JP2006020711A - 排泄物処理システム、排泄物処理装置及び排泄物処理装置の制御方法 - Google Patents

排泄物処理システム、排泄物処理装置及び排泄物処理装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 オムツ内に供給される洗浄水の使用量を減らすとともに、排泄タンク内の排泄物等の排出間隔を長くすることができる排泄物処理システム、排泄物処理装置及び排泄物処理装置の制御方法を提供すること。
【解決手段】 腰臀部に装着されるオムツと、このオムツに接続され、当該オムツ内に排泄物が存在した場合、オムツ内に洗浄水を供給するとともに、オムツ内の排泄物を吸引する排泄物処理装置とを備える排泄物処理システムにおいて、排泄物の種類を判定する判定手段(ステップSa4)と、排泄物を吸引する場合に、判定手段によって判定された排泄物の種類に応じて、洗浄水の供給量を制御する制御手段(ステップSa5、6)とを備えた。
【選択図】 図10

Description

この発明は、病院等における歩行不能な病人または寝たきりの老人に好適な排泄物処理システム、排泄物処理装置及び排泄物処理装置の制御方法に関する。
従来、通常の体位では排泄をすることができない病人や寝たきりの老人等、自分で自分の排泄物を処理することができない人には、オムツを使用して排泄物を処理したりしていた。しかしながら、オムツを用いる場合には、付添い人などの人的労力を必要とし、その上、オムツの交換時などに臭いを発して周囲に迷惑をかけたり、また、使用者が羞恥心を覚えたりするものである。そこで最近では、腰臀部に装着されるオムツと、このオムツに接続され、当該オムツ内の排泄物を吸引する排泄物処理装置とを備える排泄物処理システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種の排泄物処理システムでは、オムツ内の排泄物を吸引する際に、排泄物の流動性を高めるために、当該オムツ内に洗浄水を供給することにより、排泄物の吸引を容易に実行して、吸引された排泄物及び汚水(洗浄水)を排泄物処理装置の排泄タンクに貯留している。
特開2002−153498号公報(第1図)
しかし、従来のものでは、排泄物を吸引する際には、当該排泄物の種類にかかわらず、一定量の洗浄水を供給していたため、例えば、排泄物が小便であった場合には、洗浄水の供給量が過剰となり、排泄タンクがすぐに満量となるため、この排泄タンク内の排泄物等を頻繁に排出する必要があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、オムツ内に供給される洗浄水の使用量を減らすとともに、排泄タンク内の排泄物等の排出間隔を長くすることができる排泄物処理システム、排泄物処理装置及び排泄物処理装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、腰臀部に装着されるオムツと、このオムツに接続され、当該オムツ内に排泄物が存在した場合、オムツ内に洗浄水を供給するとともに、オムツ内の排泄物を吸引する排泄物処理装置とを備える排泄物処理システムにおいて、オムツ内に排泄物が排泄されたことを検出する検出手段と、排泄物の種類を判定する判定手段と、排泄物を吸引する場合に、判定手段によって判定された排泄物の種類に応じて、オムツ内への洗浄水の供給量を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
この場合において、判定手段は、オムツ内の水分を検知する水分検知センサと、オムツ内の臭気を検知する臭気検知センサと、これら各センサが出力する信号に基づいて、排出物の種類を決定する決定手段とを備える構成としても良い。
また、本発明は、オムツに接続され、このオムツ内に排泄物が存在した場合、オムツ内に洗浄水を供給するとともに、オムツ内の排泄物を吸引する排泄物処理装置において、オムツ内に排泄物が排泄されたことを検出する検出手段と、排泄物の種類を判定する判定手段と、排泄物を吸引する場合に、判定手段によって判定された排泄物の種類に応じて、オムツ内への洗浄水の供給量を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
