JP2006016641A - 金属シリコンオキサイドの製造方法、金属シリコンオキシナイトライドの製造方法、およびシリコンドープされた金属ナイトライドの製造方法 - Google Patents

金属シリコンオキサイドの製造方法、金属シリコンオキシナイトライドの製造方法、およびシリコンドープされた金属ナイトライドの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006016641A
JP2006016641A JP2004193710A JP2004193710A JP2006016641A JP 2006016641 A JP2006016641 A JP 2006016641A JP 2004193710 A JP2004193710 A JP 2004193710A JP 2004193710 A JP2004193710 A JP 2004193710A JP 2006016641 A JP2006016641 A JP 2006016641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
group
silicon
sih
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004193710A
Other languages
English (en)
Inventor
Christian Dussarat
クリスチャン・デュサラ
Eri Tsukada
恵理 塚田
Gillard Jean-Marc
ジャンマルク・ジラルド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
Original Assignee
Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Air Liquide SA, LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude filed Critical Air Liquide SA
Priority to JP2004193710A priority Critical patent/JP2006016641A/ja
Priority to JP2007501371A priority patent/JP5048476B2/ja
Priority to TW94105563A priority patent/TWI389219B/zh
Priority to US10/591,629 priority patent/US7482286B2/en
Priority to PCT/IB2005/000522 priority patent/WO2005093126A1/en
Publication of JP2006016641A publication Critical patent/JP2006016641A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

【課題】炭素混入量が低く、かつ金属/Si比が良好に制御され、良好なhigh−k絶縁膜として用いることができる金属シリコンオキシナイトライドを製造できる方法を提供する。
【解決手段】炭素フリーのシリコン源たとえば(SiH33Nと、一般式MXnで表される金属前駆体たとえばHf(NEt24と、酸化剤たとえばO2とをCVDチャンバーへ導入して基板表面で反応させる金属シリコンオキシナイトライドの製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、high−k絶縁膜として用いられる金属シリコンオキサイドまたは金属シリコンオキシナイトライドの製造方法、および金属配線のバリア層として用いられるシリコンドープされた金属ナイトライドの製造方法に関する。
半導体デバイス寸法の急激な縮小に伴って、金属−酸化物−半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)のスケーリングに関連して直接トンネリングによるゲートリーク電流が大きな問題になってきた。このため、SiO2ゲート絶縁膜の厚さは約1nmよりも薄くすることはできなくなっている。この対策として、将来の半導体デバイスには、ゲート絶縁膜としてより高誘電率(high−k)の材料を用いることが必要とされている。
これまで、高誘電率(high−k)材料として、たとえばハフニウムオキサイドが検討されてきたが、最近ではハフニウムシリケートやハフニウムシリコンオキシナイトライドが最も有望とみなされている。ハフニウムシリケートやハフニウムシリコンオキシナイトライドに含まれるシリコンや窒素は、酸化雰囲気中でのhigh−k絶縁膜/基板界面におけるSiOの生成および拡散またはハフニウムシリサイドなどの形成を防止し、結晶化能を減少させる(すなわち結晶化温度を高める)作用を有する。
従来、ハフニウムオキサイドのマトリックス中にシリコンを添加または置換した形態のハフニウムシリケートやハフニウムシリコンオキシナイトライドは、金属前駆体とジアルキルアミノシランSi(NR124を用いたCVD(chemical vapor deposition)によって成膜されている(たとえば非特許文献1、非特許文献2、特許文献1参照)。一般的に、アルキルアミノシランは、金属前駆体との適合性を考慮して選択される。たとえばHf(NMeEt)4に対してはSi(NMeEt)4を組み合わせ、これらを溶液としていっしょに供給するか、またはこれらを混合した後に単一の液体注入システムで供給して、望ましくない気相反応を防止するようにする。
