JP2006032959A - プラズマ処理装置、およびプラズマ処理の光検出方法 - Google Patents

プラズマ処理装置、およびプラズマ処理の光検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006032959A
JP2006032959A JP2005203780A JP2005203780A JP2006032959A JP 2006032959 A JP2006032959 A JP 2006032959A JP 2005203780 A JP2005203780 A JP 2005203780A JP 2005203780 A JP2005203780 A JP 2005203780A JP 2006032959 A JP2006032959 A JP 2006032959A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
plasma
photoelectric conversion
charge
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005203780A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4351192B2 (ja
Inventor
Susumu Saito
進 斉藤
Andrew W Kueny
ウィークス キュニー アンドリュー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Verity Instruments Inc
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Verity Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd, Verity Instruments Inc filed Critical Tokyo Electron Ltd
Publication of JP2006032959A publication Critical patent/JP2006032959A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4351192B2 publication Critical patent/JP4351192B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/66Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light electrically excited, e.g. electroluminescence
    • G01N21/68Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light electrically excited, e.g. electroluminescence using high frequency electric fields
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32917Plasma diagnostics
    • H01J37/32935Monitoring and controlling tubes by information coming from the object and/or discharge
    • H01J37/32972Spectral analysis

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

【課題】複数の測定位置から得られる複数の光信号を検出することができ、また、より単純な構造を有するという利点を有している装置を使用して各測定位置の状態を分析することができるプラズマ処理装置および光検出方法を提供すること。
【解決手段】干渉光L1が、光ファイバ222を通過して分光コンポーネント230に伝送される。プラズマ光L2が、光ファイバ224を通過して分光コンポーネント230に伝送される。これらの光は、それぞれ個々に分光分離される。干渉光L1の分光分離によって得られる干渉光スペクトルL1gは、第1の光路226を通過して光電変換コンポーネント240の干渉光光受容領域に突き当たる。プラズマ光L2の分光分離によって得られるプラズマ光スペクトルL2gは、第2の光路228を通過して光電変換コンポーネント240のプラズマ光光受容領域に突き当たる。
【選択図】図2

