JP2006001273A - Inkjet recording apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、往復移動するキャリッジに搭載された記録手段から被記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に関する。 The present invention relates to an ink jet recording apparatus that performs recording by discharging ink from a recording means mounted on a reciprocating carriage to a recording material.
記録部を通して記録紙やプラスチック薄板等の被記録材を搬送する方向と交差する方向に主走査するシリアルスキャン方式の記録装置においては、被記録材に沿って移動するキャリッジに搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像を記録し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送りを行い、次いで再び停止した被記録材に対して次の行の画像を記録するという動作を繰り返すことにより、被記録材全体の記録が行われる。そのうち、記録手段からインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置は、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせずに記録することができる。また、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を有している。 In a serial scan type recording apparatus that performs main scanning in a direction crossing a direction in which a recording material such as recording paper or a plastic thin plate is conveyed through a recording unit, recording means (recording) mounted on a carriage that moves along the recording material By repeating the operation of recording an image by the head), feeding a predetermined amount of paper after completing the recording of one line, and then recording the image of the next line on the recording material stopped again, Recording of the entire recording material is performed. Among them, an ink jet recording apparatus that performs recording by discharging ink from the recording means can easily make the recording means compact, can record high-definition images at high speed, and requires special processing on plain paper. Can be recorded without. In addition, since the running cost is low, the non-impact method has low noise, and it is easy to record a color image using multicolor inks.
インクジェット記録装置においては、記録を行うことでインクタンク内のインクが無くなると新たにインクタンクを交換し、インク吐出部までの流路に再度インクを充填させることが行われている。また、インクジェット記録装置においては、記録手段の吐出口近傍の固着インクや気泡などの異物を除去する回復処理を行う必要がある。すなわち、記録手段によるインク吐出動作を安定させて良好な画像品位を得る目的で、記録手段のインク吐出性能を維持回復するための回復機構部(クリーニング機構部)を装着することが一般に行われている。この回復機構部は、通常、記録手段の吐出口面に密着して吐出口を覆うためのキャップ、キャップ内に負圧を導入することにより吐出口内の増粘インクやキャップ内の廃インクを吸引する吸引回復手段、吐出口面に付着したインクをワイパーによって拭き取り清掃するワイピング手段などで構成されている。 In the ink jet recording apparatus, when the ink in the ink tank runs out due to recording, the ink tank is newly replaced, and the flow path to the ink ejection unit is filled with ink again. Further, in the ink jet recording apparatus, it is necessary to perform a recovery process for removing foreign matters such as fixed ink and bubbles in the vicinity of the ejection port of the recording means. That is, for the purpose of stabilizing the ink ejection operation by the recording means and obtaining good image quality, it is generally performed to mount a recovery mechanism section (cleaning mechanism section) for maintaining and recovering the ink ejection performance of the recording means. Yes. This recovery mechanism usually sucks the thickened ink in the discharge port and the waste ink in the cap by introducing a negative pressure into the cap to cover the discharge port in close contact with the discharge port surface of the recording means. For example, a wiping means for wiping and cleaning ink adhering to the discharge port surface with a wiper.
図12は従来の回復機構部のキャップ開放状態を示す正面図であり、図13は図12の回復機構部のキャッピング状態を一部破断して示す正面図であり、図14は図12の回復機構部でキャップスライダ(スライド部材)をロックレバーで固定した状態を示す正面図である。図12〜図14において、記録ヘッド123を搭載して被記録材に沿って移動するキャリッジ126は、装置本体のシャーシ101に設置されたガイドレール101a、101bにより移動可能に案内支持されている。キャリッジ126にはタイミングベルト103の一部が連結されている。キャリッジ126は、シャーシ101に固定されたキャリッジモータ102の駆動がタイミングベルト103を介して伝達することにより往復移動させられる。
