JP2006010677A - 情報処理装置の温度センサー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】精度の低い温度センサーを多数使用して、正確な温度測定を行うこと。
【解決手段】複数の温度センサーの少なくとも1個を他よりも精度の高い温度センサーで構成し、情報処理装置の前回の電源切断時刻からの電源投入時間を測定する電源オフ時間測定手段と、この電源投入時間が、前記各温度センサーの温度が同一温度になる規定時間以上経過したときに、精度の高い温度センサーの温度と、精度の低い温度センサーの測定温度差を求める温度差検出手段と、初回起動時及び前回電源切断時から前記規定時間以上経過していると判断されたときの起動時の、前記精度の高い温度センサーで測定した最高温度Tmaxと、最低温度Tminと、前記最高温度時の低精度温度センサーの誤差値である最高温度時誤差Emaxと、前記最低温度時の低精度温度センサーの誤差値である最低温度時誤差Eminにもとづき、補正値を算出するものである。
【選択図】図7
【解決手段】複数の温度センサーの少なくとも1個を他よりも精度の高い温度センサーで構成し、情報処理装置の前回の電源切断時刻からの電源投入時間を測定する電源オフ時間測定手段と、この電源投入時間が、前記各温度センサーの温度が同一温度になる規定時間以上経過したときに、精度の高い温度センサーの温度と、精度の低い温度センサーの測定温度差を求める温度差検出手段と、初回起動時及び前回電源切断時から前記規定時間以上経過していると判断されたときの起動時の、前記精度の高い温度センサーで測定した最高温度Tmaxと、最低温度Tminと、前記最高温度時の低精度温度センサーの誤差値である最高温度時誤差Emaxと、前記最低温度時の低精度温度センサーの誤差値である最低温度時誤差Eminにもとづき、補正値を算出するものである。
【選択図】図7
Description
本発明は情報処理装置の温度センサー装置に係り、特に高価な高精度の温度センサーの数を少なく、安価な温度センサーを使用して、安価な温度センサーの誤差を正確に補正可能にした誤差補正装置に関するものである。
ディスクトップ型のパソコンや、ノート型パソコン等では、CPUの温度、吸気温度、排気温度等の複数のポイントを温度測定し、これにより温度制御を行っている。そのために複数の温度センサーが使用されている。
パソコンの各部をいつも全冷却能力で冷却すれば、冷却のための騒音が大きくなり、ユーザに不快感を与えることになる。これを抑制するために、複数のポイントの温度を測定し、発熱量に合わせてファンの回転数を制御することが必要となる。
そのため測定点全体を高精度の温度センサーを使用すれば精度良く温度測定ができるが、高精度の温度センサーは高価であり、安価なシステムを構成することができない。このため測定に使用する温度センサーの特性を補正することが必要となる。
(1)従来例1
従来例1の温度補正方式では、感熱ヘッドを加熱し、温度測定素子が所定温度Tcを測定するまでの時間t0 を計時する過熱計時手段と、温度測定素子が平均的であった場合の温度測定値の温度上昇値とこの上昇にかかった時間との関数fに、前記所定温度Tcを代入して時間tcを求める基準時間演算手段と、関数fに前記時間t0 を代入して温度上昇値Tを求め、このTと前記T0 との差ΔTを求める誤差演算手段と、t0 =tcならば前記温度測定素子の測定温度を最終測定温度とし、tc<t0 ならば前記温度測定素子の測定温度から前記ΔTを減算した値を最終測定温度とし、tc>t0 ならば前記温度測定素子の測定温度に前記ΔTを加算した値を最終測定温度とする補正手段から構成されるものである。(特許文献1参照)
(2)従来例2
従来例2の温度補正回路では、補正対象の温度範囲中に基準温度を設定すると共に、当該温度範囲を発振周波数誤差の変化量の大小に応じて複数の温度領域に分け、基準温度の温度補正データを除き、各温度領域の温度補正データを1/4或いは1/2に圧縮してそれぞれ補正メモリーに詰めて記憶する。
従来例1の温度補正方式では、感熱ヘッドを加熱し、温度測定素子が所定温度Tcを測定するまでの時間t0 を計時する過熱計時手段と、温度測定素子が平均的であった場合の温度測定値の温度上昇値とこの上昇にかかった時間との関数fに、前記所定温度Tcを代入して時間tcを求める基準時間演算手段と、関数fに前記時間t0 を代入して温度上昇値Tを求め、このTと前記T0 との差ΔTを求める誤差演算手段と、t0 =tcならば前記温度測定素子の測定温度を最終測定温度とし、tc<t0 ならば前記温度測定素子の測定温度から前記ΔTを減算した値を最終測定温度とし、tc>t0 ならば前記温度測定素子の測定温度に前記ΔTを加算した値を最終測定温度とする補正手段から構成されるものである。(特許文献1参照)
