JP2006003363A - 18o[o2]酸素から18f[f2]フッ素の高収量製造 - Google Patents

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Abstract

【課題】改良された高収量[18F]フッ素システム(100)を提供する。
【解決手段】[18F]フッ素ガスは、標的容積(120)を[18O]酸素ガスで充填すること、標的容積を陽子ビームで照射すること、その次に標的容積から[18O]酸素ガスを取り除くこと、ヘリウムを包含するウォッシュ・アウトガス混合物(150)で標的容積を充填すること、そして次にウォッシュ・アウトガス混合物を包含する標的容積を陽子ビームで照射することにより[18O]酸素から製造される。ウォッシュ・アウトガス混合物は、アルゴンが追加されるヘリウムとフッ素との混合物を含むのが好ましく、ウォッシュ・アウトガス混合物の中のヘリウムの量は3.1〜31原子パーセントの範囲である。収量及び比放射能、即ち[18F]Fの放射性フッ素対非放射性フッ素の比は、従来の技術を使って従前に得られた比より大幅に高い。
【選択図】図1

Description

本発明は、概ね、放射性核種の製造に関し、詳しくは、[18O]酸素から[18F]フッ素の高収量製造の技術に関する。
(関連技術の説明)
ポジトロン放出断層撮影法(PET)は、生存被験者の組織内のポジトロン放出放射性医薬品の濃度を測定するための医療用撮像技術である。サイクロトロンで生成したフッ素−18の放射性核種から調製される放射性医薬品、即ちトレーサ、は、脳、心臓、の研究及び臨床研究のための種々のPET生物学的プローブの中で、及びガンの診断で広い用途を見出してきた。典型的PET処置の中では、放射性医薬品が被験者の血流に投与され、次いで生体内で放射性医薬品から放出されるポジトロン放射能の分布が、時間の関数として放出断層撮影法により測定される。被験者の組織が放射性医薬品と相互に作用するとき、コンピュータによる再構成手法が行なわれて、組織の断層撮影画像が得られる。
18F]フッ素ガスの形態のフッ素−18の合成は、PET研究では最も重要な段階の1つである。フッ素−18の半減期は約109.8分なので、PET操作者は、輸送中に、生成同位体の大部分を失わないように、現場でのフッ素−18生成サイクロトロンを有するのが好ましい。更に、経済的検討によっても、操作者は、高価な、同位体的に濃縮された[18O]酸素ガスを効率的に使用し、そして保存せざるを得なくなり、その酸素ガスから[18F]フッ素ガスが合成される。
18F]フッ素ガスの従来の製造は、一般に、サイクロトロンで発生した陽子ビーム及び18含有標的を使う“ツー・ショット”法を利用する。例えば、アール・ジェイ・ニッケルス(R.J.Nickles)等、“アン・18ターゲット・フォア・ザ・プロダクション・オブ・[18F]F(An 18Target for the Production of [18F]F)”、インターナショナル・ジャーナル・オブ・アプライド・ラジエーション・アンド・アイソトープス(Int.J.Appl.Radiat.Isot.)、1984年、第35巻、第2号、p.117−122;エイ・ビショップ(A.Bishop)等、“プロトン・イラジエーション・オブ・[18O]O:プロダクション・オブ・[18F]F アンド [18F]F+[18F]OF(Proton Irradiation of [18O]O:Production of [18F]F and [18F]F+[18F]OF)”、“ニュークレア・メディシン・アンド・バイオロジー(Nuclear Medicine&Biology)、1996年、第23巻、p.189−199;及びエイ・ディ・ロバーツ(A.D.Roberts)等、“デベロプメント・オブ・アン・インプルブド・ターゲット・フォア [18F]Fプロダクション(Development of An Improved Target for [18F]F Production)”、アプライド・ラジエーション・アンド・アイソトープス(Appl.Radiat.Isot.)