JP2006007222A - 浸漬型膜カートリッジおよび製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 曝気に対する耐久性を高めた浸漬型膜カートリッジを提供する。
【解決手段】 樹脂製のろ板41とろ板41の表面を覆って配置したろ過膜44とを有し、ろ板41の周縁部に沿って成形した溶融代43においてろ過膜44をろ板41に融着してなる固定部Cを形成し、固定部Cは軌跡がろ過膜の全周にわたって連続し、かつろ過膜44の周縁をろ板41に断続的に固定する形状をなす。
【選択図】 図1

Description

本発明は、浸漬型膜カートリッジおよび製造方法に関し、生活排水処理や産業排水処理等において使用する固液分離装置に搭載する膜カートリッジの技術に係るものである。
従来の固液分離装置としては、例えば図15に示すような浸漬型膜分離装置がある。図15において、膜分離装置21は、複数枚の平板状膜カートリッジ22と、その下方より膜面洗浄気体を噴出する散気装置23とをケース24の内部に配置したものである。ケース24は膜ケース25と散気ケース26とに分割形成し、散気装置23より噴出する膜面洗浄気体の全量が膜ケース25内に入り込むように形成している。
膜カートリッジ22は、ABS樹脂製のろ板22Aの両表面にろ過膜22Bを配置し、ろ過膜22Bをその周縁部の止水部Sにおいてろ板22Aに超音波溶着(溶接)によって融着したものである。ろ板22Aとろ過膜22Bとの間、およびろ板22Aの内部には透過液流路を形成し、透過液流路に連通する透過液取出口22Cをろ板22Aの上端縁に形成している。
各膜カートリッジ22は、透過液取出口22Cに接続したチューブ27を介して集水管28に連通しており、膜透過液を導出する透過液導出管29を集水管28に接続している。
膜分離装置21を活性汚泥処理施設において使用する場合には、曝気槽内部の活性汚泥混合液中に膜分離装置21を浸漬し、散気装置23より曝気空気を噴出させる状態において、原水中の有機物や窒素を活性汚泥により処理している。
活性汚泥混合液は、槽内での水頭を駆動圧として膜カートリッジ22により重力ろ過し(透過液導出管29に吸引ポンプを介装することで吸引ろ過も可能である)、膜カートリッジ22の膜面を透過した透過液を処理水として透過液導出管29を通じて槽外へ導出する。
このとき、散気装置23より噴出する曝気空気の気泡およびそれにより生起される上昇流が、相互に隣接する膜カートリッジ22の間の狭い流路(5〜10mmの幅)を流れることによって、膜カートリッジ22の膜面を洗浄し、分離機能の低下を抑制して膜分離装置21が機能不全に至ることを防止している。
このように、膜分離装置21の使用時において、膜カートリッジ22は曝気空気による上昇流に曝されるので、止水部Sに囲まれた領域およびろ過膜22Bの周縁部が振動し、疲労によって止水部Sでろ過膜22Bが破断する恐れがある。
このために、図16に示すように、ろ過膜22Bの周縁部に沿って断続的に形成する周縁固定部Bにおいて、ろ過膜22Bをろ板22Aに補助的に固定するものがある。
特開平7−24270号公報
超音波溶着(溶接)法の一例としては、ロータリ溶着(溶接)法がある。これは図17に示すように、ろ板22Aの表面を覆ってろ過膜22Bを配置し、ロータリホーン31によってろ過膜22Bをろ板22Aに押圧しながらロータリホーン31を回転させ、ロータリホーン31から出力する超音波によってろ過膜22Bおよびろ板22Aを融着して止水部Sおよび補助固定部Bを形成するものである。
しかし、ロータリ溶着(溶接)法では、図18に示すように、止水部Sにおいてろ板22Aが溶けて溝状に窪み、ろ過膜22Bがろ板22Aに食い込む状態に融着されるために、溶着(溶接)時にろ過膜22Bが痛み、疲労破壊が起こり易くなる。
超音波溶着(溶接)法の他の例としてはアップダウン法がある。これは図19〜図21に示すように、予めろ板22Aの表面に、止水部Sを形成するための線状の溶融代32および帯状の補助溶融代33を表面から突出して形成しておき、溶融代32および補助溶融代33を覆ってろ過膜22Bを配置し、アップダウンホーン34をろ過膜22Bの上から溶融代32および補助溶融代33に押圧するものである。
