JP2006023719A - 感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】現像液の電導度を測定して得られた現像液電導度値を予め定めた電導度基準値と比較して、現像液電導度値が電導度基準値より低い場合に現像液に現像補充液を補充する感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法であって、電導道基準値を50%面積率の出力データがスクリーン画像の階調を構成する単位画像中の画像部周囲長換算で210線/インチ以上の高精細画像を露光した感光性平版印刷版を処理する場合には予め求めた高精細画像に最適な電導度基準値を使用し、そうでない場合には通常の電導度基準値を使用するように切り替える。
【選択図】 図2
Description
ところが、一般的に広く用いられている感光性平版印刷版用自動現像機を用いて、高精細画像を露光した版を処理すると、画像の階調再現性が悪く短期間で現像液交換が必要となる場合が多々あった。これは、多くの自動現像機の現像感度管理方法が、時間経時に伴う補充+版の処理面積を計測しそれに応じた補充、を行う処理経時補充方式であるためであり、この補充方法では、処理する版の版面積・片/両面版判別・版種判別(感光層塗布量差等)の計測が難しいため高精細画像の階調再現性を確保できる程感度を安定に保つことができない。
さらに高精細画像は、前述したように露光光量が不安定となる画像部-非画像部の境界部分の割合が多くなるため、現像処理した版の画像の階調が、元の露光画像と等しくなるための現像液感度条件が、通常画像と異なることが知られている。
この場合、例え、特許文献1に示されるような電導度補充方式、すなわち、現像液の電導度を測定しその値と事前に実験で求めた最適感度を示す電導度値(適正電導度値)を比較して測定値が下回ったとき補充液を補充する補充方式、を用いて、処理版の版面積・片/両面版判別・版種判別(感光層塗布量差等)の変化に依存せずに、画像の階調再現性向上や現像液寿命を延ばすことが可能となっても、高精細画像に則した現像液感度条件でないと、目的の階調を安定して得ることができない。
(1) 現像液の電導度を測定して得られた現像液電導度値を予め定めた電導度基準値と比較して、前記現像液電導度値が前記電導度基準値より低い場合に前記現像液に現像補充液を補充する感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法であって、前記電導道基準値を、50%面積率の出力データがスクリーン画像の階調を構成する単位画像中の画像部周囲長換算で210線/インチ以上の高精細画像を露光した感光性平版印刷版を処理する場合には予め求めた前記高精細画像に最適な電導度基準値を使用し、前記高精細画像ではない場合には通常の電導度基準値を使用するように切り替えることを特徴とする感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法。
(2) 前記高精細画像が、210線/インチ以上のAMスクリーンにより形成される画像であることを特徴とする(1)記載の感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法。
(3) 前記高精細画像が、前記スクリーン画像の前記画像部が30μm以下の単位画像からなるFMスクリーンにより形成される画像であることを特徴とする(1)記載の感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法
(4) 前記高精細画像が、210線/インチ以上のAMスクリーンにより形成される画像、或いは前記スクリーン画像の画像部が30μm以下の単位画像からなるFMスクリーンにより形成される画像の少なくともいずれかを含むことを特徴とする(1)記載の感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法。
(5) 前記高精細画像に最適な電導度基準値を、前記現像液に処理された感光性平版印刷版の総処理量に基づいて修正することを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項記載の感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法。
(6) 前記高精細画像に最適な電導度基準値を、前記現像液に補充された現像補充液の該現像液中での割合である補充液置換率に基づいて修正することを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項記載の感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法。
(7) 前記高精細画像に最適な電導度基準値を、自動現像機の稼働時間と停止時間から演算した経時補充液量の総補充量に対する割合である経時補充比率と、前記現像液に補充された現像補充液の該現像液中での割合である補充液置換率と、に基づいて修正することを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項記載の感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法。
1)210線/インチ以上のAMスクリーンにより形成される画像。
2)スクリーン画像の画像部が30μm以下となる単位画像からなるFMスクリーンにより形成される画像。
3)前記1)又は2)の条件を満足する画像領域を少なくとも一部に備えたAM/FMハイブリッドスクリーンにより形成される画像。
以下、この感光性平版印刷版自動現像機の現像液補充方法を詳細に説明する。
現像処理に用いるアルカリ現像処理液(以下、単に「現像液」ともいう。)はアルカリ性の水溶液であって、従来公知のアルカリ水溶液の中から適宜選択することができる。アルカリ水溶液としては、ケイ酸アルカリ若しくは非還元糖と、塩基とからなる現像液が挙げられ、特にpH12.5〜14.0のものが好ましい。前記ケイ酸アルカリとしては、水に溶解したときにアルカリ性を示すものであり、例えばケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸リチウムなどのアルカリ金属ケイ酸塩、ケイ酸アンモニウムなどが挙げられる。ケイ酸アルカリは1種単独でも、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記SiO2/M2Oが0.5未満であると、アルカリ強度が強くなっていくため、平版印刷版原版の支持体として汎用のアルミニウム板などをエッチングしてしまうといった弊害を生ずることがあり、3.0を超えると、現像性が低下することがある。
トレハロース型少糖類としては、例えばサッカロースやトレハロースが挙げられ、前記配糖体としては、例えばアルキル配糖体、フェノール配糖体、カラシ油糖体などが挙げられる。
糖アルコールとしては、例えばD,L−アラビット、リビット、キシリット、D,L−ソルビット、D,L−マンニット、D,L−イジット、D,L−タリット、ズリシット、アロズルシットなどが挙げられる。さらには、二糖類の水素添加で得られるマルチトール、オリゴ糖の水素添加で得られる還元体(還元水あめ)なども好適に挙げることができる。
これらのアルカリ剤は単独で用いても、二種以上を組み合わせて用いてもよい。中でも水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。その理由は、非還元糖に対する添加量を調整することにより、広いpH領域においてpH調整が可能となるためである。また、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどもそれ自身に緩衝作用があるので好ましい。