、1995年、第46巻、第2号、p.87−91を参照されたい。これらの開示内容は、引用文献によって本明細書に完全に組み入れられている。“ツー・ショット”法の製造プロセスでは、同位体18で濃縮された酸素ガス標的は、約45分間、サイクロトロンで生成した40μAの16.5MeVの陽子ビームで先ず衝撃(ショット)される。この第1ショットの過程で、サイクロトロンからの陽子は、[18O]Oガス分子と衝突し、それによって、負に荷電した18Fイオンを生成する18O(p、n)18F核反応が起こる。〜1.5MeVがサイクロトロンと標的との間のハーバー(Havar)の箔窓で失われるので、16.5MeVの陽子エネルギーが標的に当たると、およそ15MeVに低下する。これらの18(−)イオンは、標的の壁に付着して、陽子の第2衝撃(ショット)が放射性フッ素を“ウォッシュ・アウト(wash out)”するのに必要である。この第2ショットでは、標的容積中の[18O]の濃縮酸素ガスは、極低温冷却によって取り除かれて、0.1〜2%F(コールド(cold)、即ち、非放射性、F)とアルゴン(Ar)との混合物で置き換えられ、この混合物は、その後、20分間、サイクロトロンで更に生成した35μAの16.5MeVの陽子ビームで照射される。ArとコールドFの第2衝撃によって、気相で有用なレベルの[18F]Fを生成するフッ素交換の推進に成功する。発表されたデータによると、この従来の“ウォッシュ・アウト”プロセスの転化率は、通常、20−30%である。[18F]フッ素ガスの製造のための更に高収量を開発することは大いにメリットがある。
米国特許公開第2001/0043663号
本発明は、例えば50〜60%の転化率を得ることができる効率の良い[18F]フッ素ガス製造技術を提供することにより先行技術のこれら及びその他の欠点を解決する。詳しくは、[18O]Oガスからの[18F]Fの製造過程で第2ショットのウォッシュ・アウト混合物にヘリウム(He)を導入する、これによって、既に発表された方法より大幅な高収量及び高い比放射能を発現する。
本発明の少なくとも1つの実施態様では、標的容積からの放射性核種の回収方法は次の諸段階を含む:放射性核種を有する標的容積を、ヘリウムを包含するウォッシュ・アウトガス混合物で充填する段階、標的容積を陽子ビームで照射する段階、及び標的容積から前記放射性核種を回収する段階。回収された放射性核種は、[18F]Fガスの形態をしている18−フッ素同位体である。アルゴン、クリプトン、又はネオンのような第2の貴ガスは、ウォッシュ・アウトガス混合物の中に包含される。好ましい実施態様では、ウォッシュ・アウトガス混合物は、ヘリウム及びフッ素ガスとアルゴンガスとの混合物である。ウォッシュ・アウトガス混合物ガスの中のヘリウムの量は、3.1〜31原子パーセントである。
本発明の少なくとも1つの実施態様では、[18O]酸素ガスからの[18F]フッ素ガスの製造方法は、次の諸段階を含む:標的容積を[18O]酸素ガスで充填する段階、[18O]酸素を包含する標的容積を陽子ビームで照射する段階、その次に、標的容積から[18O]酸素ガスを取り除く段階、ヘリウムを包含するウォッシュ・アウトガス混合物で標的容積を充填する段階、及び次いで、ウォッシュ・アウトガス混合物を包含する標的容積を陽子ビームで照射する段階。ウォッシュ・アウトガス混合物は、アルゴンが追加されたヘリウムとフッ素との混合物を含むのが好ましく、この場合、ウォッシュ・アウトガス混合物の中のヘリウムの量は3.1〜31原子パーセントである。
本発明の1つの長所は、本発明によって[18F]フッ素ガスの製造のための高収量技術が可能であることである。[18F]Fの収量及び比放射能、即ち放射性フッ素対非放射性フッ素の比、は従来の技術を使用して従前に得られたより大幅に高い。本発明の例示の実施態様のもう1つの長所は、高度の比放射能を必要とする、新規の[18F]フッ素医薬品の使用が可能であり、そうしなければ従来の製造方法では入手できなかったであろう。製造される[18F]フッ素ガスの放射能レベルが高くなると、製造工場から遠隔地に居る受給者への[18F]フッ素トレーサの配送が可能になる。
