JP2006033612A5 - - Google Patents

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地域推定装置、地域推定方法および地域推定方法をコンピュータに実行させる地域推定プログラム
本発明は、コンピュータが利用されている地域を推定する地域推定装置、地域推定方法および地域推定方法をコンピュータに実行させる地域推定プログラムに関し、特に、ユーザがコンピュータを利用している地域を効率的に推定することができる地域推定装置、地域推定方法および地域推定方法をコンピュータに実行させる地域推定プログラムに関する。
近年、インターネットが普及するに伴い、ウェブサイトや電子メールに掲載されるインターネット広告の重要性がますます高まってきている。特に、最近では、通信回線が高速化されてきているので、音声や動画などの大容量のデータを使用した広告をユーザに配信することが可能となってきている。
また、ユーザの属性情報をあらかじめ登録しておき、ユーザの属性に対応する広告のみを選択的に配信するターゲッティング配信がおこなわれている。たとえば、ユーザの住所の情報をあらかじめ登録しておくことにより、地域に密着した広告を配信することができるようになる。
しかし、このようなターゲッティング配信は、属性情報をあらかじめ登録した登録ユーザに対してのみ実行可能であるため、登録ユーザの数が少ない場合には、ターゲッティング配信の効果が薄れてしまう。
そのため、属性情報が未登録のユーザに対しては、何らかの方法で属性を調査することが必要である。たとえば、特許文献1には、インターネットアドレスにユーザの郵便番号を埋め込むことによりユーザの住所を容易に特定することができる技術が開示されている。
特開2002−57700号公報
しかしながら、上記特許文献1の従来技術では、現在広く普及しているインターネットアドレス体系を変更しなければならないため、現実的でないという問題がある。すなわち、インターネットアドレス体系を変更すると、ハードウェアやソフトウェアを新しいアドレス体系に対応させる必要があり、膨大なコストがかかってしまう。
そのため、ユーザの住所の情報があらかじめ登録されていない場合に、現在のインターネットアドレス体系に変更を加えなくとも、ユーザがコンピュータを利用している地域を効率的に推定することのできる技術の開発が重要となってきている。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解決するためになされたものであり、ユーザがコンピュータを利用している地域を効率的に推定することができる地域推定装置、地域推定方法および地域推定方法をコンピュータに実行させる地域推定プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、コンピュータが利用されている地域を推定する地域推定装置であって、地域と該地域に関連する地域関連情報とを対応付けた地域情報を記憶する記憶手段と、前記地域関連情報と前記コンピュータを識別する識別情報とを該コンピュータから受信した場合に、前記記憶手段により記憶された地域情報に基づいて、前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定する地域推定手段と、を備え、前記地域関連情報は、郵便番号、電話番号または特定の地域識別の情報であって、前記地域推定手段は、前記コンピュータから地域関連情報を複数回受信した場合に、受信した地域関連情報に対応する地域の頻度に基づいて前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記地域推定手段は、前記記憶手段により記憶された地域情報に基づいて前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定するとともに、該識別情報に対応するコンピュータが属するネットワーク領域の名称に係る情報を取得し、取得したネットワーク領域の名称に含まれる地域に係る情報に基づいて、コンピュータが利用されている地域を推定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記地域推定手段は、前記識別情報に対応するコンピュータが属する第1のネットワーク領域の名称に係る情報を取得して、取得した第1のネットワーク領域の名称を構成するパターンを検出し、第1のネットワーク領域の名称と該パターンが一致する第2のネットワーク領域の名称から地域に係る情報を抽出し、抽出した地域に係る情報に基づいて、第2のネットワーク領域に属するコンピュータが利用されている地域を推定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記地域推定手段は、前記記憶手段により記憶された地域情報に基づいて前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定するとともに、地域と該地域ごとにコンピュータに割り当てられる識別情報の範囲とを対応付けて記憶した情報に基づいて、前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記地域推定手段は、前記記憶手段により記憶された地域情報に基づいて前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定するとともに、地域を推定したコンピュータの識別情報に基づいて地域が未推定のコンピュータが利用されている地域を推定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記地域推定手段は、地域の推定に係る信頼度をさらに算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記地域推定手段は、コンピュータが利用されている地域を推定した後、前記識別情報に対応するコンピュータに割り当てられた名称または該コンピュータが属するネットワーク領域の名称の変更があるか否かを検出し、該コンピュータに割り当てられた名称または該コンピュータが属するネットワーク領域の名称の変更を検出した場合に、該コンピュータが利用されている地域の推定を再度おこなうことを特徴とする。
また、本発明は、コンピュータが利用されている地域を推定する地域推定方法であって、地域と該地域に関連する地域関連情報とを対応付けた地域情報を記憶する記憶工程と、前記地域関連情報と前記コンピュータを識別する識別情報とを該コンピュータから受信した場合に、前記記憶工程により記憶された地域情報に基づいて、前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定する地域推定工程と、を含み、前記地域関連情報は、郵便番号、電話番号または特定の地域識別の情報であって、前記地域推定工程は、前記コンピュータから地域関連情報を複数回受信した場合に、受信した地域関連情報に対応する地域の頻度に基づいて前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定することを特徴とする。
