JP2006003955A - メモリカードおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 メモリカードの誤飲・誤食を防止する。
【解決手段】 半導体メモリが搭載された基板が筐体内に内蔵されているメモリカードを、筐体全体に催吐剤を含有させ、あるいは筐体表面に印刷される文字等の部分に催吐剤を含有させて、その筐体表面に催吐剤を有する構成にする。これにより、メモリカードを口に入れてしまったときでも、舌が催吐剤に触れることによってこれを吐き出させることが可能になり、メモリカードの誤飲・誤食が防止されるようになる。
【選択図】 なし

Description

本発明はメモリカードおよびその製造方法に関し、特にその種類に応じて所定の装置に装填されてデータの書き込み/読み出しが行われるメモリカードおよびその製造方法に関する。
近年、パーソナルコンピュータやデジタルビデオカメラ等の電子機器に用いるデータ記録媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性半導体メモリを用いたメモリカードが広く利用されている。メモリカードは、小型・軽量で扱いやすく、また、可搬性にも優れているため、その用途はますます広がりつつある。現在では既に様々なサイズや形状、記憶容量のメモリカードが広く流通している。
ところで、このようなメモリカードは、小型化が進んでその可搬性が向上し、また、用いる機器の種類が広がりつつある反面、その小ささのために子供が誤って口に入れてしまい、深刻な事故につながってしまうといった危険性も有している。
子供の誤飲・誤食を防止するため、例えば米国ではTOY規格が設けられており、玩具あるいはそれに用いられる一定の部品の大きさをこの規格に適合させることで安全性を高める試みがなされている。
図6はTOY規格の説明図である。
規格に適合するか否かは、図6に示すような投影台形状の筒状体100を、玩具自体や部品等の試験対象が通ってしまうか否かによって判断する。この筒状体100は、子供の咽喉を模して、図6(A)に示したようにその投影台形の短辺が25.4mm、長辺が57.2mmで、図6(B)に示したようにその内径が31.8mmの大きさに形成され、一方の閉口端が傾斜して形成されている。すなわち、その種類に応じて所定の向きにした、あるいは所定の角度に傾けた試験対象が、この筒状体100を通ってしまうような大きさであれば、子供が口に入れてしまったときに誤飲・誤食してしまう可能性が高いということになる。
また、従来は、磁気ディスクを内蔵した磁気ディスクカートリッジについて、その表面に催吐剤層を形成し、磁気ディスクカートリッジを子供が誤って口に入れてしまったときでもすぐに吐き出させることができるようにして誤飲・誤食を防止しようとする提案もなされている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−257147号公報(段落番号〔0094〕、図11、図12)
しかし、現在流通しているメモリカードの中には、上記のTOY規格に適合しないサイズのものもあり、また、TOY規格に適合させればその小型化が妨げられ、それを用いる機器の種類も限られてきてしまい、機器の小型化の妨げにもなる。前述のように、このような小型のメモリカードは、今後も様々な機器、特にノートパソコンや携帯電話機をはじめ各種小型機器への適用が考えられる。したがって、メモリカードは、その大きさに制約を受けることなく、誤飲・誤食を防止することができるものであることが望まれる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その大きさや形状に依らず誤飲・誤食を防止することが可能なメモリカードおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、筐体内に半導体メモリが搭載された基板を有するメモリカードにおいて、前記筐体の少なくとも表面に催吐剤を有していることを特徴とするメモリカードが提供される。
このようなメモリカードによれば、例えばその筐体表面や筐体表面に印刷されたメモリカードの名称やその記憶容量、ロゴマーク等の文字や図形や記号(「文字等」という。)の部分など、少なくともその筐体表面において催吐剤を有しているので、メモリカードを口に入れてしまったときに舌が催吐剤に触れることにより、これを吐き出させることが可能になる。
