JP2005539446A - 加入者データを記憶する装置及び方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 通信ネットワークにおいて活動的でない加入者データを管理する装置及び方法が提供される。
【解決手段】 本発明の方法は、加入者の識別に関するデータを含む加入者に関連したメッセージを送信し、加入者識別及びレジスタに記憶された配信情報に基づいて活動的でない加入者のメッセージを第１ネットワーク・エンティテイへ配信し、活動的な加入者のメッセージを第２ネットワーク・エンティテイへ配信し、メッセージを第１ネットワーク・エンティテイで受信した後、第２ネットワーク・エンティテイが加入者へサービスするのに必要な加入者データでもって第２ネットワーク・エンティテイをプロビジョニングし、その後の信号を第２ネットワーク・エンティテイへ配信するためにレジスタにおける加入者に関する配信情報を更新することを含む。

Description

本発明は、通信ネットワークの加入者についての加入者データの記憶を管理する装置及び方法に関し、より詳細には、限定的ではなく、活動的でない加入者のデータを記憶することに関する。

セルラー・通信システムは、無線アクセス・エンティテイの使用及び／又は無線サービス領域に基づいた通信システムである。このアクセス・エンティテイは、典型的に、セルと呼ばれる。セルラー通信システムの例は、ＧＳＭ（移動通信のためのグローバル・システム）又はさまざまなＧＳＭに基づいたシステム（ＧＰＲＳ：汎用パケット無線サービスなど）、ＡＭＰＳ（アメリカン移動電話機システム）、ＤＡＭＰＳ（デジタルＡＭＰＳ）、ＷＣＤＭＡ（広帯域コード分割多重アクセス）、ＵＭＴＳ（ユニバーサル移動通信システム）中のＴＤＭＡ／ＣＤＭＡ（時間分割多重アクセス／コード分割多重アクセス）、ＩＭＴ２０００、ｉ電話機などの標準を含む。

セルラー・システムでは、基地送受信局（ＢＴＳ）が、セル内のカバレッジ領域内に空中又は無線を経由して移動局（ＭＳ）又は同様の無線ユーザ装置（ＵＥ）にサービスする無線通信ファシリティを提供する。

セルラー・システムの特徴は、移動局に移動性を与えることである。換言すると、移動局は、１つの位置領域から他の位置領域へと移動できる。さらに、移動局は、与えられた移動局に適合された標準と互換性のある別のネットワークへネットワークからロームできる。移動機能の特徴は、特定の移動局のある瞬間における位置に関する位置領域情報を記録することである。セルラー通信システムは、典型的に、位置管理目的のために１つの位置レジスタ又はいくつかの位置レジスタを含む。位置管理機能は、典型的に、移動局が新しい位置又は配信領域に入る時はいつも、その移動局に関連した位置領域情報が関連した位置レジスタ又はいくつかのレジスタにおいて更新されるように動作する。

例えば、回路スイッチドＧＳＭ（移動用グローバル・システム）ネットワークでは、コントローラ機能が移動スイッチング・センター（ＭＳＣ）の手段により提供される。移動局の位置情報は、ホーム位置レジスタ（ＨＬＲ）により中心的に維持され、移動局はホーム位置レジスタに加入者プロファイルとして永久的に登録される。同時に、移動局は局地的にビジター位置レジスタ（ＶＬＲ）により登録される。ＶＬＲは、典型的に、ＭＳＣと関連して実現されるが、システムはＭＳＣとＶＬＲを別個の論理エンティテイとして取扱う。移動局は、ビジター位置レジスタに一時的にのみ登録される。移動スイッチング・センター（ＭＳＣ）の各々は、典型的に、ビジター位置レジスタを備えている。ある瞬間で移動局が一時的に登録されているところのＶＬＲが、その移動局に対して現在サービスしているＭＳＣのＶＬＲである。ＨＬＲはネットワーク中のスタンド・アロン要素であるか又はＨＬＲはネットワークに設けられるスイッチング・センターの１つの中に位置するなど別のネットワーク要素と統合されている。必要ではないが、典型的に、ＨＬＲはＭＳが現在登録されているＶＬＲを知り、そしてＶＬＲはＭＳが現在位置するところの実際位置領域（ＬＡ）を知るように構成されている。

位置領域の情報は、さまざまな目的のために必要とされる。例えば、誰かが移動局への通話を試みる時又は移動局へ短いテキスト・メッセージの送信を試みる時、通信システムは、通話関連信号を配信し、正確な位置領域へ通話を配信し、その領域内の移動局を呼出すために、通信システムはその位置領域を知らなければならない。

従って、加入者プロファイルはＨＬＲに永久的に登録されるが、加入者は、もし加入者が活動的な場合、すなわち、加入者が通話をする時又は受信する時、にＨＬＲに登録される必要がある。しかし、現在では、ＨＬＲ上の大量の記憶スペースは、活動的でない、すなわち、通話を行い及び／又は受信することができない加入者についてのプロファイルにより占められている。これは、活動的でない加入者についてのプロファイルを記憶するＨＬＲの記憶スペースは効率的に浪費されていることを意味する。記憶スペースの費用は高価であるから、これは大変好ましくない。