しかし、上述した従来の方法では、シリコン源であるジアルキルアミノシランSi(NR124が主な原因となって膜中に多量の炭素が混入し、high−k絶縁膜の誘電特性を劣化させる問題がある。また、上記のような液体の金属前駆体やシリコン源を用いる場合には蒸発器で蒸発させた後にCVDチャンバーへ導入する。この場合、金属前駆体とシリコン源とでは、一般的に揮発性が大きく異なるので、気化温度をうまく設定し反応ガスを適切に供給して膜中の金属/Si比を良好に制御することが困難になる。
他の金属およびシリコンを含有する化合物の応用例は、Cu配線・電極とlow−k絶縁膜との間に挟まれるバリア層としての金属ナイトライドである。金属ナイトライドは、良好な導電性と適当な仕事関数を有し、しかもlow−k絶縁膜がCuによって汚染されるのを有効に防止できる。そして、バリア層の抵抗が低いことは、RC遅延を低減させる点で有利になる。
従来、金属ナイトライドは、たとえば金属ハライド(TiCl4、TaCl5など)とアンモニアを用いたCVDにより成膜されている。しかし、この方法は、高いサーマルバジェット(thermal budget)およびプロセス温度(>650℃)を要し、BEOL(back-end-of-line)プロセスと適合しない。また、この方法ではNH4Cl粒子が生成するという問題がある。
このため、金属ナイトライドは、代表的にはアミノ金属前駆体(TDMAT、TDEAT、TBTDET、TAIMATAなど)とアンモニアを用いたCVDにより成膜されるようになってきている(たとえば特許文献2参照)。このようなアミノ金属前駆体を用いると、たとえばCVD−TiN膜の膜質が向上することがわかっている。また、アミノ金属前駆体とシランSiH4とアンモニアを用いたCVDにより、少量のシリコンがドープされた金属ナイトライドを成膜すると、バリア性を改善するのに有利であることがわかってきている。しかし、SiH4は蒸気圧が高く可燃性であるため、SiH4のリークによって深刻なダメージが発生するおそれがある。一方、シランに代わるシリコン源としてジアルキルアミノシランSi(NR124を用いると、膜中に多量の炭素が混入してバリア層の抵抗が高くなる可能性が高い。
Jpn. J. Appl. Phys., Vol. 42, No. 6A, pp. L578-L580, June 2003. Applied Physics Letters, Vol. 80, No. 13, pp. 2362-2364, April 2002. 米国特許公開公報2003/0111678 A1 米国特許第6,602,783号明細書
本発明の目的は、炭素混入量が低く、かつ金属/Si比が良好に制御され、良好なhigh−k絶縁膜として用いることができる金属シリコンオキサイドまたは金属シリコンオキシナイトライドを製造できる方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、炭素混入量が低く、良好なバリア層として用いることができる、シリコンドープされた金属ナイトライドを低い成膜温度で製造できる方法を提供することにある。
本発明の第1の実施形態に係る金属シリコンオキサイドの製造方法は、(SiH33N、(SiH32OおよびSi38からなる群より選択される少なくとも1種のシリコン源と、一般式MXnで表される金属前駆体(ここで、MはHf、Zr、Ti、TaおよびNbからなる群より選択される少なくとも1種の金属、nは4または5、Xは独立にCl、NMe2、NMeEt、NEt2、NO3、OtBu、mmp、NtBuおよびNtAmからなる群より選択される少なくとも1種)と、O2、O3、NO、NO2およびN2Oからなる群より選択される少なくとも1種の酸化剤に水(H2O)をCVDチャンバーへ導入して基板表面で反応させることを特徴とする。なお、Meはメチル、Etはエチル、mmpは1−メトキシ−1−メチルプロポキシド、tBuはt−ブチル、tAmはt−アミルである。
本発明の第2の実施形態に係る金属シリコンオキシナイトライドの製造方法は、(SiH33N、(SiH32OおよびSi38からなる群より選択される少なくとも1種のシリコン源と、一般式MXnで表される金属前駆体(ここで、MはHf、Zr、Ti、TaおよびNbからなる群より選択される少なくとも1種の金属、nは4または5、Xは独立にCl、NMe2、NMeEt、NEt2、NO3、OtBu、mmp、NtBuおよびNtAmからなる群より選択される少なくとも1種)と、O2、O3、NO、NO2およびN2Oからなる群より選択される少なくとも1種の酸化剤と、さらに必要であればアンモニア、第1アミン、第2アミンおよび第3アミンからなる群より選択される少なくとも1種の窒化剤とをCVDチャンバーへ導入して基板表面で反応させることを特徴とする。
本発明の第3の実施形態に係るシリコンドープされた金属ナイトライドの製造方法は、(SiH33Nと、一般式MXnで表される金属前駆体(ここで、MはTi、Ta、Nb、MoおよびWからなる群より選択される少なくとも1種の金属、nは4、5または6、Xは独立にF、Cl、Br、NMe2、NMeEt、NEt2、NtBuおよびNtAmからなる群より選択される少なくとも1種)とをCVDチャンバーへ導入して基板表面で反応させることを特徴とする。