この場合において、判定手段は、オムツ内の水分を検知する水分検知センサと、オムツ内の臭気を検知する臭気検知センサと、これら各センサが出力する信号に基づいて、排出物の種類を決定する決定手段とを備える構成としても良い。
また、本発明は、オムツに接続され、このオムツ内に排泄物が存在した場合、オムツ内に洗浄水を供給するとともに、オムツ内の排泄物を吸引する排泄物処理装置の制御方法において、オムツ内に排泄物が排泄されたことを検出する検出過程と、排泄物の種類を判定する判定過程と、排泄物を吸引する場合に、判定過程によって判定された排泄物の種類に応じて、オムツ内への洗浄水の供給量を制御する制御過程とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、排泄物の種類を判定する判定手段と、排泄物を吸引する場合に、判定手段によって判定された排泄物の種類に応じて、前記オムツ内への洗浄水の供給量を制御する制御手段とを備えたため、例えば、排泄物が小便の場合であっても、洗浄水を過剰に供給することが防止され、洗浄水の使用量を減らすことができる。
このため、排泄物及び洗浄水が貯留される排泄タンクがすぐに満量となることが回避され、この排泄タンク内の排泄物等の排出間隔を長くすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる排泄物処理システム1の構成を示す図である。この図1に示すように、排泄物処理システム1は、使用者3の腰臀部に装着されるオムツ12と、オムツ12内部の排泄物または汚水を吸引し蓄積する排泄物処理装置14とを備える。これらオムツ12と排泄物処理装置14とは、汚物吸引ホース16、洗浄水ホース17および送風ホース18により接続され、排泄物処理装置14は、洗浄水ホース17や送風ホース18を介して洗浄水や空気をオムツ12内に供給し、汚物吸引ホース16を介してオムツ12内の汚物を吸引する。なお、符号10は、使用者3が横たわるマットである。
図2は、排泄物処理装置14の外観を示す斜視図である。また、図3は、オムツ12の外観構成を示す斜視図である。また、図4は、オムツ12の展開図である。
排泄物処理装置14は、排泄物処理本体14aを備え、この排泄物処理本体14aは、筐体15の収納部15aに収納されている。この筐体15の収納部15aの天部には、排泄物処理本体14aの一部としての排泄タンク200および除臭・殺菌器207を露出させたり、この収納部15aを閉塞する開閉自在の蓋体15bが設けられている。
オムツ12は、図3に示すように、使用者3に装着された状態では、股下が短く膝上丈の、いわゆるショーツ(ショートパンツ)を摸した外観をなしており、その股間に位置する箇所には、汚物収集トレイ120及びカップ121が設けられている。
汚物収集トレイ120には、図4に示すように、汚物吸引ホース接続口122、洗浄水ホース接続口123、及び送風ホース接続口124を有する接続部125が設けられている。汚物吸引ホース接続口122には、汚物吸引ホース16が取り付けられ、オムツ12の収容カップ110内の排泄物および汚水等の汚物が、排泄物処理装置14の吸引機構(後述)により、汚物吸引ホース接続口122から汚物吸引ホース16を通して排泄物処理装置14に吸引され、図2に示す排泄物処理装置14の排泄タンク200に貯留される。
洗浄水ホース接続口123には、洗浄水ホース17が取り付けられ、排泄物処理装置14から洗浄水が、洗浄水ホース17を介して汚物収集トレイ120内に供給される。また、送風ホース接続口124には、送風ホース18が取り付けられ、排泄物処理装置14から空気あるいは空気とともに洗浄水が、送風ホース18を介して汚物収集トレイ120内に供給される。
各ホース16、17、18の一端は、図3に示すように、汚物収集トレイ120の接続部125に着脱自在に接続するための接続部材19に固定されている。この接続部材19を汚物収集トレイ120の接続部125に取り付けた際には、汚物吸引ホース16の一端が、汚物吸引ホース接続口122に接続され、洗浄水ホース17の一端が、洗浄水ホース接続口123に接続され、送風ホース18の一端が、送風ホース接続口124に接続される。