また、移動通信システムにおける加入者情報は、音声メール・システム、短メッセージ・サービス・センター、ＩＮサーバ、マルチメディア・メッセージング・センターなどのいくつかの他の要素中にも記憶される。これらの要素中の加入者情報は、典型的に、ＨＬＲと同時に供給される。このため、同じ記憶スペースの浪費の問題がこれらの要素にも関係する。プロビジョニング目的のために、典型的には、専用のプロビジョニング・ソリューション、以下にプロビジョニング・ゲートウェイが、使用される。

例えば、いわゆる、販売された前払い移動局と呼ばれる中のＳＩＭ（加入者識別モジュール）カードについて、加入者プロファイルがＨＬＲで生成される。前払い移動局は契約する必要がなく、直接購入することができる電話機である。移動局から通信するために、ユーザはネットワーク・オペレータに通話をする前に支払う必要がある。前払い移動局が販売されてユーザに登録される前の、販売されていない電話機に割当てられたＨＬＲについての記憶空間は、収入を発生せず、従って、浪費である。

加入者によりＨＬＲの記憶空間が占められていてそして収入を発生しない時の他の例は、前払い加入者が彼等のクレジット残高をゼロに保つ時である。この問題の１つの解決は、所定時間後、典型的に、数ヶ月後にＨＬＲから加入者プロファイルを削除することである。しかし、この解決は、加入者が彼等の前払い移動局の使用を再開したいと思う時、新しいＳＩＭカードを購入する必要があるから、成功しない。

また別の例は、後払い加入者が一時的に活動しない時である。活動しない状態は非常に長時間となることもある（例えば、加入者が外国にいるか又は他の加入を使用している）。活動していない状態にかかわらず、ネットワーク・オペレータは加入者レコードをＨＬＲに維持する法律的な義務を持つか、又は、ネットワーク・オペレータは加入者が加入の使用を復帰させる場合に新しいＳＩＭを購入することを加入者に強制すること望まないであろう。

本発明の実施の形態は、上記問題点の１つ又はいくつかを解決することを目的とする。

本発明の１つの観点によると、通信ネットワーク中で加入者データを管理する方法が提供される。この方法は、加入者の識別に関するデータを含む前記加入者に関連するメッセージを送信し、前記メッセージを識別及びレジスタに記憶された配信情報に基づいて第１ネットワーク・エンティテイに配信し、前記メッセージを第１ネットワーク・エンティテイで受信した後に、第２ネットワーク・エンティテイが前記加入者にサービスするために必要な加入者データを前記第２ネットワーク・エンティテイにプロビジョニングし、そしてその後の信号を第２ネットワークへ配信するためにレジスタの加入者に関連する配信情報を更新することを含む。

本発明の別の観点によると、加入者にサービスするための通信システムが提供される。このシステムは、活動的でない加入者についての加入者データを記憶するための第１ネットワーク・エンティテイと、通信システムの加入者についてのサービス・プロファイルを可能化するために必要な加入者データを記憶するための第２ネットワーク・エンティテイと、加入者に関連するメッセージを配信するための配信情報を供給するレジスタと、前記加入者の識別に関する情報を含んだメッセージに基づいて第１ネットワークに記憶された活動化されるべき加入者に関連する加入者データを第２ネットワーク・エンティテイにプロビジョニングするための手段とを備え、第２ネットワーク・エンティテイに第１ネットワーク・エンティテイから加入者データをプロビジョニングすることにより、そして前記加入者に関連するその後の信号を第２ネットワーク・エンティテイへ配信するためにレジスタにおける加入者に関連する配信情報を更新することにより、加入者が活動的になるように構成されている。

本発明の別の観点によると、通信ネットワークのための加入者データ管理エンティテイが提供される。前記加入者データ管理エンティテイは、活動的でない加入者についての加入者データを記憶し、そして通信ネットワークの少なくとも１つの別のエンティテイへ前記管理者の識別に関する情報を含んだメッセージに基づいて活動化されるべき加入者に関連した加入者データを供給するように構成されている。

本発明の別の観点によると、通信ネットワークのためのレジスタが提供される。前記レジスタは、複数の加入者の識別に関連して配信情報を記憶して、活動的でない加入者に関連した信号を第１ネットワークへ配信しそして前記複数の加入者の少なくとも１つが活動的になる時に第２ネットワーク・エンティテイへ信号を配信するために前記複数の加入者の前記少なくとも１つについて配信情報を更新するように構成されている。

