JP2006032567A - 受光素子及び受光素子の製造方法 - Google Patents

受光素子及び受光素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不良が発生しにくく生産性に優れるとともに低コストで実現することが可能な受光素子を提供する。
【解決手段】受光素子を、n型InP基板と、前記n型InP基板の上に積層されるn型InP緩和層と、前記n型InP緩和層の上に積層されるi型(n型)InGaAs光吸収層と、前記i型(n型)InGaAs光吸収層の上に積層されるn型InPキャップ層と、前記n型InPキャップ層より前記i型(n型)InGaAs光吸収層に至るまでp型不純物をイオン注入することにより形成され、前記i型(n型)InGaAs光吸収層とpn接合を形成するp型不純物領域とを有し、前記p型不純物領域の上部に前記p型不純物領域とオーミック接合するTi/Pt/Au電極が形成されてなり、前記オーミック電極がワイヤボンド用のアノード電極を兼ねる構造とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、受光素子及び受光素子の製造方法に関し、とくに光吸収層にInGaAsを用いた受光素子及び受光素子の製造方法に関する。
近赤外領域のセンサ用途などに用いられる半導体素子として、光吸収層にInGaAsを用いるPINフォトダイオードが知られている(例えば、特許文献1又は特許文献2を参照)。図6に光吸収層にInGaAsを用いるPINフォトダイオードの断面を一例として示している。このPINフォトダイオード600は、n型InP基板610の上にn型InP緩和層611、i型(n型)InGaAs光吸収層612、及びn型InPキャップ層613をこの順にクロライド気相成長法(クロライドVPE(Vapor Phased Epitaxial))(例えば、非特許文献1を参照)によって形成し、さらに、n型InPキャップ層613の表面にパッシベーション膜(不働態膜)であるSiN膜614が施された構造である。PINフォトダイオード600のn型InPキャップ層613からi型(n型)InGaAs光吸収層612にわたる領域には、Zn拡散によってp型不純物領域615が形成されている。SiN膜614の所定位置には、コンタクトホール616が形成されている。また、n型InP基板610の裏面には、AuGe/Ni/Auからなる裏面電極618が形成され、カソード電極となっている。コンタクトホール616には、AuZnによって形成されたオーミック電極617が設けられている。ここでオーミック電極617を形成しているAuZnは、熱処理によりp型不純物領域615に拡散し、合金化されることによりオーミック接合が形成されている。
オーミック電極617の上面には、周辺のSiN膜614上にも拡張してTi/Pt/Auなどのメッキ用電極619、金メッキ620が施されている。このAuメッキ620は、ボンディングワイヤ621が接着されるボンディング電極として機能し、アノード電極となっている。ここでこのようにオーミック電極617そのものをボンディング電極とはせずに、その上に施したAuメッキ620をボンディング電極としているのは、AuZnからなるオーミック電極617は、n型InPキャップ層613に拡散するため、ワイヤボンド時にワイヤボンドの衝撃を吸収できず、ワイヤボンド付かず不良、InP結晶のエグレ不良を発生するからである。Auメッキは約2μmと厚く形成でき、Auメッキ下にある硬いAuZn表面だけでなく同じく硬いSiN膜614の上に形成することによりワイヤボンドの衝撃を十分吸収できる。
特開2002−289904号公報 特開平3−80573号公報 岩崎 孝、外4名,「近赤外(1.7〜2.6μm)センサー用エピタキシャルウェハの開発」,SEIテクニカルレビュー,2003年9月,第163号,p.35−38
