JP2006034035A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 100%付近のデューティ比出の動作時において出力変動の小さい、ピーク値制御のカレントモードDC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】 DC−DCコンバータ(10)は、スイッチング素子(100)と整流器(101)によりインダクタ(103)へスイッチング電流を供給し、インダクタ(103)とキャパシタ(104)により平滑化した出力電圧VOUTを出力する。DC−DCコンバータ(10)は、出力電圧(VOUT)から誤差電流(IERR)を作成し、インダクタ電流ILからフィードバック電流(IFB)を作成する。制御回路(40)は、一の周期のスイッチング制御に関し、その一の周期の前の周期においてスイッチング素子(100)のオフ状態が無かった場合は、その一の周期の開始から一定期間内はスイッチング素子(100)をオフ状態にしないよう制御する。
【選択図】図1

Description

本発明はスイッチング方式DC−DCコンバータに関する。
近年、携帯端末機器等の低消費電力の要求から、高効率のDC−DCコンバータが電子機器において多用されている。DC−DCコンバータの入力電源電圧としてバッテリを用いる場合、1回の充電による駆動時間をできるだけ長くするためには、DC−DCコンバータの動作可能な入力電圧が低いほどよい。すなわち、降圧型DC−DCコンバータの場合は、出力電圧に近い入力電圧まで動作可能にするものが望ましい。
降圧型DC−DCコンバータは、電源と接地の間に直列にスイッチング素子と整流器が設けられ、スイッチング素子と整流器の接続点にインダクタが接続される。このスイッチング素子がオン・オフを交互に繰り返すことにより、インダクタを介して出力端子へ直流電力を供給する。
DC−DCコンバータの制御方式においてカレントモード制御がある。カレントモード制御は、降圧型DC−DCコンバータのインダクタ電流もしくはスイッチング電流を検出、制御することにより、スイッチング素子のオン・オフ時間を調整し、出力電圧を安定化する方式である。インダクタ電流はスイッチング素子のオン・オフにより増加・低減を繰り返す三角波状であって、通常そのピーク値もしくは谷値が制御される。
ピーク値制御はスイッチング素子に流れる電流を検出する方式である。ピーク値制御では、スイッチング素子のオン期間中において、インダクタ電流ILに比例する電流信号IFBと、基準電圧から出力電圧を引いた誤差電圧を電流に変換した誤差電流IERRとを比較し、電流信号IFBが誤差電流IERR以上になったことを検出すると、スイッチング素子をオフするとともに、整流器を導通させるよう制御を行う。
出力電圧は1スイッチング周期に占めるスイッチング素子のオン時間の割合にほぼ比例する。この割合を「デューティ比」と呼ぶ。例えばデューティ比が0%の場合は、出力電圧は理想的には接地電圧に等しくなり、デューティ比が100%の場合は、出力電圧は理想的には電源電圧に等しくなる。デューティ比は入力電源電圧VDDの変動により変化する。すなわち、入力電源電圧VDDの変動に対して一定出力電圧が得られるように、スイッチング素子100のオン・オフタイミングすなわちデューティ比は変化する。例えば、入力電源電圧VDDが低下すると、スイッチング動作におけるデューティ比が増大し、一方、入力電源電圧VDDが上昇すると、デューティ比が減少する。
長時間駆動のためには降圧型DC−DCコンバータのデューティ比の上限はできるだけ高いほうがよい。しかしながら、従来の同期整流型では整流器としてもスイッチング素子が用いられるため、2つのスイッチング素子の同時オンを防ぐためのデッドタイムによる最小オフ期間を設ける必要があり、このため、従来の同期整流型では、デューティ比に上限がある。
この問題を解決するものとして、特許文献1に開示の技術がある。
特許文献1では、リミッタ回路を設置し、スイッチング素子が所定数の周期中に連続的に導通状態となった場合に制御信号の状態を変化させて、スイッチング素子を強制的にオン状態に制御する。
図3は、特許文献1に開示の構成の概略を示した図である。特許文献1では、DC−DCコンバータ10aにおいて、所定のクロック周期毎にスイッチング素子を強制的にオンさせるリミッタ回路11を設けることにより、100%デューティを達成している。
DC−DCコンバータ10aは、入力電圧VDDと接地電圧VSSとの間において直列接続されたスイッチング素子100と整流器101を有し、それらの接続点102を介してインダクタ103へスイッチング電流を供給する。インダクタ103とキャパシタ104により、接続点102のスイッチング電圧を平滑化し、出力端子を介して出力電圧VOUTを供給する。
