JP2006028268A - 簡易廃油改質・燃料化装置及び燃焼装置と組み合わせた前記装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】径20μm以上の不溶成分除去不織布製及び紙製の濾材FSを載置する篩式濾過器SFを設けた廃油供給部、廃油と混合されエマルジョン液体燃料を形成する鉱油供給部、必要に応じて設けられた添加成分供給部、各供給部から供給される各成分を収容する配合・混合タンクMT、MTに接続・配置された、収容成分から径8μmを越える不溶成分を除去する不織布製及び紙製の濾材をノッチワイヤーフィルター表面に配置した精密濾過器NWF及び固定式SMEまたは電動式乳化・分散装置が配置されたパイプライン系、該パイプラインのMTへの戻し側先端部はMT底部近くまで延びて循環エマルジョン化液体燃料をMTに収容されたエマルジョン化液体燃料中に循環液体燃料を吹き上げ撹拌するように設置された構成を有するエマルジョン液体燃料の製造装置
【選択図】 図1
Description
バイオディーゼル燃料(BDF)は、植物油の成分であるトリグリセリドをメタノールによりエステル交換したもので、それを自動車などのディーゼルエンジンの軽油代替燃料として利用するものであり、特に、フランス、ドイツにおいては1996年に工業規模の生産が開始されるに至っていた。
この点を考慮して、廃食用油の現状を調査する地道な研究がされている。(山根、2002年;ディーゼル機関用バイオマス燃料とその利用の動向、バイオマス利用研究会H13年度報告)の報告によると、我が国では2002年において、家庭から発生する廃食用油は20〜30万トン/年であり、事業者から発生する廃食用油は約25万トン/年ある。事業者から発生する廃食用油はその約8割は回収されているといわれており、その用途としては、飼料用添加剤、脂肪酸、塗料、インクなどがあるが、用途先の関係もあり地域により余剰の廃食用油が発生している。また、レストランや豆腐屋などの小規模事業者や家庭からの廃食用油の回収が進んでいないが、その原因としては、前記用途には使用される廃食用油の品質基準があること、経済性の面からバイオディーゼル燃料(BDF)化装置の導入に見合う量の廃食用油の回収が困難であり、また副生するグリセリン、メタノール、苛性カリなどを含んだ廃水処理が難しいことなどがある。家庭からの廃食用油の発生量をより正確に推計するために、美濃市における一家庭からの廃食用油の発生量を実際に調査したところ、10.3リットル/年という結果が得られ、これを参考に全国家庭からの発生量を推計すると34.6万トン/年とかなりの量に達することが分かった。
前記家庭からの発生の推計量も、今後実際にどの程度回収できるかは、回収した廃食用油を利用する、経済的に見合う用途があるか否かにかかっている。
前記の経済的用途に沿う技術として、バイオディーゼル燃料(BDF)化のような化学的燃料製造法ではなく、物理的、機械的製造法で廃食用油と鉱油からエマルジョン燃料を製造することが考えられ、ディーゼル燃料やボイラー燃料としての利用法の開発を進めてきた。
レストランや豆腐屋などの小規模事業者や家庭からの廃食用油の回収を推し進めるためには、前記エマルジョン燃料化装置を導入し、利用し易くするため、如何にコンパクトで、安価で、操作が簡単で、メンテナンスが容易で、しかも移動が容易に出来る装置を開発出来るかが重要な課題である。このような装置が開発されれば、小さい自治体や企業やNPO等でも導入が可能になり、廃食用油の出張燃料化サービスや装置の共同使用も可能になるので、廃食用油の回収、利用は急速に進むものと考えられる。