オムツ12は、図4に示すように、カップ121に接続され、使用者3の臍下付近を覆う腹当て部12aと、汚物収集トレイ120に接続され、使用者3の臀部を覆う背当て部12bとを有している。すなわち、オムツ12は、腹当て部12aを備えたカップ121と、背当て部12bを備えた汚物収集トレイ120とを上下に重ね合わせて接続した形状と略等しい形状を有している。
オムツ12の腹当て部12a及び背当て部12bは、通気性が良く、なおかつ、水分を通さない素材(例えばPTFE:ポリテトラフロロエチレン)から形成されており、使用者3が長時間装着し続けても、発汗によるムレが防止されるようになっている。
また、背当て部12bの左側部12bLと右側部12bRには、止着部126が夫々取り付けられている。これら止着部126の上面(図面上面)には、夫々ベルクロワファスナー(いわゆる、マジックテープ(登録商標))が貼着されており、止着部126が腹当て部12aの表面に止着する構成となっている。
使用者3にオムツ12を装着する場合には、カップ121および汚物収集トレイ120を股間にあてがう一方、従来のオシメをはかすように、背当て部12bを臀部に、腹当て部12aを臍下付近にあてがい、腰および大腿部に巻き付けるべく背当て部12bの両側部12bL、12bRに設けられた止着部126を腹当て部12aの上面まで運んで貼付固定する。
図5はオムツ12の側面図であり、また、図6はその断面図である。これら図5および図6に示すように、オムツ12は、湾曲したカップ121と、背面(使用者3の臀部に対向する面)を略平面とし、底面の一端に、各ホース接続口122、123、124が一体に成形された汚物収集トレイ120とを上下に重ねた構成となっている。
また、図6に示すように、この汚物収集トレイ120の背面の一端には、洗浄水ホース接続口123を介して供給された洗浄水を噴射するため、先端に小孔を有する洗浄口130a、130bを備えると共に、背面の他端には、汚物吸引ホース接続口122に向けて設けられ、且つ、洗浄口130a、130bに夫々設けられた小孔より大きな開口面積を有する洗浄口134aを備えており、各洗浄口130a、130bには、洗浄水ホース接続口123を介して排泄物処理装置14から洗浄水が供給され、洗浄口134aには、洗浄水ホース接続口123よりも太い径の送風ホース接続口124を介して排泄物処理装置14から空気と洗浄水とが混合されて供給される構成となっている。
洗浄口134aは、汚物を汚物吸引ホース接続口122が設けられている方へ押し流すためのものであり、汚物収集トレイ120の背面(使用者3の臀部に対向する面)に設けられ、その噴射口の方向が汚物吸引ホース接続口122を向くように設定されている。洗浄口130aは、使用者3の肛門を洗浄するためのものであり、汚物吸引ホース接続口122付近に設けられ、その噴射口の方向は、洗浄水が使用者3の肛門に向けて噴射されるように設定されている。また、洗浄口130bは、女性使用者3の陰部を洗浄するためのものであり、使用者3の下腹部に相当する位置付近に設けられ、その噴射口の方向は、洗浄水が女性使用者3の陰部に向けて噴射されるように設定されている。なお、洗浄水は、使用者3の不快感を招かぬよう適度な温度の温水であることが望ましい。このように、汚物収集トレイ120には、女性の陰部(特に、尿内、ちつ等)を洗浄するための洗浄口130bが設けられているため、排尿後も陰部を清潔に保ち、不快感を覚えることのないようになっている。なお、使用者3が男性である場合を考慮して、洗浄水ホース17と洗浄口130bとの間に開閉弁などを設け、この洗浄口130bからの洗浄水噴射を選択的に行なう構成としても良い。
さらに、汚物収集トレイ120の背面には、複数個の水分検知センサ217が設けられており、使用者3から排泄物が排泄されたか否かを検出するものとなっている。この水分検知センサ217は、オムツ12内の抵抗値を測定することにより、この測定された抵抗値に応じて、水分の有無を検知するように構成されている。この水分検知センサ217により、オムツ12内に水分が検出されたことを示す信号は、信号配線219(図2)により、後述する排泄物処理装置14の制御部216(図7)へ伝達される。