本発明の第4の実施形態に係る金属シリコンオキサイドまたは金属シリコンオキシナイトライドの製造方法は、一般式MXnで表される金属前駆体(ここで、MはHf、Zr、Ti、TaおよびNbからなる群より選択される少なくとも1種の金属、nは4または5、Xは独立にCl、NMe2、NMeEt、NEt2、NO3、OtBu、mmp、NtBuおよびNtAmからなる群より選択される少なくとも1種)と、(SiH33N、(SiH32OおよびSi38からなる群より選択される少なくとも1種のシリコン源と、H2O、O2、O3、NO、NO2およびN2Oからなる群より選択される少なくとも1種の酸化剤および/またはアンモニア、第1アミン、第2アミンおよび第3アミンからなる群より選択される少なくとも1種の窒化剤を、それぞれ所定の順序で、ALDチャンバーに所定時間だけ導入して基板表面で反応させた後にパージする操作を行うことを特徴とする。
本発明の第5の実施形態に係るシリコンドープされた金属ナイトライドの製造方法は、一般式MXnで表される金属前駆体(ここで、MはTi、Ta、Nb、MoおよびWからなる群より選択される少なくとも1種の金属、nは4、5または6、Xは独立にF、Cl、Br、NMe2、NMeEt、NEt2、NtBuおよびNtAmからなる群より選択される少なくとも1種)と、(SiH33Nと、必要に応じて、アンモニア、第1アミン、第2アミンおよび第3アミンからなる群より選択される少なくとも1種の窒化剤を、それぞれ所定の順序で、ALDチャンバーに所定時間だけ導入して基板表面で反応させた後にパージする操作を行うことを特徴とする。
本発明の第1、第2または第4の実施形態に係る金属シリコンオキサイドまたは金属シリコンオキシナイトライド(high−k絶縁膜)の製造方法において用いられるトリシリルアミン[TSA](SiH33N、ジシロキサン(SiH32OまたはトリシランSi38は、従来の方法で用いられていたジアルキルアミノシランと異なり、炭素フリーのシリコン源(またはシリコン源かつ窒素源)なので、金属シリコンオキサイドまたは金属シリコンオキシナイトライド中の炭素混入量を低減することができ、良好な特性を有するhigh−k絶縁膜を得ることができる。また、トリシリルアミン(SiH33N、ジシロキサン(SiH32OまたはトリシランSi38は、揮発性がありガスとして容易に供給できるので、LPCVDの圧力領域ではhigh−k絶縁膜中の金属/Si比を制御するのに有利である。
本発明の第3または第5の実施形態に係るシリコンドープされた金属ナイトライド(Cu配線・電極とlow−k絶縁膜との間のバリア層)の製造方法において用いられるトリシリルアミン[TSA](SiH33Nは、炭素フリーの窒素源かつシリコン源なので、シリコンドープされた金属ナイトライド膜への炭素混入量を低減することができ、良好な特性を有するバリア層を得ることができる。また、トリシリルアミン(SiH33Nは、アンモニアよりも強い還元性を有するため、成膜温度を低下させることができる。さらに、トリシリルアミン(SiH33Nは、シランよりも蒸気圧がかなり低い(大気圧未満)であるため、リークの危険性したがって燃焼の危険性が低い。
以下、本発明の実施形態をより詳細に説明する。
本発明の第1の実施形態は、high−k絶縁膜として用いられる金属シリコンオキサイドMSiOのCVD(chemical vapor deposition)法による製造方法である。この方法は、代表的には、以下の反応式に基づく。
MXn+トリシリルアミン(TSA)+O2+H2O→MSiO。
金属前駆体としては、一般式MXn(nは4または5なので、MX4またはMX5)で表されるものが用いられる。MはHf、Zr、Ti、Ta、Nbなどがあるがその限りではない。Mとしては特にHfが好ましい。Xは独立にCl、NMe2、NMeEt、NEt2、NO3、OtBu、mmp、NtBu、NtAmなどがあるがその限りではない。
シリコン源としては、(SiH33N、(SiH32O、Si38などがあるがその限りではない。シリコン源としては、特に(SiH33Nすなわちトリシリルアミン(TSA)が好ましい。
酸化剤としては、O2、O3、NO、NO2、N2Oなどに水(H2O)を添加したものが用いられる。
これらの反応ガスを同時にCVDチャンバーへ導入して基板表面で反応させることにより、金属シリコンオキサイドを成膜することができる。
この方法では以下のような条件でCVDが行われる。基板温度は300〜700℃に設定することが好ましい。チャンバーの全圧は0.1〜1000Torrに設定することが好ましい。シリコン源と酸化剤との比率は1:1〜1:1000に設定することが好ましく、1:10〜1:100がより好ましい。金属前駆体とシリコン源との比率は100:1〜1:100に設定することが好ましく、1:1〜1:10がより好ましい。
本発明の第2の実施形態は、high−k絶縁膜として用いられる金属シリコンオキシナイトライドMSiONのCVD(chemical vapor deposition)法による製造方法である。この方法は、代表的には、以下の反応式に基づく。
MXn+トリシリルアミン(TSA)+O2(+NH3)→MSiON。
金属前駆体としては、第1の実施形態に関連して説明したものが用いられる。
第2の実施形態では、シリコン源かつ窒素源として、(SiH33N、(SiH32O、Si38など、特に好ましくは(SiH33Nすなわちトリシリルアミン(TSA)が用いられる。
酸化剤としては、O2、O3、NO、NO2、N2Oなどが用いられるが、第1の実施形態と異なり、水(H2O)を添加しない。
必要に応じて用いられる窒化剤としては、アンモニア、第1アミン、第2アミン、第3アミンなどがあるがその限りではない。