本発明の現像補充液には、さらに電導度調整剤を含めることができる。本発明でいう電導度調整剤とは、アルカリ性現像液の電導度を上げる働きを有するもので、アルカリ水溶液に溶解し、現像液成分及び現像補充液成分とは反応せず、また、感光層成分、下塗り層成分及びバックコート層成分とも反応せず、水に溶解したときに電気泳動性を示すものであれば何れでもよく、有機電解質及び無機電解質を包含する。
従って本発明で用いられる電導度調整剤として最も好ましいのは、(1)アルカリ水溶液に溶解し、現像液成分及び現像補充液成分とは反応せず、また、感光層成分、下塗り層成分及びバックコート層成分とも反応せず、水に溶解したときに電気泳動性を示し、(2)元々の電導度が35〜80mS/cmである現像液に、濃度0.01〜10.0質量%で添加することによって、電導度を4〜7mS/cm 上げることができ、(3)分子量が800以下100以上であり、且つ(4)5質量%水溶液がpH4〜9を示す無機電解質又は有機電解質である。
上記の電導度の測定は例えば、東亜ディーケーケー製の電導度計を使って実施することができる。
より具体的にギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、ブタン酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩などのカルボン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、スルホサリチル酸塩、フタル酸塩などの芳香族カルボン酸塩があり、スルホン酸塩としては低級アルキルスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、スチレンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、低級アルキルベンゼンスルホン酸塩、ベンゼンジスルホン酸塩などが挙げられる。
本発明ではこれらの電導度調整剤を1種単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
しかし、前記カチオン成分として、そのイオン半径の大きいカチオンを用いることにより、画像記録層中への現像液の浸透性を抑制することができ、アルカリ濃度、即ち、現像性を低下させることなく、画像部の溶解抑止効果をも向上させることができる。
前記カチオン成分としては、上記アルカリ金属カチオン及びアンモニウムイオンのほか、他のカチオンも用いることができる。
例えば特開昭58−75152号公報に記載のNaCl、KCl、KBrなどの中性塩、特開昭58−190952号公報に記載のEDTA、NTAなどのキレート剤、特開昭59−121336号公報に記載の[Co(NH3)6]Cl3、CoCl2・6H2Oなどの錯体、特開昭50−51324号公報に記載のアルキルナフタレンスルホン酸ソーダ、n−テトラデシル−N,N−ジヒドロキシエチルベタインなどのアニオン又は両性界面活性剤、米国特許第4,374,920号明細書に記載のテトラメチルデシンジオールなどの非イオン性界面活性剤、特開昭55−95946号公報に記載のp−ジメチルアミノメチルポリスチレンのメチルクロライド4級化合物などのカチオニックポリマー、特開昭56−142528号公報に記載のビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライドとアクリル酸ソーダとの共重合体などの両性高分子電解質、特開昭57−192951号公報に記載の亜硫酸ソーダなどの還元性無機塩、特開昭58−59444号公報に記載の塩化リチウムなどの無機リチウム化合物、特開昭59−75255号公報に記載の有機Si、Tiなどを含む有機金属界面活性剤、特開昭59−84241号公報に記載の有機ホウ素化合物、EP101010号明細書に記載のテトラアルキルアンモニウムオキサイドなどの4級アンモニウム塩等が挙げられる。
アルカリ現像処理液及び補充液を用いて現像処理された平版印刷版は、水洗水や界面活性剤などを含有するリンス液、アラビアガムや澱粉誘導体を含む不感脂化液で後処理がなされる。この後処理には、これらの処理液を種々組み合わせて行うことができる。
〔感熱性ポジ型平版印刷版〕
本発明の製版方法に使用する感熱性ポジ型平版印刷版は、支持体上に赤外線吸収染料を必須成分として含み、さらに通常、アルカリ可溶性樹脂などを含有する画像記録層を設けたものである。
以下に感熱性ポジ型平版印刷版(平版印刷版原版とも称する。)について、詳しく説明する。先ず、その画像記録層の構成について説明する。
本発明において、画像記録層に用いられる赤外線吸収染料は、赤外線を吸収し熱を発生する染料であれば特に制限はなく、赤外線吸収染料として知られる種々の染料を用いることができる。
赤外線吸収染料としては、市販の染料及び文献(例えば「染料便覧」有機合成化学協会編集、昭和45年刊)に記載されている公知のものが利用できる。具体的には、アゾ染料、金属錯塩アゾ染料、ピラゾロンアゾ染料、キノンイミン染料、メチン染料、シアニン染料などの染料が挙げられる。本発明において、これらの染料のうち赤外光、もしくは近赤外光を吸収するものが、赤外光もしくは近赤外光を発光するレーザーでの利用に適する点で特に好ましい。
そのような赤外光、もしくは近赤外光を吸収する染料としては例えば特開昭58−125246号、特開昭59−84356号、特開昭59−202829号、特開昭60−78787号等に記載されているシアニン染料、特開昭58−173696号、特開昭58−181690号、特開昭58−194595号等に記載されているメチン染料、特開昭58−112793号、特開昭58−224793号、特開昭59−48187号、特開昭59−73996号、特開昭60−59240号、特開昭60−63744号公報等に記載されているナフトキノン染料、特開昭58−112792号公報等に記載されているスクワリリウム色素、英国特許434,875号記載のシアニン染料等を挙げることができる。
画像記録層に用いられる赤外線吸収染料で特に好ましいものとして米国特許第4,756,993号明細書中に式(I)、(II)として記載されている赤外線吸収染料を挙げることができる。該色素はアルカリ化溶性樹脂と非常に強い相互作用を示し、画像記録層の未露光部耐アルカル現像性において優れる。
以下に赤外線吸収染料の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
画像記録層に使用されるアルカリ可溶性樹脂は、水不溶性且つアルカリ水可溶性の樹脂(以下、適宜、アルカリ可溶性高分子と称する)であって、高分子中の主鎖および/または側鎖に酸性基を含有する単独重合体、これらの共重合体またはこれらの混合物を包含する。したがって、平版印刷版原版の画像記録層は、アルカリ性現像液に接触すると溶解する特性を有するものである。
画像記録層に使用されるアルカリ可溶性高分子は、従来公知のものであれば特に制限はないが、(1)フェノール性水酸基、(2)スルホンアミド基、(3)活性イミド基のいずれかの官能基を分子中に有する高分子化合物であることが好ましい。例えば以下のものが例示されるが、これらに限定されるものではない。
このような化合物としては、具体的には、N−(p−トルエンスルホニル)メタクリルアミド、N−(p−トルエンスルホニル)アクリルアミド等を好適に使用することができる。
(m1)2−ヒドキシエチルアクリレート又は2−ヒドロキシエチルメタクリレート等の脂肪族水酸機を有するアクリル酸エステル類、及びメタクリル酸エステル類。
(m2)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸―2−クロロエチル、グリシジルアクリレート、等のアルキルアクリレート。
(m3)メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸アミル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸−2−クロロエチル、グリシジルメタクリレート、等のアルキルメタクリレート。