また、本発明では、筐体内に半導体メモリが搭載された基板を有するメモリカードの製造方法において、樹脂と催吐剤とを混合する工程と、前記催吐剤が混合された前記樹脂を前記基板が配置された金型内に注入して固化し前記筐体を形成する工程と、を有することを特徴とするメモリカードの製造方法が提供される。
このようなメモリカードの製造方法によれば、筐体の成形前に樹脂に催吐剤が混合され、メモリカードの筐体表面を含む全体に催吐剤を含有させることができるようになる。
さらに、本発明では、筐体内に半導体メモリが搭載された基板を有するメモリカードの製造方法において、樹脂を前記基板が配置された金型内に注入して固化し前記筐体を形成する工程と、形成された前記筐体表面に文字等を印刷するためのインクに催吐剤を混合する工程と、前記催吐剤が混合された前記インクを用いて前記筐体表面に文字等を印刷する工程と、を有することを特徴とするメモリカードの製造方法が提供される。
このようなメモリカードの製造方法によれば、筐体表面に文字等を印刷するインクに催吐剤が混合され、メモリカードの筐体表面に印刷される文字等の部分に催吐剤を含有させることができるようになる。
本発明のメモリカードは、少なくともその筐体表面において催吐剤を有しているので、誤ってメモリカードを口に入れてしまったときでも、これを吐き出させることが可能になり、メモリカードの誤飲・誤食を防止することができるようになる。
また、筐体成形前に樹脂に催吐剤を混合しておく、あるいは成形後の筐体表面に文字等を印刷するためのインクに催吐剤を混合しておくことにより、メモリカードをその筐体表面に催吐剤を有する構成にすることができるので、従来の製造工程を大きく変更することなく、低コストで、誤飲・誤食の防止が可能なメモリカードを形成できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1および図2はメモリカードの外観図である。図1および図2においてそれぞれ、(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は左側面図、(D)は右側面図、(E)は平面図、(F)は底面図である。
この図1および図2にそれぞれ示すメモリカード10,20は、異なる大きさで形成されている。図1に示したメモリカード10は、幅W1,W2,W3(最大寸法)がそれぞれ、およそ50mm,21.45mm,2.8mmの大きさで形成されている。また、図2に示したメモリカード20は、幅W4,W5,W6(最大寸法)がそれぞれ、およそ31mm,20mm,1.6mmの大きさで形成され、図1のメモリカード10よりも小型な構成になっている。なお、これらのメモリカード10,20は、その記憶容量や用いられる機器の種類も異なっている。
メモリカード10,20は、その種類ごと、半導体メモリ等の実装部品が搭載されている基板が筐体11,21内に内蔵されている。メモリカード10,20に内蔵されている基板には、外部との電気信号の授受を行うための複数の電極端子12,22が設けられている。例として、図1および図2には、それぞれ9本の電極端子12,22を示している。筐体11,21には、電極端子12間、電極端子22間のショートを防止するための突起部13,23がそれぞれ形成されている。
このようなメモリカード10,20の筐体11,21は、ポリカーボネート樹脂等を用いた射出成型により形成され、基板をセットした金型内に溶融状態の樹脂を電極端子12,22表面に流入させないように工夫して注入し、これを固化して形成される。
このようにして形成されるメモリカード10,20の筐体11,21表面には、通常、メモリカード10,20の名称やその記憶容量、ロゴマーク等(図示せず。「名称等」という。)が印刷され、また、その使用者がその記録ファイル名や記録日時等を記載したラベルを貼付することができるようなメモエリア14,24が設けられている。
図1および図2に示したように、メモリカード10,20は、小型でかつ非常に薄く形成されているため、これを子供が口に入れてしまったときに誤飲・誤食を招いてしまう可能性はある。このようなメモリカード10,20について、その大きさや形状を犠牲にすることなく、その誤飲・誤食を防止する必要がある。
ここでは、誤飲・誤食防止のため、図1および図2に示したようなメモリカード10,20を形成する際、メモリカード10,20を口に入れてしまったときにこれを吐き出させるような催吐感を感じさせる催吐剤を、その筐体11,21の表面に含有させる。以下、このような催吐剤を用いたメモリカード10,20の形成方法について説明する。