12 is a front view showing a cap opening state of a conventional recovery mechanism section, FIG. 13 is a front view partially showing a capping state of the recovery mechanism section of FIG. 12, and FIG. 14 is a recovery view of FIG. It is a front view which shows the state which fixed the cap slider (sliding member) with the lock lever in the mechanism part. 12 to 14, a
装置本体のベース側には、キャリッジ126に搭載された記録ヘッド123と対向する位置に、回復機構部108が配設されている。回復機構部108には、記録手段の吐出口面125を覆うためのキャップ104が設けられている。キャップ104は、記録待機状態では吐出口近傍のインクの固着や増粘を防ぎ、また、ポンプ等の負圧発生源から導入される負圧によって吐出口からインクを吸引することで吐出口の目詰まりを吸引回復する。このキャップ104は、弾性を持つゴム材料などで形成されている。また、キャップ104は、キャップホルダ105に保持されている。キャップホルダ105はキャップスライダ106に対して上下方向にスライド可能に搭載されている。キャップホルダ105とキャップスライダ106との間にはキャップばね107が装着されている。
On the base side of the apparatus main body, a
キャップスライダ106の軸部106aは装置本体のベース部に設けられたカム面(破線で示す)に沿って移動可能に案内支持されている。キャップスライダ106には、キャリッジ126の側面に当接可能な突き当て部が設けられており、キャリッジ126が回復機構部108に進入してきて突き当て部に当接した後では、キャップスライダ106はキャリッジ126の移動に従動して移動することができる。キャップスライダ106には、該キャップスライダを所定位置で固定するためのロックレバー111が取り付けられている。ロックレバー111の端部と装置本体側との間にはロックレバーばね109が張設されている。キャリッジ126が回復機構部108に位置しない場合は、キャップスライダ106はロックレバーばね109の作用によって所定の待機位置に保持されている。
The
上記構成の回復機構部108においては、キャリッジ126が回復機構部へ進入してくると、キャリッジ126の側面がキャップスライダ106の突き当て部に当接し、キャップスライダ106はキャリッジ126の移動に追従して同様に移動(スライド)することができる。キャリッジ126がさらに回復機構部108の奥へ進入してくると、キャップスライダ106は装置本体側の前記カム面(破線で示す)の作用によって徐々に記録手段側へ上昇してくる。すると、キャップ104は記録ヘッド123の吐出口面125に当接しキャッピング状態になる。このキャッピング状態では、キャップばね107のばね圧が作用してキャップ104は記録ヘッドの吐出口面に密着する。このようなキャッピング状態で待機することにより、記録ヘッド123の吐出口及び吐出口面を保護することができる。
In the
キャップ104には、キャップホルダ105を介して吸引チューブ110が接続されており、吸引チューブ110の他端は吸引ポンプに接続されている。従って、キャッピング状態で該吸引ポンプを作動させることによりキャップ104内に発生する負圧によって、吐出口からインクを吸引することができる。このインク吸引は、吐出口の目詰まりを解消させるための吸引回復処理であり、回復機構部108の主要な機能の一つである。
A
次に、キャリッジ6が移動方向を反転させて回復機構部108から退避する方向に移動すると、キャップスライダ106がキャリッジ126と同期して移動しながら、徐々にキャップ104が吐出口面から退避してキャップ開放状態になる。キャリッジ126が反転移動を開始する前では、ロックレバー111は、キャップスライダ106の軸106aを中心としてロックレバーばね109の作用により図示時計回りに回転力を受けているため、図14に示す位置で該ロックレバーの先端が固定係止部に係止された状態となり、その位置に保持されて停止する。ロックレバー111が係止された状態でキャリッジ126がさらに退避する方向へ移動すると、ロックレバー111を軸部106aで保持しているキャップスライダ106も装置本体側に保持された状態となり、キャップスライダ106とキャリッジ126との同期移動が解除され、キャリッジ126だけが記録領域へ向けて移動を開始する。
Next, when the
キャップスライダ106には、吐出口面をワイピングするためのワイパー112が搭載されている。ワイパー112の先端部は図14に示す状態で吐出口面と接触する位置に配置されている。このため、キャリッジ126がさらに退避方向へ移動すると、吐出口面に設けられた各吐出口列がワイパー112により順次ワイピングされ、吐出口の周辺に付着したインク等の異物を拭き取り除去することができる。ワイパー112は、弾性を持つゴム材料などの板状部材で形成されている。ワイパー112によるワイピングが終了する位置までキャリッジ126が移動すると、該キャリッジに設けられた解除部126aがロックレバー111の先端に当接して該ロックレバーを図示反時計方向に押し倒し、ロックレバー111とベース部の掛止部との係止が解除される。そして、ロックレバーばね109のばね力が再びキャップスライダ106に作用し、キャップスライダ106は、図12に示す待機位置まで移動したところで保持される。
The
特許文献1においては、ワイパーを保持するワイパーホルダが一端を回転軸として装着され、他端をばねで付勢されており、このワイパーホルダにキャリッジが当接することにより吐出口面に対するワイパーの侵入量(重なり量、干渉深さ)を一定に保つ機構が用いられている。 In Patent Document 1, a wiper holder that holds a wiper is mounted with one end as a rotation shaft, and the other end is biased by a spring. When the carriage comes into contact with this wiper holder, the amount of penetration of the wiper into the discharge port surface A mechanism that keeps the (overlapping amount, interference depth) constant is used.
特許文献2の図3及び図11に記載された構成においては、キャリッジが回復機構部に移動してきたとき、キャップスライダの追従移動によりワイパーホルダを吐出口面に侵入する方向へ移動させるようになっている。そして、このキャップホルダ設けられた当接部がキャリッジに当接することにより、ワイピング時におけるワイパーの侵入量を一定に保つように構成されている。以上のようにして、キャリッジの移動と回復機構部の動作とによって、記録ヘッドのクリーニング処理を行うことができる。
しかしながら、前述の従来技術においては、記録手段の各吐出口列の端部に製造方法や内部構造によって避けることができない凸部(盛り上がり部)や凹部が形成される場合に、ワイパーがこれらの凸部に乗り上げたり、凹部に引っ掛かったりすることによりワイピング性能が阻害され、十分にクリーニングすることができないという技術的課題があった。 However, in the above-described prior art, when a convex portion (a raised portion) or a concave portion that cannot be avoided by the manufacturing method or the internal structure is formed at the end portion of each ejection port array of the recording unit, the wiper has these convex portions. There is a technical problem that the wiping performance is hindered by getting on the part or being caught in the concave part, and cannot be sufficiently cleaned.