アップダウンホーン34は、ろ過膜22Bに相対する下面に模様部(ローレット)34aを有し、模様部34aは高さ0.3mmの正四角錐を0.6mmのピッチで配した形状を有している。
このアップダウンホーン34から出力する超音波振動により、ろ過膜22Bを溶融代32および補助溶融代33においてろ板22Aに融着して直線状の止水部Sおよび補助固定部Bを形成するものである。
ところで、ろ過膜22Bは基材をなす不織布の表裏に有機材によって膜を形成したものであり、不織布によって機械的強度を確保している。このため、上記した手法においては、アップダウンホーン34の模様部34aに対応する部位においてろ過膜22Bが局所的に押圧され、その部位において過剰なエネルギーの集中によって不織布の繊維が破断されやすく、機械的強度が損なわれることになる。
本発明は上記した課題を解決するものであり、曝気に対する耐久性を高めた浸漬型膜カートリッジおよび製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の浸漬型膜カートリッジは、樹脂製のろ板とろ板の表面を覆って配置したろ過膜とを有し、ろ板の周縁部に沿って成形した溶融代においてろ過膜をろ板に融着してなる固定部を形成し、固定部は軌跡がろ過膜の全周にわたって連続し、かつろ過膜の周縁をろ板に断続的に固定する形状をなすことを特徴とする。
上記した構成において、浸漬型膜カートリッジは反応槽に浸漬し、下方より曝気する状態で使用する。この状態で、曝気に由来する気液固混相の上向流が膜面に沿って流れるので、浸漬型膜カートリッジに気液固混相流に由来する振動が作用する。また、反応槽における浸漬型膜カートリッジの使用環境は、反応槽の形状、反応槽に貯留する被処理液の性状、季節的な変動要因等によって変化し、使用環境の変化によって浸漬型膜カートリッジには不測の外力が作用することがある。
通常の使用状態においてろ過膜に作用する外力に対して、固定部は軌跡がろ過膜の全周にわたって連続し、かつろ過膜の周縁をろ板に断続的に固定する形状をなすことで十分な強度を有し、その損傷を防止できる。
請求項2に係る本発明の浸漬型膜カートリッジは、樹脂製のろ板とろ板の表面を覆って配置したろ過膜とを有し、ろ板の表面から突出し、かつろ板の周縁部に沿って成形した高さの異なる複数の溶融代においてろ過膜を融着して止水部および固定部を形成してなり、止水部でろ過膜の全周にわたって止水機能を確保し、固定部は軌跡がろ過膜の全周にわたって連続し、かつろ過膜の周縁をろ板に断続的に固定する形状をなすことを特徴とする。
請求項3に係る本発明の浸漬型膜カートリッジは、固定部が多重にシールした形状をなすことを特徴とする。
請求項4に係る本発明の浸漬型膜カートリッジの製造方法は、樹脂製のろ板に複数の溶融代をろ板の表面から突出して、かつろ板の周縁部に沿って成形し、ろ板の表面に複数の溶融代を覆ってろ過膜を配置し、ろ過膜の上からアップダウンホーンをその平坦面において各溶融代に押圧し、アップダウンホーンの振動により各溶融代においてろ過膜を融着して止水部および固定部を形成し、止水部でろ過膜の全周にわたって止水機能を確保し、固定部は軌跡がろ過膜の全周にわたって連続し、かつろ過膜の周縁をろ板に断続的に固定する形状をなすものであって、止水部を形成する溶融代と固定部を形成する溶融代との高さを違えてそれぞれ別途に融着することを特徴とする。
以上のように本発明によれば、通常の使用状態においてろ過膜に作用する外力に対して、固定部は軌跡がろ過膜の全周にわたって連続し、かつろ過膜の周縁をろ板に断続的に固定する形状をなすことで、浸漬型膜カートリッジの曝気に対する耐久性を高めることができる。固定部においてろ過膜の全周にわたって止水機能を多重に確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態における浸漬型膜カートリッジは浸漬型膜分離装置に使用するものであり、浸漬型膜分離装置の基本的な構造は、先に図15において説明したものと同様であるので、同様の部材には同一番号を付して説明を省略する。
以下に、本実施の形態における浸漬型膜カートリッジの製造方法を図1〜図4を参照して説明する。