スイッチング素子100は、インバータ106の出力により駆動される。インバータ106の入力は、NANDゲート105の出力である。NANDゲート105は、リミッタ回路11の出力と、PWM制御回路13の出力(PWM制御出力)SIGとを入力する。PWM制御回路13は、発振器12からのクロック信号CLKと、出力電圧VOUTと、インダクタ電流ILに比例するフィードバック電流IFBとを用いて、PWM制御出力SIGを生成する。スイッチング素子のデューティ比が100%に近い時は、PWM制御出力SIGは常時「ハイ」になる。
図3において、スイッチング素子100がオフされる度に、カウンタ107が0にセットされ、カウンタ107の反転出力NQCは「ロー」になる。いったんカウンタ107がセットされると、カウンタ107は、スイッチング素子100がオンされている間の発振器12のサイクル数を数える。N回目のカウントと同時に、カウンタ107の反転出力NQCは、「ロー」から「ハイ」へと変化する。Nはあらかじめ決められた値である。(N+1)回目のカウントと同時に、「ハイ」の信号が、Dフリップフロップ109の出力QFへ伝えられる。同時に、発振器12のクロック信号CLKは、インバータ112により反転される(すなわち、インバータ112の出力が「ロー」になる)。その結果、NANDゲート111の出力QNANDにおける信号は、(N+2)番目の発振器12のクロック信号CLKまで「ハイ」が続く。次にクロック信号CLKが「ロー」になると、クロック信号CLKが「ロー」の間、スイッチング素子100をオフさせる。同時に、カウンタ107が再びセットされ、反転出力NQCは「ロー」になる。次のクロック信号CLKと同期して、この「ロー」の出力信号が、Dフリップフロップ109のQ出力46へ再び伝えられる。その結果、NANDゲート111の出力QNANDは「ハイ」になる。NANDゲート111の出力QNANDにおける「ハイ」の信号が、再びスイッチング素子100をオンにする。
以上のように、従来のDC−DCコンバータ10aでは、スイッチング素子100を、発振器12のクロック信号における(N+2)個の周期毎に1回だけオフさせることにより、PWM制御出力SIGを連続的にハイにでき、100%デューティを実現している。
特開平10−136640号公報
しかしながら、100%付近のデューティ比で動作している場合、特許文献1のDC−DCコンバータ10aでは、強制的にスイッチング素子をオフさせた場合に、オフ状態の期間が大きくなり、大きな出力変動が発生する可能性がある。図4を用いて、そのような出力変動が大きくなる場合について説明する。
図4に、入力電圧VDDが出力電圧VOUT近くになった場合(すなわち、100%のデューティ比に近くなった場合)の、従来のDC−DCコンバータ10aのトランジェント波形の例を示す。なお、同図では、カウンタ107のセット後、N周期以内のため、NANDゲート111の出力QNANDは「ハイ」に固定された状態であるとする。
デューティ比が100%近く(例えば98%以上)になったときの動作においては、図4の周期Tnのように、1周期中でPWM制御出力SIGが「ハイ」のままであり「ロー」にならないことがある。このとき、次の周期Tn+1で「ロー」になり且つその「ロー」になるタイミングが周期の前半部分であると、周期Tn+1内の残りすべての期間においてスイッチング素子のオフ期間となり、この期間においてはデューティ比が非常に小さくなり、このため、出力電圧VOUTは大きく低下する。すなわち、大きな出力変動が生じる。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、100%付近のデューティ比での動作時における出力変動の小さいDC−DCコンバータを提供することにある。
本発明に係るDC−DCコンバータは入力した直流電圧を所定電圧に変換して出力するDC−DCコンバータであって、直流電源と接地間に直列に配置されたスイッチング素子及び整流器と、スイッチング素子と整流器の接続点に一端が接続されたインダクタと、インダクタの他端に接続された平滑手段と、スイッチング素子を所定の周期でオン・オフ動作させる制御手段とを備える。制御手段は、少なくともスイッチング素子のオン状態のときにインダクタに流れる電流を検出して電流信号を生成する手段と、平滑手段から出力される電圧を検出して制御信号を生成する手段とを含み、電流信号と制御信号を比較し、電流信号が制御信号以上になったときにスイッチング素子をオフ状態に制御する。さらに、制御手段は、一の周期のスイッチング制御に関し、その一の周期の前の周期においてスイッチング素子のオフ状態が無かった場合は、その一の周期の開始から一定期間内はスイッチング素子をオフ状態にしないよう制御する。
制御手段は、所定の周期を与えるクロック信号を生成する発振回路を有してもよい。クロック信号のパルス幅は所定の周期の1/2以上であってもよい。