(2)従来例2
従来例2の温度補正回路では、補正対象の温度範囲中に基準温度を設定すると共に、当該温度範囲を発振周波数誤差の変化量の大小に応じて複数の温度領域に分け、基準温度の温度補正データを除き、各温度領域の温度補正データを1/4或いは1/2に圧縮してそれぞれ補正メモリーに詰めて記憶する。
そして温度検出回路で検出された温度値に応じて、補正メモリーから1ワードデータを読み出し、その中から検出温度値に対応する圧縮データを抽出して、その内容と、検出温度値と基準温度値との差と、基準温度の補正データとに基づいて検出温度値の温度補正データを再生し、この温度補正データを基準発振器に供給して発振周波数の温度補正を行うものである。(特許文献2参照)
特開昭63−28668号公報
特開2001−28514号公報
上記従来例1では、温度測定素子における温度測定値の温度上昇値とこの上昇にかかった時間の関係を示す関数を求めておくことが必要である。また上記従来例2では、温度補正データの記憶が必要となる。
このように従来例1、2では補正のために必要な関数を求めたり、補正データ記憶が必要となるが、これらを不要とするためには、精度の高い温度センサーを使用することが必要である。しかし精度の高い温度センサーは高価である。
安価な温度センサー素子を使用した場合、センサー素子に温度特性のバラツキがあり、精度よく温度測定を行うことは困難であった。したがって精度は低いが安価なセンサー素子の精度を引き上げて使用することがコストダウンの観点から重要な課題である。
上記課題を解決するため、本発明では、情報処理装置内部に複数の温度センサーを装備すると共に、精度の高い温度センサーの数を少なくとも1個は設けるが極力少なくして、精度の低い温度センサーを誤差補正し精度向上を図るものである。
一般に情報処理装置内部に温度センサーを設置した場合、温度センサーの近傍発熱体からの影響により温度センサーの温度は上昇する。複数の温度センサーを設置した場合は、各センサー近傍の発熱体と冷却条件により、同一装置内部であっても各センサーの温度は異なってくる。
また温度センサーの誤差は周囲の温度により変化するため、前回記憶した誤差をもとに補正するだけでなく、周囲温度により高・低温度の2点以上での誤差を測定し、この結果を元に補正値を決定することで精度の向上が実現できる。
このため、本発明では下記(1)〜(5)の如く構成する。
(1)情報処理装置の内部に複数の温度センサを配置し、異なる部分の温度を測定してこれにもとづき温度制御を行う温度制御装置において、複数の温度センサの少なくとも1個を他よりも精度の高い温度センサで構成し、他の温度センサを精度の低い温度センサで構成し、前回の電源切断時刻からの電源切断時間を測定する電源オフ時間測定手段と、この電源切断時間が規定値以上継続したときに、精度の高い温度センサの測定温度と、精度の低い温度センサの測定温度の測定温度差を求める温度差検出手段と、精度の低い温度センサの測定値に前記測定温度差を加算する加算手段を設け、精度の低い温度センサの測定値に前記測定温度差を加算した値を正常な測定温度と見なして温度制御を行うことを特徴とする情報処理装置の温度制御装置。
(2)情報処理装置の内部に複数の温度センサーを配置し、異なる部分の温度を測定し、これにもとづき動作制御を行う情報処理装置の温度センサー装置において、前記複数の温度センサーの少なくとも1個を他よりも精度の高い温度センサーで構成し、他の温度センサーを精度の低い温度センサーで構成し、前記情報処理装置の前回の電源切断時刻からの電源投入時間を測定する電源オフ時間測定手段と、この電源投入時間が、前記各温度センサーの温度が同一温度になる規定時間以上経過したときに、精度の高い温度センサーの温度と、精度の低い温度センサーの測定温度差を求める温度差検出手段と、初回起動時及び前回電源切断時から前記規定時間以上経過していると判断されたときの起動時の、前記精度の高い温度センサーで測定した最高温度Tmaxと、最低温度Tminと、前記最高温度時の低精度温度センサーの誤差値である最高温度時誤差Emaxと、前記最低温度時の低精度温度センサーの誤差値である最低温度時誤差Eminを記憶する温度センサー補正値テーブルと、前記最高温度Tmax、最高温度時誤差Emax、最低温度Tmin、最低温度時誤差Eminにもとづき、低精度温度センサーの測定値における温度誤差を算出する演算手段を設けたことを特徴とする情報処理装置の温度センサー装置。
