JP2006000339A - ゴルフボール用樹脂組成物、ゴルフボール用樹脂成形物およびゴルフボール - Google Patents
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Abstract
【効果】 本発明のゴルフボール用樹脂組成物は、柔軟かつ高い反発弾性を備え、十分な耐摩耗性を有し、強靱で高い引裂強さ及び引張衝撃強さを有する。また、本発明のゴルフボールは、飛距離、フィーリング、耐擦過傷性及び打撃耐久性に優れたものである。
【選択図】 なし
Description
〔1〕 結晶性芳香族ポリエステル単位からなる高融点結晶性重合体セグメント(a)と脂肪族ポリエーテル単位からなる低融点重合体セグメント(b)とを主たる構成成分とするポリエーテルエステルブロック共重合体(A)100質量部に対して、ポリイソシアネート化合物(B)0.05〜10質量部を配合してなることを特徴とするゴルフボール用樹脂組成物。
〔2〕 上記ポリイソシアネート化合物(B)が、1分子中に含まれるイソシアネート基数が平均で2を超えるポリイソシアネート化合物である請求項1記載のゴルフボール用樹脂組成物。
〔3〕 上記ポリイソシアネート化合物(B)の50質量%以上が、1分子中にイソシアネート基を3個以上有するイソシアネート化合物である請求項1又は2記載のゴルフボール用樹脂組成物。
〔4〕 上記ポリイソシアネート化合物(B)の70%質量%以上が、1分子中にイソシアネート基を3個以上有するイソシアネート化合物である請求項1〜3のいずれか1項記載のゴルフボール用樹脂組成物。
〔5〕 請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール用樹脂組成物を射出成形等により成形して得られた成形物におけるASTM D−2240に基づくショアD硬度が25〜85であり、かつBS規格903に基づく反発弾性率が40〜90%であることを特徴とするゴルフボール用樹脂成形物。
〔6〕 請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール用樹脂組成物を射出成形等により成形して得られた成形物に対して、JIS K7218に記載されたA法に基づいて、中空円筒状の金属を荷重をかけて回転させた時の滑り摩耗において、試験速度vを0.5m/s、試験荷重Pを50N、滑り距離Lを3km、の条件とした時の比摩耗量が以下の式(1)を満たすことを特徴とするゴルフボール用樹脂成形物。
Vx={(Wa−Wb)/(ρ・1000)}/(P・L)≦0.5 …(1)
〔但し、Vxはゴルフボール用樹脂組成物の比摩耗量(mm3/(N・km))、Wa,Wbはそれぞれゴルフボール用樹脂組成物からなる成形品である試験片の試験前,試験後の質量(mg)、ρはゴルフボール用樹脂組成物の密度(kg/m3)と定義する。〕
〔7〕 請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール用樹脂組成物をボール構造の少なくとも1層の材料として使用することを特徴とするゴルフボール。
〔8〕 コアと、カバーとを具備してなるゴルフボールであって、上記カバーが請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール用樹脂組成物にて形成されたことを特徴とするゴルフボール。
〔9〕 コアと、中間層と、カバーとを具備してなるゴルフボールであって、上記カバーが請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール用樹脂組成物にて形成されたことを特徴とするゴルフボール。
本発明に用いられる成分の一つであるポリエーテルエステルブロック共重合体(A)は、結晶性芳香族ポリエステル単位からなる高融点結晶性重合体セグメント(a)と、脂肪族ポリエーテル単位からなる低融点重合体セグメント(b)とを主たる構成成分とする。
本発明に用いられるポリエーテルエステルブロック共重合体(A)における低融点重合体セグメント(b)の共重合量は、好ましくは10〜80質量%、さらに好ましくは15〜75質量%の範囲である。