Description

本発明は、プラズマ処理装置、およびプラズマ処理装置における光検出方法に関するものである。
プラズマによるエッチング処理は、半導体デバイスおよびLCD(液晶ディスプレイ)基板の製造プロセスに幅広く使用されている。このプラズマ処理に利用されている処理装置は、例えば互いに平行に配置された上部電極および下部電極を備えている。処理ワークピース(例えば半導体ウェハ)が下部電極に支えられ且つ保持されている間、上部電極と下部電極の間にプラズマが生成される。処理ワークピースは、このプラズマによる特定のパターンによってエッチングされる。
プラズマ処理によって形成されるホールおよびトレンチのスケールは現在、縮小されつつある。このスケールの縮小には、処理装置の動作状態を実時間で監視する必要があり、またエッチングの終点をより高い精度で検出する必要がある。
エッチングの終点の従来の検出には、高感度分光分析法が比較的単純であるという理由で幅広く利用されている(特開2000−331985号公報(JP−2000−331985)を参照されたい)。この分光分析法によれば、エッチングに使用されるガスの反応生成物または分解生成物のイオンなど(例えばCO、Nなど)、ラジカルなどといった活性種の中から特定の活性種が選択される。エッチングの終点は、選択された特定の活性種の放出スペクトル(各波長における放出強度)の変化に基づいて検出される。例えばフッ化炭化水素タイプ(CF等)のエッチング・ガスを使用して酸化ケイ素膜をエッチングする場合、反応生成物COからの放出スペクトル(219nm、483.5nm等)が測定される。またフッ化炭化水素タイプのエッチング・ガスを使用してチッ化ケイ素膜をエッチングする場合、反応生成物Nからの放出スペクトル(674nm等)が測定される。次に、上で言及したタイプの特定の波長における放出強度、第1の値、第2の値など、もしくはこのような放出強度の差を、予め確立済みの値と比較することによってエッチングの終点が決定される。
またこの分光分析法によれば、エッチング処理の間、横方向からのプラズマ光が連続的に測定される。プラズマのこの測定放出スペクトルと、処理装置の他の部分から検出されたデータ(例えば上部/下部電極の電力、上部/下部電極の温度、処理装置の内壁温度など)とを使用することによって(例えば多変数分析によって)、処理装置の動作状態の実時間監視を可能にしている。
しかしながら、分光分析法は、処理中の層の下方の層(以下、「下を覆っている層」と呼ぶ)がエッチングの対象になった場合に生成されるプラズマ光の強度変化によってエッチングの終点を決定しているため、とりわけエッチング速度が速い場合、下を覆っている層が除去される可能性の問題を抱えている(いわゆる「オーバーエッチング」)。
下を覆っている層の露出と同時にエッチング処理が終了しない場合、あるいは下を覆っている層が露出することなくエッチング処理が終了し、処理中の層に一定の厚さが残留する場合、分光分析法以外の方法が使用される。例えば干渉光を測定する方法(以下、「干渉光測定法」と呼ぶ)によって処理ワークピースの処理中の層(エッチングの対象になっている層)に光が照射され、処理中の層からの反射によって生成された干渉光が測定される(特開平3−283165号公報(JP−3−283615)および特開2000−212773号公報(JP−2000−21273)を参照されたい)。干渉光測定法を使用する場合には、エッチングの間、処理中の層のエッチング速度を直接検出することもまた可能になる。
エッチングの終点をより正確に検出し、且つ処理中の層のエッチング速度および処理装置の動作状態などを実時間でさらに監視するためには、分光分析法および干渉光測定法を始めとする複数の光学測定法が組み込まれた処理装置を使用することが望ましい。
しかしながら、例えば分光分析法および干渉光測定法を使用してエッチングの終点の検出および処理中の層のエッチング速度の検出を試行する場合、分光分析法のための光学系コンポーネントと干渉光測定法のための光学系コンポーネントを個別に処理装置に組み込まなければならず、その結果、処理装置の規模が大きくなり、処理装置が占有する空間および処理装置のコストが増加する。
本発明は、上記の考察に鑑みて開発された。本発明の目的は、新規な改良型プラズマ処理装置、およびプラズマ処理装置のための光検出方法を提供することであり、このプラズマ処理装置は、複数の測定位置から得られる複数の光信号を検出することができ、また、より単純な構造の装置を使用して個々の測定位置の状態を分析することができる。
本発明の第1の観点によれば、上記利点を実現するために、処理チャンバ内で処理ワークピースのプラズマ処理を実行するためのプラズマ処理装置であって、処理チャンバ内で処理ワークピースに突き当たる光による、処理ワークピースの複数の面での反射によって得られる干渉光を伝送するための第1の光路と、処理チャンバ内に形成されるプラズマによって生成されるプラズマ光を伝送するための第2の光路と、干渉光とプラズマ光を分光学的に分離するための分光コンポーネントと、分光コンポーネントからの入射光を電荷に変換するための複数の光電変換要素の二次元アレイとして構築された光電変換要素領域、および光電変換要素領域から送られてくる電荷を蓄積するための電荷蓄積部材を有する光電変換コンポーネントとを有するプラズマ処理装置が提供される。この光電変換コンポーネントの光電変換要素領域は、分光コンポーネントで分光学的に分離された干渉光を光受容するための干渉光光受容領域と、分光コンポーネントで分光学的に分離されたプラズマ光を光受容するためのプラズマ光光受容領域とを少なくとも有している。
この構造を有するプラズマ処理装置によれば、干渉光光受容領域およびプラズマ光光受容領域を有する光電変換要素領域が干渉光およびプラズマ光を受け取る。したがって干渉光およびプラズマ光のための個別の光電変換コンポーネントを準備する必要はない。その結果、プラズマ処理装置のサイズが縮小される。
また上記光電変換コンポーネントは、光電変換要素領域から伝送される電荷を蓄積するための電荷蓄積部材を有している。干渉光光受容領域に属するそれらの光電変換要素によって生成される電荷は、プラズマ光光受容領域を介して電荷蓄積部材に伝送される。この構造により、干渉光光受容領域に属する光電変換要素によって生成される電荷は、電荷蓄積部材に伝送するための個別の経路を確保する必要がなく、したがってプラズマ処理装置のサイズが縮小される。
電荷蓄積部材に一度にかなりの電荷が送られると、電荷蓄積部材がオーバーフロー状態に推移する問題が生じる。この点に関して、本発明によれば、プラズマ光の光電変換によって得られる電荷群は、時分割されて電荷蓄積部材に送られる(すなわち、細分されて、連続する2つのステップで送られる)。したがって電荷蓄積部材の容量を増やすことなく、送られてくるすべての電荷を蓄積することができる。このような伝送の周波数は、電荷蓄積部材の容量によって決定されることが好ましい。
上記光電変換要素領域は、干渉光光受容領域およびプラズマ光光受容領域のいずれとも重なり合わない光遮蔽領域を有していることが好ましい。光電変換された電荷群を干渉光光受容領域およびプラズマ光光受容領域から光遮蔽領域に送ることにより、干渉光光受容領域で干渉光を連続的に受け取ることが可能になり、またプラズマ光光受容領域でプラズマ光を連続的に受け取ることが可能になる。さらに、外部からの光が光遮蔽領域に当たらないため、干渉光光受容領域およびプラズマ光光受容領域から送られてくる電荷群を安定した状態に維持することができる。
本発明の第2の観点によれば、上記の問題を解決するために、処理チャンバ内で処理ワークピースのプラズマ処理を実行するためのプラズマ処理装置の光検出方法であって、プラズマ処理装置が、処理チャンバ内で処理ワークピースに突き当たる光による、処理ワークピースの複数の面での反射によって得られる干渉光を伝送するための第1の光路と、処理チャンバ内に形成されるプラズマによって生成されるプラズマ光を伝送するための第2の光路と、干渉光とプラズマ光を分光学的に分離するための分光コンポーネントと、分光コンポーネントからの入射光を電荷に変換するための複数の光電変換要素の二次元アレイとして構築された光電変換要素領域を有する光電変換コンポーネントとを有している光検出方法において、分光コンポーネントによって分光学的に分離された干渉光を、光電変換要素領域に確立された干渉光光受容領域で受け取るステップと、分光コンポーネントによって分光学的に分離されたプラズマ光を、干渉光光受容領域と重なり合わないように光電変換要素領域に確立されたプラズマ光光受容領域で受け取るステップとを含む光検出方法が提供される。
この光検出方法によれば、干渉光およびプラズマ光のための個別の光電変換コンポーネントを準備することなく、単一の光電変換コンポーネントによる干渉光およびプラズマ光の検出が可能になり、その結果、プラズマ処理装置のサイズが縮小される。
また、プラズマ光の光電変換によって得られる電荷群は、プラズマ光光受容領域から電荷蓄積部材に送られ、干渉光から得られる電荷群は、好ましくは、干渉光光受容領域からプラズマ光光受容領域を介して電荷蓄積部材に送られる。干渉光光受容領域に属する光電変換要素によって生成される電荷群は、個別の経路を確保する必要なく電荷蓄積部材に送られる。これは結果として、光電変換コンポーネントのサイズを縮小する。
以下、添付の図を参照して、本発明によるプラズマ処理装置およびプラズマ処理装置光検出方法の好ましい実施例について説明する。本明細書および図においては、実質的に同じ機械構造を有する構成要素には同じ識別番号が割り当てられており、余計な説明は省略されている。
エッチング装置100の構造を、本発明の実用実施例であるプラズマ処理装置として、添付の図を参照してについて説明する。図1は、エッチング装置100の構造を略横断面図で示したものである。エッチング装置100は、一方の電極がプラズマの形成に使用される電源と接触する、平行に対向する上部電極および下部電極を有する容量結合フラットプレート・エッチング装置として構築されている。
このエッチング装置100は、陽極酸化処理(アルマイト処理)が施されたアルミニウムから管状の形で形成された処理チャンバ(室)102を有している。この処理チャンバ102は接地されている。処理ワークピースであるウェハWを処理チャンバ102の内部の底部に設けられているセラミック等でできた絶縁プレート103を介して支え且つ保持するための、概ね円筒状のピラー形サセプタ支持ペデスタル(受け台)104が提供されている。このサセプタ支持ペデスタル104の上に、底部電極を形成しているサセプタ(以下、下部電極と呼ぶ)が提供されている。このサセプタ105は、ハイパスフィルタ(HPF)106に接続されている。