本発明の前記及びその他の特徴及び長所は、本発明の好ましい実施態様の次の、更に具体的説明、付図及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
本発明を更に完全に理解するために、本発明の目的及びその長所を、付図を参照しながら、今から次の説明を行なう。
本発明の好ましい実施態様及びそれらの長所は、図1−3を参照することにより理解され得る。本発明は、18O同位体濃縮酸素ガスを使う、改良されたツー・ショット[18F]フッ素ガス製造技術を提示する。
図1を見ると、本発明の少なくとも1つの実施態様に従ってツー・ショット法[18F]F標的システム100が図示されている。本システム100は、サイクロトロン110、標的容積120、[18O]酸素貯蔵容器130、アルゴン貯蔵容器140、He/F貯蔵容器150、ポンプ160、及び弁A−Hを包含する。ツー・ショット法の操作では、標的容積120は、先ずポンプ160によって排気され、次いで閉弁Eを閉じることによってポンプ160から分離される。次いで、貯蔵容器130からの[18O]酸素は標的容積120の中で所望の圧力までブレンドされて弁Bは閉じられる。普通の当業者には実施が明白であるサイクロトロン110によって、16.5MeVの陽子ビームが発生(例えば、40μAで約45分間)したのち、そのビームは標的容積120内の[18O]酸素へ向い、18(−)イオンが生成する18O(p、n)18F核反応を行ない、そしてこのイオンは標的容積120の壁に付着する。45分後に、陽子の生成が停止し、標的容積120の中に残留する不使用の[18O]酸素は、液体窒素浴の中で冷却されて弁Bを開放することにより低温ポンプによって酸素貯蔵容器130の中に戻される。標的容積120は、貯蔵容器140からのアルゴンと貯蔵容器150からのF/Heとの適当な混合物で補充される。適当な混合物は下記で説明している。次いで、サイクロトロン110は、再び16.5MeV、35μAの陽子ビームで20分間、標的容積120を照射するが、これによって気相で、有用なレベルの[18F]Fを生成するフッ素交換が行なわれ、この[18F]Fは、弁B及び弁Cを通して標的容積120から放出される。
フッ素同位体を製造するための標的容積120の設計に妥当なパラメータは、ビーム攻撃容積、形状、及び材料である。本発明の主眼ではないけれども、標的容積120として別の標的容積を使用できること、及び標的容積120の設計値を変更すると、システム100の中で回収される総合[18F]Fの量に必ず影響を及ぼすことがあることに注目することは価値がある。18O(p、n)18F反応用の典型的慣用の標的容積は、ビーム入口直径10−15mm、ビーム出口直径10−23mm、及び容積7.9−14.6ccの円錐形孔又は直線形孔を使って実施できる。標的容積120は、限定はされないが、アルミニウム、銀、銅、ニッケル、又は金メッキ銅のような材料で構成できる。
サイクロトロンで発生した陽子ビームのエネルギー、電流及び時間のパラメータは、例示に過ぎない。普通の当業者は、前記のパラメータを変更できることを理解している。例えば、標的容積は典型的には30〜70μAの電流で最大120分間、照射してもよい(これより一層低い電流を使用してもよいが、その時は収量は極めて低くなる)。電流を高くし照射時間を長くすると、一般に[18F]Fの放射能が増大するが、標的/サイクロトロンの構成要素が比較的急速に摩耗し、操作者は、より多くの放射線を被曝する可能性がある(核反応からの中性子によっても、発生した放射能によっても)。
