JP2006029354A - Toroidal continuously variable transmission - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。 The present invention relates to a toroidal continuously variable transmission that can be used for transmissions of automobiles and various industrial machines.
自動車用変速機として、図5および図6に略示するようなトロイダル型無段変速機を使用することが一部で実施されている。このトロイダル型無段変速機は、入力軸1と同心に入力側ディスク2を支持し、入力軸1と同心に配置された出力軸3の端部に、出力側ディスク4を固定している。トロイダル型無段変速機を納めたケーシングの内側には、入力軸1並びに出力軸3に対し捻れの位置にある枢軸5,5を中心として揺動するトラニオン6,6が設けられている。各トラニオン6,6には、パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、入力側および出力側の両ディスク2,4の間に挟持(転接)されている。
The use of a toroidal type continuously variable transmission as schematically shown in FIGS. 5 and 6 is partially implemented as a transmission for an automobile. This toroidal continuously variable transmission supports an
入力側および出力側の両ディスク2,4の互いに対向する内側面2a,4aの断面はそれぞれ、枢軸5を中心とする円弧或いはこのような円弧に近い曲線を回転させて得られる凹面を成している。そして、球状の凸面に形成された各パワーローラ11,11の周面11a,11aが各内側面2a,4aに当接されている。
The cross sections of the
入力軸1と入力側ディスク2との間には、ローディングカム式の押圧装置12が設けられている。この押圧装置12は、入力側ディスク2を出力側ディスク4に向けて弾性的に押圧している。また、押圧装置12は、入力軸1と共に回転するカム板13と、保持器14により保持された複数個(例えば4個)のローラ15とから構成されている。また、カム板13の片側面(図5および図6の左側面)には、周方向に亙って凹凸面であるカム面16が形成され、入力側ディスク2の外側面(図5および図6の右側面)にも同様のカム面17が形成されている。そして、複数個のローラ15は、入力軸1に対して放射方向に延びる軸を中心に回転できるように、支持されている。
Between the
このような構成のトロイダル型無段変速機においては、入力軸1を回転させると、その回転に伴ってカム板13が回転し、カム面16によって複数個のローラ15,15が、入力側ディスク2の外側面に設けられたカム面17に押圧される。この結果、入力側ディスク2が複数のパワーローラ11,11に押圧されると同時に、1対のカム面16,17と複数個のローラ15,15の転動面との押し付け合いに基づいて、入力側ディスク2が回転する。そして、この入力側ディスク2の回転が、各パワーローラ11,11を介して、出力側ディスク4に伝達され、この出力側ディスク4に固定された出力軸3が回転する。
In the toroidal type continuously variable transmission having such a configuration, when the
入力軸1と出力軸3との回転速度を変える場合であって、入力軸1と出力軸3との間で減速を行なう場合には、枢軸5,5を中心として各トラニオン6,6を揺動させ、各パワーローラ11,11の周面11a,11aが、図5に示すように、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分とにそれぞれ当接するように、各変位軸9,9を傾斜させる。
When the rotational speeds of the
反対に、増速を行なう場合には、各トラニオン6,6を揺動させ、各パワーローラ11,11の周面11a,11aが、図6に示すように、入力側ディスク2の内側面2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの中心寄り部分とにそれぞれ当接するように、各変位軸9,9を傾斜させる。各変位軸9,9の傾斜角度を図5と図6との中間にすれば、入力軸1と出力軸3との間で、中間の変速比が得られる。
On the other hand, when the speed is increased, the
図7および図8には、より具体化されたダブルキャビティ型のハーフトロイダル型無段変速機の一例が示されている。なお、図5および図6と共通する構成部材に関しては、以下、同一符号を付して、その詳細な説明または図示を省略する。
図7に示すように、ケーシング101の内側には、入力軸1が回転自在に支持されている。入力軸1の外周には、円管状の伝達軸103が支持されている。この場合、伝達軸103は、入力軸1と同心的に配設されており、入力軸1に対して回転できる。
FIG. 7 and FIG. 8 show an example of a more specific double cavity type half toroidal type continuously variable transmission. In addition, about the structural member which is common in FIG.5 and FIG.6, the same code | symbol is attached | subjected below and the detailed description or illustration is abbreviate | omitted.
