JP2006002575A - 蒸気タービンを利用したプロセス蒸気の制御装置 - Google Patents

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Takayuki Morii
高之 森井
Naoki Matsukawa
直樹 松川
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Abstract

【課題】 プロセス蒸気圧力の変動を極力防止する。
【解決手段】 蒸気供給管1に蒸気制御弁2を取り付けてプロセス蒸気管3と接続する。蒸気供給管1を分岐して分岐管4を接続する。分岐管4には蒸気流量計14と緊急遮断弁15を取り付ける。分岐管4の端部は蒸気タービン5の入口17と接続する。蒸気タービン5の出口18は連通管6によってプロセス蒸気管3と接続する。分岐管4を更に分岐して第2分岐管7を設け、緊急開閉弁19を介してプロセス蒸気管3と接続する。
蒸気タービン5入口側の緊急遮断弁15が閉弁すると、第2分岐管7の緊急開閉弁19が瞬時に開弁することによって、プロセス蒸気管3から蒸気使用箇所へ供給される蒸気の圧力が変動することはない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蒸気供給管を介して蒸気使用箇所へ必要な蒸気を供給すると共に、蒸気タービンを介しても蒸気使用箇所へ蒸気を供給する蒸気タービンを利用したプロセス蒸気の制御装置に関する。ここで、プロセス蒸気とは、蒸気使用箇所へ供給する蒸気を示す。
従来の蒸気タービンを利用したプロセス蒸気の制御装置は、蒸気供給管と蒸気タービンを並列に配置して、蒸気供給管から所定量の蒸気を蒸気使用箇所へ供給しながら、蒸気タービンから不足分の蒸気を蒸気使用箇所へ供給することによって、蒸気タービンで機械エネルギーへ変換されることにより蒸気を所定圧力まで減圧させると共に、蒸気タービンで発生した機械エネルギーを別途使用することにより、蒸気エネルギーの有効活用を図るものである。
上記従来の蒸気タービンを利用したプロセス蒸気の制御装置は、蒸気使用箇所へ供給するプロセス蒸気圧力が変動してしまう問題があった。これは、蒸気タービンには一般的に異常検出センサが取り付けられており、タービンの回転数異常とか温度異常を検出すると、タービンへの蒸気の供給が停止されるために、蒸気使用箇所へ供給される蒸気量が減少してプロセス蒸気圧力も減少してしまうためである。
特開2003−343277号公報
解決しようとする課題は、プロセス蒸気圧力の変動を極力防止することである。
本発明は、蒸気使用箇所へ必要な蒸気を供給する蒸気供給管と、当該蒸気供給管に取り付けた蒸気制御弁と、当該蒸気制御弁と蒸気使用箇所を接続するプロセス蒸気管と、蒸気供給管を分岐して蒸気タービンに接続する分岐管と、蒸気タービンの出口側をプロセス蒸気管と連通する連通管とからなるものにおいて、分岐管を更に分岐した第2分岐管を、蒸気制御弁の出口側のプロセス蒸気管と接続して、当該第2分岐管に弁手段を介在させると共に、当該弁手段が、蒸気タービンへの蒸気の供給が停止された場合に開弁することを特徴とするものである。
本発明は、第2分岐管に弁手段を介在させてプロセス蒸気管と接続して、蒸気タービンへの蒸気の供給が停止された場合にこの弁手段が開弁することによって、プロセス蒸気管には蒸気タービンが停止する以前と同じ量の蒸気が供給されるために、プロセス蒸気圧力は変動することがない。
本発明の蒸気タービンを利用したプロセス蒸気の制御装置は、弁手段として、短時間で瞬間的に開弁することのできる緊急開閉弁を用いることが好ましい。
図1において、蒸気供給管1と蒸気制御弁2とプロセス蒸気管3と分岐管4と蒸気タービン5と連通管6、及び、第2分岐管7とで本発明の蒸気タービンを利用したプロセス蒸気の制御装置を構成する。
