JP2006033532A - 印刷システム、印刷処理方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像データ出力側だけではなく印刷装置にもグレイ印刷処理を行わせて負荷分散を図り、処理系全体の処理時間を低減できる印刷システムを提供する。
【解決手段】 各種オブジェクトが混在する印刷情報を情報処理装置から印刷装置へ送って印刷する印刷システムにおいて、各種データ形式の入力画像データをCMYKデータ形式に変換して出力する際に入力画像データの各画素についてその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行うグレイ判定手段、およびイメージオブジェクトまたはグラデーションオブジェクトに含まれ且つ前記グレイ判定手段によりグレイデータであるとされた画素について、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに所定の重み付けをした前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理により求めた値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行う変換手段として、情報処理装置1に出力制御部13、印刷装置2にデータ処理部22を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】 各種オブジェクトが混在する印刷情報を情報処理装置から印刷装置へ送って印刷する印刷システムにおいて、各種データ形式の入力画像データをCMYKデータ形式に変換して出力する際に入力画像データの各画素についてその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行うグレイ判定手段、およびイメージオブジェクトまたはグラデーションオブジェクトに含まれ且つ前記グレイ判定手段によりグレイデータであるとされた画素について、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに所定の重み付けをした前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理により求めた値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行う変換手段として、情報処理装置1に出力制御部13、印刷装置2にデータ処理部22を備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、パーソナルコンピュータなど情報処理装置に搭載されたドライバなどから印刷装置に対して印刷データを転送して印刷を行う際の印刷データ処理方法に係り、特に、各種入力画像データの入力データ形式をCMYKデータ形式に変換するデータ変換技術に関する。
例えば、カラー画像データを入力する機能とそのカラー画像データを用いてカラー画像を印刷するカラー複写機においては、従来より、原稿上の画像をレッド(Red、赤)とグリーン(Green、緑)とブルー(Blue、青)(以下、RGBと称す)に色分解して読み取り、色分解された入力画像データを印刷系のトナー色であるシアン(Cyan)とマゼンタ(Magenta)とイエロー(Yellow)(以下、CMYと称す)の各色の成分に変換し、変換された各色の画像データに基づいてCMYのトナーを重ね合わせることにより所望のカラー画像を印刷する。理論的には、CMYの各色の組み合わせですべての色を再現することができる。黒や灰色のような無彩色もC、M、Yを対応したトナー濃度で重ね合わせることにより再現できる。
しかし、現実には、C、M、Yを印刷する各色のトナーの分光濃度が理論的な特性からずれていることや、C、M、Yの重ね合わせにより得られる色の理論上の特性と実際の特性とにずれがあるため、C、M、Yのみの使用では期待する色が得られないことが多い。例えば、灰色を得るために同量のC、M、Yのトナーを重ね合わせて印刷しても、印刷色に有色の成分が含まれることが多い。そのようなことから、近年では、C、M、YにK(黒)を追加して、4つの基本色を用いるカラー複写機が多くなってきている。
特許文献1に示されたカラー複写機はこのような4つの基本色を用いた従来技術の一つであり、この従来技術では、入力画像データから無彩色成分を抽出し、そのデータは黒色印刷系に与え、入力画像データから無彩色成分を差し引いたものをC、M、Yの印刷系に与える処理を行なっている。
しかし、現実には、C、M、Yを印刷する各色のトナーの分光濃度が理論的な特性からずれていることや、C、M、Yの重ね合わせにより得られる色の理論上の特性と実際の特性とにずれがあるため、C、M、Yのみの使用では期待する色が得られないことが多い。例えば、灰色を得るために同量のC、M、Yのトナーを重ね合わせて印刷しても、印刷色に有色の成分が含まれることが多い。そのようなことから、近年では、C、M、YにK(黒)を追加して、4つの基本色を用いるカラー複写機が多くなってきている。
特許文献1に示されたカラー複写機はこのような4つの基本色を用いた従来技術の一つであり、この従来技術では、入力画像データから無彩色成分を抽出し、そのデータは黒色印刷系に与え、入力画像データから無彩色成分を差し引いたものをC、M、Yの印刷系に与える処理を行なっている。
以下、他の関連特許文献について説明する。
まず、特許文献2だが、この従来技術では、CMYK量の組み合わせと色彩値との対応関係をKの値ごとにデータベースに記憶しておき、入力画像データから算出される色彩値のグレイ成分からK量を決定し、このK量を基にデータベースを検索することにより、色彩値を満たすCMY量を求め、入力画像データとCMYK量との対応関係を表す変換テーブルを作成しておく。その後、入力画像データを画素ごとに読み込み、このデータを基に変換テーブルを検索することにより対応するCMYK量を求める。
また、特許文献3に示された従来技術では、一度CMYKデータに変換した後、階調数の変更などに応じてその変換を再度し直すことができる。具体的には、まず、入力されたRGB画像データに対してあらかじめ設定された階調数に応じて色変換パラメータによる色変換処理を行い、CMYKデータを作成し、そのCMYKデータをバッファメモリに格納する。そして、階調数の変更が必要であると判断された場合には、バッファメモリに格納されたCMYKデータをRGBデータに逆変換し、変更された階調数で再度CMYKデータに色変換する。
また、特許文献4に示された従来技術では、入力装置用色変換テーブルと修正用色変換テーブルを備え、利用者から指示されるグレイバランス修正や色相修正などに応じて修正用色変換テーブルを構築した後、2つのテーブルを合成し、合成された色変換テーブルを用いて色変換を行う。
また、特許文献5に示された従来技術では、色味調整に関するプロファイルを利用者ごとに備えておき、印刷時には、当該印刷ジョブ情報からユーザ名を取得し、そのユーザ名のプロファイルが存在すれば印刷対象オブジェクトの色を取得し、これがRGB形式であれば色味調整処理を行い、グレイスケール形式であれば濃度調整処理を行う。
また、特許文献6に示された従来技術では、描画すべきオブジェクトの属性を検出し、その検出結果に基づき、複数の色成分で表される色を複数色の混色または単一色へ変換することにより、グレイの文字や図形の場合、CMYを使用せずにKだけで印刷し、グラデーション画像などの場合はCMYを使用して印刷する。
特開2001−119591公報
特開平8−76363号公報
特開平10−84489号公報
特開2000−32281公報
特開2001−202221公報
特開2001−285662公報
まず、特許文献2だが、この従来技術では、CMYK量の組み合わせと色彩値との対応関係をKの値ごとにデータベースに記憶しておき、入力画像データから算出される色彩値のグレイ成分からK量を決定し、このK量を基にデータベースを検索することにより、色彩値を満たすCMY量を求め、入力画像データとCMYK量との対応関係を表す変換テーブルを作成しておく。その後、入力画像データを画素ごとに読み込み、このデータを基に変換テーブルを検索することにより対応するCMYK量を求める。
また、特許文献3に示された従来技術では、一度CMYKデータに変換した後、階調数の変更などに応じてその変換を再度し直すことができる。具体的には、まず、入力されたRGB画像データに対してあらかじめ設定された階調数に応じて色変換パラメータによる色変換処理を行い、CMYKデータを作成し、そのCMYKデータをバッファメモリに格納する。そして、階調数の変更が必要であると判断された場合には、バッファメモリに格納されたCMYKデータをRGBデータに逆変換し、変更された階調数で再度CMYKデータに色変換する。
また、特許文献4に示された従来技術では、入力装置用色変換テーブルと修正用色変換テーブルを備え、利用者から指示されるグレイバランス修正や色相修正などに応じて修正用色変換テーブルを構築した後、2つのテーブルを合成し、合成された色変換テーブルを用いて色変換を行う。
また、特許文献5に示された従来技術では、色味調整に関するプロファイルを利用者ごとに備えておき、印刷時には、当該印刷ジョブ情報からユーザ名を取得し、そのユーザ名のプロファイルが存在すれば印刷対象オブジェクトの色を取得し、これがRGB形式であれば色味調整処理を行い、グレイスケール形式であれば濃度調整処理を行う。
また、特許文献6に示された従来技術では、描画すべきオブジェクトの属性を検出し、その検出結果に基づき、複数の色成分で表される色を複数色の混色または単一色へ変換することにより、グレイの文字や図形の場合、CMYを使用せずにKだけで印刷し、グラデーション画像などの場合はCMYを使用して印刷する。