本発明の実施の形態は、加入者データのより効果的で柔軟な管理を提供することが可能な手段により、方法及び装置を提供する。

本発明の第２の観点による実施の形態は、活動的でなくなった加入者に関連するデータを維持することが可能な手段により、方法及び装置を提供する。このような実施の形態によると、活動的でない加入者を削除する必要を無くすることができる。
本発明をより良く理解するために、実施の形態の例として示された添付図面を参照して説明する。

図１及び図２をまず参照すると、図１は、本発明の実施の形態が用いられるセルラー公衆地上移動ネットワーク（ＰＬＭＮ）の一部を示す。図２は、複数のアクセス・エンティテイ、すなわち、図１のセルラー通信システムのセル、によりカバーされる領域を概略的に示す。各セルは、基地局６と関連付けられている。第三世代通信システムの基地局は、ノードＢと呼ばれる。基地局の用語は本明細書では移動局１等から無線インターフェイスを介して信号を受信し及び／又はへ送信する全ての要素を包含する。同様に、無線局又は移動局１は基地局との無線通信を介してそれぞれの基地局からの信号を受信しそして信号を送信することができる。

図２中の基地局は６角形状無線カバレッジを与えるように示されているが、実際は基地局は異なる形状の無線カバレッジを与えても良い。セル又は他のアクセス・エンティテイは典型的には図２に示されるような規則正しくなく、領域及び通信アプリケーション中の条件に依存することに注意されたい。

移動局１は、セル内及び１つのセルのカバレッジ領域から別のセルのカバレッジ領域へと移動できる。移動局の位置は、移動局が通信システムのサービス領域内を自由に移動できるため時間により変化する。

以下に、本発明に使用される移動ネットワーク・システムのいくつかの要素が詳細に説明される。移動局又はユーザ装置１は、無線インターフェイスを介して、無線ネットワーク・システム１０のそれぞれの基地局６と通信するように構成されている。各基地局は、第三世代通信システムの無線ネットワーク・コントローラＲＮＣ又はＧＳＭシステム内の基地局コントローラＢＳＣなどの、それぞれのネットワーク・コントローラ７により制御される。アクセス・コントローラの構成は、本発明の動作には本質的ではないため、さらに詳細には説明しない。

アクセス・ネットワーク・コントローラ１０は、ＭＳＣ（移動スイッチング・センター）などのコントローラ・ノードへ接続される。ＭＳＣは、さまざまな制御機能を提供する。ＭＳＣにはＶＬＲ（ビジター位置レジスタ）が組み込まれている。ＭＳＣとＶＬＲは一緒に参照番号１２により示され、前述したように通信の配信の目的のために移動局の位置を追跡し、そして安全機能及びアクセス制御を実行する。図示しないが、無線アクセス・システムは、典型的に、適当なインターフェイス及び／又はゲートウェイを介して通信システムの他の部分に接続されている。

ＭＳＣ／ＶＬＲ１２は、ＳＲＲ（サービス配信レジスタ）１３に接続されている。ＳＲＲ１３は、移動局番号ポータビリテイを可能化するために移動通信に現在使用される要素である。

各加入者は、ＭＳ−ＩＳＤＮ番号（移動局−統合サービスデジタルネットワーク番号）及びＩＭＳＩ（国際移動局加入者識別）番号を与えられる。ＭＳ−ＩＳＤＮは、加入者の「電話番号」と一般に知られている番号を与える。ＭＳ−ＩＳＤＮは各加入者について独特であり、世界的に電話ネットワークにより加入者を識別して彼女に通信を配信するために使用される。ＭＳ−ＩＳＤＮの使用は、いわゆるＥ．１６４番号計画に基づいている。

次に、ＩＭＳＩ番号は、移動局、ＶＬＲ及びＨＬＲ間のモビリティ管理メッセージのために使用される。ＩＭＳＩは、移動ネットワーク環境でのみ使用され、すなわち、移動ネットワーク内部で移動ネットワーク間のトラフイックのために使用される。ＩＭＳＩ番号範囲は、Ｅ．２１２として知られる国際標準に従いオペレータへ割り当てられる。番号範囲は、モビリティ管理配信を容易にするために国及びそれぞれの国内のオペレータを識別する。また、ＩＭＳＩは加入者も識別する。

技術的理由で、ＭＳ−ＩＳＤＮ番号は移動局（ＭＳ）に典型的に知られていないため、ＭＳ−ＩＳＤＮ番号はモビリティ管理メッセージのために使用できない。代わりに、ＩＭＳＩのみが移動局の識別モジュールに記憶される。識別モジュールは、ＳＩＭカード（加入者識別モジュール）、Ｕ−ＳＩＭ、ユニバーサル移動通信システムＳＩＭ）等などの、チップにより提供される。

ＭＳ−ＩＳＤＮ番号は、前述したように、オペレータ間で通信を配信するために使用されている。しかし、加入者が同じＭＳ−ＩＳＤＮ番号を例えばネットワーク・オペレータを変更する時に保持できる、番号ポータビリテイの出現により、ＭＳ−ＩＳＤＮ番号にのみ基づいて配信することはもはや可能でない。

