JP2006020110A - 広域サーバ選択受付制御システムおよび広域サーバ選択受付制御方法ならびにそのためのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 広域サーバ選択制御におけるサービス品質を確保し、プローブパケットによるネットワークへの負荷を軽減させ、設置コストと設置稼動を軽減させることが可能な広域サーバ選択受付制御システムおよび方法ならびにそのためのプログラムを提供すること。
【解決手段】 ユーザ端末2とサービス提供サーバ4,5間において、送信側がネットワーク3を介してプローブパケットを連続して送信し、受信側が連続受信したプローブパケットの遅延特性を利用してユーザ端末とサービス提供サーバ間のネットワーク経路上のエンドツーエンド利用可能帯域を計算し、受付制御サーバが、ユーザ端末からのサービス要求を受け、エンドツーエンド利用可能帯域の計算結果と要求されたサービスの必要帯域を比較し、ユーザ端末のサービス要求に対するサービス提供サーバを選択し、サービス要求の受付判定を行なう。
【選択図】 図1
【解決手段】 ユーザ端末2とサービス提供サーバ4,5間において、送信側がネットワーク3を介してプローブパケットを連続して送信し、受信側が連続受信したプローブパケットの遅延特性を利用してユーザ端末とサービス提供サーバ間のネットワーク経路上のエンドツーエンド利用可能帯域を計算し、受付制御サーバが、ユーザ端末からのサービス要求を受け、エンドツーエンド利用可能帯域の計算結果と要求されたサービスの必要帯域を比較し、ユーザ端末のサービス要求に対するサービス提供サーバを選択し、サービス要求の受付判定を行なう。
【選択図】 図1
Description
本発明は、広域サーバ選択受付制御システムおよび広域サーバ選択受付制御方法ならびにそのためのプログラムに関する。
より詳細には、ネットワークに接続されるユーザ端末と、1または複数のサービス提供サーバ、受付制御サーバがネットワークを介して接続されており、サービス提供サーバからユーザ端末に対してサービス提供を行なう前に、ユーザ端末と、1または複数のサービス提供サーバとの間においてプローブパケットの送受信を行い、プローブパケットの伝送遅延特性を利用して、ユーザ端末に対するサービス提供サーバの選択を行い、ユーザ端末の要求するサービスの受付判定を行う広域サーバ選択受付制御システムおよび方法ならびにそのためのプログラムに関する。
従来のユーザ端末とサービス提供サーバ間でプローブパケットを送受信することによる受付制御では、サービス品質を確保するために、ユーザ端末が要求するサービスの必要帯域と同等以上のデータレートでプローブパケット送信を1〜2秒間行ない、そのときのプローブパケットのパケット損失率、遅延ゆらぎを品質パラメータとして用いて、前記ユーザ端末が要求するサービスを受け付けるかまたは拒否するかを決定する制御を行っていた。
例えば、プローブパケットの遅延ゆらぎを品質パラメータとして用いる場合、遅延ゆらぎがある閾値よりも小さければ、前記ユーザ端末が要求するサービスを受付し、前記遅延ゆらぎがある閾値よりも大きければ、受付を拒否していた。
さらに、従来のユーザ端末とサービス提供サーバ間でプローブパケットを送受信することによる広域サーバ選択制御では、ICMP(Internet Control Message Protocol)エコーパケットを用いて、ユーザ端末とサービス提供サーバ間の往復遅延、あるいは一定の送出間隔Iin、同パケットサイズLのプローブパケットを連続送信したもの(これをパケットトレインと呼ぶ)を用いて、そのパケットトレイン内のプローブパケットの到着間隔IoutとパケットサイズLより、帯域A=(L/Iout)として帯域Aを求め、このAの値が一番大きいサーバを選択するようにしていた。また、前記サービス受付制御と広域サーバ選択制御は協調して動作することなく独立に制御していた。サーバ選択制御技術についての公知文献としては下記の非特許文献1〜4などがあるので必要ならば参照されたい。