A,本装置の1つの特徴は、廃油中に含まれる比較的大きな固形物、例えば100メッシュ不通過(粒径150μm以上)の固形物を操作性良く取り除くことができ、更に必要に応じて不織布製または紙製の濾材を篩い部に載置することにより、濾材の選択次第で径20〜100μmの網目不通過の固形物を捕捉することが出来る篩型構造の廃油濾過機構を有する。この廃油濾過機構は廃油供給部を構成する前記廃油濾過機構を透過した廃油を収容するタンクの上部に設けられている。ここで、不織布には乾式法および湿式法で生産されるものが含まれる。
篩い部は、底部が前記不織布製または紙製の濾材を載置できる方形の剛性のメッシュで構成され、上部に蓋を被せることができる方形筒状構造体であり、該方形筒状構造体には前記濾材を剛性のメッシュ上に密着固定でき、前記濾材の取り替え時には、該方形筒状構造体から取り外しできる落とし型固定化フレームを装入できる構造体である。該方形筒状構造体は、道具なしで前記廃油タンクに着脱できるが、屋外でも雨水の侵入が起こらない水密の構造になっている。
前記廃油濾過機構を通して、鍋等から、あるいは20L缶やポリタンクから直接、又はドラム缶等からポータブルポンプ等を使用して前記廃油タンクに粗精製した廃食用油を充填できる。
前記不織布製または紙製の濾材をノッチワイヤーフィルターと組み合わせたことの利点は、ノッチワイヤーフィルターの表面が平滑であり、前記比較的強度が弱い不織布製または紙製の濾材を、ギヤ−ポンプによる比較的高い圧力下においても安定に保持できることにある。このことにより、小型で簡易なエマルジョン液体燃料化装置を設計可能とすることができ、個人所有の店舗や小規模工場、NPO等が比較的容易に導入することを可能とすることができた。また、化学試薬や加熱など比較的操作性を悪くする操作を含まず、自動運転が可能なタイプのユニットにすることが出来、操作が簡単で、メンテナンスが容易な装置を提供できた。かつ、前記機械的工程が単相100V電源で運転可能な装置を設計できた。更に、前記工程装置を一体化したものでは、300〜700Kg程度の重量とすることができ、これにより、フォークリフト等で扱え、また軽トラック等に載せて移動することも可能とすることができた。また、本装置はボイラー等の運転に連動させ無人運転も可能である。
また、不織布製または紙製の濾材をノッチワイヤーフィルターと組み合わせて用い、エマルジョン化液体燃料を循環して製造する方法においては、前記使用の8μmの径の不溶成分を不透過性の濾材では除去不可能と思われる微粒、例えば3μm以下の不溶成分も除去できることが確認できた。
電動ラインミキサーとしては、吸入側に剪断力と吸入力を働かせるモーターにより回転するタービンを有する電動ラインミキサー、例えば特殊機化工業社製、パイプラインホモミキサーを好ましいものとして挙げることができる。
鉱油を使用する場合は、生成燃料の用途に応じてベースになる油種を選択し、廃油の混合率を10〜50%にするが、生成燃料の分析値と用途、機器仕様により判断する。経済性と安定性を考慮すれば、廃油の混合率は20〜30%が最適である。
アルコールを使用する場合は、経済性から、廃アルコールや飲食用に適さない発酵アルコール等を使用する。これらは水との混合物である場合がほとんどであり、乳化剤を添加してエマルジョン燃料にする。廃油の混合率は、生成燃料の分析値と用途、機器仕様により決められるが、20〜80%が適当である。
前記分割構造の場合、前記各収容部は廃油と鉱油を所定量仕込む計量器としての機能を持たせることができる。廃油は、廃油収容タンクの上部に配設された前記構造の篩型濾過器を経て仕込む。前記各収容部間の連通管にはバルブを設けて、バルブを開け、ポンプ、例えばギヤ−ポンプを起動し、乳化・分散装置及び精密フィルターが配置された循環ラインを約1時間循環させる設計とすることが好ましい。乳化剤等を添加する場合は、循環開始時に、何れかの計量タンクに添加する。生成燃料は、前記精密濾過器を経て、容器に排出する。廃油と鉱油等の他の液体を仕込み前に計量配合できる設計として、前記のように2分割したタンクを使用しなくてもよい。ただ、計量配合され供給されるエマルジョン液体燃料を形成する成分は、循環パイプラインの戻し側から循環されるエマルジョン化液体燃料により吹き上げ撹拌される循環系を構成するタンクに供給するように設計することが好ましい。
所望のエマルジョン液体燃料に合わせた原料の計量・仕込みの終了後、廃油供給部側の抜出しバルブV−1、両供給部間の連通管のバルブV−3、精密濾過器NWFのバイパスバルブV−5及び循環処理ラインの配合・混合タンクMTの鉱油供給部側へのリターン配管のバルブV−6を開き、循環ポンプCP(ギヤーポンプ)のスイッチを起動する。これにより、配合・混合タンクMT内の全ての液体は、廃油供給部側→循環ポンプCP→精密濾過器NWF→固定型ラインホモミキサーSME→鉱油供給部側→廃油供給部側の順路で循環を開始する。循環ポンプCPは操作盤内のインバーター操作により、自由に流量を変えることが出来るが、循環運転中は最大目盛の80%程度の流量(約1,500L/Hr)にする。循環液は1時間の循環で約7回転し、その間に固定型ラインホモミキサーSMEによる乳化・分散と、精密濾過器NWFによる濾過が行われる。循環ラインの鉱油供給部側へのリターン配管は、タンクの底部まで差し込まれており、タンク内でも攪拌、均一化が行われる。厳冬期における運転で、廃油の粘度が著しく高い場合には、バルブV−6を開く前に、バルブV−1、V−2、V−3及び廃油供給部側の底部リターンバルブV−4のみを開いて循環ポンプCPを3〜5分間運転し、鉱油供給部側の鉱油を廃油供給部側に逆流させた後、バルブV−6を開き、バルブV−2,V−4を閉じて通常の循環運転操作に切替えると、スムーズな循環処理が行われる。
約1時間の循環処理で、配合・混合タンクMT内の廃油供給部側及び鉱油供給部側全ての液体は均一なエマルジョン液体化燃料になる。精密濾過器NWFのバイパスバルブV−5を閉じて3〜5分間運転後、製品燃料排出バルブV−7を開けば、完全に精密濾過された製品燃料FOが排出される。バルブV−6の開度調整若しくは循環ポンプCPのインバーター調整により、排出速度は任意に調整される。鉱油供給側の抜出しバルブV−2も開き、配合・混合タンクMT内の製品エマルジョン化燃料を可能な限り完全に抜出す。
電動ラインホモミキサーDMEは、操作盤内のインバーター調整によりタービンの回転速度を1,000〜9,000rpmの範囲で任意に変えることが出来るが、通常の循環処理操作中は最大目盛の80%程度の回転速度(7,000〜8,000rpm)に設定する。
本装置の操作者は、前記〔0020〕の例と同じ操作を行うが、電動ラインホモミキサーは、空運転を避けるため、循環ポンプCPの起動後に起動し、循環ポンプの停止前に停止するようにする等の注意が必要である。
一方、廃油と混合する鉱油POは、別に設ける貯蔵タンクから本装置の鉱油供給ラインに供給する。
「自動運転」中、前記の循環は継続されており、配合・混合タンクMTの液量は、液面レベルスイッチLSにより、自動的に設定範囲内に保たれる。液面上限になると、鉱油供給ポンプPOP及び廃油供給ポンプWOPは自動的に停止する。製品容器又は燃焼装置への製品エマルジョン化燃料排出ライン出口バルブV−10を開くと、排出先の要求に応じて製品燃料が排出される。配合・混合タンクMT内の液量が、液面レベルスイッチの下限になると、鉱油供給ポンプPOP及び廃油供給ポンプWOPが自動的に再起動し、廃油及び鉱油の供給が再開される。小型簡易装置の製品排出量は500L/Hrであるが、必要に応じて、装置の能力アップをはかることが出来る。
本装置の運転者は、前記〔0024〕〜〔0025〕の例と同じ操作を行うが、電動ラインホモミキサーは、空運転を避けるため、循環ポンプCPの起動後に起動し、循環ポンプの停止前に停止するようにする等の注意が必要である。