また、本発明は、コンピュータが利用されている地域を推定する地域推定方法をコンピュータに実行させる地域推定プログラムであって、地域と該地域に関連する地域関連情報とを対応付けた地域情報を記憶する記憶工程と、前記地域関連情報と前記コンピュータを識別する識別情報とを該コンピュータから受信した場合に、前記記憶工程により記憶された地域情報に基づいて、前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定する地域推定工程と、をコンピュータに実行させ、前記地域関連情報は、郵便番号、電話番号または特定の地域識別の情報であって、前記地域推定工程は、前記コンピュータから地域関連情報を複数回受信した場合に、受信した地域関連情報に対応する地域の頻度に基づいて前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定することを特徴とする。
本発明によれば、地域と地域に関連する地域関連情報とを対応付けた地域情報を記憶し、地域関連情報とコンピュータを識別する識別情報とを当該コンピュータから受信した場合に、記憶された地域情報に基づいて、識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定し、地域関連情報は、郵便番号、電話番号または特定の地域識別の情報であって、コンピュータから地域関連情報を複数回受信した場合に、受信した地域関連情報に対応する地域の頻度に基づいて、識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定することとしたので、ユーザがコンピュータを利用している地域を効率的に推定することができ、ユーザにより入力された郵便番号または電話番号などの情報から、ユーザがコンピュータを利用している地域を効率的に推定することができ、さらに、ユーザがコンピュータを利用している確率が高い地域を効率的に推定することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、記憶された地域情報に基づいて、識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定するとともに、識別情報に対応するコンピュータが属するネットワーク領域の名称に係る情報を取得し、取得したネットワーク領域の名称に含まれる地域に係る情報に基づいて、コンピュータが利用されている地域を推定することとしたので、ユーザがコンピュータを利用している地域の推定精度をより高めることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、識別情報に対応するコンピュータが属する第1のネットワーク領域の名称に係る情報を取得して、取得した第1のネットワーク領域の名称を構成するパターンを検出し、第1のネットワーク領域の名称とパターンが一致する第2のネットワーク領域の名称から地域に係る情報を抽出し、抽出した地域に係る情報に基づいて、第2のネットワーク領域に属するコンピュータが利用されている地域を推定することとしたので、ネットワーク領域の名称のパターンから、ユーザがコンピュータを利用している地域を効率的に推定することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、記憶された地域情報に基づいて、識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定するとともに、地域と地域ごとにコンピュータに割り当てられる識別情報の範囲とを対応付けて記憶した情報に基づいて、識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定することとしたので、識別情報の地域割り当て情報から、ユーザがコンピュータを利用している地域を効率的に推定することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、記憶された地域情報に基づいて、識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定するとともに、地域を推定したコンピュータの識別情報に基づいて地域が未推定のコンピュータが利用されている地域を推定することとしたので、すでに地域が推定されたコンピュータの識別情報から、地域が未推定のコンピュータの利用地域を効率的に推定することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、地域の推定に係る信頼度をさらに算出することとしたので、推定された地域の信頼性の高さを評価することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、コンピュータが利用されている地域を推定した後、識別情報に対応するコンピュータに割り当てられた名称またはコンピュータが属するネットワーク領域の名称の変更があるか否かを検出し、コンピュータに割り当てられた名称またはコンピュータが属するネットワーク領域の名称の変更を検出した場合に、コンピュータが利用されている地域の推定を再度おこなうこととしたので、ユーザがコンピュータを利用している地域が変更された可能性がある場合に、地域の推定を効率的におこなうことができるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る地域推定装置、地域推定方法および地域推定方法をコンピュータに実行させる地域推定プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明に係る地域推定処理の概念について説明する。図1は、ユーザのアクセスログの情報に基づいて地域を推定する処理の概念を説明する図であり、図2は、ユーザが使用するコンピュータのドメイン名に基づいて地域を推定する処理の概念を説明する図であり、図3は、ISP(Internet Service Provider)などから取得したIPアドレスの地域割り当て情報に基づいて地域を推定する処理の概念を説明する図であり、図4は、連続するIPアドレスの情報に基づいて地域を推定する処理の概念を説明する図である。
図1に示すように、ユーザのアクセスログの情報に基づく地域推定処理では、ユーザがインターネット上のサーバ装置にアクセスしたアクセスログから、ユーザが使用したコンピュータのIPアドレスの情報と、ユーザにより入力された郵便番号の情報とが取得される。そして、取得した郵便番号の情報から、郵便番号に対応する地域が割り出される。
図1には、IPアドレスが「233.16.22.222」のコンピュータからサーバ装置に、ユーザにより入力された3つの郵便番号「102−0072」、「102−0082」および「104−0044」が送信された場合が示されている。そして、これらの郵便番号に対応する地域「東京都千代田区飯田橋」、「東京都千代田区一番町」および「東京都中央区明石町」が、郵便番号と地域とを対応付けて記憶したデータベースを参照してそれぞれ割り出される。