図2に示すように、浸漬型膜カートリッジ40のろ板41はABS樹脂からなり、例えば横490mm×縦1000mm×厚さ6mmの形状を有しており、内側に位置する線状溶融代42aと中央に位置する線状溶融代42bと外側に位置する所定幅の網目状溶融代43とをろ板41の表裏面から突出して、かつろ板41の周縁部に沿った全周にわたって一体に成形している。
線状溶融代42a、42bはその高さが0.4〜0.6mmである。網目状溶融代43はろ過膜44の周縁に対応する位置にあり、線状溶融代42a、42bより0.1mm程度低い形状を有しており、3つの折線状の軌跡43a、43b、43cを重ねた形状である。
図3に示すように、ろ板41の表裏両面に線状溶融代42a、42bおよび網目状溶融代43を覆ってろ過膜44を配置する。ろ過膜44は不織布からなる膜支持材44aの表裏に有機質の膜44bを形成したものである。
図4に示すように、ろ過膜44を伴ったろ板41を治具45の上に配置し、ろ過膜44を介してろ板41の下面の網目状溶融代43を治具45で支持する。この状態で、ろ板41の上面に配置したろ過膜44の上からアップダウンホーン46を線状溶融代42a、42bおよび網目状溶融代43に押圧する。
アップダウンホーン46は超音波振動するもので、ろ過膜44に対向する下面が平坦面をなしている。
アップダウンホーン46から超音波を出力してろ過膜44を線状溶融代42a、42bおよび網目状溶融代43において融着する。このとき、網目状溶融代43が線状溶融代42a、42bよりも低いので、ろ板41の上面側においては、ろ過膜44がアップダウンホーン46と線状溶融代42a、42bとに挟持されて、網目状溶融代43と接触しない。このため、線状溶融代42a、42bにおいてはろ過膜44とろ板41の融着が起こり、十分強度の溶着(溶接)を施すとともに、網目状溶融代43においては高さ寸法の誤差に起因する高い部位でのみ融着が起こる。一方、ろ板41の下面側においては、ろ過膜44が治具45と網目状溶融代43とに挟持されているので、網目状溶融代43においてのみろ過膜44とろ板41の融着が起こり、十分な強度の溶着(溶接)を施すことができる。この融着の完了後に、ろ過膜44を伴ったろ板41を反転させて治具45の上に再度配置し、同様の手順で再度融着を行う。
この融着操作においては、図12に示すように、内側固定部A、止水部S、外側固定部Cに膜支持材44aの溶着面側の表層に達する融着層Fを形成する。このため、アップダウンホーン46の押圧力(0.2〜0.6MPa)、振幅(30〜60μm)、発振時間(0.1〜0.5秒)を設定する。
このように、平坦面のアップダウンホーン46を使用し、ろ板41の表面から突出した線状溶融代42a、42bと網目状溶融代43でろ過膜44を融着して内側固定部A、止水部S、外側固定部Cを形成することにより、過剰なエネルギーの集中によってろ過膜44が劣化することを防止できるとともに、従来のようなローレット傷の発生を防止できる。
ところで、幅の広い網目状溶融代43は高さが不揃いとなり易く、線状溶融代42a、42bと網目状溶融代43を同時にアップダウンホーン46の平坦面で押圧すると、網目状溶融代43における外側固定部Cの融着層Fが不足して不連続となるか、線状溶融代42a、42bにおける内側固定部Aおよび止水部Sの融着層Fが過剰となり、内側固定部A、止水部S、外側固定部Cに同時に適切な融着層Fを形成することが困難である。
しかし、線状溶融代42a、42bと網目状溶融代43の高さを違え、ろ板41の表裏において別途に融着操作することによって、各溶融代の特性に応じた溶融操作を行って内側固定部A、止水部S、外側固定部Cに適切な融着層Fを形成することができる。
上述の融着操作により、図1に示すように、内側の線状溶融代42aにおいて直線状の内側固定部Aが形成され、中央の線状溶融代42bにおいて止水部Sが形成されるとともに、融着後の内側固定部Aおよび止水部Sに囲まれたろ過膜44の有効ろ過領域が緊張状態に保持される。