しかしながら、前記各特許文献に示された従来技術を含め、従来技術においては、グレイ印刷判定処理は、パーソナルコンピュータなど情報処理装置に搭載されたドライバなど出力制御部のみで行われているので、データ量の大きいイメージデータなどを画素ごとにグレイ印刷判定を行う際、出力制御部の処理能力が低い場合には処理時間を多く必要としていた。また、RGB、LAB、HLSの各色空間やグラフィック、グラデーション、イメージ、テキストの各オブジェクトに対応でき、前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、近傍画素処理を用いたグレイ印刷判定では重み付けの条件が限られていた。
本発明の目的は、このような従来技術の問題を解決しようとするものであり、具体的には、画像データ出力側となる例えば情報処理装置の出力制御部のみにグレイ印刷判定処理およびデータ変換処理を行わせるだけではなく、印刷装置にもグレイ印刷判定処理およびデータ変換処理を行わせる負荷分散を行い、処理系全体の処理時間を低減させることができる印刷システムなどを提供することにある。
また、RGB、LAB、HLSの各色空間やグラフィック、グラデーション、イメージ、テキストの各オブジェクトに対応でき、グレイ印刷判定については、前履歴画素、前後履歴画素、後履歴画素では最近順優先重み付けと最遠順優先重み付けを条件としてK一色変換にするか否かの判定を可能にし、また、近傍画素では右回り優先、左回り優先、上下左右優先、隅優先、ランダムを条件としてK一色変換にするか否かの判定を可能にすることにより、グレイ印刷判定処理の汎用性を上げることを目的とする。
本発明の目的は、このような従来技術の問題を解決しようとするものであり、具体的には、画像データ出力側となる例えば情報処理装置の出力制御部のみにグレイ印刷判定処理およびデータ変換処理を行わせるだけではなく、印刷装置にもグレイ印刷判定処理およびデータ変換処理を行わせる負荷分散を行い、処理系全体の処理時間を低減させることができる印刷システムなどを提供することにある。
また、RGB、LAB、HLSの各色空間やグラフィック、グラデーション、イメージ、テキストの各オブジェクトに対応でき、グレイ印刷判定については、前履歴画素、前後履歴画素、後履歴画素では最近順優先重み付けと最遠順優先重み付けを条件としてK一色変換にするか否かの判定を可能にし、また、近傍画素では右回り優先、左回り優先、上下左右優先、隅優先、ランダムを条件としてK一色変換にするか否かの判定を可能にすることにより、グレイ印刷判定処理の汎用性を上げることを目的とする。
前記した課題を解決するために、請求項1記載の発明では、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトが混在する印刷情報を情報処理装置から印刷装置へ送って印刷することができる印刷システムにおいて、各種入力データ形式の入力画像データをCMYKデータ形式に変換して出力する際に当該入力画像データの各画素についてその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行うグレイ判定手段と、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれ且つ前記グレイ判定手段によりグレイデータであると判定された画素について、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに所定の重み付けをした前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理により求めた判定値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行う変換手段とを、前記情報処理装置内および/または前記印刷装置内に備えた。
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の印刷システムにおいて、前記グレイ判定手段および変換手段を前記情報処理装置内および前記印刷装置内に備え、前記グレイ判定手段または変換手段のいずれを用いるか選択可能な構成にした。
また、請求項3記載の発明では、請求項1記載の印刷システムにおいて、前記グレイ判定手段を前記情報処理装置内に備え、且つ変換手段を前記情報処理装置内および前記印刷装置内に備え、前記グレイ判定手段または変換手段のいずれを用いるか選択可能な構成にした。
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の印刷システムにおいて、前記グレイ判定手段および変換手段を前記情報処理装置内および前記印刷装置内に備え、前記グレイ判定手段または変換手段のいずれを用いるか選択可能な構成にした。
また、請求項3記載の発明では、請求項1記載の印刷システムにおいて、前記グレイ判定手段を前記情報処理装置内に備え、且つ変換手段を前記情報処理装置内および前記印刷装置内に備え、前記グレイ判定手段または変換手段のいずれを用いるか選択可能な構成にした。
また、請求項4記載の発明では、請求項1、請求項2、または請求項3記載の発明において、前履歴処理、前後履歴処理、または後履歴処理については、前記所定の重み付けとして、最近順優先の重み付けまたは最遠順優先の重み付けを用いる構成にした。
また、請求項5記載の発明では、請求項1、請求項2、または請求項3記載の発明において、近傍画素処理については、前記所定の重み付けとして、左回り優先、右回り優先、上下左右優先、隅優先、またはランダム優先の重み付けを用いる構成にした。
また、請求項6記載の発明では、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記グレイデータがRGBグレイデータ、LABグレイデータ、またはHLSグレイデータである構成にした。
また、請求項7記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記テキストオブジェクトに含まれるグレイデータを持つ文字またはグラフィックオブジェクトに含まれるグレイデータを持つ画素については、K一色変換を無条件に行う構成にした。
また、請求項8記載の発明では、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトのなかから印刷情報を切り換えて、情報処理装置から印刷装置へ送り印刷を行う印刷処理方法において、入力画像データの画素ごとにその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータであると判定された画素については、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに最近順優先または最遠順優先の重み付けをした前履歴処理、前後履歴処理、または後履歴処理により求めた判定値に応じて、K一色変換またはCMYK色変換を行うことを特徴とする。
また、請求項5記載の発明では、請求項1、請求項2、または請求項3記載の発明において、近傍画素処理については、前記所定の重み付けとして、左回り優先、右回り優先、上下左右優先、隅優先、またはランダム優先の重み付けを用いる構成にした。
また、請求項6記載の発明では、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記グレイデータがRGBグレイデータ、LABグレイデータ、またはHLSグレイデータである構成にした。
また、請求項7記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記テキストオブジェクトに含まれるグレイデータを持つ文字またはグラフィックオブジェクトに含まれるグレイデータを持つ画素については、K一色変換を無条件に行う構成にした。
また、請求項8記載の発明では、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトのなかから印刷情報を切り換えて、情報処理装置から印刷装置へ送り印刷を行う印刷処理方法において、入力画像データの画素ごとにその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータであると判定された画素については、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに最近順優先または最遠順優先の重み付けをした前履歴処理、前後履歴処理、または後履歴処理により求めた判定値に応じて、K一色変換またはCMYK色変換を行うことを特徴とする。
また、請求項9記載の発明では、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトのなかから印刷情報を切り換えて、情報処理装置から印刷装置へ送り印刷を行う印刷処理方法において、入力画像データの画素ごとにその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータであると判定された画素については、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに左回り優先、右回り優先、上下左右優先、隅優先、またはランダム優先の重み付けをした近傍画素処理により求めた判定値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行うことを特徴とする。
また、請求項10記載の発明では、請求項8または請求項9のいずれか一項に記載の発明において、前記グレイデータがRGBグレイデータ、LABグレイデータ、またはHLSグレイデータである構成にした。
