JP2006029432A - 摩擦プレート及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 摩擦締結機構の固定体もしくは回転体に軸方向の両面をスナップリングにより係止された固定プレートに隣接して配設され、略環状の本体部と、本体部の外周側または内周側に突出した複数の爪部とを有し、本体部において摩擦締結を行い、爪部により回転体に対して回転トルクの伝達を行う摩擦プレートにおいて、爪部の厚みを本体部の厚みよりも薄くした。
【選択図】 図4
Description
実施例1につき図1ないし図10に基づき説明する。図1は、本願摩擦プレートを適用した自動変速機のスケルトン図、図2は、本願摩擦プレートを適用した自動変速機の締結作動表である。G1,G2は遊星ギヤ、M1,M2は連結メンバ、UD/Cはアンダードライブクラッチ、OD/Cはオーバードライブクラッチ、R/Cはリバースクラッチ、2nd/Bはセカンドブレーキ、L&R/Bはロー&リバースブレーキ、INは入力軸、OUTは出力軸を示す。
図3は、本願摩擦プレートを適用したセカンドブレーキ2nd/B付近における自動変速機の部分断面図である。図3においてはx軸をドラムの回転方向と定義する。セカンドブレーキ2nd/Bのx軸正方向側には、ロー&リバースブレーキL&R/Bが設けられている。
図4は実施例1における第1ドリブンプレート11の正面図、図5は図4のI−I断面における断面図である。第1ドリブンプレート11はトランスミッションケース1とスプライン嵌合する爪部130と、ドライブプレート20と摩擦締結する本体部120を有する。爪部130は4個ずつ集中して設けられて集合Aを形成しており、この集合Aが第1ドリブンプレート11の外周に4つ等間隔で設けられている。上述のように、爪部130はプレス加工により本体部120よりも薄肉に設けられている。
図8は、従来例(特許文献1)と本願実施例における第1ドリブンプレート加工方法の対比を示す図である。従来例では、まず第1工程で素材板を第1ドリブンプレートの形状に打ち抜き、第2工程で爪部のみをプレス加工している。
本願実施例では、
第1工程 素材板の中央部分、及び第1ドリブンプレート11の爪部130に相当する部分の外側を多角形状に打ち抜く。
第2工程 第1工程で打ち抜いた多角形状孔によりセンタリングを行い、爪部130とその近傍に相当する部分をプレスする。
第3工程 素材板を第1ドリブンプレート11の形状に打ち抜く。
以上の第1〜第3工程により、第1ドリブンプレート11の作成を行う。
図9は、特許文献1における製法で作成した場合の第1ドリブンプレートの正面図、図10はその爪部の拡大図である。従来技術にあっては、第1ドリブンプレート11'は略環状の本体部120'と本体部120'の外周140'から突出する爪部130'からなり、爪部130'と本体部120'の外周140'側の全周が薄肉とされている。
図11は実施例2における第1ドリブンプレート11の正面図、図12は爪部131の拡大正面図である。実施例1と同様、第1ドリブンプレート11はトランスミッションケース1とスプライン嵌合する爪部131と、ドライブプレート20と摩擦締結する本体部121を有し、爪部131が4個ずつ集中して設けられた集合Aが第1ドリブンプレート11の外周に4つ等間隔で設けられている。
実施例2においては、本体部121よりも薄肉に設けられた爪部131は第1ドリブンプレート11の外周141から突出することとした。これにより、摩擦締結に関与しない爪部131全体を薄肉化し、第1ドリブンプレート11の重量低減を図りつつ実施例1と同様の効果を得ることができる。
図13は実施例3における第1ドリブンプレート11の正面図、図14は爪部132の拡大正面図である。実施例1と同様、第1ドリブンプレート11はトランスミッションケース1とスプライン嵌合する爪部132と、ドライブプレート20と摩擦締結する本体部122を有し、爪部132は4個ずつ集中して設けられた集合Aが第1ドリブンプレート11の外周に4つ等間隔で設けられている。
実施例3においては、爪部132と同じ厚みを持つ根元部152を本体部122の内側に延在させた。これにより、実施例1及び実施例2のように根元部152を延在させない場合に比べ、薄肉部分を増加させて第1ドリブンプレート11の軽量化を図りつつ、従来技術に対し実施例1と同様の効果を得ることができる。
図15は実施例4における第1ドリブンプレート11の正面図、図16は爪部133の拡大正面図である。実施例3と同様、本体部123と爪部133との間に介在する根元部153を外周143よりも内径方向に延在させるとともに、本体部123と根元部153との境界線163を本体部123の内側に湾曲させる。また、実施例3同様プレス加工を用いる場合、根元部153であって外周143の延長線である外周143'と境界線163との距離c'は、プレスにより境界線153上に生じるRよりも若干大きめに設定されている。
実施例4においては、本体部123と爪部133との間に介在する根元部153を外周143よりも内径方向に延在させるとともに、実施例4では領域A内で隣り合う根元部153を連結した。これにより、実施例3に比べ薄肉の根元部153の面積を拡大し、更なる軽量化を図りつつ実施例1と同様の効果を得ることができる。
図17は実施例5における第1ドリブンプレート11の正面図、図18は爪部134の拡大正面図である。実施例5では、爪部134が4つ集中的に形成された領域A内において、外周144において爪部134の両側に所定の幅だけ径方向に延びる凹部184を設け、本体部124の内側まで爪部134を広げるとともに、爪部134の厚みを本体部124の厚みよりも薄くする。
実施例5においては、爪部134が4つ集中的に形成された領域A内において爪部134の両側に径方向に延びる凹部184を設け、本体部124の内側まで爪部134を広げるとともに、爪部134の厚みを本体部124の厚みよりも薄くし、凹部184は各爪部134に互いに独立して設けられることとした。