分子中に含まれるイソシアネート基数が平均で2以上の化合物を使用することができる。また、1分子中に含まれるイソシアネート基数が平均で2を超えるポリイソシアネート化合物が好ましく使用され、1分子中に含まれるイソシアネート基が3個以上のポリイソシアネート化合物が更に好ましく使用される。あるいは、1分子中に含まれるイソシアネート基が2個のポリイソシアネート化合物と1分子中に含まれるイソシアネート基が3個以上のポリイソシアネート化合物との混合物も好ましく使用することができる。
b.ポリイソシアネート化合物(B)を熱可塑性樹脂に配合したマスターバッチペレットを、ポリエーテルエステルブロック共重合体(A)にドライブレンドし、事前に溶融混合することなく射出成形する方法。なお、マスターバッチペレットに使用する熱可塑性樹脂については、特に制限はないが、ポリエーテルエステルブロック共重合体との相溶性が良好なものが好ましい。
c.ポリエーテルエステルブロック共重合体(A)に、ポリイソシアネート化合物(B)を配合した原料をスクリュー型押出機に供給し、溶融混練する方法。
d.スクリュー型押出機にポリエーテルエステルブロック共重合体(A)を供給して溶融し、更に他の供給口からポリイソシアネート化合物(B)を供給し、溶融混練する方法。
e.ポリイソシアネート化合物(B)を熱可塑性樹脂に配合したマスターバッチペレットを、ポリエーテルエステルブロック共重合体(A)に配合した原料をスクリュー型押出機に供給し、溶融混練する方法。なお、マスターバッチペレットに使用する熱可塑性樹脂については、特に制限はないが、ポリエーテルエステルブロック共重合体との相溶性が良好なものが好ましい。
f.ポリエーテルエステルブロック共重合体(A)に、ポリイソシアネート化合物(B)を配合した原料を、ロール、ニーダー、バンバリーミキサー等の混練機に供給して溶融混練した後、スクリュー型押出機に供給してペレット化する方法。
g.ポリエーテルエステルブロック共重合体(A)に、ポリイソシアネート化合物(B)を配合した原料を、ロール、ニーダー、バンバリーミキサー等の混練機に供給し、溶融混練した後に取り出し、冷却後、粉砕する方法。
Vx={(Wa−Wb)/(ρ・1000)}/(P・L)≦0.5 …(1)
〔但し、Vxはゴルフボール用樹脂組成物の比摩耗量(mm3/(N・km))、Wa,Wbはそれぞれゴルフボール用樹脂組成物からなる成形品である試験片の試験前,試験後の質量(mg)、ρはゴルフボール用樹脂組成物の密度(kg/m3)と定義する。〕
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、以下、部及び反発弾性率以外の%はすべて質量基準である。また、例中に示される樹脂物性及びゴルフボール物性は次のように測定した。
差動走査熱量計(Du Pont社製DSC−910型)を使用して、窒素ガス雰囲気下、10℃/分の昇温速度で加熱した時の融解ピークの頂上温度を測定した。
[溶融粘度指数(MFR値)]
ASTM D−1238にしたがって荷重2160gで測定した。
[表面硬度]
ASTM D−2240にしたがって測定した硬度(ショアD硬度)。
[反発弾性率]
BS規格903にしたがって測定した。
[比重]
ASTM D−792にしたがって測定した。
[比摩耗量]
JIS K7218に記載されたA法に適用しうる直径40mm、厚さ3mmの円板を成形した。摩耗摩擦試験機((株)オリエンテック社製EFM−III−EN/F型)を使用して、JIS K7218に記載されたA法に従い、その成形品上に中空円筒状の金属を荷重をかけて回転させて滑り摩耗試験を行った。試験速度vを0.5m/s、試験荷重Pを50N、滑り距離Lを3km、の条件とし、耐摩耗性として比摩耗量を求めた。この比摩耗量は、下記式
Vx={(Wa−Wb)/(ρ・1000)}/(P・L)
から算出した。ここで、Vxはポリエステルエラストマ樹脂組成物の比摩耗量(mm3/(N・km))、Wa,Wbはそれぞれポリエステルエラストマ樹脂組成物からなる成形品を使用した試験片の試験前,試験後の質量(mg)、ρはポリエステルエラストマ樹脂組成物の密度(kg/m3)と定義される。このうち、密度ρ(kg/m3)は比重/1000で算出される値を使用した。
[外径]
コア、中間層被覆状態、製品の外径(mm)をそれぞれ測定した。
[質量]
コア、中間層被覆状態、製品の質量(g)をそれぞれ測定した。
[硬度]
コア、中間層被覆状態、製品に対し、100kg荷重時の変形量(mm)を測定した。数値が大きいほど軟らかいことを示す。
[飛距離]