また、汚物収集トレイ120の背面には、臭気を検出するための臭気検知センサ221(判定手段)が設けられている。この臭気検知センサ221は、オムツ12内の臭気レベルを測定し、この測定された臭気レベルに応じて、臭気の有無を検知する構成となっている。臭気検知センサ221は、例えばInO3、SnO2、ZnOなど金属酸化物を使用した半導体方式のガスセンサが採用され、この臭気検知センサ221により、オムツ12内に臭気が検出されたことを示す信号は、信号配線222(図2)により、排泄物処理装置14の制御部216(図7)へ伝達される。
このような構成の下、使用者3が排泄した後、排泄物処理装置14から洗浄口134aに洗浄水と空気とが混合されて供給される。これにより、排泄物が汚物吸引ホース接続口122の方へ流される。次いで、排泄物処理装置14は、洗浄口130a、130bに洗浄水が供給され、使用者3の肛門および陰部の洗浄が行われる。なお、使用者3が男性である場合など、陰部の洗浄が必要ない場合には、洗浄口130bから洗浄水を噴出しない構成としても良い。
この構成において、排泄物は汚物吸引ホース接続口122を介して洗浄水や尿などと共に、排泄物処理装置14により汚物吸引ホース16を経由して吸引排出される。この汚物吸引ホース16は、排泄物処理装置14が汚物を空気の圧力差で吸引しても管径が変化しないよう剛性をもった屈曲管で形成されている。
次いで、排泄物処理装置14について説明する。図7は、オムツ12と排泄物処理装置14の回路構成を示す図である。この図7において、排泄タンク200は、排泄物および汚物(洗浄水など)を貯留するものであり、上述のように、汚物吸引ホース16を介してオムツ12の汚物吸引ホース接続口122に接続されている。排泄タンク200の内部には、このタンク内に貯留された汚物および排泄物の液面位置を検出する液面センサ201が設けられており、排泄タンク200に貯留されている排泄物および汚物の量が検出される。
205は、送風ブロワである。また、排泄タンク200の上部の出口には、液体を除去し気体のみを通過させるセパレータ202が設けられ、このセパレータ202(すなわち、排泄タンク200の出口)は、空気管140、脱臭・除菌器207、空気管141を経て送風ブロワ205の吸込口に接続されている。一方、送風ブロワ205の吐出口には、空気管143、分岐管144、空気管145が順次接続され、空気管145が、送風ホース18を介して送風ホース接続口124(図6)に接続される。これによって、洗浄口134aを通ってオムツ12内に空気が供給される。空気管143と空気管145との間に介挿されている分岐管144の分岐先には、空気管150、二方弁218、空気管151、分岐管170が順次接続されている。
210は、洗浄水を貯留する洗浄水タンクである。この、洗浄水タンク210の底部には、貯留されている洗浄水を暖める温水ヒータ211が設けられ、また、洗浄水タンク210の内部には、貯留洗浄水の水温を検出するサーミスタ212と、貯留洗浄水の量を検出するフロートセンサ(水位計)213とが設けられており、貯留洗浄水の量と、その水温とを監視可能になっている。洗浄水タンク210の上部には、図示せぬ注入口が設けられており、この洗浄水タンク210に洗浄水を給水する場合には、その注入口から注入する。また、洗浄水タンク210の下部には、水抜コック(活栓)214を備える水管147が接続されており、洗浄水タンク210から洗浄水を抜く場合には、水抜コック214を開き、水管147から洗浄水を外部に流出させる。さらに、洗浄水タンク210に設けられた水出口には、水管148、ウォータポンプ215、水管149、分岐管170、水管152が順次接続される。この水管152が、洗浄水ホース17を介して洗浄水ホース接続口123(図6)に接続される。これにより洗浄口130a、130bを通じてオムツ12内に洗浄水が供給される。
また、排泄物処理装置14は、この排泄物処理装置14全体を制御する制御部216(判定手段、決定手段、制御手段)を備えており、この制御部216によって、送風ブロワ205、温水ヒータ211、ウォータポンプ215、二方弁218等が制御される。