これらの反応ガスを同時にCVDチャンバーへ導入して基板表面で反応させることにより、金属シリコンオキシナイトライドを成膜することができる。第2の実施形態に係る方法でも、第1の実施形態に係るこの方法と同様の条件でCVDが行われる。
本発明の第3の実施形態は、Cu配線・電極とlow−k絶縁膜との間のバリア層として用いられるシリコンドープされた金属ナイトライドM(Si)NのCVD法による製造方法である。この方法は、代表的には、以下の反応式に基づく。
MXn+トリシリルアミンTSA(+NH3)→M(Si)N。
金属前駆体としては、一般式MXn(nは4、5または6なので、MX4、MX5またはMX)で表されるものが用いられる。MはTi、Ta、Nb、Mo、Wなどがあるがその限りではない。Xは独立にF、Cl、Br、NMe2、NMeEt、NEt2、NtBu、NtAmなどがあるがその限りではない。
窒素源かつシリコン源としては、トリシリルアミン[TSA](SiH33Nが用いられる。
また、窒化剤として、アンモニア、第1アミン、第2アミン、第3アミンなどを用いてもよい。
これらの反応ガスを同時にCVDチャンバーへ導入して基板表面で反応させることにより、シリコンドープされた金属ナイトライドを成膜することができる。
この方法では以下のような条件でCVDが行われる。基板温度は300〜700℃に設定することが好ましい。チャンバーの全圧は1mTorr〜1000Torrに設定することが好ましい。金属前駆体と窒素源かつシリコン源である(SiH33Nとの比率は100:1〜1:100に設定することが好ましく、1:1〜1:10がより好ましい。
本発明の第4の実施形態は、high−k絶縁膜として用いられる金属シリコンオキサイドMSiOまたは金属シリコンオキシナイトライドMSiONのALD(atomic layer deposition)法による製造方法である。
金属前駆体、シリコン源(またはシリコン源かつ窒素源)、酸化剤、必要に応じて用いられる窒化剤としては、第1または第2の実施形態で説明したものが用いられる。
これらの反応ガスを、それぞれ所定の順序、たとえば金属前駆体、酸化剤、シリコン源の順で、ALDチャンバーに所定時間だけ導入して基板表面で反応させた後に不活性ガスを用いてパージする操作を行うことにより、原子層単位で反応を進行させて、金属シリコンオキサイドまたは金属シリコンオキシナイトライドを成膜することができる。
なお、シリコン源を酸化剤とともにALDチャンバーに導入してもよい。必要であれば窒化剤も同様にALDチャンバーに導入してもよい。
この方法では以下のような条件でALDが行われる。基板温度は300〜600℃に設定することが好ましい。チャンバーの全圧は0.01〜100Torrに設定することが好ましい。金属前駆体、シリコン源、酸化剤および/または窒化剤のALDチャンバーへの導入時間(パルス)は、それぞれ0.01〜10秒に設定することが好ましい。
本発明の第5の実施形態は、Cu配線・電極とlow−k絶縁膜との間のバリア層として用いられるシリコンドープされた金属ナイトライドM(Si)NのALD法による製造方法である。
金属前駆体、窒素源かつシリコン源であるTSA、必要に応じて用いられる窒化剤としては、第3の実施形態で説明したものが用いられる。
これらの反応ガスを、それぞれ所定の順序、たとえば金属前駆体、TSAの順で、ALDチャンバーに所定時間だけ導入して基板表面で反応させた後に不活性ガスを用いてパージする操作を行うことにより、原子層単位で反応を進行させて、シリコンドープされた金属ナイトライドを成膜することができる。なお、必要があれば、窒化剤も同様にALDチャンバーに導入してもよい。
この方法では以下のような条件でALDが行われる。基板温度は300〜700℃に設定することが好ましい。チャンバーの全圧は0.01〜100Torrに設定することが好ましい。金属前駆体、TSA、窒化剤のALDチャンバーへの導入時間(パルス)は、それぞれ0.01〜10秒に設定することが好ましい。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。
(実施例1)
ハフニウムシリコンオキシナイトライドを成膜した実施例を説明する。
図1に本実施例において用いたCVD装置を示す。図1において、周囲にヒータを備えたCVDチャンバー11内にシリコンウェーハ1が装入され、シリコンウェーハ1表面に所望の膜が成膜される。CVDチャンバー11はポンプ12によって減圧される。液体容器21内には金属前駆体としてテトラキスジエチルアミノハフニウムHf(NEt24が収容されている。Hf(NEt24のキャリアガスとしてHeガス22が用いられる。液体容器21内のHf(NEt24はHeガス22の圧力によって液体マスフローコントローラ23を通して蒸発器25へ送られる。また、Heガス22はマスフローコントローラ24を通して蒸発器25へ送られる。蒸発器25で蒸発したHf(NEt24はHeとともにCVDチャンバー11へ供給される。ボトル31内にはトリシリルアミン(TSA)が収容されている。TSAはマスフローコントローラ32を通してCVDチャンバー11へ供給される。TSAの配管の途中にはN2ガス33の配管が接続され、N2ガス33はTSAとともにCVDチャンバー11へ供給される。酸化剤であるO2ガス41はマスフローコントローラ42を通してCVDチャンバー11へ供給される。このCVD装置を用いて、以下のような条件でハフニウムシリコンオキシナイトライドを成膜した。
[条件1−1]
圧力=0.35Torr、温度=500℃、Hf(NEt24流量=0.5sccm、He流量=180sccm、TSA流量=4sccm、O2流量=40sccm、N2流量=25sccm。