また、請求項11記載の発明では、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトのなかから切り換えて、情報処理装置から印刷装置へ印刷情報を送り、印刷を行う印刷処理方法において、印刷情報を印刷装置へ送る際に印刷装置における待ち時間をその印刷装置に問い合わせ、その待ち時間が所定の時間より長い場合、前記情報処理装置側で、入力画像データの画素ごとにその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータであると判定された画素については、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに所定の重み付けをした、前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理により求めた判定値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行い、変換したデータを前記印刷装置へ送信し、前記待ち時間が所定の時間より短い場合には、前記入力画像データを前記印刷装置へ送信し、その印刷装置で前記グレイ判定処理と前記判定値に応じたK一色変換またはCMYK色変換を行う構成にした。
また、請求項10記載の発明では、請求項8または請求項9のいずれか一項に記載の発明において、前記グレイデータがRGBグレイデータ、LABグレイデータ、またはHLSグレイデータである構成にした。
また、請求項11記載の発明では、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトのなかから切り換えて、情報処理装置から印刷装置へ印刷情報を送り、印刷を行う印刷処理方法において、印刷情報を印刷装置へ送る際に印刷装置における待ち時間をその印刷装置に問い合わせ、その待ち時間が所定の時間より長い場合、前記情報処理装置側で、入力画像データの画素ごとにその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータであると判定された画素については、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに所定の重み付けをした、前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理により求めた判定値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行い、変換したデータを前記印刷装置へ送信し、前記待ち時間が所定の時間より短い場合には、前記入力画像データを前記印刷装置へ送信し、その印刷装置で前記グレイ判定処理と前記判定値に応じたK一色変換またはCMYK色変換を行う構成にした。
また、請求項12記載の発明では、情報処理装置上で実行されるプログラムにおいて、請求項8乃至請求項11のいずれか一項に記載の印刷処理方法に従った印刷処理を実行させるようにプログラミングされている構成にした。
また、請求項13記載の発明では、情報処理装置上で実行されるプログラムにおいて、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトのなかから切り換えて印刷情報を印刷装置へ送る際に印刷装置における待ち時間をその印刷装置に問い合わせ、その待ち時間が所定の時間より長い場合、入力画像データの画素ごとにその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータであると判定された画素については、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに所定の重み付けをした、前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理により求めた判定値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行い、変換したデータを前記印刷装置へ送信し、前記待ち時間が所定の時間より長くない場合には、前記入力画像データを前記印刷装置へ送信する構成にした。
また、請求項14記載の発明では、プログラムを記憶した記憶媒体において、請求項12または請求項13記載のプログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする。
また、請求項13記載の発明では、情報処理装置上で実行されるプログラムにおいて、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトのなかから切り換えて印刷情報を印刷装置へ送る際に印刷装置における待ち時間をその印刷装置に問い合わせ、その待ち時間が所定の時間より長い場合、入力画像データの画素ごとにその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータであると判定された画素については、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに所定の重み付けをした、前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理により求めた判定値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行い、変換したデータを前記印刷装置へ送信し、前記待ち時間が所定の時間より長くない場合には、前記入力画像データを前記印刷装置へ送信する構成にした。
また、請求項14記載の発明では、プログラムを記憶した記憶媒体において、請求項12または請求項13記載のプログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする。
本発明によれば、請求項1記載の発明では、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトが混在する印刷情報を情報処理装置から印刷装置へ送って印刷することができる印刷システムにおいて、各種入力データ形式の入力画像データをCMYKデータ形式に変換して出力する際に当該入力画像データの各画素についてその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行うグレイ判定手段と、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれ且つ前記グレイ判定手段によりグレイデータであると判定された画素について、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに所定の重み付けをした前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理により求めた判定値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行う変換手段とを、前記情報処理装置内および/または前記印刷装置内に備えたので、適切なグレイ印刷ができるし、グレイ印刷判定処理およびデータ変換処理の負荷分散を図ることができ、したがって、処理系全体の処理時間を低減させることができる。
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、グレイ判定手段および変換手段を情報処理装置内および印刷装置内に備え、いずれのグレイ判定手段または変換手段を用いるか選択できるので、例えば印刷装置の負荷が大きくて印刷が滞っているような場合には情報処理装置内のグレイ判定手段および変換手段を用いるようにして、処理系全体の処理時間を効果的に低減させることができる。
また、請求項3記載の発明では、請求項1記載の発明において、グレイ判定手段を情報処理装置内に備え、且つ変換手段を情報処理装置内および印刷装置内に備え、いずれの変換手段を用いるか選択できるので、例えば印刷装置の負荷が大きくて印刷が滞っているような場合には情報処理装置内の変換手段を用いるようにして、処理系全体の処理時間を効果的に低減させることができる。
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、グレイ判定手段および変換手段を情報処理装置内および印刷装置内に備え、いずれのグレイ判定手段または変換手段を用いるか選択できるので、例えば印刷装置の負荷が大きくて印刷が滞っているような場合には情報処理装置内のグレイ判定手段および変換手段を用いるようにして、処理系全体の処理時間を効果的に低減させることができる。
また、請求項3記載の発明では、請求項1記載の発明において、グレイ判定手段を情報処理装置内に備え、且つ変換手段を情報処理装置内および印刷装置内に備え、いずれの変換手段を用いるか選択できるので、例えば印刷装置の負荷が大きくて印刷が滞っているような場合には情報処理装置内の変換手段を用いるようにして、処理系全体の処理時間を効果的に低減させることができる。
また、請求項4記載の発明では、請求項1、請求項2、または請求項3記載の発明において、および請求項8記載の発明では、前履歴処理、前後履歴処理、または後履歴処理については、所定の重み付けとして、最近順優先の重み付けまたは最遠順優先の重み付けを用いることができるので、適切なグレイ印刷ができるし、例えば最近順優先の重み付けだけの場合に比べて選択の範囲が広がる。
また、請求項5記載の発明では、請求項1、請求項2、または請求項3記載の発明において、および請求項9記載の発明では、近傍画素処理については、所定の重み付けとして、左回り優先、右回り優先、上下左右優先、隅優先、またはランダム優先の重み付けを用いることができるので、適切なグレイ印刷ができるし、重み付けの選択の範囲が広がる。