間瀬憲一他:QoS統計データを利用した動的サーバ選択法、信学論B,Vol.J86−B,No.3,pp499−510,Mar.2003
間瀬憲一:インターネットにおけるスケーラブルなアドミッションコントロール方式,信学会誌,Vol.85,No.9,pp655−661,Sep. 2002
Robert L. Carter and Mark E. Crovella、"Dynamic Server Selection using Bandwidth Probing in Wide-Area Networks、" Technical Report、BU-CS-96-007、Mar.1996
宮坂昌宏他:リアルタイム性を考慮した利用可能帯域推定方式,信学技報,NS2003−269,Mar.2003
上述したように、従来のユーザ端末とサービス提供サーバ間でプローブパケットを送受信することによる受付制御では、試験的にユーザ端末が要求するサービス必要帯域と同等以上のデータレートのプローブパケット送信を1〜2秒間程度行なっており、さらにパケット損失率、遅延揺らぎを品質パラメータとして利用するため、サービス品質を確保できる品質パラメータの閾値を決定することが難しい、という問題があり、また前記ユーザ端末が要求するサービス必要帯域が大きい場合、これと同等以上のデータレートのプローブパケットを送信するため、プローブパケットによるネットワークへの負荷が大きい、という問題があった。
さらに、従来のユーザ端末とサービス提供サーバ間でプローブパケットを送受信することによる広域サーバ選択制御では、帯域Aを用いてサーバ選択しており、帯域Aはプローブパケットが経由するネットワーク経路上の負荷トラヒックの影響を実際よりも大きく見積もっており、エンドツーエンド利用可能帯域値とは異なっているため、帯域Aが一番大きいサーバを選択した際にもサービス品質を確保できない、という問題があった。
さらに、前記サービス受付制御と広域サーバ選択制御は協調して動作することがなかったため、品質を確保した上でサービスを提供できるサービス提供サーバが存在する場合でも、前記サービス受付制御で拒否をしたサービス提供サーバを、広域サーバ選択制御で選択してしまいサービスが提供できなくなる、という問題があった。
さらに、従来のユーザ端末とサービス提供サーバ間でプローブパケットを送受信することによる受付制御および広域サーバ選択制御において、前記の問題がすべて解決されたときにおいても、プローブパケット送信側、プローブパケット受信側のすべてのユーザ端末、サービス提供サーバに新たな制御機構を設ける必要があり、設置コストと設置稼動が大きい、という問題があった。
従って、本発明は、上述した問題、すなわちユーザ端末とサービス提供サーバ間でプローブパケットを送受信することによる広域サーバ選択選択制御において、エンドツーエンド利用可能帯域を少量のプローブパケットを用いて短時間に計算し、前記広域サーバ選択制御と同時にサービス受付制御を行い、広域サーバ選択制御におけるサービス品質を確保できないという問題と、サービス受付制御におけるサービス品質を確保できる品質パラメータの閾値を決定することが難しいという問題と、前記ユーザ端末が要求するサービスの必要帯域が大きい場合にプローブパケットによるネットワークへの負荷が大きいという問題と、前記サービス受付制御で拒否をしたサービス提供サーバを、広域サーバ選択制御で選択してしまいサービスが提供できなくなる問題と、さらにプローブパケットの送信側と受信側のすべてのユーザ端末、サービス提供サーバに新たな制御機構が必要とする場合の、設置コストと設置稼動が大きくなるという問題を解決することが可能な広域サーバ選択受付制御システムおよび方法ならびにそのためのプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、ユーザ端末、サービス提供サーバ、受付制御サーバ、ネットワークを含み、前記受付制御サーバは、ユーザ端末からあるサービス要求を受け、ユーザ端末側、サービスを提供する可能性のある複数のサービス提供サーバ側、の内、プローブパケットの送信側にプローブパケット受信側のアドレスを通知し、同じサイズLのプローブパケットn個(n≧2)からなるパケットトレインをある小さい送信間隔でプローブパケット送信側からプローブパケット受信側に送信し、その送信間隔をIin0として記録し、前記プローブパケット受信側でのパケットトレインの受信間隔の平均値をIout0として記録し、Δtの時間間隔をおいて、ΔIinだけパケットトレイン送信間隔を大きくしながら、前記パケットトレインの送受信を繰り返し行い、IinjとIoutj(j=1,2,3,・・、以下同様)を記録し、(x,y)=(Iinj,Ioutj−Iinj)データから最小二乗法を実行し、y=−ax+bとなる定数a,bを求め、ユーザ端末とサービス提供サーバ間のネットワーク上のエンドツーエンド利用可能帯域Bを式B=(a・L)/bにより求める。ここで、前記ユーザ端末と複数のサービス提供サーバのペアによって指定される経路ごとに、前記エンドツーエンド利用可能帯域Bを計算する。
前記受付制御サーバは、前記エンドツーエンド利用可能帯域Bと前記ユーザ端末の要求するサービスの必要帯域を比較し、前記ユーザ端末からのサービス要求を処理するサーバを複数のサービス提供サーバの中から前記エンドツーエンド利用可能帯域Bが一番大きいサービス提供サーバを選択し、さらにユーザ端末から要求されているサービスの必要帯域が、ユーザ端末と選択した前記サービス提供サーバ間のエンドツーエンド利用可能帯域Bを上回った場合には前記ユーザ端末からサービス要求の受付拒否を行なう。
本発明の第2の態様によれば、ユーザ端末、サービス提供サーバ、受付制御サーバ、ネットワークを含み、前記受付制御サーバは、ユーザ端末からあるサービス要求を受け、ユーザ端末側、サービスを提供する可能性のある複数のサービス提供サーバ側の内、プローブパケットの送信側にプローブパケット受信側のアドレスを通知し、同じサイズLのプローブパケットn個 (n≧2)からなるICMPパケットによるパケットトレインをある小さい送信間隔でプローブパケット送信側からプローブパケット受信側に送信し、その送信間隔をIin0として記録し、前記プローブパケット受信側で前記ICMPパケットに対応するICMP返答パケットをプローブパケット送信側に送信し、前記プローブパケット送信側においてICMP返答パケットによるパケットトレイン内の各返答パケットの受信間隔の平均値をIout0として記録し、Δtの時間間隔をおいて、ΔIinだけパケットトレイン送信間隔を大きくしながら、前記パケットトレインの送受信を繰り返し行い、IinjとIoutjを記録し、(x,y)=(Iinj,Ioutj−Iinj)データから最小二乗法を実行し、y=−ax+bとなる定数a,bを求め、ユーザ端末とサービス提供サーバ間のネットワーク上のエンドツーエンド利用可能帯域Bを式B=(a・L)/bにより求める。ここで、前記ユーザ端末と複数のサービス提供サーバのペアによって指定される経路ごとに、前記エンドツーエンド利用可能帯域Bを計算する。
前記受付制御サーバは、前記エンドツーエンド利用可能帯域Bと前記ユーザ端末の要求するサービスの必要帯域を比較し、前記ユーザ端末からのサービス要求を処理するサーバを複数のサービス提供サーバの中から前記エンドツーエンド利用可能帯域Bが一番大きいサービス提供サーバを選択し、さらにユーザ端末から要求されているサービスの必要帯域が、ユーザ端末と選択した前記サービス提供サーバ間のエンドツーエンド利用可能帯域Bを上回った場合には前記ユーザ端末からサービス要求の受付拒否を行なう。
従来技術とは、プローブパケットの送受信法と、一回のプローブパケット送受信を用いて、広域サーバ選択制御を行いつつ、同時にサービス受付制御を実施することが異なる。
本発明に係るプログラムは、本発明の広域サーバ選択受付制御システムにおけるユーザ端末,サービス提供サーバ,受付制御サーバが行う処理を実行するための広域サーバ選択受付制御用プログラムである。
