JP2006024175A - 携帯端末およびアダプタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面に複数のキーが設けられた入力部を具備する携帯端末であって、前記入力部のキーが設けられた部分の下方部でありキーが設けられていない面が、略直線上の凹部を形成する携帯端末であり、かかる構成により、親指によるデータ入力が容易である。
【選択図】図1
Description
しかし、一般に、親指でデータ入力することは、ユーザにとって負担が大きく、かかるインターフェースは人間工学の見地からみれば、不適切なインターフェースであると言える。
また、その他、種々の携帯電話の形状が提案されている(非特許文献1、非特許文献2参照)。
かかる構成により、親指によるデータ入力が容易である。
かかる構成により、端末が固定され易く、データ入力等が容易である。
かかる構成により、端末が固定され易く、データ入力等が容易である。なお、上記材質はゴム等である。
本第四の発明の携帯端末は、表面に複数のキーが設けられた入力部を具備する携帯端末であって、前記入力部の下方部の先端が略尖形である携帯端末である。
かかる構成により、端末が固定され易く、データ入力等が容易である。
かかる構成により、端末が固定され易く、データ入力等が容易である。
本第六の発明の携帯端末は、表面に複数のキーが設けられた入力部を具備する携帯端末であって、前記入力部の左上部または右上部の厚みが大きく、右下部または左下部の厚みが小さい携帯端末である。
かかる構成により、親指によるデータ入力等が容易である。
また、既存の携帯端末に対して、接合されるアダプタにより、上記の課題解決を実現されても良い。
さらに、少なくとも携帯端末の入力部に接する面が弾力性を有する材質で構成されることが好適である。携帯端末の機種に依存せず簡単にアダプタを装着できるからである。
(実施の形態1)
また、本実施の形態によれば、携帯端末の入力部のキーが設けられた部分の下方部であり、キーが設けられていない面に小指が置かれ、携帯端末が小指および薬指等で挟まれて固定され得る形態であれば良い。
(実施の形態2)
(実施の形態3)
かかる携帯端末を用いてデータ入力する場合には、左隅部100111または右隅部100112に小指をかけて、携帯端末を支持し、固定する。
(実施の形態4)
ユーザは、データ入力の際に、入力部1101の下方部11011の先端を掌に収めることができる。したがって、携帯端末が固定されやすくなる。
以上、本実施の形態によれば、携帯端末が固定されやすく、本携帯端末で親指を用いてデータを入力する場合に、入力し易い。
(実施の形態5)
羽部1501は、携帯端末の背面に対して所定の角度に設けられている。羽部1501は折り畳み可能であり、折り畳んだ際に携帯端末の背面に略密着する構造が好適である。
以上、本実施の形態によれば、携帯端末が固定されやすく、本携帯端末で親指を用いてデータを入力する場合に、入力し易い。
(実施の形態6)
所定のボタンの押下を受け付けることにより、入力部2001の筐体内部から、表示部2002が出る構造を有することが好適である。かかる構造は、例えば、ストッパーとばねにより実現可能である。
なお、本実施の形態によれば、右手の親指でデータ入力する場合を想定していたが、左手の親指でデータ入力する場合は、入力部2001の右上部の厚みが大きく、左下部の厚みが小さくなることは言うまでもない。
(実施の形態7)
本実施の形態におけるアダプタ付きの携帯端末の外観図を図23に示す。図23に示すように、アダプタ2301は、携帯端末2302に装着される。
図24は、アダプタ2301の形状を示す図である。図24において、(a)はアダプタ2301の上面図、(b)はアダプタ2301の正面図、(c)はアダプタ2301の側面図、(d)はアダプタ2301の斜視図である。アダプタ2301の上部には空洞部があり、当該空洞部に携帯端末2302の入力部101の下方部が挿入される。
また、携帯端末2302は、入力部101、表示部102を具備する。携帯端末2302は、例えば、電話機能を有する携帯電話である。なお、携帯端末は、PDAや、リモコンなどでも良い。アダプタ2301が装着された携帯端末2302は、実施の形態4で説明したように、携帯端末が固定されやすく、本携帯端末で親指を用いてデータを入力する場合に、入力し易い。
また、アダプタ2301は、弾力性を有する材質で構成されることが好適である。アダプタ2301の材質は、例えば、硬質ゴムである。硬質ゴムは、天然硬質ゴム、特殊天然硬質ゴム等、その種類は問わない。また、アダプタ2301の材質は、ステレオゴム、軟質ゴム、クロロプレン系合成ゴム等でも良い。さらに、アダプタ2301の材質は、ゴムに限らず、プラスチック等でも良い。ただし、アダプタ2301を、弾力性を有する材質にすることにより、携帯端末の機種に依存せず簡単に装着できるという効果がある。