また、排泄物処理装置14には、操作者が操作するための操作パネル300が設けられている。図8は、操作パネル300の一例を示す図である。この図において、電源スイッチ300aは、排泄物処理装置14の電源投入/切断を指示するための押下式スイッチであり、自動運転スイッチ300bは、操作者の操作に関係なく、上述の汚物収集トレイ120に備えた水分検知センサ217及び臭気検知センサ221からの各検知信号に基づいて、吸引工程、洗浄工程及び水抜工程の一連の工程を自動で行わせることを指示するための押下式スイッチである。動作モードランプ300eは、排泄物処理装置14の動作モードが、操作者の操作に応じて動作する手動モードであるか、あるいは、上記各センサ217、221からの各検知信号に基づいて動作する自動モードであるかを報知するための表示ランプである。
温水設定スイッチ300cは、洗浄水タンク210に貯留されている洗浄水の温度を設定するための押下式スイッチである。温水表示パネル300fは、温水設定スイッチ300cの操作により、洗浄水の温水設定が行われている間は、その設定された温度を表示し、また、温水設定以外では、サーミスタ212の検出値に基づき現在の洗浄水の温度を表示する。給水ランプ300gは、洗浄水タンク210に貯留されている洗浄水の水量が不足していることを報知するための表示ランプであり、温水ランプ300iは、洗浄水の水温が設定された温度に達していないことを報知するための表示ランプである。また、満杯ランプ300hは、排泄タンク200に貯留されている排泄物および汚水の量が所定量をこえていること、すなわち、排泄物を新たに貯留する余裕がないことを報知するための表示ランプである。
また、本実施形態の排泄物処理システム1は、操作者(使用者3)などが排泄物処理装置14に対して無線または有線により指示信号を送信して操作するためのリモートコントローラ302を備えている。図9は、リモートコントローラ302の一例を示す図である。この図9に示す様に、リモートコントローラ302は、吸引ボタン302aと、洗浄ボタン302bと、停止ボタン302cとを備えている。吸引ボタン302aは、吸引工程の開始を指示するための操作ボタンである。また、洗浄ボタン302bは、洗浄工程の開始を指示するための操作ボタンであり、停止ボタン302cは、吸引工程および洗浄工程の停止を指示するための操作ボタンである。このように、リモートコントローラ302による操作を可能としたのは、操作者が使用者3であって、寝たきりの人である場合に、その操作者が操作し易くするためである。
次に、排泄物処理装置14の動作について説明する。上述したように、排泄物処理装置14は、吸引工程、洗浄工程および水抜工程の一連の工程を、水分検知センサ217及び臭気検知センサ221からの検知信号に基づいて動作する自動モードと、操作者の操作指示があった場合に行う手動モードとの2つの動作モードを有している。
図10は、自動モード動作時の排泄物処理装置14の処理手順を示すフローチャートである。この図に示す様に、排泄物処理装置14の制御部216は、電源スイッチ300aの操作により、本体の電源が投入されると(ステップSa1)、洗浄水タンク210に貯留されている洗浄水の水量および温度と、排泄タンク200に貯留されている排泄物の量をチェックするためのチェック処理を行う(ステップSa2)。具体的には、排泄物処理装置14の電源が投入されると、制御部216は、排泄タンク200に設けられた液面センサ201と洗浄水タンク210に設けられたフロートセンサ(水位計)213により各タンクの貯留量をチェックし、排泄タンク200が満杯の場合は満杯ランプ300hを点灯制御し、洗浄水タンク210に洗浄水の補給が必要な場合は給水ランプ300gを点灯制御すると共に、洗浄水タンク210内の洗浄水の温度をサーミスタ212により検出し、洗浄水の温度が設定温度になるように温水ヒータ211の駆動を制御するチェック処理を適宜実行する。