その後、この地域推定処理では、都道府県名、および、市区町村名ごとに、地域の出現頻度がIPアドレスごとに計測される。たとえば、図1の例では、IPアドレス「233.16.22.222」に対応する都道府県名は、「東京都」であり、出現頻度は「3」であり、出現した全都道府県に対する「東京都」の出現割合は100%となる。
また、IPアドレス「233.16.22.222」に対応する市区町村名は、「千代田区」および「中央区」であり、出現頻度はそれぞれ「2」、「1」であり、出現した全市区町村に対する「千代田区」および「中央区」の出現割合はそれぞれ67%および33%となる。
そして、都道府県名または市区町村名が複数ある場合には、出現頻度の大きい方が当該IPアドレスを有するコンピュータが利用されている地域と推定される。すなわち、図1に示すように、都道府県として「東京都」、市区町村として「千代田区」が選択され、「東京都」および「東京都千代田区」がコンピュータの利用地域と推定される。
さらに、地域が推定された場合には、推定の信頼度が算出される。具体的には、都道府県および市区町村ごとに算出された出現割合が、推定された地域の信頼度として設定される。図1の例では、「東京都」の信頼度は、「東京都」の出現割合である「100%」の信頼度、「東京都千代田区」の信頼度は、「千代田区」の出現割合である「67%」の信頼度に設定される。
なお、ここでは、郵便番号の情報を基にして地域の情報を割り出すこととしたが、これに限定されず、ユーザにより入力された電話番号の情報などを取得して、電話番号と地域とを対応付けて記憶したデータベースを参照することにより、地域を推定することとしてもよい。
また、図2に示すように、ドメイン名に基づく地域推定処理では、ユーザが使用したコンピュータのIPアドレスの情報と、そのIPアドレスに対応するホスト名の情報とを取得する。そして、ホスト名に含まれるドメイン名を検出し、さらに検出したドメイン名に地域名が含まれている場合には、その地域名を抽出して、IPアドレスに対応する地域が抽出された地域名の地域であると推定する。
図2の例では、IPアドレス「233.16.22.222」に対応するホスト名「p7177−ipad11.tokyo.xxx.ne.jp」からドメイン名「tokyo.xxx.ne.jp」が検出され、そこから地域名「tokyo」が抽出される。これにより、IPアドレス「233.16.22.222」に対応する地域が「東京都」であると推定される。
さらに、ドメイン名からドメイン名を構成するパターンが検出される。たとえば、図2に示すように、ドメイン名「tokyo.xxx.ne.jp」からドメイン名を構成するパターン「地域名+xxx+ne+jp」が検出される。
そして、このパターン「地域名+xxx+ne+jp」と同一のパターンを有するドメイン名が検出され、さらにそのドメイン名から地域名の部分が抽出されて、そのドメイン名に対応するIPアドレスの地域が、抽出された地域名の地域であると推定される。
図2の例では、パターン「地域名+xxx+ne+jp」と同一のパターンを有するドメイン名「saitama.xxx.ne.jp」、「kanagawa.xxx.ne.jp」などが検出され、地域名「saitama」、「kanagawa」などが抽出される。そして、ドメイン名「saitama.xxx.ne.jp」、「kanagawa.xxx.ne.jp」に対応するIPアドレスの地域がそれぞれ「埼玉県」、「神奈川県」であると推定される。
ドメイン名に基づく地域推定処理は、ユーザのアクセスログの情報に基づく地域推定処理により地域が推定されたコンピュータのIPアドレスに対して実行される。そして、地域の推定に係る信頼度は、アクセスログの情報に基づく地域推定処理の場合の推定に係る信頼度と同一に設定される。
たとえば、アクセスログの情報に基づく地域推定処理により、IPアドレス「233.16.22.222」に対応する地域が「東京都」と推定され、その信頼度が100%であった場合には、そのIPアドレスのドメイン名「tokyo.xxx.ne.jp」に基づいて、IPアドレスに対応する地域を推定した場合の信頼度は同じく100%となる。
さらに、ドメイン名のパターン「地域名+xxx+ne+jp」を基にして、そのパターンを有するドメイン名「saitama.xxx.ne.jp」、「kanagawa.xxx.ne.jp」に対応するIPアドレスの地域を「埼玉県」や「神奈川県」と推定した場合の信頼度も100%となる。
また、図3に示すように、IPアドレスの地域割り当て情報に基づく地域推定処理では、ISPなどが地域ごとにユーザのコンピュータにIPアドレスを割り当てている場合に、各地域ごとにコンピュータに割り当てるIPアドレスの範囲の情報をISPなどから取得して記憶しておき、この情報を基にしてIPアドレスに対応する地域を推定する。この場合の地域推定の信頼度は、過去の実績などからIPアドレスごとにあらかじめ評価しておく。
図3には、IPアドレス範囲、地域および信頼度の各情報が記憶されたデータの一例が示されている。IPアドレスが「233.16.0.0」から「233.16.255.255」までは、「東京都」に対応し、地域推定の信頼度は50%に設定されている。IPアドレスが「233.17.0.0」から「233.17.255.255」までは、「埼玉県」に対応し、地域推定の信頼度は60%に設定されている。IPアドレスが「233.18.0.0」から「233.18.255.255」までは、「神奈川県」に対応し、地域推定の信頼度は50%に設定されている。
また、図4に示すように、連続するIPアドレスの情報に基づく地域推定処理では、ドメイン名が同一で、連続するIPアドレスのうち、地域が未推定のIPアドレスが、すでに地域が推定されたIPアドレスに挟まれており、かつ、未推定のIPアドレスを挟むIPアドレスの推定された地域が同一である場合に、地域が未推定のIPアドレスの地域を、すでに地域が推定されたIPアドレスの地域と同一であると推定する。
図4の例では、ドメイン名が「aaa.ne.jp」である「233.16.0.0」から「233.16.0.3」までの連続するIPアドレスのうち、地域が未推定のIPアドレス「233.16.0.1」および「233.16.0.2」が、地域が「東京都」とすでに推定されたIPアドレス「233.16.0.0」および「233.16.0.3」に挟まれている。
そして、IPアドレス「233.16.0.0」および「233.16.0.3」に対応する地域は「東京都」で同一であるため、IPアドレス「233.16.0.0」および「233.16.0.3」に挟まれるIPアドレス「233.16.0.1」および「233.16.0.2」の地域が「東京都」と推定される。
