JP2006022289A - アスフアルト組成物 - Google Patents

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Abstract


【課題】アスファルト舗装用合材の混合温度、施工温度を低下させても従来と同等以上の性能を発揮できるアスファルト組成物を提供する。
【解決手段】減圧残油に分子量が6500以下、軟化点が140℃以下であるポリオレフィンワックスを配合して得られる、25℃における針入度が30〜90(1/10mm)であることを特徴とするアスファルト組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明はアスファルト組成物に関する。さらに詳しくは道路舗装用アスファルト組成物に関する。
従来のアスファルト舗装用合材は、加熱した骨材と加熱溶融状態のアスファルトを混ぜ合わせ製造しており、その混合温度はストレートアスファルト60−80の場合、150〜165℃の高温を要しており、製造されたアスファルト舗装用合材は140〜150℃でローラー転圧されアスファルト舗装の施工に使用されている。この温度が低すぎると骨材とアスファルトが混合不良、製造したアスファルト舗装用合材の施工性の悪化が生じ、所定の性能を有するアスファルト舗装が得られないこととなる。すなわち混合時、施工時の温度を下げアスファルト舗装を建設することは不可能であった。そこで、この温度を下げて混合、施工する試みとして、(1)加熱溶融状態のアスファルトに水または水蒸気を吹き込むことでアスファルトを泡状化する方法(例えば、非特許文献1参照)、(2)加熱溶融状態のアスファルトに発泡剤を添加し内部に気泡を形成する方法(例えば、非特許文献2参照)、(3)希釈剤を添加しアスファルトをカットバックし軟質化する方法(例えば、非特許文献3参照)などが提案されている。
美馬、徳満、岡本、「フォームドアスファルトを利用した中温化混合物の施工事例」、第23回日本道路会議一般論文集、1999年、p.156 海老澤、坂本、佐々木、五傳木、「ケミカルフォームドアスファルトを用いた中温化技術」、舗装、vol.35、No.10、2000年、p.19 鈴木、野村、山本、「アスファルトの粘度低減に関する検討」、第20回日本道路会議要旨集、1993年、p.448
混合時、施工時の温度を下げるための前述(1)の方法は、残留水分の影響、例えば骨材とアスファルトの接着性の低下が懸念される問題点があった。前述(2)の方法は発泡により形成した気泡が時間とともに消失するとその効果が失われてしまう問題点があった。前述(3)の方法は、アスファルトを希釈剤でカットバックするため、アスファルトの物理性状が変化してしまい、施工後のアスファルト舗装の性能、特に耐わだち掘れ性が低下してしまう問題があった。
そこで本発明者はアスファルト舗装用合材の混合温度、施工温度を低下させても従来と同等以上の性能を発揮できる、すなわち骨材との混合性および施工性に優れたアスファルト組成物を提供することを目的として研究を行った。
本発明者は、前期課題について鋭意研究を重ねた結果、減圧残油にポリオレフィンワックスを配合したアスファルト組成物に骨材との混合性を改善する能力があることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は、減圧残油に分子量が6500以下、軟化点が140℃以下であるポリオレフィンワックスを配合して得られる、25℃における針入度が35〜90(1/10mm)であることを特徴とするアスファルト組成物に関する。
また、本発明は、前記減圧残油の25℃における針入度が40〜100(1/10mm)、60℃粘度が120Pa・s以上であることを特徴とする前記記載のアスファルト組成物に関する。
本発明のアスファルト組成物により、アスファルト舗装用合材製造時の混合温度、ならびにアスファルト舗装用合材の施工温度を低く抑えることができる。その結果、アスファルト舗装用合材の製造時に要するエネルギー消費量ならびに二酸化炭素排出量を削減でき、かつアスファルト舗装用合材の製造時、施工時に生じる煙、臭気を低減することが可能となる。
以下、本発明について詳述する。