この条件では、組成比がHf/Si=5:1、O/N=3:1であるハフニウムシリコンオキシナイトライドが135Å/minの成膜速度で得られた。
[条件1−2]
圧力=0.35Torr、温度=400℃、Hf(NEt24流量=0.5sccm、He流量=180sccm、TSA流量=4sccm、O2流量=40sccm、N2流量=25sccm。すなわち、温度を400℃に下げたが、その他の条件は1−1と同じにした。
この条件では、組成比がHf/Si=6.6:1、O/N=4:1であるハフニウムシリコンオキシナイトライドが72Å/minの成膜速度で得られた。
[条件1−3]
圧力=1.0Torr、温度=300℃、Hf(NEt24流量=0.5sccm、He流量=180sccm、TSA流量=4sccm、O2流量=100sccm、N2流量=500sccm。
この条件では、Siが検出限界未満であり、O/N=13:1であるハフニウムオキシナイトライドが30Å/minの成膜速度で得られた。
(実施例2)
ハフニウムシリコンオキサイドを成膜した実施例を説明する。
図2に本実施例において用いたCVD装置を示す。図2のCVD装置は、図1のCVD装置とほぼ同様な構成を有するが、O2ガス42の配管の途中にH2Oを収容したバブラー43を設け、酸化剤としてO2とともにH2OがCVDチャンバー11へ供給されるようになっている点が異なる。このCVD装置を用いて、以下のような条件でハフニウムシリコンオキサイドを成膜した。
[条件2−1]
圧力=0.5Torr、温度=400℃、Hf(NEt24流量=0.5sccm、He流量=160sccm、TSA流量=4sccm、O2流量=40sccm、H2O流量=1.2sccm、N2流量=20sccm。
この条件では、組成比がHf/Si=3.5:1であるハフニウムシリコンオキサイド(Cは検出限界未満)が135Å/minの成膜速度で得られた。
(実施例3)
シリコンドープされたチタンナイトライドを成膜した実施例を説明する。
図3に本実施例において用いたCVD装置を示す。図3において、周囲にヒータを備えたCVDチャンバー11内にシリコンウェーハ1が装入され、シリコンウェーハ1表面に所望の膜が成膜される。CVDチャンバー11はポンプ12によって減圧される。バブラー51内には金属前駆体として四塩化チタンTiCl4が収容されており、TiCl4の蒸気がCVDチャンバー11へ供給される。ボトル31内にはトリシリルアミン(TSA)が収容されている。TSAはN2ガスとともにマスフローコントローラ32を通してCVDチャンバー11へ供給される。なお、CVDチャンバー11からの排ガスは吸着器13を通して排気される。このCVD装置を用いて、以下のような条件でシリコンドープされたチタンナイトライドを成膜した。
[条件3−1]
圧力=1Torr、温度=625℃、TiCl4流量=5sccm、TSA流量=4sccm、N2流量=20sccm、時間=15分間。
得られた膜をAESにより分析したところ、微量のシリコンを含む化学量論組成のチタンナイトライドであった。この膜の厚さは約4000Åであり、成膜速度は約270Å/minであった。
[条件3−2]
圧力=1Torr、温度=550℃(この成膜温度は、TiCl4/NH3を用いる従来技術の成膜温度よりもかなり低い)、TiCl4流量=5sccm、TSA流量=4sccm、N2流量=20sccm、時間=15分間。
得られた膜をAESにより分析したところ、微量のシリコンを含む化学量論組成のチタンナイトライドであった。この膜の厚さは約290Åであり、成膜速度は約19Å/minであった。
本発明の実施例1において用いたCVD装置の構成図。 本発明の実施例2において用いたCVD装置の構成図。 本発明の実施例3において用いたCVD装置の構成図。
符号の説明
1…シリコンウェーハ、11…CVDチャンバー、12…ポンプ、13…吸着器、21…液体容器、22…Heガス、23…液体マスフローコントローラ、24…マスフローコントローラ、25…蒸発器、31…ボトル、32…マスフローコントローラ、33…N2ガス、41…O2ガス、42…マスフローコントローラ、43…バブラー、51…バブラー。

Claims (8)

  1. (SiH33N、(SiH32OおよびSi38からなる群より選択される少なくとも1種のシリコン源と、
    一般式MXnで表される金属前駆体(ここで、MはHf、Zr、Ti、TaおよびNbからなる群より選択される少なくとも1種の金属、nは4または5、Xは独立にCl、NMe2、NMeEt、NEt2、NO3、OtBu、mmp、NtBuおよびNtAmからなる群より選択される少なくとも1種)と、
    2、O3、NO、NO2およびN2Oからなる群より選択される少なくとも1種の酸化剤に水を添加したもの
    をCVDチャンバーへ導入して基板表面で反応させることを特徴とする金属シリコンオキサイドの製造方法。
  2. (SiH33N、(SiH32OおよびSi38からなる群より選択される少なくとも1種のシリコン源と、
    一般式MXnで表される金属前駆体(ここで、MはHf、Zr、Ti、TaおよびNbからなる群より選択される少なくとも1種の金属、nは4または5、Xは独立にCl、NMe2、NMeEt、NEt2、NO3、OtBu、mmp、NtBuおよびNtAmからなる群より選択される少なくとも1種)と、
    2、O3、NO、NO2およびN2Oからなる群より選択される少なくとも1種の酸化剤と、