ところで、上記のクロライド気相成長法は、結晶の成長速度が早く低廉な価格で実施できるという利点を有するが、一方で層厚にバラツキが生じやすいという問題があり、ときには±50%ものバラツキを生じてしまうことがある。ここでこの層厚のバラツキは、製品の不良発生率を増加させる原因となっている。すなわち、n型InPキャップ層613が厚過ぎればZn拡散がi型(n型)InGaAs光吸収層612まで到達できずにp型不純物領域がi型(n型)InGaAs光吸収層612とpn接合が形成できない。また、n型InPキャップ層613が薄過ぎればZn拡散がi型(n型)InGaAs光吸収層612の深い領域まで入り込み、受光感度に直接影響するp型不純物領域下のi型(n型)InGaAs光吸収層の厚みが薄くなって受光感度が低下してしまう。また、オーミック電極617を形成する上記AuZnは、拡散深さのコントロールが難しくZn拡散深さ以上に拡散しp型不純物領域を突き抜けて、i型(n型)InGaAs光吸収層612に達してしまうことがあるが、この場合にはアノード−カソード間がショート状態となってしまう。
また、上述したAuメッキは、これを実施するための工程が別途必要な分、製造工程を増やすため労務費が増大し、またAuは高価な金属のため材料費も増大してしまう。
本発明は以上の問題に鑑みてなされたもので、不良が発生しにくく生産性に優れるとともに低コストで形成することが可能な受光素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のうち主たる発明は、受光素子であって、前記受光素子はn型InP基板と、前記n型InP基板の上に積層されるn型InP緩和層と、前記n型InP緩和層の上に積層されるi型(n型)InGaAs光吸収層と、前記i型(n型)InGaAs光吸収層の上に積層されるn型InPキャップ層と、n型InPキャップ層より前記i型(n型)InGaAs光吸収層に至るまでp型不純物をイオン注入することにより形成され、前記i型(n型)InGaAs光吸収層とpn接合を形成するp型不純物領域と、前記p型不純物領域にオーミック接続するTi/Pt/Au電極を形成し、前記Ti/Pt/Au電極をワイヤボンディング用のアノード電極とすることにある。
本発明により、プロセスバラツキを大幅に削減することによる高い歩留と、工数、材料費、チップサイズを大幅に削減することによる低コストを、同時に実現する受光素子を提供することができる。
図1は本発明の受光素子の一実施形態として説明する、光吸収層にInGaAsを用いたPINフォトダイオード1の断面を示している。PINフォトダイオード1は、n型InP基板10の上にn型InP緩和層11、i型(n型)InGaAs光吸収層12、及びn型InPキャップ層13を順にエピタキシャル成長によって形成し、さらに、n型InPキャップ層13の表面にパッシベーション膜(不働態膜)としてのSiN膜14が施された構造からなる。i型(n型)InGaAs光吸収層12のi型(n型)とは濃度が1×1015cm−3程度と非常に低い濃度であることを示す。
n型InPキャップ層13からi型(n型)InGaAs光吸収層12にわたる領域には、イオン注入によってp型不純物領域15(受光領域)が形成されており、これによりInGaAs光吸収層12とpn接合が形成されている。p型不純物としてイオン注入される物質としては、例えば、MgイオンやZnイオンなどがある。
SiN膜14の所定位置には、電極を取り出すためのコンタクトホール16が形成されている。コンタクトホール16には、Ti/Pt/Auからなるオーミック電極17が形成されている。このオーミック電極17は、同時にアノード電極でもあり、ボンディングワイヤ18が接着されるボンディング電極として機能する。n型InP基板10の裏面には、層状のAuGe/Ni/Auからなる裏面電極19(カソード電極)が形成されている。なお、アノード電極は、Ti/Pt/Auに代えて、Cr/Pt/Au、TiまたはCr/Pd/Au、TiまたはCr/Mo/Auを用いることもできる。
各層は夫々、n型InP緩和層11が0.5μm程度、i型(n型)InGaAs光吸収層12が2μm程度、n型InPキャップ層13が1000Å程度、p型不純物領域15が0.3μm程度の厚みである。裏面電極19の底面からウェハ上面までの厚みは、130μm程度である。そして、PINフォトダイオード1は、縦横が約170μmのため縦及び横の長さが共に厚みの2倍以内の略立方体形状である。なお、Ti/Pt/Au電極の厚さは、夫々、Tiが1000Å、Ptが1000Å、Auが6000Å程度である。