打撃マシン((株)ミヤマエ社製)を用い、ドライバー(W#1)でヘッドスピード45m/sで打撃したときの、キャリー飛距離、トータル飛距離をそれぞれ測定した。
[繰返し打撃耐久性]
打撃マシン((株)ミヤマエ社製)を用い、ドライバー(W#1)でヘッドスピード45m/sで繰り返し打撃し、打撃傷を目視で判断した。比較球(比較例1)と同時に評価を行い、次の評価基準で評価した。
○:比較球よりも後に割れが生じたもの。
×:比較球よりも先に割れが生じたもの。
[耐擦過傷性]
ボールを23℃に保温し、ピッチングウェッジをスイングロボットマシンに取り付け、ヘッドスピード33m/sにて打撃し、打撃傷を目視で判断した。次の評価基準で評価した。
○:傷がない、もしくは使用上、全く気にならない程度の傷。
×:表面が毛羽立つ、ディンプルが欠ける、などのひどい傷。
[打球感]
トップアマ各5人のゴルファーにより、ドライバー(W#1)を用いた実打テストで下記基準で評価した。
◎:大変良い
○:良い
[ゴルフボールコアの製造]
表1組成のコア材1又は2を混練した後、155℃、20分間加硫成形することにより、直径38.5mmのツーピースソリッドゴルフボール用ソリッドコアNo.1,No.2を得た。
参考例1および参考例2に示したように重合し、ペレタイズしたポリエーテルエステルブロック重合体(A−1)および(A−2)を用いた。
テレフタル酸419部、1,4−ブタンジオール409部および数平均分子量が約1400のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール(デュポン社製“テラタン”1400)476部を、チタンテトラブトキシド2部と共にヘリカルリボン型撹拌翼を備えた反応容器に仕込み、190〜225℃で3時間加熱して反応水を系外に留出しながらエステル化反応を行った。この反応混合物に“イルガノックス”1010(チバガイギー社製ヒンダードフェノ−ル系酸化防止剤)0.75部を添加した後、245℃に昇温する。次いで40分かけて系内の圧力を27Paの減圧とし、その条件下で2時間40分重合を行わせてポリエーテルエステルブロック共重合体(A−1)を得た。得られたポリマーを水中にストランド状で吐出し、カッティングしてペレット化した。このペレットの融点は195℃で、220℃で測定した溶融粘度指数(MFR)は18g/10分、硬度は47ショアD、比重1.15、であった。
テレフタル酸444部、1,4−ブタンジオール386部および数平均分子量が約1400のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール(保土谷化学(株)製PTG1400SN)439部を使用した以外は、参考例1と同様にして重合、カッティングして、ポリエーテルエステルブロック共重合体(A−2)を得た。このペレットの融点は199℃、220℃で測定した溶融粘度指数(MFR)は16g/10分、硬度は50ショアD、比重1.17、であった。
実施例および比較例において使用したポリイソシアネート化合物は、以下のとおりである。
B−1:日本ポリウレタン工業(株)製“ミリオネート”MT
(ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート)
B−2:日本ポリウレタン工業(株)製“コロネート”HX
(ヘキサメチレンジイソシアネートを3量体化したイソシアヌレート構造を有するポリイソシアネート)
B−3:日本ポリウレタン工業(株)製“ミリオネート”MR−400
(ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、一分子中にイソシアネート基が3個以上のイソシアネートを71%以上含有)
比較例で使用したアイオノマー樹脂は以下のとおりである。
C−1 :サーリン8120、デュポン社製、エチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル三元共重合体アイオノマー、イオン種Na、表面硬度(ショアD)45
C−2 :ハイミラン1706、三井・デュポンポリケミカル社製、エチレン−メタクリル酸共重合体アイオノマー、イオン種Zn、表面硬度(ショアD)62
C−3 :ハイミランAM7316、三井・デュポンポリケミカル社製、エチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル三共重合体アイオノマー、イオン種Zn、表面硬度(ショアD)40