また、請求項6記載の発明では、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の発明において、請求項10記載の発明では、請求項8または請求項9のいずれか一項に記載の発明において、グレイデータとしては、RGBグレイデータ、LABグレイデータ、またはHLSグレイデータを処理対象とすることができるので、処理対象範囲が広くなる。
また、請求項7記載の発明では、請求項1記載の発明において、テキストオブジェクトに含まれるグレイデータを持つ文字またはグラフィックオブジェクトに含まれるグレイデータを持つ画素については、K一色変換を無条件に行うので、細線の印刷が鮮明になる。
また、請求項11記載の発明では、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトのなかから切り換えて、情報処理装置から印刷装置へ印刷情報を送り、印刷を行う際、印刷装置における待ち時間をその印刷装置に問い合わせ、その待ち時間が所定の時間より長い場合、情報処理装置側で、入力画像データの画素ごとにその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータであると判定された画素については、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに所定の重み付けをした、前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理により求めた判定値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行い、変換したデータを前記印刷装置へ送信し、待ち時間が所定の時間より長くない場合には、入力画像データを印刷装置へ送信し、その印刷装置でグレイ判定処理と判定値に応じたK一色変換またはCMYK色変換を行うので、適切なグレイ印刷ができるし、処理系全体の処理時間を効果的に低減させることができる。
また、請求項5記載の発明では、請求項1、請求項2、または請求項3記載の発明において、および請求項9記載の発明では、近傍画素処理については、所定の重み付けとして、左回り優先、右回り優先、上下左右優先、隅優先、またはランダム優先の重み付けを用いることができるので、適切なグレイ印刷ができるし、重み付けの選択の範囲が広がる。
また、請求項6記載の発明では、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の発明において、請求項10記載の発明では、請求項8または請求項9のいずれか一項に記載の発明において、グレイデータとしては、RGBグレイデータ、LABグレイデータ、またはHLSグレイデータを処理対象とすることができるので、処理対象範囲が広くなる。
また、請求項7記載の発明では、請求項1記載の発明において、テキストオブジェクトに含まれるグレイデータを持つ文字またはグラフィックオブジェクトに含まれるグレイデータを持つ画素については、K一色変換を無条件に行うので、細線の印刷が鮮明になる。
また、請求項11記載の発明では、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトのなかから切り換えて、情報処理装置から印刷装置へ印刷情報を送り、印刷を行う際、印刷装置における待ち時間をその印刷装置に問い合わせ、その待ち時間が所定の時間より長い場合、情報処理装置側で、入力画像データの画素ごとにその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータであると判定された画素については、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに所定の重み付けをした、前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理により求めた判定値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行い、変換したデータを前記印刷装置へ送信し、待ち時間が所定の時間より長くない場合には、入力画像データを印刷装置へ送信し、その印刷装置でグレイ判定処理と判定値に応じたK一色変換またはCMYK色変換を行うので、適切なグレイ印刷ができるし、処理系全体の処理時間を効果的に低減させることができる。
また、請求項12記載の発明では、請求項8乃至請求項11のいずれか一項に記載の印刷処理方法に従った印刷処理を実行させるようにプログラミングされているプログラムを情報処理装置上で実行することができるので、プログラムを用いて請求項8乃至請求項11のいずれか一項に記載の発明の効果を得ることができる。
また、請求項13記載の発明では、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトのなかから切り換えて印刷情報を印刷装置へ送る際に印刷装置における待ち時間をその印刷装置に問い合わせ、その待ち時間が所定の時間より長い場合、入力画像データの画素ごとにその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータであると判定された画素については、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに所定の重み付けをした、前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理により求めた判定値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行い、変換したデータを印刷装置へ送信し、待ち時間が所定の時間より長くない場合には、入力画像データを印刷装置へ送信するようにプログラミングされているプログラムを情報処理装置上で実行することができるので、プログラムを用いて、適切なグレイ印刷および負荷分散を実現できる。
また、請求項14記載の発明では、請求項12または請求項13記載のプログラムを着脱可能な記憶媒体に記憶できるので、その記憶媒体をこれまで請求項12または請求項13記載の発明によった印刷処理を行えなかったパーソナルコンピュータなど情報処理装置に装着することにより、そのような情報処理装置においても請求項12または請求項13記載の発明の効果を得ることができる。
また、請求項13記載の発明では、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトのなかから切り換えて印刷情報を印刷装置へ送る際に印刷装置における待ち時間をその印刷装置に問い合わせ、その待ち時間が所定の時間より長い場合、入力画像データの画素ごとにその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータであると判定された画素については、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに所定の重み付けをした、前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理により求めた判定値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行い、変換したデータを印刷装置へ送信し、待ち時間が所定の時間より長くない場合には、入力画像データを印刷装置へ送信するようにプログラミングされているプログラムを情報処理装置上で実行することができるので、プログラムを用いて、適切なグレイ印刷および負荷分散を実現できる。
また、請求項14記載の発明では、請求項12または請求項13記載のプログラムを着脱可能な記憶媒体に記憶できるので、その記憶媒体をこれまで請求項12または請求項13記載の発明によった印刷処理を行えなかったパーソナルコンピュータなど情報処理装置に装着することにより、そのような情報処理装置においても請求項12または請求項13記載の発明の効果を得ることができる。
以下、図面により本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対位置などは特定的な記載がない限りこの説明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の一実施形態を示す印刷システムのシステム構成図である。図示したように、この印刷システムは、ネットワーク4を介して接続されたパーソナルコンピュータなど情報処理装置1および印刷装置2、さらに、情報処理装置1に直接接続された画像入力装置3などから構成されている。情報処理装置1は、オペレーティングシステムなどを有してこの装置全体の制御と管理を行うシステム制御部11、アプリケーションプログラムを有し、システム制御部11などの機能を用いてアプリケーションレベルの情報処理を行うアプリケーション部12、アプリケーション部12からの要求を受けて本発明に係るグレイ判定処理およびデータ変換処理、印刷装置2への出力処理を行う出力制御部(例えばプリンタドライバ)13、およびネットワーク4を介した通信の制御を行う通信制御部14などを備える。
また、印刷装置2は、ネットワーク4を介した通信の制御を行う通信制御部21、受信したデータについて本発明に係るグレイ判定処理およびデータ変換処理を行うデータ処理部22、およびデータ処理部22により処理されたデータを用いて印刷を行う印刷部23などを備える。