まず、催吐剤としては、例えば口に入れて苦味を感じさせるような呈味物質を用いることができる。苦味によって催吐感を生じさせるようなものとしては、苦味物質として一般に知られている天然のまたは製造された化合物であって、食品添加物等としても使用し得るものを用いることができる。このような苦味物質としては、例えば、タンニンの一種であるカテキン、カフェイン、アントシアニン、アミノ酸(バリン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、チロシン、アルギニン、メチオニン、ヒスチジン等)、クルルビタシン、フェニルチオカルバミド、カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム等が挙げられる。
このほかにも、カテキン類、アルカロイド類、アノレカロイド類、キサンチン類、テルペン類、トリテルペノイド類、テルペン配糖体等の化合物で食品添加物等として使用し得るものであれば広く用いることができ、例えば、先に例示したもののほかにも、安息香酸デナトニウム、八アセチル化ショ糖、ホップ、カワラタケ抽出物、キク抽出物、キハダ抽出物、香辛料抽出物、ヒメマツタケ抽出物、レイシ抽出物、ナリンジン酵素処理物、ジメトキストリキニーネブルシン(ブルシン)、フムロン、ルプロン、イソフムロン、ルプトリオン、キニン、キニジン、シンコニン、キラヤサポニン、キラヤサポゲニン、キラヤ酸、ベルベリン、ゲンチオピクリン、リモニン、テオブロミン、ナリンジン、フラバノン、カッシイン、ネオ−カッシイン、ニガキラクトンA〜L、ニガキノン、ピクラシンA〜G、メチルニガキノン、アブシンチン、ボラペトサイド、ボラプトール、メチルチオアデノシン、カフェタンニン等も用いることが可能である。
筐体11,21に含有させる催吐剤としての苦味物質は、単独でまたは2種以上を適当に組み合わせて用いることができる。また、筐体11,21には、必要に応じて苦味物質とともに、食品添加物等として使用し得る1種または2種以上の甘味物質を混合して苦味を増強させたり、抗菌剤、芳香剤、乾燥剤等を混合したりしてもよい。
催吐剤は、口にしたときに催吐感を生じさせるようなものであればその種類は特に限定されず、上記のような苦味物質のほか、例えば、酸味物質、辛味物質、渋味物質、えぐ味物質等を催吐剤として用いることも可能である。その場合、酸味物質としては、クエン酸、酒石酸、乳酸、酢酸、氷酢酸、フマル酸、フマル酸ナトリウム、リンゴ酸、アジピン酸等を用いることができる。辛味物質としては、ピペリン、シャビシン、カプサイシン、α−サンショオール、β−サンショオール、ジンゲロン、ショーガオール、イソチオシアン酸エステル等を用いることができる。渋味物質としては、カテキンやプロアントシアニジン等のカテキン類等を用いることができる。えぐ味物質としては、イソフラボンやホモケンチジン酸等を用いることができる。
催吐剤を選定するに当たっては、それを用いるメモリカード10,20の大きさや形状、用途等を考慮するとともに、その使用環境に応じた耐熱性、耐候性を考慮して選定する。また、これらの催吐剤は、市販のものを用いてよく、新たに単離、精製または調製して準備したものを用いてもよい。
続いて、以上のような催吐剤を用いたメモリカード10,20の形成方法について説明する。なお、ここでは半導体メモリ等の実装部品が搭載されて筐体11,21内に内蔵される基板の形成プロセスについては説明を省略し、筐体11,21の形成プロセスについて説明する。
図3はメモリカード形成方法の一例の概略説明図である。
メモリカード10,20の筐体11,21は、例えばポリカーボネート樹脂を用いて形成される。その場合、まず、所定量のポリカーボネート樹脂に、所定量の催吐剤を混合する(ステップS1)。
この催吐剤混合工程は、例えば、まず粒状(不定形)のポリカーボネート樹脂と催吐剤を攪拌等で物理的に混ぜ合わせた後、これを溶融、混練し、更に冷却して固化することによって行われる。その後、固化したポリカーボネート樹脂と催吐剤の混合物は、粒状にカットされる。
ポリカーボネート樹脂に対する催吐剤の混合量は、その種類に応じ、完成したメモリカード10,20を人が口に入れたときに催吐感を生じる程度の量とするとともに、催吐剤を混合することによる後述の射出成形工程への影響(成形条件の変化等)や、催吐剤の混合に伴うコスト等を考慮して設定する。