    さらに必要であればアンモニア、第1アミン、第2アミンおよび第3アミンからなる群より選択される少なくとも1種の窒化剤と
    をCVDチャンバーへ導入して基板表面で反応させることを特徴とする金属シリコンオキシナイトライドの製造方法。
  3. 温度を300〜700℃、圧力を0.1〜1000Torr、シリコン源と酸化剤との比率を1:1〜1:1000、金属前駆体とシリコン源との比率を100:1〜1:100に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. (SiH33Nと、
    一般式MXnで表される金属前駆体(ここで、MはTi、Ta、Nb、MoおよびWからなる群より選択される少なくとも1種の金属、nは4、5または6、Xは独立にF、Cl、Br、NMe2、NMeEt、NEt2、NtBuおよびNtAmからなる群より選択される少なくとも1種)と
    をCVDチャンバーへ導入して基板表面で反応させることを特徴とするシリコンドープされた金属ナイトライドの製造方法。
  5. さらに、アンモニア、第1アミン、第2アミンおよび第3アミンからなる群より選択される少なくとも1種の窒化剤を反応させることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 温度を300〜700℃、圧力を1mTorr〜1000Torr、金属前駆体と(SiH33Nとの比率を100:1〜1:100に設定することを特徴とする請求項4または5に記載の方法。
  7. 一般式MXnで表される金属前駆体(ここで、MはHf、Zr、Ti、TaおよびNbからなる群より選択される少なくとも1種の金属、nは4または5、Xは独立にCl、NMe2、NMeEt、NEt2、NO3、OtBu、mmp、NtBuおよびNtAmからなる群より選択される少なくとも1種)と、
    (SiH33N、(SiH32OおよびSi38からなる群より選択される少なくとも1種のシリコン源と、
    2O、O2、O3、NO、NO2およびN2Oからなる群より選択される少なくとも1種の酸化剤および/またはアンモニア、第1アミン、第2アミンおよび第3アミンからなる群より選択される少なくとも1種の窒化剤を、
    それぞれ所定の順序で、ALDチャンバーに所定時間だけ導入して基板表面で反応させた後にパージする操作を行うことを特徴とする金属シリコンオキサイドまたは金属シリコンオキシナイトライドの製造方法。
  8. 一般式MXnで表される金属前駆体(ここで、MはTi、Ta、Nb、MoおよびWからなる群より選択される少なくとも1種の金属、nは4、5または6、Xは独立にF、Cl、Br、NMe2、NMeEt、NEt2、NtBuおよびNtAmからなる群より選択される少なくとも1種)と、
    (SiH33Nと、
    必要に応じて、アンモニア、第1アミン、第2アミンおよび第3アミンからなる群より選択される少なくとも1種の窒化剤を、
    それぞれ所定の順序で、ALDチャンバーに所定時間だけ導入して基板表面で反応させた後にパージする操作を行うことを特徴とするシリコンドープされた金属ナイトライドの製造方法。
JP2004193710A 2004-03-05 2004-06-30 金属シリコンオキサイドの製造方法、金属シリコンオキシナイトライドの製造方法、およびシリコンドープされた金属ナイトライドの製造方法 Pending JP2006016641A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004193710A JP2006016641A (ja) 2004-06-30 2004-06-30 金属シリコンオキサイドの製造方法、金属シリコンオキシナイトライドの製造方法、およびシリコンドープされた金属ナイトライドの製造方法
JP2007501371A JP5048476B2 (ja) 2004-03-05 2005-02-24 絶縁膜または金属膜を形成する方法
TW94105563A TWI389219B (zh) 2004-03-05 2005-02-24 形成介電或金屬薄膜的方法
US10/591,629 US7482286B2 (en) 2004-03-05 2005-02-24 Method for forming dielectric or metallic films
PCT/IB2005/000522 WO2005093126A1 (en) 2004-03-05 2005-02-24 Method for forming dielectric or metallic films

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004193710A JP2006016641A (ja) 2004-06-30 2004-06-30 金属シリコンオキサイドの製造方法、金属シリコンオキシナイトライドの製造方法、およびシリコンドープされた金属ナイトライドの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006016641A true JP2006016641A (ja) 2006-01-19

Family