サセプタ支持ペデスタル104は、その内部に温度制御媒体チャンバ107を備えている。供給ライン108を介して温度制御媒体が温度制御媒体チャンバ107に供給され、循環された後、吐出ライン109から吐出される。この方法で温度制御媒体を循環させることによって所望の温度でのサセプタ105の制御が可能になる。
サセプタ105は、頂部に中央突起を有する円形プレートとして形成されており、その上に、ウェハWの形状と概ね同じ形状の静電チャック111が配置されている。静電チャック111は、絶縁材料の間に配置された電極112として構築されている。静電チャック111は、電極112に接続された直流電源113から直流電圧(例えば1.5kV)を印加することによって生じる静電力によってウェハWを吸引している。
絶縁プレート103、サセプタ支持ペデスタル104、サセプタ105および静電チャック111は、熱伝導媒体(Heなどの背面ガス)を処理ワークピースであるウェハWの背面に供給するためのガス流路114を形成している。また、この熱伝導媒体は、サセプタ105とウェハWの間の熱を伝導しており、それによりウェハWを特定の温度に維持している。
サセプタ105の上部周囲縁部分には、静電チャック111に支えられ且つ保持される基板Wを取り囲むための環状フォーカス・リング115が配置されている。このフォーカス・リング115は、エッチングの一様性を改善するために、絶縁材料もしくは導電材料で形成されている。
また上部電極121は、このサセプタ105の上方にサセプタ105に平行に向い合って配置されている。この上部電極121は、処理チャンバ102の内部に絶縁体122によって保持されている。上部電極121は、サセプタ105と向い合う表面に電極プレート124を備えている。電極プレート124は、多数の噴射開口123およびこの電極プレート124を支持するための電極支持体125を有している。上記電極プレートは、例えば水晶を使用して構築される。上記電極支持体125は、例えばアルマイト表面処理が施されたアルミニウムなどの導電材料を使用して構築される。またサセプタ105と上部電極121の間の隙間は、調整可能になっている。
上部電極121の電極支持体125の中央部にガス入口ポート126が提供されている。このガス入口ポート126は、ガス供給ライン127に接続されている。またこのガス供給ライン127は、弁128およびマス・フロー・コントローラ129を介して処理ガス供給装置130に接続されている。
プラズマ・エッチングのためのエッチング・ガスは、この処理ガス供給装置130から供給される。また図1には処理ガスのための単一の供給システム(上記処理ガス供給装置130等を備えた)しか示されていないが、この供給システムは、処理チャンバ102の内部に供給するためのC、CF、Ar、およびOなどのガスの流れがそれぞれ独立して制御される複数のこのような処理ガス供給システムとして構築することができる。
処理チャンバ102の底部に排気ガス・ラインが接続されている。この排気ガス・ライン131は、排気ガス・デバイス135に接続されている。排気ガス・デバイス135は、処理チャンバ102の内部を特定の換算圧力(例えば0.67Pa以下)まで真空引きすることができるように構築された、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを備えている。また処理チャンバ102の側壁にはゲート弁132が提供されている。
上部電極121には、第1の高周波電源140が接続されており、整流器141がこの電源ラインに挿入されている。またローパスフィルタ(LPF)142がこの上部電極121に接続されている。この第1の高周波電源140の周波数の範囲は50〜150MHzである。このタイプの高い周波数の電力を印加することにより、所望の非結合状態の高密度プラズマを処理チャンバ102の内部に形成することができ、従来可能であった圧力条件よりさらに低い圧力条件の下でのより多くのプラズマ処理の実行が可能になる。この第1の高周波電源140の周波数は50〜80MHzであることが好ましく、典型的には図に示すように60MHzの周波数が利用され、あるいはその近辺の周波数が利用される。
下部電極であるサセプタ105には第2の高周波電源150が接続されており、整流器151がこの電源ラインに配置されている。この第2の高周波電源150の周波数の範囲は数百kHzから数十MHz、もしくはそれ以上である。この範囲の周波数で印加することにより、処理ワークピースであるウェハWを損傷することなく適切なイオン効果を付与することができる。この第2の高周波電源150の周波数は、典型的には図に示すように13.56MHzもしくは2MHzの周波数が使用される。
この実用実施例のエッチング装置100は、監視中の処理チャンバ102内の複数の部分から得られる複数の光信号を検出するための光検出器コンポーネント200を備えている。以下、図2を参照してこの光検出器コンポーネント200の構造および機能について説明する。
この実用実施例の場合、光検出器コンポーネント200は、図2に示すように、光源210、分光コンポーネント230、光電変換コンポーネント240および計算処理コンポーネント250を備えている。このような構造により、ウェハW上に形成された監視中の層(つまりエッチング中の層)の厚さすなわち深さを監視することが可能になり、且つ処理チャンバ102内に形成されるプラズマPの状態の観測が可能になっている。
光源210から放射される照射光L0は、光ファイバ220を通過し、且つ処理チャンバ102の上部部分に設けられた窓161を通過した後、処理チャンバ102内のウェハWの表面に当たる。例えば監視中の層であるエッチング中の層(図には示されていない)は、ウェハWの上に形成されている。照射光L0は、エッチング中の層とこのエッチング中の層を遮蔽しているマスク層(図には示されていない)との間の界面で反射する。またこの照射光は、同じくエッチングによってエッチング中の層に形成されるホールの底部表面で反射する。反射したこの2つの光ビーム間の干渉によって得られる干渉光L1は、窓161を通過し、また光ファイバ222を通過して、分光コンポーネント230に送られる。この干渉光L1の強度は、ホールの深さ(つまりエッチングの度合)によって変化するため、干渉光L1の検出に基づいてエッチング速度を測定することができる。
ウェハWに特定の処理を施す場合(例えばエッチング処理を施す場合)、処理チャンバ102の内部の上部電極121とウェハWとの間にプラズマPが形成される。このプラズマPによって生成されるプラズマ光L2は、処理チャンバ102の側面に設けられた窓171を通過し、また光ファイバ224を通過して、分光コンポーネント230に送られる。
しかし、プラズマPによって生成されるプラズマ光L10は、処理チャンバ102の上部部分に設けられた窓161を通って移動し、干渉光L1を伝送する光ファイバ222に突き当たる。すなわち、照射光L0が光源210から出力されている時間インターバルの間、光ファイバ222によって伝送される干渉光L1にはプラズマ光L10が含まれている。それに対して、照射光L0が光源210から出力されていない時間インターバルの間、光ファイバ222が伝送するのはプラズマ光L10のみである。
また、照射光L0、干渉光L1(プラズマ光L10)およびプラズマ光L2の光路に光学コンポーネント(レンズ、ミラーおよび類似)を配置することも可能であり、個々の光軸を調整することができるようにこれらのコンポーネントを構築することも可能である。さらに、光ファイバ220、222および224を利用することなく個々の光路を構築することも可能である。
干渉光L1は、プラズマ光L2と共に分光コンポーネント230に導入され、これらの光ビームが分光分離される。干渉光L1の分光分離によって得られる干渉光スペクトルL1gは、第1の光路226を通過して光電変換コンポーネント240の光受容面に当たる。プラズマ光L2の分光分離によって得られるプラズマ光スペクトルL2gは、第2の光路228を通過して光電変換コンポーネント240の光受容面に当たる。
光電変換コンポーネント240は、計算処理コンポーネント250に光検出信号S240を出力している。計算処理コンポーネント250は、この光検出信号S240を利用して特定の計算処理を実行している。エッチング装置100は、計算処理コンポーネント250の計算処理の結果に基づいて、例えばエッチング中の層の厚さおよびプラズマPの状態を実時間で監視している。したがって、例えば下を覆っている層の露出に先立って、エッチング中の層のエッチング処理を終了させることが可能になっている。また下を覆っている層の露出を、エッチング中の層の厚さの変化およびプラズマPの状態変化の両方に基づいて検出することができるため、下を覆っている層をエッチングすることなく、下を覆っている層の露出と同時にエッチングを完了させることが可能になっている。またエッチング装置100の動作状態をプラズマPの状態変化に基づいて推測することができるため、処理ガスの流量調整などによる自動プロセス制御が可能になっている。
また光源210としてハロゲン・ランプ(例えばキセノン・ランプ)を使用することができるが、LEDランプを使用することも可能である。このようなキセノン・ランプの中でも、短い時間インターバルでのターン・オン/オフに適したランプが使用されることが好ましい(例えば主電極およびトリガ・プローブを有するキセノン・フラッシュ・ランプ)。LEDランプは、短い時間インターバルでのオン/オフ動作能力に優れており、また、キセノン・ランプより寿命が長く、且つ電力消費が少ないため、光源210として好ましい。
次に、分光コンポーネント230の構造について、図3および図4を参照して説明する。図3は、分光コンポーネント230の平面図であり、図4は、分光コンポーネント230の傾斜斜視図である。