この場合の地域推定の信頼度は、地域が未推定のIPアドレスを挟む、地域が推定されたIPアドレスに対する地域推定の信頼度の平均値をとり、その平均値を地域が未推定のIPアドレスの数で割り算した値に設定される。
図4の例では、地域が推定されたIPアドレスに対する地域推定の信頼度は、50%および60%であり、その平均値は、(50+60)/2=55%となる。この平均値を地域が未推定のIPアドレスの数2で割り算することにより、地域推定の信頼度が22.5%と算出される。
このように、ユーザのアクセスログの情報やドメイン名の情報、IPアドレスの地域割り当て情報、連続するIPアドレスの情報を基にして、コンピュータが利用されている地域を推測することとしているので、ユーザがコンピュータを利用している地域の情報が直接得られない場合でも、コンピュータの利用地域を効率的に推定することができる。
つぎに、本実施例に係る地域推定装置の機能的構成について説明する。図5は、本実施例に係る地域推定装置17の機能的構成を示す図である。図5に示すように、この地域推定装置17は、インターネット13を介して、ユーザ端末10a〜10c、DNSサーバ11およびwhoisサーバ12と接続されている。
また、地域推定装置17は、LAN16を介して、ウェブサーバ14およびコンテンツサーバ15と接続されている。また、ウェブサーバ14は、インターネット13を介して、ユーザ端末10a〜10c、DNSサーバ11およびwhoisサーバ12と接続されている。
ユーザ端末10a〜10cは、ウェブサーバ14が提供するウェブサイトにユーザがアクセスするのに用いる端末装置である。DNSサーバ11は、ユーザ端末10a〜10cのIPアドレスとホスト名との間の対応関係を記憶・管理するサーバ装置である。このDNSサーバ11は、他の装置からnslookup命令を受け付けた場合に、IPアドレスとホスト名との間の対応関係の情報を、nslookup命令を送信した装置に返送する。
whoisサーバ12は、ドメイン名の登録情報を管理するサーバ装置である。ユーザ端末10a〜10cが属するドメインが存在する国は、ドメイン名に「jp」や「uk」などの国別コードが含まれている場合には、その国別コードにより判定できる。しかし、ドメイン名に国別コードが含まれず、「com」や「org」などのコードとなっている場合には、ドメインが存在する国を判定することができない。
そのような場合には、whoisサーバ12にドメイン名の情報が送信され、そのドメイン名を管理している管理会社が存在する国の情報が取得される。そして、ユーザ端末10a〜10cが属するドメインの存在する国は、当該ドメイン名を管理している管理会社が存在する国と同一のものと判定される。
本実施例の地域推定処理では、ドメイン名の国別コードやwhoisサーバ12に対する問い合わせにより、ユーザ端末10a〜10cが属するドメインが存在する国が判定され、その国内における地域が図1から図4に示されたような方法にしたがって推定される。
ウェブサーバ14は、ウェブページの閲覧サービスをユーザ端末10a〜10cに対して提供するサーバ装置である。このウェブサーバ14は、単に閲覧サービスを提供するだけでなく、地域ごとに異なるコンテンツをユーザ端末10a〜10cに提供する。
具体的には、ウェブサーバ14は、IPアドレスごとにIPアドレスに対応付けられた地域の情報と、地域推定の信頼度の情報とを地域推定装置17から受信する。そして、ウェブサーバ14は、地域ごとに配信するコンテンツの情報をコンテンツサーバ15から受信して、各地域に対応付けられたIPアドレスを有するユーザ端末10a〜10cにコンテンツを配信する。その際、ウェブサーバ14は、地域推定の信頼度が所定値以上のIPアドレスに対応するユーザ端末10a〜10cにのみ、地域別のコンテンツを配信する。
また、このウェブサーバ14は、ユーザ端末10a〜10cによりアクセスされた際に、ユーザ端末10a〜10cから送信された情報をアクセスログ14aとして記憶する。具体的には、ウェブサーバ14は、ユーザ端末10a〜10cのIPアドレスや、ユーザにより入力された郵便番号や電話番号などの情報をアクセスログ14aとして記憶する。
コンテンツサーバ15は、ウェブサーバ14を介してユーザ端末10a〜10cに送信されるウェブコンテンツを記憶したサーバ装置である。このコンテンツサーバ装置15は、すべてのユーザに配信するコンテンツとともに、地域別に配信するコンテンツをコンテンツデータ15aとして記憶している。ここで、地域別に配信するコンテンツの例としては、配信地域を限定したインターネット広告などが挙げられる。
地域推定装置17は、ユーザがコンピュータを利用している地域がどこかを推定する装置である。この地域推定装置17は、通信部170、入力部171、表示部172、記憶部173および制御部174を有する。
通信部170は、インターネット13またはLAN16を介して他の装置との間でデータの送受信をおこなうネットワークインターフェースである。入力部171は、キーボードやマウスなどの入力デバイスである。表示部172は、ディスプレイなどの表示デバイスである。
記憶部173は、RAM(Random Access Memory)やハードディスク装置などの記憶デバイスである。この記憶部173は、アクセスログ173a、地域情報173b、アドレス割当情報173cおよびマッピング情報173dを記憶している。
アクセスログ173aは、ウェブサーバ14に記憶されたアクセスログ14aを取得して、記憶したものである。地域情報173bは、郵便番号や電話番号と地域との間の対応関係を記憶した情報である。
アドレス割当情報173cは、図3に一例を示したように、ISPが地域ごとにコンピュータに割り当てるIPアドレスの範囲を記憶した情報である。マッピング情報173dは、IPアドレスに対応付けられた地域の情報を記憶したものである。
制御部174は、地域推定装置17を全体制御する制御部である。この制御部174は、アクセスログ管理部174a、地域推定部174bおよび信頼度算出部174cを有する。
アクセスログ管理部174aは、アクセスログ14aをウェブサーバ14から取得して記憶部173に記憶したり、記憶部173に記憶されたアクセスログ173aを更新したりするなどして、アクセスログ173aの管理をおこなう。
地域推定部174bは、アクセスログ14aに含まれるIPアドレスの情報を抽出し、抽出されたIPアドレスが割り当てられていたコンピュータの利用地域を、図1から図4で説明したような方法にしたがって推定し、推定結果をマッピング情報173dとして記憶する処理をおこなう。
すなわち、この地域推定部174bは、図1で説明したユーザのアクセスログの情報に基づく地域推定処理、図2で説明したドメイン名に基づく地域推定処理、図3で説明したIPアドレスの地域割り当て情報に基づく地域推定処理、図4で説明した連続するIPアドレスの情報に基づく地域推定処理を実行する。
さらに地域推定部174bは、IPアドレスに対応する地域を推定した後、DNSサーバ11に対してnslookup命令を送信し、地域がすでに推定されたIPアドレスに対応するホスト名またはドメイン名が変更されているか否かを調べる。