本発明の第1および第2の様態に共通する「プローブパケットを送受信する」は、パケットトレインと呼ぶ小さい送信間隔での連続したn個のプローブパケットを用い、Δtの時間間隔をおいてその送信間隔をすこしずつ変化させながらパケットトレインの送信を繰り返し行なう。
従って、プローブパケットの個数、パケットトレイン間の時間間隔Δtなどを自由に調整することが出来るため、一回の測定におけるプローブレートをネットワーク負荷にならないように低く調整することが可能となり、従来技術のユーザ端末が要求するサービスの必要帯域が大きい場合にはプローブパケットによるネットワークへの負荷が大きい、という問題を解決することが可能となる。
さらに本発明の第1および第2の様態に共通する「品質パラメータを計算する」は、ある小さい送信間隔でパケットトレインを送信し、この送信間隔をわずかずつ増加させ、そのときの送信間隔の変化に対する受信間隔の変化を一次式で近似し、その送信間隔と受信間隔が同じになったときの送受信間隔を用いることにより、エンドツーエンドの利用可能帯域を計算することできる。
従って、このエンドツーエンド利用可能帯域がサービス品質を確保するための品質パラメータとすると、エンドツーエンド利用可能帯域値自体がサービス受付制御を行う際の閾値となることから、従来技術のサービス受付制御におけるサービス品質を確保できる品質パラメータの閾値を決定することが難しい、という問題を解決することが可能となる。
さらに、本発明の第1および第2の様態に共通する「エンドツーエンド利用可能帯域値に基づいて広域サーバ選択制御を行いつつ、同時にサービス受付制御を行う」は、一回のプローブパケット送受信により計算されるひとつの品質パラメータに基づき、ユーザ端末の要求するサービスの必要帯域と比較することにより、サーバ選択を行なうと同時に精度の良い受付判定が可能となる。
従って、本発明によれば、従来技術の広域サーバ選択制御におけるサービス品質を確保できない、という問題と、前記サービス受付制御で拒否をしたサービス提供サーバを、広域サーバ選択制御で選択をし、サービスが提供できなくなる問題を解決することが可能となる。
さらに、本発明の第2の様態による「広域サーバ選択受付制御を行う」、第1の様態による広域サーバ選択受付制御をICMPパケットをプローブパケットとして用いることにより、プローブパケット送信側のみに新たな制御機構を設け、プローブパケット受信側はインターネット標準プロトコルであるICMPを用いる動作のみに限定することが可能となる。
従って、プローブパケットの送信側と受信側のすべてのユーザ端末、サービス提供サーバに新たな制御機構が必要とする場合の、設置コストと設置稼動が大きくなるという問題を解決することが可能となる。
添付の図面を用いて本発明の構成と動作を説明する以下の説明は、あくまでも本発明の理解を助けるものであって、本発明の請求範囲を制限するものではない。.また、以下の図面では本発明を実現する上で同じ機能を持つ構成要素には同じ番号を付与する。
図1は、本発明による広域サーバ選択受付制御システムの実施例の構成を説明する図である。同図において、1は受付制御サーバ、2はユーザ端末、3はネットワーク、4および5はサービス提供サーバである。
図1において、受付制御サーバ1は、ユーザ端末2からサービス要求を受け、サービスを提供する可能性のあるサービス提供サーバ4および5のアドレスをユーザ端末2に通知する。
ユーザ端末2は、受付制御サーバ1からアドレスの通知を受けたサービス提供サーバ4および5に対して、ネットワーク3を介して、同じサイズLのプローブパケットn個 (n≧2) からなるパケットトレインをある小さい送信間隔で送信し、その送信間隔をIin0として記録する。