(3)前記規定時間以上経過後の起動時の前記最高温度または最低温度が更新されたとき、これに応じて前記温度センサー補正値テーブルの、最高温度、最高温度時誤差、または、最低温度、最低温度時誤差を更新することを特徴とする前記(2)記載の情報処理装置の温度センサー装置。
(4)前記精度の低い温度センサーが複数使用されている場合、これらの精度の低い温度センサーは低精度の同一特性の温度センサーで構成されていることを特徴とする前記(2)記載の情報処理装置の温度センサー装置。
(5)前記同一特性の温度センサーは同一ロットにより製造された温度センサーであることを特徴とする前記(4)記載の情報処理装置の温度センサー装置。
本発明により、下記(1)〜(5)に記載の如き、すぐれた効果を奏することができる。
(1)精度の高いセンサの数を極力少なくして、精度の低い温度センサを誤差補正し精度の向上を図ることができるので、安い温度センサを使用して精度の良い情報処理装置の温度制御装置を提供することができる。
(2)前回の電源切断時刻からの経過時間および以前の複数の誤差記録にもとづき、最高温度、最高温度時誤差、最低温度、最低温度時誤差の値を管理することにより各低精度の温度センサーの誤差補正を正確に行うことができる。
(3)周囲温度により最高温度、最低温度での誤差を測定し、この結果を元に補正値を決定することができるので、低精度の温度センサーの誤差補正を正確に行うことができる。
(4)精度の低い温度センサーを同一特性の温度センサーで構成したので、誤差補正の場合に使用する補正式を同一のものを使用することができ、各低精度の温度センサー毎に独自の演算式を用いる場合に比べて演算に要するコストを節約することができる。
(5)低精度の同一特性の温度センサーとして同一ロットにより製造された温度センサーを使用することにより、同一特性の温度センサーを容易に入手することができる。
情報処理装置の内部に配置した複数の温度センサの少なくとも1個を他よりも精度の高い温度センサで構成し、前回の電源切断時刻から切断時間が規定時間以上経過して情報処理装置の各部が同一温度になったと推定されるとき、精度の高い温度センサの測定温度と、精度の低い温度センサの測定温度との差を求め、精度の低い温度センサの測定値にこの精度の高い温度センサとの差を加算してこれを正常な測定温度として温度制御を行う。これにより精度の低い温度センサを精度の高い温度センサの測定値と略同一の値に補正し、安価な温度センサで正確な温度制御を行うことができる。
本発明の一実施例を図1〜図3にもとづき説明する。図1は本発明の一実施例構成図、図2は本発明の動作説明図、図3は本発明における温度補正状態説明図である。図中1はCPU、2は記憶素子、3は時刻情報出力手段、4は高精度の第1温度センサ、5は低精度の第2温度センサ、Mは主記憶である。
CPU1は、情報処理装置としての動作を行うのみならず、情報処理装置に対する温度制御を行うための電源オフ時間を測定したり、精度の高い温度センサと精度の低い温度センサの測定温度差を測定したり、精度の低い温度センサの測定値に前記測定温度差を加算したりするものであり、このため、例えば電源オフ時間測定手段1−1、温度差検出手段1−2、加算手段1−3等を有する。
記憶素子2は前回の電源切断時刻t1 を保持したり、低精度の温度センサに対する補正値を保持したり、補正値を算出するために定められた電源断継続閾値th等を保持するものである。この電源断継続閾値thは情報処理装置の種類により異なるものであって、例えばディスクトップ形のパソコンは5時間、ノート形パソコンは3時間である。
時刻情報出力手段3は、現時点での時刻情報t2 を出力するものであり、時計で構成される。これはCPU1に内蔵されたものを使用することができる。
第1温度センサ4は、情報処理装置の内部の温度を測定するものであり、例えばサーミスタの如き、高精度の温度センサで構成される。