図15は従来のインクジェット記録装置において記録機構部(キャリッジユニット)が傾斜状態で保持されたときのワイパーと記録手段との相対位置関係を示す正面図である。図16は記録手段の各吐出口列とそれらの凸部をワイピングするときのワイパーの構成及び配置を例示する説明図であり、図17はワイパーが記録手段の吐出口面のカラー吐出口部の凸部を避けてワイピングする状態を示す説明図である。これらの図面を参照して、記録手段の吐出口面に凸部が存在する場合のワイピング動作について説明する。図15〜図17において、記録ヘッド123の吐出口面125にはカラーの吐出口列123a及びブラックの吐出口列123bが形成されており、製造上、各吐出口列123a、123bの端部に凸部128が形成されている。回復機構部には、図16に示すように、吐出口列123a、123bのそれぞれに対応するワイパー112a、112bが設けられている。
FIG. 15 is a front view showing the relative positional relationship between the wiper and the recording means when the recording mechanism (carriage unit) is held in an inclined state in a conventional ink jet recording apparatus. FIG. 16 is an explanatory diagram illustrating the configuration and arrangement of the wiper when wiping the ejection port arrays and their convex portions of the recording means, and FIG. 17 is a diagram illustrating the wiper mounted on the color ejection port portion of the ejection port surface of the recording means. It is explanatory drawing which shows the state which wipes avoiding a convex part. With reference to these drawings, a wiping operation in the case where a convex portion exists on the discharge port surface of the recording means will be described. 15 to 17, a color
カラーの吐出口列123aの方を取り上げて説明すると、図17に示すように、ワイパー112aには凸部128を避けるように切り欠き部が設けられている。その理由は、図17(b)に示すようにワイパー112aが凸部128に乗り上げた場合に、吐出口面125とワイパー112aとの間に空間(隙間)が発生し、適切なワイピングが不可能になるからである。このような記録ヘッド123においては、ワイパー112aの拭掃部が凸部128に乗り上げないように、かつ吐出口列123aの全域を確実に拭掃できるように、吐出口面125とワイパー112aとの相対位置を精度良く補正する必要がある。しかるに、図12〜図14に示す従来のワイピング機構では、記録手段を含むキャリッジユニット126とワイパー112との相対位置関係が全方向で各部品の寸法及び組立精度に依存する構成となっている。そのため、ワイパー112aが吐出口面125の凸部128に乗り上げることなく吐出口列123aの全域を確実にワイピングするためには、これらの各部品の精度を高めることが必要であり、コストアップの要因となっていた。
The color
また、特許文献1に示す構成では、記録ヘッドの位置が紙厚方向にばらついた場合や、図15に示すようにキャリッジを摺動レール部101bに対して傾けることで記録ヘッド123と記録用紙との距離を変化させるような紙間調整機構を持たせた記録装置においては、ワイパー112と記録ヘッド123の吐出口面125との接触面での平行性を維持することができない。さらに、記録ヘッドの吐出口面に凸部128が形成されている場合には、ワイパー112が凸部128に乗り上げてしまい、記録ヘッド123の吐出口面125を十分にワイピングすることができなくなってしまう。そして、特許文献2に示す構成においても、記録ヘッドとワイパーとの相対位置は該ワイパーの侵入量方向のみが一律に規制されており、吐出口列の配列方向の相対位置は各部品精度及び取り付け精度に依存する構成である。そのため、部品精度の集積誤差による組み付け精度の劣化が避けられず、この精度劣化を軽減しようとすると大きなコストアップを生じるものであった。
Further, in the configuration shown in Patent Document 1, when the position of the recording head varies in the paper thickness direction, or as shown in FIG. In a recording apparatus having a paper gap adjusting mechanism that changes the distance of the paper, it is impossible to maintain parallelism on the contact surface between the
本発明は、上記目的を達成するため、インクを吐出して被記録材に記録を行うインクジェット記録装置において、記録手段を搭載して移動する記録機構部と、前記記録機構部の移動に追従して移動可能なスライド部材と、前記記録手段の吐出口面をワイピングするためのワイパーと、前記スライド部材に前記吐出口面と交差する方向に変位可能に搭載されるとともに、前記ワイパーを保持するワイパーホルダと、を備え、前記吐出口面をワイピングする際に、前記ワイパーホルダが前記記録機構部と当接することにより、前記吐出口面と交差する方向における前記ワイパーと前記吐出口面との相対位置を位置決めすることを特徴とする。 In order to achieve the above object, the present invention provides an ink jet recording apparatus that performs recording on a recording material by discharging ink, a recording mechanism section that moves by mounting recording means, and follows the movement of the recording mechanism section. A movable slide member, a wiper for wiping the discharge port surface of the recording means, and a wiper mounted on the slide member so as to be displaceable in a direction intersecting the discharge port surface and holding the wiper A relative position between the wiper and the discharge port surface in a direction intersecting the discharge port surface when the wiper holder contacts the recording mechanism when wiping the discharge port surface. It is characterized by positioning.
本発明によれば、ワイパーホルダがキャリッジもしくは記録手段に当接することにより、ワイパーとキャリッジもしくは記録手段との吐出口面に垂直な方向の相対位置を位置決めする構成としたので、簡単かつ安価な構成で、吐出口面をワイピングする際に記録手段とワイパーとの相対位置を適切な位置に規制することができ、吐出口面に凸部が形成されているような場合でも確実にワイピングすることができるインクジェット記録装置が提供される。 According to the present invention, the wiper holder abuts against the carriage or the recording means, and the relative position in the direction perpendicular to the discharge port surface between the wiper and the carriage or the recording means is determined. Thus, when wiping the discharge port surface, the relative position between the recording means and the wiper can be restricted to an appropriate position, and even when a convex portion is formed on the discharge port surface, it is possible to reliably wipe. An inkjet recording apparatus is provided.