As shown in FIG. 7, the
伝達軸103の両端寄り部分には、第1および第2の入力側ディスク2,2がそれぞれ、ボールスプライン96を介して支持されている。この場合、第1および第2の入力側ディスク2,2は、その内側面2a,2a同士を互いに対向させた状態で同心的に配置されるとともに、ケーシング101の内側で互いに同期して回転できる。
The first and second
伝達軸103の中間部の周囲には、第1および第2の出力側ディスク4,4がスリーブ109を介して支持されている。スリーブ109の中間部の外周面には、出力歯車110が一体に設けられている。この出力歯車110は、伝達軸103と同心的に配置されるとともに、伝達軸103の外径よりも大きな内径を有している。また、出力歯車110は、一対の転がり軸受112を介して、ケーシング101内に設けられた支持壁111に回転自在に支持されている。
Around the intermediate portion of the
第1および第2の出力側ディスク4,4は、スリーブ109の両端部にスプライン係合されている。この場合、出力側ディスク4,4は、それぞれの内側面4a,4aを互いに反対方向に向けた状態で配置されている。したがって、入力側ディスク2と出力側ディスク4は、その内側面2a,4a同士が互いに対向している。
The first and second
図8に示すように、ケーシング101の内側であって、出力側ディスク4,4の側方位置には、両ディスク4,4を両側から挟む状態で一対のヨーク113a,113bが支持されている。これら一対のヨーク113a,113bは、鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。そして、後述するトラニオン6の両端部に設けられた枢軸5を揺動自在に支持するため、ヨーク113a,113bの四隅には、円形の支持孔118が設けられるとともに、ヨーク113a,113bの幅方向の中央部には、円形の係止孔119が設けられている。
As shown in FIG. 8, a pair of
一対のヨーク113a,113bは、ケーシング101の内面の互いに対向する部分に形成された支持ポスト20a,20bにより、僅かに変位できるように支持されている。これらの支持ポスト20a,20bはそれぞれ、入力側ディスク2の内側面2aと出力側ディスク4の内側面4aとの間にある第1キャビティ21および第2キャビティ22にそれぞれ対向する状態で設けられている。なお、ポスト20aには、トラニオン6の傾転量を規制する傾転ストッパ150が設けられている。
The pair of
したがって、ヨーク113a,113bは、各支持ポスト20a,20bに支持された状態で、その一端部が第1キャビティ21の外周部分に対向するとともに、その他端部が第2キャビティ22の外周部分に対向している。
Accordingly, the
第1および第2のキャビティ21,22は同一構造であるため、以下、第1キャビティ21のみについて説明する。
Since the first and
第1キャビティ21には、一対のトラニオン6が設けられている。トラニオン6の両端部には同心的に枢軸5が設けられており、これらの枢軸5は一対のヨーク113a,113bの一端部に揺動且つ軸方向に変位自在に支持されている。すなわち、枢軸5は、ヨーク113a,113bの一端部に形成された支持孔118の内側に、ラジアルニードル軸受26によって支持されている。ラジアルニードル軸受26は、その外周面が球状凸面で且つその内周面が円筒面である外輪27と、複数本のニードル28とから構成されている。
The
トラニオン6の中間部にはそれぞれ、円孔30が設けられている。また、各円孔30には変位軸31が支持されている。変位軸31はそれぞれ、互いに平行で且つ偏心した支持軸部33と枢支軸部34とを有している。このうち、支持軸部33は、円孔30の内側に、ラジアルニードル軸受35を介して支持されている。また、枢支軸部34の周囲には、別のラジアルニードル軸受38を介して、パワーローラ11が支持されている。
A
なお、第1および第2キャビティ21,22毎に一対ずつ設けられた変位軸31は、第1および第2キャビティ21,22毎に、入力軸1および伝達軸103に対して180度反対側に位置して設けられている。また、変位軸31の各枢支軸部34が各支持軸部33に対して偏心している方向は、入力ディスク2,2と出力ディスク4,4の回転方向に関して同方向となっている。また、偏心方向は入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、パワーローラ11は、入力軸1および伝達軸103の長手方向に沿って僅かに変位できるように支持されている。その結果、トロイダル型無段変速機により伝達されるトルクの変動に基づく構成部材の弾性変形量の変動等に起因して、パワーローラ11が入力軸1および伝達軸103の軸方向に変位する傾向となった場合でも、構成部材に無理な力が加わることがなく、その変位を吸収することができる。
A pair of
また、パワーローラ11の外周面とトラニオン6の中間部内周面との間には、パワーローラ11の外側面から順に、スラスト玉軸受39と、滑り軸受あるいはニードル軸受等のスラスト軸受40とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受39は、パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11の回転を許容する。また、スラスト軸受40は、パワーローラ11からスラスト玉軸受39の外輪41に加わるスラスト荷重を支承しつつ、枢支軸部34および外輪41が支持軸部33を中心に揺動することを許容する。