表1(ディーゼルエンジン用廃菜種油混合燃料と軽油の分析値を示す。)に、前記本発明の前記図1の廃油改質・燃料化装置を使用し、廃菜種油と軽油の混合処理により生成されたディーゼルエンジン用燃料、混合油AおよびBの分析例を軽油のJIS規格及び市販品分析例(このデータは以降の分析例でも使用されている。)と比較して示した。混合比は廃菜種油20%、軽油80%(混合油B)と廃菜種油15%、軽油85%(混合油A)の例である。表2には、廃菜種油20%、軽油80%の混合燃料(混合油B)使用によるディーゼルエンジンテストの結果を軽油使用の場合と比較して示す。
これらの結果から、本装置により市販の軽油と同等以上の燃焼特性を持ち、かつ燃費の優れたディーゼルエンジン用燃料が得られたことが分かった。
表4に、前記本発明の前記図4の廃油改質・燃料化装置を使用して得られた、廃大豆油とA重油の混合処理により生成されたボイラー用燃料の分析例をA重油のJIS規格及び市販品分析例と比較して示す。混合比は廃大豆油20%、A重油80%(混合油C)と廃大豆油30%、A重油70%(混合油D)の例である。両方共分析値はA重油の規格内に十分入っており、A重油と同等に使用可能であることが判る。表5には、廃大豆油30%、A重油70%の混合燃料(混合油D)使用によるボイラー燃焼テストの結果をA重油使用の場合と比較して示す。CO2(炭酸ガス)濃度により、燃焼条件が同じであるか判断出来るが、ほぼ同じCO2濃度の時のデータを比較すると、廃大豆油混合燃料Dの方がA重油より、NOxが若干低い傾向が認められ、また煤煙(Smoke)についても良好な結果が得られている。
表6には、前記本発明の前記図2の廃油改質・燃料化装置を使用し、食品廃棄物飼料化施設からの、動物油等を含み、高温での取扱いで黒褐色に変色し、著しく劣化した廃食用油と軽油の混合処理により生成されたディーゼルエンジン用燃料の分析例を軽油のJIS規格及び市販品分析例と比較して示す。混合比は廃食用油10%、軽油90%(混合油E)と廃食用油20%、軽油80%の例(混合油F)である。表7には、前記の廃食用油20%、軽油80%の混合燃料(混合油F)使用によるディーゼルエンジンテストの結果を軽油使用の場合と比較して示す。固定運転状態での排ガス測定結果を示した。通常の中速運転(回転速度:2,000rpm)においては、廃食用油混合燃料Fと軽油使用時共に、THC(総炭化水素)、CO(一酸化炭素)排出濃度がほぼ同等であるが、アイドリング運転時(回転速度:920rpm)と高速運転時(回転速度:2,500rpm)においては、廃食用油混合燃料Fの方が軽油より、THC(総炭化水素)、CO(一酸化炭素)排出濃度が若干高い傾向が認められた。NOx(窒素酸化物)に関しては、アイドリング運転時(回転速度:920rp)において、廃食用油混合燃料Fの方が軽油より低い傾向を示した。煤煙(Smoke)に関しては、アイドリング、中速及び高速運転全てにおいて、廃食用油混合燃料Fの方が軽油より良好な結果であった。また、表8に、10・15モード ディーゼルエンジンテストにおける燃費データを示した。廃食用油混合燃料Fの方が軽油より、燃費性能が若干良い結果が得られている。表6の分析例で、セタン価、発熱量、90%留出温度、残留炭素分に関して、廃食用油混合燃料Fが軽油より劣るとみられる傾向があったにもかかわらず、実際のエンジンテストでは、燃料の燃焼性がほぼ同等の結果が得られたのは、廃食用油が含酸素燃料であるため等によると推定される。実施例1〔0031〕〜〔0035〕と異なり、高速運転時(回転速度:2,500rpm)において、廃食用油混合燃料Fの方が軽油よりTHC(総炭化水素)、CO(一酸化炭素)排出濃度が若干高い傾向が認められたのは、廃食用油に動物油や常温で固化する植物油等燃焼しにくい成分が含まれていたためと推定される。