サービス提供サーバ4および5は、前記パケットトレインの受信間隔を通知パケットに記録し、前記通知パケットをユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、前記通知パケットに記録された受信間隔の平均値をIout0としてサービス提供サーバ4および5ごとに記録し、前記パケットトレインの送受信、間隔値の記録を、Δtの時間間隔をおいて、ΔIinだけ送信間隔を大きくしたパケットトレインを用いながら繰り返し行ない(j=1,2,3,・・)、各jに対するIinjとIoutjを記録し、(x,y)=(Iinj,Ioutj−Iinj)データから最小二乗法を実行し、y=−ax+bとなる定数a,bを求め、ユーザ端末2とサービス提供サーバ4および5間のネットワーク上のエンドツーエンド利用可能帯域Bを式B=(a・L)/bにより求め、サービス提供サーバ4および5ごとの前記エンドツーエンド利用可能帯域Bを受付制御サーバに通知する。
前記受付制御サーバは、前記エンドツーエンド利用可能帯域Bと前記ユーザ端末2の要求するサービスの必要帯域を比較し、前記ユーザ端末2からのサービス要求を処理するサーバを複数のサービス提供サーバ4および5の中から前記エンドツーエンド利用可能帯域Bが一番大きいサービス提供サーバを選択し、さらにユーザ端末2から要求されているサービスの必要帯域が、ユーザ端末2と選択した前記サービス提供サーバ間のエンドツーエンド利用可能帯域Bを上回った場合には、前記ユーザ端末2からサービス要求の受付を拒否し、拒否したことを前記ユーザ端末2に通知し、ユーザ端末2から要求されているサービスの必要帯域が、ユーザ端末2と選択した前記サービス提供サーバ間のエンドツーエンド利用可能帯域Bを下回った場合に、前記選択したサービス提供サーバに前記ユーザ端末2の要求するサービスの提供を指示する。
前記のようにして選択されたサービス提供サーバは、ユーザ端末2に対してサービス提供を行なう。
図2は、本発明による広域サーバ選択受付制御方法の実施例の動作を説明する図である。
同図において、ステップS11〜ステップS71は本発明による方法の実施例の有する動作ステップである。ステップS11からステップS71は以下の通りである.
受付制御サーバ1は、ユーザ端末2からサービス要求を受け(ステップS11)、サービスを提供する可能性のあるサービス提供サーバ4、5のアドレスをユーザ端末2に通知する(ステップS12)。
ユーザ端末2は、受付制御サーバ1からアドレスの通知を受けたサービス提供サーバ4および5に対して、ネットワーク3を介して、同じサイズLのプローブパケットn個 (n≧2) からなるパケットトレインをある小さい送信間隔で送信し、その送信間隔をIin0として記録する(ステップS21)。
サービス提供サーバ4および5は、前記パケットトレインの受信間隔を通知パケットに記録し、前記通知パケットをユーザ端末2に送信する(ステップS22)。
ユーザ端末2は、前記通知パケットに記録された受信間隔の平均値をIout0としてサービス提供サーバごとに記録する(ステップS23)。
前記パケットトレインの送受信、間隔値の記録を、Δtの時間間隔をおいて、ΔIinだけ送信間隔を大きくしたパケットトレインを用いながら、繰り返し行ない(j=1,2,3,・・)、各jに対するIinjとIoutjを記録する(ステップS24)。
次に、(x,y)=(Iinj,Ioutj−Iinj)データから最小二乗法を実行し、y=−ax+bとなる定数a,bを求め、ユーザ端末2とサービス提供サーバ4、5間のネットワーク上のエンドツーエンド利用可能帯域Bを式B=(a・L)/bにより求める(ステップS31)。
サービス提供サーバ4、5ごとの前記エンドツーエンド利用可能帯域Bを受付制御サーバ1に通知する(ステップS32)。
前記受付制御サーバ1は、前記エンドツーエンド利用可能帯域Bと前記ユーザ端末2の要求するサービスの必要帯域を比較し、前記ユーザ端末2からのサービス要求を処理するサーバを複数のサービス提供サーバ4、5の中から前記エンドツーエンド利用可能帯域Bが一番大きいサービス提供サーバを選択する(ステップS41)。
さらにユーザ端末2から要求されているサービスの必要帯域が、ユーザ端末2と選択した前記サービス提供サーバ間のエンドツーエンド利用可能帯域Bを上回った場合には、前記ユーザ端末2からサービス要求の受付を拒否し、拒否したことを前記ユーザ端末2に通知する(ステップS51)。