A
トラニオン6の一端部にはそれぞれ、駆動ロッド42が結合されている。また、これらの駆動ロッド42の中間部外周面には、駆動ピストン43が固着されている。この駆動ピストン43は、駆動シリンダ44内に油密に嵌装されている。そして、駆動ピストン43がトラニオン6を軸方向に変位させるためのアクチュエータを構成している。
A
図7に示すように、入力軸1と一方の入力側ディスク2との間には、ローディングカム式の押圧装置45が設けられている。この押圧装置45は、カム板46と複数のローラ48とを備えており、入力軸1の回転に基づいて一方の入力側ディスク2を他方の入力側ディスク2に向け押圧しつつ回転させる。この場合、カム板46は、入力軸1の中間部にスプライン係合されるとともに、軸方向に亘る変位を阻止された状態で支持されており、入力軸1と共に回転する。また、複数のローラ48は、保持器47に転動自在に保持されている。
As shown in FIG. 7, a loading cam
このように構成されたトロイダル型無段変速機の運転時、入力軸1の回転は、押圧装置45を介して、一方の入力側ディスク2に伝えられ、この入力側ディスク2と他方の入力側ディスク2とが互いに同期して回転する。入力側ディスク2,2の回転は、パワーローラ11を介して、出力側ディスク4,4に伝えられる。出力側ディスク4,4の回転は、出力歯車110により取り出される。
During operation of the toroidal continuously variable transmission configured as described above, the rotation of the
入力軸1と出力歯車110との間の回転速度比を変える場合には、制御弁(図示しない)の切換えに基づいて、第1および第2のキャビティ21,22に対応してそれぞれ一対ずつ設けられた駆動ピストン43を、各キャビティ21,22毎に互いに逆方向に同じ距離だけ変位させる。これらの駆動ピストン43の変位に伴って、一対ずつ合計4個のトラニオン6がそれぞれ逆方向に変位し、一方のパワーローラ11が下側に、他方のパワーローラ11が上側にそれぞれ変位する。その結果、各パワーローラ11の周面と、入力側ディスク2,2の内側面2a,2a、出力側ディスク4,4の内側面4a,4aとの当接部に作用する、接線方向の力の向きが変化する。そして、その力の向きの変化に伴って、トラニオン6がヨーク113a,113bに枢支された枢軸5を中心として逆方向に揺動する。この結果、パワーローラ11の周面と、入力側ディスク2,2、出力側ディスク4,4との当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車110との間の回転速度比が変化する。
When the rotational speed ratio between the
以上のように、トロイダル型無段変速機では、入力側ディスク2からの駆動力がパワーローラ11を介して出力側ディスク4に伝達される。また、パワーローラ11と入出力側ディスク2,4との間の動力伝達は、油膜を介したトラクション力により非接触で行なわれるため、表面の損傷が回避される。ここで、入出力側ディスク2,4とパワーローラ11との間には、トラクション力を発生させるための高い押し付け力を作用させており、トロイダル型無段変速機では、この荷重を、図9に拡大して示す前述した転がり軸受(スラスト玉軸受)39で支持している。なお、転がり軸受は、パワーローラ11によって形成される内輪と、外輪41と、これらの間に転動自在に支持された転動体300とを有しており、転動体300は、保持器302によって保持されている。
As described above, in the toroidal type continuously variable transmission, the driving force from the
一方、入出力側ディスク2,4とパワーローラ11との間に形成されるトラクション面に発生するトラクション力は、パワーローラ11のラジアル方向に作用する。このラジアル力を図中のスラスト玉軸受39のみで支持するのは困難であるため、これを補う目的で、図9に示すようなニードル軸受35,38,40が設けられている。
On the other hand, the traction force generated on the traction surface formed between the input /
また、パワーローラ11を支持する変位軸31は、図9に示すように、外輪41と一体となったものもある(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。この場合、変位軸31の枢支軸部(以下、パワーローラ支持軸という。)34にパワーローラ11が回転可能に支持され、枢支軸部34に対して偏心した支持軸部(以下、オフセット軸という。)33がトラニオン6に挿入される。パワーローラ11は、オフセット軸33の回転により揺動し、図9の紙面に垂直な方向に対して自由度を持つこととなる。パワーローラ11と入出力側ディスク2,4は、前記押し付け荷重の増大により変形するため、設計時の幾何学的関係が崩れてしまう虞があるが、前記自由度を持つことにより、接触状態を保ちつつ動力伝達することが可能になる。
Moreover, as shown in FIG. 9, the