分光コンポーネント230は、スリット232および回折格子234を備えている。干渉光L1は、光ファイバ222を通過して分光コンポーネント230に導入される。プラズマ光L2は、光ファイバ224を通過して分光コンポーネント230に導入される。この2つの光は、最初にスリット232を通過する。干渉光L1およびプラズマ光L2は、光ファイバ222および光ファイバ224から放射状に放出される光ビームである。このスリット232は、干渉光L1のために使用されるスリット・ホールおよびプラズマ光L2のために使用されるスリット・ホールを備えている。干渉光L1は、スリット干渉光L1sとして出力され、プラズマ光L2は、スリット・プラズマ光L2sとして出力される。このスリット232は、干渉光L1およびプラズマ光L2の量を調整し、またスリット干渉光L1sとスリット・プラズマ光L2sの間のクロストーク(相互干渉)を防止する。
スリット232を通過して広がったスリット干渉光L1sおよびスリット・プラズマ光L2sは、それぞれスリット232のスリット方向に直角に広がって回折格子234に到達し、回折格子234で分光分離される。スリット干渉光L1sの分光分離によって得られる干渉スペクトルL1gは、第1の光路226を通過して光電変換コンポーネント240に向かって導かれる。スリット・プラズマ光L2sの分光分離によって得られるプラズマ・スペクトルL2gは、第2の光路228を通過して光電変換コンポーネント240に向かって導かれる。第1の光路226と第2の光路228の間の隙間は調整可能であり、したがってこの時点で干渉光スペクトルL1gとプラズマ光スペクトルL2gの間にクロストークが生じることはない。
またこの実用実施例には、回折格子234として凹面タイプの回折格子が使用されているが、平面タイプの回折格子を使用することも可能である。しかしながら、平面タイプの回折格子を使用する場合、凹面鏡、レンズなどの画像化要素(イメージング要素)が同じく必要である。
このタイプの構造を有する分光コンポーネント230の最終ステージに配置されている光電変換コンポーネント240は、図5に示すように、干渉光スペクトルL1gおよびプラズマ光スペクトルL2gの光を受け取るための光電変換要素部分(光電変換要素領域)242(この光電変換要素部分242は、光電変換によって得られる電荷を蓄積する)と、蓄積されている電荷を外部へシリアル出力するための水平シフト・レジスタ(電荷蓄積部材)244とを備えている。
光電変換要素部分242は、複数の光電変換要素の二次元アレイとして構築されている(図には示されていない)。この実用実施例による光電変換要素部分242は、水平方向(X方向)に整列した1024個の光電変換要素(ピクセル)、および垂直方向(Y方向)に整列した256個の光電変換要素(ピクセル)を有している。光電変換要素としてCCD(電荷結合デバイス)タイプもしくはMOS(金属酸化膜半導体)タイプの光検出器を使用することができる。
光電変換要素部分242のX方向は、干渉光スペクトルL1gおよびプラズマ光スペクトルL2gの波長範囲λ1〜λ2に対応している。つまり、光電変換要素部分242は、1024の部分に分割された干渉光スペクトルL1gおよびプラズマ光スペクトルL2gのすべてのスペクトル成分を検出する能力を有している。
また干渉光光受容領域242−1、プラズマ光光受容領域242−2および光遮断領域242−3が、光電変換要素部分242の光受容面にY方向に沿って整然と配置されている。例えば第1のライン(X方向の行)からライン番号64までの光電変換要素は、干渉光光受容領域242−1に属しており、ライン番号65からライン番号128までの光電変換要素は、プラズマ光光受容領域242−2に属し、またライン番号129からライン番号256までの光電変換要素は、光遮断領域242−3に属している。個々の領域に属している光電変換要素のライン数を調整することは可能であるが、光遮断領域242−3に属している光電変換要素のライン総数は、干渉光光受容領域242−1に属している光電変換要素のライン総数およびプラズマ光光受容領域242−2に属している光電変換要素のライン総数に等しいか、あるいはそれより多いことが好ましい。
また光電変換要素部分242に、干渉光光受容領域242−1およびプラズマ光光受容領域242−2とは別にもう1つの光受容領域を備えることにより、干渉光L1およびプラズマ光L2と共に他の光の検出が可能になる。
分光コンポーネント230から出力される干渉光スペクトルL1gは、光電変換要素部分242の干渉光光受容領域242−1に当たり、そこで光電変換される。分光コンポーネント230から出力されるプラズマ光スペクトルL2gは、光電変換要素部分242のプラズマ光光受容領域242−2に当たり、そこで光電変換される。それに対して、光遮蔽領域242−3の光受容面は、光遮蔽手段(図には示されていない)によって遮蔽されている。干渉光スペクトルL1g、プラズマ光スペクトルL2gおよび当然のことながら他の光が光遮蔽領域242−3に当たることはない。
光電変換要素部分242に属している複数の光電変換要素は、光電変換によって得られる電荷をY方向にシフトさせるための垂直シフト・レジスタとしても機能している。詳細には、垂直シフト動作制御信号(図には示されていない)と同時に、ライン番号n(1≦n≦255)の光電変換要素がライン番号n+1の光電変換要素に電荷を転送する。次に、垂直シフト動作制御信号と同時に、最終ライン番号256の光電変換要素が水平シフト・レジスタ244に電荷を転送する。
水平シフト・レジスタ244は、1つのラインからの電荷を単純に蓄積するだけではなく、個々の列(Y方向の列)の複数のラインの電荷を加え、蓄積することも可能である。また水平シフト・レジスタ244は、1つのラインの電荷もしくは複数のラインの電荷を蓄積した後、水平シフト動作制御信号(図には示されていない)と同時に、蓄積されている電荷をシリアル光検出信号S240として出力する。この光検出信号S240は、上で説明した方法で計算処理コンポーネント250に与えられ、特定の計算に使用される(図2参照)。
上で説明したように構築されたこの実用実施例のエッチング装置100によれば、光電変換要素部分242が干渉光光受容領域242−1およびプラズマ光光受容領域242−2を備えているため、単一の光電変換コンポーネント240による干渉光L1およびプラズマ光L2の検出が可能になっている。
またエッチング装置100は、干渉光L1(スリット干渉光L1s、干渉光スペクトルL1g)を伝送するための光路(光ファイバ222、第1の光路226)と、プラズマ光L2(スリット・プラズマ光L2s、プラズマ光スペクトルL2g)を伝送するための独立した光路(光ファイバ224、第2の光路228)とを備えており、したがって干渉光スペクトルL1gとプラズマ光スペクトルL2gの間のクロストークは存在しない。またこれらの光は、それぞれ干渉光光受容領域242−1およびプラズマ光光受容領域242−2に到達する。したがって光電変換コンポーネント240は、高い精度で干渉光スペクトルL1gおよびプラズマ光スペクトルL2gを検出する。
次に、エッチング装置100の動作として、プラズマ・エッチング処理のための、エッチング処理中および動作中における干渉光L1およびプラズマ光L2の検出について説明する。さらに、この実用実施例のプラズマ・エッチング処理について、酸化ケイ素層(図には示されていない)をウェハWの上に形成された処理すべき層としてエッチング処理する場合の実施例によって説明する。
ウェハWにプラズマ・エッチング処理を施す場合、最初にゲート弁132が開き、処理チャンバ102内にウェハWが装填され、静電チャック111の上にウェハが置かれる。次にゲート弁128が閉じ、排気ガス・デバイス135によって処理チャンバ102の内部が排気される。次に弁128が開き、処理ガス供給装置130から処理ガスが供給され、処理チャンバ102の内部の圧力が特定の圧力に上昇する。このような状態の下で、第1の高周波電源140および第2の高周波電源150からそれぞれ高周波電力が供給される。この処理ガスによってプラズマが形成され、形成されたプラズマがウェハWに作用する。
高周波電力を供給する前後のタイミングで、静電チャック111の内部の電極112に直流電源113が印加され、ウェハWが静電チャック111に静電的に固着される。またエッチング処理の間、特定の温度に設定された冷却媒体(チラー)が温度制御媒体チャンバ107に供給され、サセプタ105が冷却される。また特定の圧力の熱伝導媒体(例えばHeおよび類似などの背面ガス)がウェハWの背面に供給され、ウェハWの表面が特定の温度に制御される。
エッチング装置100がウェハWのプラズマ・エッチング処理を開始すると、光検出器コンポーネント200が、処理中の層である酸化ケイ素層から得られる干渉光L1の検出を開始する。この方法で酸化ケイ素層のエッチ済みの量(エッチング速度)が測定される。また光検出器コンポーネント200は、この干渉光L1の検出動作と平行して、ウェハWのプラズマ・エッチングを実行するために処理チャンバ102の内部に形成されるプラズマPによって放出されるプラズマ光L2の検出を実行する。
以下、図6〜図15を参照して、エッチング装置100によるプラズマ・エッチング処理の動作中における光検出器コンポーネント200の検出動作を順を追って説明する。
先ず、ステップS01(図6)の間、光源210から照射光L0が放出されておらず(干渉光L1が生成されていない状態)、一方で処理チャンバ102の上部部分に配置された窓161をプラズマ光L10が通過して光ファイバ222に入射する。また処理チャンバ102の側部に配置された窓171をプラズマ光L2が通過して光ファイバ224に入射し、監視される。
処理チャンバ102の内部に形成されたプラズマPによって生成されたプラズマ光L2は、処理チャンバ102の壁部分に配置された窓171および光ファイバ224を通過し、分光コンポーネント230に伝送される。分光コンポーネント230は、プラズマ光L2を分光学的に分離し、波長の範囲がλ1〜λ2のプラズマ光スペクトルL2gを形成する。このプラズマ光スペクトルL2gが、光電変換コンポーネント240に属している光電変換要素部分242のプラズマ光光受容領域242−2に当たり、そこで電荷群C2に光電変換される。
しかしながら図2に示すように、干渉光L1は、処理チャンバ102の内部に形成されたプラズマPを通過するため、干渉光スペクトルL1gは、最終的に、同じくプラズマ光L10の成分を含んだ光電変換コンポーネント240に当たる。干渉光L1をより正確に測定するためには、プラズマ光L10の成分を除去しなければならないため、この点を考慮して、このステップS01の間、プラズマ光L10が監視され、測定される。このプラズマ光L10が分光コンポーネント230によって分光分離され、光電変換コンポーネント240に属している光電変換要素部分242の干渉光光受容領域242−1に当たる。次に、この干渉光光受容領域242−1によって電荷群C10に光電変換される。