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の斜視図である。図示のインクジェット記録装置には、記録用紙等の被記録材を装置本体内へ供給するための給紙部201と、装置本体内(記録部等)を通して被記録材を紙送りするための搬送部202と、画像情報に基づいて被記録材に画像(文字や記号等も含む)を記録していく記録機構部(キャリッジユニット)203と、記録機構部203によって形成される画像品位を維持回復するための回復機構部(クリーニング機構部)204が設けられている。
Embodiments of the present invention will be specifically described below with reference to the drawings. Note that the same reference numerals denote the same or corresponding parts throughout the drawings. FIG. 1 is a perspective view of an ink jet recording apparatus according to an embodiment of the present invention. The illustrated inkjet recording apparatus includes a
給紙部201に積載された被記録材は、給紙モータにより駆動される給紙ローラによって1枚ずつ分離されて送り出され、搬送部202へ送り込まれる。搬送部202へ送り込まれた被記録材は、搬送モータによって駆動される搬送ローラ221及び該搬送ローラに押圧されたピンチローラ222によって記録部を通して搬送され、その間に記録機構部203によって画像を記録される。記録された被記録材は、搬送ローラ221と連動して駆動される排紙ローラ223及び該排紙ローラと協働する拍車とによって装置本体外へ排出される。
The recording materials stacked on the
記録機構部203は、装置本体内部で主走査方向に往復移動可能に案内支持されたキャリッジ6及び該キャリッジに搭載された記録手段3などによって構成されている。すなわち、記録手段3を搭載したキャリッジ6は装置本体に設置されたガイドレールに沿って往復移動可能に案内支持されている。キャリッジ6は、キャリッジモータの駆動力がキャリッジベルト224を介して伝達されることで、ガイドレールに沿って往復移動させられる。キャリッジ6の移動に同期して記録手段3を駆動することで1ライン分の記録を行い、1ライン分の記録の後に被記録材を所定ピッチだけ搬送し、以下これを繰り返すことにより被記録材全体の記録が行われる。
The
回復機構部(クリーニング機構部)204は、記録手段3の目詰まり等を解消することで記録品位を良好な状態に維持回復するためのものであり、吐出口からインクを吸引又は吐出させるためのポンプ手段、吐出口を覆うためのキャップ手段、並びに吐出口面を拭き取り清掃するためのワイピング手段などにより構成されている。記録手段3は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えたものである。また、記録手段3は、電気熱変換体により印加される熱エネルギーによってインク内に膜沸騰を生じさせ、その時に生じる気泡の成長、収縮による圧力変化を利用して吐出口よりインクを吐出させ、記録を行うものである。電気熱変換体は、複数の吐出口のそれぞれに対応して配設されており、記録情報(記録信号)に応じて対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出口からインクを吐出するものである。
The recovery mechanism unit (cleaning mechanism unit) 204 is for maintaining and recovering the recording quality to a good state by eliminating clogging of the
図2は記録手段3を吐出口面側から見た斜視図である。本実施形態における記録手段3の吐出口面81には、カラー(例えばシアン、マゼンタ、イエロー)の吐出口列3cとブラックの吐出口列3dが形成されている。すなわち、記録紙等の被記録材と所定の距離(例えば、約0.2mm〜約2.0mm)をおいて対面する吐出口面81には、所定のピッチで複数の吐出口を配置して構成された吐出口列3c、3dが複数列形成され、共通液室と各吐出口とを連通する各液路の壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変換体(発熱抵抗体など)が配設されている。記録手段は、吐出口が主走査方向(キャリッジ6の移動方向)と交差する方向に並ぶような位置関係でキャリッジ6に搭載されている。こうして、画像信号または吐出信号に基づいて対応する電気熱変換体を駆動して、液路内のインクを膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出口からインク滴を吐出して記録を行う。
FIG. 2 is a perspective view of the recording means 3 as viewed from the discharge port surface side. On the
図3は記録手段3をキャリッジ6に搭載して構成された記録機構部203を記録手段の吐出口面側から見て示す斜視図である。図4は本発明のインクジェット記録装置におけるスライド部材7にキャップ1及びワイパー8、9などを組み込んだ状態を示す斜視図である。図5はワイパー8、9が装着されたワイパーホルダ18を外側から見た斜視図である。
FIG. 3 is a perspective view showing the
図4において、キャップ1が固定されたキャップホルダ2は、キャップばね4により、スライド部材7に対して上下移動可能に保持されている。キャップホルダ2にはキャップ1内に通じる吸引チューブ14が接続されており、チューブ14の他端は負圧発生源としてのポンプに接続されている。キャップ1で記録手段3をキャッピングした状態でポンプを作動させることにより、チューブ14を通してキャップ1内に負圧を導入し、記録手段3の吐出口からインクを吸引することができる。スライド部材7の一端にはワイパーホルダ18がワイパーホルダばね21によって上方に付勢された状態で保持されている。また、ワイパーホルダ18は、ワイパーホルダスライドばね22によって、スライド部材7に対しワイパー8、9が長手方向へ変位可能な状態で保持されている。ワイパーホルダ18には、カラー用ワイパー8とブラック用ワイパー9がスペーサ19を介してストッパ20により位置決め固定されている。
In FIG. 4, the