(減圧残油の種類)
本発明のアスファルト組成物に用いられる減圧残油は、原油を常圧蒸留した後に得られる常圧蒸留残油をさらに減圧蒸留して得ることが好ましい。原油の種類としては、ベネズエラ原油などのナフテン基原油、アラビアンヘビー原油、カフジ原油、クウェート原油などの中間基原油を好ましく挙げることができる。
(減圧残油の針入度)
本発明のアスファルト組成物に用いられる減圧残油の25℃における針入度は、特に限定されるものではないが、40〜100(1/10mm)であることが好ましい。25℃における針入度の下限値は、ポリオレフィンワックスを配合することによりアスファルト舗装用合材製造時の混合温度を低く抑えることが容易になることから、40(1/10mm)以上が好ましく、60(1/10mm)以上がより好ましい。一方、上限値は、ポリオレフィンワックス配合後のアスファルト組成物の硬さを十分保つことができない、アスファルト舗装用合材の耐わだち掘れ性に懸念といった問題を解決するために、100(1/10mm)以下が好ましく、90(1/10mm)以下がより好ましい。
なお、ここでいう25℃における針入度とは、JIS K2207「石油アスファルト−針入度試験方法」により測定される値である。
(減圧残油の60℃粘度)
本発明のアスファルト組成物に用いられる減圧残油の60℃粘度は、特に限定されるものではないが、ポリオレフィンワックスを配合しても、アスファルト舗装体とした時の耐わだち掘れ性に懸念が生じるといった問題を解決するために、120Pa・s以上であることが望ましく、140Pa・s以上がより好ましい。また、60℃粘度の上限は450Pa・s以下が好ましい。上限が450Pa・sを越えると粘ちょうとなりすぎるため、アスファルト舗装用合材製造時の混合温度および施工温度を低く抑えることが困難となる。
なお、ここでいう60℃粘度とは、社団法人 日本道路協会「舗装試験法便覧」に記載の「3−5−11 60℃粘度試験法」により測定される値である。
(減圧残油のその他の性状)
本発明のアスファルト組成物に用いられる減圧残油の15℃における伸度は、特に限定されるものではないが、施工後のアスファルト舗装の耐ひび割れ性の点から100cm以上が好ましい。また、同様にアスファルト合材プラントでの使用時の安全上の点から引火点は260℃以上が好ましい。
なお、ここでいう15℃における伸度および引火点とは、JIS K2207「石油アスファルト−伸度試験方法」およびJIS K2265「原油及び石油製品−引火点試験方法−クリーブランド開放式引火点試験方法」により測定される値である。
(ポリオレフィンワックスの分子量)
本発明のアスファルト組成物に用いられるポリオレフィンワックスの分子量は、6500以下であることが必要である。分子量が6500を越えると、アスファルトへの溶融分散性が低下し、本発明のアスファルト組成物を製造し難くなるため好ましくない。かかる理由から、ポリオレフィンワックスの分子量の上限値は、5000以下が好ましく、4500以下がより好ましい。
なお、ここでいうポリオレフィンワックスの分子量は、GPC分析(ゲル浸透クロマトグラフ分析)によって測定される重量平均分子量(Mw)のことをいう。GPC分析には、分析装置としてWander社の150C−1を、分離カラムとしてPLgel MIXED−Bを、溶媒にはo−ジクロロベンゼンを、流速は0.5ml/分、検出器には示差屈折計(RI)を用い、ポリオレフィンワックスの試料濃度:1質量%、打ち込み量:50μl、リニアーポリエチレンで検量線を作成することにより、分子量を測定する。
(ポリオレフィンワックスの軟化点)
本発明のアスファルト組成物に用いられるポリオレフィンワックスの軟化点は、140℃以下であることが必要であり、130℃以下がより好ましい。軟化点が140℃を越えると、アスファルトへ溶融させるのに時間がかかるようになり、製造上の効率の点で好ましくない。
なお、ここでいう軟化点とは、JIS K2207「石油アスファルト−軟化点試験方法」により測定される値である。
(ポリオレフィンワックスの種類)
