JP2006017264A - 高負荷用歯付ベルト及びその製造方法 - Google Patents

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隆行 草野
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Abstract

【課題】歯部剛性の適正化と、歯布の耐摩耗性の向上とを図る。
【解決手段】歯部ゴム層2と歯布層3との間に接着性改善剤(N,N’−m−フェニレンジマレイミド)が添加された内側糊ゴム層5を、歯布層3の歯表面側に低摩擦剤(PTFE)が添加された外側糊ゴム層6をそれぞれ設ける。歯部ゴム層2と内側及び外側糊ゴム層5,6との糊ゴムは、水素化ニトリルゴムからなる第1のゴム成分と、水素化ニトリルゴムにメタクリル酸亜鉛を添加した第2のゴム成分(パーオキサイド架橋)とをブレンドしたものである。内側糊ゴム層5の糊ゴムは、外側糊ゴム層6のよりも第2のゴム成分の占める割合が大きい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高負荷用歯付ベルト及びその製造方法に関するものである。
自動車用エンジンのカムシャフト駆動やディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプ駆動などに用いる歯付ベルトは、高負荷条件下で使用されるため、歯部剛性あるいは接着性の不足が原因となる歯部の剥離や、歯布(歯布層)の耐摩耗性不足による歯部ゴムの摩耗が問題となっている。
歯部の耐摩耗性を改善した高負荷用歯付ベルトについてはいくつか提案されている。その一つとして、歯部の耐摩耗性を向上させるために、歯布の外側を被覆する抵抗層を設け、この抵抗層が、フッ素処理されたプラストマ、エラストマー材料、及び、加硫剤を含み、上記フッ素処理されたプラストマが、上記エラストマー材料の量よりも多い量で上記抵抗層内に存在するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ベルト本体の外側の帆布の一面側に、少なくとも一種類のバインダ成分と少なくとも一種類の摩擦軽減成分からなる耐摩耗性合成物を付加するものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−039276号公報(段落0010,0011) 米国特許第6419775号明細書及び図面(第3欄、第4欄)
しかしながら、歯部ゴムの耐摩耗性を向上させるために、歯部ゴムに低摩擦剤(PTFE)を添加すると、その低摩擦剤が歯部ゴムに対する歯布の接着性を阻害する。
また、一般に、歯部の剥離は、歯部の剛性が不足する場合には、所定値以上の負荷が作用すると、歯底部付近の心線層と歯底部の歯布との境界で発生することが多い。一方、歯部の剛性が高くなりすぎると、歯部の歯元にクラックが発生しやすくなることが多い。
そのため、歯部の剛性を適正化し、歯部の耐剥離性・耐クラック性に関しバランスをとる必要もある。
この発明は、歯部剛性の適正化と、歯布の耐摩耗性の向上とを図った高負荷用歯付ベルト及びその製造方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、心線層の下側の歯部ゴム層が歯布層にて覆われる高負荷用歯付ベルトであって、前記歯部ゴム層と歯布層との間に接着性改善剤が添加された内側糊ゴム層が、前記歯布層の歯表面側に低摩擦剤が添加された外側糊ゴム層がそれぞれ形成され、前記歯部ゴム層を構成するゴムと前記内側及び外側糊ゴム層を構成するゴムとは、水素化ニトリルゴム(H−NBR)である第1のゴム成分と、水素化ニトリルゴムにメタクリル酸亜鉛により補強してなる第2のゴム成分とをブレンドしたものであることを特徴とする。