なお、この実施形態では、請求項記載のグレイ判定手段および変換手段が、情報処理装置1では出力制御部13により、印刷装置2ではデータ処理部22により実現される。また、図1に示した情報処理装置1および印刷装置2の各部はプログラムを記憶したメモリやそのプログラムに従って動作するCPUなどを用いて実現される。
このような構成で、この印刷システムでは、RGB、LAB、HLSの各入力データ形式で情報処理装置1に入力された入力画像データをCMYKデータ形式に変換して印刷出力する際、当該入力画像データの各画素についてその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータを持つ画素については、K一色に変換するか、CMYK色に変換するかという判定を、当該画素の前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理を用いて行う。なお、グラデーションオブジェクトとは、階調を表現したオブジェクトであり、グラデーションオブジェクトの例としては、ある色が徐々に濃くなったり、薄くなってしている矩形などが当てはまる。
図1は本発明の一実施形態を示す印刷システムのシステム構成図である。図示したように、この印刷システムは、ネットワーク4を介して接続されたパーソナルコンピュータなど情報処理装置1および印刷装置2、さらに、情報処理装置1に直接接続された画像入力装置3などから構成されている。情報処理装置1は、オペレーティングシステムなどを有してこの装置全体の制御と管理を行うシステム制御部11、アプリケーションプログラムを有し、システム制御部11などの機能を用いてアプリケーションレベルの情報処理を行うアプリケーション部12、アプリケーション部12からの要求を受けて本発明に係るグレイ判定処理およびデータ変換処理、印刷装置2への出力処理を行う出力制御部(例えばプリンタドライバ)13、およびネットワーク4を介した通信の制御を行う通信制御部14などを備える。
また、印刷装置2は、ネットワーク4を介した通信の制御を行う通信制御部21、受信したデータについて本発明に係るグレイ判定処理およびデータ変換処理を行うデータ処理部22、およびデータ処理部22により処理されたデータを用いて印刷を行う印刷部23などを備える。
なお、この実施形態では、請求項記載のグレイ判定手段および変換手段が、情報処理装置1では出力制御部13により、印刷装置2ではデータ処理部22により実現される。また、図1に示した情報処理装置1および印刷装置2の各部はプログラムを記憶したメモリやそのプログラムに従って動作するCPUなどを用いて実現される。
このような構成で、この印刷システムでは、RGB、LAB、HLSの各入力データ形式で情報処理装置1に入力された入力画像データをCMYKデータ形式に変換して印刷出力する際、当該入力画像データの各画素についてその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータを持つ画素については、K一色に変換するか、CMYK色に変換するかという判定を、当該画素の前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理を用いて行う。なお、グラデーションオブジェクトとは、階調を表現したオブジェクトであり、グラデーションオブジェクトの例としては、ある色が徐々に濃くなったり、薄くなってしている矩形などが当てはまる。
以下、本発明の実施例について説明する。
この実施例において、グレイ判定処理とは、例えばRGBからCMYKへの変換を行う際にCMY色を使用せずにK一色のみに変換するか否かを判定するに当たり、グレイデータか否かを判定する処理のことである。ここで、グレイデータとは、RGBの場合、3原色の色度を示すR、G、Bが、R=G=Bとなるようなデータ、つまり白色から灰色、そして黒色までの無彩色のデータである場合を言う。また、LABの場合、グレイデータとは、a=b=0となるようなデータ、つまり、緑から赤までの範囲の要素値であるa、および青から黄までの範囲の要素値であるbがそれぞれ0であって、L(Lightness;明度)のみのデータである場合を言う。さらに、HLS(H;Hue(色相)、L;Lightness(明度)、S;Saturation(彩度))の場合、グレイデータとは、彩度S=0となるような無彩色のデータである場合を言う。
図2に、この実施例の動作フローを示す。以下、図2に従ってこの実施例について説明する。
まず、情報処理装置1において、図示していない操作部を介してアプリケーション部12が利用者から画像入力指示または印刷指示を受け、それにより、アプリケーション部12はシステム制御部11を介して印刷対象の画像データを画像入力装置3から入力させる。画像入力装置3は例えば原稿上から画像を読み取る画像読み取り装置やデジタルカメラなどである。こうして、印刷対象となるRGBデータ、LABデータ、またはHLSデータなどが入力される。なお、印刷対象の情報の種類としては、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストが可能で、この実施例では公知の方法によりそれらのオブジェクトを識別可能であるとする。なお、テキストは文字コード列から成っている。
入力画像データを取得すると、アプリケーション部12はその入力画像データを出力制御部13に渡し、出力制御部13はその入力画像データを、テキストオブジェクトであれば文字ごとに、テキストオブジェクト以外は画素ごとにグレイデータであるか否かを判定する(詳細は後述)(S1)。そして、グレイデータでないならば(S1でNO)、その画素またはその文字の入力画像データをCMYKデータに変換する(S6)。
この実施例において、グレイ判定処理とは、例えばRGBからCMYKへの変換を行う際にCMY色を使用せずにK一色のみに変換するか否かを判定するに当たり、グレイデータか否かを判定する処理のことである。ここで、グレイデータとは、RGBの場合、3原色の色度を示すR、G、Bが、R=G=Bとなるようなデータ、つまり白色から灰色、そして黒色までの無彩色のデータである場合を言う。また、LABの場合、グレイデータとは、a=b=0となるようなデータ、つまり、緑から赤までの範囲の要素値であるa、および青から黄までの範囲の要素値であるbがそれぞれ0であって、L(Lightness;明度)のみのデータである場合を言う。さらに、HLS(H;Hue(色相)、L;Lightness(明度)、S;Saturation(彩度))の場合、グレイデータとは、彩度S=0となるような無彩色のデータである場合を言う。
図2に、この実施例の動作フローを示す。以下、図2に従ってこの実施例について説明する。
まず、情報処理装置1において、図示していない操作部を介してアプリケーション部12が利用者から画像入力指示または印刷指示を受け、それにより、アプリケーション部12はシステム制御部11を介して印刷対象の画像データを画像入力装置3から入力させる。画像入力装置3は例えば原稿上から画像を読み取る画像読み取り装置やデジタルカメラなどである。こうして、印刷対象となるRGBデータ、LABデータ、またはHLSデータなどが入力される。なお、印刷対象の情報の種類としては、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストが可能で、この実施例では公知の方法によりそれらのオブジェクトを識別可能であるとする。なお、テキストは文字コード列から成っている。
入力画像データを取得すると、アプリケーション部12はその入力画像データを出力制御部13に渡し、出力制御部13はその入力画像データを、テキストオブジェクトであれば文字ごとに、テキストオブジェクト以外は画素ごとにグレイデータであるか否かを判定する(詳細は後述)(S1)。そして、グレイデータでないならば(S1でNO)、その画素またはその文字の入力画像データをCMYKデータに変換する(S6)。
それに対して、グレイデータであったならば(S1でYES)、出力制御部13はその画素がイメージオブジェクトまたはグラデーションオブジェクトか否かを判定する(S2)。そして、どちらでもなければ(S2でNO)、つまり、テキストオブジェクトまたはグラフィックオブジェクトの場合には、その文字またはその画素の入力画像データを直ちに(無条件に)Kのみに変換し(S5)、どちらかであれば(S2でYES)、その画素に関してKのみへの変換にするか否かを判定する際に前後周辺の画素データを反映させる処理として、前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、近傍画素処理のうちのいずれを用いるかを選択する(S3)。イメージオブジェクトまたはグラデーションオブジェクトの場合、一般には、1画素のみがイメージオブジェクトまたはグラデーションオブジェクトであることは考えづらいことなので、1画素だけ周辺画素と異なった変換をしてしまって不自然にならないように、前後周辺の画素のデータも考慮して変換を行い、テキストオブジェクトまたはグラフィックオブジェクトのような線画の場合には、黒い部分が細かったり黒から白へ急激に変化したりするので、周辺画素の状態を考慮せずに、その画素の入力画像データを直ちにKのみに変換するのである。
続いて、出力制御部13は選択した処理により処理した結果値が当該画素のデータをKのみに変換する値を示しているか否かを判定する(S4)。そして、Kのみに変換する値を示していなければ(S4でNO)、その画素の入力画像データをCMYKデータに変換し(S6)、Kのみに変換する値を示しているならば(S4でYES)、その画素の入力画像データをKデータに変換し、CMYは生成しない(S5)。
こうして、入力画像データの各画素について変換し終わると、出力制御部13は変換した印刷データを通信制御部14に渡し、通信制御部14はその印刷データを印刷装置2へ送信し、印刷装置2は受信した印刷データを用いて印刷を行う。