ユーザ端末2から要求されているサービスの必要帯域が、ユーザ端末2と選択した前記サービス提供サーバ間のエンドツーエンド利用可能帯域Bを下回った場合に、前記選択したサービス提供サーバに前記ユーザ端末2の要求するサービスの提供を指示する(ステップS61)。
前記選択されたサービス提供サーバは、ユーザ端末2に対してサービス提供を行なう(ステップS71)。
以上の効果としては、従来技術のサービス受付制御におけるサービス品質を確保できる品質パラメータの閾値を決定することが難しい、という問題を解決することが可能となる。
また、従来技術の広域サーバ選択制御におけるサービス品質を確保できない、という問題を解決することが可能となる。
さらに、サービス受付制御で拒否をしたサービス提供サーバを、広域サーバ選択制御で選択してしまいサービスが提供できなくなる問題を解決することが可能となる。
図3は、本発明による広域サーバ選択受付制御システムおよび方法の実施例の動作のステップS21〜ステップS24におけるプローブパケットを送受信する手順を説明する一実施例である。
図3において、ユーザ端末2は、サービス提供サーバ4および5に対して、同じサイズLのプローブパケットn個(n≧2)からなるパケットトレイン6をある小さい送信間隔Iin0で送信し、その送信間隔をIin0として記録する(ステップS21)。
サービス提供サーバ4、5は、前記パケットトレイン6の受信間隔を通知パケットに記録し、前記通知パケット7をユーザ端末2に送信する(ステップS22)。
ユーザ端末2は、前記通知パケット7に記録された受信間隔の平均値をとしてサービス提供サーバごとに記録し(ステップS23)、前記パケットトレイン6の送受信、間隔値の記録を、Δtの時間間隔をおいて、IinJ−1=Iout0の値を上限値として(Iout0−Iin0)/Jだけ送信間隔を大きくしたパケットトレインを用いながら、J−1回繰り返し行ない、IinjとIoutjとを記録する(ステップS24)。
以上の効果としては、パケットトレイン6内のプローブパケットの個数n、パケットサイズL、各パケットトレイン間の送出時間間隔、パケットトレインの送出回数J(J≧2)を自由に調整することが出来るため、一回の測定におけるプローブレートをネットワーク負荷にならないように低く調整することが可能となり、従来技術のユーザ端末が要求するサービスの必要帯域が大きい場合にはプローブパケットによるネットワークへの負荷が大きい、という問題を解決することが可能となる。
図4は、本発明による広域サーバ選択受付制御システムおよび方法の実施例の動作のステップS41〜ステップS61における広域サーバ選択と受付判定をする手段を説明する一実施例である。
同図において、Fはユーザ端末2からサービス提供サーバ4、5に向かうフォワード方向の経路であり、Rはサービス提供サーバ4、5からユーザ端末2に向かうリバース方向の経路であり、f1およびf2はユーザ端末2がプローブパケット送信側となり、プローブパケットを受信するそれぞれのサービス提供サーバ4、5の行ったフォワード方向の経路に対するエンドツーエンド利用可能帯域の計算結果であり、r1およびr2はサービス提供サーバ4、5がプローブパケット送信側となり、プローブパケットを受信するユーザ端末2が行ったリバース方向の経路に対する利用可能帯域の計算結果である。
図4の場合における受付制御サーバ1の広域サーバ選択について説明する。
図4の場合、受付制御サーバ1は、ストレージのアップロードなどのフォワード方向のサービス要求にはf1とf2のうちエンドツーエンド利用可能帯域の大きいサービス提供サーバを選択(例えば、f1が3Mbps、f2が1Mbpsでf1>f2の場合はサービス提供サーバ4を選択)し、ストリーミング配信などのリバース方向のサービス要求にはr1とr2のうちエンドツーエンド利用可能帯域の大きいサービス提供サーバを選択(例えば、r1が5Mbps、r2が7Mbpsでr2>r1の場合はサービス提供サーバ5を選択)する.