網目状溶融代43に形成する外側固定部Cは、ろ過膜44の周縁をろ板41に断続的に固定する。内側固定部A、止水部S、外側固定部Cは、その軌跡がろ過膜44の全周にわたって連続する形状となり、ろ過膜44を全周にわたってろ板41に融着し、止水機能を発揮する。特に外側固定部Cは3つの軌跡43a、43b、43cによって、多重にシールされる。尚、外側固定部Cは必ずしも止水機能を有する必要はなく、その軌跡を不連続なものに形成することも可能である。
以下、上記した構成における作用を説明する。平膜状膜カートリッジ40は、膜分離装置21のケース24に装着して曝気槽内に浸漬し、下方より曝気する状態で使用する。この使用状態で、曝気に由来する気液固混相の上向流が膜面に沿って流れるので、浸漬型膜カートリッジ40には気液固混相流に由来する振動が作用する。特にろ過停止時の曝気によって高い負荷が浸漬型膜カートリッジ40に作用し、この負荷による繰返し応力は内側固定部Aにおけるろ過膜44とろ板41との融着部の境界付近に集中する。
また、曝気槽における浸漬型膜カートリッジ40の使用環境は、曝気槽の形状、曝気槽に貯留する被処理液の性状、季節的な変動要因等によって変化し、使用環境の変化によって浸漬型膜カートリッジ40には不測の外力が作用することがある。
通常の使用状態においてろ過膜44に作用する外力に対して、ろ過膜44を緊張状態に保持する内側固定部A、およびろ過膜44の周縁をろ板41に固定する外側固定部Cは十分な強度を有しており、外力を内側固定部Aと外側固定部Cとで受け止めることによって外力は止水部Sに及ばず、止水部Sの損傷を防止できる。
このように、内側固定部Aおよび外側固定部Cが外力に対する防護体をなすことにより、振動疲労および不測の外力によってろ過膜44が内側固定部Aまたは外側固定部Cで剥離する場合であっても、止水部Sが同時に剥離することがなく、浸漬型膜カートリッジ40のろ過能が不測の事態において損なわれることを防止でき、浸漬型膜カートリッジ40の曝気に対する耐久性が高まる。
内側固定部Aまたは外側固定部Cに剥離が発生した時点で、内側固定部Aまたは外側固定部Cを補修してその防護体としての機能を回復して止水部Sの剥離を未然に防止し、浸漬型膜カートリッジ40の延命を図ることができる。
外側固定部Cが網目状をなすことにより、ろ過膜44の周縁が所定幅を有する外側固定部Cにおいて溶着(溶接)されるので、ろ過膜44とろ板41の寸法誤差を外側固定部Cにおいて吸収することができる。
浸漬型膜カートリッジ40は、内側固定部A、止水部S、外側固定部Cが止水機能を発揮するので、止水機能を多重に確保することができる。
融着によって内側固定部A、止水部S、外側固定部Cにおいてろ過膜44の膜支持材44aの表層に達する融着層Fを形成することにより、振動疲労および不測の外力によってろ過膜44が内側固定部Aおよび外側固定部Cで剥離する場合にあっても、ろ過膜44は止水部Sにおいて破断する前に、膜支持材44aの破断を伴うことなく、内側固定部Aまたは外側固定部Cから剥離して膜としての機能を維持する。このため、点検時等に剥離した内側固定部Aまたは外側固定部Cを補修することで、膜カートリッジ40の延命化が図れる。
この溶着(溶接)強度についての剥離試験を以下に説明する。図5に示すように、この剥離試験は、ろ板41に融着したろ過膜44(所定幅に切断した試験片)をろ板41に対して垂直に引っ張って行うものである。
図6に示すように、融着によって内側固定部A、止水部S、外側固定部Cにおいてろ過膜44の膜支持材44aに深く達する融着層Fを形成した場合には、図7に示すように、ろ過膜44が内側固定部Aにおいて破断する。この場合には、図8に示す引張り強さと引張り時間の関係図において明らかなように、強度のピークは高いが急激に破断に至る。
このように、ろ過膜44がろ板41から剥離しないように強く融着すると、融着部位に必要以上の熱エネルギーが発生し、ろ過膜44の膜支持材44aを劣化させることになり、膜カートリッジ22としての寿命を低下させる結果を招く。
図9に示すように、融着によって内側固定部A、止水部S、外側固定部Cにおいてろ過膜44の膜支持材44aに浅く達する融着層Fを形成した場合には、図10に示すように、ろ過膜44が膜支持材44aにおいて剥離する。この場合には、図11に示す引張り強さと引張り時間の関係図において明らかなように、強度のピークは強く融着したものに比べて低く、内側固定部Aが破損した後において止水部Sおよび外側固定部Cが連続して破損し、膜支持材44aにおいて剥離するので、修復することができない。