以上、本実施の形態によれば、携帯端末が固定されやすく、本携帯端末で親指を用いてデータを入力する場合に、入力し易い。
また、本アダプタは弾力性を有する材質で構成されるので、携帯電話の機種に依存せず簡単に装着できる。
なお、本アダプタ2301の先端は略尖形である。したがって、ユーザは、携帯端末が持ち易く、固定し易い。略尖形とは、完全に尖っている必要はない、趣旨である。アダプタ2301の先端は、丸みを帯びていても良いし、アダプタ2301の先端が表示部102(ディスプレイ)に対して、平行に切れていても良い(アダプタを携帯端末に装着した状態が概ね図12のようになる)。かかる先端でも、略尖形である、とする。
また、アダプタ2301は、少なくとも携帯端末の入力部に接する面が弾力性を有するだけでも良い。携帯端末の入力部に接する面に弾力性があれば、携帯端末の機種に依存せず簡単に装着できるからである。
よって、本アダプタ2301は、複数のキーが設けられた入力部を具備する携帯端末に接合されるアダプタであり、前記アダプタが前記携帯端末に接合されている状態において、下方部の先端が略尖形であるアダプタであり、かつ、携帯端末の入力部の下方部が挿入されるアダプタである。なお、アダプタに携帯端末の入力部の下方部が挿入されることにより、アダプタと携帯端末は一体化される。
(実施の形態8)
本実施の形態における他のアダプタを図25に示す。図25において、(a)はアダプタの上面図、(b)はアダプタの正面図、(c)はアダプタの底面図、(d)はアダプタの側面図である。アダプタの上部には空洞部があり、当該空洞部に携帯端末の入力部の下方部が挿入される。
また、アダプタは、弾力性を有する材質で構成されることが好適である。アダプタの材質は、例えば、硬質ゴムである。硬質ゴムは、天然硬質ゴム、特殊天然硬質ゴム等、その種類は問わない。また、アダプタの材質は、ステレオゴム、軟質ゴム、クロロプレン系合成ゴム等でも良い。さらに、アダプタの材質は、ゴムに限らず、プラスチック等でも良い。ただし、アダプタを、弾力性を有する材質にすることにより、携帯端末の機種に依存せず簡単に装着できるという効果がある。
以上、本実施の形態によれば、携帯端末が固定されやすく、本携帯端末で親指を用いてデータを入力する場合に、入力し易い。また、本アダプタは弾力性を有する材質で構成されるので、携帯端末の機種に依存せず簡単に装着できる。
なお、アダプタは、少なくとも携帯端末の入力部に接する面が弾力性を有するだけでも良い。携帯端末の入力部に接する面に弾力性があれば、携帯端末の機種に依存せず簡単に装着できるからである。
よって、本アダプタは、複数のキーが設けられた入力部を具備する携帯端末に接合されるアダプタであり、前記アダプタが前記携帯端末に接合されている状態において、前記入力部のキーが設けられた面に対して、略直線上の凹部を形成するアダプタであり、かつ、携帯端末の入力部の下方部が挿入されるアダプタである。なお、アダプタに携帯端末の入力部の下方部が挿入されることにより、アダプタと携帯端末は一体化される。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
(実験方法)
以下に、上記の携帯端末の形状に至るための実験方法について詳細に述べる。
計測対象は、10人の男性(22歳から25歳、右手利き手)の右手および左手である。携帯電話の15のキーそれぞれの入力時の親指の姿勢、携帯電話の姿勢を計測した。計測装置として、2台のCCDカメラとマーカを取り付けたフレームを採用した。また、計測方法は、以下の通りである。つまり、フレームを親指の背側に取り付け、その位置姿勢を計測することで、指の位置姿勢を求めた。
キー入力時の動的な運動は、どのキーをどの順番に入力するかによって変化するため、静的な運動のみを取り扱うこととした。すなわち、あるキーを入力するときの親指の姿勢を計測した。その姿勢での親指の指先操作性を求めた。ここでは、指先操作性とは、関節角速度から指先速度への伝達効率を意味する。これは次式によって表される。
PThumb_Tip=JThumb× qThumb ・・・・ (式1)
ここで,PThumb_Tipは関節角速度ベクトル,JThumbは3×5 行列,qThumbは指先速度ベクトルを表す。入力(関節角速度ベクトル)の条件をリンクの姿勢にかかわらず一定とする。
|qThumb|=1 ・・・・ (式2)
ここで,|qThumb|はqThumbの大きさを表す。このとき、出力(指先速度)はx、y、z軸方向の速度をあらわす速度座標系における可操作性楕円体として表される。
PThumb_Tip(JThumb)TJThumbPThumb_Tip=1 ・・・・ (式3)
したがって、被験者のもつ親指の操作性は、この楕円体の姿勢と形状により表される。
すべての被験者に対して統計解析(分散分析など)を行い次の結果が得られた。
つまり、右手(利き手):IP関節の屈曲運動を伴ったキー操作を行っている。極端な屈曲姿勢、伸展姿勢を伴う(図26参照)。一方、左手は、キー操作時、自然な親指姿勢を保っている。