表9には、前記本発明の前記図4の廃油改質・燃料化装置を使用し、食品廃棄物飼料化施設からの、動物油等を含み、高温での取扱いで黒褐色に変色し、著しく劣化した廃食用油とA重油の混合処理により生成されたボイラー用燃料の分析例をA重油のJIS規格及び市販品分析例と比較して示す。混合比は廃食用油50%、A重油50%(混合油G)の例である。A重油の規格に十分適合する分析値が得られており、A重油と同等に使用できると考えられる。発熱量は若干低いが、食用油が含酸素燃料であることから燃焼性の改善が期待できるので、実際のボイラー運転では、ある程度補償されるものと推定される。
表10には、前記本発明の前記図3の廃油改質・燃料化装置を使用し、化学工場から排出され、産業廃棄物として処理されている常温で流動性が無い廃油とA重油の混合処理により生成されたボイラー用燃料(混合油H)の分析例を、A重油のJIS規格及び市販品分析例と比較して示す。混合比は工場廃油20%、A重油80%である。本発明による処理前に、廃油を65℃に加熱してA重油と等量混合し、安積濾紙(株)製の8〜15μm開目の不織布を用いた予備濾過を行った。A重油代替燃料として十分使用可能な分析値が得られている。
表11及び表12には、前記本発明の前記図1の廃油改質・燃料化装置を使用し、一般的な廃菜種油(トリアシルグリセロール)20%、軽油80%の混合燃料(混合油I)及び花王(株)製の廃エコナ油(ジアシルグリセロール)20%と軽油80%の混合燃料(混合油J)使用によるクボタトラクターのディーゼルエンジンテストの結果を軽油使用の場合と比較して示す。表11に、固定運転状態での排ガス測定結果を示した。各運転状況(各回転速度)において、CO(一酸化炭素)及びNOx(窒素酸化物)に関して、排出濃度に明確な差は認められなかった。アイドリング(回転速度:1,100rpm)において、CO(一酸化炭素)排出濃度が若干高い傾向にある。煤煙(Smoke)に関しては、各運転状況(各回転速度)において、廃菜種油混合燃料I及び廃エコナ混合燃料Jの方が軽油より、若干良好な結果であった。また、表12に、牽引力測定結果を軽油の場合と比較して示す。廃菜種油混合燃料I及びエコナ混合燃料Jの方が軽油より、発熱量が小さいにもかかわらず、実際の牽引テストでは、同等若しくは良好な結果が得られた。特に廃エコナ混合燃料Jの場合に良好な結果が得られている。これは、含酸素燃料の影響が出ているものと推定される。
NWF 精密濾過器 (ノッチワイヤーフィルター)
SME 固定型乳化・分散装置 (固定型ラインホモミキサー)
DME 電動式乳化・分散装置 (電動ラインホモミキサー)
MT 配合・混合タンク (循環処理油タンク)
WOT 廃油供給タンク CP 循環ポンプ (ギヤーポンプ)
WOP 廃油供給ポンプ (ギヤーポンプ)
POP 鉱油供給ポンプ (ギヤーポンプ)
FI 流量計 LG 液面計 LC 液面レベルスイッチ PG 圧力計
F 60メッシュストレーナー V− ボール弁 WO 廃油
PO 鉱油 W 水 EA 乳化剤 FO 製品燃料
WP 篩式濾過器取付け部 M−3 篩部(100メッシュ網)
F−1 雨水除け付きフランジ型保持枠部
CP 蓋 FF 落とし型固定化フレーム(濾材押えフレーム)
FS 濾材(不織布等) 11 ガイドベーン 12 カレントカッター
21 タービン 22 ステーター 32 ケース 34 空気抜き栓
42 濾過エレメント 44 濾過エレメント巻付け濾材(不織布等)
Claims (6)