図6は本発明の回復機構部においてスライド部材が待機位置にあるときのキャリッジとの位置関係を示す側面図であり、図7は図6の回復機構部においてスライド部材がワイピング位置にあるときのキャリッジとの位置関係を示す側面図である。図8は図6の回復機構部においてスライド部材がキャッピング位置より奥側に押し込まれたときのキャリッジとの位置関係を示す側面図である。図9は本発明の回復機構部においてスライド部材が待機位置にあるときのキャリッジとの位置関係を記録装置の前面側から見て示す正面図であり、図10は図9の回復機構部においてスライド部材がキャリッジによってロックトリガー位置まで押し込まれたときのキャリッジとの位置関係を記録装置の前面側から見て示す正面図である。図11は図9の回復機構部においてスライド部材がロックレバーによりベース部に固定されキャリッジと離間を開始したときのキャリッジとの位置関係を記録装置の前面側から見て示す正面図である。 6 is a side view showing the positional relationship with the carriage when the slide member is in the standby position in the recovery mechanism portion of the present invention, and FIG. 7 is a view when the slide member is in the wiping position in the recovery mechanism portion of FIG. It is a side view which shows the positional relationship with a carriage. FIG. 8 is a side view showing the positional relationship with the carriage when the slide member is pushed deeper than the capping position in the recovery mechanism portion of FIG. 9 is a front view showing the positional relationship with the carriage when the slide member is in the standby position in the recovery mechanism portion of the present invention as seen from the front side of the recording apparatus, and FIG. 10 is a slide view in the recovery mechanism portion of FIG. FIG. 3 is a front view showing a positional relationship with a carriage when a member is pushed to a lock trigger position by the carriage as viewed from the front side of the recording apparatus. FIG. 11 is a front view showing the positional relationship between the slide mechanism and the carriage when the slide member is fixed to the base portion by the lock lever and starts to separate from the carriage in the recovery mechanism section of FIG.
図6〜図11において、スライド部材7は装置本体のベース部13とスライダばね15によって接続(連結)されている。また、スライド部材7の側面の4箇所には棒状を成して突出する突出部(軸部)7bが設けられており、これらの突出部7bはベース部13上に設けられたスライド部材制御用のカム面13a、13bの上に載置されている(当接している)。つまり、スライド部材7は、スライダばね15によって各突出部7bをカム面13a、13bに当接させた状態で、該カム面13a、13bに沿って上下位置を制御されながらキャリッジ移動方向に移動可能に装着されている。なお、4箇所の突出部7bの一部の突出部(図示の例では被記録材搬送方向上流側の2箇所の突出部)の先端部には、ベース部のカム面13a、13bを形成するリブ部を挟み込むことによりスライド部材7の吐出口列方向の位置決めを行うための凹部(溝部)が形成されている。
6 to 11, the
スライド部材7には、回復機構部204へ進入してきたキャリッジ6(記録手段3でも可)が当接する突き当て部7aが設けられている。キャリッジ6が移動してきてキャリッジ6の側面が突き当て部7aに当接すると、キャリッジ6の回復機構部204への進入に追従してスライド部材7も同様に移動する。スライド部材7には、4箇所の突出部7bの1つに対してキャリッジ移動方向にスライド可能にロックレバー16が組み込まれている。ロックレバー16の一端部は、ロックレバーばね17によってベース部13に接続(連結)されている。ベース部13には、ロックレバー16の一端部に形成されたカム面16bと当接(係合)可能なカム部13bが設けられている。
The
こうして、ロックレバー16は、スライド部材7と記録装置のベース部13との間に挟み込まれる状態で保持されている。ロックレバー16の詳細な動作については後述する。図3において、キャリッジ6にはキャリッジカバー5が固定的に取り付けられている。このキャリッジカバー5は、キャリッジ基板(不図示)などを保護するとともに記録手段3を保持している。また、キャリッジ6及びキャリッジカバー5には、ワイパーホルダ18の当接部(当接面)18a、18b、18cと摺動自在に当接可能な当接部(摺動面)5a、5b、6aがキャリッジ6の移動方向全域にわたって設けられている。
Thus, the
次に、本実施形態における回復機構部204の具体的なワイピング動作について説明する。キャリッジ6及び記録手段3が回復機構部204に進入しない位置(例えば図9の位置)にあるときには、キャリッジ6及び記録手段3とワイパー8、9とは、上下方向に所定のクリアランスをもって離間しており、当接することはない。この状態を記録手段3の吐出口列と交差する方向(記録装置の左側面側)から見ると図6のとおりである。この状態からキャリッジ6の移動により記録手段3のワイピング動作を行うためには、キャリッジ6が徐々に回復機構部204側へ移動を開始することになる。
Next, a specific wiping operation of the
図9に示すように記録手段3の回復処理(クリーニング動作)を行うためにキャリッジ6が回復機構部204へ進入してくると、キャリッジ6の側面がスライド部材7の突き当て部7aに当接を開始した位置から、スライド部材7はキャリッジ6の移動に追従して移動を開始する。そして、図10に示すようにスライド部材7が追従移動を開始すると、ベース部13に設けられたスライド部材制御用のカム面13aに沿って、スライド部材7全体は図示右方向へ移動するとともに徐々に記録手段3に向かって上方向へも移動する。
As shown in FIG. 9, when the