また、制御手段は、各周期の開始時にリセットされ、電流信号が制御信号以上になったときにセットされる第1のラッチ回路と、各周期の開始時に第1のラッチ回路の出力信号を参照し、その値を保持する第2のラッチ回路とを有してもよい。さらに、制御手段は、所定の周期を与えるクロック信号を生成する発振回路と、電流信号と制御信号を比較する比較回路と、比較回路の出力、第2のラッチ回路の出力及びクロック信号の論理演算を行う演算回路とを有してもよい。このとき、演算回路は、第2のラッチ回路の出力とクロック信号の論理和演算を行い、さらに論理和演算結果と比較回路の出力との論理積演算を行ってもよい。
スイッチング素子をオフ状態にしない一定期間は、所定の周期の1/2以上に設定するのが好ましい。
本発明によれば、ピーク制御方式のカレントモードDC−DCコンバータにおいて、100%付近のデューティ比での動作時の出力変動、特に不定期に発生するオフ期間による出力の低下を抑制でき、実質的に100%のデューティ比での安定した動作が可能となる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に係るDC−DCコンバータの実施形態について説明する。
(1.DC−DCコンバータの全体構成)
図1は、本発明に係るDC−DCコンバータの構成例を示した図である。図1に示すDC−DCコンバータ10は、ピーク値制御方式のカレントモード降圧型DC−DCコンバータである。DC−DCコンバータ10は、電源VDDと接地VSS間に直列接続されたスイッチング素子100及び整流器101と、それらの接続点102に一端が接続されたインダクタ103と、インダクタ103の他端と接地VSS間に接続されたキャパシタ104と、スイッチング素子100と整流器101を駆動する制御回路40とを含む。
制御回路40は、発振器12と、基準電圧源VREFと、電圧比較器114と、電流比較器115と、RSフリップフロップ116と、出力変動抑制回路14とから構成される。
スイッチング素子100および整流器101はスイッチングして電流をインダクタ103へ供給する。スイッチング素子100がオフである時、整流器101は導通するよう制御される。インダクタ103とキャパシタ104により、接続点102のスイッチング電圧を平滑化し、出力電圧VOUTを供給する。
電圧比較器114は基準電圧VREFから出力電圧VOUTを差引いた電圧に比例した誤差電流IERRを出力する。電流比較器115は、誤差電流IERRを、インダクタ103に流れる電流ILに比例するフィードバック電流IFBと比較し、比較結果を示す電圧出力VCOMPを出力する。比較器115の出力VCOMPは、IERR>IFBのときは「ロー」となり、IERR≦IFBのときは「ハイ」となる。比較器出力VCOMPは、出力変動抑制回路14に入力される。
出力変動抑制回路14は、インバータ117、ANDゲート118、RSフリップフロップ119、Dフリップフロップ120、ORゲート121、ANDゲート122、インバータ123から構成される。
出力変動抑制回路14において、インバータ117とANDゲート118は発振器12からのクロック信号CLKからワンショットパルスSCLKを作成し、RSフリップフロップ116のS入力およびRSフリップフロップ119のR入力に入力する。RSフリップフロップ119のS入力には比較器115からの出力VCOMPが入力される。RSフリップフロップ119の出力Q1はDフリップフロップ120のD入力に入力され、クロック信号CLKの立ち上がり時のD入力の入力値がDフリップフロップ120の出力Q2として出力される。Dフリップフロップ120の出力Q2と、インバータ123によるクロック信号CLKの反転信号NCLKとが、ORゲート121に入力される。ORゲート121は、これらの信号の論理和を演算し、その演算結果QORを出力する。ORゲート121の出力QORと比較器出力VCOMPとがANDゲート122に入力される。ANDゲート122はこれらの論理積を演算し、その演算結果を出力変動抑制回路14の出力RSTとして出力する。
RSフリップフロップ116のS入力には、ワンショットパルスSCLKが入力され、R入力には、ANDゲート122(出力変動抑制回路14)の出力RSTが入力される。RSフリップフロップ116は、Q出力SDRVによりスイッチング素子100の動作を制御し、その反転出力により整流器101の動作を制御する。
(2.DC−DCコンバータの動作)
以上のように構成されるDC−DCコンバータ10の動作を説明する。