これを解決するため、ネットワークを変更したが同じＭＳ−ＩＳＤＮ番号を保持する加入者に属するＭＳ−ＩＳＤＮを認識することにより通信を配信するために、ＳＲＲ（サービス配信レジスタ）と呼ばれるネットワーク・エンティテイが導入／適用された。従って、移動ネットワークは、ポートされた番号から及びへ通信を可能にするために適当なコントローラ・ノードに接続されたＳＲＲが与えられてもよい。図１中で、ＳＲＲ１３がＭＳＣ／ＶＬＲ１２に接続されている。

また、ＳＲＲを介してＭＳ−ＩＳＤＮでアドレスされるメッセージと同じ様式でＩＭＳＩでアドレスされるモビリティ管理メッセージを配信することが可能である。オペレータがＩＭＳＩ番号範囲内で実質的に固定された番号スキームを使用しているため、典型的には、これは必要とされていない。例えば、範囲内の最初の２つの数が、いくつかのＭＳＣ内の配信テーブルを容易に維持するために特定のＨＬＲを示すのが普通である。

ＳＲＲ１３は、２つのデータベースを用いて配信を容易にする。第１データベースは、ＭＳ−ＩＳＤＮ／ＩＭＳＩ番号の範囲のリストを記憶する。各範囲は、特定のネットワーク・オペレータのＨＬＲを示す。第２データベースは、ネットワークを変更した加入者についての個別のＭＳ−ＩＳＤＮ番号のリストを、信号情報が送られるＨＬＲのリストと共に、記憶する。ＳＲＲ中のこの第２データベースは、第１データベースをオーバライし、信号情報がＭＳ−ＩＳＤＮ番号の記憶された範囲内に対応したＨＬＲへ配信される前にチックされる。

ＳＲＲ１３は、典型的に、複数のＨＬＲに接続されている。ネットワーク中には典型的に２つ又はそれ以上のＳＲＲが利用可能性及び容量の理由のために存在し、データベースは同一であり、プロビジョニング・システムにより同一に維持されなければならない。しかし、図１には簡潔さのために単一のＨＬＲ１５及びＳＲＲ１３が示されている。

本発明の実施の形態では、ＳＲＲエンティテイ１３はさらに活動的でない加入者について個別のＩＭＳＩ番号のリストを記憶する。これは後で詳細に説明する。

本発明の好適な実施の形態では、仮想ホーム位置レジスタ１４が設けられる。仮想ＨＬＲ１４は活動的でない加入者についてのデータを記憶するために構成された追加のネットワーク・エンティテイとして見え、活動的でない加入者が活動的になった場合にＨＬＲへ加入者データを供給する。従って、このエンティテイは以降ではプロビジョニング・ホーム位置レジスタ（ｐＨＬＲ）として呼ばれる。「活動的でない加入者」の用語は、オペレータによりＩＭＳＩ番号が生成されているがある理由でＩＭＳＩ番号が使用されていないどんな状態も含むことができる。これはまだ販売されていない又はネットワークに登録されていない前払い電話機のためのＳＩＭカードの生成後に発生するであろう。この場合は、ＩＭＳＩ番号がＳＩＭカードについて存在するが、ＳＩＭカードは使用されていない。「活動的でない加入者」の用語に含まれる第２の状態の例は、既存の加入者が所定期間、例えば、１ヶ月、彼等の電話機を使用しないことをネットワークが認識した時である。第３の例は、加入者又はオペレータが、後で使用可能に戻すことができるように、加入を活動的でないようにする時である。これらの例は網羅的ではなく、そして「活動的でない加入者」の例は以降にも与えられる。

例えば、販売する予定の前払いＳＩＭを生成した後にネットワーク・オペレータにより活動的でない加入者が識別された時、ＩＭＳＩ番号及び他の可能な加入者データが、ｐＨＬＲ１４に記憶される。これらのＳＩＭカードはあるＩＭＳＩ範囲に属するように構成される。この範囲は、にＳＲＲデータベース内で構成されて、ＨＬＲ１３の代わりにｐＨＬＲ１４へ信号を送信するように示す。

図３を参照すると、本発明の１つの実施の形態におけるネットワーク中のノード間の信号が示されている。図４は、本発明の実施の形態の主要ステップを示すフロー・チャートである。

活動的でない加入者に関連した移動局１が活動的になりネットワークに登録を試みる時、移動局はメッセージ３１を無線アクセス・ネットワーク１０を介してＭＳＣ／ＶＬＲ１２へ送信する。本発明の好適な実施の形態では、メッセージ３１は加入者ＩＭＳＩ番号を含む。メッセージ３１の受信に応答して、ＭＳＣ／ＶＬＲ１２は、ＳＲＲ１３へメッセージ３２を送信する。再び、メッセージ３２はメッセージ３１が発生したＳＩＭのＩＭＳＩを含む。