そして、IPアドレスに対応するホスト名またはドメイン名が変更されている場合には、地域推定部174bは、マッピング情報173dとして記憶されている地域と当該IPアドレスとの間の対応関係の情報を削除し、IPアドレスに対応する地域を推定する処理を再度実行する。
信頼度算出部174cは、地域推定部174bにより推定された地域の推定に係る信頼度を算出する。具体的には、信頼度算出部174cは、図1から図4で説明した各地域推定処理による推定の信頼度を算出し、算出されたそれらの信頼度に基づいて、以下に説明するような方法で地域推定の総合的な信頼度を算出する。
まず、信頼度算出部174cは、ユーザのアクセスログの情報に基づく地域推定処理の信頼度Aを、図1で説明したように、地域を推定するIPアドレスにおける各地域の出現頻度の合計に対する推定地域の出現頻度の割合から算出する。そして、信頼度算出部174cは、算出した信頼度Aを、補正係数Bを用いて以下のように補正する。
C1=A×B
B=(推定地域の出現頻度)/(IPアドレス1つ当たりの地域の総出現頻度+k)
ここで、C1は、アクセスログの情報に基づく地域推定処理において、IPアドレスに対応する地域を推定した場合の補正された信頼度である。また、kは、ここでは、50に設定される。このように、補正係数を用いて信頼度を補正する理由は、地域を推定するIPアドレスにおいて、地域の出現頻度が少ない場合に、推定した地域の信頼度が低くなるためである。
たとえば、IPアドレス「202.211.25.100」に対して、図1で説明したユーザのアクセスログの情報に基づく地域推定処理を実行した結果、「東京都」の頻度が14、「神奈川県」の頻度が5であり、また、IPアドレス「202.211.25.237」に対して、図1で説明したユーザのアクセスログの情報に基づく地域推定処理を実行した結果、「東京都」の頻度が8であったとする。
この場合、補正係数Bを算出するために用いられるIPアドレス1つ当たりの地域の総出現頻度は13.5(=(14+5+8)/2)となるので、IPアドレス「202.211.25.100」に対応する地域が「東京都」と推定された場合の信頼度C1は、
C1=14/(14+5)×14/(13.5+50)=16.2%
となる。
同様にして、IPアドレス「202.211.25.237」に対応する地域が「東京都」と推定された場合の信頼度C1は、
C1=8/8×8/(13.5+50)=12.6%
となる。
また、信頼度算出部174cは、図2で説明したドメイン名の情報に基づく地域推定処理の信頼度C2を算出する。具体的には、信頼度算出部174cは、信頼度C2を、アクセスログの情報に基づく地域推定処理の場合の推定に係る信頼度Aと同一に設定する。
すなわち、上記例では、IPアドレス「202.211.25.100」に対応する地域が「東京都」と推定された場合の信頼度Aは73.7%であるので、IPアドレス「202.211.25.100」に対してドメイン名の情報に基づく地域推定処理を実行した場合の信頼度C2は73.7%となる。
また、信頼度算出部174cは、図3で説明したIPアドレスの地域割り当て情報に基づく地域推定処理の信頼度C3の情報を取得する。具体的には、ISPにより提供された地域ごとのIPアドレスの割り当て情報の信頼度を過去の実績などから評価して、あらかじめアドレス割当情報173cに記憶しておき、信頼度算出部174cは、その信頼度を読み込むことにより信頼度C3の情報を取得する。
たとえば、IPアドレスの地域割り当て情報を基にして、IPアドレス「202.211.25.237」に対応する地域が「東京都」であると推定した場合の信頼度が70%と評価されているものとすると、信頼度C3は70%となる。
また、信頼度算出部174cは、図4で説明した連続するIPアドレスの情報に基づく地域推定処理の信頼度C4を算出する。具体的には、信頼度算出部174cは、信頼度C4を、以下の式により算出する。
C4=D/F
ここで、Dは、地域が未推定のIPアドレスを挟む、地域が推定されたIPアドレスの地域推定に係る信頼度の平均値であり、Fは、地域が推定されたIPアドレスに挟まれる、地域が未推定のIPアドレスの数である。
たとえば、IPアドレス「202.211.25.237」に対して、連続するIPアドレスの情報に基づく地域推定処理を実行した場合、地域が「東京都」とすでに推定されたIPアドレスの地域推定に係る信頼度の平均値Dが55%で、地域が推定されたIPアドレスに挟まれる、地域が未推定のIPアドレスの数Fが2であったとすると、信頼度C4は22.5%となる。
そして、信頼度算出部174cは、上記信頼度C1、C2、C3およびC4を用いて、推定された地域の総合的な信頼度Cを算出する。具体的には、信頼度算出部174cは、以下の式により総合的な信頼度Cを算出する。
C=C1×w1+C2×w2+C3×w3+C4×w4
ここで、w1、w2、w3およびw4は、それぞれ信頼度C1、C2、C3およびC4に割り当てられる重み係数である。たとえば、図1で説明したユーザのアクセスログの情報に基づく地域推定処理のみで地域の推定をおこなった場合には、w1=1,w2=w3=w4=0に、図1で説明したユーザのアクセスログの情報に基づく地域推定処理と、図2で説明したドメイン名の情報に基づく地域推定処理とにより地域の推定をおこなった場合には、w1=w2=1/2,w3=w4=0に、図1から図4のすべての地域推定処理により地域の推定をおこなった場合には、w1=w2=w3=w4=1/4に重み係数が設定される。
そして、IPアドレス「202.211.25.100」に対する信頼度C1が16.2%であり、信頼度C2が73.7%であるとすると、重み係数w1、w2、w3およびw4は、w1=w2=1/2,w3=w4=0となるので、IPアドレス「202.211.25.100」に対応する地域が「東京都」と推定された場合の総合的な信頼度Cは、
C=16.2×1/2+73.7×1/2=45.0%
となる。
また、IPアドレス「202.211.25.237」に対する信頼度C1が12.6%であり、信頼度C3が70%であり、信頼度C4が22.5%であるとすると、重み係数w1、w2、w3およびw4は、w1=w3=w4=1/3,w2=0となるので、IPアドレス「202.211.25.237」に対応する地域が「東京都」と推定された場合の総合的な信頼度Cは、
C=12.6×1/3+70×1/3+22.5×1/3=35.0%
となる。
つぎに、本実施例に係る地域推定処理の処理手順について説明する。図6は、本実施例に係る地域推定処理の処理手順を示すフローチャートである。図6に示すように、まず、地域推定装置17の地域推定部174bは、記憶部173からアクセスログ173aを読み込む(ステップS101)。
そして、地域推定部174bは、図1で説明したユーザのアクセスログの情報に基づくIPアドレスの地域推定処理を実行し(ステップS102)、続いて、図2で説明したドメイン名に基づくIPアドレスの地域推定処理を実行する(ステップS103)。