本実施形態のDC−DCコンバータ10は、ピーク値制御方式のカレントモード降圧型DC−DCコンバータである。ピーク値制御方式のカレントモード降圧型DC−DCコンバータの基本的な動作については「背景技術」で説明したとおりである。DC−DCコンバータ10は、スイッチング素子100のオン期間中において、インダクタ電流ILに比例する電流信号IFBと、基準電圧VREFから出力電圧VOUTを引いた誤差電圧を電流に変換した誤差電流IERRとを比較し、電流信号IFBが誤差電流IERR以上になったことを検出すると、スイッチング素子100をオフするとともに、整流器101を導通させるよう制御を行う。
特に、DC−DCコンバータ10は、スイッチング素子100のオフ動作制御に関し、現在の周期(Tm)より前の周期(本例では、1つ前の周期(Tm-1))における、スイッチング素子のオフ期間の有無(すなわち、スイッチング素子が100%付近(例えば、98%以上)のデューティ比で動作しているか否か)を検出し、オフ期間がなかったとき(すなわち、スイッチング素子が100%付近のデューティ比で動作しているとき)は、現在の周期(Tm)においてスイッチング素子100のオフ・タイミングを示す信号が生成されても、その周期(Tm)の開始から一定期間はスイッチング素子をオフさせないように、スイッチング素子100のオフ動作を制限する。このように、スイッチング素子をオフさせない一定期間を設けることにより、100%付近のデューティ比での動作時において突然のオフ期間による出力変動を防止する。
スイッチング素子のオフ期間の有無、すなわち、スイッチング素子100が100%付近のデューティ比で動作しているか否かは、RSフリップフロップ119により検出される。Dフリップフロップ120はRSフリップフロップ119の出力Q1を参照して、1つ前の周期において100%付近のデューティ比で動作していたか否かの情報を保持する。周期の後半を示す情報はクロック信号CLKの反転信号NCLKで与えられる。なお、以下の説明では、スイッチング素子をオフしない一定期間をスイッチング周期の50%としている。
以下、DC−DCコンバータ10による、100%付近のデューティ比でのスイッチング動作(以下「100%デューティ動作」という。)時における出力変動の抑制機能について図2を用いて説明する。
図2はDC−DCコンバータ10のトランジェント波形の例を示した図である。
DC−DCコンバータ10は前述のように降圧型のコンバータであり、入力電圧VDDを所定の出力電圧に降圧して出力する。今、図2(a)に示すように、入力電圧VDDが最初は安定しているが、ある時点で急に低下し、出力電圧VOUTに近い電圧になった状況を考える。出力電圧VOUTが入力電源電圧VDDに近い状態では、デューティ比が100%近くになっている。図2において、電流IERRの傾きは入力電源電圧VDDと出力電圧VOUTの差に比例している。
発振器12は、固定周期で、50%デューティのクロック信号CLKを出力する。RSフリップフロップ116のQ出力SDRVはスイッチング素子100の駆動信号であり、RSフリップフロップ116のQ出力SDRVが「ハイ」の期間は、スイッチング素子100のオン期間に対応し、「ロー」の期間はスイッチング素子100のオフ期間に対応する。各周期において、発振器12のクロック信号CLKが入力されると、ワンショットパルスSCLKを介して、RSフリップフロップ116のQ出力SDRVが「ハイ」になる。これにより、スイッチング素子100のオン期間となり、インダクタ電流ILが増加する。
RSフリップフロップ119のR入力には、クロック信号CLKに同期したワンショットパルスSCLKが入力されるので、RSフリップフロップ119の出力Q1は各周期(…,Tm-1,Tm,Tm+1,…)の開始時において必ずリセットされて「ロー」になる。
スイッチング動作のデューティ比が100%より比較的小さい通常動作時であれば、一周期毎に、必ずIFB>IERRとなる期間(すなわち、スイッチング素子100をオフさせる期間)がある。そのとき、比較器115の出力VCOMPは「ハイ」になり、RSフリップフロップ119のS入力に出力VCOMPが入力されるため、その出力Q1は「ハイ」となる。つまり、通常動作時は、各周期の終わりにはRSフリップフロップ119の出力Q1は「ハイ」となっている。例えば、図2(f)の周期Tm-3、Tm-2、Tm+1における値参照。
一方、100%デューティ動作時の場合、一周期の間中、IFB<IERRのままであることがある。このときには、比較器115の出力VCOMPは「ロー」のまま変化しないので、RSフリップフロップ119のS入力に対してもその周期の間「ロー」が入力され続ける。つまり、RSフリップフロップ119の出力Q1は、その周期のはじめにリセットされた後、その周期の間「ロー」のまま維持される。例えば、図2(f)の周期Tm-1、Tm、Tm+2における値参照。
以上のように、RSフリップフロップ119の出力Q1は、一周期の終了時点において、通常動作の場合は「ハイ」に、100%デューティ動作時の場合は「ロー」になる。