スライド部材7が移動すると、スライド部材7の突出部7bに組み込まれたロックレバー16は、該ロックレバー16内に設けられたカム形状の切り欠き溝16aの側面部に突出部7bが当接を開始したところから(図10)、ロックレバー16もスライド部材7の移動に追従して移動を開始する。すなわち、ロックレバー16は、切り欠き溝16aの作用により、スライド部材7の移動と若干の時間差をおいて同期移動を開始することになる。記録装置のベース部13には、スライド部材7の突出部7bが摺動するカム面13aの他に、ロックレバー16用のカム部13bが設けられている。
When the
ロックレバー16の先端は、ロックレバーばね17を介して、ベース部13のばね掛け部に連結されている。従って、ロックレバー16は、連結された突出部7bを中心に図示反時計回りに所定の付勢力を付与されている。そのため、ロックレバー16の先端のカム部16bは、常にカム部13bに当接した状態でキャリッジ6の移動方向に移動可能である。このとき、ワイパー8、9はキャリッジ6に対して主走査方向に一定距離だけ離間しており、キャッピング状態ではキャリッジ6とワイパー8、9が接触することはない。
The distal end of the
キャリッジ6が図7及び図10に示すようなキャッピング位置まで移動したとき、ワイパーホルダ18はその当接面18aがキャリッジカバーの摺動面5aに、当接面18cがキャリッジ6の摺動面6aにそれぞれ接触し、ワイパーホルダばね21の付勢力と逆方向(図示下向き方向)に押し込まれた状態になる。また、ワイパーホルダ18は、キャリッジ6が回復機構部204へ移動してくるに従ってワイパーホルダ18の斜面18dがキャリッジカバー5の部位と徐々に当接することで、記録装置の搬送方向上流側へ移動する。そして、図10に示すようなキャッピング位置では、キャリッジカバー5の摺動面5bとワイパーホルダ18の当接面18bが押圧状態で当接することで、キャリッジ移動方向と交差する方向(吐出口列の方向)におけるワイパー8、9と記録手段3との相対位置が位置決めされる。
When the
キャリッジ6がキャッピング位置から更に回復機構部204の奥側(図10に示すロックトリガー位置)へ移動を開始すると、スライド部材7の突出部7b(ロックレバー16側の図示左側のスライダ軸部7b)がロックレバー16のスライド溝16aに沿って移動した後にストッパ部に当接する。すると、ロックレバー16は、その先端部16bとベース部13との間に連結されたロックレバーばね17に抗して、スライド部材7に追従して図示右向きに移動(スライド)する。このロックレバー16の移動によって、先端部に設けられたカム面16bが図10に示すようにカム部13bを乗り越えた後、図11に示すようにカム部13bに係合する。これによって、ロックレバー16はロックレバーばね17の作用によりスライド部材7に対して図11に示す相対位置に固定される。
When the
次にキャリッジ6が回復機構部204の最奥部で移動方向を反転させ、回復機構部204から退避する方向(図示左向き方向)へ移動を開始すると、スライド部材7はスライド部材ばね15の作用によりキャリッジ6に追従して移動するとともに、その突出部7bがカム面13aに沿いながら図示左向きに移動していく。キャリッジ6がさらに戻り方向へ移動すると、スライド部材7がカム面13aの形状に応じて下方へ移動することで、ロックレバー16は図14に示すようにカム部13bに係止したロック位置から移動できない状態に保持される。そのため、スライド部材7の突出部7bがロックレバー16によりカム面13aの途中位置に保持されることになり、スライド部材7はこの位置に到達したときキャリッジ6から離間を開始することになる。
Next, when the
スライド部材7とキャリッジ6との離間が開始されると、ワイパーホルダ18の当接面18a、18cが図7に示すようにキャリッジ6側の摺動面5a、6aに依然として当接摺動しているので、ワイパー8、9と吐出口面81との侵入量方向の相対位置はそのまま一定に維持されている。一方、この時点では、ワイパーホルダ18の当接面18bがキャリッジ6側(キャリッジカバー5)の摺動面5bに当接するので、吐出口列3c、3dの方向に関してもワイパー8、9と吐出口面81との相対位置が所定の補正位置関係に位置決めされることになる。つまり、各ワイパー8、9の位置はワイピング動作を行う上での最適な位置に補正された状態になっている。そして、キャリッジ6がさらに戻り方向(図示左向き方向)へ移動していくと、ワイパーホルダ18の当接面18a、18b、18cのそれぞれが記録機構部203側の摺動面5a、5b、6aとその相対位置を最適状態に維持したまま摺動していき、吐出口面81の各吐出口列3c、3dがワイパー8、9を通過することになる。
When the separation between the
これによって、図14に示すように、吐出口面81がこれらのワイパー8、9によって最適条件のもとでワイピングされ、吸引回復処理後などにおける吐出口列3c、3dの周辺に付着したインクやほこりなどの異物が除去される。すなわち、本実施形態におけるワイパーホルダ18は、回復機構部204に対して相対移動する記録機構部203に作用して、記録手段3への侵入方向と吐出口列の方向との両方向においてワイパー8、9と吐出口面81との相対位置を適正に位置決めした状態を維持しながら該吐出口面81のワイピングを行うことができる。そのため、吐出口面81に凸部3eが存在する場合でも、簡単かつ安価な構成で、吐出口面をワイピングする際に記録手段とワイパーとの相対位置を適切な位置に規制することができ、吐出口面を確実にワイピングすることができる。
As a result, as shown in FIG. 14, the
また、図15に示すように、吐出口面と被記録材との紙間を調整するためにキャリッジがガイドシャフト回りで回動可能に支持されている場合でも、当接部18a、18cが記録機構部203に当接することでワイパー侵入量方向の相対位置を補正するとともに、吐出口面81に対するワイパーの平行性を維持することができる。さらに、吐出口列方向のワイパーの相対位置に関しても、当接部18bが記録機構部203の摺動面5bと当接摺動することにより、キャリッジ6の姿勢に関わらず、常に吐出口面81とワイパー8、9との相対位置を最適な位置に位置決めした状態で吐出口面81のワイピングを実行することができる。
Further, as shown in FIG. 15, even when the carriage is rotatably supported around the guide shaft in order to adjust the gap between the ejection port surface and the recording material, the
なお、ワイピングを行った後キャリッジ6がさらに戻り方向に移動していくと、キャリッジユニット203に設けられたロックレバー解除用の突起部5cがロックレバー16の先端部16cを押圧し、ロックレバー16をスライド部材7の突出部7bを中心に図14中の反時計回りに回動させることで、ロックレバー16の係止(カム面16bとカム部13bの垂直面との係止)が解除される。これによって、スライド部材7を、キャップ1が記録手段3から完全に退避する位置(図9に示すキャリッジ6の進入前の位置)まで復帰させることができる。