第2温度センサ5は、情報処理装置の内部の温度を測定するものであるが、例えば半導体ダイオードや、トランジスタの如き低精度の温度センサで構成される。情報処理装置では、動作中の温度を測定する場所がCPU、排気口、吸気口等多数あるので、本発明ではこれらのうち少なくとも1箇所を高精度の第1温度センサ4で構成し、他を低精度の第2温度センサ5、5・・・で構成する。
ここで高精度の温度センサ4は、室温を測定するときの測定値が正確であるのみならず、室温より高い温度を測定するときの抵抗値変化すなわち温度勾配が一定の値のものである。低精度の温度センサ5は、室温を測定するときの測定値は前記高精度のものと不一致で誤差が存在するものの、室温より高い温度を測定するときの抵抗値変化すなわち温度勾配が高精度の温度センサ4と略同一の値を示すものである。
主記憶MはCPU1を動作させるプログラム等が格納されるもので、例えばBIOS(Basic Input・Output System)等が格納されている。
一般に情報処理装置内部に温度センサを設置した場合、温度センサの近傍発熱体からの影響により温度センサの温度は上昇する。複数の温度センサを設置した場合は、各温度センサの近傍の発熱体と冷却条件により、同一装置内部であっても各温度センサの温度は異なってくる。
しかし、情報処理装置の電源を切断し、長時間放置した後、装置の電源を投入した直後は、各温度センサの温度は同一温度になっている。このとき精度の低い温度センサからの温度データを精度の高い温度センサからの温度データで補正し、補正情報を記憶しておくことにより、低精度の温度センサの精度を向上させることができ、精度の良い温度制御装置を提供することができる。
図2に示す本発明の一実施例の動作を電源投入時の温度補正処理の場合について説明する。
S1.情報処理装置の今回の電源投入時に、CPU1では、その電源オフ時間測定手段1−1が記憶素子2より前回の電源切断時刻t1 及び電源断継続閾値thを読み出し、また時刻情報出力手段3より今回の電源投入時刻t2 を読み出す。そしてt2 −t1 を算出し、この値が前回電源切断から十分時間が経過しており、情報処理装置の各部の温度が均一になっている時間経過したか否かを判別する。すなわち電源断継続閾値th以上経過しているか、t2 −t1 ≧thか否かを判別する。
S2.もし電源断継続閾値th以上経過していれば、CPU1の温度差検出手段1−2は、各第1温度センサ4、第2温度センサ5の温度を読み取って、その温度差を検出する。例えば図3の左側に示す如く、例えば高精度の第1温度センサ4の測定値が25℃であり、低精度の第2温度センサ5の測定値が30℃であれば温度差検出手段1−2はその差の25℃−30℃=−5℃を補正値として得る。
S3.そしてこれをCPU1は記憶素子2に低精度の第2温度センサ5の補正値として設定する。このようなことを他の低精度の温度センサについて行う。
S4.しかし前記S1において今回の電源投入時刻t2 が前回電源切断時刻から電源断継続閾値thを経過していない場合は前記S2の処理を行わず、前回までにすでに記憶素子2に設定された補正値を補正値として使用する。
実際に、図1において、温度制御装置として動作する場合、図3の右側に示す如く、例えば第1温度センサ4、第2温度センサ5の測定値28℃、33℃がCPU1に伝達される。このときCPU1の加算手段1−3では、記憶素子2から第2温度センサ5に対する補正値−5℃を読み出して前記測定値33℃をこれにより補正し、高精度の温度センサで測定したものと同じ28℃としてCPU1に伝達する。CPU1はこれらの値にもとづき適切な冷却制御を行うことができる。
このように低精度の温度センサ5の温度補正値を記憶素子に記憶しておき、補正値として使用する。
したがって補正値を持たない場合は、実際の温度が25℃であるにもかかわらず30℃として冷却制御が行われることを防止できる。また第2温度センサ5が33℃を測定したとき、実際の温度は28℃であり、この正しい値により温度制御を正確に行うことができる。
このようにして、高価な高精度の温度センサの数を抑制し、安価な低精度の温度センサを多く使用して、安価でしかも高精度の温度制御装置を提供することができる。
ところで高精度の温度センサの数を抑制した装置であって、前記図1に示す本発明の構成よりも、更に精度の良いものが要求される。本発明の第2の実施例はこのような要求に対処するものである。
(本発明の第2の実施例の原理説明)