Dフリップフロップ120は、各周期終了時点のRSフリップフロップ119の出力Q1の状態を、クロック信号CLKの立ち上がりで参照し、次の周期の出力Q2として出力する。つまり、ある周期(Tm)におけるDフリップフロップ120の出力Q2は、その一つ前の周期(Tm-1)での動作が通常動作の場合は「ハイ」となり、一つ前の周期(Tm-1)において100%デューティ動作するとき、すなわち、IFB<IERRの状態が続くときは「ロー」となる。このように、Dフリップフロップ120の出力は、1周期前において100%デューティ動作したか否かを検出する信号となる。
発振器12のクロック信号CLKはインバータ123で論理が反転され、反転クロック信号NCLKとして出力される。すなわち、反転クロック信号NCLKは、1周期の前半部分で「ロー」、後半部分で「ハイ」になるデューティ比50%の信号である。
ORゲート121の出力QORは、Dフリップフロップ出力Q2と反転クロック信号NCLKの論理和演算の結果である。よって、出力QORは、通常動作時には常に「ハイ」になり、100%デューティ動作時では、1周期の前半50%で「ロー」になり、後半50%で「ハイ」になる信号である。
ANDゲート122(出力変動抑制回路14)は、ORゲート出力QORと比較器出力VCOMPの論理積演算を行う。通常動作時では、ORゲート出力QORは常に「ハイ」であるため、出力RSTはVCOMPが「ハイ」となったとき、すなわち、IFB>IERRとなったときに「ハイ」になる。
また、100%デューティ動作時においては、1つ前の周期(Tm-1)内でIFB>IERRとならないため(すなわち、オフ期間がないため)、次の周期(Tm)の出力Q2は「ロー」となる。よって、ORゲート出力QORは周期の前半が「ロー」で、後半が「ハイ」となる。よって、100%デューティ動作時では、周期(Tm)の前半部分でVCOMP信号が「ハイ」になっても、それはANDゲート122によりキャンセルされ、周期(Tm)の後半部分で発生した「ハイ」のVCOMP信号のみがRSフリップフロップ116にリセット信号として有効に伝達される。RSフリップフロップ116のR入力にリセット信号が伝達されると、そのQ出力SDRVは「ロー」となり、スイッチング素子100がオフされる。
結局、発振器クロックCLKが入力されるとスイッチング素子100がオンし、通常動作時にIFB>IERRとなった瞬間、もしくは100%デューティ動作時でかつ周期の後半においてIFB>IERRになったときに、スイッチング素子100のオフ期間となり、フィードバック電流IFBおよびインダクタ電流ILが減少する。
以上のように、ある周期においてフィードバック電流IFBが誤差電流IERRに達せず(すなわち、スイッチング素子のオフ期間がなく)、それ以降の周期においてフィードバック電流IFBが誤差電流IERRに達した場合、その周期の後半(所定期間経過後)でしかRSフリップフロップ116のQ出力SDRVを「ロー」にしないため、100%デューティ動作時のオフ期間を短くでき、出力電圧VOUTの変動が抑制される。これにより、100%近いデューティ動作時における出力変動を小さく抑えることが可能となる。
例えば、図2において、周期Tm-1,Tmでは、スイッチング素子100のオフ・タイミングを与えるVCOMP信号は「ロー」のままであり、オフ期間がなく、100%デューティ動作を行っている。その後、周期Tm+1において、VCOMP信号が「ハイ」となっているが、スイッチング素子100をオフに制御する制御信号RSTは、VCOMP信号の「ハイ」期間のうちの周期の後半部分に対応する期間のみが「ハイ」になっている。このように、100%デューティ動作時において、スイッチング素子のオフ期間が短くなるため、出力変動が低減される。
なお、本実施形態では、スイッチング素子100、整流器101ともに入力が「ハイ」のときにオンするスイッチング素子として説明してきたが、簡単な論理の変更で「ロー」のときにオンするスイッチング素子を用いることも可能であり、また、整流器101にはスイッチング素子のかわりにダイオードを用いることもできる。また、フィードバック電流IFBは、スイッチング素子100のオン時のみインダクタ電流ILに比例すればよく、インダクタ電流ILの替わりにスイッチング素子100に流れる電流に比例する電流をフィードバック電流IFBとして用いてもよい。
また、本実施形態では、100%デューティ動作時において、スイッチング素子100を強制的にオフさせない一定期間をスイッチング周期の50%に設定したが、その値はこれに限られない。ただし、強制的にオフさせない一定期間は、スイッチング周期の50%以上に設定するのが好ましい。
また、RSフリップフロップ、Dフリップフロップの替わりにサンプル・ホールド回路を用いてもよい。