When the
また、本実施形態においては、吸引回復処理を行わない場合など、記録手段3の吐出口部を乾燥から防ぐためのキャッピングを行った後、ワイピング動作を行わずに記録動作に移行するような場合には、記録機構部(キャリッジユニット)203によりスライド部材7をキャッピング位置(図10)まで押し込んだ状態から、移動方向を反転させて該記録機構部203を回復機構部204から退避する方向へ移動させることにより、ロックレバー16のカム部16bをベース部13のカム部13bにロックされない状態で退避させることになる。そのため、スライド部材7がキャリッジ6に追従して図9に示す位置まで移動することになる。従って、キャリッジ6がスライド部材7を押し込む位置によって、ワイピング動作の実施、未実施を選択的に切り替えることも可能である。
In this embodiment, when the suction recovery process is not performed, the capping for preventing the discharge port portion of the
以上説明してきた通り、本実施形態においては、インクを吐出して被記録材に記録を行う記録手段3と、記録手段を搭載して移動するキャリッジ6と、キャリッジの移動に追従移動可能なスライド部材7と、吐出口面81をワイピングするためのワイパー8、9を保持してスライド部材7に吐出口面に垂直な方向に変位可能に搭載されたワイパーホルダと、を備え、吐出口面81をワイピングする際に、ワイパーホルダ18がキャリッジ6もしくは記録手段3に当接することにより、ワイパー8、9とキャリッジ6もしくは記録手段3との吐出口面に垂直な方向の相対位置を位置決めするように構成されている。さらに、ワイパーホルダ18はスライド部材7に吐出口面81に設けられた吐出口列3c、3dの方向にも変位可能に搭載され、吐出口面81をワイピングする際にワイパーホルダ18がキャリッジ6もしくは記録手段3に当接することによりワイパー8、9とキャリッジもしくは記録手段との吐出口列3c、3dの方向の相対位置を位置決めように構成されている。
As described above, in the present embodiment, the
また、本実施形態においては、キャリッジ6の移動によりキャップ1を吐出口面81に密着させた後、キャリッジ6をさらに同じ方向に移動させた位置でスライド部材7に係止して停止させるロックレバー16やカム部13b、16b等から成るスライド部材係止手段と、スライド部材7が前記停止位置から反転して記録手段3がワイパー8、9を通過したところでキャリッジ6とスライド部材7との係止を解除するスライド部材解除手段(突起部5c、先端部6c、ロックレバー16等)と、を有する構成が採られている。さらに、本実施形態においては、キャップ1を吐出口面81に密着させるキャッピング位置からキャリッジ6がさらに進入してスライド部材係止手段(ロックレバー16、カム部13b、16b等)を係止させる位置まで移動するか否かによって、ワイパー8、9による吐出口面81のワイピングを行うか否かを選択的に切り換え可能であるように構成されている。
In the present embodiment, after the cap 1 is brought into close contact with the
従って、本実施形態によれば、ワイパーホルダ18がキャリッジ6に記録手段3を搭載して移動可能に構成される記録機構部203の一部に当接することにより、吐出口面81に交差する方向におけるワイパー8、9と記録手段との相対位置を位置決めするので、簡単かつ安価な構成で、吐出口面81をワイピングする際に記録手段3とワイパー8、9との相対位置を適切な位置に規制することができ、吐出口面81に凸部3eが形成されているような場合でも確実にワイピングすることができるインクジェット記録装置が提供される。なお、前述の実施形態における記録機構部203では、キャリッジ6とキャリッジカバー5を各々別部品とし、ワイパーホルダ18を位置決めするための摺動面5a、5b、6aをそれぞれに設けたが、これらの摺動面はキャリッジ6もしくはキャリッジカバー5のいずれかに適宜設けても良いものであり、また、キャリッジ6に搭載された記録手段3に適宜設けても良いものである。さらに、キャリッジカバー5を有しない場合には、上記摺動面を設ける部位として、キャリッジ6及び記録手段3のいずれかを適宜選択して設けても良いものである。
Therefore, according to the present embodiment, the
そして、キャリッジカバー5はキャリッジ6に固定されるものであることから、上記摺動面を設ける部位としてのキャリッジカバー5、該キャリッジカバー5に取り付けられる部材、キャリッジ6に取り付けられる部材は、全て、「キャリッジ」に含まれるものである。従って、本願においては、当接部(摺動面)が設けられる部位を示す場合の「キャリッジ」は、キャリッジ6及びキャリッジカバー5のみならず、記録機構部(キャリッジユニット)203に設けられる全ての部材を含む概念を有するものである。そして、本発明は、記録機構部203が如何なる構成を有する場合でも、同様に適用可能なものであり、同様の効果を奏するものである。
Since the
なお、以上の実施形態においては、記録手段3が4色のインクを用いて記録するインクジェット記録手段である場合を示したが、本発明は、単色又は複数色で記録する1個の記録手段を用いるインクジェット記録装置、異なる色のインクで記録する複数の記録手段を用いるインクジェット記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する複数の記録手段を用いる階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた構成のインクジェット記録装置の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。
In the above embodiment, the case where the