本発明のアスファルト組成物に用いられるポリオレフィンワックスは、上述した所定の性状を有する以外には特に限定されるものではないが、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどがあげられる。なかでも、触媒重合技術によりエチレンを直接重合することにより得られるポリエチレンワックスが特に好ましく用いられる。
(アスファルト組成物)
本発明のアスファルト組成物は、前記の減圧残油に前記のポリオレフィンワックスを配合することが必要である。ポリオレフィンワックスを配合することにより、骨材との混合性が減圧残油そのものよりも改善するため、アスファルト舗装用合材を製造時の減圧残油と骨材との混合温度を従来より低くすることができる。また製造したアスファルト舗装用混合物の施工性が改善するため、フィニッシャーによる敷きならし、ならびにローラーによる転圧が従来より低い温度で可能となる。
(アスファルト組成物の針入度)
本発明のアスファルト組成物の25℃における針入度は、35〜90(1/10mm)であることが必要である。針入度が35(1/10mm)未満の場合、アスファルト舗装用合材製造時の混合温度および施工温度を低く抑えることが困難となる。かかる理由により、針入度の下限は35(1/10mm)以上が必要であり、50(1/10mm)以上が好ましい。一方、針入度が90(1/10mm)を超える場合、アスファルト組成物の針入度が大きいために、アスファルト舗装用合材の耐わだち掘れ性に懸念が生じ、好ましくない。かかる理由により、針入度の上限は90(1/10mm)以下が必要であり、80(1/10mm)以下が好ましい。
なお、ここでいう25℃における針入度とは、JIS K2207「石油アスファルト−針入度試験方法」により測定される値である。
(アスファルト組成物の伸度)
本発明のアスファルト組成物の15℃における伸度は、70cm以上であることが好ましく、100cm以上が好ましい。15℃における伸度が70cm未満であると、アスファルト舗装用合材の耐ひび割れ性に懸念が生じるため好ましくない。
なお、ここでいう15℃における伸度は、JIS K2207「石油アスファルト−伸度試験方法」により測定される値である。
(アスファルト組成物の引火点)
本発明のアスファルト組成物の引火点は、特に限定されるものではないが、アスファルト合材プラントでの使用時の安全上の点から260℃以上が好ましい。
なお、ここでいう引火点とは、JIS K2265「原油及び石油製品−引火点試験方法−クリーブランド開放式引火点試験方法」により測定される値である。
(ポリオレフィンワックスの配合方法)
本発明のアスファルト組成物を製造する際に必要な製造温度はポリオレフィンワックスの融点以上であれが十分であり、好ましくは140〜200℃である。本発明のアスファルト組成物は加熱溶融槽を使用し、140〜200℃に加熱した減圧残油に対し、ポリオレフィンワックスを添加し攪拌混合するだけで製造できる。攪拌は一般的なプロペラシャフトで10〜600rpm程度で行うことで充分であり、攪拌時間は10分〜2時間程度である。高せん断ミキサーなどを使用しても製造は可能であるが、加熱溶融槽での攪拌のみで十分である。また、ラインミキサーを使用し140〜200℃に加熱した減圧残油に対しポリオレフィンワックスを添加することで連続的に製造することも可能である。
(その他の基材の配合)
本発明のアスファルト組成物は、従来一般的に製造されている改質アスファルトのベースアスファルトとしても使用することも可能である。すなわち、本発明のアスファルト組成物に対し、例えば熱可塑性エラストマ−であるスチレン−ブタジエン−スチレンの三元ブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)などを添加し使用することも可能である。またクロロプレンゴム、天然ゴムなどのゴム、エチレン・エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)などのオレフィン系共重合体などを混合して用いることができる。さらに、C5系石油樹脂等の脂肪族系石油樹脂、C9系石油樹脂等の芳香族系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂等の脂環族系石油樹脂、C5/C9共重合系石油樹脂などの石油樹脂、ならびにこれら石油樹脂を水添して得られる水添石油樹脂を配合しても良い。