前述したように、トロイダル型無段変速機用のパワーローラ11には、パワーローラ11の回転を支持するパワーローラ支持軸34とパワーローラ11の揺動を支えるオフセット軸33とが設けられているが、これらは一体の部品で構成されているため、軸心のずれた2本の軸34,33を加工する必要があり、軸心の一致したものを加工する場合と比較して、加工コストが高くなる。したがって、コスト低減のためには、2つの軸34,33の軸心を一致させることが望ましいが、パワーローラ11を揺動させるためには、揺動を案内する軸33とパワーローラ11の回転軸34とのオフセットは避けられない。
As described above, the
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、パワーローラの揺動を支える加工が容易なパワーローラ支持軸を備えたトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a toroidal-type continuously variable transmission including a power roller support shaft that can be easily processed to support the swinging of the power roller.
前記目的を達成するために、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、それぞれの内周面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの入力側ディスクおよび出力側ディスクの中心軸に対し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニオンと、このトラニオン側に支持された支持軸に回転自在に軸支された状態で、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラとを備えて成るトロイダル型無段変速機において、前記トラニオンには、前記支持軸とは別体の軸部材が回転可能に支持され、前記支持軸は、前記パワーローラを支持する第1の軸部と、この第1の軸部と同軸で且つ前記トラニオン側に支持される第2の軸部とから成り、前記第2の軸部は、前記軸部材に設けられ且つ前記軸部材の回転軸から偏心した軸孔内に挿入されて支持されていることを特徴とする。
In order to achieve the above object, the toroidal continuously variable transmission according to
この請求項1に記載された発明においては、第1の軸部と第2の軸部とが同軸であるため、前記支持軸の加工が容易であり、コスト低減を図ることができる。また、前記第2の軸部が前記軸部材の偏心した軸孔内に挿入されて支持されているため、パワーローラの揺動を許容して支えることができる。 In the first aspect of the invention, since the first shaft portion and the second shaft portion are coaxial, the support shaft can be easily processed, and the cost can be reduced. In addition, since the second shaft portion is inserted into and supported by the eccentric shaft hole of the shaft member, the power roller can be allowed to swing and be supported.
請求項2に記載のトロイダル型無段変速機は、請求項1に記載の発明において、前記軸部材は、円錐ころ軸受を介して、前記トラニオンに支持されていることを特徴とする。 The toroidal continuously variable transmission according to a second aspect is the invention according to the first aspect, wherein the shaft member is supported by the trunnion via a tapered roller bearing.
この請求項2に記載された発明においては、パワーローラの揺動を支持する軸受を円錐ころ軸受としているため、パワーローラからトラニオンに作用するアキシアル荷重を前記円錐ころ軸受で受けることが可能となり、スラストニードル軸受が設けられる場合には、そのニードル軸受の負担を軽減することができる。また、円錐ころ軸受を使用することにより、パワーローラとトラニオンとの間のラジアルガタを防止することもできる。更に、前記軸部材からトラニオンに作用する荷重の方向がパワーローラの外側に向って作用する(後述する実施形態の図3および図4の矢印参照)ため、トラニオンの変形を低減することができる。そして、以上により、軸受寿命の増大や、軸受損失の低減、変速制御性等の向上を図ることができる。
In the invention described in
本発明のトロイダル型無段変速機によれば、従来よりも加工が容易なパワーローラ支持軸を提供できるため、コストの低減が期待できる。 According to the toroidal type continuously variable transmission of the present invention, it is possible to provide a power roller support shaft that is easier to process than in the prior art, so that cost reduction can be expected.