(m4)アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−ヘキシルメタクリルアミド、N−シクロヘキシルアクリルアミド、N−ヒドキシエチルアクリルアミド、N−フェニルアクリルアミド、N−ニトロフェニルアクリルアミド、N−エチルーN―フェニルアクリルアミド等のアクリルアミド若しくはメタクリルアミド。
(m6)ビニルアセテート、ビニルクロロアセテート、ビニルブチレート、安息香酸ビニル等のビニルエステル類。
(m7)スチレン、α―メチルスチレン、メチルスチレン、クロロメチルスチレン等のスチレン類。
(m8)メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、プロピルビニルケトン、フェニルビニルケトン等のビニルケトン類。
(m9)エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィン類。
(m10)N−ビニルピロリドン、アクリルニトリル、メタクリロニトリル等。
(m11)マレイミド、N−アクリロイルアクリルアミド、N−アセチルメタクリルアミド、N−プロピオニルメタクリルアミド、N−(p−クロロベンゾイル)メタクリルアミド等の不飽和イミド。
(m12)アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸。
また、フェノール性水酸基を有するアルカリ可溶性高分子化合物としては、更に、米国特許第4,123,279号明細書に記載されているように、t−ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂、オクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂のような、炭素数3〜8のアルキル基を置換基として有するフェノールとホルムアルデヒドとの縮重合体が挙げられる。
アルカリ可溶性高分子化合物の共重合の方法としては、従来知られている、グラフト共重合、ブロック共重合、ランダム共重合法等を用いることができる。
また、本発明においてアルカリ可溶性高分子がフェノールホルムアルデヒド樹脂、クレゾールアルデヒド樹脂等の樹脂である場合には、重量平均分子量が500〜20.000であり、数平均分子量が200〜10,000のものが好ましい。
これらアルカリ可溶性高分子化合物は、それぞれ1種類或いは2種類以上を組み合わせて使用してよく、前記画像形成層全固形分中、30〜99質量%、好ましくは40〜95質量%、特に好ましくは50〜90質量%の添加量で用いられる。画像形成層の耐久性と感度の両面から上記の含有量の範囲が適当である。
(B1)成分の高分子化合物としては、カルボキシル基を有するアルカリ可溶性高分子化合物であれば何れでもよいが、下記で定義される高分子化合物(b1−1)、(b1−2)が好ましい。
(b1−1)下記一般式(i)で表される重合性モノマー単位を有するアルカリ可溶性高分子化合物(以下、高分子化合物(b1−1)ともいう)
一般式(i)で表される重合性モノマー単位を構成するモノマーとして、カルボキシル基と、重合可能な不飽和基を分子内にそれぞれ1以上有する重合性モノマーがある。
そのような重合性モノマーの具体例として、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸等のα、β−不飽和カルボン酸類を挙げることができる。
(1)2−ヒドロキエチルアクリレート又は2−ヒドロキシエチルメタクリレート等の脂肪族水酸基を有するアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類。(2)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸−2−クロロエチル、グリシジルアクリレート、N−ジメチルアミノエチルアクリレート等のアルキルアクリレート。
(3)メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸アミル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸−2−クロロエチル、グリシジルメタクリレート、N−ジメチルアミノエチルメタクリレート等のアルキルメタクリレート。
(5)エチルビニルエーテル、2−クロロエチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル等のビニルエーテル類。
(6)ビニルアセテート、ビニルクロロアセテート、ビニルブチレート、安息香酸ビニル等のビニルエステル類。
(7)スチレン、α−メチルスチレン、メチルスチレン、クロロメチルスチレン等のスチレン類。
(9)エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィン類。
(10)N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾール、4−ビニルピリジン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等。
(11)マレイミド、N−アクリロイルアクリルアミド、N−アセチルメタクリルアミド、N−プロピオニルメタクリルアミド、N−(p−クロロベンゾイル)メタクリルアミド等の不飽和イミド。
また、下記一般式(ii)のモノマーも好ましく用いられる。
R10〜R12におけるアルキル基としては、炭素原子数1〜12のものが好ましく、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基などが挙げられる。p、q、rは好ましくは0から500の整数を表し、更に好ましくは0から100の整数を表す。
上記一般式(ii)で表される繰り返し単位に相当するモノマーの例を以下に挙げるが、この限りではない。
別に、公知の方法で製造したポリ(オキシアルキレン)ジアクリレート等を用いることもできる。
共重合の方法としては、従来知られているグラフト共重合、ブロック共重合、ランダム共重合法などを用いることができる。
R14、R15、R16はそれぞれ同一でも相異していてもよい、単結合、置換基(例えばアルキル、アルケニル、アラルキル、アリール、アルコキシ及びハロゲノの各基が好ましい。)を有していてもよい二価の脂肪族又は芳香族炭化水素を示す。好ましくは炭素原子数1〜20のアルキレン基、炭素原子数6〜15のアリーレン基、更に好ましくは炭素原子数1〜8個のアルキレン基を示す。
また、必要に応じ、R14、R15、R16中にイソシアネート基と反応しない他の官能基、例えばエステル基、ウレタン基、アミド基、ウレイド基、炭素−炭素不飽和結合を有していてもよい。なお、R13、R14、R15、R16のうちの2又は3個で環を構成してもよい。
Arは置換基を有していてもよい三価の芳香族炭化水素を示し、好ましくは炭素原子数6〜15個の芳香族基を示す。
式中、R18は置換基(例えばアルキル、アルケニル、アラルキル、アリール、アルコキシ、ハロゲノの各基が好ましい。)を有していてもよい二価の脂肪族又は芳香族炭化水素を示す。必要に応じ、R18中にイソシアネート基と反応しない他の官能基、例えばエステル、ウレタン、アミド、ウレイド基、炭素−炭素不飽和結合を有していてもよい。
即ち、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸、2,2−ビス(2−ヒドロキシエチル)プロピオン酸、2,2−ビス(3−ヒドロキシプロピル)プロピオン酸、ビス(ヒドロキシメチル)酢酸、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸、酒石酸、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−カルボキシ−プロピオンアミドなどが挙げられる。