なお、この実施例では、入力画像データのグレイ判定処理およびCMYKデータまたはKデータに変換する変換処理を情報処理装置1の出力制御部13で行う代わりに、印刷装置2のデータ処理部22で行うことも可能である。つまり、出力制御部13は所定のアプリケーションレベルのプロトコルに従って入力画像データをそのまま印刷装置2へ送信させ、印刷装置2では、その入力画像データを受信すると、データ処理部22が図2に示した動作フローを実行してその入力画像データをCMYKデータまたはKデータに変換するのである。
その際、どちらが実行するかは、例えば印刷装置2の負荷量(印刷データ量)によって決定する。負荷量が多くて印刷ジョブが印刷装置2に滞っている場合には情報処理装置側でグレイ判定処理を含む前記変換処理を行うのである。このとき、印刷ジョブが印刷装置2に滞っているか否かは、出力制御部13が印刷装置側に問い合わせることにより知る。この問い合わせに応じて、印刷装置2は情報処理装置1に対して例えば滞っているデータ量から印刷終了までの待ち時間を予測し、その待ち時間を返すのである。
なお、前記において、グレイ判定手段は情報処理装置1のみに備え、CMYKデータまたはKデータに変換する変換手段を情報処理装置1内および印刷装置2内に備え、いずれの変換手段を用いるか選択する構成も可能である。
続いて、出力制御部13は選択した処理により処理した結果値が当該画素のデータをKのみに変換する値を示しているか否かを判定する(S4)。そして、Kのみに変換する値を示していなければ(S4でNO)、その画素の入力画像データをCMYKデータに変換し(S6)、Kのみに変換する値を示しているならば(S4でYES)、その画素の入力画像データをKデータに変換し、CMYは生成しない(S5)。
こうして、入力画像データの各画素について変換し終わると、出力制御部13は変換した印刷データを通信制御部14に渡し、通信制御部14はその印刷データを印刷装置2へ送信し、印刷装置2は受信した印刷データを用いて印刷を行う。
なお、この実施例では、入力画像データのグレイ判定処理およびCMYKデータまたはKデータに変換する変換処理を情報処理装置1の出力制御部13で行う代わりに、印刷装置2のデータ処理部22で行うことも可能である。つまり、出力制御部13は所定のアプリケーションレベルのプロトコルに従って入力画像データをそのまま印刷装置2へ送信させ、印刷装置2では、その入力画像データを受信すると、データ処理部22が図2に示した動作フローを実行してその入力画像データをCMYKデータまたはKデータに変換するのである。
その際、どちらが実行するかは、例えば印刷装置2の負荷量(印刷データ量)によって決定する。負荷量が多くて印刷ジョブが印刷装置2に滞っている場合には情報処理装置側でグレイ判定処理を含む前記変換処理を行うのである。このとき、印刷ジョブが印刷装置2に滞っているか否かは、出力制御部13が印刷装置側に問い合わせることにより知る。この問い合わせに応じて、印刷装置2は情報処理装置1に対して例えば滞っているデータ量から印刷終了までの待ち時間を予測し、その待ち時間を返すのである。
なお、前記において、グレイ判定手段は情報処理装置1のみに備え、CMYKデータまたはKデータに変換する変換手段を情報処理装置1内および印刷装置2内に備え、いずれの変換手段を用いるか選択する構成も可能である。
次に、前記したステップS1(図2)におけるグレイ判定について詳述する。図3は入力画像データがRGBデータの場合のグレイ判定で、図示したように、当該画素のRGBデータについて、R=G=Bであるか否かを判定する(S11)。そして、R=G=Bであれば(S11でYES)当該画素はグレイであると判定し(S12)、R=G=Bでなければ(S11でNO)、当該画素はグレイでないと判定する(S13)。
また、図4は入力画像データがLABデータの場合のグレイ判定で、図示したように、当該画素のLABデータについて、A=B=0であるか否かを判定する(S21)。そして、A=B=0であれば(S21でYES)当該画素はグレイであると判定し(S22)、A=B=0でなければ(S21でNO)、当該画素はグレイでないと判定する(S23)。
また、図5は入力画像データがHLSデータの場合のグレイ判定で、図示したように、当該画素のHLSデータについて、S=0であるか否かを判定する(S31)。そして、S=0であれば(S31でYES)当該画素はグレイであると判定し(S32)、S=0でなければ(S31でNO)、当該画素はグレイでないと判定する(S33)。
また、図4は入力画像データがLABデータの場合のグレイ判定で、図示したように、当該画素のLABデータについて、A=B=0であるか否かを判定する(S21)。そして、A=B=0であれば(S21でYES)当該画素はグレイであると判定し(S22)、A=B=0でなければ(S21でNO)、当該画素はグレイでないと判定する(S23)。
また、図5は入力画像データがHLSデータの場合のグレイ判定で、図示したように、当該画素のHLSデータについて、S=0であるか否かを判定する(S31)。そして、S=0であれば(S31でYES)当該画素はグレイであると判定し(S32)、S=0でなければ(S31でNO)、当該画素はグレイでないと判定する(S33)。
次に、前記したステップS3〜S6(図2)に示した、前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、近傍画素処理などを用いてKのみへの変換にするか否かを判定する方法について説明する。
まず、前履歴処理だが、この処理では、注目画素(判定対象画素)に先行する複数の画素の状態(グレイ性)も反映させた、グレイ性向を示す荷重合計値が所定の閾値以上であればK一色(Kのみ)に変換する。図6(a)に示した例は先行画素が最近順優先の重みを持つ前履歴処理の例であり、前記荷重合計値を求めるための各画素の重みは注目画素が最大の5、先行する画素では注目画素に近い側から順に4、3、2、1となっている。したがって、図6(a)において、G(グレイ)、K(すでにKのみに変換されている)、4C(グレイではない)をそれぞれG=K=1、4C=0とすると、
注目画素の荷重合計=注目画素×5+最近画素×4+…+最遠画素×1=5+4+3+0+0=12
となり、例えば閾値を7とすると、この例の画素ではK一色(Kのみ)に変換される。
また、図6(b)に示した例は最遠順優先の重みを持つ前履歴処理の例であり、前記荷重合計値を求めるための各画素の重みは注目画素が最大の5、先行する画素では注目画素に近い側から順に1、2、3、4となっている。したがって、
注目画素の荷重合計=注目画素×5+最近画素×1+…+最遠画素×4=5+1+2+0+0=8
となり、閾値を7とすると、この例の画素ではK一色(Kのみ)に変換される。
図6(c)は最近順優先の重みを持つ前後履歴処理の例である。前後履歴処理では注目画素の前後の位置の画素の状態(グレイ性)も反映させて判定する。この例では、荷重合計値を求めるための各画素の重みは注目画素が最大の3、前後の画素では注目画素に近い側から順に2、1となっている。したがって、
注目画素の荷重合計=注目画素×3+右隣画素×2+右隣2番目画素×1
+左隣画素×2+左隣2番目画素×1=3+2+1+0+0=6
となり、閾値を4とすると、この例の画素ではK一色(Kのみ)に変換される。
まず、前履歴処理だが、この処理では、注目画素(判定対象画素)に先行する複数の画素の状態(グレイ性)も反映させた、グレイ性向を示す荷重合計値が所定の閾値以上であればK一色(Kのみ)に変換する。図6(a)に示した例は先行画素が最近順優先の重みを持つ前履歴処理の例であり、前記荷重合計値を求めるための各画素の重みは注目画素が最大の5、先行する画素では注目画素に近い側から順に4、3、2、1となっている。したがって、図6(a)において、G(グレイ)、K(すでにKのみに変換されている)、4C(グレイではない)をそれぞれG=K=1、4C=0とすると、
注目画素の荷重合計=注目画素×5+最近画素×4+…+最遠画素×1=5+4+3+0+0=12
となり、例えば閾値を7とすると、この例の画素ではK一色(Kのみ)に変換される。
また、図6(b)に示した例は最遠順優先の重みを持つ前履歴処理の例であり、前記荷重合計値を求めるための各画素の重みは注目画素が最大の5、先行する画素では注目画素に近い側から順に1、2、3、4となっている。したがって、
注目画素の荷重合計=注目画素×5+最近画素×1+…+最遠画素×4=5+1+2+0+0=8
となり、閾値を7とすると、この例の画素ではK一色(Kのみ)に変換される。
図6(c)は最近順優先の重みを持つ前後履歴処理の例である。前後履歴処理では注目画素の前後の位置の画素の状態(グレイ性)も反映させて判定する。この例では、荷重合計値を求めるための各画素の重みは注目画素が最大の3、前後の画素では注目画素に近い側から順に2、1となっている。したがって、
注目画素の荷重合計=注目画素×3+右隣画素×2+右隣2番目画素×1
+左隣画素×2+左隣2番目画素×1=3+2+1+0+0=6
となり、閾値を4とすると、この例の画素ではK一色(Kのみ)に変換される。
図7(a)は最遠順優先の重みを持つ前後履歴処理の例である。この例では、荷重合計値を求めるための各画素の重みは注目画素が最大の3、前後の画素では注目画素に近い側から順に1、2となっている。したがって、
注目画素の荷重合計=注目画素×3+右隣画素×1+右隣2番目画素×2+左隣画素×1+左隣2番目画素×2=3+1+2+0+0=6
となり、閾値を4とすると、この例の画素ではK一色(Kのみ)に変換される。