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴は、パワーローラ11を支持する軸の形態にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図5〜図9と同一の符号を付してその説明を省略する。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The feature of the present invention lies in the form of a shaft that supports the
図1および図2には、本発明の第1の実施形態が示されている。本実施形態において、トラニオン6に対してパワーローラ11を軸支するパワーローラ支持軸は、パワーローラ11のラジアル荷重を支える第1の軸部80(従来のパワーローラ支持軸34に相当する)と、第1の軸部80と同心の第2の軸部81とから成る。これらの第1および第2の軸部80,81は、パワーローラ軸受(スラスト玉軸受39)の外輪41と一体(別体でも良い)に形成されている。また、トラニオン6に形成された凹部82には、大径の軸部材83が挿入されている。
1 and 2 show a first embodiment of the present invention. In the present embodiment, the power roller support shaft that pivotally supports the
また、第2の軸部81は、大径の軸部材83の中心O1からオフセットした位置に設けられた軸孔84(中心軸O2)に挿入されている。したがって、パワーローラ11と一体になった大径の軸部材83の回転により、パワーローラ11の揺動運動を実現できる。
Further, the
なお、本実施形態では、大径の軸部材83を挿入するために、トラニオン6に比較的大きな凹部82を設けなければならない。そのため、トラニオン6の剛性が低下しないように、大径の軸部材83の軸径が大きい分、ニードル軸受40の数を従来よりも増やしている。特に、本実施形態では、ニードル軸受40の長さを従来よりも短くし、凹部82(軸孔84)を浅くすることにより、トラニオン6の剛性を確保している。
In the present embodiment, in order to insert the large-
また、本実施形態では、パワーローラ11の揺動におけるアキシアル方向の荷重を支えるスラストニードル軸受40を外輪41の背面に設けるスペースが狭いため、大径の軸部材83の端面とトラニオン6との間にもスラストニードル軸受40を設置している。なお、スラストニードル軸受40は、プレート85上に並列に設けられている。
Further, in the present embodiment, since the space for providing the
以上説明したように、本実施形態では、第1の軸部80と第2の軸部81とが同軸であるため、パワーローラ支持軸の加工が容易であり、コスト低減を図ることができる。また、第2の軸部81が軸部材83の偏心した軸孔84内に挿入されて支持されているため、パワーローラ11の揺動を許容して支えることができる。
As described above, in the present embodiment, since the
図3には、本発明の第2の実施形態が示されている。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、外輪41の背面から延びた第2の軸部81が、回転軸O1からオフセットした位置に設けられた軸孔84(中心軸O2)を有する大径の軸部材83Aに挿入されている。ここで、本実施形態において、トラニオン6に挿入される大径の軸部材83Aは、テーパ状になっており、円錐ころ軸受86により回転(パワーローラ11の揺動)可能に支持されている。
FIG. 3 shows a second embodiment of the present invention. Also in this embodiment, as in the first embodiment, the
円錐ころ軸受86で支持された大径の軸部材83Aの軸心O1は、パワーローラ11を支える第1の軸部80の軸心O2からオフセットされており、軸部材83Aの回転によりパワーローラ11は揺動可能になっている。なお、オフセットされた軸部材83Aを円錐ころ軸受86で支持する方法は、特開2000−304116号公報において既に提案されている。また、本実施形態では、従来の構造のように、パワーローラ11に作用するアキシアル荷重をスラストニードル軸受40で受ける構造になっている。
The shaft center O1 of the large-
また、本実施形態では、円錐ころ軸受86でアキシアル方向の荷重を受けることが可能であるため、第1の実施形態で適用したようなスラストニードル軸受40を大径の軸部材83Aの端面に設置する必要がない。また、一般的な円錐ころ軸受と同様に、本実施形態の円錐ころ軸受86の頂点Pは、テーパ状の軸83A(オフセット軸)の頂点Pと一致する構成(図3に破線で示されている)となっており、軸受面のスピン損失が回避できる構造になっている。また、軸部材83Aには、円錐ころ軸受86に作用するころの軸方向の力を受けるための鍔87が設けられている。
Further, in this embodiment, since the tapered
以上説明したように、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第1の軸部80と第2の軸部81とが同軸であるため、パワーローラ支持軸の加工が容易であり、コスト低減を図ることができるとともに、第2の軸部81が軸部材83Aの偏心した軸孔84内に挿入されて支持されているため、パワーローラ11の揺動を許容して支えることができる。更に、本実施形態では、軸部材83Aが円錐ころ軸受を介してトラニオン6に支持されているため、ラジアルガタが防止されてラジアル剛性が向上する。これに対し、従来の構造では、トラニオン6とオフセット軸33(図9参照)との間に設けられたニードル軸受部には隙間が形成されていたため、ラジアルガタが生じ、ラジアル剛性を低減させる要因になっている。また、本実施形態では、図3に矢印で示すように、軸部材83Aからトラニオン11に作用する荷重の方向がパワーローラ11の外側に向って作用するため、トラニオン11の変形を低減することができる。