比較例で使用した熱可塑性ポリウレタンは以下のとおりである。
D−1 :MDI−PTMGタイプ熱可塑性ポリウレタンエラストマー
80℃で3時間の熱風乾燥を施したポリエーテルエステルブロック共重合体(A)のペレットに、ポリイソシアネート化合物(B)を、表2に示した配合比によりV−ブレンダーを用いてドライブレンドし、住友重機械工業(株)製ネオマット150/75SYCAP−M型住友−ネスタール射出成形機のホッパーに供給した。ドライブレンドされた混合物はホッパーから成形機内に供給され、240℃に設定されたシリンダー内で溶融混練され、それから50℃に設定された金型キャビティー内に射出成形された。このような方法で、直径100mm、厚さ3mmの円盤状成形品を得た。23℃、50%RHで24時間放置した後、比摩耗量を測定した。また、別途、各々の試験片を用意して、表面硬度、反発弾性率を測定した。結果を表2に併記する。
ポリイソシアネート化合物(B−1)〜(B−3)を、各々共重合ポリエステル樹脂に配合してポリイソシアネート化合物(B−1)〜(B−3)の含有量を、各々30質量%とした3種類のマスターバッチペレットを用意した。80℃で3時間の熱風乾燥を施したポリエーテルエステルブロック共重合体(A)のペレットと、3種類のマスターバッチペレットを、ポリエーテルエステルブロック共重合体(A)と、ポリイソシアネート化合物(B)の配合比が表2に示したような配合比となるようにV−ブレンダーを用いてドライブレンドし、住友重機械工業(株)製ネオマット150/75SYCAP−M型住友−ネスタール射出成形機のホッパーに供給した。ドライブレンドされた混合物はホッパーから成形機内に供給され、240℃に設定されたシリンダー内で溶融混練され、それから50℃に設定された金型キャビティー内に射出成形された。このような方法で、直径100mm、厚さ3mmの円盤状成形品を得た。23℃、50%RHで24時間放置した後、比摩耗量を測定した。また、別途、各々の試験片を用意して、表面硬度、反発弾性率を測定した。結果を表2に併記する。
80℃で3時間の熱風乾燥を施したポリエーテルエステルブロック共重合体(A)のペレットと、ポリイソシアネート化合物(B)を、表4に示したような配合比でV−ブレンダーを用いて混合し、直径45mmで三条ネジタイプのスクリューを有する二軸押出機を用いて230℃で溶融混練してペレット化し、ゴルフボール用樹脂組成物を得た。これらのペレットを80℃で3時間の熱風乾燥を施した後、住友重機械工業(株)製ネオマット150/75SYCAP−M型住友−ネスタール射出成形機のホッパーに供給した。ドライブレンドされた混合物はホッパーから成形機内に供給され、240℃に設定されたシリンダー内で溶融混練され、それから50℃に設定された金型キャビティー内に射出成形された。このような方法で、直径100mm、厚さ3mmの円盤状成形品を得た。23℃、50%RHで24時間放置した後、比摩耗量を測定した。また、別途、各々の試験片を用意して、表面硬度、反発弾性率を測定した。結果を表4に併記する。
80℃で3時間の熱風乾燥を施したポリエーテルエステルブロック共重合体(A)のペレットを、平行に並んだ二本のブレードを有するニーダー中で240℃で2.5分間の溶融混練を行って溶融し、ここに、ポリイソシアネート化合物(B)を、表2に示したような配合比になるように供給して、さらに、240℃で2.5分間の溶融混練を行いゴルフボール用樹脂組成物を得た。溶融混練物を取り出し、粉砕機で粉砕した後、プレス成形してプレスシートを得た。このプレスシートを用いて表面硬度、反発弾性率、比摩耗量を測定した。結果を表4に併記する。
ポリエーテルエステルブロック共重合体(A)のペレットを、80℃×3時間熱風乾燥した後、ポリイソシアネート化合物(B)をドライブレンドすることなく住友重機械工業(株)製ネオマット150/75SYCAP−M型住友−ネスタール射出成形機のホッパーに供給し、円盤と角板を射出成形した。シリンダー温度は240℃、金型温度は50℃に設定した。得られた成形品を23℃、50%RHで24時間放置した後、表面硬度、反発弾性率、比摩耗量を測定した。結果を表4に併記する。