次いで、ステップS1で準備したポリカーボネート樹脂と催吐剤の混合物に、更に所定の着色剤を混合する(ステップS2)。この着色工程において、着色剤の混合量は、ポリカーボネート樹脂に混合した催吐剤の種類や混合量に応じ、適当に調整する。
この着色工程では、ポリカーボネート樹脂に催吐剤を混合する場合と同様に、例えば、着色剤が、ポリカーボネート樹脂と催吐剤を含んだ粒状の混合物に攪拌等で物理的に混ぜ合わされ、これが溶融、混練され、更に冷却されて固化される。その後、固化された着色後の混合物は、粒状にカットされる。
そして、このポリカーボネート樹脂、催吐剤および着色剤を含んだ粒状の混合物を用い、その中に含まれる催吐剤や着色剤の種類や混合量に応じた成形条件で、射出成形を行う(ステップS3)。
この射出成形工程では、例えば、まず、ポリカーボネート樹脂、催吐剤および着色剤を含んだ粒状の混合物が溶融、混練され、これが部品実装済みの基板をセットした金型内に、電極端子12,22表面に流入しないように注入される。そして、注入されたポリカーボネート樹脂が冷却されて固化されることにより、所定形状のメモリカード10,20の筐体11,21が形成される。
なお、上記の説明において、ステップS1では粒状のポリカーボネート樹脂と催吐剤を物理的に混合するだけで、溶融、混練を行わずに次のステップS2に移行するようにしてもよい。したがって、所定量の粒状のポリカーボネート樹脂に、所定量の催吐剤および着色剤を一緒に添加し、これを攪拌等で混ぜ合わせ、溶融、混練、冷却固化して粒状に成形するようにすることも可能である。また、所定量の粒状のポリカーボネート樹脂に所定量の催吐剤を混ぜ合わせて溶融、混練した後、溶融状態のまま着色剤を混ぜ合わせ、混練、冷却固化して粒状に成形するようにしてもよい。さらに、催吐剤と着色剤の混合まで行ったポリカーボネート樹脂を粒状に成形することなく、溶融状態のまま金型内に注入して筐体11,21を形成するようにしてもよい。ただし、これらの場合には、催吐剤と着色剤を一緒に混合することにより発生する可能性のある色の変化等に留意する。なお、抗菌剤、芳香剤、乾燥剤等を混合する場合には、例えばその抗菌剤等を催吐剤や着色剤と一緒に混合することが可能である。
筐体11,21の形成後は、その表面に顔料等の所定のインクを用いて例えばシルクスクリーン印刷を行い、メモリカード10,20の名称等の文字や図形や記号(文字等)が印刷される(ステップS4)。
このように射出成形前にポリカーボネート樹脂に催吐剤を混合して形成される筐体11,21には、その表面のみならず、内部を含むその全体に渡って催吐剤が分散して含まれるようになる。この筐体11,21を人が口に入れたときには、その表面の催吐剤に舌が触れることで催吐感が生じることになる。それにより、メモリカード10,20の誤飲・誤食を防止することが可能になる。
また、射出成形前にポリカーボネート樹脂に催吐剤を混合して筐体11,21を形成する場合には、催吐剤を混合する工程を従来の製造工程に加え、必要に応じてそれに伴う成形条件等の多少の変更を行えば、従来の製造工程に大規模な変更を加えることなく、表面に催吐剤を含有した筐体11,21を形成することができる。
また、催吐剤を筐体11,21の表面に含有させるためには、出来上がった筐体11,21に文字等を印刷するインクに催吐剤を混合するようにしてもよい。
図4はメモリカード形成方法の別の例の概略説明図である。また、図5は印刷工程の模式図である。
印刷インクに催吐剤を混合してメモリカード10,20を形成する場合は、まず、所定量の粒状のポリカーボネート樹脂に、所定の着色剤を混ぜ合わせ、溶融、混練した後、これを固化して粒状にする(ステップS10)。
次いで、この着色後の粒状のポリカーボネート樹脂を用い、例えば、所定条件で溶融、混練し、部品実装済みの基板をセットした金型内に注入して、射出成形を行う(ステップS11)。これにより、所定形状のメモリカード10,20の筐体11,21が形成される。
なお、ステップS10,S11においては、着色剤を混合したポリカーボネート樹脂を粒状に成形することなく、溶融状態のまま金型内に注入して筐体11,21を形成するようにしてもよい。また、抗菌剤、芳香剤、乾燥剤等を混合する場合には、例えばその抗菌剤等を着色剤混合前のポリカーボネート樹脂に混合したり、着色剤と一緒に混合したりすることが可能である。