また、フィッシャートロプシュワックスなどの合成ワックスを添加しても良い。さらにパラフィン基原油、ナフテン基原油、混合基原油より得られる潤滑油留分、ならびにこの潤滑油留分を溶剤抽出、水素化精製処理、脱ロウ処理などの各種の精製処理をして得られる精製油などを添加しても良い。その他、骨材とアスファルトの接着性を向上させる各種の剥離防止剤、アスファルト組成物の劣化に対する安定性を改善する各種の酸化防止剤などを配合しても良い。
本発明の組成物による、アスファルト舗装用合材の製造、それにより道路舗装は、常法により行うことができる。
以下に実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
[実施例および比較例]
実施例1〜4および比較例1〜4に使用した減圧残油A〜Dの性状を表1に、ポリオレフィンワックスA〜Dの性状を表2に示す。また、これらを用いて配合した減圧残油とポリオレフィンワックスの配合割合および得られたアスファルト組成物の性状を表3に示す。
なお、用いた減圧残油およびポリオレフィンワックスは以下のとおり製造、入手したものである。
(減圧残油A)
新日本石油(株)根岸製油所製ストレートアスファルト60-80を減圧残油Aとし、その性状を表1に示す。
(減圧残油B)
新日本石油(株)根岸製油所製ストレートアスファルト80-100を減圧残油Bとし、その性状を表1に示す。
(減圧残油C)
新日本石油(株)根岸製油所製ストレートアスファルト20-40を減圧残油Cとし、その性状を表1に示す。
(減圧残油D)
新日本石油(株)根岸製油所製ストレートアスファルト60-80と、同じくストレートアスファルト150−200を混合し、針入度140の減圧残油Dを得た。減圧残油Dの性状を表1に示す。
表1の減圧残油の物性値測定法は以下の通りである。
密度(@15℃):JIS K2207「石油アスファルト−密度試験法」
針入度(@25℃):JIS K2207「石油アスファルト−針入度試験方法」
軟化点:JIS K2207「石油アスファルト−軟化点試験方法」
60℃粘度:社団法人 日本道路協会「舗装試験法便覧」に記載の「3−5−11.
60℃粘度試験法」
伸度(@15℃):JIS K2207「石油アスファルト−伸度試験方法」
引火点:JIS K2265「原油及び石油製品−引火点試験方法−クリーブランド開放式引火点試験方法」
(ポリオレフィンワックスA)
三井化学(株)社製 ハイワックス110P
(ポリオレフィンワックスB)
三井化学(株)社製 ハイワックス200P
(ポリオレフィンワックスC)
三井化学(株)社製 ハイワックス420P
(ポリオレフィンワックスD)
三井化学(株)社製 ハイワックス800P
表2のポリオレフィンワックスの物性試験法は以下の通りである。
密度(@23℃):JIS K7112「プラスチック−非発泡性プラスチックの密度および比重の測定方法 B法(ピクノメーター法)」
分子量:前記GPCによる重量平均分子量M
軟化点:JIS K2207「石油アスファルト−軟化点試験方法」
表3に示すアスファルト組成物の性状は以下の方法で測定した。
密度(@15℃)は、JIS K2207「石油アスファルト−密度試験方法」により測定される15℃における密度の値をいう。
針入度(@25℃)は、JIS K2207「石油アスファルト−針入度試験方法」により測定される25℃における針入度の値をいう。
伸度(@15℃)は、JIS K2207「石油アスファルト−伸度試験方法」により測定される15℃における伸度をいう。
引火点は、JIS K2265「原油及び石油製品−引火点試験方法−クリーブランド開放式引火点試験方法」により測定される値をいう。
次に、実施例1〜4および比較例1〜4の各アスファルト組成物について、以下に示す試験を行った。結果は表5に示す。なお、試験で使用したアスファルト混合物には、表4に示す配合割合で骨材とアスファルトを加熱混合して得られる密粒度アスファルト混合物(13)を用いた。