このようにすれば、低摩擦剤が添加された外側糊ゴム層によって摩擦係数が低減され、歯布の耐摩耗性が向上せしめられる。一方、接着性改善剤が添加された内側糊ゴム層によって、低摩擦剤により、歯部ゴム層に対する歯布の接着性が損なわれるのが回避される。
とくに、前記歯部ゴム層を構成するゴムと前記内側及び外側糊ゴム層を構成するゴムとは、水素化ニトリルゴム(H−NBR)である第1のゴム成分と、水素化ニトリルゴムにメタクリル酸亜鉛により補強してなる第2のゴム成分とをブレンドしたものであるので、各層において第2のゴム成分の占める割合をコントロールすることで、歯部剛性の適正化と、歯布の耐摩耗性の向上とを図ることが可能となる。
請求項2に記載のように、請求項1の高負荷用歯付ベルトにおいて、歯部ゴム層を構成するゴムは、前記第1のゴム成分と第2のゴム成分とのブレンド比が50:50〜35:65の範囲とされることが望ましい。
このようにすれば、歯部ゴム層において、第2のゴム成分の占める割合を大きくしているので、必要な歯部剛性が確保される。
この場合、請求項3に記載のように、請求項2の高負荷用歯付ベルトにおいて、前記内側及び外側糊ゴム層を構成するゴムは、前記第1のゴム成分と第2のゴム成分とのブレンド比が20:80〜85:15の範囲とされ、前記外側糊ゴム層の糊ゴムは、前記内側糊ゴム層の糊ゴムよりも第2のゴム成分の占める割合が小さいものを用いることが望ましい。
このようにすれば、歯底部の表面においては、帆布外面に発生する応力は帆布内面より大きく、発熱が高くなるが、第2のゴム成分の占める割合を帆布内面側より帆布外面側よりも小さくしているので、帆布外面(表面)側は硬さが抑制され、耐久性が確保される。これは、前述したようなブレンドゴムの場合、第2のゴム成分の占める割合が大きいと、ゴムは硬くなり、屈曲を受けた際の歪みにより、高応力発生から発熱を引き起こし、糊ゴムのクラックが発生しやすくなるからである。
請求項4に記載のように、請求項1〜3のいずれかの高負荷用歯付ベルトにおいて、前記低摩擦剤としては、ポリテトラフルオロエチレンで、このポリテトラフルオロエチレンは、前記外側糊ゴム層のゴム100重量部に対して100重量部添加されることが望ましい。
請求項5に記載のように、請求項1〜4のいずれかの高負荷用歯付ベルトにおいて、前記接着性改善剤として、N,N’−m−フェニレンジマレイミドを用いることができる。
また、請求項6に記載のように、請求項1〜5のいずれかの高負荷用歯付ベルトにおいて、前記歯部ゴム層は、ゴム硬度(JIS−A)が80〜86度で、前記心線層の心線の直径が1〜1.2mmである構成とすることができる。
請求項7の発明は、歯部を覆う歯布を有する高負荷用歯付ベルトの製造方法であって、前記歯布層の歯布へのレゾルシン・フォルマリン・ラテックス(RFL)によるディップ処理後に、前記歯布の歯部ゴム層側の面に接着性改善剤が添加された糊ゴムコーティングを行い、その後歯表面側に低摩擦剤が添加された糊ゴムコーティングを行うことを特徴とする。
このようにすれば、低摩擦剤を含む外側糊ゴム層によって歯布の耐摩耗性が向上せしめられ、接着性改善剤を含む内側糊ゴム層によって、低摩擦剤により歯布の接着性が損なわれるのが回避される。よって、歯布の接着力を低下させることなく、低摩擦剤の添加を無理なくすることができる。
請求項8の発明は、請求項7の高負荷用歯付ベルトの製造方法において、前記外側糊ゴム層の糊ゴムは、前記内側糊ゴム層の糊ゴムよりも糊ゴム濃度が低いことが望ましい。
このようにすれば、外側糊ゴム層の糊ゴムが、前記内側糊ゴム層の糊ゴムよりも糊ゴム濃度が低いので、歯部の表面付近において低摩擦剤を含む糊ゴムをある程度歯布層内部にまで含浸させることができる。
以上のように構成したから、本発明は、歯部の剛性を適正化し、歯部の耐剥離性・耐クラック性についてバランスを図り、歯布の接着性を損なうことなく、歯布の耐摩耗性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って詳細に説明する。