As described above, in this embodiment as well, the
図4には、本発明の第3の実施形態が示されている。本実施形態では、第2の実施形態の構成に加え、第1の軸部80がテーパ状を成しており、この第1の軸部80に円錐ころ軸受86を介してパワーローラ11が回転可能に軸支されている。
FIG. 4 shows a third embodiment of the present invention. In the present embodiment, in addition to the configuration of the second embodiment, the
このような構成によれば、パワーローラ11の肉厚が増すとともに、円錐ころ軸受86でパワーローラ11を支持するため、ラジアルガタを防止できる。そして、これにより、軸受寿命の増大や、軸受損失の低減、変速制御性の向上が期待できる。また、本実施形態では、パワーローラ11の揺動を円錐ころ軸受86のみで支持する構造としているため、小型で且つ低コストのパワーローラを実現することができる。
According to such a configuration, the thickness of the
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型など、様々な形態のトロイダル型無段変速機に適用することができる。 The present invention can be applied to various forms of toroidal continuously variable transmissions such as a single cavity type and a double cavity type.
2 入力側ディスク
4 出力側ディスク
6 トラニオン
11 パワーローラ
80 第1の軸部
81 第2の軸部
83,83A 軸部材
84 軸孔
2
Claims (2)
前記トラニオンには、前記支持軸とは別体の軸部材が回転可能に支持され、
前記支持軸は、前記パワーローラを支持する第1の軸部と、この第1の軸部と同軸で且つ前記トラニオン側に支持される第2の軸部とから成り、前記第2の軸部は、前記軸部材に設けられ且つ前記軸部材の回転軸から偏心した軸孔内に挿入されて支持されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。 The input side disk and the output side disk that are supported concentrically and rotatably with the respective inner peripheral surfaces facing each other, and the position of twist with respect to the central axis of these input side disk and output side disk A trunnion that swings around a pivot shaft, and a power roller that is rotatably supported by a support shaft supported on the trunnion side and is sandwiched between the input side disk and the output side disk In a toroidal continuously variable transmission comprising:
A shaft member separate from the support shaft is rotatably supported by the trunnion,
The support shaft includes a first shaft portion that supports the power roller, and a second shaft portion that is coaxial with the first shaft portion and supported on the trunnion side, and the second shaft portion. Is a toroidal continuously variable transmission which is provided in the shaft member and inserted into and supported by a shaft hole which is eccentric from the rotation shaft of the shaft member.
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004204521A Withdrawn JP2006029354A (en) | 2004-07-12 | 2004-07-12 | Toroidal continuously variable transmission |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006029354A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008129651A1 (en) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Nsk Ltd. | Half-toroidal type continuously variable transmission |
-
2004
- 2004-07-12 JP JP2004204521A patent/JP2006029354A/en not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008129651A1 (en) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Nsk Ltd. | Half-toroidal type continuously variable transmission |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070524 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20090828 |