ホイールトラッキング試験:社団法人 日本道路協会「舗装試験法便覧」の3−7−3「ホイールトラッキング試験方法」
アスファルトと骨材を加熱混合したアスファルト混合物を所定の型枠(300×300×50mm)に入れ整形した供試体を60℃の恒温室で規定荷重(686±10N)の小型車輪を往復させ、45分および60分における変形量(わだち掘れ量)を測定し、動的安定度(回/mm)を求め、混合物のわだち掘れに対する抵抗性を評価する。
動的安定度(DS:Dynamic Stability)の値は大きいほど、高温時における加熱アスファルト混合物の耐わだち掘れ性が良いことを示す。一般的には、わだち掘れが起こらないためには動的安定度が500回/mm以上である必要がある。500回/mm以上のものを○、500回/mm未満のものを×とし判定を行った。なお供試体の作製条件は、混合温度155℃、締め固め温度145℃にて行った。
混合および締固め試験:
混合物の混合性および締め固め性の評価は社団法人 日本道路協会「舗装試験法便覧」マーシャル安定度試験法に準拠し評価したマーシャル安定度ならびに供試体空隙率により判断した。すなわち、加熱した骨材とフィラーならびにアスファルトを155℃で混合し、その後145℃にて締め固めマーシャル供試体を作製し、供試体が室温に戻った後、供試体の空隙率を確認した。その後マーシャル安定度を評価した。なお、この温度条件を標準温度条件とする。
次に混合性および締め固め性を評価するために、標準温度よりも30℃下げた温度条件、すなわち、骨材との混合温度を125℃、締め固め目温度を115℃により供試体を作製し、同様に供試体の空隙率、マーシャル安定度を評価した。この温度条件を温度抑制条件とする。
温度抑制条件においても、マーシャル安定度10kN以上かつ空隙率6%以下の場合○、マーシャル安定度、空隙率のいずれか一方でもこれら条件に満たない場合×と判定した。
結果は表5にまとめて示すが、表5の結果から、以下のことがわかる。
実施例1〜4のアスファルト組成物は、ホイールトラッキング試験における動的安定度がいずれも500回/mm以上になっており耐わだち掘れ性に優れ、その上、締め固め試験において、標準的な締め固め温度である145℃よりも30℃低下させた115℃においても、マーシャル安定度が10kN以上、供試体空隙率が5%未満となっており、良好な混合性、締め固め性を有していることがわかる。すなわち、アスファルト舗装合材による舗装作業における低い混合温度、施工温度が可能であることを示す。
一方、比較例1はポリオレフィンワックスを配合していないため、骨材との混合性、ならびに供試体の締め固め性が悪いため、温度抑制条件で得られる供試体のマーシャル安定度が低く、供試体空隙率が大きくなり舗装材料としては不適であることがわかる。
また、比較例2はポリオレフィンワックスの分子量が大きすぎるため、骨材との混合性、ならびに供試体の締め固め性が悪くなり、その結果温度抑制条件で得られる供試体のマーシャル安定度が低く、供試体空隙率が大きくなり舗装材料としては不適であることがわかる。
さらに、比較例3は減圧残油の針入度が小さすぎるため、骨材との混合性、ならびに供試体の締め固め性が悪くなり、その結果温度抑制条件で得られる供試体のマーシャル安定度が低く、供試体空隙率が大きくなり舗装材料としては不適であることがわかる。
比較例4は減圧残油の針入度が大きすぎるため、ポリオレフィンワックスを配合しても、ホイールトラッキング試験における動的安定度が低く、わだち掘れ性に懸念がある。
Figure 2006022289
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Claims (2)

  1. 減圧残油に分子量が6500以下、軟化点が140℃以下であるポリオレフィンワックスを配合して得られる、25℃における針入度が35〜90(1/10mm)であることを特徴とするアスファルト組成物。
  2. 減圧残油の25℃における針入度が40〜100(1/10mm)、60℃粘度が120Pa・s以上であることを特徴とする請求項1記載のアスファルト組成物。
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