本発明の第2の実施例の原理を図4、図5、図6に基づき説明する。図4は本発明の第2の実施例の動作原理説明図(その1)、図5は本発明の第2の実施例の動作原理説明図(その2)、図6は各温度センサーの測定値、補正値説明図である。図4においてAは高精度の温度センサーの測定値を示し、Bは低精度の温度センサーの測定値である。そしてTminは高精度の温度センサーで測定した、情報処理装置の初回起動時(例えばボードを作って最初に電源を投入したとき、製品の工場出荷時など)の測定値、Tmaxは情報処理装置が初回起動後電源切断され、情報処理装置の内部の各部が均一の温度に冷却された十分時間経過後に起動された、つまり2回目起動時の高精度の温度センサーの測定値を示す。
本発明の第2の実施例の原理を図4、図5、図6に基づき説明する。図4は本発明の第2の実施例の動作原理説明図(その1)、図5は本発明の第2の実施例の動作原理説明図(その2)、図6は各温度センサーの測定値、補正値説明図である。図4においてAは高精度の温度センサーの測定値を示し、Bは低精度の温度センサーの測定値である。そしてTminは高精度の温度センサーで測定した、情報処理装置の初回起動時(例えばボードを作って最初に電源を投入したとき、製品の工場出荷時など)の測定値、Tmaxは情報処理装置が初回起動後電源切断され、情報処理装置の内部の各部が均一の温度に冷却された十分時間経過後に起動された、つまり2回目起動時の高精度の温度センサーの測定値を示す。
Eminは、最低温度Tminのときの、低精度の温度センサーの測定値tiに対する補正値を示し、これら温度センサーの差の値Tmin−ti=Eminを示す。
Emaxは、最高温度Tmaxのときの、低精度の温度センサーの測定値taに対する値正値を示し、これら温度センサーの差の値Tmax−ta=Emaxを示す。
これら各値の関係は図4に示されるとおりである。図4の横軸は、高精度の温度センサーの測定値を示し、縦軸は各温度センサーの測定値を示す。なお実際の各温度センサーの測定値、補正値は、図6(1)、(2)に示す通りである。
図4を誤差Emin、Emaxに着目すれば、図5に示す如き、点Ea(Tmax、Emax)、Ei(Tmin、Emin)を結んだ誤差直線Eが得られる。
従って低精度の温度センサーの測定値Tを前記(5)式により演算し、得られた値E(T)でこの低精度の温度センサーの測定値Tを補正することにより高精度の温度測定値を得ることができる。
本発明の第2の実施の形態を図7、図8にもとづき、他図を参照して説明する。図7は本発明の第2の実施の形態を示し、図8はその動作説明図である。
図中、1はCPU、2はメモリ、4は第1温度センサー、5は第2温度センサー、6は第3温度センサー、7は第4温度センサー、8は演算部、9はオフ測定部、10は温度差検出部、11は時計部、3は時刻情報保持部、12は温度センサー補正値テーブル(以下補正値テーブル)である。
CPU1は、情報処理装置としての種々のデータ処理動作を行うのみならず、情報処理装置に対する温度制御を行うための電源オフ時間を測定したり、高精度の温度センサーと低精度の温度センサーの測定温度にもとづき補正式を作成したり、補正式にもとづく演算を行ったりするものであり、このため、演算部8、オフ測定部9、温度差検出部10、時計部11等を有する。
メモリ2は、前回の電源切断時刻t1 を示す時刻情報を保持したり、低精度の温度センサーに対する温度補正値を求めるための最高温度Tmax、最高温度時誤差Emax、最低温度Tmin、最低温度時誤差Eminを保持する温度センサー補正値テーブル12を保持したり、CPU1を動作させるプログラム、例えばBIOS(Basic Input・Output System)等が格納されるものである。
第1温度センサー4は高精度の温度センサーであり、例えばサーミスタで構成されている。
第2温度センサー5は低精度の温度センサーであり、例えばサーマルダイオードで構成されている。第3温度センサー6、第4温度センサー7も、第2温度センサー5と同様な、低精度の温度センサーにより構成されている。
オフ測定部9は情報処理装置の電源オフ状態を検出するものであり、CPU1はこの電源オフ状態の検出報告を受けたとき、時計部11をチェックしてその電源断時刻を時刻情報3としてメモリ2に保持するものである。
温度差検出部10は、高精度の第1温度センサー4の測定値と、低精度の第2温度センサー5、第3温度センサー6、第4温度センサー7・・・の測定値との温度差を検出するものである。
本発明の第2の実施例の動作を図8に示す動作説明フローチャートにもとづき、高精度の第1温度センサー4と第2温度センサー5との関係について、説明する。