18O]酸素貯蔵容器130は、この貯蔵容器を濃縮[18O]酸素の外部供給源に連結するための入口(示されていない)を有する交換可能な濃縮[18O]酸素タンク又は補充可能な貯蔵容器としてとして使用できる。更に、酸素貯蔵容器130は、陽子の第1ショットの後の不使用の[18O]酸素の回収の過程で、液体窒素を使って酸素貯蔵容器130を、例えばマイナス196℃(即ち、77°K)に冷却するためにジュワー瓶(示されていない)又は同等の機構に連結されるのが好ましい。更に、酸素貯蔵容器130は、確実に、外部供給源からの[18O]酸素の所望の容積及び圧力が酸素貯蔵容器130に繰り返し充填され得るように予め定められ最適化された供給容積(示されていない)を包含できる。後者の特徴は、“[18F]フッ素の製造のための[18O]酸素補充技術([18O]oxygen Refilling Technique For The Production of [18F]fluorine)”の発明の名称で本出願書と同日に出願された、ヘレン・ブジェルク(Helen Bjork)による関連の米国特許出願公開第10/869,911号明細書の主題である。
アルゴン貯蔵容器140は、貯蔵容器を外部のアルゴン供給源に連結するための入力端子(示されていない)を有する交換可能なアルゴンガスタンク又は補充可能な貯蔵容器として使用できる。アルゴンが好ましいけれども、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)、又はネオン(Ne)のような他の貴ガスを使用できる。アルゴンは酸素と同じような阻止能を有し、10バールの圧力のArは、陽子が標的容積の背面壁にヒットする前にビームの中の陽子を阻止できるのに充分な阻止能である。ネオンは、アルゴンより阻止能が小さく、クリプトン及びキセノンは、各々、使用に適さないフッ素化合物、KrF及びXeF、を生成しやすい。
He/F貯蔵容器150は、貯蔵容器をHe/Fガスの外部供給源に連結するための入口端子(示されていない)を有する交換可能なガスタンク又は補充可能な貯蔵容器として使用できる。He/F貯蔵容器150は、随意に、活性化ナトリウム−フッ素(NaF)トラップ155に連結され、考えられる僅かのフッ化水素汚染物もHe/Fガス貯蔵容器150から取り除くことができる。陽子の第2ショットの過程で、従来のAr/F混合物(これも、Arが追加される)を使用する代わりに、He/F混合物を使用して、その混合物を貯蔵容器140からのアルゴンを追加すると、予想外に[18F]F収量が向上する。システム100の例示運転では、10バールの圧力で、Arの中にHe3−4%及びF0.1%(即ち、F3%とHe97%の0.33バールとAr9.66バールとから成る混合物)によって、Heを使用しない実験と比較して[18F]Fの収量が〜50%上昇した。例えば、He/F混合物を使って〜50%を超える収量を得る順調な結果を得た:その他の全てのパラメータも同じのままで、Heを使用しない場合の957±74mCi(ミリキュリー)(3回の実験)と比較してHeを使用すると1579±54mCi(5回の実験)であった。後記するように、ガス混合物でHeの量を増加して最大31%のHeで試験すると、[18F]F収量は直線状に改善した。Heの量を更に増加した試験は行なってはいないけれども、[18F]F収量はHeの量が100%に近付くにつれて、ビークに達した後に低下すると思われる。Heは、その小さい原子寸法及び低い阻止能、即ちサイクロトロンビームの中の陽子を阻止する能力がない理由から有用ではないと当業界では以前には考えられていたので、Heによる[18F]F収量の増加は予想外である。
ポンプ160は、慣用のいかなるタイプの真空ポンプでもよく、そのポンプの識別及び作業は普通の当業者には明白である。随意のソーダ石灰トラップ165をポンプ160に連結し、Fのような有害物質が真空ポンプオイルを汚染しないように、及び真空ポンプ排気口に達しないようにすることができる。
弁A−Hは、遠隔制御ソレノイド及び/又は手動弁を包含できる。これらの弁A−Hは、いろいろな時間に開閉し、本明細書に記載の適当なガスが、システム100の中の種々の構成要素の方へ、及びその構成要素から流れるようにすることができる。システム100の中の構成要素(サイクロトロン110を除く)は、適当な導管、例えばパイプ及び/又はチューブ、によって互いに連結され、これらの導管の認識及び作業は種々の流体を輸送するために、普通の当業者には明白である。普通の当業者は、圧力監視装置のようなその他の構成要素が、必要と思われる場合にはシステム100に連結できることを認識している。
