し、完全に転写されていた。そして、転写された絵柄はセロテープ剥離試験においても全く剥離せず、充分な密着性及び耐スクラッチ性を有していることが分かった。
本発明の熱転写フィルムの一例の模式断面図である。
符号の説明
1:基体フィルム、2:剥離層、3:絵柄層、4:接着剤層、5:熱可塑性フィルム

Claims (2)

  1. 基体フィルム、
    該基体フィルムの表面上に形成された剥離層、
    該剥離層上に形成された絵柄層、
    該絵柄層を覆うように形成された接着剤層、及び
    該接着剤層の表面上にラミネートされた熱可塑性フィルム
    を含んでなる熱転写フィルム。
  2. 基体フィルムは、その表面がブラスト処理によりマット状にされたフィルム、コーティングにより形成されたマット層を有するフィルム、または粉末を練り込んだ樹脂から形成されたマットフィルムである請求項1に記載の熱転写フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148103A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Nissha Printing Co Ltd 地汚れ防止部分マットハードコート転写シート

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