時刻情報保持部3には前回の電源切断時刻が保持されており、補正値テーブル12には、低精度の第2温度センサー5の測定値の補正に必要な温度補正値である最高温度Tmax、最高温度時誤差Emax、最低温度Tmin、最低温度時誤差Eminが記入されている。
S1.例えばユーザが情報処理装置の電源を投入したとき、CPU1は時刻情報保持部3より前回の電源切断時刻を読出し、また時計部11から得た電源投入時刻とを比較して前回電源切断時刻と比較して、メモリ2に保持されている十分時間値(図示省略)を経過しているか否かを判断する。
この十分時間値は、情報処理装置を電源断にしたとき、情報処理装置の各部が均一の温度になるまでに要する時間であり、例えば事前に実験等により得られる値である。
S2.前記十分時間値を経過している場合、CPU1はメモリ2に保持された補正値テーブル12の処理を下記の如く行う。
S3.CPU1は、高精度の第1温度センサー4で測定した現在の温度が、補正値テーブル12に記入されている最高温度Tmaxより大きいか、または、最低温度Tminより低いか判別する。
S4.そして現在の温度が最高温度Tmaxよりも大きくなく、または、最低温度Tminより低くなければ、この補正値テーブル12に記入された最高温度Tmax、最高温度時誤差Emax、最低温度Tmin、最低温度時誤差Eminを用い、前記(5)式による温度センサー補正式の設定を行う。
S5.しかし、現在の温度が最高値温度Tmaxより大きいか、または、最低温度より低い場合これらの新しい最高温度または最低温度にもとづき、前記補正値テーブル12の更新を行う。
S6.そしてこの更新した補正値テーブル12に記入された最高温度Tmax、最高温度時誤差Emax、最低温度Tmin、最低温度時誤差Eminを用い、前記(5)式による温度センサー補正式の設定を行う。
S7.また前記S1において、十分時間値を経過していない場合には、そのときの補正値テーブル12のいままでの値を使って前記(5)式による温度センサー補正式の設定を行う。
前記S3において、図5に示す、最低温度がEi→Ei′になったとき、Ei′とEaを結んだ新しい誤差直線E′にもとづき、低精度の温度センサーの測定値を補正する必要があり、このため、前記S5、S6の如き処理が必要となる。
なお、初回起動時すなわちボード作成後に最初に電源投入したときとか、工場出荷時の測定において、第1温度センサー4より得られた測定値は1回目のため1つでありTmin=Tmaxである。しかし2回目起動時では第1温度センサー4よりTmaxが得られるので、これにより補正値テーブル12を更新することができる。
図7において、第2温度センサー5、第3温度センサー6、第4温度センサー7は、低精度の同一特性の温度センサーであり、例えば同一ロットで製作されたサーマルダイオードである。
情報処理装置の電源投入時にBIOS等の初期化処理にて前回の電源切断時刻と現在時刻を比較して、情報処理装置内部の各温度センサーの温度が同一温度になっている、前記十分時間値を経過していると判断した場合、第2温度センサー5、第3温度センサー6、第4温度センサー7、・・・の1つ、例えば第2温度センサー5の温度データを前記の如く、補正して、第1温度センサー4と同じ温度になる補正値を算出する。
この温度補正値をメモリに記録しておき、第2温度センサー5、第3温度センサー6・・・の補正値の算出用として使用する。
図6のAに示す如く、初回起動において、高精度の温度センサー4で測定した実際の温度が15℃のとき、低精度の温度センサー5が9℃を示すような場合、補正値つまり誤差として+6℃が算出される。このとき、最高温度Tmax及び最低温度Tminは15℃である。
この初回起動時における電源切断時刻から十分時間値経過していた場合の2回目起動時において、第1温度センサー4の測定値が30℃、低精度の第2温度センサー5の測定値が26℃の場合、最高温度Tmaxとして30℃、最高温度時誤差Emaxとして+4℃、最低温度Tminとして15℃、最低温度時誤差Eminとして+6℃が得られる。以降、最高値及びまたは最低値が更新される度に補正値テーブル12を更新する。
そしてこの補正値テーブル12に記入された前記最高温度Tmax、最高温度時誤差Emax、最低温度Tmin、最低温度時誤差Emin等に基づき補正式を生成し、誤差の補正を行う。なお補正値テーブル12は同一特性の温度センサーを使用することにより1つのテーブルで管理することが可能となる。