図2は、本発明の少なくとも1つの実施態様に従った高収量[18F]フッ素の製造プロセス200を図示している。詳しくは、ツー・ショットの[18F]F標的システムの標的容積は、18濃縮酸素ガスで充填(段階210)され、次に、この酸素ガスは陽子ビームで照射(段階220)されると、18O(p、n)18F核反応を引起す。この反応は、標的容積の壁に付着する18(−)イオンを発生する。不使用の18濃縮酸素は、標的容積から排気(段階230)されたのち、He/Fとアルゴンのような貴ガスとのウォッシュ・アウト混合物で置換(段階240)される。このウォッシュ・アウト混合物は、第2陽子ビームで照射(段階250)されると、有用なレベルの[18F]Fを生成する。次いで、[18F]Fは、放射性医薬品の中で使用するために収集(段階260)される。
ウォッシュ・アウトガス混合物の中にヘリウムを使用すると、[18O]Oからの[18F]Fの収量が大幅に上昇し、比放射能が上昇する。即ちヘリウムを使用しない従来のツー・ショット技術で従前に得ていたよりも放射性フッ素対非放射性フッ素の比が高くなる。
生成した[18F]フッ素ガスの放射能レベルが高くなると、[18F]F製造工場から遠隔地に居る受給者への18トレーサの配送が可能になる。例えば、患者へのトレーサの注射線量は、通常、約5mCiを必要とする。サイクロトロンは高価であり取り扱いが難しいので、サイクロトロンを利用できる病院は殆どない(経験を積んだ担当者を必要とする)。病院がPETカメラを利用できるのは多いけれども、病院は、放射性[18F]Fを製造できる工場からトレーサを買う必要がある。従来のシステムでは、[18F]フッ素ガスが病院のPETに届くまでに放射性崩壊によって[18F]フッ素ガス及び/又はそれから誘導されるトレーサは使用に適さなくなるように、[18F]Fを配送するのに適した方法が無いほど[18F]Fの収量は一般に極めて低い(300−400mCi)。本発明によって達成できる更に高度の収量と放射能によって、[18F]Fトレーサの放射能は注射の準備ができるまでには充分である。
(実験結果)
次は、前述の[18F]Fのツー・ショット法の中で、F/Heウォッシュ・アウト混合物を使用した場合の実験及びその結果の説明である。
第1ショットでは、78mlのアルミニウム標的容積を、95%濃縮[18O]酸素で充填し、40μmAの電流で45分間PETトレースの16.5MeVの陽子ビームによって照射した。次に、濃縮酸素を極低温で回収した。第2ショットは、10バールまでArで追加した5%F/He混合物で標的容積を0.3−3.33バールまで充填したのち、35μAで20分間照射することによって実施した。
図3は、標的容積の中のコールド(cold)Fの量の関数として得られた[18F]Fの収量を示していて、これは比放射能と関連する(コールドFの存在が少なければ少ないほど比放射能はそれだけ高くなる、即ちコールドF(ミリモル(mmol))の量当たりの収量(ミリキュリー(mCi))は比放射能に等しい。45分で、40μAの陽子ビームは〜1800mCiEOB(照射終了時)に等しいと見なす3.3バールのF/He混合物を使うと最大の使用に適した収量が得られ(第1ショット終了時まで逆算する、例えば[18F]Fが本システムから実際に得られる前の約40分間収量は減衰する)、1400mCiの使用に適した収量、即ち第2ショット後に線量キャリブレータで測定された量、に相当する。
標的の中のHeの対応する量は、3.1から31原子パーセントまで変動する。更に高レベルのHeでの試験は行なわなかった。ビームの大部分はガスに何等当ることなく、標的の背面壁にヒットするほど標的ガスの密度は極めて低い(高レベルのヘリウムのため)ので、多分、収量の“回復”はほぼ水平になる。
本発明を、本発明の幾つかの好ましい実施態様を参照しながら、具体的に示し、説明してきたけれども、添付の特許請求の範囲で定義されるように、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、本明細書の中の形態及び詳細の種々の変更が可能であることは当業者によって理解されるであろう。また、図面の符号に対応する特許請求の範囲中の符号は、単に本願発明の理解をより容易にするために用いられているものであり、本願発明の範囲を狭める意図で用いられたものではない。そして、本願の特許請求の範囲に記載した事項は、明細書に組み込まれ、明細書の記載事項の一部となる。