以下に、上記一般式(vi)又は(vii)で表されるジオールの具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
HO−(−CH2CH2O−)3−H
HO−(−CH2CH2O−)4−H
HO−(−CH2CH2O−)5−H
HO−(−CH2CH2O−)6−H
HO−(−CH2CH2O−)7−H
HO−(−CH2CH2O−)8−H
HO−(−CH2CH2O−)10−H
HO−(−CH2CH2O−)12−H
ポリエチレングリコール(平均分子量1000)
ポリエチレングリコール(平均分子量2000)
ポリエチレングリコール(平均分子量4000)
HO−(−CH2CH(CH3)O−)3−H
HO−(−CH2CH(CH3)O−)4−H
HO−(−CH2CH(CH3)O−)6−H
ポリプロピレングリコール(平均分子量1000)
ポリプロピレングリコール(平均分子量2000)
ポリプロピレングリコール(平均分子量4000)
HO−(−CH2CH2CH2O−)3−H
HO−(−CH2CH2CH2O−)4−H
HO−(−CH2CH2CH2O−)8−H
HO−(−CH2CH2CH(CH3)O−)12−H
すなわち、2,4−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネートの二量体、2,6−トリレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、3,3’−ジメチルビフェニル−4,4’−ジイソシアネートなどの如き芳香族ジイソシアネート化合物;ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネートなどの如き脂肪族ジイソシアネート化合物、イソホロンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘキサン−2,4(又は2,6)−ジイソシアネート、1,3−(イソシアネートメチル)シクロヘキサンなどの如き脂肪族ジイソシアネート化合物;1,3−ブチレングリコール1モルとトリレンジイソシアネート2モルとの付加体などの如きジオールとジイソシアネートとの反応物であるジイソシアネート化合物などが挙げられる。
(B1)成分中に含有されるカルボキシル基を有する繰り返し単位の含有量は、該(B1)成分の各単量体の総量に基づいて2モル%以上であり、好ましくは2〜70モル%であり、より好ましくは5〜60モル%の範囲である。
(B1)成分の好ましい重量平均分子量は、3000〜300,000が好ましく、6,000〜100,000がより好ましい。
前記の画像記録層を形成するにあたっては、上記の成分の他、本発明の効果を損なわない限りにおいて、更に必要に応じて、種々の添加剤を添加することができる。
−溶解性阻害化合物−
平版印刷版原版には、そのインヒビション(溶解性阻害)を高める目的で、該画像記録層に、種々のインヒビターを含有させることができる。
該インヒビターとしては特に限定されないが、4級アンモニウム塩、ポリエチレングリコール系化合物等が挙げられる。
具体的には、テトラブチルアンモニウムブロミド、テトラペンチルアンモニウムブロミド、テトラヘキシルアンモニウムブロミド、テトラオクチルアンモニウムブロミド、テトララウリルアンモニウムブロミド、テトラフェニルアンモニウムブロミド、テトラナフチルアンモニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムヨージド、テトラステアリルアンモニウムブロミド、ラウリルトリメチルアンモニウムブロミド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロミド、ベヘニルトリメチルアンモニウムブロミド、ラウリルトリエチルアンモニウムブロミド、フェニルトリメチルアンモニウムブロミド、3−トリフルオロメチルフェニルトリメチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリメチルアンモニウムブロミド、ジベンジルジメチルアンモニウムブロミド、ジステアリルジメチルアンモニウムブロミド、トリステアリルメチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリエチルアンモニウムブロミド、ヒドロキシフェニルトリメチルアンモニウムブロミド、N−メチルピリジニウムブロミド等が挙げられる。特に特願2001−226297号、特願2001−370059号、特願2001−398047号明細書記載の4級アンモニウム塩が好ましい。
(R1は多価アルコール残基又は多価フェノール残基、R2は水素原子、炭素原子数1〜25の置換基を有しても良いアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルキロイル基、アリール基又はアリーロイル基、R3は置換基を有しても良いアルキレン残基を示す。mは平均で10以上、nは1以上4以下の整数である。)
ラクトン化合物としては、特に限定されないが、下記一般式(L−I)及び一般式(L−II)で表される化合物が挙げられる。
X1、X2、X3及びX4で表される環の構成原子又は原子団は、環を形成するための二つの単結合を有する非金属原子又は該非金属原子を含む原子団である。
好ましい非金属原子又は非金属原子団は、メチレン基、スルフィニル基、カルボニル基、チオカルボニル基、スルホニル基、硫黄原子、酸素原子及びセレニウム原子から選ばれる原子又は原子団であって、より好ましくは、メチレン基、カルボニル基及びスルホニル基から選ばれる原子団である。
より好ましくは、ニトロ基、炭素数1〜5のフルオロアルキル基、ニトリル基、炭素数1〜5のアルコキシカルボニル基、炭素数1〜5のアシル基、炭素数6〜9のアリールスルホニル基、炭素数6〜9のアリールカルボニル基、オキソ基及びハロゲン元素から選ばれる基である。
以下に、一般式(L−I)及びは一般式(L−II)で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれらの化合物に限定されるものではない。
このラクトン化合物は、いずれか一種を用いても、併用してもよい。また2種類以上の一般式(L−I)の化合物、又は2種類以上の一般式(L−II)の化合物を合計添加量が上記範囲内で任意の比率で併用してもよい。
オニウム塩のなかでも、ジアゾニウム塩が特に好ましい。また、特に好適なジアゾニウム塩としては特開平5−158230号公報記載のものが挙げられる。
また特開平11−288089号公報記載の少なくとも一部がエステル化されたアルカリ可溶性樹脂を含んでも良い。
また、感度を更に向上させる目的で、酸無水物類、フェノール類、有機酸類を併用することもできる。
酸無水物類としては環状酸無水物が好ましく、具体的に環状酸無水物としては米国特許第4,115,128 号明細書に記載されている無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、3,6−エンドオキシ−テトラヒドロ無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、無水マレイン酸、クロル無水マレイン酸、α−フェニル無水マレイン酸、無水コハク酸、無水ピロメリット酸などが使用できる。非環状の酸無水物としては無水酢酸などが挙げられる。
上記の酸無水物、フェノール類及び有機酸類の画像記録層中に占める割合は、0.05〜20質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜15質量%、特に好ましくは0.1〜10質量%である。
画像記録層中には、塗布性を良化するため、また、現像条件に対する処理の安定性を広げるため、特開昭62−251740号公報や特開平3−208514号公報に記載されているような非イオン界面活性剤、特開昭59−121044号公報、特開平4−13149号公報に記載されているような両性界面活性剤、EP950517公報に記載されているようなシロキサン系化合物、特開昭62−170950号公報、特開平11−288093号公報、特願2001−247351号に記載されているようなフッ素含有のモノマー共重合体を添加することができる。