このようにすることにより、図6のA、Cに示す如く、初回起動時の場合は、単に起動時における精度の温度センサーと低精度の温度センサーの測定値の差により、補正を行う場合に比較して、図6のB、Dに示す如く、前記最高温度Tmax、最高温度時誤差Emax、最低温度Tmin、最低温度時誤差Emin等に基づき制度の高い補正を行うことができる。
例えば動作中に低精度の第2温度センサー5の測定値が32℃の場合、高精度温度センサーとの差分補正の場合には、図6のCに示す如く、単に差分の6℃を加算したものとなって誤差がやや残るのに対し、本発明の第2の実施例によれば図6のDに示す如く、高精度の温度センサーの測定値に非常に近い値に補正することができる。
1 CPU
2 メモリ
3 時刻情報保持部
4 第1温度センサー
5 第2温度センサー
6 第3温度センサー
7 第4温度センサー
8 演算部
9 オフ測定部
10 温度差検出部
11 時計部
12 温度センサー補正値テーブル
2 メモリ
3 時刻情報保持部
4 第1温度センサー
5 第2温度センサー
6 第3温度センサー
7 第4温度センサー
8 演算部
9 オフ測定部
10 温度差検出部
11 時計部
12 温度センサー補正値テーブル
Claims (5)
- 情報処理装置の内部に複数の温度センサを配置し、異なる部分の温度を測定してこれにもとづき温度制御を行う温度制御装置において、
複数の温度センサの少なくとも1個を他よりも精度の高い温度センサで構成し、他の温度センサを精度の低い温度センサで構成し、
前回の電源切断時刻からの電源切断時間を測定する電源オフ時間測定手段と、
この電源切断時間が規定値以上継続したときに、精度の高い温度センサの測定温度と、精度の低い温度センサの測定温度の測定温度差を求める温度差検出手段と、
精度の低い温度センサの測定値に前記測定温度差を加算する加算手段を設け、
精度の低い温度センサの測定値に前記測定温度差を加算した値を正常な測定温度と見なして温度制御を行うことを特徴とする情報処理装置の温度制御装置。 - 情報処理装置の内部に複数の温度センサーを配置し、異なる部分の温度を測定し、これにもとづき動作制御を行う情報処理装置の温度センサー装置において、
前記複数の温度センサーの少なくとも1個を他よりも精度の高い温度センサーで構成し、他の温度センサーを精度の低い温度センサーで構成し、
前記情報処理装置の前回の電源切断時刻からの電源投入時間を測定する電源オフ時間測定手段と、
この電源投入時間が、前記各温度センサーの温度が同一温度になる規定時間以上経過したときに、精度の高い温度センサーの温度と、精度の低い温度センサーの測定温度差を求める温度差検出手段と、
初回起動時及び前回電源切断時から前記規定時間以上経過していると判断されたときの起動時の、前記精度の高い温度センサーで測定した最高温度Tmaxと、最低温度Tminと、前記最高温度時の低精度温度センサーの誤差値である最高温度時誤差Emaxと、前記最低温度時の低精度温度センサーの誤差値である最低温度時誤差Eminを記憶する温度センサー補正値テーブルと、
前記最高温度Tmax、最高温度時誤差Emax、最低温度Tmin、最低温度時誤差Eminにもとづき、低精度温度センサーの測定値における温度誤差を算出する演算手段を設けたことを特徴とする情報処理装置の温度センサー装置。 - 前記規定時間以上経過後の起動時の前記最高温度または最低温度が更新されたとき、これに応じて前記温度センサー補正値テーブルの、最高温度、最高温度時誤差、または、最低温度、最低温度時誤差を更新することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置の温度センサー装置。
- 前記精度の低い温度センサーが複数使用されている場合、これらの精度の低い温度センサーは低精度の同一特性の温度センサーで構成されていることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置の温度センサー装置。
- 前記同一特性の温度センサーは同一ロットにより製造された温度センサーであることを特徴とする請求項4記載の情報処理装置の温度センサー装置。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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