ID=35791181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004193710A Pending JP2006016641A (ja) 2004-03-05 2004-06-30 金属シリコンオキサイドの製造方法、金属シリコンオキシナイトライドの製造方法、およびシリコンドープされた金属ナイトライドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006016641A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007005365A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Nec Electronics Corp 高誘電率膜の成膜方法および半導体装置の製造方法
JP2008218661A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Fujitsu Ltd 電界効果型半導体装置及びその製造方法
US8227032B2 (en) 2005-03-17 2012-07-24 L'air Liquide Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Method of forming silicon oxide containing films
US8461367B2 (en) 2010-01-15 2013-06-11 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Preparation process of trisilylamine
KR20160137400A (ko) * 2015-05-22 2016-11-30 램 리써치 코포레이션 온 디맨드 충진 앰플 재충진
WO2017158848A1 (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 株式会社日立国際電気 半導体装置の製造方法、基板処理装置、および記録媒体
US9777025B2 (en) 2015-03-30 2017-10-03 L'Air Liquide, Société pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Si-containing film forming precursors and methods of using the same
US9920078B2 (en) 2013-09-27 2018-03-20 L'Air Liquide, Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Halogen free synthesis of aminosilanes by catalytic dehydrogenative coupling

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8613976B2 (en) 2005-03-17 2013-12-24 L'Air Liquide, SociétéAnonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Method of forming silicon oxide containing films
US8227032B2 (en) 2005-03-17 2012-07-24 L'air Liquide Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Method of forming silicon oxide containing films
JP2007005365A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Nec Electronics Corp 高誘電率膜の成膜方法および半導体装置の製造方法
JP2008218661A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Fujitsu Ltd 電界効果型半導体装置及びその製造方法
US8461367B2 (en) 2010-01-15 2013-06-11 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Preparation process of trisilylamine
US11780859B2 (en) 2013-09-27 2023-10-10 L'Air Liquide, Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Halogen free syntheses of aminosilanes by catalytic dehydrogenative coupling
US9920078B2 (en) 2013-09-27 2018-03-20 L'Air Liquide, Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Halogen free synthesis of aminosilanes by catalytic dehydrogenative coupling
US10494387B2 (en) 2013-09-27 2019-12-03 L'Air Liquide, Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Halogen free syntheses of aminosilanes by catalytic dehydrogenative coupling