本発明は、100%近いデューティ比での動作時における出力電圧変動を抑制でき、入出力電圧の差がゼロに近い条件でも安定した出力電圧が要求される、スイッチング方式の降圧型の電源回路に有用である。
本発明の100%デューティ制御方式を備えたカレントモード降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 本発明のピーク検出型カレントモードDC−DCコンバータのトランジェント波形である。 特許文献1に開示の回路の概略回路図である。 従来のピーク検出型カレントモードDC−DCコンバータのトランジェント波形図である。
符号の説明
10 DC−DCコンバータ
12 発振器
14 出力変動抑制回路
40 制御回路
100 スイッチング素子
101 整流器
102 接続点
103 インダクタ
104 キャパシタ
112 インバータ
114 電圧比較器
115 電流比較器
116 RSフリップフロップ
117 インバータ
118 ANDゲート
119 RSフリップフロップ
120 Dフリップフロップ
121 ORゲート
122 ANDゲート
123 インバータ
VDD 入力電圧
VSS 接地電圧
VOUT 出力電圧
IL インダクタ電流
IFB フィードバック電流
CLK 発振器クロック
NQC 反転Q出力
QF フリップフロップQ出力
SIG PWM制御出力
VREF 基準電圧
IERR 誤差電流
VCOMP 比較器出力
SCLK ワンショットパルス
QOR ORゲート出力
NCLK インバータ出力
Q1 RSフリップフロップ出力
Q2 Dフリップフロップ出力
RST 出力変動抑制回路出力
SDRV RSフリップフロップQ出力

Claims (6)

  1. 入力した直流電圧を所定電圧に変換して出力するDC−DCコンバータであって、
    直流電源と接地間に直列に配置されたスイッチング素子及び整流器と、
    前記スイッチング素子と前記整流器の接続点に一端が接続されたインダクタと、
    該インダクタの他端に接続された平滑手段と、
    前記スイッチング素子を所定の周期でオン・オフ動作させる制御手段であって、少なくとも前記スイッチング素子のオン状態のときに前記インダクタに流れる電流を検出して電流信号を生成する手段と、前記平滑手段から出力される電圧を検出して制御信号を生成する手段とを含み、前記電流信号と前記制御信号を比較し、前記電流信号が前記制御信号以上になったときに前記スイッチング素子をオフ状態に制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、一の周期のスイッチング制御に関し、該一の周期の前の周期においてスイッチング素子のオフ状態がなかった場合は、その一の周期の開始から一定期間は前記スイッチング素子をオフ状態にしないよう制御する
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 前記制御手段は、前記所定の周期を与えるクロック信号を生成する発振回路を有し、該クロック信号のパルス幅は前記所定の周期の1/2以上であることを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  3. 前記制御手段は、
    各周期の開始時にリセットされ、前記電流信号が前記制御信号以上になったときにセットされる第1のラッチ回路と、
    各周期の開始時に前記第1のラッチ回路の出力信号を参照し、その値を保持する第2のラッチ回路とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  4. 前記制御手段は、
    前記所定の周期を与えるクロック信号を生成する発振回路と、
    前記電流信号と前記制御信号を比較する比較回路と、
    前記比較回路の出力、前記第2のラッチ回路の出力及び前記クロック信号の論理演算を行う演算回路と
    をさらに有する、ことを特徴とする請求項3記載のDC−DCコンバータ。
  5. 前記演算回路は、前記第2のラッチ回路の出力と前記クロック信号の論理和演算を行い、さらに該論理和演算結果と前記比較回路の出力との論理積演算を行う、ことを特徴とする請求項4記載のDC−DCコンバータ。
  6. 前記一定期間は、前記所定の周期の1/2以上に設定することを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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TWI409485B (zh) * 2009-12-24 2013-09-21 Linear Techn Inc 根據責任週期計算切換電感器之內部電阻之dc-dc轉換器的效率測量電路

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