- 廃油からエマルジョン液体燃料を製造する装置であって、径20〜100μmの不溶成分を除去できる不織布製および紙製の濾材から選択される濾材を載置出来る篩式濾過器を設けた前記廃油供給部、前記廃油と混合されエマルジョン液体燃料を形成する鉱油供給部、および必要に応じて設けられた前記エマルジョン液体燃料化を改善する添加成分供給部、前記各供給部から供給された廃油、鉱油およびエマルジョン液体燃料化改善添加成分を収容する配合・混合タンク、前記配合・混合タンクに接続・配置された、前記収容成分からエマルジョン液体燃料化を阻害する径20μm未満で8μmを越える不溶成分を除去可能な不織布製および紙製の濾材から選択される濾材をノッチワイヤーフィルター表面に配置した精密濾過器および固定式若しくは電動式の乳化・分散装置が配置されたパイプライン系、前記パイプライン系は前記精密濾過器および乳化・分散装置を経由したエマルジョン化液体燃料の全部若しくは一部を前記配合・混合タンクに循環供給するパイプラインが配管されており、前記循環パイプラインの配合・混合タンクへの戻し側先端部は前記タンクの底部近くまで延びて前記循環エマルジョン化液体燃料を配合・混合タンクに収容されたエマルジョン化液体燃料中に前記循環液体燃料を吹き上げ撹拌するように設置されており、前記配合・混合タンク内の収容各成分を前記パイプライン系に供給する側は少なくとも前記配合・混合タンクの下部に設置されていることを特徴とするエマルジョン液体燃料を製造する装置。
- 前記配合・混合タンクが、径20〜100μmの不溶成分を捕捉する不織布製および紙製の濾材から選択される濾材を篩面に載置することが出来る篩式濾過器を設けた前記廃油供給部としての液面計付きの廃油計量・収容部と、前記廃油と混合されエマルジョン液体燃料を形成する鉱油供給部としての液面計付きの鉱油計量・収容部とに分割されており、循環エマルジョン液体燃料化処理時には、循環パイプラインの戻し側先端部が設置された収容部の循環エマルジョン化液体燃料がオーバーフローして他方の収容部に循環させる連通管が設けられ、収容各成分を循環パイプライン系に供給するパイプラインは前記配合・混合タンクの各収容部の各下部に設置されていることを特徴とする請求項1に記載のエマルジョン液体燃料を製造する装置。
- 廃油、前記廃油と混合されエマルジョン液体燃料を形成する鉱油および前記エマルジョン燃料改善添加成分からなるエマルジョン液体燃料化成分を、前記エマルジョン液体燃料成分からエマルジョン液体燃料化を阻害する径20μm未満で8μmを越える不溶成分を除去可能な不織布製および紙製の濾材から選択される濾材をノッチワイヤーフィルター表面に配置した精密濾過器および固定式若しくは電動式の乳化・分散装置が配置されたパイプライン系供給・循環させる送液手段として前記精密濾過器の上流部に配置したギヤ−ポンプを用いることを特徴とする請求項1または2に記載のエマルジョン液体燃料を製造する装置。
- 乳化・分散装置として乳化・分散部材を管内に固定配置した固定型ラインミキサー若しくは小型電動式ラインミキサーを用いることを特徴とする請求項1、2または3に記載のエマルジョン液体燃料を製造する装置。
- 廃油、前記廃油と混合されエマルジョン液体燃料を形成する鉱油および前記エマルジョン燃料改善添加成分からなるエマルジョン液体燃料成分からエマルジョン液体燃料化を阻害する径20μm未満で10μmを越える不溶成分を連続的に取り除くための精密濾過器は20μm未満で8μmを越える成分が除去可能な不織布製および紙製の濾材から選択される濾材を10〜50μmの微細なフィルタークリアランス開口を形成するステンレス製のノッチワイヤーを巻いて構成されたノッチワイヤーフィルター表面に巻き付けて固定した構成からなることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のエマルジョン液体燃料を製造する装置。
- 請求項1から5のいずれかに記載のエマルジョン液体燃料を製造する装置の精密濾過器および乳化・分散装置が配置されたパイプライン系がエマルジョン液体燃料を少なくとも燃料とする燃焼装置に直結して使用することを特徴とするエマルジョン液体燃料製造装置付き燃焼装置。
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