さらに、地域推定部174bは、図3で説明したIPアドレスの地域割り当て情報に基づくIPアドレスの地域推定処理を実行し(ステップS104)、続いて、図4で説明した連続するIPアドレスの情報に基づくIPアドレスの地域推定処理を実行する(ステップS105)。
その後、信頼度算出部174cは、推定された各IPアドレスの地域推定の信頼度Cを算出する処理を実行し(ステップS106)、地域推定部174bおよび信頼度算出部174cは、地域推定処理の結果として、IPアドレスに対応する地域の情報と、信頼度Cの情報とをそれぞれウェブサーバ14に出力する(ステップS107)。
つぎに、図6のステップS102に示した、ユーザのアクセスログの情報に基づくIPアドレスの地域推定処理の処理手順をさらに詳細に説明する。図7は、ユーザのアクセスログの情報に基づくIPアドレスの地域推定処理の処理手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、まず、地域推定装置17の地域推定部174bは、アクセスログ173aからユーザにより入力された郵便番号または電話番号の情報をIPアドレスごとに抽出する(ステップS201)。そして、地域推定部174bは、地域情報173bから郵便番号や電話番号と地域との間の対応関係に係る情報を読み込む(ステップS202)。
その後、地域推定部174bは、読み込んだ対応関係に係る情報に基づいて、ユーザにより入力された郵便番号または電話番号の情報に対応する地域を検出し、IPアドレスごとに検出された地域のうち出現頻度が最も大きいものをIPアドレスに対応する地域として推定し(ステップS203)、この地域推定処理を終了する。
つぎに、図6のステップS103に示した、ドメイン名の情報に基づくIPアドレスの地域推定処理の処理手順をさらに詳細に説明する。図8は、ドメイン名の情報に基づくIPアドレスの地域推定処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、各IPアドレスについて実行される。
図8に示すように、まず、地域推定装置17の地域推定部174bは、IPアドレスに対応するホスト名の情報を、DNSサーバ11にnslookup命令を送信することにより取得する(ステップS301)。そして、地域推定部174bは、ホスト名に含まれるドメイン名から、地域名を抽出する処理を実行する(ステップS302)。
具体的には、地域推定部174bは、あらかじめ地域名の候補となる文字列を記憶しておき、記憶した文字列とドメイン名に含まれる文字列とを照合することにより地域名を抽出する。
そして、地域推定部174bは、地域名がドメイン名に含まれていたか否かを調べ(ステップS303)、地域名が含まれていなかった場合には(ステップS303,No)、そのままこの地域推定処理を終了する。
地域名がドメイン名に含まれていた場合には(ステップS303,Yes)、地域推定部174bは、図6のステップS102において、ユーザのアクセスログから推定された地域とドメイン名に含まれていた地域名の地域とが一致するか否かを調べる(ステップS304)。
上記2つの地域が一致しない場合には(ステップS304,No)、そのままこの地域推定処理を終了する。上記2つの地域が一致した場合には(ステップS304,Yes)、地域推定部174bは、同一のドメイン名を有するIPアドレスに当該地域を対応付ける(ステップS305)。
その後、地域推定部174bは、ドメイン名を構成するパターンを検出する(ステップS306)。具体的には、図2で説明したように、地域推定部174bは、ステップS302により地域名を抽出したドメイン名の部分を、地域名が挿入されるドメイン名の部分として検出し、さらに、「地域名が挿入されるドメイン名の部分」と「地域名を除いたドメイン名の部分」とから構成されるパターンを、ドメイン名を構成するパターンとして検出する。
続いて、地域推定部174bは、「地域名が挿入されるドメイン名の部分」と「地域名を除いたドメイン名の部分」とから構成されるパターンに適合するドメイン名の情報をDNSサーバ11から取得し、そのドメイン名から地域名を抽出する(ステップS307)。
そして、地域推定部174bは、地域名を抽出したドメイン名に対応するIPアドレスに、抽出した地域名の地域を対応付け(ステップS308)、この地域推定処理を終了する。
つぎに、図6のステップS104に示した、IPアドレスの地域割り当て情報に基づく地域推定処理の処理手順をさらに詳細に説明する。図9は、IPアドレスの地域割り当て情報に基づく地域推定処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、各IPアドレスについて実行される。
図9に示すように、まず、地域推定装置17の地域推定部174bは、IPアドレスの地域割り当て情報を、記憶部173に記憶されたアドレス割当情報173cから読み込む(ステップS401)。そして、地域推定部174bは、地域を推定するIPアドレスが含まれるIPアドレスの範囲を、アドレス割当情報173cを参照して検索する(ステップS402)。
その後、地域推定部174bは、検索したIPアドレスの範囲に対応する地域を、アドレス割当情報173cを参照して検出し、検出した地域をIPアドレスに対応する地域であると推定し(ステップS403)、この地域推定処理を終了する。
つぎに、図6のステップS105に示した、連続するIPアドレスの情報に基づく地域推定処理の処理手順をさらに詳細に説明する。図10は、連続するIPアドレスの情報に基づく地域推定処理の処理手順を示すフローチャートである。
図10に示すように、まず、地域推定装置17の地域推定部174bは、ドメイン名が同一で、かつ、連続するIPアドレスの情報を取得する(ステップS501)。そして、地域推定部174bは、地域が未推定のIPアドレスの情報を抽出する(ステップS502)。
続いて、地域推定部174bは、図4に示したように、抽出されたIPアドレスの前後の地域推定済みのIPアドレスの情報を抽出する(ステップS503)。そして、抽出された地域推定済みのIPアドレスの推定地域どうしが一致するか否かを調べる(ステップS504)。
地域が一致する場合には(ステップS504,Yes)、地域推定部174bは、地域が未推定のIPアドレスに対応する地域を、地域推定済みのIPアドレスに対応する地域と同一であると推定し(ステップS505)、この地域推定処理を終了する。地域が一致しない場合には(ステップS504,No)、そのままこの地域推定処理を終了する。
以上、上記実施例において、地域推定処理をコンピュータ上で実現する場合について説明してきたが、地域推定処理を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行することにより地域推定処理を実現してもよい。