図1は本発明に係る高負荷用歯付ベルトを、一部断面で示す斜視図である。
図1に示すように、高負荷用歯付ベルト1は、歯部ゴム層2の歯表面を覆う歯布層3を有する。歯部ゴム層2の硬さは80〜86度である。歯部ゴム層2の上側の心線層4の心線4aの直径が1〜1.2mmである。歯布の材質はナイロン又はアラミド繊維、あるいは両方を用いた歯布である。歯部ゴム層2と歯布層3との間に接着性改善剤が添加された内側糊ゴム層5が、歯布層3の歯表面側に低摩擦剤が添加された外側糊ゴム層6がそれぞれ設けられている。
歯部ゴム層2を構成するゴムと内側及び外側糊ゴム層5,6を構成するゴムとは、同一のゴム成分を含むものが用いられている。例えば、水素化ニトリルゴム(H−NBR)である第1のゴム成分と、水素化ニトリルゴムにメタクリル酸亜鉛の添加により補強した第2のゴム成分とのブレンドゴムが用いられる。なお、第2のゴム成分としては、具体的には、日本ゼオン株式会社の商品(Zeoforte ZSC)が用いられる。これは、耐熱性、耐油性に優れる水素化ニトリルゴムにメタクリル酸亜鉛を高度に微分散させたポリマーアロイであり、有機過酸化物(パーオキサイド)で架橋することにより、極めて高い破断強度を示すゴム弾性体である。
このように、内側及び外側糊ゴム層5,6を構成するゴムは、第1のゴム成分(水素化ニトリルゴム(H−NBR))と第2のゴム成分(ZSC)とをブレンドしたゴムを用い、それらのブレンド比は20:80〜85:15が適用範囲であるが、内側糊ゴム層5は、外側糊ゴム層6よりも第2のゴム成分の占める割合が大きくなるように設定されている。これは、そのようなブレンドゴムの場合、第2のゴム成分の占める割合が大きくなると、ゴムは硬くなり、屈曲を受けた際の歪みにより高応力が発生して発熱を引き起こし、糊ゴムにクラックが発生しやすくなるからである。つまり、歯底部の表面付近においては、帆布外側に発生する応力は帆布内側に発生する応力より大きく、発熱が高くなるので、帆布の外側は硬度を抑制して耐久性を確保するために、第2のゴム成分(ZSC)の占める割合を帆布内側より小さくしているのである。
前記接着性改善剤としては、N,N’−m−フェニレンジマレイミド(以下バルノックPMという)が用いられる。前記低摩擦剤としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が用いられる。このポリテトラフルオロエチレンは、糊ゴム100重量部に対して100重量部添加される。
歯部ゴム層2のゴムは、ゴム単体のゴム硬度(JIS−A)は80〜86度、第1のゴム成分と第2のゴム成分とのブレンド比は、50:50〜35:65の範囲とされる。つまり、第2のゴム成分の占める割合を大きくして、必要な歯部剛性を確保している。
歯部ゴム層2において、第2のゴム成分(ZSC)の占める割合が、糊ゴム層5,6よりも比較的小さいのは、歯部ゴム層2においての第2のゴム成分の占める割合を高めると歯部ゴムが硬くなり過ぎ、ベルト背面部、歯元部、歯部で屈曲による刺激を受ける箇所は発生する応力が大きくなり、発熱等によりクラックが発生しやすくなるからである。また、心線層4下部の歯元部には歯荷重からの力が作用することになるが、このとき歯部ゴムの弾性率が低い場合、歯荷重からの力による変形が大きく(応力×歪が大きくなる)、早期のクラックの発生に至ることになる。よって、内側糊ゴム層5において、第2のゴム成分の占める割合を大きくゴムを硬くすることで、歪みを抑制し、長寿命化を図っている。

外側糊ゴム層6の糊ゴムには、耐摩耗性を向上させるために低摩擦剤(PTFE)を添加するが、歯布の接着力を低下させることなく、低摩擦剤を添加する必要がある。
歯布の歯部表面側になる面を第1面とし、歯部ゴム層2側になる面を第2面とすると、RFLディップ後に第2面に接着性改善剤(バルノックPM)を添加した内側糊ゴム(JIS−A 95度)をコーティングし、その後第1面に低摩耗剤(PTFE)が添加された外側糊ゴム(JIS−A 86度)をコーティングする。