図7(b)は最近順優先の重みを持つ後履歴処理の例である。この例では、注目画素に後続する複数の画素の状態(グレイ性)も反映させた荷重合計値を求める。各画素の重みは注目画素が最大の5、後続する画素では注目画素に近い側から順に4、3、2、1となっている。したがって、図7(b)において、
注目画素の荷重合計=注目画素×5+最近画素×4+…+最遠画素×1=0+0+3+2+1=6
となり、例えば閾値を7とすると、この例の画素ではK一色(Kのみ)への変換でなく、CMYKに変換される。
図7(c)は最遠順優先の重みを持つ後履歴処理の例である。各画素の重みは注目画素が最大の5、後続する画素では注目画素に近い側から順に1、2、3、4となっている。したがって、図7(c)において、
注目画素の荷重合計=注目画素×5+最近画素×1+…+最遠画素×4=0+0+2+3+4=9
となり、例えば閾値を7とすると、この例の画素ではK一色(Kのみ)へ変換される。
図8(a)は左回り優先重み付けの近傍処理の例である。近傍処理では、注目画素の周りの複数の画素の状態(グレイ性)も反映させた荷重合計値を求め、閾値以上であれば、Kのみへの色変換を行う。この例では、荷重合計に反映させる範囲は中央の注目画素を含め9画素であり、注目画素の重み付けを最大にして以下のように左回り順に重み付けを行い、荷重合計を求める。
注目画素の荷重合計=注目画素×9+左画素×8+左下画素×7+下画素×6+右下画素×5+右画素×4+右上画素×3+上画素×2+左上画素×1=9+8+0+0+0+0+3+2+1=23
したがって、閾値を22とすると、注目画素はKのみに変換される。
注目画素の荷重合計=注目画素×3+右隣画素×1+右隣2番目画素×2+左隣画素×1+左隣2番目画素×2=3+1+2+0+0=6
となり、閾値を4とすると、この例の画素ではK一色(Kのみ)に変換される。
図7(b)は最近順優先の重みを持つ後履歴処理の例である。この例では、注目画素に後続する複数の画素の状態(グレイ性)も反映させた荷重合計値を求める。各画素の重みは注目画素が最大の5、後続する画素では注目画素に近い側から順に4、3、2、1となっている。したがって、図7(b)において、
注目画素の荷重合計=注目画素×5+最近画素×4+…+最遠画素×1=0+0+3+2+1=6
となり、例えば閾値を7とすると、この例の画素ではK一色(Kのみ)への変換でなく、CMYKに変換される。
図7(c)は最遠順優先の重みを持つ後履歴処理の例である。各画素の重みは注目画素が最大の5、後続する画素では注目画素に近い側から順に1、2、3、4となっている。したがって、図7(c)において、
注目画素の荷重合計=注目画素×5+最近画素×1+…+最遠画素×4=0+0+2+3+4=9
となり、例えば閾値を7とすると、この例の画素ではK一色(Kのみ)へ変換される。
図8(a)は左回り優先重み付けの近傍処理の例である。近傍処理では、注目画素の周りの複数の画素の状態(グレイ性)も反映させた荷重合計値を求め、閾値以上であれば、Kのみへの色変換を行う。この例では、荷重合計に反映させる範囲は中央の注目画素を含め9画素であり、注目画素の重み付けを最大にして以下のように左回り順に重み付けを行い、荷重合計を求める。
注目画素の荷重合計=注目画素×9+左画素×8+左下画素×7+下画素×6+右下画素×5+右画素×4+右上画素×3+上画素×2+左上画素×1=9+8+0+0+0+0+3+2+1=23
したがって、閾値を22とすると、注目画素はKのみに変換される。
図8(b)は右回り優先重み付けの近傍処理の例である。この例では、荷重合計に反映させる範囲は中央の注目画素を含め9画素であり、注目画素の重み付けを最大にして以下のように右回り順に重み付けを行い、荷重合計を求める。
注目画素の荷重合計=注目画素×9+右画素×8+右下画素×7+下画素×6+左下画素×5+左画素×4+左上画素×3+上画素×2+右上画素×1=9+0+0+0+0+4+3+2+1=19
したがって、閾値を22とすると、注目画素はKのみへの変換でなく、CMYKに変換される。
図8(c)は上下左右優先重み付けの近傍処理の例である。この例では、荷重合計に反映させる範囲は中央の注目画素を含め9画素であり、注目画素の重み付けを最大にして以下のように左右上下に重み付けを行い、荷重合計を求める。
注目画素の荷重合計=注目画素×3+左上画素×1+上画素×2+右上画素×1+左画素×2+右画素×2+左下画素×1+下画素×2+右下画素×1=3+1+2+1+2+0+0+0+0=9
したがって、閾値を7とすると、注目画素はKのみに変換される。
図8(d)は隅優先重み付けの近傍処理の例である。この例では、荷重合計に反映させる範囲は中央の注目画素を含め9画素であり、注目画素の重み付けを最大にして以下のように隅に重み付けを行い、荷重合計を求める。
注目画素の荷重合計=注目画素×3+左上画素×2+上画素×1+右上画素×2+左画素×1+右画素×1+左下画素×2+下画素×1+右下画素×2=3+2+1+2+1+0+0+0+0=9
したがって、閾値を7とすると、注目画素はKのみに変換される。
注目画素の荷重合計=注目画素×9+右画素×8+右下画素×7+下画素×6+左下画素×5+左画素×4+左上画素×3+上画素×2+右上画素×1=9+0+0+0+0+4+3+2+1=19
したがって、閾値を22とすると、注目画素はKのみへの変換でなく、CMYKに変換される。
図8(c)は上下左右優先重み付けの近傍処理の例である。この例では、荷重合計に反映させる範囲は中央の注目画素を含め9画素であり、注目画素の重み付けを最大にして以下のように左右上下に重み付けを行い、荷重合計を求める。
注目画素の荷重合計=注目画素×3+左上画素×1+上画素×2+右上画素×1+左画素×2+右画素×2+左下画素×1+下画素×2+右下画素×1=3+1+2+1+2+0+0+0+0=9
したがって、閾値を7とすると、注目画素はKのみに変換される。
図8(d)は隅優先重み付けの近傍処理の例である。この例では、荷重合計に反映させる範囲は中央の注目画素を含め9画素であり、注目画素の重み付けを最大にして以下のように隅に重み付けを行い、荷重合計を求める。
注目画素の荷重合計=注目画素×3+左上画素×2+上画素×1+右上画素×2+左画素×1+右画素×1+左下画素×2+下画素×1+右下画素×2=3+2+1+2+1+0+0+0+0=9
したがって、閾値を7とすると、注目画素はKのみに変換される。
図8(e)はランダム優先重み付けの近傍処理の例である。この例では、荷重合計に反映させる範囲は中央の注目画素を含め9画素であり、注目画素の重み付けを最大にして例えば以下のようにランダムに重み付けを行い、荷重合計を求める。
注目画素の荷重合計=注目画素×9+左上画素×6+上画素×8+右上画素×5+左画素×1+右画素×3+左下画素×2+下画素×4+右下画素×7=9+6+8+5+1+0+0+0+0=29
したがって、閾値を22とすると、注目画素はKのみに変換される。
こうして、この実施例によれば、黒や灰色のような無彩色と判断されるグレイデータの変換を行う際、前後・周囲の画素のグレイ性も考慮するとともにその際に各種重み付けを可能にしてKのみに変換するか、CMYKに変換するかを判定できるので、自然な色変換を行うことができるだけでなく、重み付けの種類が多様である分だけ汎用性を高めることができるし、画像データ出力側となる例えば情報処理装置の出力制御部のみにグレイ判定処理やデータ変換処理を行わせるだけではなく、印刷装置にもグレイ判定処理やデータ変換処理を行わせる負荷分散が可能であるので、処理系全体の処理時間を低減させることができる。
なお、説明したような本発明によったグレイ判定処理や変換処理を含む印刷処理方法に従ってプログラミングしたプログラムを着脱可能な記憶媒体に記憶し、その記憶媒体をこれまで本発明によった印刷処理を行えなかったパーソナルコンピュータなど情報処理装置に装着することにより、または、そのようなプログラムをネットワークを介してそのような情報処理装置へ転送することにより、そのような情報処理装置においても本発明によった印刷処理を行うことができる。
注目画素の荷重合計=注目画素×9+左上画素×6+上画素×8+右上画素×5+左画素×1+右画素×3+左下画素×2+下画素×4+右下画素×7=9+6+8+5+1+0+0+0+0=29
したがって、閾値を22とすると、注目画素はKのみに変換される。
こうして、この実施例によれば、黒や灰色のような無彩色と判断されるグレイデータの変換を行う際、前後・周囲の画素のグレイ性も考慮するとともにその際に各種重み付けを可能にしてKのみに変換するか、CMYKに変換するかを判定できるので、自然な色変換を行うことができるだけでなく、重み付けの種類が多様である分だけ汎用性を高めることができるし、画像データ出力側となる例えば情報処理装置の出力制御部のみにグレイ判定処理やデータ変換処理を行わせるだけではなく、印刷装置にもグレイ判定処理やデータ変換処理を行わせる負荷分散が可能であるので、処理系全体の処理時間を低減させることができる。
なお、説明したような本発明によったグレイ判定処理や変換処理を含む印刷処理方法に従ってプログラミングしたプログラムを着脱可能な記憶媒体に記憶し、その記憶媒体をこれまで本発明によった印刷処理を行えなかったパーソナルコンピュータなど情報処理装置に装着することにより、または、そのようなプログラムをネットワークを介してそのような情報処理装置へ転送することにより、そのような情報処理装置においても本発明によった印刷処理を行うことができる。
1 情報処理装置
2 印刷装置
3 画像入力装置
11 システム制御部
12 アプリケーション部
13 出力制御部
14 通信制御部
21 通信制御部
22 データ処理部
23 印刷部
2 印刷装置
3 画像入力装置
11 システム制御部
12 アプリケーション部
13 出力制御部
14 通信制御部