前述したように、ＳＲＲ１３は活動的でない加入者に関連したＩＭＳＩ番号のためのｐＨＬＲを示すように設定されている。従って、メッセージ３２の受信に応答して、ＳＲＲ１３はメッセージ３３をｐＨＬＲ１４へ送信する。再び、このメッセージ３３はＩＭＳＩ番号を含む。

ＳＲＲからのメッセージ３３を受信した際、ｐＨＬＲ１４はメッセージ内の加入者の識別に関するデータ、本発明のこの実施の形態ではＩＭＳＩ番号、をｐＨＬＲ１４に記憶されているＩＭＳＩ番号リストと比較する。

もし、ｐＨＬＲはそれが受信したメッセージ内に含まれるＩＭＳＩ番号と記憶されているＩＭＳＩ番号との間の一致を発見した場合、ｐＨＬＲはこのメッセージに対してメッセージ３４をＭＳＣ／ＶＬＲ１２へ送信することにより応答する。また、この応答メッセージはオプショナルにＳＲＲ１３を経由して行くように構成でき、これはオペレータがどのようにネットワークを構成したいかに依存する。このメッセージ３４は、ＭＳＣ／ＶＬＲ１２に、メッセージ３１−３３に含まれるＩＭＳＩにより識別される加入者はネットワークにアクセスする権利がある良い加入者であることを示す役割を持つ。

ｐＨＬＲ１４からＭＳＣ／ＶＬＲ１２へ送られたメッセージ３４は、認証トリプレット及び暗合キーを含み、ＭＳＣ／ＶＬＲにおいて加入者のために一時的プロファイルを挿入し、よってネットワークが加入者に登録プロセスの間に予備的サービスを提供することを可能にする。

予備的サービスは、移動局へ登録プロセスが進行中であることを知らせるメッセージ３６を送信することを含む。最初のサービス・プロファイルは、オペレータの規定した例えば音声のみの接続などの限定されたサービス・セットを可能にするものである。

メッセージ３６は、追加的に、登録プロセスの完了のための時間を可能にするため、所定時間、例えば、５分間の間、移動局のユーザが移動局のスイッチをオフすることを要求してもよい。再び、これは全ての必要なネットワーク要素のプロビジョニングについて好ましくはオペレータが規定できる振舞いである。

ユーザに移動局のスイッチのオフを要求することにより、ｐＨＬＲ１４がプロビジョニング・ゲートウェイ１６（図５に示される）を介して加入者のためにサービスを供給するための時間を可能にする。本発明の好適な実施の形態では、ｐＨＬＲはメッセージ３３の受信に応答してＨＲＬ１５中の加入者プロファイルでもって加入者のプロビジョニングを制御する。

ＨＬＲ１５をプロビジョンするために、ｐＨＬＲ１４はプロビジョニング・ゲートウェイを介して加入者の識別に関するＨＬＲデータを送信する。好適な実施の形態では、ｐＨＬＲは加入者のＩＭＳＩ／ＭＳ−ＩＳＤＮ番号をＨＬＲへ送信する。

メッセージ３１は、メッセージ配信目的のためにＭＳ１が位置するところのＶＬＲ及びＭＳＣの識別を含む。移動局の位置に関する情報などの追加の情報を含むことができる。位置は、移動局が現在位置するセルに関係し、従って、移動局が通信する基地局の識別を含めることにより定義できる。また、メッセージ３２と３３は、移動局の位置及び／又はＭＳＣ／ＶＬＲ１２の識別又は必要に応じて追加の情報を含むことができる。

また、ｐＨＬＲは、プロビジョニング・ゲートウェイを介して加入者プロファイルの生成の際に配信情報がＨＬＲに記憶されるように、移動局の位置及び／又はＭＳＣ／ＶＬＲの識別に関する情報をＨＬＲに送信する。そして、ＨＬＲは自動的にＶＬＲ内の加入者プロファイルを更新できる。

ＶＬＲとネットワーク中の他のノードとの間の通信は、適当な移動ネットワーキング・プロトコル及びＳＳ７（システム番号７信号）に基づく信号により容易にされる。例えば、ＧＳＭネットワーク中では、ＧＳＭＭＡＰ（移動アプリケーション部分）はＳＳ７の上に乗り、ｐＨＬＲ、ＳＲＲ、ＨＬＲ及びＶＬＲ間の通信を可能にする。