続いて、制御部216は、オムツ12内に排泄物が排泄されたか否かを判別する(ステップSa3)。具体的には、汚物収集トレイ120に設けられた水分検知センサ217によって、オムツ12内に水分が検知されるか否かを判別する。この水分検知センサ217は、オムツ12内の抵抗値を測定することにより、この測定された抵抗値に応じて、水分の有無を検知するものである。従って、この水分検知センサ217によって測定されたオムツ12内の抵抗値が所定の基準値を下回った場合には、当該オムツ12内には、水分が検知されたものと判断される。
これによれば、例えば、排泄物が大便の場合であっても、この大便に含まれる水分を検知することによって、オムツ12内に排泄物が排泄されたことを判別することができる。この判別において、オムツ12内に水分が検知されない場合(ステップSa3:No)には、水分が検知されるまで、この処理を実行し、オムツ12内に水分が検知された場合(ステップSa3:Yes)には、処理をステップSa4に移行する。
続いて、制御部216は、オムツ12内の臭気が検知されたか否かを判別する(ステップSa4)。具体的には、汚物収集トレイ120に設けられた臭気検知センサ221によって、オムツ12内の臭気レベルを測定し、この測定された臭気レベルが所定の基準値を超えているか否かで臭気の有無を検知する。本構成では、所定の基準値は、排泄物が大便の場合には「臭気有り」、小便の場合には「臭気無し」となるように予め設定されているため、上記水分検知センサ217および臭気検知センサ221が出力する信号によって、排泄物の種類を判定することできる。
この判別において、臭気が検知された場合(ステップSa4:Yes)には、制御部216は、各検知センサ217、221から伝達された信号に基づいて、排泄物の種類(例えば、大便)を決定し、この排泄物の種類(例えば、大便)に応じた洗浄水の供給量を設定する(ステップSa5)。本構成では、洗浄水の供給量の設定は、洗浄水を送水するウォータポンプ215の稼働時間を設定することによっており、制御部216は、ウォータポンプ215の稼働時間を第1稼働時間T1(例えば20秒)に設定する。
一方、臭気が検知されない場合(ステップSa4:No)には、制御部216は、各検知センサ217、221から伝達された信号に基づいて、排泄物の種類(例えば、小便)を決定し、この排泄物の種類に応じた洗浄水の供給量、すなわち、ウォータポンプ215の稼働時間を第2稼働時間T2(例えば5秒)に設定する(ステップSa6)。
続いて、制御部216は、オムツ12の汚物収集トレイ120から排泄物を吸引する吸引工程を実行する(ステップSa7)
図11は、吸引工程の処理手順を示すフローチャートである。
この図11に示すように、制御部216は、まず、二方弁218を開いて(ステップSb1)、送風ブロワ205を始動させる(ステップSb2)。すると、排泄タンク200内は、送風ブロワ205によって空気が吸引されて負圧に保たれ、汚物収集トレイ120に設けられた汚物吸引ホース接続口122より汚物吸引ホース16、排泄タンク200、送風ブロワ205に向かって空気が流れる一方、送風ブロワ205の吐出口から空気管143、空気管145、送風ホース18、洗浄口134aを通って、オムツ12内に空気が循環する。この場合、排泄タンク200内の空気は、除臭・殺菌器207によって空気に含まれる臭気の除去と殺菌とが行われ、送風ブロワ205の吸込口に流入するため、この送風ブロワ205によってオムツ12内に供給される空気は衛生的に保つことができる。
続いて、制御部216は、ウォータポンプ215を始動させる(ステップSb3)。すると、洗浄水が洗浄水タンク210から水管148、水管149、分岐管170、二方弁218を経て空気管145へと流入し、この空気管145内で洗浄水と空気とが混合されて、洗浄口134aからオムツ12内へと噴射される。これは、本構成では、洗浄口130a、130bが複数の小孔形状の開口に形成される一方、洗浄口134aの開口面積が大きく形成されるため、洗浄口134aから分岐管170に至る管路の圧力損失が、洗浄口130a、130bから分岐管170に至る管路の圧力損失より低くなっており、この圧力損失差および空気管145に流れる空気による負圧によって、洗浄水が空気管145へ引き込まれるからである。