図12に示すように、融着によって内側固定部A、止水部S、外側固定部Cにおいてろ過膜44の膜支持材44aの溶着面側の表層に達する融着層Fを形成した場合には、図13に示すように、ろ過膜44が膜支持材44aの溶着面側の表層において剥離する。この場合には、図14に示す引張り強さと引張り時間の関係図において明らかなように、強度のピークは強く融着したものに比べて低いが、内側固定部Aが剥離した後においても止水部Sで所定の融着強度が維持されるので、浸漬型膜カートリッジ40としての寿命が長くなる。
本発明の実施の形態における膜カートリッジを示す模式図である。 同実施の形態におけるろ板を示す模式図である。 同実施の形態における膜カートリッジの製造手順を示す模式図である。 同実施の形態における膜カートリッジの製造方法を示す模式図である。 溶着強度の試験方法を示す模式図である。 ろ過膜の強い溶着状態を示す模式図である。 強い溶着状態におけるろ過膜の破断形態を示す模式図である。 強い溶着状態における引張り強さと引張り時間の相関図である。 ろ過膜の少し強い溶着状態を示す模式図である。 少し強い溶着状態におけるろ過膜の剥離形態を示す模式図である。 少し強い溶着状態における引張り強さと引張り時間の相関図である。 ろ過膜の理想的な溶着状態を示す模式図である。 理想的な溶着状態におけるろ過膜の剥離形態を示す模式図である。 理想的な溶着状態における引張り強さと引張り時間の相関図である。 従来の膜分離装置を示す斜視図である。 従来の膜カートリッジを示す模式図である。 従来の膜カートリッジの製造方法を示す模式図である。 従来の膜カートリッジの断面図である。 従来の膜カートリッジの製造方法を示す模式図である。 従来のアップダウンホーンを示す模式図である。 従来の膜カートリッジを示す模式図である。
符号の説明
21 膜分離装置
23 散気装置
24 ケース
25 膜ケース
26 散気ケース
27 チューブ
28 集水管
29 透過液導出管
40 浸漬型膜カートリッジ
41 ろ板
42a 線状溶融代
42b 線状溶融代
43 網目状溶融代
44 ろ過膜
44a 膜支持材
44b 膜
45 治具
46 アップダウンホーン
A 内側固定部
S 止水部
B 外側固定部
F 融着層

Claims (4)

  1. 樹脂製のろ板とろ板の表面を覆って配置したろ過膜とを有し、ろ板の周縁部に沿って成形した溶融代においてろ過膜をろ板に融着してなる固定部を形成し、固定部は軌跡がろ過膜の全周にわたって連続し、かつろ過膜の周縁をろ板に断続的に固定する形状をなすことを特徴とする浸漬型膜カートリッジ。
  2. 樹脂製のろ板とろ板の表面を覆って配置したろ過膜とを有し、ろ板の表面から突出し、かつろ板の周縁部に沿って成形した高さの異なる複数の溶融代においてろ過膜を融着して止水部および固定部を形成してなり、止水部でろ過膜の全周にわたって止水機能を確保し、固定部は軌跡がろ過膜の全周にわたって連続し、かつろ過膜の周縁をろ板に断続的に固定する形状をなすことを特徴とする浸漬型膜カートリッジ。
  3. 固定部が多重にシールした形状をなすことを特徴とする請求項1または2に記載の浸漬型膜カートリッジ。
  4. 樹脂製のろ板に複数の溶融代をろ板の表面から突出して、かつろ板の周縁部に沿って成形し、ろ板の表面に複数の溶融代を覆ってろ過膜を配置し、ろ過膜の上からアップダウンホーンをその平坦面において各溶融代に押圧し、アップダウンホーンの振動により各溶融代においてろ過膜を融着して止水部および固定部を形成し、止水部でろ過膜の全周にわたって止水機能を確保し、固定部は軌跡がろ過膜の全周にわたって連続し、かつろ過膜の周縁をろ板に断続的に固定する形状をなすものであって、止水部を形成する溶融代と固定部を形成する溶融代との高さを違えてそれぞれ別途に融着することを特徴とする浸漬型膜カートリッジの製造方法。


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