図19は実施例5における第1ドリブンプレート11の正面図、図19は爪部135の拡大正面図である。実施例6では、爪部135が4つ集中的に形成された領域A内において、外周145であって爪部135と対応する部分に径方向に延びる凹部185を設け、本体部125の内側まで爪部135を広げるとともに、領域A内で隣り合う凹部185を連結している。
実施例6においては、爪部134が4つ集中的に形成された領域A内において、外周145であって爪部135と対応する部分に径方向に延びる凹部185を設け、本体部125の内側まで爪部135を広げるとともに、領域A内で隣り合う凹部185を連結した。
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1ないし実施例6に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
2 ドラム
3 セカンドブレーキピストン
4 リターンスプリング
10 ドリブンプレート
11 第1ドリブンプレート
15 リバースピストン
16 リターンスプリング
20 ドライブプレート
30 リテーニングプレート
31,32 スナップリング
110 突出部
120〜125 本体部
130〜135 爪部
140〜145 外周
150〜153 根元部
160〜165 境界線
170 境界線
184,185 凹部
G1,G2 遊星ギヤ
M1,M2,M3 連結メンバ
2nd/B セカンドブレーキ
L&R/B ロー&リバースブレーキ
UD/C アンダードライブクラッチ
OD/C オーバードライブクラッチ
R/C リバースクラッチ
Claims (6)
- 摩擦締結機構の固定体もしくは回転体に軸方向の両面をスナップリングにより係止された固定プレートと、この固定プレートに隣接して配設され、略環状の本体部と、前記本体部の外周側または内周側に突出した複数の爪部とを有し、前記本体部において摩擦締結を行い、前記爪部により前記回転体に対して回転トルクの伝達を行う摩擦プレートにおいて、
前記爪部の厚みを前記本体部の厚みよりも薄くしたことを特徴とする摩擦プレート。 - 請求項1に記載の摩擦プレートにおいて、
前記爪部と前記本体部との間に介在する根元領域を有し、
前記根元領域は、前記本体部の内側に延在し、かつ前記爪部と同じ厚みであることを特徴とする摩擦プレート。 - 請求項2に記載の摩擦プレートにおいて、
前記本体部の外周側または内周側の所定の領域に前記爪部が集中的に形成され、前記爪部が近傍で隣り合うとき、隣り合う根元領域の間の領域と前記根元領域とを連結し、連結された領域全てを前記爪部と同じ厚みとしたことを特徴とする摩擦プレート。 - 請求項1に記載の摩擦プレートにおいて、
前記本体部の外周側または内周側で、前記爪部の同径方向両側に所定の幅だけ径方向の凹部を設け、前記本体部の内側まで前記爪部を広げるとともに、前記爪部の厚みを前記本体部の厚みよりも薄くしたことを特徴とする摩擦プレート。 - 請求項4に記載の摩擦プレートにおいて、
前記本体部の外周側または内周側の所定の領域に前記爪部が集中的に形成され、複数の前記爪部が近傍で隣り合うとき、互いに隣り合う前記爪部の間の前記凹部は1つであることを特徴とする摩擦プレート。 - 請求項1ないし請求項5に記載の摩擦プレートの製造方法において、
素材板の略中央部分を多角形上に打ち抜き、前記素材板において前記爪部となる部分の外周側を打ち抜く第1工程と、
前記第1工程において打ち抜かれた前記素材板における前記爪部となる部分をプレス加工する第2工程と、
前記第2工程によってプレス加工された前記素材板を前記摩擦プレートの形状に打ち抜く第3工程と
により形成される摩擦プレートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004208343A JP2006029432A (ja) | 2004-07-15 | 2004-07-15 | 摩擦プレート及びその製造方法 |
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JP2004208343A JP2006029432A (ja) | 2004-07-15 | 2004-07-15 | 摩擦プレート及びその製造方法 |
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JP2004208343A Pending JP2006029432A (ja) | 2004-07-15 | 2004-07-15 | 摩擦プレート及びその製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102010063003A1 (de) * | 2010-12-14 | 2012-06-14 | Zf Friedrichshafen Ag | Lamellenbremse |
KR101545275B1 (ko) * | 2014-12-31 | 2015-08-20 | (주)오토인더스트리 | 자동변속기용 언더 드라이브 브레이크 피스톤 소재의 제조방법 |
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2004
- 2004-07-15 JP JP2004208343A patent/JP2006029432A/ja active Pending
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KR101545275B1 (ko) * | 2014-12-31 | 2015-08-20 | (주)오토인더스트리 | 자동변속기용 언더 드라이브 브레이크 피스톤 소재의 제조방법 |
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