上記非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤が、画像形成層中の全固形分に占める割合は0.01〜15質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%、さらに好ましくは0.05〜0.5質量%である。
画像記録層中には、露光による加熱後直ちに可視像を得るための焼き出し剤や、画像着色剤としての染料や顔料を加えることができる。
焼出し剤としては、露光による加熱によって酸を放出する化合物(光酸放出剤)と塩を形成し得る有機染料の組合せを代表として挙げることができる。具体的には、特開昭50−36209号、同53−8128号の各公報に記載されているo−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸ハロゲニドと塩形成性有機染料の組合せや、特開昭53−36223号、同54−74728号、同60−3626号、同61−143748号、同61−151644号及び同63−58440号の各公報に記載されているトリハロメチル化合物と塩形成性有機染料の組合せを挙げることができる。かかるトリハロメチル化合物としては、オキサゾール系化合物とトリアジン系化合物とがあり、どちらも経時安定性に優れ、明瞭な焼き出し画像を与える。
これらの染料は、画像記録層中の全固形分に対し、0.01〜10質量%、好ましくは0.1〜3質量%の割合で添加することができる。
更に画像記録層中には必要に応じ、塗膜の柔軟性等を付与するために可塑剤が加えられる。例えば、ブチルフタリル、ポリエチレングリコール、クエン酸トリブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリクレジル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、オレイン酸テトラヒドロフルフリル、アクリル酸又はメタクリル酸のオリゴマー及びポリマー等が用いられる。
平版印刷版原版の画像記録層中には、キズに対する抵抗性を付与する目的で、表面の静摩擦係数を低下させる化合物を添加することもできる。具体的には、US6117913号公報、特願2001−261627号明細書、特願2002−032904号明細書、特願2002−165584号明細書に用いられているような、長鎖アルキルカルボン酸のエステルを有する化合物などを挙げることができる。添加量として好ましいのは、層を形成する全固形分中に占める割合が0.1〜10質量%、より好ましくは0.5〜5質量%である。
[塗布溶剤]
ここで使用する溶媒としては、エチレンジクロライド、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、2−メトキシエチルアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジメトキシエタン、乳酸メチル、乳酸エチル、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、テトラメチルウレア、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、γ−ブチロラクトン、トルエン、水等をあげることができるがこれに限定されるものではない。これらの溶媒は単独あるいは混合して使用される。
酸無水物を使用する際には塗布液中の水を0.5%以下にすることが好ましい。
また、前記感熱性組成物の塗布量(固形分)は、用途によって異なるが、皮膜特性及び耐刷性の観点から0.3〜3.0g/m2の塗布量で設けることができる。好ましくは0.5〜2.5g/m2であり、さらに好ましくは0.8〜1.6g/m2である。
本発明で使用する平版印刷版原版は、上記した成分を含有する画像記録層を支持体上に設けられたものであるが、これら画像記録層は、少なくとも2層以上の重層構成であってもよい(以下便宜上、上側層と下側層とからなる2層の場合を説明する)。
その場合上側層と下側層を構成する、アルカリ可溶性樹脂は、上記に説明したアルカリ可溶性樹脂を適用することができるが、上側層は、下側層よりもアルカリに対する溶解性が低いものであるのが好ましい。
また、ラクトン化合物は、重層構成の場合には、上側層に含有させるのが効果的であるが、いずれの層であっても、また両層であってもよい。
平版印刷版原版に使用される親水性支持体としては、必要な強度と耐久性を備えた寸度的に安定な板状物が挙げられ、例えば、紙、プラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等)がラミネートされた紙、金属板(例えば、アルミニウム、亜鉛、銅等)、プラスチックフィルム(例えば、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、硝酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール等)、上記のごとき金属がラミネート、もしくは蒸着された紙、もしくはプラスチックフィルム等が含まれる。
下塗層成分としては種々の有機化合物が用いられ、例えば、カルボキシメチルセルロース、デキストリン、アラビアガム、2−アミノエチルホスホン酸などのアミノ基を有するホスホン酸類、置換基を有してもよいフェニルホスホン酸、ナフチルホスホン酸、アルキルホスホン酸、グリセロホスホン酸、メチレンジホスホン酸及びエチレンジホスホン酸などの有機ホスホン酸、置換基を有してもよいフェニルリン酸、ナフチルリン酸、アルキルリン酸及びグリセロリン酸などの有機リン酸、置換基を有してもよいフェニルホスフィン酸、ナフチルホスフィン酸、アルキルホスフィン酸及びグリセロホスフィン酸などの有機ホスフィン酸、グリシンやβ−アラニンなどのアミノ酸類、及びトリエタノールアミンの塩酸塩などのヒドロキシ基を有するアミンの塩酸塩等から選ばれるが、2種以上混合して用いてもよい。
像露光に用いられる活性光線の光源としては、例えば、水銀灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカルランプ、カーボンアーク灯等がある。放射線としては、電子線、X線、イオンビーム、遠赤外線などがある。またg線、i線、Deep−UV光、高密度エネルギービーム(レーザービーム)も使用される。レーザービームとしてはヘリウム・ネオンレーザー、アルゴンレーザー、クリプトンレーザー、ヘリウム・カドミウムレーザー、KrFエキシマレーザー等が挙げられる。本発明においては、近赤外線から赤外領域において発光波長を持つ光源が好ましく、固体レーザー、半導体レーザーが特に好ましい。
その方法としては、該整面液を染み込ませたスポンジや脱脂綿にて、平版印刷版上に塗布するか、整面液を満たしたバット中に印刷版を浸漬して塗布する方法や、自動コーターによる塗布などが適用される。また、塗布した後でスキージあるいは、スキージローラーで、その塗布量を均一にすることは、より好ましい結果を与える。
バーニング処理された平版印刷版は、必要に応じて適宣、水洗、ガム引きなどの従来より行われている処理を施すことができるが水溶性高分子化合物等を含有する整面液が使用された場合にはガム引きなどのいわゆる不感脂化処理を省略することができる。このような処理によって得られた平版印刷版はオフセット印刷機にかけられ、多数枚の印刷に用いられる。
図1は本発明に係る現像補充液補充方法を実施する平版印刷版自動現像機の第1実施形態の構成図である。図1に示すように、この平版印刷版自動現像機(以下、「自動現像機」と略称する)2は、感光性平版印刷版(以下「PS版」という。)4を現像処理するための現像部6と、現像後のPS版4に付着した現像液を洗い流すとともにガム液を塗布する後処理部8と、ガム液塗布後のPS版を乾燥する乾燥部10とを備えている。