また外部からの光が光電変換要素部分242の光遮蔽領域242−3に当たらないため、光遮蔽領域242−3を備えた光電変換要素が光電変換を実行することはない。したがって新しい電荷が光遮蔽領域242−3に生成されることはない。
次に、ステップS02(図7)の間、干渉光光受容領域242−1によって生成された電荷群C10およびプラズマ光光受容領域242−2によって生成された電荷群C2が、ひとまとめにしてY方向にシフトされ、光遮蔽領域242−3に一時的に蓄積される。光遮蔽領域242−3に既に電荷が蓄積されると、この電荷は水平シフト・レジスタ244に送られ、蓄積される。水平シフト・レジスタ244は、光遮蔽領域242−3からの電荷の転送が完了した時点で水平シフト動作を実行し、蓄積されている電荷がシリアル出力の光検出器信号S240−0として計算処理コンポーネント250に送られる。しかしながらこの光検出信号S240−0は、光電変換要素部分242の光遮蔽領域242−3に既に蓄積された電荷に基づいており、プラズマ光L10およびプラズマ光L2には無関係である。したがって計算処理コンポーネント250がこの光検出信号S240−0に基づいて計算処理を実行することはない。
干渉光光受容領域242−1で生成された電荷群C10およびプラズマ光光受容領域242−2で生成された電荷群C2が光遮蔽領域242−3に送られた後であっても、干渉光光受容領域242−1に属している光電変換要素およびプラズマ光光受容領域242−2に属している光電変換要素は、それぞれの電荷群を生成するが、これらの電荷群は、既に生成済みの電荷群C10および電荷群C2の転送中に生成されるため、雑音成分が混入する問題がある。したがってこれは干渉光L1およびプラズマ光L2の検出には使用されない電荷群Cj(以下、「ジャンク電荷群」と呼ぶ)として処理される。
次に、ステップS03(図8)の間、干渉光光受容領域242−1およびプラズマ光光受容領域242−2から光遮蔽領域242−3へ送られた電荷群のうち、電荷群C2が最初に水平シフト・レジスタ244に送られるが、電荷C2の一部が水平シフト・レジスタ244に蓄積されると、その時点でY方向のシフト動作が停止する。電荷群C2を光電変換要素の64本のライン部分に蓄積させる場合、64本のラインの3/4に相当する電荷群C2の48本のライン部分が、例えば光遮蔽領域242−3から水平シフト・レジスタ244へ送られる。水平シフト・レジスタ244は、個々の列(Y方向の列)の48本のラインの電荷群C2を加えて蓄積する。
電荷群C2の48本のライン部分の水平シフト・レジスタ244への転送に続いて、電荷群C2の残りの16本のライン部分、電荷群C10およびジャンク電荷群Cjが、光電変換要素部分242のY方向に順次シフトされる。
光遮蔽領域242−3からの電荷群C2の48本のライン部分の転送が完了すると、水平シフト・レジスタ244が水平シフト動作を実行し、蓄積されている電荷が光検出信号S240−1として計算処理コンポーネント250へシリアル出力される。
次に、ステップS04(図9)の間、光遮蔽領域242−3に残っている電荷群C2の16本のライン部分が水平シフト・レジスタ244に送られる。水平シフト・レジスタ244は、個々の列(Y方向の列)の電荷群C2の16本のライン部分を加え、蓄積する。
電荷群C2の16本のライン部分が水平シフト・レジスタ244へ送られると、電荷群C10およびジャンク電荷群Cjが、同じく光電変換要素部分242のY方向に順次シフトされる。
光遮蔽領域242−3からの電荷群C2の16本のライン部分の転送が完了すると、その時点で水平シフト・レジスタ244が水平シフト動作を実行し、蓄積されている電荷が光検出信号S240−2として計算処理コンポーネント250へシリアル出力される。
ここで、ステップS03およびステップS04の間、電荷群C2を水平シフト・レジスタ244へ2段転送する理由について説明しておく。
この実用実施例では、プラズマ光L2の測定結果を使用して酸化ケイ素膜層(つまり処理中の層)のエッチングの終点を検出し、且つこの測定結果を使用してプロセスを監視している。ステップS03の間に水平シフト・レジスタ244に転送される電荷群C2の48本のライン部分を使用して酸化ケイ素膜層のエッチング処理の終点が検出され、ステップS04の間に水平シフト・レジスタ244に転送される電荷群C2の16本のライン部分を使用してプロセスが監視される。
プラズマ光L2の光強度が強い場合、電荷群C2の64本のライン部分は、水平シフト・レジスタ244に一度に送られると、複数のレジスタ・ユニットがオーバーフローする可能性が極めて高いことが予想される。プロセスを監視する場合、プラズマ光スペクトルL2gの全波長範囲λ1〜λ2を監視する必要があるため、水平シフト・レジスタ244のすべてのレジスタ・ユニットがオーバーフローしないよう、水平シフト・レジスタ244に転送される電荷群C2のライン総数を制限しなければならない。この実用実施例の場合、この制限は、16ラインである。
それに対して、エッチングの終点を監視する場合、プラズマ光スペクトルL2gの総波長範囲λ1〜λ2内に含まれている特定の波長λxのみに注意を払うことが可能であり、したがって水平シフト・レジスタ244に転送される電荷群C2のライン総数を、レジスタ・ユニットがその特定の波長λxでオーバーフローしない範囲内で調整することが可能である。この実用実施例の場合、選択されているライン総数は48ラインである。この方法によれば、エッチングの終点を監視するために使用するライン総数を可能な範囲で増加し、またプロセスを監視するためのライン総数より多い値になるまで増加すると、プラズマ光L2の特定の波長λxにおける測定感度が高くなり、より正確なエッチング終点の検出が可能になる。
またステップS05(図10)の間、干渉光光受容領域242−1から光遮蔽領域242−3へ転送された電荷群C10が水平シフト・レジスタ244へ送られる。水平シフト・レジスタ244は、個々の列(Y方向の列)の電荷群C10を加え、蓄積する。
電荷群C10が水平シフト・レジスタ244へ転送されると、同じくジャンク電荷群Cjが光電変換要素部分242のY方向に順次シフトされる。
光遮蔽領域242−3からの電荷群C10の転送が完了すると、その時点で水平シフト・レジスタ244が水平シフト動作を実行し、蓄積されている電荷が光検出信号S240−3として計算処理コンポーネント250へシリアル出力される。
次に、ステップS06(図11)の間、光源210からの照射光L0がウェハWに向けて導かれる。光源210から放出された照射光L0は、光ファイバ220を通過し、且つまた処理チャンバ102の上部部分に配置されている窓161を通過して、処理チャンバ102内のウェハWの表面に当たる。照射光L0は、酸化ケイ素膜層(処理中の層)とこの酸化ケイ素膜層を遮蔽しているマスク層との間の界面で反射するだけでなく、酸化ケイ素膜層のエッチングによって形成されるホールの底部表面でも反射する。反射したこの2つ光ビームの干渉によって干渉光L1が提供される。この干渉光L1は、窓161を通過し、また光ファイバ222を通過して、分光コンポーネント230に送られる。分光コンポーネント230によって干渉光L1が分光分離され、干渉光スペクトルL1gとして、光電変換コンポーネント240に属している光電変換要素部分242の干渉光光受容領域242−1に当たる。またこの時点で、プラズマ光スペクトルL2gが連続的にプラズマ光光受容領域242−2に当たる。
ジャンク電荷Cjが干渉光光受容領域242−1およびプラズマ光光受容領域242−2から光遮蔽領域242−3へシフトされると、入射した干渉光スペクトルL1gが干渉光光受容領域242−1で光電変換され、電荷群C11が生成される。プラズマ光光受容領域242−2では、入射したプラズマ光スペクトルL2gが光電変換され、電荷群C2が生成される。
ジャンク電荷群Cjが光遮蔽領域242−3から水平シフト・レジスタ244へ送られる。光遮蔽領域242−3からのジャンク電荷群Cjの転送が完了すると、その時点で水平シフト・レジスタ244が水平シフト動作を実行し、蓄積された電荷が光検出信号S240−4として計算処理コンポーネント250へシリアル出力される。
次に、ステップS07(図12)の間、干渉光光受容領域242−1で生成された電荷群C11およびプラズマ光光受容領域242−2で生成された電荷群C2が、ひとまとめにしてY方向にシフトされ、光遮蔽領域242−3に一時的に蓄積される。また光遮蔽領域242−3に蓄積されているジャンク電荷群Cjが水平シフト・レジスタ244に転送され、蓄積される。光遮蔽領域242−3からのジャンク電荷群Cjの転送が完了した時点で水平シフト・レジスタ244の水平シフト動作が実行され、蓄積されている電荷がシリアル光検出器信号S240−5として計算処理コンポーネント250に出力される。
干渉光光受容領域242−1で生成された電荷群C11およびプラズマ光光受容領域242−2で生成された電荷群C2が光遮蔽領域242−3に転送された後であっても、干渉光光受容領域242−1に属している光電変換要素およびプラズマ光光受容領域242−2に属している光電変換要素は電荷群を生成するが、これらの電荷群は、既に生成済みの電荷群C11および電荷群C2の転送中に生成されるため、雑音成分が混入する問題がある。したがって、これらはジャンク電荷群Cjとして処理される。
次に、ステップS08(図13)の間、干渉光光受容領域242−1およびプラズマ光光受容領域242−2から光遮蔽領域242−3へ転送された電荷群のうち、電荷群C2が水平シフト・レジスタ244に転送される。水平レジスタ244は、個々の列(Y方向の列)の電荷群C2を加え、蓄積する。
水平シフト・レジスタ244への電荷群C2の転送後、電荷群C11およびジャンク電荷群Cjが光電変換要素部分242内で順次シフトされる。
光遮蔽領域242−3からの電荷群C2の転送が完了すると、その時点で水平シフト・レジスタ244が水平シフト動作を実行し、蓄積されている電荷がシリアル光検出信号S240−6として計算処理ユニット250へ出力される。