図2はPINフォトダイオード1を上方から眺めたPINフォトダイオード1の平面図(チップレイアウト)である。PINフォトダイオード1の縦横の長さは170μm程度である。p型不純物領域15は110μm角で形成されている。PINフォトダイオード1の上面の所定位置には、約60μm角でオーミック電極17(アノード電極としてのボンディングパッド)が露出している。
ここで従来、InGaAsを使用した受光素子の多くは光ファイバー通信に使用される場合が多く、10〜40Gbpsという高密度高速通信を実現するため、上面の受光面から直接受光するパス以外のパスで受光することによりパスが長くなって通信速度が遅くなることを避けるため、厚みに対して縦横の寸法を十分長くして側面方向からの光を入りにくくする構造であったが、本実施形態のPINフォトダイオード1は、縦及び横の長さが共に厚みの2倍以内の略立方体形状であるため、その上面からだけでなく、側面方向からも素子内部(特に素子内部の光吸収層)に光を最も効率的に取り込むことができる。本実施形態のPINフォトダイオード1は光ファイバー通信用途ではなく赤外線センサ用途であるため、光ファイバー通信のようにスピードが要求されない。従って受光パスを上面からだけに制限せず、側面からのパスを最大限に増やすことで感度を大幅に上げることができる。またPINフォトダイオード1は、縦横の長さが170μm程度と非常にチップ面積が小さくウェハ1枚からの取れ数が多いので低コストである。
次に、以上に説明したPINフォトダイオード1の製造方法について、図3に示すフローチャートとともに説明する。まず、製造装置の所定位置にウェハ100を投入する(ステップ311)。図4Aはこの際に投入するウェハ100の断面を示している。同図に示すように、ウェハ100には、n型InP基板10、n型InP緩和層11、i型(n型)InGaAs光吸収層12、n型InPキャップ層13に対応する構造が既に形成されている。
まずウェハ100の上面全面に150Å厚のSiN膜(以下、スルーSiN膜141と称する)を形成する。すなわちn型InPキャップ層13の上面にスルーSiN膜141を全面にデポジションする(ステップ312)ことにより後のプロセスにおいてウェハ表面を汚染や機械的ストレスから保護する(図4B)。次に、n型InPキャップ層13の上面の一部をエッチングすることによりアラインメントマークを設けて後のプロセスにおけるマスク合わせに使用する(ステップ313〜316)。まず、ウェハ100の上面にフォトリソグラフィを施し(ステップ313)、アラインメントマーク部分となる領域を窓開けしたレジストパターンを形成する。このときウェハの劈開方向に対し各チップが30度から60度の範囲の方向に2次元に整列するレジストパターンとなるよう設計されたマスクを使用する。次に、レジストをマスクにスルーSiN膜エッチング(ステップ314)し、続いてInPエッチング(ステップ315)を行い、アラインメントマークとする。最後にレジストの除去(ステップ316)を行う(不図示)。
次に、イオン注入、アニールによりp型不純物領域15を形成する(ステップ317〜321)。ここでこのイオン注入はスルーSiN膜を介して行われる。具体的には、まず、ウェハ上面にフォトリソグラフィを施しスルーSiN膜141の上面にp型不純物をイオン注入する部分を窓開けしたレジストパターンを形成する(ステップ317)。次に、スルーSiN膜を介してスルーSiN膜141の上方からレジストパターンをマスクにp型不純物を注入する(ステップ318)。注入するp型不純物は、例えば、MgイオンやZnイオンなどである。このようにイオン注入はスルーSiN膜141を透過させて行うので、拡散法の場合のように、不純物をドーピングするためにその部分のInP表面を露出させることが無い。すなわち、従来の拡散法に比べ汚染や機械的ストレスからInP表面が保護されているので歩留が高く、信頼性に優れた製品を生み出す製造フローとなっている。