典型的に、各ネットワーク・オペレータは、１乃至１５ＨＬＲを持つ。本発明の好適な実施の形態では、ｐＨＬＲ１４は図５に示すように、プロビジョニング・ゲートウェイ１６を介して、全てのネットワーク・オペレータのＨＬＲ、ＳＲＲ１４、及び加入者データを含む他の要素に接続される。図５は、本発明のいくつかの実施の形態が使用できるネットワークの部分を示す。この実施の形態では、最大の未使用容量を持つＨＬＲに加入者プロファイルを割り当てることにより、ｐＨＬＲがＨＬＲに動的にプロビジョンする。ｐＨＬＲはｐＨＬＲに存在する加入者のためにプロビジョニング・ゲートウェイを制御する。加入データは、活動化されるのを待っている活動的でない加入者についてデータ記憶１７中に記憶される。顧客ケア及び請求システム（ＣＣＢ）は、オペレータの顧客ケア・サービスのために使用されるシステムである。また、典型的に、それは後払い加入に対してプロビジョニング・ゲートウェイを制御する。プロビジョニング・ゲートウェイを介して、ｐＨＬＲは、ボイスメール・システム、短メッセージ・サービス・センター、ＩＮサーバ、マルチメディア・メッセージング・センターなどの全ての必要なネットワーク要素１９のプロビジョニングを制御できる。

本発明の実施の形態では、ＨＬＲ１５で加入者プロファイルが生成されそして他のネットワーク要素が加入者特有データを含んだ後、ＳＲＲ１３に記憶されている配信情報がＨＬＲ１５を指し示すように更新される。これはＳＲＲの通常のプロビジョニング機能を使用してなされる。典型的に、これはＴＣＰ／ＩＰ（トランスポート・コントロール・プロトコル／インターネット・プロトコル）を介してＭＭＬ（マン・マシン言語）に基づく。このタイプの操作はプロビジョニング・ゲートウェイによりサポートされる。

配信情報がＳＲＲ１３で一旦更新されると、ＭＳＣ／ＶＬＲ１２で加入者のために生成された一時的プロファイルは、もしそれが自動的に更新されない場合、削除される。プロファイルは、ｐＨＬＲ１４から送信されるメッセージ３５に応答して削除される。

本発明の１つの実施の形態では、ＨＬＲ１５から新しいプロファイルをＶＬＲ１２へ再びロードするために、ユーザはメッセージ３６中に規定された所定時間が経過した後に移動局のスイッチをオンにする。移動局のスイッチがオンにされた時、加入者のＩＭＳＩ番号及び移動局位置を含んだメッセージ３７が移動局をネットワークに登録するためにＭＳＣ／ＶＬＲ１２へ送信される。メッセージの受信の際、ＭＳＣ／ＶＬＲ１２は加入者のＩＭＳＩ番号を含んだメッセージ３８をＳＲＲ１３へ送信する。

ＳＲＲ１３に記憶された配信情報が更新されているため、ＳＲＲがＭＳＣ／ＶＬＲからメッセージ３８を受信する時、加入者ＩＭＳＩ番号及びＭＳＣ／ＶＬＲ識別／移動局位置を含んだメッセージ３９が、加入者プロファイルが生成されているＨＬＲ１５へ直接に配信できる。

ＨＬＲ１５の能力に依存して可能な場合、ｐＨＬＲはＨＬＲ５（再び、プロビジョニング・ゲートウェイを使用して）に移動局の位置情報を供給して、ＨＬＲ１５に移動局からの新しいＬｏｃＵＰ（位置更新）メッセージ無しに新しいプロファイル・データをＶＬＲに挿入することを要求する。ＨＬＲ１５中のこの特徴により、ＭＳ加入者に対する命令を単純化できる。例えば、命令は、「しばらく待ってください」、「あなたは今プロビジョンされています」、そしてＳＭＳメッセージ「私達のネットワークへようこそ」とすることができる。

図６は、本発明の代替的な実施の形態を示す。図６中のメッセージ５１、５２、５３は図３に関連して説明されたメッセージ３１、３２、３３とそれぞれ同じである。

本発明のこの実施の形態では、ｐＨＬＲ１４は登録の間、加入者のための一時的ファイルを生成することなくＨＬＲ１５をプロビジョンする。従って、ＳＲＲ１３から送信されたメッセージ５３に応答して、ｐＨＬＲ１４はプロビジョニング・ゲートウェイ１６を介して加入者のために直ちにＨＬＲでのプロファイルをプロビジョンする。前のように、ＨＬＲが一旦プロビジョンされると、ＳＲＲ１３に記憶された加入者のＩＭＳＩ番号のための配信情報は、ＨＬＲを指し示すために更新される。加入者はサービスが活動するまで暫く待つ必要があるであろう。

本発明のこの実施の形態では、通話を配信するのに必要な情報は，ＨＬＲからメッセージ５４中にＭＳＣ／ＶＬＲへ送信される。従って、この実施の形態では移動局は単に１つのメッセージ５１をネットワーク内のレジスタへ送信することが必要である。

ネットワーク・オペレータがＨＬＲのプロビジョン前に暫定的なサービスを加入者に与えるかどうかの決定は、ｐＨＬＲ１４がＨＬＲ１５とＳＲＲ１３とをプロビジョンするための時間の長さに依存する。これは用いられるハードウェア及びｐＨＬＲとＨＬＲの互換性に依存する。