21 通信制御部
22 データ処理部
23 印刷部
Claims (14)
- グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトが混在する印刷情報を情報処理装置から印刷装置へ送って印刷することができる印刷システムにおいて、各種入力データ形式の入力画像データをCMYKデータ形式に変換して出力する際に当該入力画像データの各画素についてその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行うグレイ判定手段と、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれ且つ前記グレイ判定手段によりグレイデータであると判定された画素について、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに所定の重み付けをした前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理により求めた判定値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行う変換手段とを、前記情報処理装置内および/または前記印刷装置内に備えたことを特徴とする印刷システム。
- 請求項1記載の印刷システムにおいて、前記グレイ判定手段および変換手段を前記情報処理装置内および前記印刷装置内に備え、前記グレイ判定手段または変換手段のいずれを用いるか選択可能な構成にしたことを特徴とする印刷システム。
- 請求項1記載の印刷システムにおいて、前記グレイ判定手段を前記情報処理装置内に備え、且つ変換手段を前記情報処理装置内および前記印刷装置内に備え、前記グレイ判定手段または変換手段のいずれを用いるか選択可能な構成にしたことを特徴とする印刷システム。
- 請求項1、請求項2、または請求項3記載の印刷システムにおいて、前履歴処理、前後履歴処理、または後履歴処理については、前記所定の重み付けとして、最近順優先の重み付けまたは最遠順優先の重み付けを用いる構成にしたことを特徴とする印刷システム。
- 請求項1、請求項2、または請求項3記載の印刷システムにおいて、前記近傍画素処理については、前記所定の重み付けとして、左回り優先、右回り優先、上下左右優先、隅優先、またはランダム優先の重み付けを用いる構成にしたことを特徴とする印刷システム。
- 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、前記グレイデータがRGBグレイデータ、LABグレイデータ、またはHLSグレイデータであることを特徴とする印刷システム。
- 請求項1記載の印刷システムにおいて、前記テキストオブジェクトに含まれるグレイデータを持つ文字またはグラフィックオブジェクトに含まれるグレイデータを持つ画素については、K一色変換を無条件に行う構成にしたことを特徴とする印刷システム。
- グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトのなかから印刷情報を切り換えて、情報処理装置から印刷装置へ送り印刷を行う印刷処理方法において、入力画像データの画素ごとにその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータであると判定された画素については、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに最近順優先または最遠順優先の重み付けをした前履歴処理、前後履歴処理、または後履歴処理により求めた判定値に応じて、K一色変換またはCMYK色変換を行うことを特徴とする印刷処理方法。
- グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトのなかから印刷情報を切り換えて、情報処理装置から印刷装置へ送り印刷を行う印刷処理方法において、入力画像データの画素ごとにその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータであると判定された画素については、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに左回り優先、右回り優先、上下左右優先、隅優先、またはランダム優先の重み付けをした近傍画素処理により求めた判定値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行うことを特徴とする印刷処理方法。
- 請求項8または請求項9のいずれか一項に記載の印刷処理方法において、前記グレイデータがRGBグレイデータ、LABグレイデータ、またはHLSグレイデータであることを特徴とする印刷処理方法。
- グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトのなかから切り換えて、情報処理装置から印刷装置へ印刷情報を送り、印刷を行う印刷処理方法において、印刷情報を印刷装置へ送る際に印刷装置における待ち時間をその印刷装置に問い合わせ、その待ち時間が所定の時間より長い場合、前記情報処理装置側で、入力画像データの画素ごとにその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータであると判定された画素については、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに所定の重み付けをした前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理により求めた判定値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行い、変換したデータを前記印刷装置へ送信し、前記待ち時間が所定の時間より短い場合には、前記入力画像データを前記印刷装置へ送信し、その印刷装置で前記グレイ判定処理と前記判定値に応じたK一色変換またはCMYK色変換を行うことを特徴とする印刷処理方法。
- 情報処理装置上で実行されるプログラムにおいて、請求項8乃至請求項11のいずれか一項に記載の印刷処理方法に従った印刷処理を実行させるようにプログラミングされていることを特徴とするプログラム。
- 情報処理装置上で実行されるプログラムにおいて、グラフィック、グラデーション、イメージ、およびテキストの各オブジェクトのなかから切り換えて印刷情報を印刷装置へ送る際に印刷装置における待ち時間をその印刷装置に問い合わせ、その待ち時間が所定の時間より長い場合、入力画像データの画素ごとにその入力データ形式に応じたグレイ判定処理を行い、フルカラーイメージのイメージオブジェクトまたはカラーグラデーションオブジェクトに含まれるグレイデータであると判定された画素については、当該画素を含む複数の画素のそれぞれのデータに所定の重み付けをした、前履歴処理、前後履歴処理、後履歴処理、または近傍画素処理により求めた判定値に応じてK一色変換またはCMYK色変換を行い、変換したデータを前記印刷装置へ送信し、前記待ち時間が所定の時間より長くない場合には、前記入力画像データを前記印刷装置へ送信することを特徴とするプログラム。
- プログラムを記憶した記憶媒体において、請求項12または請求項13記載のプログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004210795A JP2006033532A (ja) | 2004-07-16 | 2004-07-16 | 印刷システム、印刷処理方法、プログラムおよび記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004210795A JP2006033532A (ja) | 2004-07-16 | 2004-07-16 | 印刷システム、印刷処理方法、プログラムおよび記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006033532A true JP2006033532A (ja) | 2006-02-02 |
Family
ID=35899329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004210795A Pending JP2006033532A (ja) | 2004-07-16 | 2004-07-16 | 印刷システム、印刷処理方法、プログラムおよび記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006033532A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1757486A2 (en) | 2005-08-26 | 2007-02-28 | Nissan Motor Co., Ltd. | Device and method for controlling vehicle headlamps |
-
2004
- 2004-07-16 JP JP2004210795A patent/JP2006033532A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1757486A2 (en) | 2005-08-26 | 2007-02-28 | Nissan Motor Co., Ltd. | Device and method for controlling vehicle headlamps |
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