図4の場合、受付制御サーバ1は、ストレージのアップロードなどのフォワード方向のサービス要求にはf1とf2のうちエンドツーエンド利用可能帯域の大きいサービス提供サーバを選択(例えば、f1が3Mbps、f2が1Mbpsでf1>f2の場合はサービス提供サーバ4を選択)し、ストリーミング配信などのリバース方向のサービス要求にはr1とr2のうちエンドツーエンド利用可能帯域の大きいサービス提供サーバを選択(例えば、r1が5Mbps、r2が7Mbpsでr2>r1の場合はサービス提供サーバ5を選択)する.
受付判定については、ユーザ端末2からのサービス要求が必要とする帯域がf1(例、3Mbps)以下であれば両方向のサービス要求を受付け、r2(例、7Mbps)以上であれば両方向のサービス要求を拒否する.
また、前記必要とする帯域が、f1(例、3Mbps)以上、r2(例、7Mbps)以下であればフォワード方向サービスを拒否し、リバース方向のサービス要求のみを受付ける。
以上の効果としては、従来技術のサービス受付制御におけるサービス品質を確保できる品質パラメータの閾値を決定することが難しい、という問題を解決することが可能となる。
また、従来技術の広域サーバ選択制御におけるサービス品質を確保できない、という問題を解決すること、従来技術のサービス受付制御で拒否をしたサービス提供サーバを、広域サーバ選択制御で選択してしまいサービスが提供できなくなるという問題を解決することが可能となる。
以下は、本発明による広域サーバ選択受付制御システムおよび方法の実施例の動作のステップS21〜ステップS24におけるプローブパケットを送受信する手順を説明する他の一実施例である。
本実施例において、ユーザ端末2は、アドレスの通知を受けたサービス提供サーバ4、5にネットワーク3を介して、同じサイズLのICMPパケットn個(n≧2)からなるパケットトレインをある小さい送信間隔でサービス提供サーバ4、5に対して送信し、その送信間隔をIin0として記録する。
サービス提供サーバ4、5は、前記ICMPパケットに対応したICMP返答パケットをユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、前記ICMP返答パケットの受信間隔の平均値をIout0としてサービス提供サーバごとに記録し、前記パケットトレインの送受信、間隔値の記録を、Δtの時間間隔をおいて、ΔIinだけ送信間隔を大きくしたパケットトレインを用いながら、繰り返し行ない、IinjとIoutjとを記録する。
本実施例の効果としては、実施例1のステップS21〜24におけるプローブパケット送受信をICMPパケットを用いて行なうことにより、プローブパケット送信側のみに新たな制御機構を設け、プローブパケット受信側はインターネット標準プロトコルであるICMPを用いる動作のみに限定することが可能となる。
従って、プローブパケットの送信側と受信側のすべてのユーザ端末、サービス提供サーバに新たな制御機構が必要とする場合の、設置コストと設置稼動が大きくなるという問題を解決することが可能となる。
なお、コンピュータを、上記ユーザ端末、サービス提供サーバ、受付制御サーバからなる広域サーバ選択受付制御システムにおける上述した各処理を実現する手段として機能させるプログラムは、CD−ROM,FD,DVDなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して頒布したり、インターネットなどのネットワークを介してユーザのコンピュータに配布することが可能である。
1:受付制御サーバ
2:ユーザ端末
3:ネットワーク
4:サービス提供サーバ
5:サービス提供サーバ
S11〜S71:動作ステップ
2:ユーザ端末
3:ネットワーク
4:サービス提供サーバ
5:サービス提供サーバ
S11〜S71:動作ステップ
Claims (5)
- ユーザ端末、サービス提供サーバ、受付制御サーバ、およびネットワークを具備する広域サーバ選択受付制御システムであって、
前記ユーザ端末とサービス提供サーバ間において、送信側が前記ネットワークを介してプローブパケットを連続して送信し、受信側が連続受信した前記プローブパケットの遅延特性を利用して、前記ユーザ端末とサービス提供サーバ間のネットワーク経路上のエンドツーエンド利用可能帯域を計算する手段を有し、
前記受付制御サーバが、前記ユーザ端末からのサービス要求を受け、前記エンドツーエンド利用可能帯域の計算結果と、前記要求されたサービスの必要帯域との比較をすることにより、前記ユーザ端末のサービス要求に対するサービス提供サーバを選択する手段と、前記サービス要求の受付判定を行なう手段を有する