ステップ1(以降はS1と略記する)では、現像機に導入された版が高精細画像のものか否かを判断する。高精細画像とは、前述したように、50%面積率の出力データがスクリーン画像の階調を構成する単位画像中の画像部周囲長換算で210線/インチ以上の画像であり、このような高精細画像を現像処理する場合には、現像液活性度が適正になる現像液電導度値を、通常の(高精細画像でない)場合と区別して設定することにより、適正な現像液感度にすることができる。
つまり、高精細画像である場合には、高精細画像を対象として予め実験的に求めた現像液活性度が適正になる現像液電導度値dTHを電導度基準値dTに設定する(S2)。一方、高精細画像でない場合には、通常の画像を対象として予め実験的に求めた現像液活性度が適正になる現像液電導度値dTNを電導度基準値dTに設定する(S3)。
S5では現像液の電導度を測定する。次にS6では、測定した現像液電導度値dMと電導度基準値dTを比較し、現像液電導度値dMが電導度基準値dTより小さければS7へ、そうでなければS8に進む。
S7では予め定めた補充液量を現像液に補充し、S8に進む。
S8では、自動現像機の運転スイッチの状態を調査し、運転スイッチが入っている場合にはS4に戻り、運転スイッチが切れている場合には、装置の停止によって処理が終了する。
S11では、制御中に使用する変数である処理量積算値:ISを初期化、すなわち0を代入する。S12では、処理が行われた場合にその処理面積をISに積算する。
次にS13では、印刷する版が高精細画像のものか否かを判断する。高精細画像である場合には、高精細画像を対象として予め実験的に求めた現像液活性度が適正になる現像液電導度値DTHと処理量積算値ISから電導度基準値dTを算出する(S14)。このとき使用する演算式は、例えば、以下のような式が望ましい。
dT = (DTH − DL) × EXP (−C1 × IS) + DL
:演算式(1)
(DTH、DL、C1、は予め実験的に求めた定数、EXP(x)=ex )
dT = (DTN − DL) × EXP (−C1 × IS) + DL
:演算式(2)
(DTN、DL、C1、は予め実験的に求めた定数、EXP(x)=ex )
S17では現像液電導度を測定し、その値を変数:dMに代入する。次のS18では、このdMとdTを比較し、dMが小さければS19に、dMが大きければS20に進む。S19では、予め定めた補充液量を現像液に補充する。
先ずS21では、この自動現像機が初めての起動か否かを判定し、初めての起動で有れば、制御中使用される変数である補充液置換率:Xを初期化する、すなわち0を代入する。
S22では、これから印刷する版が高精細画像のものか否かを判断する。高精細画像である場合には、高精細画像を対象として予め実験的に求めた現像液活性度が適正になる現像液電導度値DHと補充液置換率Xから電導度基準値dTを算出する(S23)。このとき使用する演算式は、例えば、以下のような式が望ましい。
dT = DH +(1 − X) × DM + X × dL :演算式(3)
(DM、dL、は予め実験的に求めた定数)
dT = DN +(1 − X) × DM + X × dL :演算式(4)
(DM、dL、は予め実験的に求めた定数)
S26では現像液電導度を測定し、その値を変数:dMに代入する。次のS27では、このdMとdTを比較し、dMが小さければS28に、dMが大きければS30に進む。S28では、予め定めた補充液量:VHを現像液に補充し、次のS29においてVHと演算式を用いてXを更新する。このとき、以下のような演算式を用いるのが望ましい。
X =( VT × Xo + VH ) ÷ ( VT + VH )
:演算式(5)
(Xoは更新前の補充液置換率値、VTは現像槽内の現像液容量)
S31では、制御中に使用する変数である経時補充積算値:ICを初期化、すなわち0を代入する。またさらに、この自動現像機が初めての起動か否かを判定し、初めての起動で有れば、制御中使用される変数である補充液置換率:Xと経時補充率:Fを初期化する、すなわちXには0を、Fには予め定めた定数:CFを代入する。
IC + VF × TF → IC :演算式(6)
(VFは予め実験的に求めた定数)
S34では、経過時間:TKで必要となる経時補充量をICに積算する。例えば、以下のように演算する。
IC + VN× TK → IC :演算式(7)
(VNは予め実験的に求めた定数)
dT = DH +(1 − X)× DM + X×((1 − F)×DB + F×DC)
:演算式(8)
(DM、DB、DC、は予め実験的に求めた定数)
dT = DN +(1 − X)×DM + X×((1 − F)×DB + F×DC)
:演算式(9)
(DM、DB、DC、は予め実験的に求めた定数)
S39では現像液電導度を測定し、その値を変数:dMに代入する。次のS40では、現像液電導度dMと電導度基準値dTを比較し、dMが小さい場合はS41へ、そうでない場合はS44へ進む。
(VT × X + VH) ÷ (VT + VH) → X :演算式(10)
(VT × X×F +IC)÷(VT × X + VH) → F :演算式(11)
(VTは現像槽内の現像液の容量)
また次のS43では、ICを初期化する、すなわち、0を代入する。
富士写真フイルム社製現像液DP−7を1/9に希釈して使用した。
[現像液B]
富士写真フイルム社製現像液DT−2を1/9に希釈して使用した。
[現像液C]
下記成分を水に溶解し、KOHで下記のpHになるように現像液を調製した。
界面活性剤(化学式13参照) 5 質量%
2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-ジオール 0.1 質量%
エチレンジアミンテトラ酢酸4Na塩 0.2 質量%
炭酸カリウム 0.2 質量%
pH[25℃] 12.0
下記成分を水に溶解し、KOHで下記のpHになるように現像液を調製した。
一般式(I)の化合物(Y) 50 g
エチレンジアミンテトラ酢酸4Na塩 0.1 g
添加剤1 (P) 1.0 g
添加剤2 (Q) 1.0 g
pH[25℃] 12.0
富士写真フイルム社製現像補充液DP−7RWを使用した。
[補充液B]
富士写真フイルム社製現像補充液DT−2Rを使用した。
[補充液C]
下記成分を水に溶解し、KOHで下記のpHになるように補充液を調製した。
界面活性剤(化学式17) 5 質量%
2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-ジオール 0.1 質量%
エチレンジアミンテトラ酢酸4Na塩 0.2 質量%
炭酸カリウム 0.2 質量%
pH[25℃] 13.0
下記成分を水に溶解し、KOHで下記のpHになるように補充液を調製した。
一般式(I)の化合物(Y) 50 g
エチレンジアミンテトラ酢酸4Na塩 0.1 g
添加剤1 (P) 1.0 g
添加剤2 (Q) 1.0 g
pH[25℃] 13.0
特開2000−231188明細書記載の実施例1に基づいて作成した。得られた感光板に、米国ヌアーク社製プリンターFT26V2UPNS(光源:2kWメタルハライドランプ)で1分間画像露光した。
[感光材料B]
特開平7−295212記載の実施例1に基づいて作成した。得られた感光板に、米国ヌアーク社製プリンターFT26V2UPNS(光源:2kWメタルハライドランプ)で50カウント画像露光した。
[感光材料C]
0.3mm厚のアルミニウム板(材質1050)をトリクロロエチレンで洗浄して脱脂した後、ナイロンブラシと400メッシュのパミス-水懸濁液を用い、この表面を砂目立てし、水でよく洗浄した。洗浄後、このアルミニウム板を45℃の25%水酸化ナトリウム水溶液に9秒間浸漬してエッチングを行い、水洗した後、さらに20%硝酸水溶液に20秒間浸漬し、再度水洗した。このときの砂目立て表面のエッチング量は、約3g/m2であった。次に、このアルミニウム板を7%硫酸を電解液として、電流密度15A/dm2の直流電流で3g/m2の陽極酸化被膜を設けた後、水洗、乾燥した。これを、30℃の珪酸ナトリウム2.5%水溶液で10秒処理し、下記下塗り層用塗布液を塗布し、80℃下で15秒間乾燥して支持体を得た。乾燥後の下塗り層の乾燥塗布量は、15mg/m2であった。