次に、レジストを除去し(ステップ319)、スルーSiN膜141の上に400Å厚のアニール用のキャップSiN膜142をデポジションする(ステップ320)。これにより、n型InPキャップ層13及びP型不純物領域15上のSiN膜14の厚みはスルーSiN膜141の150ÅとキャップSiN膜142の400Åで合計550Åとなる。次に、熱処理(アニール)を行ってイオン注入されたp型不純物を活性化させ、p型不純物領域15を形成する(ステップ321)。このときの熱処理はRTA(Rapid Thermal Anneal)によって行う。
一般的には、拡散法よりイオン注入法の方が形成する不純物層の厚みコントロールの再現性が良いが、さらにRTAを併用することで、より再現性の良い濃度プロファイルを持ったp型不純物領域15を形成することができる。従ってn型InPキャップ層13を1000Åと薄く形成することにより、当該n型InPキャップ層13の厚みにバラツキがあったとしても、バラツキの絶対値そのものが小さいので、p型不純物領域15は確実にn型InPキャップ層13を貫いてその下のInGaAs光吸収層12とpn接合を形成することができる。さらに、p型不純物領域は設計どおりの濃度プロファイルが再現性良く形成されているので、従来のZn拡散のように生産バラツキにより深くなり過ぎて、その下に、逆バイアスを印加したとき(動作時)の空乏層領域となる十分なi型(n型)InGaAs光吸収層12の厚みを確保できなくなるようなことがない。すなわち、逆バイアスを印加したとき(動作時)の空乏層領域となるp型不純物領域15下のInGaAs光吸収層12の厚みが感度と直接関係しているため、従来はZn拡散が生産バラツキにより深くなり過ぎてその下に十分なInGaAs光吸収層12の厚みを確保できず、感度不良が発生していたが、本実施形態では、イオン注入、RTAによりp型不純物領域15を形成しているために濃度プロファイルの再現性が良く、p型不純物領域15下のInGaAs光吸収層12の厚みは必ず十分確保できるため感度不良が発生することは無い。
以上の工程を経ることで、n型InPキャップ層13からi型(n型)InGaAs光吸収層12にわたる所定領域にp型不純物領域15が形成され、i型(n型)InGaAs光吸収層12とpn接合が形成される。図4Cにここまでのステップが終了した際のウェハ100の断面を示す。
次に、SiN膜14の所定位置にコンタクトホール16を形成する。(ステップ322〜324)まず、SiN膜14の上面にフォトリソグラフィを施しコンタクトホール16となる部分を窓開けしたレジストパターンを形成する(ステップ322)。次に、レジストをマスクにSiN膜14をエッチングする(ステップ323)。これによりコンタクトホール16が形成される。エッチングの終了後は、レジストを除去する(ステップ324)。図4Dにコンタクトホール16が形成されたウェハ100の断面を示す。
次に、以上のようにして形成されたコンタクトホール16にオーミック電極17を形成する。(ステップ325〜327)オーミック電極17は、Ti/Pt/Auを蒸着、リフトオフすることによりコンタクトホール16にオーバーラップして形成される。まず、ウェハ上面にフォトリソグラフィを施し、オーミック電極17が形成される部分を窓開けしたレジストパターンを形成する(ステップ325)。次に、Ti/Pt/Auを蒸着し(ステップ326)、リフトオフする(ステップ327)ことによりオーミック電極17が形成される。図4Eにオーミック電極17が形成されたウェハ100の断面を示している。ここで、Ti/Pt/Auはp型不純物領域とオーミック接合を形成でき、さらに後に熱処理が加わってもp型不純物領域に拡散せず、また、従来のオーミック電極のAuZn表面に比べて表面が十分柔らかくワイヤボンドの衝撃を吸収できるためボンディング用のアノード電極として使用できる。従って、Auメッキの必要が無く、その分、製造工程を簡素化することが可能であり、製造コストを低く抑えることができる。また、従来のオーミック電極のAuZnのようにInPへの拡散バラツキによりi型(n型)InGaAs光吸収層に達してアノード−カソード間がショートするといった問題も生じない。なお、アノード電極はTi/Pt/Auに代えて、Cr/Pt/Au、TiまたはCr/Pd/Au、TiまたはCr/Mo/Auを用いることもできる。