洗浄水を混合した空気をオムツ12内に放出することにより、オムツ12内の排泄物の流動性が高められ、この排泄物を確実に汚物吸引ホース接続口122から吸引することができる。吸引された排泄物は、汚物吸引ホース16を介して排泄タンク200に貯留される。
続いて、制御部216は、ウォータポンプ215の所定の稼働時間が経過したか否かを判別する(ステップSb4)。本構成では、排泄物が、例えば大便である場合には、所定の稼働時間として設定された第1稼働時間T1(例えば20秒)が経過したか否かを判別し、例えば小便である場合には、所定の稼働時間として設定された第2稼働時間T2(例えば5秒)が経過したか否かを判別する。そして、制御部216は、上記所定の稼動時間が経過するまで、ウォータポンプ215を稼動させ(ステップSb4:No)、当該所定の稼動時間が経過したならば(ステップSb4:Yes)、ウォータポンプ215を停止させて(ステップSb5)、送風ブロワ205を停止させ(ステップSb6)、二方弁209を閉じて(ステップSb7)吸引工程を終了する。
これによれば、排泄物を吸引する際に、汚物収集トレイ120に供給される洗浄水の供給量は、排泄物の種類に応じて変更されるため、例えば、排泄物が小便の場合には、洗浄水を過剰に供給することが防止され、洗浄水の使用量を低減化できるとともに、洗浄水の排出量を減らすことにより、排泄物及び汚水(洗浄水)を貯留する排泄タンク200を小型化するこでき、ひいては排泄物処理装置14を小型化することができる。
続いて、制御部216は、図10に示すように、吸引工程が終了すると、使用者3の各部位を洗浄する洗浄工程を実行する(ステップSa8)。具体的には、制御部216は、送風ブロワ205の運転を開始し、オムツ12の洗浄口134aから汚物吸引ホース接続口122に向けて空気を循環させる。次いで、制御部216は、ウォータポンプ215の運転を開始し、洗浄水タンク210に貯留された洗浄水を、水管148、水管149、分岐管170および洗浄水ホース17を経てオムツ12の洗浄口130a、130bから噴射させる。この洗浄口130a、130bから噴射された洗浄水により、使用者3の各部位が洗浄され、洗浄後の洗浄水は汚物吸引ホース接続口122から吸引され、排泄タンク200に貯留される。この場合、洗浄水タンク210に貯留された洗浄水は、制御部216の制御の下、温水ヒータ211によって適温の温水に温度調整されているため、使用者3の不快感を招くことなく洗浄することができる。そして、制御部216は、洗浄工程を開始して予め設定された洗浄時間が経過すると、ウォータポンプ215を停止させて洗浄工程を終了し、洗浄水ホース17内に溜まった洗浄水を排出する水抜工程を開始する(ステップSa9)。なお、この洗浄時間は、十分に洗浄できる時間、若しくは使用者3等に設定された任意の時間に設定される。
この水抜工程にあっては、制御部216は、二方弁218を開き、送風ブロワ205を動作させることにより、送風ブロワ205の排出空気の一部を、分岐管144、空気管150、二方弁218、空気管151、分岐管170、水管152を経て洗浄水ホース17に供給し、洗浄水ホース17内に溜まった洗浄水を排出する。この排出された洗浄水は、汚物吸引ホース接続口122から吸引され、排泄タンク200に貯留される。これによって、次回の洗浄工程時に、洗浄水ホース17に溜まった低温の水が使用者3に向けて排出されるのを防止することができる。以上が自動運転モード時の動作である。なお、手動モード時の動作は、上記吸引工程、洗浄工程および水抜工程の開始または停止が、それぞれリモートコントローラ302に操作に応じて個別に実行される点だけが異なる。
本実施形態によれば、オムツ12内に排泄物が排泄された場合に、水分検知センサ217および臭気検知センサ221によって水分および臭気を検知し、これら検知センサ217、221の出力する信号に基づいて、排泄物の種類を判定し、排泄物を吸引する際に、判定された排泄物の種類に応じて、オムツ12内に供給される洗浄水の供給量を制御するため、例えば、排泄物が小便の場合には、洗浄水を過剰に供給することが防止され、洗浄水の使用量を減らすことができる。これによれば、洗浄水タンク210への洗浄水の補給間隔や、排泄タンク200内の排泄物及び汚水(洗浄水)の排出間隔を長くすることができるため、使い勝手が向上する。