次いで、筐体11,21に文字等を印刷するのに用いる所定量のインクに所定量の催吐剤を混合する(ステップS12)。インクに対する催吐剤の混合量は、その種類に応じ、完成したメモリカード10,20を人が口に入れたときに催吐感を生じる程度の量とするとともに、催吐剤の混合に伴うコスト等を考慮して設定する。
そして、図5に示すように、催吐剤を混合したインク30を用い、例えば筐体11に対してシルクスクリーン印刷を行う(ステップS13)。これにより、催吐剤を含有する文字等31が表面に印刷されたメモリカード10の筐体11が形成される。メモリカード20の筐体21に印刷する場合も同様である。
このようなメモリカード10,20を人が口に入れたときには、その表面の文字等の催吐剤に舌が触れることで催吐感が生じ、それによってメモリカード10,20の誤飲・誤食を防止することが可能になる。
このように、あらかじめインクに催吐剤を含有させておき、これを用いて筐体11,21の表面に文字等の印刷を行うことで、メモリカード10,20が口に入れられたときに催吐感を生じさせることができるようになる。さらに、この方法では、印刷前の筐体11,21の形成工程(ステップS10,S11)は、催吐剤を用いない従来の製造工程を何ら変更せず、印刷工程のインクに催吐剤を混合するのみで、印刷自体も従来通り行うことができる。したがって、メモリカード10,20の筐体11,21に催吐剤を含有させるのに伴うコストアップを最小限に抑えることが可能になる。
なお、このように催吐剤を含有するインクを用いてメモリカード10,20を形成する場合にも、印刷前の筐体11,21の形成工程において、ステップS10,S11に代えて上記図3に示したステップS1〜S3に従い、その筐体11,21の全体に催吐剤を含有させ、その後ステップS12,S13に従い、その筐体11,21の表面に文字等を印刷するようにしてもよい。その場合、筐体11,21に含有させる催吐剤とインクに含有させる催吐剤は、その種類に応じ、異なるものを組み合わせて用いても構わない。
以上説明したように、メモリカードの筐体全体や筐体表面に印刷された文字等の部分に催吐剤を含有させるようにすることにより、これが口に入れられたときに催吐感を生じさせ、これを吐き出させることが可能になる。これにより、誤飲・誤食されてしまう可能性のある、例えばTOY規格等の所定の規格に適合しないような大きさのメモリカードであっても、その誤飲・誤食を防止することが可能になる。勿論、所定の規格に適合しているメモリカードであっても、誤飲・誤食の可能性のあるものについては同様に、少なくともその筐体表面に催吐剤を有する構成にして誤飲・誤食を防止することが可能である。
メモリカードの外観図(その1)である。 メモリカードの外観図(その2)である。 メモリカード形成方法の一例の概略説明図である。 メモリカード形成方法の別の例の概略説明図である。 印刷工程の模式図である。 TOY規格の説明図である。
符号の説明
10,20……メモリカード、11,21……筐体、12,22……電極端子、13,23……突起部、14,24……メモエリア、30……インク、31……文字等、W1,W2,W3,W4,W5,W6……幅。

Claims (5)

  1. 筐体内に半導体メモリが搭載された基板を有するメモリカードにおいて、
    前記筐体の少なくとも表面に催吐剤を有していることを特徴とするメモリカード。
  2. 前記催吐剤は、前記筐体全体に含有されていることを特徴とする請求項1記載のメモリカード。
  3. 前記催吐剤は、前記筐体表面に印刷された文字等の部分に含有されていることを特徴とする請求項1記載のメモリカード。
  4. 筐体内に半導体メモリが搭載された基板を有するメモリカードの製造方法において、
    樹脂と催吐剤とを混合する工程と、
    前記催吐剤が混合された前記樹脂を金型内に注入して固化し前記筐体を形成する工程と、
    を有することを特徴とするメモリカードの製造方法。
  5. 筐体内に半導体メモリが搭載された基板を有するメモリカードの製造方法において、
    樹脂を金型内に注入して固化し前記筐体を形成する工程と、
    形成された前記筐体表面に文字等を印刷するためのインクに催吐剤を混合する工程と、
    前記催吐剤が混合された前記インクを用いて前記筐体表面に文字等を印刷する工程と、
    を有することを特徴とするメモリカードの製造方法。
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