本発明のさらなる実施の形態では、ＨＬＲ上の加入者プロファイルに関するデータはｐＨＬＲへ転送されて、ＨＬＲから削除されてよい。これは加入者についてＨＬＲ内に加入者プロファイルが作成された後に加入者が活動的でなくなったことに応答して発生する。

前に活動的であった加入者がいくつかの状況に応答して活動的ではないと識別できる。・前払い電話機については、所定期間、前払い残高がゼロのままである場合、加入者は活動的でないと識別される。
・所定期間、通話をしない又は受けない契約／後払い加入者。
・有限の期間、通話をする又は受けることを望まないが、同じＩＭＳＩ番号で彼等の加入を再開したいと通知をした加入者。これは加入者が休暇を取り彼等の移動電話機を使用したくない時に起こる。
・加入者が競争者ネットワーク・オペレータとの契約を申込まれた時、加入者は１つのネットワーク・オペレータにより活動的と識別されるが、競争者ネットワーク・オペレータにより活動的ではないと識別される。

上記状況は単に例として与えられていて、網羅的とみなすべきではない。

本発明の実施の形態が移動局に関連して説明されたが、本発明の実施の形態はユーザ装置の他の適当なタイプに応用できる。例えば、本発明の代替的な実施の形態では、加入者プロファイルは、販売時点で使用される装置中のＳＩＭを活動化することにより、ＨＬＲにて生成される。

図１は、単一のｐＨＬＲ１４を示す。ＳＲＲはさらに複数のｐＨＬＲ（プロビジョニング・ホーム位置レジスタ）に接続できる。

活動的でないユーザについてＩＭＳＩ及びＭＳ−ＩＳＤＮ番号を記憶することに加えて、ｐＨＬＲはまた安全情報及び加入者に関するさらなる詳細及びネットワーク加入期間を記憶してよい。

ネットワーク・オペレータは、彼等自身のＨＬＲに対した責任を持つのと同様にｐＨＬＲに対して責任を持つ。代替的な実施の形態では、ｐＨＬＲは異なるネットワークの変化に対してｐＨＬＲを維持する第三者により操作されてよい。

本発明の実施の形態では、ＨＬＲは活動的でない加入者のプロファイルを記憶しない。

本発明のさらなる実施の形態では、ｐＨＬＲはどんなサービスをプロビジョンするように構成されて、単にＨＬＲをプロビジョニングすることだけに制限されない。他の可能な応用は、ボイスメール・システム、メール・サーバ、マルチメディア・メッセージ・サーバ、無線応用パート（ＷＡＰ）ゲートウェイ、前払いサーバ等を含む。さらに、ＨＬＲは第二世代（２Ｇ）ＨＬＲ又は第三世代（３Ｇ）ＨＬＲを含む。ＨＬＲは、回路スイッチド通話及び汎用パケット無線サービス（ＧＰＲＳ）を介してのパケット・データについての両ＧＳＭ及びＷＣＤＭＡアクセスなど、さまざまなアクセス・システムをサポートする。

本発明の実施の形態が回路スイッチド領域の文脈で説明された。本発明はまた、パケット・スイッチド領域を含むいかなる他の技術にも応用できる。

本発明の実施の形態を例として上述したが、特許請求の範囲により定義された本発明の範囲から逸脱することなくいくつかの変形と修正が開示された解決に対して行うことができる。

本発明の実施の形態が使用できるセルラー公衆地上移動ネットワーク（ＰＬＭＮ）の一部を示す図。 複数のアクセス・エンティテイにより覆われる領域を概略的に示す図。 本発明の実施の形態の一例のネットワーク中のノード間の信号の概略的な表示を示す図。 本発明の実施の形態の一例のフロー・チャートを示す。 本発明の実施の形態が使用できるセルラー公衆地上移動ネットワーク（ＰＬＭＮ）のさらなる部分を示す図。 本発明の実施の形態の代替的な例のネットワーク中のノード間の信号の概略的な表示を示す図。

Claims (21)