次に、スルーSiN膜141やキャップSiN膜142とは別に表面保護用のSiN膜(以下、ジャケットコートSiN膜143と称する)を形成する。(ステップ328〜331)まず、ウェハ表面に3000Å厚のジャケットコートSiN膜143をデポジションする(ステップ328)。これによりウェハ上面のn型InPキャップ層上のSiN膜14の厚みはスルーSiN膜141の150ÅとキャップSiN膜142の400ÅとジャケットコートSiN膜の3000Åとで合計3550Åとなる。次に、ウェハ上面にフォトリソグラフィを施しアノード電極上にジャケットSiN膜143の開口部分となる領域が窓開けされたレジストパターンを形成する(ステップ329)。次に、レジストパターンをマスクにSiN膜143をエッチング(ステップ330)することによりアノード電極へのワイヤボンディング用にジャケットSiN膜143の開口が形成される。そして、エッチングが終了した後、レジストを除去する(ステップ331)。図4FにジャケットコートSiN膜143が形成されたウェハ100の断面を示す。
次に、裏面電極19を形成する。まず、バックラップを行い(ステップ332)ウェハの厚みを130μmにする。次に、ウェハ100の裏面にAuGe/Ni/Auを蒸着する(ステップ333)。次に、熱処理を行ってAuGe/Ni/Auとn型InP基板裏面を合金化(アロイ)させる(ステップ334)。この裏面電極19はカソード電極として機能する。図4Gに裏面電極19が形成されたウェハ100の断面を示す。
以上の工程を経ることで、ウェハ100一面に所定個数のPINフォトダイオード1のチップが2次元に整列したウェハが完成する。次に、ウェハの電気的特性検査(ステップ335)、ウェハの外観検査(ステップ336)の後、ダイシングソーを使ってフルカットでウェハ100のダイシングを行い、個々のPINフォトダイオード1を切り出す(ステップ337)。なお、上述したように本実施形態におけるPINフォトダイオード1は、非常に小型(縦横が170μm角)であり、厚みが130μmと縦及び横の長さが厚みの2倍以内の略立方体形状のためダイシングを行う際チッピングが入りやすい。図5はウェハ100を上方から眺めたウェハ100の平面図である。同図において、符号400で示す実線がダイシングラインである。従来ダイシングラインはウェハ100の劈開の方向と同じ方向であったが、本発明では上述したようにステップ313のアラインメントマーク用のフォトリソグラフィによってダイシングライン400は、ウェハ100の劈開の方向に対して30度から60度の範囲の方向に設定されている。ダイシングライン400をこのような方向に設定することにより、従来ダイシングラインがウェハ100の劈開の方向と同じ方向であったときに発生していたダイシング時のチッピングの発生を無くすことができる。
なお、以上の実施形態の説明は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
本発明の受光素子の一実施形態として説明する、光吸収層にInGaAsを用いたPINフォトダイオード1の断面を示す図である。 本発明の一実施形態として説明するウェハ100をダイシングして切り出されるPINフォトダイオード1を上面から眺めたPINフォトダイオード1の平面図(チップレイアウト)を示す図である。 本発明の一実施形態として説明するPINフォトダイオード1の製造フローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態として説明するウェハ100の断面図である。 本発明の一実施形態として説明するウェハ100の断面図である。 本発明の一実施形態として説明するウェハ100の断面図である。 本発明の一実施形態として説明するウェハ100の断面図である。 本発明の一実施形態として説明するウェハ100の断面図である。 本発明の一実施形態として説明するウェハ100の断面図である。 本発明の一実施形態として説明するウェハ100の断面図である。 本発明の一実施形態として説明するダイシング前のウェハ100を上方から眺めたウェハ100の平面図である。 光吸収層にInGaAsを用いたPINフォトダイオード600の断面図である。