下記共重合体P(分子量28000) 0.3g
メタノール 100g
水 1g
合成例(特定の共重合体1)
攪拌機、冷却管及び滴下ロートを備えた500ml三つ口フラスコにメタクリル酸31.0g(0.36モル)、クロロギ酸エチル39.1g(0.36モル)及びアセトニトリル200mlを入れ、氷水浴で冷却しながら混合物を攪拌した。この混合物にトリエチルアミン36.4g(0.36モル)を約1時間かけて滴下ロートにより滴下した。滴下終了後、氷水浴を取り去り、室温下で30分間混合物を攪拌した。この反応混合物にp-アミノベンゼンスルホンアミド51.7g(0.30モル)を加え、油浴にて70℃に温めながら混合物を1時間攪拌した。反応終了後、この混合物を水1リットルにこの水を攪拌しながら投入し、30分間得られた混合物を攪拌した。この混合物をろ過して析出物を取り出し、これを水500mlでスラリーにした後、このスラリーをろ過し、得られた固体を乾燥することにより、N-(p-アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミドの白色固体が得られた(収量46.9g)。
<画像記録層用塗布液>
上記特定の共重合体 0.4g
m,p−クレゾールノボラック 0.6g
(m/p比=6/4、重量平均分子量8000、未反応クレゾールを0.5%含有)
シアニン染料A 0.1g
無水フタル酸 0.05g
p−トルエンスルホン酸 0.002g
エチルバイオレット 0.02g
(対イオン:6-ヒドロキシ-β-ナフタレンスルホン酸)
ナフトキノン1,2-ジアジド-5-スルホニルクロイドと
ピロガロール−アセトン樹脂とのエステル化物 0.01g
フッ素系界面活性剤 0.05g
(商品名:メガファックF-177、大日本インキ化学工業(株)製)
メチルエチルケトン 8g
1−メトキシ-2-プロパノール 4g
[感光材料D]
〔支持体の作製〕
<アルミニウム板>
Si:0.06質量%、Fe:0.30質量%、Cu:0.001質量%、Mn:0.001質量%、Mg:0.001質量%、Zn:0.001質量%、Ti:0.03質量%を含有し、残部はAlと不可避不純物のアルミニウム合金を用いて溶湯を調製し、溶湯処理及びろ過を行った上で、厚さ500mm、幅1200mmの鋳塊をDC鋳造法で作製した。表面を平均10mmの厚さで面削機により削り取った後、550℃で、約5時間均熱保持し、温度400℃に下がったところで、熱間圧延機を用いて厚さ2.7mmの圧延板とした。更に、連続焼鈍機を用いて熱処理を500℃で行った後、冷間圧延で、厚さ0.24mmに仕上げ、JIS 1050材のアルミニウム板を得た。このアルミニウム板を幅1030mmにした後、以下に示す表面処理に供した。
表面処理は、以下の(a)〜(j)の各種処理を連続的に行うことにより行った。なお、各処理および水洗の後にはニップローラで液切りを行った。
比重1.12の研磨剤(パミス)と水との懸濁液を研磨スラリー液としてアルミニウム板の表面に供給しながら、回転するローラ状ナイロンブラシにより機械的粗面化処理を行った。研磨剤の平均粒径は30μm、最大粒径は100μmであった。ナイロンブラシの材質は6・10ナイロン、毛長は45mm、毛の直径は0.3mmであった。ナイロンブラシはφ300mmのステレス製の筒に穴をあけて密になるように植毛した。回転ブラシは3本使用した。ブラシ下部の2本の支持ローラ(φ200mm)の距離は300mmであった。ブラシローラはブラシを回転させる駆動モータの負荷が、ブラシローラをアルミニウム板に押さえつける前の負荷に対して7kWプラスになるまで押さえつけた。ブラシの回転方向はアルミニウム板の移動方向と同じであった。ブラシの回転数は200rpmであった。
上記で得られたアルミニウム板をカセイソーダ濃度2.6質量%、アルミニウムイオン濃度6.5質量%、温度70℃の水溶液を用いてスプレーによるエッチング処理を行い、アルミニウム板を10g/m2溶解した。その後、スプレーによる水洗を行った。
温度30℃の硝酸濃度1質量%水溶液(アルミニウムイオンを0.5質量%含む。)で、スプレーによるデスマット処理を行い、その後、スプレーで水洗した。デスマット処理に用いた硝酸水溶液は、硝酸水溶液中で交流を用いて電気化学的粗面化処理を行う工程の廃液を用いた。
60Hzの交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処理を行った。このときの電解液は、硝酸10.5g/L水溶液(アルミニウムイオンを5g/L、アンモニウムイオンを0.007質量%含む。)、液温50℃であった。交流電源波形は、電流値がゼロからピークに達するまでの時間TPが0.8msec、duty比1:1、台形の矩形波交流を用いて、カーボン電極を対極として電気化学的な粗面化処理を行った。補助アノードにはフェライトを用いた。
電流密度は電流のピーク値で30A/dm2、電気量はアルミニウム板が陽極時の電気量の総和で220C/dm2であった。補助陽極には電源から流れる電流の5%を分流させた。その後、スプレーによる水洗を行った。
アルミニウム板に、カセイソーダ濃度26質量%、アルミニウムイオン濃度6.5質量%の水溶液を用いてスプレーによるエッチング処理を32℃で行い、アルミニウム板を0.50g/m2溶解し、前段の交流を用いて電気化学的粗面化処理を行ったときに生成した水酸化アルミニウムを主体とするスマット成分を除去し、また、生成したピットのエッジ部分を溶解してエッジ部分を滑らかにした。その後、スプレーによる水洗を行った。
温度30℃の硝酸濃度15質量%水溶液(アルミニウムイオンを4.5質量%含む。)で、スプレーによるデスマット処理を行い、その後、スプレーで水洗した。デスマット処理に用いた硝酸水溶液は、硝酸水溶液中で交流を用いて電気化学的粗面化処理を行う工程の廃液を用いた。
60Hzの交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処理を行った。このときの電解液は、塩酸50g/L水溶液(アルミニウムイオンを5g/L含む。)、温度35℃であった。交流電源波形は、電流値がゼロからピークに達するまでの時間TPが0.8msec、duty比1:1、台形の矩形波交流を用いて、カーボン電極を対極として電気化学的粗面化処理を行った。補助アノードにはフェライトを用いた。
電流密度は電流のピーク値で25A/dm2、電気量はアルミニウム板が陽極時の電気量の総和で50C/dm2であった。その後、スプレーによる水洗を行った。
アルミニウム板をカセイソーダ濃度26質量%、アルミニウムイオン濃度6.5質量%の水溶液を用いてスプレーによるエッチング処理を32℃で行い、アルミニウム板を0.10g/m2溶解し、前段の交流を用いて電気化学的粗面化処理を行ったときに生成した水酸化アルミニウムを主体とするスマット成分を除去し、また、生成したピットのエッジ部分を溶解してエッジ部分を滑らかにした。その後、スプレーによる水洗を行った。
温度60℃の硫酸濃度25質量%水溶液(アルミニウムイオンを0.5質量%含む。)で、スプレーによるデスマット処理を行い、その後、スプレーによる水洗を行った。
陽極酸化装置を用いて陽極酸化処理を行い、平版印刷版用支持体を得た。第一および第二電解部に供給した電解液としては、硫酸を用いた。電解液は、いずれも、硫酸濃度170g/L(アルミニウムイオンを0.5質量%含む。)、温度38℃であった。その後、スプレーによる水洗を行った。最終的な酸化皮膜量は2.7g/m2であった。
以上の処理により得られた支持体のRaは0.45であった。
次に、このアルミニウム支持体に下記下塗り液をワイヤーバーにて塗布し、温風式乾燥装置を用いて90℃で30秒間乾燥した。乾燥後の被覆量は10mg/m2であった。