蒸気供給管1の左端部は図示しないボイラー等の蒸気供給源と接続する。蒸気供給管1に管内を通過する蒸気量を測定する蒸気流量計8を取り付ける。蒸気供給管1を直角に曲げて弁9を介して蒸気制御弁2と接続する。蒸気制御弁2の出口側に弁10を介してプロセス蒸気管3を接続する。プロセス蒸気管3の右端部は図示しない蒸気使用箇所と接続する。プロセス蒸気管3と蒸気使用個所の間に、通過する蒸気の温度と圧力を検出する温度センサ11と圧力センサ12をそれぞれ取り付ける。
蒸気供給管1から分岐した分岐管4には、蒸気制御弁13と蒸気流量計14及び緊急遮断弁15を順次に取り付ける。緊急遮断弁15は、蒸気タービン5に設けた回転数センサや温度センサからの検出信号が異常値となった場合に、蒸気タービン5への蒸気の供給を瞬時に遮断するものである。分岐管4の端部を蒸気タービン5の入口17と接続し、出口18はバルブ16を介して連通管6と接続する。
蒸気タービン5は、入口17から供給される高温高圧蒸気によって動翼が回転され、この回転が回転軸を介して発電機等の機械エネルギー消費部材へ伝達されて、所定の圧力まで減圧された蒸気が出口18から連通管6を通ってプロセス蒸気管3と合流するものである。
分岐管4を更に分岐した第2分岐管7をプロセス蒸気管3と接続する。第2分岐管7には、弁手段としての緊急開閉弁19を取り付ける。この緊急開閉弁19は、蒸気タービン5と連通する緊急遮断弁15が閉弁すると瞬時に開弁するものである。
蒸気供給管1から供給される蒸気の多くは蒸気制御弁2で所定の圧力に制御されてプロセス蒸気管3から蒸気使用箇所へ供給される。蒸気供給管1の一部の蒸気は、分岐管4から蒸気タービン5へ供給されて、エネルギーを消費して所定の圧力へ減圧され、プロセス蒸気管3で合流されて蒸気使用箇所へ供給される。
蒸気使用箇所へ供給される蒸気の温度と圧力は、温度センサ11と圧力センサ12で検出され、図示しないコントローラを介して蒸気制御弁2へフィードバックされ制御弁2の開度を制御することによって、供給蒸気の温度と圧力を所定範囲に維持するものである。
蒸気タービン5が何らかの異常を来たして緊急遮断弁15が閉弁すると、第2分岐管7に取り付けた緊急開閉弁19が瞬時に開弁することによって、プロセス蒸気管3へは緊急遮断弁15が閉弁する前の状態と同じ量の蒸気が供給されることとなり、プロセス蒸気管3の蒸気圧力の変動を防止することができる。
本発明の蒸気タービンを利用したプロセス蒸気の制御装置の構成図。
符号の説明
1 蒸気供給管
2 蒸気制御弁
3 プロセス蒸気管
4 分岐管
5 蒸気タービン
6 連通管
7 第2分岐管
8 蒸気流量計
14 蒸気流量計
15 緊急遮断弁
19 緊急開閉弁

Claims (1)

  1. 蒸気使用箇所へ必要な蒸気を供給する蒸気供給管と、当該蒸気供給管に取り付けた蒸気制御弁と、当該蒸気制御弁と蒸気使用箇所を接続するプロセス蒸気管と、蒸気供給管を分岐して蒸気タービンに接続する分岐管と、蒸気タービンの出口側をプロセス蒸気管と連通する連通管とからなるものにおいて、分岐管を更に分岐した第2分岐管を、蒸気制御弁の出口側のプロセス蒸気管と接続して、当該第2分岐管に弁手段を介在させると共に、当該弁手段が、蒸気タービンへの蒸気の供給が停止された場合に開弁することを特徴とする蒸気タービンを利用したプロセス蒸気の制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015029724A1 (ja) * 2013-08-29 2015-03-05 ヤンマー株式会社 発電装置
JP2015048712A (ja) * 2013-08-29 2015-03-16 ヤンマー株式会社 発電装置
JP2016164381A (ja) * 2015-03-06 2016-09-08 ヤンマー株式会社 動力発生装置

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