本発明の少なくとも1つの実施態様によるツー・ショット法[18F]F標的システムを示す図である。 本発明の少なくとも1つの実施態様による高収量[18F]フッ素の製造プロセスを示す図である。 本発明の少なくとも1つの実施態様によるHe/FとArとのウォッシュ・アウトガス混合物の中に包含されるコールドFの量の関数とする[18F]Fの収量の実験結果を示す図である。
符号の説明
110 サイクロトロン
120 標的容積
130 酸素貯蔵容器
140 アルゴン貯蔵容器
150 F/He貯蔵容器
160 ポンプ

Claims (10)

  1. 標的容積(120)から放射性核種を回収する方法において、前記方法が:
    放射性核種を有する標的容積(120)を、ヘリウムを包含するウォッシュ・アウト(wash out)ガス混合物(150)で充填する段階、
    前記標的容積(120)を陽子ビームで照射する段階、及び
    前記放射性核種を前記標的容積(120)から回収する段階
    の各段階を含むことを特徴とする前記方法。
  2. 前記放射性核種が18−フッ素同位体であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 前記18−フッ素同位体が[18F]Fガスの形態であることを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の方法。
  4. 18O]酸素ガスから[18F]フッ素ガスを製造する方法において、前記方法が:
    標的容積(120)を[18O]酸素ガスで充填する段階、
    前記[18O]酸素を包含する前記標的容積(120)を陽子ビームで照射する段階、
    前記照射段階の後に、
    前記標的容積(120)から前記[18O]酸素ガスを取り除く段階、
    ヘリウムを包含するウォッシュ・アウトガス混合物(150)で前記標的容積(120)を充填する段階、及びその後、
    前記ウォッシュ・アウトガス混合物を包含する前記標的容積(120)を陽子ビームで照射する段階、
    の各段階を含むことを特徴とする前記方法。
  5. 前記ウォッシュ・アウトガス混合物を包含する前記標的容積(120)を陽子ビームで照射する前記段階が、[18F]フッ素ガスを製造することを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の方法。
  6. 前記ウォッシュ・アウトガス混合物が、ヘリウム、並びにクリプトン、キセノン、ネオン、アルゴン及びそれらの組み合わせ物から成る群から選ばれる第2貴ガスを含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第4項に記載の方法。
  7. 前記ウォッシュ・アウトガス混合物が第2ガスと混合された第1ガスを含み、前記第1ガスがヘリウムとフッ素との混合物であり、及び前記第2ガスがアルゴンであることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第4項に記載の方法。
  8. 前記第1ガスの中のフッ素の量が、5原子パーセント以下であることを特徴とする特許請求の範囲第7項に記載の方法。
  9. 前記ウォッシュ・アウトガス混合物の中のヘリウムの量が、3.1〜31原子パーセントであることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第4項に記載の方法。
  10. 前記ウォッシュ・アウトガス混合物が、ヘリウム及びアルゴンを含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第4項に記載の方法。
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