図11は、地域推定処理を実現するコンピュータ200のハードウェア構成を示すブロック図である。図11に示すように、このコンピュータ200は、上記プログラムを実行するCPU210と、データを入力する入力装置220と、各種データを記憶するROM230と、演算パラメータ等を記憶するRAM240と、地域推定処理を実現するためのプログラムを記録した記録媒体300からプログラムを読み取る読取装置250と、ディスプレイ等の出力装置260と、ネットワーク400を介して他のコンピュータとの間でデータの授受をおこなうネットワークインターフェース270とが、バス280で接続された構成となっている。
CPU210は、読取装置250を経由して記録媒体300に記録されているプログラムを読み込んだ後、プログラムを実行することにより、地域推定処理を実現する。なお、記録媒体300としては、光ディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、ハードディスク等が挙げられる。また、このプログラムは、ネットワーク400を介してコンピュータ200に導入することとしてもよい。
上述してきたように、本実施例では、地域推定装置17の記憶部173が、地域と郵便番号または電話番号とを対応付けた地域情報173bを記憶し、郵便番号または電話番号の情報と、ユーザ端末10a〜10cのIPアドレスの情報とをユーザ端末10a〜10cから受信した場合に、地域推定部174bが、記憶部173に記憶された地域情報173bに基づいて、IPアドレスにより識別されるユーザ端末10a〜10cが利用されている地域を推定することとしたので、ユーザがユーザ端末10a〜10cを利用している地域を効率的に推定することができる。
また、本実施例では、地域を推定するのに郵便番号または電話番号の情報を用いることとしたので、ユーザにより入力された郵便番号または電話番号の情報から、ユーザがユーザ端末10a〜10cを利用している地域を効率的に推定することができる。
また、本実施例では、ユーザ端末10a〜10cから郵便番号または電話番号の情報を複数回受信した場合に、地域推定部174bが、受信した郵便番号または電話番号に対応する地域の頻度に基づいて、IPアドレスにより識別されるユーザ端末10a〜10cが利用されている地域を推定することとしたので、ユーザがユーザ端末10a〜10cを利用している確率が高い地域を効率的に推定することができる。
また、本実施例では、地域推定部174bが、記憶部173に記憶された地域情報173bに基づいて、IPアドレスにより識別されるユーザ端末10a〜10cが利用されている地域を推定するとともに、IPアドレスに対応するユーザ端末10a〜10cが属するドメイン名の情報を取得し、取得したドメイン名に含まれる地域名の情報に基づいて、ユーザ端末10a〜10cが利用されている地域を推定することとしたので、ユーザがユーザ端末10a〜10cを利用している地域の推定精度をより高めることができる。
また、本実施例では、地域推定部174bが、IPアドレスに対応するユーザ端末10a〜10cが属する第1のドメイン名の情報を取得して、取得した第1のドメイン名を構成するパターンを検出し、第1のドメイン名とパターンが一致する第2のドメイン名から地域名の情報を抽出し、抽出した地域名の情報に基づいて、第2のドメインに属するユーザ端末10a〜10cが利用されている地域を推定することとしたので、ドメイン名のパターンから、ユーザがユーザ端末10a〜10cを利用している地域を効率的に推定することができる。
また、本実施例では、地域推定部174bが、記憶部173に記憶された地域情報173bに基づいて、IPアドレスにより識別されるユーザ端末10a〜10cが利用されている地域を推定するとともに、地域と地域ごとにユーザ端末10a〜10cに割り当てられるIPアドレスの範囲とを対応付けて記憶したアドレス割当情報173cに基づいて、IPアドレスにより識別されるユーザ端末10a〜10cが利用されている地域を推定することとしたので、IPアドレスの地域割り当て情報から、ユーザがユーザ端末10a〜10cを利用している地域を効率的に推定することができる。
また、本実施例では、地域推定部174bが、記憶部173に記憶された地域情報173bに基づいて、IPアドレスにより識別されるユーザ端末10a〜10cが利用されている地域を推定するとともに、地域を推定したユーザ端末10a〜10cのIPアドレスに基づいて、そのIPアドレスに連続するIPアドレスを有するユーザ端末10a〜10cが利用されている地域を推定することとしたので、すでに地域が推定されたユーザ端末10a〜10cのIPアドレスから、そのIPアドレスに連続するIPアドレスを有するユーザ端末10a〜10cの利用地域を効率的に推定することができる。
また、本実施例では、信頼度算出部174cが、地域の推定に係る信頼度をさらに算出することとしたので、推定された地域の信頼性の高さを評価することができる。
また、本実施例では、地域推定部174bが、ユーザ端末10a〜10cが利用されている地域を推定した後、IPアドレスに対応するユーザ端末10a〜10cに割り当てられたホスト名またはユーザ端末10a〜10cのドメイン名の変更があるか否かを検出し、ユーザ端末10a〜10cに割り当てられたホスト名またはユーザ端末10a〜10cのドメイン名の変更を検出した場合に、ユーザ端末10a〜10cが利用されている地域の推定を再度おこなうこととしたので、ユーザがユーザ端末10a〜10cを利用している地域が変更された可能性がある場合に、地域の推定を効率的におこなうことができる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例にて実施されてもよいものである。
たとえば、上記実施例では、ユーザのアクセスログから、ユーザにより入力された郵便番号や電話番号の情報を抽出し、それらの情報から地域を推定することとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、ある地域に存在する施設名など、地域を特定可能な情報であればよい。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。
この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置にて行なわれる処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
以上のように、本発明にかかる地域推定装置、地域推定方法および地域推定方法をコンピュータに実行させる地域推定プログラムは、ユーザがコンピュータを利用している地域を効率的に推定することが必要な地域推定システムに有用である。