これにより、歯表面側の外側糊ゴム層6の糊ゴムに低摩擦剤(PTFE)を添加することにより耐摩耗性が向上し、歯部ゴム側の内側糊ゴム層5の糊ゴムに接着性改善剤(バルノックPM)を配合することで、低摩擦剤の添加で低下する心線との接着性、歯部ゴムとの接着性、帆布との接着性を損なわないようにしている。また、第2のゴム成分の占める割合を大きくして、歯部ゴム層2側の内側糊ゴム層5の糊ゴムを歯面側の外側糊ゴム層6の糊ゴムより硬度を高くすることで、歯元クラックの発生を防止するようにもしている。
但し、第1面のコーティングの際は歯部の表面に糊ゴムと低摩擦剤がある程度内部にまで含浸させるため糊ゴム濃度を、第2面のコーティングよりも下げた状態でコーティングを行う。
心線4aは、高負荷条件下での歯部剥離性を維持するため、直径が1〜1.2mmの高強力ガラス繊維を用いる。
続いて、製造方法について説明する。
(i)歯部ゴム層2のゴム
H−NBR(第1のゴム成分)とZSC(第2のゴム成分)とをブレンドしたゴムを用いる。高負荷条件下での歯部の変形を抑制するため、歯部ゴムのゴム硬度を80〜86度の範囲とする。
(ii)心線
心線4aの直径が1〜1.2mmの高強力ガラスコードを用い、心線4aと歯部ゴムおよび歯布の接着性を保持した。
(iii)歯部処理
従来の処理工程は、RFL処理、ソーキング処理、コーティング処理を順に行っていたが、このような一連の処理工程で耐摩耗性改善のためソーキング処理にPTFE等の低摩擦剤を添加すると、歯部に対する歯布の接着性が低下し、歯部の剥離性能が悪化する。そのため、多量の低摩耗剤(PTFE)を添加することができない。
これを改善するために、処理工程を、RFL処理→第2面コーティング処理(歯部ゴム層2側)→第1面コーティング処理(歯面側)の順で処理を行うことにより、歯布と歯ゴムの接着性を低下させることなく、PTFE等の低摩擦剤を添加することを可能としている。
つまり、歯布の接着性を向上させるために、第2面側にコーティングする糊ゴム(歯部ゴム層2側)に、接着性改善剤としてバルノックPMを添加する。
(実施例)
歯部ゴム:H−NBR:ZSC=45:55 ゴム硬度 82度
歯布:3/3綾ナイロン帆布、RFL処理(H−NBR系)
第1面側の糊ゴム(歯面側)H−NBR:ZSC=50:50、PTFE M配合
第2面側の糊ゴム(歯部ゴム層側)H−NBR:ZSC=20:80、バル ノックPM配合
心線:SCG150−3/13 S,N撚り
−歯布接着力−
この組成の高負荷用歯付ベルトを用いて、低摩擦剤(PTFE)を添加した場合の歯布接着力を調べたところ、図2に示すように、低摩擦剤を増量しても、歯布接着力はあまり低下しないことがわかる。特に、従来は、低摩擦剤を110重量部以上添加することができなかったが、本発明においては、低摩擦剤(PTFE)を110重量部以上添加することが可能となる。
−歯部剥離試験−
接着力評価方法は、JASO E110規格「5.3 歯布剥離強さ試験」による。なお、歯部剥離評価方法は、図3に示す試験システムを用いて行う。ここで、試験ベルトのベルト幅Wは19mmで、周囲温度Tは100℃である。基台11に固定された歯付ベルト12の歯部12aに可動部材13を嵌合させ、最大荷重F=23kgfの荷重振動を周期A=20Hzで付与し、剥離寿命は、最初の歯部の剥離(いわゆる歯欠け)が発生するまでの時間を剥離寿命として計測する。
歯部剥離性は、図4に示すように、低摩擦剤(PTFE)を110重量部程度添加しても、低摩擦剤の添加がない場合とほとんど変わらないことがわかる。
−歯布摩耗試験−
歯布摩耗性評価方法は、図5に示す試験システムを用いて行う。ここで、4つの主プーリ21A〜21D(STS形歯形の歯部が、8mmピッチで、歯数が19である)に歯付ベルト22を巻き掛け、4つのアイドラプーリ23A〜23D(直径45mm)にて歯付ベルト22に対しテンションを付与する。歯付ベルト22が伝達する駆動力は588Nとし、歯帆布が完全に摩耗し、心線露出又は歯欠けが生じるまでの時間を摩耗寿命とする。