また、洗浄水の使用量を減らすことにより、洗浄水タンク210及び排泄タンク200の小型化を図ることができ、ひいては、排泄物処理装置14を小型化することができる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様にすぎず、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の範囲内で任意に変形可能であることは勿論である。
本発明の実施形態にかかる排泄物処理システムの構成を示す図である。 排泄物処理装置の外観を示す斜視図である。 オムツの外観構成を示す斜視図である。 オムツの構成を示す斜視図である。 オムツの側面図である。 オムツの側断面図である。 オムツと排泄物処理装置の回路構成を示す図である。 排泄物処理装置の操作パネルの一例を示す図である。 リモートコントローラの一例を示す図である。 自動モード動作時の排泄物処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 吸引工程の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 排泄物処理システム
10 マット
12 オムツ
12a 腹当て部
12b 背当て部
14 排泄物処理装置
216 制御部(判定手段、決定手段、制御手段)
217 水分検知センサ
221 臭気検知センサ(判定手段)

Claims (5)

  1. 腰臀部に装着されるオムツと、このオムツに接続され、当該オムツ内に排泄物が存在した場合、前記オムツ内に洗浄水を供給するとともに、前記オムツ内の排泄物を吸引する排泄物処理装置とを備える排泄物処理システムにおいて、
    前記排泄物の種類を判定する判定手段と、
    前記排泄物を吸引する場合に、前記判定手段によって判定された排泄物の種類に応じて、前記オムツ内への前記洗浄水の供給量を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする排泄物処理システム。
  2. 前記判定手段は、前記オムツ内の水分を検知する水分検知センサと、前記オムツ内の臭気を検知する臭気検知センサと、これら各センサが出力する信号に基づいて、前記排出物の種類を決定する決定手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の排泄物処理システム。
  3. オムツに接続され、このオムツ内に排泄物が存在した場合、前記オムツ内に洗浄水を供給するとともに、前記オムツ内の排泄物を吸引する排泄物処理装置において、
    前記排泄物の種類を判定する判定手段と、
    前記排泄物を吸引する場合に、前記判定手段によって判定された排泄物の種類に応じて、前記オムツ内への前記洗浄水の供給量を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする排泄物処理装置。
  4. 前記判定手段は、前記オムツ内の水分を検知する水分検知センサと、前記オムツ内の臭気を検知する臭気検知センサと、これら各センサが出力する信号に基づいて、前記排出物の種類を決定する決定手段とを備えることを特徴とする請求項4に記載の排泄物処理装置。
  5. オムツに接続され、このオムツ内に排泄物が存在した場合、前記オムツ内に洗浄水を供給するとともに、前記オムツ内の排泄物を吸引する排泄物処理装置の制御方法において、
    前記排泄物の種類を判定する判定過程と、
    前記排泄物を吸引する場合に、前記判定過程によって判定された排泄物の種類に応じて、前記オムツ内への前記洗浄水の供給量を制御する制御過程とを備えたことを特徴とする排泄物処理装置の制御方法。

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CN105338942A (zh) * 2013-05-15 2016-02-17 韩麦迪克株式会社 尿液自动采集装置
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