1. 通信ネットワークにおいて加入者データを管理する方法であって、
   加入者の識別に関するデータを含む前記加入者に関連したメッセージを送信し、
   前記メッセージを識別及びレジスタに記憶された配信情報に基づいて第１ネットワーク・エンティテイへ配信し、
   前記メッセージを第１ネットワーク・エンティテイで受信した後、第２ネットワーク・エンティテイが前記加入者へサービスするために必要な加入者データでもって前記第２ネットワーク・エンティテイをプロビジョニングし、
   その後の信号を第２ネットワーク・エンティテイへ配信するために前記レジスタにおける加入者に関する配信情報を更新する、
   ことを含む方法。
2. 第１ネットワーク・エンティテイにおいて複数の加入者識別を記憶し、
   もし、前記メッセージ中の加入者の識別に関するデータが前記複数の加入者識別の１つに対応する場合、加入者データでもって第２ネットワーク・エンティテイをプロビジョニングする、
   ことをさらに含む請求項１に記載の方法。
3. 前記メッセージが、加入者の移動局から送信される請求項１に記載の方法。
4. 前記メッセージが、国際移動局加入者識別（ＩＭＳＩ）を含む請求項１に記載の方法。
5. 前記メッセージが、移動局の位置に関するデータをさらに含む請求項３又は４に記載の方法。
6. 加入者に予備的サービスを提供するため、第１ネットワーク・エンティテイから移動局へデータを送信することを含む請求項３乃至５のいずれか１つに記載の方法。
7. 第１ネットワーク・エンティテイから移動局へ送信された前記データが認証情報をさらに含む請求項６に記載の方法。
8. 前記予備的サービスが、加入者にサービス要求が受領されたことを知らせるために移動局へ通知メッセージを送信することを含む請求項６又は７に記載の方法。
9. 前記通知メッセージが、音声通知を含む請求項８に記載の方法。
10. 前記メッセージが他のレジスタを介して前記レジスタへ送信される前記請求項のいずれか１つに記載の方法。
11. 前記レジスタがサービス配信レジスタを含む前記請求項のいずれか１つに記載の方法。
12. 第１ネットワーク・エンティテイが、プロビジョニング・ホーム位置レジスタ（ｐＨＬＲ）を含む前記請求項のいずれか１つに記載の方法。
13. 第２ネットワーク・エンティテイが、ホーム位置レジスタ（ＨＬＲ）を含む前記請求項のいずれか１つに記載の方法。
14. 前記他の配信レジスタが、ビジター位置レジスタ（ＶＬＲ）を含む請求項１０に記載の方法。
15. 第２ネットワーク・エンティテイが、ボイスメール・システム・エンティテイ、メール・サーバ・エンティテイ、マルチメディア・メッセージング・サーバ・エンティテイ、無線応用パート・ゲートウェイ・エンティテイ、前払いサーバ・エンティテイ、インテリジェント・ネットワーク・サーバ、短メッセージ・サービス・センター、位置ベースド・サービス・センター、ＵＳＳＤセンター、ＧＰＲＳサーバ、チャージング及びレーテイング・サーバのうちの１つを含む請求項１乃至１２のいずれか１つに記載の方法。
16. 加入者データによってさらに少なくとも１つのネットワーク・エンティテイをプロビジョニングすることを含む前記請求項のいずれか１つに記載の方法。
17. 通信ネットワークにおいて加入者データを管理する方法であって、
    加入者へのサービスに使用するために加入者データを供給するように構成された少なくとも１つのネットワーク・エンティテイにおいて、加入者が活動的でなくなったかを決定し、
    補助ネットワーク・エンティテイにおいて、加入者に関するプロファイルを生成し、
    加入者に関連する以降の信号を補助ネットワーク・エンティテイ（ｐＨＬＲ）へ配信するために配信レジスタに記憶された情報を更新し、
    加入者データに関するプロファイルを前記少なくとも１つのネットワーク・エンティテイから削除する、
    ことを含む方法。
18. 加入者に関連する最後のメッセージが配信されてから経過した時間が所定時間を超える場合、ユーザが活動的でなくなったと決定することをさらに含む請求項１５に記載の方法。
19. 加入者にサービスするための通信システムであって、
    活動的でない加入者について加入者データを記憶するための第１ネットワーク・エンティテイと、
    通信システムの加入者についてサービス・プロファイルを可能にするために必要な加入者データを記憶する第２ネットワーク・エンティテイと、
    加入者に関連したメッセージを配信するための配信情報を供給するレジスタと、
    加入者の識別に関する情報を含んだメッセージに基づいて第１ネットワーク・エンティテイに記憶された活動化されるべき前記加入者に関する加入者データでもって第２ネットワーク・エンティテイをプロビジョニングする手段とを備え、
    第１ネットワーク・エンティテイからの加入者データでもって第２ネットワーク・エンティテイをプロビジョニングすること及び前記加入者に関連する以後の信号を第２ネットワーク・エンティテイへ配信するために前記レジスタの前記加入者に関連した配信情報を更新することにより加入者が活動化されるように構成されている通信システム。
20. 通信ネットワークのための加入者データ管理エンティテイであって、活動的でない加入者について加入者データを記憶し、そして加入者の識別に関連した情報を含んだメッセージに基づいて活動化されるべき前記加入者に関連した加入者データでもって通信ネットワークの少なくとも１つの別のエンティテイをプロビジョンするように構成されている前記加入者データ管理エンティテイ。
21. 通信ネットワークのためのレジスタであって、複数の加入者の識別に関連した配信情報を記憶し、活動的でない加入者に関連した信号を第１ネットワーク・エンティテイへ配信し、そして少なくとも１つの前記複数の加入者が活動的になる時に第２ネットワーク・エンティテイへ信号を配信するために前記少なくとも１つの前記複数の加入者についての配信情報を更新するように構成されている前記レジスタ。

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