また、本発明は、記録手段とインクタンクを一体化した交換可能なインクカートリッジを用いる構成、記録手段とインクタンクを別体にし、その間をインク供給用チューブ等で接続する構成など、記録手段とインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。なお、本発明は、インクジェット記録装置に適用する場合、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる記録手段を使用するものである場合にも適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからである。 The present invention also includes a recording unit including a configuration using a replaceable ink cartridge in which the recording unit and the ink tank are integrated, a configuration in which the recording unit and the ink tank are separated, and a connection between them is made with an ink supply tube or the like. The present invention can be similarly applied to any arrangement of the ink tank, and the same effect can be obtained. The present invention can be applied to an ink jet recording apparatus, for example, a case where a recording unit using an electromechanical transducer such as a piezo element is used. This provides an excellent effect in an ink jet recording apparatus that uses a recording unit that ejects ink. This is because such a system can achieve higher recording density and higher definition.
1 キャップ
2 キャップホルダ
3 記録手段(記録ヘッド)
3c カラーの吐出口列
3d ブラックの吐出口列
3e 凸部
4 キャップばね
5 キャリッジカバー
5a 当接部(摺動面)
5b 当接部(摺動面)
5c 突起部
6 キャリッジ
6a 当接部(摺動面)
7 スライド部材
7a 突き当て部
7b 突出部(軸部)
8 カラー吐出口用のワイパー
9 ブラック吐出口用のワイパー
10 キャリッジモータ
11 タイミングベルト
12 エンコーダフィルム
13 記録装置のベース部
13a カム面(カム部)
13b カム部
14 吸引チューブ
15 スライド部材ばね
16 ロックレバー
17 ロックレバーばね
18 ワイパーホルダ
18a 当接部(当接面)
18b 当接部(当接面)
18c 当接部(当接面)
18d 斜面
19 スペーサ
20 ストッパ
21 ワイパーホルダばね
22 ワイパーホルダスライドばね
81 吐出口面
201 給紙部
202 搬送部
203 記録機構部(キャリッジユニット)
204 回復機構部(クリーニング機構部)
221 搬送ローラ
222 ピンチローラ
223 排紙ローラ
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
3c Color
5b Contact part (sliding surface)
7
8 Wiper for
18b Contact part (contact surface)
18c Contact part (contact surface)
204 Recovery mechanism (cleaning mechanism)
221 Conveying roller 222
Claims (5)
記録手段を搭載して移動する記録機構部と、
前記記録機構部の移動に追従して移動可能なスライド部材と、
前記記録手段の吐出口面をワイピングするためのワイパーと、
前記スライド部材に前記吐出口面と交差する方向に変位可能に搭載されるとともに、前記ワイパーを保持するワイパーホルダと、
を備え、前記吐出口面をワイピングする際に、前記ワイパーホルダが前記記録機構部と当接することにより、前記吐出口面と交差する方向における前記ワイパーと前記吐出口面との相対位置を位置決めすることを特徴とするインクジェット記録装置。 In an ink jet recording apparatus for recording on a recording material by discharging ink,
A recording mechanism that moves by loading recording means;
A slide member movable following the movement of the recording mechanism,
A wiper for wiping the discharge port surface of the recording means;
A wiper holder mounted on the slide member so as to be displaceable in a direction intersecting the discharge port surface, and holding the wiper,
When the wiper surface is wiped, the wiper holder is in contact with the recording mechanism, thereby positioning the relative position of the wiper and the discharge port surface in a direction intersecting the discharge port surface. An ink jet recording apparatus.
5. The apparatus according to claim 4, wherein whether or not to wipe the discharge port surface can be selectively switched depending on whether or not the recording mechanism moves to a position where the locking means is locked. The ink jet recording apparatus described.
Priority Applications (1)
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Publications (1)
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JP2005135016A Withdrawn JP2006001273A (en) | 2004-05-18 | 2005-05-06 | Inkjet recording apparatus |
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2005
- 2005-05-06 JP JP2005135016A patent/JP2006001273A/en not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080805 |