歯布摩耗性は、図6に示すように、低摩擦剤を添加することで、添加しない場合よりも、歯布の耐摩耗性が向上していることがわかる。
本発明に係る高負荷用歯付ベルトを、一部断面で示す斜視図である。 ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の添加量と歯布接着力との関係を示す図である。 歯部剥離試験の方法を示し、(a)は試験システムの概略図、(b)は付与する振動の説明図である。 ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の添加量と歯部剥離性能との関係を示す図である。 歯布摩耗試験に用いる試験システムの概略図である。 ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の添加量と歯布摩耗性能との関係を示す図である。
符号の説明
1 高負荷用歯付ベルト
2 歯部ゴム層
3 歯布層
4 心線層
5 内側糊ゴム層
6 外側糊ゴム層

Claims (8)

  1. 心線層下側の歯部ゴム層が歯布層にて覆われる高負荷用歯付ベルトであって、
    前記歯部ゴム層と歯布層との間に接着性改善剤が添加された内側糊ゴム層が、前記歯布層の歯表面側に低摩擦剤が添加された外側糊ゴム層がそれぞれ形成され、
    前記歯部ゴム層を構成するゴムと前記内側及び外側糊ゴム層を構成するゴムとは、水素化ニトリルゴムである第1のゴム成分と、水素化ニトリルゴムをメタクリル酸亜鉛により補強してなる第2のゴム成分とをブレンドしたものであることを特徴とする高負荷用歯付ベルト。
  2. 歯部ゴム層を構成するゴムは、前記第1のゴム成分と第2のゴム成分とのブレンド比が50:50〜35:65の範囲とされることを特徴とする請求項1記載の高負荷用歯付ベルト。
  3. 前記内側及び外側糊ゴム層を構成するゴムは、前記第1のゴム成分と第2のゴム成分とのブレンド比が20:80〜85:15の範囲とされ、
    前記内側糊ゴム層の糊ゴムは、前記外側糊ゴム層の糊ゴムよりも第2のゴム成分の占める割合が大きいことを特徴とする請求項2記載の高負荷用歯付ベルト。
  4. 前記低摩擦剤は、ポリテトラフルオロエチレンで、
    このポリテトラフルオロエチレンは、前記外側糊ゴム層のゴム100重量部に対して100重量部添加されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高負荷用歯付ベルト。
  5. 前記接着性改善剤は、N,N’−m−フェニレンジマレイミドであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高負荷用歯付ベルト。
  6. 前記歯部ゴム層は、ゴム硬度(JIS−A)が80〜86度で、前記心線層の心線の直径が1〜1.2mmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の高負荷用歯付ベルト。
  7. 歯部ゴム層が歯布層にて覆われる高負荷用歯付ベルトの製造方法であって、
    前記歯布層の歯布へのレゾルシン・フォルマリン・ラテックスによるディップ処理後に、前記歯布の歯部ゴム層側の面に接着性改善剤が添加された糊ゴムコーティングを行い、その後歯表面側に低摩擦剤が添加された糊ゴムコーティングを行うことを特徴とする高負荷用歯付ベルトの製造方法。
  8. 前記外側糊ゴム層の糊ゴムは、前記内側糊ゴム層の糊ゴムよりも糊ゴム濃度が低いことを特徴とする請求項7記載の高負荷用歯付ベルトの製造方法。
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