JP2006024272A - 光ディスクシステムの信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アナログ信号処理部とデジタル信号処理部とを有した光ディスクシステムの信号処理装置において、前記アナログ信号処理部は、光ディスクから得られる再生処理を行うための光検出信号のレベルを、所定の基準レベルへと一致させるべく可変利得に基づいて増幅する利得可変増幅部を有しており、前記デジタル信号処理部は、前記利得可変増幅部により増幅された光検出信号をサンプリングしてA/D変換を行うA/D変換部と、前記A/D変換後の光検出信号のレベルと前記基準レベルとの比較を行う比較部と、前記比較の結果に応じてカウンタクロックをもとにカウントアップ又はカウントダウンを行うカウンタによって構成され、前記カウンタのカウント値に基づいて前記可変利得を調整する利得調整部と、を有しており、前記A/D変換におけるサンプリング周波数と前記カウンタクロックのクロック周波数の比率を可変させること、とする。
【選択図】 図1
Description
図1をもとに、本発明の一実施形態にかかる光ディスクシステムの構成/動作を説明する。
CD規格(CD−ROM、CD−R/RW等)やDVD規格(DVD±R/RW、DVD−RAM)等に準拠した光ディスク10に対して記録/再生を行う光ディスクシステムは、光ピックアップ20と、光ディスク用信号処理LSI70と、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する。)200と、フォーカス/トラッキング/スピンドル等の各種サーボ制御用アクチュエータ及びそのドライバ回路(いずれも不図示)と、スピーカ60等の再生出力装置、によって構成される。
VCA82は、制御電圧に応じた可変利得によって光検出信号のレベルを増幅又は減衰する。なお、VCA82は本発明に係る『利得可変増幅部』の一実施形態である。
ピークレベル検出部83は、VCA82出力のピークレベルを検出する。なお、ピークレベル検出部83以外にも、VCA82出力のボトムレベルを検出する仕組みや、VCA82出力のピークレベルからボトムレベルでの差分レベルである波高レベルを検出する仕組みを採用しても勿論よい。
デコーダ84は、VCA制御部95から出力される制御信号をデコードして、VCA82を制御するための制御電圧を生成するものである。
図3を適宜参照しつつ、図2をもとに、本発明の一実施形態に係るVCA制御部95の構成/動作について説明する。なお、VCA制御部95は本発明に係る『利得調整部』の一実施形態である
図2に示すように、VCA制御部95は、比較部951、カウンタ952によって構成される。
比較部951は、A/D変換部94から供給されたVCA82出力のピークレベルと、マイコン200からマイコンインタフェース部97を介して供給された基準レベルと、の比較を行う。比較部951は、図3に示すように、VCA82出力のピークレベルが基準レベル以下である場合にはカウンタ952をカウントアップモードとさせるためのHレベルを出力する。一方、VCA82出力のピークレベルが基準レベルを超える場合にはカウンタ952をカウントダウンモードとさせるためのLレベルを出力する。
カウンタ952は、アップ/ダウンカウンタによって構成されており、比較部951出力を入力するためのU/D端子、タイミング信号生成部96から出力されたカウンタクロックを入力するためのCLK端子、カウントアップ/ダウンさせたカウント値を出力するためのQ端子を有する。
カウンタ952は、図3に示すように、比較部951の出力に基づいて、カウントアップ/カウントダウンのいずれかの動作モードとなる。すなわち、カウンタ952は、比較部951の出力がLレベルの場合にはカウントダウンを行い、比較部951の出力がHレベルの場合にはカウントアップを行う。
本発明では、例えば、マイコン200のタイミング制御部202によって、カウンタ952におけるカウンタクロック周波数とA/D変換部94におけるサンプリング周波数との比率を任意に可変させることとする。この場合の光ディスク用信号処理LSI70の動作について、図4、図5、図6に示す具体例をもとに説明する。
図4をもとに、カウンタクロック周波数をサンプリング周波数と等しく設定した場合を説明する。
図5をもとに、カウンタクロック周波数をサンプリング周波数より低い周波数に設定した場合の例として、カウンタクロック周波数をサンプリング周波数の「1/2倍」に設定した場合について説明する。
図6をもとに、カウンタクロック周波数をサンプリング周波数より高い周波数に設定した場合の例として、カウンタクロック周波数をサンプリング周波数の「2倍」に設定した場合について説明する。
前述した実施形態において、カウンタクロック周波数とサンプリング周波数の比率を可変させるという単純な仕組みによって、例えば、カウンタクロック周波数をサンプリング周波数より低い周波数に設定する場合に、VCA制御による光検出信号のレベル変化の応答性を意図的に遅くすることができ、逆に、カウンタクロック周波数をサンプリング周波数より高い周波数に設定する場合、VCA制御による光検出信号のレベル設定の精度を意図的に悪くすることができる。すなわち、カウンタクロック周波数とサンプリング周波数の比率を可変させることで、VCA制御による光検出信号のレベル変化の振る舞いを意図的に可変させることができる。また、この結果として、VCA制御による光検出信号のレベル調整の柔軟性を向上させるとともに、VCA制御による光検出信号のレベル調整を適切且つ容易に行うことができる。
30 前段増幅器 40 AGC回路
41 VCA 42 検波器
43 VCA制御回路 50 DSP
60 スピーカ 70 光ディスク用信号処理LSI
80 アナログ信号処理部 81 前段増幅部
82 VCA 83 ピークレベル検出部
84 デコーダ 90 デジタル信号処理部
91 波形整形部 92 デコード処理部
93 D/A変換部 94 A/D変換部
95 VCA制御部
951 比較部 952 カウンタ
96 タイミング信号生成部 97 マイコンインタフェース部
200 マイコン 201 基準レベル・レジスタ
202 タイミング制御部
Claims (4)
- アナログ信号処理部とデジタル信号処理部とを有した光ディスクシステムの信号処理装置において、
前記アナログ信号処理部は、
光ディスクから得られる再生処理を行うための光検出信号のレベルを、所定の基準レベルへと一致させるべく可変利得に基づいて増幅する利得可変増幅部を有しており、
前記デジタル信号処理部は、
前記利得可変増幅部により増幅された光検出信号をサンプリングしてA/D変換を行うA/D変換部と、
前記A/D変換後の光検出信号のレベルと前記基準レベルとの比較を行う比較部と、
前記比較の結果に応じてカウンタクロックをもとにカウントアップ又はカウントダウンを行うカウンタによって構成され、前記カウンタのカウント値に基づいて前記可変利得を調整する利得調整部と、を有しており、
前記A/D変換におけるサンプリング周波数と前記カウンタクロックのクロック周波数の比率を可変させること、
を特徴とする光ディスクシステムの信号処理装置。 - 前記カウンタクロックのクロック周波数を、前記A/D変換におけるサンプリング周波数と等しく設定すること、を特徴とする請求項1に記載の光ディスクシステムの信号処理装置。
- 予め定められた前記A/D変換におけるサンプリング周波数に対して、前記カウンタクロックのクロック周波数のみを可変させること、を特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスクシステムの信号処理装置。
- 前記信号処理装置は、光ディスクシステムを統括制御するマイクロコンピュータと接続されており、前記マイクロコンピュータによって可変なクロック周波数を有した前記カウンタクロックが前記利得調整部に供給されること、を特徴とする請求項3に記載の光ディスクシステムの信号処理装置。
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