ことを特徴とする広域サーバ選択受付制御システム。 - ユーザ端末、サービス提供サーバ、受付制御サーバ、およびネットワークを具備する広域サーバ選択受付制御システムであって、
前記ユーザ端末とサービス提供サーバ間において、送信側が前記ネットワークを介してICMP(Internet Control Message Protocol)パケットを連続して送信し、受信側が連続受信した前記ICMPパケットに対するICMP返答パケットを送信側に連続送信し、送信側が連続受信した前記ICMP返答パケットの遅延特性を利用して、前記ユーザ端末とサービス提供サーバ間のネットワーク経路上の利用可能帯域を計算する手段を有し、
前記受付制御サーバが、前記ユーザ端末からのサービス要求を受け、前記利用可能帯域の計算結果と、前記要求されたサービスの必要帯域との比較をすることにより、前記ユーザ端末のサービス要求に対する、サービス提供サーバを選択する手段と、前記サービス要求の受付判定を行なう手段を有する
ことを特徴とする広域サーバ選択受付制御システム。 - ユーザ端末、サービス提供サーバ、受付制御サーバ、およびネットワークを用いた広域サーバ選択受付制御方法であって、
前記ユーザ端末とサービス提供サーバ間において、送信側が前記ネットワークを介してプローブパケットを連続して送信し、受信側が連続受信した前記プローブパケットの遅延特性を利用して、前記ユーザ端末とサービス提供サーバ間のネットワーク経路上のエンドツーエンド利用可能帯域を計算し、
前記受付制御サーバが、前記ユーザ端末からのサービス要求を受け、前記エンドツーエンド利用可能帯域の計算結果と、前記要求されたサービスの必要帯域との比較をすることにより、前記ユーザ端末のサービス要求に対するサービス提供サーバを選択し、前記サービス要求の受付判定を行なう
ことを特徴とする広域サーバ選択受付制御方法。 - ユーザ端末、サービス提供サーバ、受付制御サーバ、およびネットワークを用いた広域サーバ選択受付制御方法であって、
前記ユーザ端末とサービス提供サーバ間において、送信側が前記ネットワークを介してICMPパケットを連続して送信し、受信側が連続受信した前記ICMPパケットに対するICMP返答パケットを送信側に連続送信し、送信側が連続受信した前記ICMP返答パケットの遅延特性を利用して、前記ユーザ端末とサービス提供サーバ間のネットワーク経路上の利用可能帯域を計算し、
前記受付制御サーバが、前記ユーザ端末からのサービス要求を受け、前記利用可能帯域の計算結果と、前記要求されたサービスの必要帯域との比較をすることにより、前記ユーザ端末のサービス要求に対するサービス提供サーバを選択し、前記サービス要求の受付判定を行なう
ことを特徴とする広域サーバ選択受付制御方法。 - コンピュータを、請求項1または2記載の広域サーバ選択受付制御システムにおける各手段として機能させるための広域サーバ選択受付制御用プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004196357A JP2006020110A (ja) | 2004-07-02 | 2004-07-02 | 広域サーバ選択受付制御システムおよび広域サーバ選択受付制御方法ならびにそのためのプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7876682B2 (en) | 2007-02-23 | 2011-01-25 | Fujitsu Limited | Admission control method and admission control system |
WO2011040006A1 (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-07 | パナソニック株式会社 | 送信装置、受信装置、送受信システム、及び送受信方法 |
JP2015220563A (ja) * | 2014-05-16 | 2015-12-07 | 日本電気株式会社 | 可用帯域を推定する情報処理装置、情報処理システム、可用帯域推定方法、及びそのためのプログラム |
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2004
- 2004-07-02 JP JP2004196357A patent/JP2006020110A/ja active Pending
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