符号の説明
1 PINフォトダイオード
10 n型InP基板
11 n型InP緩和層
12 i型(n型)InGaAs光吸収層
13 n型InPキャップ層
14 SiN膜
15 p型不純物領域
16 コンタクトホール
17 オーミック電極
19 裏面電極
400 ダイシングライン

Claims (7)

  1. n型InP基板と、
    前記n型InP基板の上に積層されるn型InP緩和層と、
    前記n型InP緩和層の上に積層されるi型(n型)InGaAs光吸収層と、
    前記i型(n型)InGaAs光吸収層の上に積層されるn型InPキャップ層と、
    前記n型InPキャップ層よりp型不純物をイオン注入することにより形成され、前記i型(n型)InGaAs光吸収層とpn接合を形成するp型不純物領域と、
    を有し、
    前記p型不純物領域の上部に前記p型不純物領域とオーミック接合するTiまたはCr/Pt/Au、TiまたはCr/Pd/Au、TiまたはCr/Mo/Auのうちのいずれかよりなる電極が形成されてなり、前記オーミック電極がワイヤボンド用のアノード電極を兼ねること、
    を特徴とする受光素子。
  2. 請求項1に記載の受光素子であって、
    前記受光素子は、縦及び横の長さが共に厚みの2倍以内の略立方体形状であることを特徴とする受光素子。
  3. n型InP基板と、
    前記n型InP基板の上に積層されるn型InP緩和層と、
    前記n型InP緩和層の上に積層されるi型(n型)InGaAs光吸収層と、
    前記i型(n型)InGaAs光吸収層の上に積層されるn型InPキャップ層と、
    前記n型InPキャップ層から前記i型(n型)InGaAs光吸収層に至り前記i型(n型)InGaAs光吸収層とpn接合を形成するp型不純物領域と、前記p型不純物領域とオーミック接合し、ワイヤボンド用のアノード電極を兼ねる電極を有してなる受光素子の製造方法であって、
    前記p型不純物領域を、前記n型InPキャップ層より前記i型(n型)InGaAs光吸収層に至るまでp型不純物をイオン注入することにより形成し、前記p型不純物領域とオーミック接合し、ワイヤボンド用のアノード電極を兼ねる電極として、前記p型不純物領域上にTiまたはCr/Pt/Au、TiまたはCr/Pd/Au、TiまたはCr/Mo/Auのうちのいずれかよりなる電極を形成すること、
    を特徴とする受光素子の製造方法。
  4. 請求項3に記載の受光素子の製造方法であって、
    前記n型InPキャップ層の上面に絶縁膜を形成し、
    前記イオン注入は、前記p型不純物を前記絶縁膜を透過させ、前記n型InPキャップ層より前記i型(n型)InGaAs光吸収層に至るまで注入することにより行なうこと、
    を特徴とする受光素子の製造方法。
  5. 請求項4に記載の受光素子の製造方法であって、
    前記絶縁膜は窒化膜であること、
    を特徴とする受光素子の製造方法。
  6. 請求項3または4または5に記載の受光素子の製造方法であって、
    前記イオン注入の後にRTA(Rapid Thermal Anneal)を施すこと、
    を特徴とする受光素子の製造方法。
  7. n型InP基板と、
    前記n型InP基板の上に積層されるn型InP緩和層と、
    前記n型InP緩和層の上に積層されるi型(n型)InGaAs光吸収層と、
    前記i型(n型)InGaAs光吸収層の上に積層されるn型InPキャップ層と、
    前記n型InPキャップ層よりp型不純物をイオン注入することにより形成され、前記i型(n型)InGaAs光吸収層とpn接合を形成するp型不純物領域と、
    を有してなる受光素子が複数形成されてなるウェハを、
    前記ウェハの劈開の方向に対して30度から60度の方向にダイシングソーを使用してフルカットのダイシングを行うことにより前記受光素子を切り出すこと、
    を特徴とする受光素子の製造方法。

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