・エチルアクリレートと2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパン
スルホン酸ナトリウム塩のモル比75:15の共重合体 0.1g
・2−アミノエチルホスホン酸 0.1g
・メタノール 50g
・イオン交換水 50g
次に、下記感光層塗布液[P−1]を調整し、上記の下塗り済みのアルミニウム板にワイヤーバーを用いて塗布した。乾燥は、温風式乾燥装置にて122℃で43.5秒間行って感光層を形成した。乾燥後の被覆量は1.4g/m2であった。
・赤外線吸収剤(IR−1) 0.08g
・重合開始剤(OS−1) 0.25g
・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 1.00g
・バインダーポリマー(BT−1) 1.00g
・エチルバイオレットのクロライド塩 0.04g
・フッ素系界面活性剤 0.03g
(メガファックF−780−F 大日本インキ化学工業(株))
・メチルエチルケトン 10.4g
・メタノール 4.83g
・1−メトキシ−2−プロパノール 10.4g
上記の感光層表面に、ポリビニルアルコール(ケン化度98モル%、重合度500)とポリビニルピロリドン(BASF社製、ルビスコールK-30)の混合水溶液をワイヤーバーを用いて塗布し、温風式乾燥装置にて125℃75秒間乾燥させた。PVAの含有量は85質量%であり、塗布量(乾燥後の被覆量)は2.45g/m2であった。表面の動摩擦係数は0.45であった。
以上のようにして、感光性平版印刷版Dを得た。
[感光材料E]
厚さ0.3mmの材質1Sのアルミニウム板を水でよく洗浄し、10%水酸化ナトリウムに70℃60秒間浸漬してエッチングした後、流水で水洗、その後20%硝酸で中和洗浄、水洗した。これをVA=12.7Vの条件下で正弦波の交番波形電流を用いて、1.5%硝酸水溶液中で270クーロン/dm2の陽極時電気量で電解粗面化処理を行った。その表面粗さを測定したところ、0.30μm(Ra表示)であった。引き続いて、30%の硫酸水溶液中に浸漬し、40℃で2分間デスマットした後、33℃、20%硫酸水溶液中で、砂目立てした面に陰極を配置して、電流密度5A/dm2において、50秒陽極酸化したところ厚さが2.7g/m2であった。
このように処理されたアルミニウム版上に、下記組成の中間層用塗布液を塗布し、乾燥塗布質量が2mg/m2に塗布し、100℃で3分乾燥した。
下記組成を混合攪拌し、約5分後に発熱が見られ、60分間反応させた後、メタノール20,000gを加えた液。
DDP−8(燐酸化合物:日光ケミカル製) 15g
水 10g
燐酸 5g
テトラエトキシシラン 50g
3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン 50g
エチレン性不飽和結合含有化合物(A1) 1.8g
線状有機高分子バインダー(B1) 1.5g
増感剤(C1) 0.15g
光開始剤(D1) 0.2g
β−フタロシアニン(F1)分散物 0.2g
フッ素系ノニオン界面活性剤メガファックF177(DIC製)
0.03g
メチルエチルケトン 10g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 10g
表1〜表5に示した通り、本発明の補充方法(制御フロー:図5)を使用して継続処理を行った場合の高精細画像の階調濃度安定性、すなわち、高精細画像に対する現像感度安定性を評価した。通常精細画像は、表6に示したスクリーニングAを、高精細画像は、表6に示したスクリーニングB、スクリーニングC、スクリーニングD、スクリーニングE、を用いて階調濃度50%の画像をハーフトーン化し用意した。高精細画像に対する現像感度安定性の評価は、この階調濃度50%のハーフトーン画像を表1に示した感光材料に露光し、表1〜表6の条件で現像処理した後に、感光材料上での階調濃度がどの程度変化するかにより行った。結果を表7に示す。
表1〜表5に示した通り、面積経時基準補充方式、電導度基準補充方式を使用して継続処理を行った場合の高精細画像の階調濃度安定性、すなわち、高精細画像に対する現像感度安定性を評価した。通常精細画像は、表6に示したスクリーニングAを、高精細画像は、表6に示したスクリーニングB、スクリーニングC、スクリーニングD、スクリーニングE、を用いて階調濃度50%の画像をハーフトーン化し用意した。高精細画像に対する現像感度安定性の評価は、この階調濃度50%のハーフトーン画像を表1に示した感光材料に露光し、表1〜表6の条件で現像処理した後に、感光材料上での階調濃度がどの程度変化するかにより行った。結果を表7に示す。
4,112 PS版
6,122 現像部
20,118 現像槽
50 制御装置
51a 制御ROM
51b 制御RAM
52 時間計測部
53 補充希釈液貯留タンク
55,266 補充原液貯留タンク
73,262 伝導度センサ
74,264 補充原液供給ポンプ
76 補充希釈液供給ポンプ
90,91 補充用配管
Claims (7)
- 現像液の電導度を測定して得られた現像液電導度値を予め定めた電導度基準値と比較して、前記現像液電導度値が前記電導度基準値より低い場合に前記現像液に現像補充液を補充する感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法であって、
前記電導道基準値を、50%面積率の出力データがスクリーン画像の階調を構成する単位画像中の画像部周囲長換算で210線/インチ以上の高精細画像を露光した感光性平版印刷版を処理する場合には予め求めた前記高精細画像に最適な電導度基準値を使用し、前記高精細画像ではない場合には通常の電導度基準値を使用するように切り替えることを特徴とする感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法。 - 前記高精細画像が、210線/インチ以上のAMスクリーンにより形成される画像であることを特徴とする請求項1記載の感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法。
- 前記高精細画像が、前記スクリーン画像の前記画像部が30μm以下の単位画像からなるFMスクリーンにより形成される画像であることを特徴とする請求項1記載の感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法。
- 前記高精細画像が、210線/インチ以上のAMスクリーンにより形成される画像、或いは前記スクリーン画像の画像部が30μm以下の単位画像からなるFMスクリーンにより形成される画像の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1記載の感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法。
- 前記高精細画像に最適な電導度基準値を、前記現像液に処理された感光性平版印刷版の総処理量に基づいて修正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法。
- 前記高精細画像に最適な電導度基準値を、前記現像液に補充された現像補充液の該現像液中での割合である補充液置換率に基づいて修正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法。
- 前記高精細画像に最適な電導度基準値を、自動現像機の稼働時間と停止時間から演算した経時補充液量の総補充量に対する割合である経時補充比率と、前記現像液に補充された現像補充液の該現像液中での割合である補充液置換率と、に基づいて修正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法。
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