ユーザのアクセスログの情報に基づいて地域を推定する処理の概念を説明する図である。 ユーザが使用するコンピュータのドメイン名に基づいて地域を推定する処理の概念を説明する図である。 ISPなどから取得したIPアドレスの地域割り当て情報に基づいて地域を推定する処理の概念を説明する図である。 連続するIPアドレスの情報に基づいて地域を推定する処理の概念を説明する図である。 本実施例に係る地域推定装置の機能的構成を示す図である。 本実施例に係る地域推定処理の処理手順を示すフローチャートである。 ユーザのアクセスログの情報に基づくIPアドレスの地域推定処理の処理手順を示すフローチャートである。 ドメイン名の情報に基づくIPアドレスの地域推定処理の処理手順を示すフローチャートである。 IPアドレスの地域割り当て情報に基づく地域推定処理の処理手順を示すフローチャートである。 連続するIPアドレスの情報に基づく地域推定処理の処理手順を示すフローチャートである。 地域推定処理を実現するコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。
符号の説明
10a〜10c ユーザ端末
11 DNSサーバ
12 whoisサーバ
13 インターネット
14 ウェブサーバ
14a アクセスログ
15 コンテンツサーバ
15a コンテンツデータ
16 LAN
17 地域推定装置
170 通信部
171 入力部
172 表示部
173 記憶部
173a アクセスログ
173b 地域情報
173c アドレス割当情報
173d マッピング情報
174 制御部
174a アクセスログ管理部
174b 地域推定部
174c 信頼度算出部

Claims (9)

  1. コンピュータが利用されている地域を推定する地域推定装置であって、
    地域と該地域に関連する地域関連情報とを対応付けた地域情報を記憶する記憶手段と、
    前記地域関連情報と前記コンピュータを識別する識別情報とを該コンピュータから受信した場合に、前記記憶手段により記憶された地域情報に基づいて、前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定する地域推定手段と、
    を備え
    前記地域関連情報は、郵便番号、電話番号または特定の地域識別の情報であって、前記地域推定手段は、前記コンピュータから地域関連情報を複数回受信した場合に、受信した地域関連情報に対応する地域の頻度に基づいて前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定することを特徴とする地域推定装置。
  2. 前記地域推定手段は、前記記憶手段により記憶された地域情報に基づいて前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定するとともに、該識別情報に対応するコンピュータが属するネットワーク領域の名称に係る情報を取得し、取得したネットワーク領域の名称に含まれる地域に係る情報に基づいて、コンピュータが利用されている地域を推定することを特徴とする請求項に記載の地域推定装置。
  3. 前記地域推定手段は、前記識別情報に対応するコンピュータが属する第1のネットワーク領域の名称に係る情報を取得して、取得した第1のネットワーク領域の名称を構成するパターンを検出し、第1のネットワーク領域の名称と該パターンが一致する第2のネットワーク領域の名称から地域に係る情報を抽出し、抽出した地域に係る情報に基づいて、第2のネットワーク領域に属するコンピュータが利用されている地域を推定することを特徴とする請求項に記載の地域推定装置。
  4. 前記地域推定手段は、前記記憶手段により記憶された地域情報に基づいて前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定するとともに、地域と該地域ごとにコンピュータに割り当てられる識別情報の範囲とを対応付けて記憶した情報に基づいて、前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の地域推定装置。
  5. 前記地域推定手段は、前記記憶手段により記憶された地域情報に基づいて前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定するとともに、地域を推定したコンピュータの識別情報に基づいて地域が未推定のコンピュータが利用されている地域を推定することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の地域推定装置。
  6. 前記地域推定手段は、地域の推定に係る信頼度をさらに算出することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の地域推定装置。
  7. 前記地域推定手段は、コンピュータが利用されている地域を推定した後、前記識別情報に対応するコンピュータに割り当てられた名称または該コンピュータが属するネットワーク領域の名称の変更があるか否かを検出し、該コンピュータに割り当てられた名称または該コンピュータが属するネットワーク領域の名称の変更を検出した場合に、該コンピュータが利用されている地域の推定を再度おこなうことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の地域推定装置。
  8. コンピュータが利用されている地域を推定する地域推定方法であって、
    地域と該地域に関連する地域関連情報とを対応付けた地域情報を記憶する記憶工程と、
    前記地域関連情報と前記コンピュータを識別する識別情報とを該コンピュータから受信した場合に、前記記憶工程により記憶された地域情報に基づいて、前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定する地域推定工程と、
    を含み、
    前記地域関連情報は、郵便番号、電話番号または特定の地域識別の情報であって、前記地域推定工程は、前記コンピュータから地域関連情報を複数回受信した場合に、受信した地域関連情報に対応する地域の頻度に基づいて前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定することを特徴とする地域推定方法。
  9. コンピュータが利用されている地域を推定する地域推定方法をコンピュータに実行させる地域推定プログラムであって、
    地域と該地域に関連する地域関連情報とを対応付けた地域情報を記憶する記憶工程と、
    前記地域関連情報と前記コンピュータを識別する識別情報とを該コンピュータから受信した場合に、前記記憶工程により記憶された地域情報に基づいて、前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定する地域推定工程と、
    をコンピュータに実行させ
    前記地域関連情報は、郵便番号、電話番号または特定の地域識別の情報であって、前記地域推定工程は、前記コンピュータから地域関連情報を複数回受信した場合に、受信した地域関連情報に対応する地域の頻度に基づいて前記識別情報により識別されるコンピュータが利用されている地域を推定することを特徴とする地域推定プログラム。
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