80℃で3時間の熱風乾燥を施したポリエーテルエステルブロック共重合体(A)のペレットを、平行に並んだ二本のブレードを有するニーダー中で240℃で2.5分間の溶融混練を行って溶融した。ここに、ポリイソシアネート化合物(B)を、表4に示したような配合比になるように供給して、さらに、240℃での溶融混練を行おうと試みたところ、急速なゲル化を生じて樹脂組成物がブレードに巻き付いた。ブレードに巻き付いた樹脂組成物をブレードから剥ぎ取って調べたところ、不溶かつ不融で、成形加工性を有しておらず、物性を測定することができなかった。
本発明のゴルフボール用樹脂組成物の代わりに、アイオノマー樹脂を使用して、表1に示すコアを、通常のゴルフボール成形で用いられる金型に配備した射出成形機を用いて表5に示すツーピースゴルフボールを、それぞれ製造した。得られたゴルフボールについて、上記評価方法に従って、それぞれ評価を行った結果を表5に併記する。比磨耗量の試験においては、磨耗が激しく、テスト中にシートがくり貫かれたため、測定できなかった。
本発明のゴルフボール用樹脂組成物の代わりに、熱可塑性ポリウレタン樹脂を使用して、表1に示すコアを、通常のゴルフボール成形で用いられる金型に配備した射出成形機を用いて表5に示すツーピースゴルフボールを、それぞれ製造した。得られたゴルフボールについて、上記評価方法に従って、それぞれ評価を行った結果を表5に併記する。
Claims (9)
- 結晶性芳香族ポリエステル単位からなる高融点結晶性重合体セグメント(a)と脂肪族ポリエーテル単位からなる低融点重合体セグメント(b)とを主たる構成成分とするポリエーテルエステルブロック共重合体(A)100質量部に対して、ポリイソシアネート化合物(B)0.05〜10質量部を配合してなることを特徴とするゴルフボール用樹脂組成物。
- 上記ポリイソシアネート化合物(B)が、1分子中に含まれるイソシアネート基数が平均で2を超えるポリイソシアネート化合物である請求項1記載のゴルフボール用樹脂組成物。
- 上記ポリイソシアネート化合物(B)の50質量%以上が、1分子中にイソシアネート基を3個以上有するイソシアネート化合物である請求項1又は2記載のゴルフボール用樹脂組成物。
- 上記ポリイソシアネート化合物(B)の70%質量%以上が、1分子中にイソシアネート基を3個以上有するイソシアネート化合物である請求項1〜3のいずれか1項記載のゴルフボール用樹脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール用樹脂組成物を射出成形等により成形して得られた成形物におけるASTM D−2240に基づくショアD硬度が25〜85であり、かつBS規格903に基づく反発弾性率が40〜90%であることを特徴とするゴルフボール用樹脂成形物。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール用樹脂組成物を射出成形等により成形して得られた成形物に対して、JIS K7218に記載されたA法に基づいて、中空円筒状の金属を荷重をかけて回転させた時の滑り摩耗において、試験速度vを0.5m/s、試験荷重Pを50N、滑り距離Lを3km、の条件とした時の比摩耗量が以下の式(1)を満たすことを特徴とするゴルフボール用樹脂成形物。
Vx={(Wa−Wb)/(ρ・1000)}/(P・L)≦0.5 …(1)
〔但し、Vxはゴルフボール用樹脂組成物の比摩耗量(mm3/(N・km))、Wa,Wbはそれぞれゴルフボール用樹脂組成物からなる成形品である試験片の試験前,試験後の質量(mg)、ρはゴルフボール用樹脂組成物の密度(kg/m3)と定義する。〕 - 請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール用樹脂組成物をボール構造の少なくとも1層の材料として使用することを特徴とするゴルフボール。
- コアと、カバーとを具備してなるゴルフボールであって、上記カバーが請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール用樹脂組成物にて形成されたことを特徴とするゴルフボール。
- コアと、中間層と、カバーとを具備してなるゴルフボールであって、上記カバーが請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール用樹脂組成物にて形成されたことを特徴とするゴルフボール。
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