US11274112B2 (en) 2013-09-27 2022-03-15 L'Air Liquide, Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Halogen free syntheses of aminosilanes by catalytic dehydrogenative coupling
US9777025B2 (en) 2015-03-30 2017-10-03 L'Air Liquide, Société pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Si-containing film forming precursors and methods of using the same
US10403494B2 (en) 2015-03-30 2019-09-03 L'Air Liquide, Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Si-containing film forming precursors and methods of using the same
KR20160137400A (ko) * 2015-05-22 2016-11-30 램 리써치 코포레이션 온 디맨드 충진 앰플 재충진
KR102647515B1 (ko) 2015-05-22 2024-03-13 램 리써치 코포레이션 온 디맨드 충진 앰플 재충진
WO2017158848A1 (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 株式会社日立国際電気 半導体装置の製造方法、基板処理装置、および記録媒体
JPWO2017158848A1 (ja) * 2016-03-18 2018-09-20 株式会社日立国際電気 半導体装置の製造方法、基板処理装置、および記録媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7365029B2 (en) Method for silicon nitride chemical vapor deposition
US7482286B2 (en) Method for forming dielectric or metallic films
EP1691400B1 (en) Preparation of metal silicon nitride films via cyclic deposition
US7473655B2 (en) Method for silicon based dielectric chemical vapor deposition
US11139383B2 (en) Titanium aluminum and tantalum aluminum thin films
TWI378505B (en) A new material for contact etch layer to enhance device performance
TWI374887B (en) Precursors for depositing silicon-containing films and methods for making and using same
US8361910B2 (en) Pretreatment processes within a batch ALD reactor
JP5631958B2 (ja) シリコン酸化物含有膜の形成方法
KR101427142B1 (ko) 금속 규산염 막의 원자층 증착
US7994070B1 (en) Low-temperature dielectric film formation by chemical vapor deposition
US20060062917A1 (en) Vapor deposition of hafnium silicate materials with tris(dimethylamino)silane
JP2009021608A (ja) 不揮発性メモリデバイス用インターポリ誘電体を形成するための統合スキーム
JP2009158927A (ja) Ald法又はcvd法による金属含有膜の調製
KR20170104936A (ko) 금속 규화물들의 선택적 형성
US7605436B2 (en) Manufacture of semiconductor device having insulation film of high dielectric constant
KR100871006B1 (ko) 얇은 텅스텐 실리사이드층 증착 및 게이트 금속 집적화
JP2006016641A (ja) 金属シリコンオキサイドの製造方法、金属シリコンオキシナイトライドの製造方法、およびシリコンドープされた金属ナイトライドの製造方法
US20070190768A1 (en) Manufacturing method of semiconductor device
US8592305B2 (en) Doping aluminum in tantalum silicide
US20050170665A1 (en) Method of forming a high dielectric film
KR20240096719A (ko) 몰리브데넘 전구체 화합물
KR20200073452A (ko) 저온 실리콘 절연막 증착 방법
JPH05102080A (ja) 半導体装置の製造方法