また水平シフト・レジスタ244は、先行するステップS03およびステップS04の間、電荷群C2に基づいて光検出信号S240−1およびS240−2を出力しているため、計算処理コンポーネント250は、このステップS08の間、水平シフト・レジスタ244によって出力される光検出信号S240−6を無視してもよい。
次に、ステップS09(図14)の間、干渉光光受容領域242−1から光遮蔽領域242−3へ転送された電荷群C11が水平シフト・レジスタ244へ転送される。水平シフト・レジスタ244は、個々の列(Y方向の列)の電荷群C11を加え、蓄積する。
水平シフト・レジスタ244への電荷群C11の転送後、ジャンク電荷群Cjが同じく光電変換要素部分242内でY方向に順次シフトされる。
光遮蔽領域242−3からの電荷群C11の転送が完了すると、その時点で水平シフト・レジスタ244が水平シフト動作を実行し、蓄積されている電荷がシリアル光検出信号S240−7として計算処理ユニット250へ出力される。
次に、ステップS10(図15)に先立って光源210からの照射光L0の出力が停止する。次に、光源210が照射光L0を出力していない間(干渉光L1が生成されていない状態)、処理チャンバ102の上部部分に配置されている窓161をプラズマ光L10が通過して光ファイバ222に入射し、監視される。このプラズマ光L10が分光コンポーネント230によって分光分離され、光電変換コンポーネント240に属している光電変換要素部分242の干渉光光受容領域242−1に突き当たる。次に、分光分離されたプラズマ光L10が干渉光光受容領域242−1で電荷群C10に光電変換される。
しかしながら、プラズマ光スペクトルL2gは、連続的にプラズマ光光受容領域242−2に突き当たり、そこで電荷群C2に光電変換される。
上記ステップS01〜S10は、干渉光L1およびプラズマ光L2の単一サイクルの監視と等価である。酸化ケイ素膜をエッチング処理している間、これらのステップS01〜S10を繰り返すことにより、光電変換コンポーネント240によって干渉光L1およびプラズマ光L2を有効的且つ正確に測定することができる。
計算処理コンポーネント250は、個々のステップで水平シフト・レジスタ244から出力される光検出信号S240に基づいて特定の計算を実行する。
計算処理コンポーネント250は、例えばステップS05の間に水平シフト・レジスタ244から出力される光検出信号S240−3と、ステップS09の間に水平シフト・レジスタ244から出力される光検出信号S240−7との差を計算している。この差に基づいて、プラズマPの影響を除去した後の干渉光L1の強度変化が得られる。干渉光L1のこの強度変化が、酸化ケイ素膜のエッチング速度の監視およびエッチングの終点の検出を可能にしている。
またプラズマ光スペクトルL2gは常にプラズマ光光受容領域242−2に突き当たっており、プラズマ光光受容領域242−2に属している複数の光電変換要素は、プラズマ光スペクトルL2gを連続的に電荷に変換する。しかし、干渉光光受容領域242−1で生成される電荷群C10は、光遮蔽領域242−3への転送中、このプラズマ光光受容領域242−2を通過するため、電荷群C10は、転送中、プラズマ光光受容領域242−2に生成される電荷の影響を受けることになる。しかし、プラズマ光スペクトルL2gは、プラズマ・エッチング処理の間、一定の特性を示す。処理中の層である酸化ケイ素膜層のエッチングが進行し、下を覆っている層が露出する時点で、大きな変化が始まる。したがって上で言及したように、ステップS05の間に水平シフト・レジスタ244から出力される光検出信号S240−3と、ステップS09の間に水平シフト・レジスタ244から出力される光検出信号S240−7との差を計算することにより、処理コンポーネント250によって、干渉光光受容領域242−1に生成された電荷C10がプラズマ光光受容領域242−2を通過している間にもたらされるプラズマ光スペクトルL2gの影響が除去され、それによって干渉光光受容領域242−1で生成される電荷群C10の量をより正確に得ることができる。
また、単一測定サイクルにおけるステップS03の水平シフト・レジスタ244による光検出信号S240−1の出力と、後続する測定サイクルにおけるステップS03の水平シフト・レジスタ244による光検出信号S240−1の出力とを比較することにより、特定の波長λxにおけるプラズマ光L2の強度を推測することができる。この強度が大きく変化することにより、酸化ケイ素膜層(つまり処理中の層)が露出したことを判定することができる。
ステップS04の間に水平シフト・レジスタ244から出力される光検出信号S240−2を波長単位で分析することにより、プラズマPの状態を監視することができる。さらに、この光検出信号S240−2には、エッチング装置100の他の測定位置で得られる複数のデータを含めることが可能であり、また多変量解析を実行することが可能である。これらの分析結果を使用してエッチング装置100の実時間動作状態監視が実現される。
上で説明したように、この実用実施例によるエッチング装置100によれば、またエッチング装置100に使用される光検出方法によれば、光電変換コンポーネント240に属している光電変換要素部分242は、複数の光受容領域(すなわち干渉光光受容領域242−1およびプラズマ光光受容領域242−2)を備えており、検出した複数の光(すなわち干渉光L1およびプラズマ光L2)が干渉光光受容領域242−1およびプラズマ光光受容領域242−2でそれぞれ光受容される。したがって単一の光電変換コンポーネント240による効率的且つ正確な干渉光L1およびプラズマ光L2の測定および検出が可能になっている。また、複数の光源からの光を測定することができるエッチング装置100のサイズを減縮することが可能である。
以上、プラズマ処理装置、およびプラズマ処理装置における光検出方法について、光検出の好ましい実施例に対する添付の図を参照して説明してきたが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。当業者は、特許請求の範囲に言及されている技術的概念のカテゴリの範疇である様々なタイプの修正実施例あるいは変更実施例を明瞭に着想することができ、またこれらの着想もまた本発明の技術的な範囲に属することが当然理解されよう。
例えば、本発明による実用実施例は、干渉光L1およびプラズマ光L2を測定する事例に沿ったものであるが、この実用実施例によれば、他の光を検出および測定することも可能である。
また本発明は、3種類以上の光を測定および検出する場合にも適用することができる。その場合、光電変換要素領域は、検出の対象となる光源の数に従って分割されることが好ましい。
また、光電変換要素領域に設けられた光遮蔽領域を遮蔽するための光遮蔽手段を省略して装置を単純な構造にすることも可能である。この領域に当たる光の特性を前もって獲得することにより、後続する計算処理における、干渉光光受容領域およびプラズマ光光受容領域から光遮蔽領域を介して転送される電荷に対する入射光による影響の除去が可能になる。
(本発明の成果)
上で詳細に説明したように、本発明によれば、干渉光およびプラズマ光は、第1の光路または第2の光路をそれぞれ個別に通過させることにより光検出コンポーネントの光電変換要素領域に到達する。光電変換要素領域は、干渉光光受容領域およびプラズマ光光受容領域を備えている。干渉光は、干渉光光受容領域に突き当たり、プラズマ光は、プラズマ光光受容領域に突き当たる。したがって測定の対象となる複数の位置から得られる独立した複数の光信号(干渉光およびプラズマ光)の検出が可能になり、また、測定の対象となる個々の位置における状態分析が可能になる。
さらに、本発明によれば、光電変換要素領域に光遮蔽領域が設けられる。干渉光光受容領域およびプラズマ光光受容領域で光電変換された電荷群を光遮蔽領域に転送することにより、干渉光を干渉光光受容領域で連続的に受け取ること、およびプラズマ光をプラズマ光光受容領域で連続的に受け取ることが可能になる。
本発明の実用実施例によるエッチング装置の構造を示す略横断面図である。 同じ実用実施例による、エッチング装置に提供された光検出コンポーネントの構造を示すブロック図である。 図2に示す光検出器コンポーネントに提供された分光コンポーネントの構造を示す横断面図である。 図2に示す光検出器コンポーネントに提供された分光コンポーネントの構造を示す傾斜斜視図である。 図2に示す光検出器コンポーネントに提供された光電変換コンポーネントの構造を示すブロック図である。 図5に示す光電変換コンポーネントの動作(ステップS01)を示すブロック図である。 図5に示す光電変換コンポーネントの動作(ステップS02)を示すブロック図である。 図5に示す光電変換コンポーネントの動作(ステップS03)を示すブロック図である。 図5に示す光電変換コンポーネントの動作(ステップS04)を示すブロック図である。 図5に示す光電変換コンポーネントの動作(ステップS05)を示すブロック図である。 図5に示す光電変換コンポーネントの動作(ステップS06)を示すブロック図である。 図5に示す光電変換コンポーネントの動作(ステップS07)を示すブロック図である。 図5に示す光電変換コンポーネントの動作(ステップS08)を示すブロック図である。 図5に示す光電変換コンポーネントの動作(ステップS09)を示すブロック図である。 図5に示す光電変換コンポーネントの動作(ステップS10)を示すブロック図である。
符号の説明
100 エッチング装置
102 処理チャンバ
105 サセプタ
111 静電チャック
121 上部電極
161、171 窓
200 光検出器コンポーネント
210 光源
220、222、224 光ファイバ
226 第1の光路
228 第2の光路
230 分光コンポーネント
232 スリット
234 回折格子
240 光電変換コンポーネント
242 光電変換要素部分
242−1 干渉光光受容領域
242−2 プラズマ光光受容領域
242−3 光遮蔽領域
244 水平シフト・レジスタ
250 計算処理コンポーネント(計算処理ユニット)
L0 照射光
L1 干渉光
L2、L10 プラズマ光
L1g 干渉光スペクトル
L2g プラズマ光スペクトル
L1s スリット干渉光
L2s スリット・プラズマ光
P プラズマ
S240 光検出信号(シリアル光検出信号)
W ウェハ(基板)