不器用であると考えられる左手の親指の操作を基に、携帯電話と親指の相対位置を考えた。各キーの操作ごとのIP関節、MP関節の角度変化が小さいとき、親指指先の操作性の変化も小さく,どのキーの操作もほぼ同じ操作性をもつ。自然な指姿勢を保てれば,親指の負担は小さい。
以上のことから,親指の根元の関節(CMC関節)を中心に、指先を円弧状に動作できるように(図27参照)、携帯電話と親指の相対位置を決定した。
そして、上述した実施の形態における携帯端末の形状を発明した。つまり、図11、図12等に示すように、4本の指の中に筐体が納まるように携帯の先を細くした。
また、図8、図10等に示すように、携帯の角に小指で筐体を支えるための凹みを設けた。
また、図15から図17等に示すように、人差し指と中指で筐体を支えるための羽部を設けた。羽部を人差し指と中指で挟むことにより,親指の付け根(CMC関節)が計帯電話のサイドに配置される。携帯電話のサイドに親指の付け根(CMC関節)を配置することで,どのキーもほぼおなじ径の円弧上にもってくることができるので,どのキーもほとんど同じ姿勢(自然な姿勢)で操作できる。
さらに、図1、図2等の携帯端末を利用した場合の姿勢のように、小指と他の3本の指で筐体を保持する上方からのキー押し姿勢では、どのキーもほとんど同じ姿勢(自然な姿勢)で操作できる。さらに、図28に示されるように,キー押しの方向に力の伝達(関節トルクから指先力への伝達)効率が高いことがわかる(キー押し動作方向に赤色の楕円が長い)。これは,可操作性楕円体と可操作力楕円体の姿勢が90°変位していることからわかる。
以上のように、携帯電話の片手親指キー入力時の親指の姿勢計測を行い,その結果を基に、親指にとって操作しやすい携帯電話等の携帯端末の筐体の形状を考案した。
102、2002 表示部
1012 凹部
1501 羽部
15011 支軸
20113 切欠部
2301 アダプタ
2302 携帯端末
Claims (19)
- 複数のキーが設けられた入力部を具備する携帯端末であって、
前記入力部のキーが設けられた部分の下方部でありキーが設けられていない面が、略直線上の凹部を形成する携帯端末。 - 複数のキーが設けられた入力部を具備する携帯端末であって、
前記入力部の下方部の左隅部または/および右隅部に切欠部が設けられている携帯端末。 - 複数のキーが設けられた入力部を具備する携帯端末であって、
前記入力部の下方部の左隅部または/および右隅部は、一定以上の摩擦係数の材質で構成される携帯端末。 - 前記材質はゴムである請求項3記載の携帯端末。
- 複数のキーが設けられた入力部を具備する携帯端末であって、
前記入力部の下方部の先端が略尖形である携帯端末。 - 複数のキーが設けられた入力部を具備する携帯端末であって、
前記携帯端末の背面に対して所定の角度に設けられた羽部を具備する携帯端末。 - 前記羽部は折り畳み可能であり、折り畳んだ際に携帯端末の背面に略密着する請求項6記載の携帯端末。
- 複数のキーが設けられた入力部を具備する携帯端末であって、
前記入力部の左上部または右上部の厚みが大きく、右下部または左下部の厚みが小さい携帯端末。 - 前記入力部の上部にディスプレイを有する表示部をさらに具備する請求項1から請求項8いずれか記載の携帯端末。
- 前記入力部の筐体に対して、前記表示部が出し入れ可能な構造である請求項9記載の携帯端末。
- 所定のボタンの押下を受け付けることにより、前記入力部の筐体内部から、前記表示部が出る構造を有する請求項10記載の携帯端末。
- 携帯端末は、電話機能を有する携帯電話である請求項1から請求項11いずれか記載の携帯端末。
- 複数のキーが設けられた入力部を具備する携帯端末に接合されるアダプタであり、
前記アダプタが前記携帯端末に接合されている状態において、
前記入力部のキーが設けられた面に対して、略直線上の凹部を形成するアダプタ。 - 複数のキーが設けられた入力部を具備する携帯端末に接合されるアダプタであり、
前記アダプタが前記携帯端末に接合されている状態において、
下方部の先端が略尖形であるアダプタ。 - 複数のキーが設けられた入力部を具備する携帯端末に接合されるアダプタであり、
前記アダプタが前記携帯端末に接合されている状態において、
前記携帯端末の背面に対して所定の角度に設けられた羽部を具備するアダプタ。 - 前記羽部は折り畳み可能であり、折り畳んだ際に携帯端末の背面に対して前記羽部が略平行の状態となる請求項15記載のアダプタ。
- 携帯端末の入力部の下方部が挿入される請求項13または請求項14いずれか記載のアダプタ。
- 少なくとも携帯端末の入力部に接する面が弾力性を有する材質で構成される請求項17記載のアダプタ。
- 前記材質が硬質ゴムである請求項18記載のアダプタ。
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