Claims (11)

  1. 処理チャンバ内で処理ワークピースのプラズマ処理を実行するためのプラズマ処理装置であって、
    前記処理チャンバ内で前記処理ワークピースに突き当たる光による、前記処理ワークピースの複数の面での反射によって得られる干渉光を伝送するための第1の光路と、
    前記処理チャンバ内に形成されるプラズマによって生成されるプラズマ光を伝送するための第2の光路と、
    前記干渉光と前記プラズマ光とを分光学的に分離するための分光コンポーネントと、
    前記分光コンポーネントからの入射光を電荷に変換するための複数の光電変換要素の二次元アレイとして構築された光電変換要素領域、および前記光電変換要素領域から送られてくる電荷を蓄積するための電荷蓄積部材を有する光電変換コンポーネントと、を有するプラズマ処理装置において、
    前記光電変換コンポーネントの前記光電変換要素領域が、
    前記分光コンポーネントで分光学的に分離された前記干渉光を光受容するための干渉光光受容領域と、
    前記分光コンポーネントで分光学的に分離された前記プラズマ光を光受容するためのプラズマ光光受容領域と、をさらに有し、
    前記プラズマ光の光電変換によって得られる電荷群が時分割されて前記電荷蓄積部材に蓄積され、また、前記プラズマ光の光電変換によって得られるこれらの電荷群のうち、単一の時分割の間に前記電荷蓄積部材に蓄積される電荷群を生成する前記光電変換要素のライン総数が、他の時分割の間に前記電荷蓄積部材に蓄積される電荷群を生成する前記光電変換要素の前記ライン総数とは異なっているプラズマ処理装置。
  2. 前記干渉光光受容領域に属する前記光電変換要素によって生成される電荷が、前記プラズマ光光受容領域を介して前記電荷蓄積部材に伝送される、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記光電変換要素領域は、前記干渉光光受容領域および前記プラズマ光光受容領域のいずれとも重なり合わない光遮蔽領域をさらに有している、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記プラズマ処理装置は、前記干渉光が前記干渉光光受容領域に突き当たっていないときに前記干渉光光受容領域によって生成される電荷の量と、前記干渉光が前記干渉光光受容領域に突き当たっているときに前記干渉光光受容領域によって生成される電荷の量との差を計算するための計算処理コンポーネントをさらに有している、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  5. 処理チャンバ内で処理ワークピースのプラズマ処理を実行するためのプラズマ処理装置の光検出方法であって、前記プラズマ処理装置が、前記処理チャンバ内で前記処理ワークピースに突き当たる光による、前記処理ワークピースの複数の面での反射によって得られる干渉光を伝送するための第1の光路と、前記処理チャンバ内に形成されるプラズマによって生成されるプラズマ光を伝送するための第2の光路と、前記干渉光と前記プラズマ光を分光学的に分離するための分光コンポーネントと、前記分光コンポーネントからの入射光を電荷に変換するための複数の光電変換要素の二次元アレイとして構築された光電変換要素領域、および前記光電変換要素領域から送られてくる電荷を蓄積するための電荷蓄積部材を有する光電変換コンポーネントとを有している光検出方法において、
    前記分光コンポーネントによって分光学的に分離された前記干渉光を、前記光電変換要素領域に設置された干渉光光受容領域で受け取るステップと、
    前記分光コンポーネントによって分光学的に分離された前記プラズマ光を、前記干渉光光受容領域と重なり合わないように前記光電変換要素領域に設置されたプラズマ光光受容領域で受け取るステップであって、前記プラズマ光の光電変換によって得られる電荷群が時分割されて前記電荷蓄積部材に蓄積され、また、前記プラズマ光の光電変換によって得られるこれらの電荷群のうち、単一の時分割の間に前記電荷蓄積部材に蓄積される電荷群を生成する前記光電変換要素のライン総数が、他の時分割の間に前記電荷蓄積部材に蓄積される電荷群を生成する前記光電変換要素の前記ライン総数とは異なっているステップと
    を含む光検出方法。
  6. 前記干渉光の光電変換によって得られる前記電荷群を前記干渉光光受容領域から前記プラズマ光光受容領域を介して伝送するステップをさらに含む、請求項5に記載のプラズマ処理装置の光検出方法。
  7. 前記光電変換要素領域は、前記干渉光光受容領域および前記プラズマ光光受容領域のいずれとも重なり合わない光遮蔽領域を有している、請求項5に記載のプラズマ処理装置の光検出方法。
  8. 前記干渉光が前記干渉光光受容領域に突き当たっていないときに前記干渉光光受容領域によって生成される電荷の量と、前記干渉光が前記干渉光光受容領域に突き当たっているときに前記干渉光光受容領域によって生成される電荷の量との差を計算するステップをさらに含む、請求項5に記載のプラズマ処理装置の光検出方法。
  9. 処理チャンバ内で処理ワークピースのプラズマ処理を実行するためのプラズマ処理装置であって、
    前記処理チャンバ内で前記処理ワークピースに突き当たる光による、前記処理ワークピースの複数の面での反射によって得られる干渉光を伝送するための第1の光路と、
    前記処理チャンバ内に形成されるプラズマによって生成されるプラズマ光を伝送するための第2の光路と、
    前記干渉光と前記プラズマ光を分光学的に分離するための分光コンポーネントと、
    前記分光コンポーネントからの入射光を電荷に変換するための複数の光電変換要素の二次元アレイを含む光電変換要素領域、および前記光電変換要素領域から送られてくる電荷を蓄積するための電荷蓄積部材を有する光電変換コンポーネントと、を有するプラズマ処理装置において、
    前記光電変換コンポーネントの前記光電変換要素領域が、
    分光学的に分離された干渉光を前記分光コンポーネントから光受容するための干渉光光受容領域と、
    分光学的に分離されたプラズマ光を前記分光コンポーネントから光受容するためのプラズマ光光受容領域と、をさらに有し、
    前記分光学的に分離されたプラズマ光の光電変換によって得られる電荷群が時分割されて前記電荷蓄積部材に蓄積され、また、前記分光学的に分離されたプラズマ光の光電変換によって得られるこれらの電荷群のうち、単一の時分割の間に前記電荷蓄積部材に蓄積される電荷群を生成する前記光電変換要素のライン総数が、他の時分割の間に前記電荷蓄積部材に蓄積される電荷群を生成する前記光電変換要素の前記ライン総数とは異なっているプラズマ処理装置。
  10. 処理チャンバ内で処理ワークピースのプラズマ処理を実行するためのプラズマ処理装置内で実施される光検出方法であって、前記プラズマ処理装置が、前記処理チャンバ内で前記処理ワークピースに突き当たる光による、前記処理ワークピースの複数の面での反射によって得られる干渉光を伝送するための第1の光路と、前記処理チャンバ内に形成されるプラズマによって生成されるプラズマ光を伝送するための第2の光路と、前記干渉光と前記プラズマ光を分光学的に分離するための分光コンポーネントと、前記分光コンポーネントからの入射光を電荷に変換するための複数の光電変換要素の二次元アレイとして構築された光電変換要素領域、および前記光電変換要素領域から送られてくる電荷を蓄積するための電荷蓄積部材を有する光電変換コンポーネントとを有している光検出方法において、
    分光学的に分離された干渉光を、前記光電変換要素領域に設置された干渉光光受容領域で受け取るステップと、
    分光学的に分離されたプラズマ光を、前記分光学的に分離されたプラズマ光が前記干渉光光受容領域に突き当たらないように前記光電変換要素領域に設置されたプラズマ光光受容領域で受け取るステップと、
    前記分光学的に分離されたプラズマ光の光電変換によって得られる電荷群を、前記電荷を生成する前記光電変換要素の第1のライン総数によって得られる少なくとも第1の細分割電荷群と、前記電荷を生成する前記光電変換要素の第2のライン総数によって得られる第2の細分割電荷群とに細時分割するステップであって、前記第1のライン総数と前記第2のライン総数が異なっているステップと、
    前記第1の細分割電荷群を前記電荷蓄積部材に蓄積するステップと、
    前記第2の細分割電荷群を前記電荷蓄積部材に蓄積するステップと
    を含む光検出方法。
  11. 前記干渉光の光電変換によって得られる前記電荷群を、前記干渉光光受容領域から前記プラズマ光光受容領域を介して前記電荷蓄積部材に伝送するステップをさらに含む、請求項10に記載のプラズマ処理装置の光検出方法。
JP2005203780A 2004-07-14 2005-07-13 プラズマ処理装置、およびプラズマ処理の光検出方法 Active JP4351192B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/890,687 US20060012796A1 (en) 2004-07-14 2004-07-14 Plasma treatment apparatus and light detection method of a plasma treatment

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006032959A true JP2006032959A (ja) 2006-02-02
JP4351192B2 JP4351192B2 (ja) 2009-10-28

Family

ID=35599073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005203780A Active JP4351192B2 (ja) 2004-07-14 2005-07-13 プラズマ処理装置、およびプラズマ処理の光検出方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20060012796A1 (ja)
JP (1) JP4351192B2 (ja)
CN (1) CN100411114C (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009111173A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Horiba Ltd 分光分析装置
JP2011513975A (ja) * 2008-02-29 2011-04-28 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 近赤外スペクトル反射測定を利用した進化したプロセス検出及び制御
US8304264B2 (en) 2009-09-14 2012-11-06 Samsung Electronics, Co., Ltd. Apparatus and method for monitoring chamber status in semiconductor fabrication process
JP2015185697A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103745904B (zh) * 2013-12-31 2016-08-17 深圳市华星光电技术有限公司 一种干法刻蚀机及其刻蚀方法
US11424115B2 (en) 2017-03-31 2022-08-23 Verity Instruments, Inc. Multimode configurable spectrometer
KR102421732B1 (ko) * 2018-04-20 2022-07-18 삼성전자주식회사 반도체 기판 측정 장치 및 이를 이용한 플라즈마 처리 장치
KR20210031023A (ko) 2019-09-10 2021-03-19 삼성전자주식회사 반도체 기판 측정 장치 및 이를 이용한 플라즈마 처리 장치

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5198816A (en) * 1991-08-30 1993-03-30 Eg&G, Inc. General purpose system for digitizing an analog signal
US5585847A (en) * 1992-12-23 1996-12-17 Loral Fairchild Corporation Electronic color imaging technique and structure using a very high resolution monochrome full-frame CCD imager
EP0756318A1 (en) * 1995-07-24 1997-01-29 International Business Machines Corporation Method for real-time in-situ monitoring of a trench formation process
US5675411A (en) * 1996-05-10 1997-10-07 General Atomics Broad-band spectrometer with high resolution
US6175383B1 (en) * 1996-11-07 2001-01-16 California Institute Of Technology Method and apparatus of high dynamic range image sensor with individual pixel reset
US5965910A (en) * 1997-04-29 1999-10-12 Ohmeda Inc. Large cell charge coupled device for spectroscopy
US5986267A (en) * 1997-11-06 1999-11-16 Princeton Instruments, Inc. Asymmetrically split charged coupled device
US6252627B1 (en) * 1999-08-25 2001-06-26 Ball Aerospace & Technologies Corp. Star tracker detector having a partial memory section
JP4567828B2 (ja) * 1999-09-14 2010-10-20 東京エレクトロン株式会社 終点検出方法
US6160621A (en) * 1999-09-30 2000-12-12 Lam Research Corporation Method and apparatus for in-situ monitoring of plasma etch and deposition processes using a pulsed broadband light source
US6413867B1 (en) * 1999-12-23 2002-07-02 Applied Materials, Inc. Film thickness control using spectral interferometry
JP4155436B2 (ja) * 2000-07-28 2008-09-24 芝浦メカトロニクス株式会社 エッチング終点検出方法及び装置並びに同装置を備えたドライエッチング装置
US6801309B1 (en) * 2001-10-16 2004-10-05 Therma-Wave, Inc. Detector array with scattered light correction
US6716300B2 (en) * 2001-11-29 2004-04-06 Hitachi, Ltd. Emission spectroscopic processing apparatus
US6673200B1 (en) * 2002-05-30 2004-01-06 Lsi Logic Corporation Method of reducing process plasma damage using optical spectroscopy
US20040040658A1 (en) * 2002-08-29 2004-03-04 Tatehito Usui Semiconductor fabricating apparatus and method and apparatus for determining state of semiconductor fabricating process
US8257546B2 (en) * 2003-04-11 2012-09-04 Applied Materials, Inc. Method and system for monitoring an etch process

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009111173A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Horiba Ltd 分光分析装置
JP2011513975A (ja) * 2008-02-29 2011-04-28 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 近赤外スペクトル反射測定を利用した進化したプロセス検出及び制御
US8304264B2 (en) 2009-09-14 2012-11-06 Samsung Electronics, Co., Ltd. Apparatus and method for monitoring chamber status in semiconductor fabrication process
JP2015185697A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN100411114C (zh) 2008-08-13
US20060012796A1 (en) 2006-01-19
CN1722377A (zh) 2006-01-18
JP4351192B2 (ja) 2009-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4351192B2 (ja) プラズマ処理装置、およびプラズマ処理の光検出方法
US6576559B2 (en) Semiconductor manufacturing methods, plasma processing methods and plasma processing apparatuses
JP4938948B2 (ja) プラズマプロセス中のプロセスパラメータを決定するためのプロセスモニタおよびその方法
US6673200B1 (en) Method of reducing process plasma damage using optical spectroscopy
US7417733B2 (en) Chamber particle detection system
US8416509B2 (en) Optical apparatus
US11424115B2 (en) Multimode configurable spectrometer
KR20080039251A (ko) 포토마스크 에칭을 위한 엔드포인트 검출
KR20130062791A (ko) 플라즈마 진단 장치 및 방법
TW202113312A (zh) 使用高光譜成像的半導體製程光學診斷
US20050241669A1 (en) Method and system of dry cleaning a processing chamber
US7101458B2 (en) Plasma processing method and apparatus
US6355570B1 (en) Semiconductor manufacturing methods, plasma processing methods and plasma processing apparatuses
US10825666B2 (en) Plasma monitoring apparatus and plasma processing system
JP4041579B2 (ja) プラズマ処理の終点検出方法及びそれを用いた半導体デバイスの製造方法
US20200168443A1 (en) Substrate processing apparatus, substrate processing method, and method of fabricating semiconductor device using the same
JPH05179467A (ja) エッチング終点検出方法
JP2001196431A (ja) 回路基板の製造方法およびその装置
KR100389522B1 (ko) 회로 기판의 제조 방법 및 그 장치
JP3927780B2 (ja) 回路基板の製造方法
JPH1050662A (ja) 半導体製造方法及び装置及びそれを用いて製造された半導体素子
KR20190050254A (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 모니터링 방법
KR20230049965A (ko) 기판의 모니터링 방법, 그를 이용한 반도체 소자의 제조 방법, 및 그를 이용한 기판 처리 시스템
KR20240007260A (ko) 이미지 기반 인-시튜 프로세스 모니터링
JP3885007B2 (ja) 半導体の製造方法並びにプラズマ処理方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081126

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081201

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081226

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090107

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090126

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090609

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090723

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4351192

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130731

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250